JP3076477B2 - 浴槽の肩当て用シャワー装置 - Google Patents

浴槽の肩当て用シャワー装置

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JP3076477B2
JP3076477B2 JP05124376A JP12437693A JP3076477B2 JP 3076477 B2 JP3076477 B2 JP 3076477B2 JP 05124376 A JP05124376 A JP 05124376A JP 12437693 A JP12437693 A JP 12437693A JP 3076477 B2 JP3076477 B2 JP 3076477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入浴しながら肩にシャ
ワー水の強い噴流を与えて肩をマッサージするのに用い
る浴槽の肩当て用シャワー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の肩当て用シャワー装置は
特別な仕様の浴槽に工場での製造段階で組み込んで製造
されており、既設の浴室に施工する場合、浴槽全体を取
り替えなければならなく、施工にコストや工期がかかる
という問題があった。この問題を解決するものとして本
出願人は先に実願平5−678号を出願した。これは肩
に向けてシャワー水を噴射する2個の肩当て用ノズルを
有する肩当て用ノズルブロックを浴槽のフランジの背も
たれ側の上面に載置して固定し、加圧循環ポンプを浴室
の壁面に沿わせて固定し、加圧循環ポンプと肩当て用ノ
ズルブロックとを吐出ホースにて接続し、加圧循環ポン
プに接続した吸入ホースを浴槽内に導入してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先願のものでは、
肩当て用ノズルブロックや加圧循環ポンプを後付けで取
り付けると共に配管で接続するだけで施工でき、既設の
浴室に簡単に後付けで施工することができるが、肩当て
用ノズルブロックを浴槽のフランジ面に固定するためフ
ランジ面に広いフラットスペースが必要であるという問
題がある。このため施工できる浴槽に制約を受ける。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の第1の目的とするところは肩当て用
ノズルブロックを壁面に固定することにより、設置上の
制約条件を緩和してどのような浴槽にも後付けで設置で
きる浴槽の肩当て用シャワー装置を提供するにあり、ま
た本発明の第2の目的とするところは肩当て用ノズルブ
ロックを壁面に簡単に後付けできると共に壁面への強度
負担を軽減して設置できる浴槽の肩当て用シャワー装置
を提供するにあり、さらに本発明の第3の目的とすると
ころは壁面と浴槽のフランジ面がある程度離れていても
適正な位置に肩当て用ノズルブロックを取り付けること
ができると共に壁面への強度負担を軽減できる浴槽の肩
当て用シャワー装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明浴槽の肩当て用シャワー装置は、既設の浴室1
において、加圧循環ポンプ6を浴室の壁面5に沿わせ
て固定し、加圧循環ポンプ6の吸入口に接続した吸入ホ
ース8を浴槽4内に導入し、肩に向けてシャワー水を噴
射する2個の肩当て用ノズル2を配管にて接続して形成
した肩当て用ノズルブロック3と加圧循環ポンプ6の吐
出口とを吐出ホース7にて接続し、浴槽4の背側に位置
する浴室1の壁面5に壁取り付け用パネル9をねじ固定
し、壁取り付け用パネル9にスペーサー部材12をねじ
にて着脱自在に取着し、スペーサー部材12に肩当て用
ノズルブロック3をねじ固定し、スペーサー部材12か
ら下方に支持脚13を垂下して支持脚13の下端を浴槽
4のフランジ10、カウンター11等の水平面に当接し
て成ることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】上記構成によれば、肩当て用ノズルブロック3
や加圧循環ポンプ6を後付けで取り付けると共に配管で
接続するだけで施工でき、既設の浴室1に簡単且つ廉価
に肩当て用シャワー装置を設けることができる。また、
浴槽4の背側に位置する浴室1の壁面5に壁取り付け用
パネル9をねじ固定し、壁取り付け用パネル9にスペー
サー部材12をねじにて着脱自在に取着し、スペーサー
部材12に肩当て用ノズルブロック3をねじ固定する
と、壁面5と浴槽4のフランジ10とが離れていても肩
当て用ノズルブロック3を浴槽4に近づけて取り付ける
ことができる。また、肩当て用ノズルブロック3を壁取
り付け用パネル9及びスペーサー部材12を介して壁面
5に固定することにより、浴槽3のフランジ10に設置
するもののように施工上の制約を受けることなく、どの
ような浴槽4にも簡単に施工できる。更に、スペーサー
部材12から下方に支持脚13を垂下して支持脚13の
下端を浴槽4のフランジ10、カウンター11等の水平
面に当接し、壁面5への強度負担を軽減して固定でき
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】図1乃至図3に示すように既設の浴室1には
浴槽4を設置してあり、浴槽4のフランジ10の外周に
はカウンター11を設けてある。肩当て用ノズルブロッ
ク3は図4乃至図8に示すように2個の本体14を連結
管15にて一体に連結し、2個の本体14に夫々肩当て
用ノズル2を装着して形成されている。2個の肩当て用
ノズル2のピッチは標準的な肩巾に合わせて280〜3
00mmにセットされている。2個の本体14及び連結
管15はフロントケース16aとバックケース16bよ
りなるケース16内に収納してある。このケース16の
フロントケース16aの前面には中央程後に引退する凹
曲部17を設けてあり、肩当てシャワー時に入浴者が凹
曲部17に頭を当てることができるようになっている。
肩当て用ノズルブロック3の本体14は台座18に回転
自在に連結してあり、台座18内の空間を連結管15に
連通させてある。台座18と本体14とを連結する部分
にはOリング19を介装してあり、Oリング19にて水
密的に接続してある。本体14には筒状の回転軸20を
水平に配置して回転自在に装着してあり、この回転軸2
0を回転自在に接続する部分にもOリング21を介装し
て水密的に接続してある。この回転軸20には肩当て用
ノズル2を装着してあり、この肩当て用ノズル2の先端
の噴射口22からシャワー水の噴流を噴射できるように
なっている。この肩当て用ノズル2内にはフィードバッ
ク発振型純流体素子のような発振型純流体素子23を内
装してあり、発振型純流体素子23の発振にて噴流の向
きを交互に切り換えられるようになっている。つまり、
発振型純流体素子23の主ノズル24から噴射される噴
流がフィードバック管路25の負圧にて切り換わり、交
互に噴射される。肩当て用ノズル2は本体14を図3の
矢印a方向に回転したり、回転軸20で肩当て用ノズル
2を図2の矢印bのように上下に回転したりすることに
より任意の向きに向けることができるようになってい
る。
【0012】上記のように構成された肩当て用ノズルブ
ロック3は浴槽4の背もたれ側の浴室1の壁面5に図1
乃至図3や、図10乃至図12に示すように取り付けら
れる。壁取り付け用パネル9は横に長い矩形状に形成さ
れ、複数個の取り付け孔31を適所に穿孔してある。壁
取り付け用パネル9の両側の手前の上下にはボルト挿通
孔26を穿孔してあり、上下のボルト挿通孔26間には
ボルトガイド27を設けてある。壁取り付け用パネル9
の両側の下面側には雌ねじ孔28を設けてあり、雌ねじ
孔28の上方に設けたリブ29にはガイド孔30を穿孔
してある。この壁取り付け用パネル9は壁面5に当接さ
れ、取り付け孔31からねじ具を挿通し、壁に埋設した
アンカー等に螺入して壁取り付け用パネル9を固定して
ある。壁面5と浴槽4のフランジ10との間の距離が近
い場合には壁取り付け用パネル9に直接肩当て用ノズル
ブロック3を取り付け、壁面5と浴槽4のフランジ10
との間の距離が離れている場合にはスペーサ部材12を
介して肩当て用ノズルブロック3を取り付ける。壁取り
付け用パネル9に直接肩当て用ノズルブロック3を取り
付ける場合には、壁取り付け用パネル9を取り付ける前
に支持脚13を壁取り付け用パネル9に取り付けてお
く。垂直方向に長い棒状の支持脚13の外周には雄ねじ
部を設けてあり、雌ねじ孔28に雄ねじ部を螺合するこ
とにより、支持脚13を雌ねじ孔28に上下動自在に挿
通してある。支持脚13の上部はガイド孔30に挿通し
てガイドしてある。支持脚13の下端にはゴム等の弾性
材よりなる緩衝部32を装着してある。そして壁取り付
け用パネル9を取り付けた状態で支持脚13の下端がフ
ランジ10やカウンター11の水平面に当接するように
調整する。肩当て用ノズルブロック3のケース16のバ
ックケース16bの背面から被嵌部34を突設してあ
り、被嵌部34の上面及び下面にはボルト挿通孔35を
穿孔してある。肩当て用ノズルブロック3を壁取り付け
用パネル9の前面側に配置して被嵌部34を壁取り付け
用パネル9に被嵌し、ボルト挿通孔26とボルト挿通孔
35を合致させ、ボルト36をボルト挿通孔26,35
に挿通すると共にボルト36の先端にナット37を螺合
し、図13に示すように肩当て用ノズルブロック3を取
り付ける。なお、被嵌部34の下面側の支持脚13に対
応する部分には必要に応じて切り欠きを設けてある。
【0013】スペーサ部材12を介して取り付ける場合
は次のように行う。スペーサ部材12は図15に示すよ
うに横に長い矩形枠状に形成されている。スペーサ部材
12には壁取り付け用パネル9に被嵌する被嵌部40と
肩当て用ノズルブロック3の被嵌部34が被嵌される嵌
合部41を設けてある。被嵌部40の上下にはボルト挿
通孔42を穿孔してあり、嵌合部41の上下にもボルト
挿通孔43を穿孔してある。上下のボルト挿通孔43間
にはボルトガイド45を設けてある。スペーサ部材12
の両側の下面には前後に位置するように雌ねじ孔28を
穿孔してあり、雌ねじ孔28の上方に設けたリブ29に
はガイド孔30を穿孔してある。前後の雌ねじ孔28の
うち一方の雌ねじ孔28には支持脚13を上記と同様に
螺合してある。壁取り付け用パネル9を壁面5に取り付
けた状態で壁取り付け用パネル9にスペーサ部材12の
被嵌部40が被嵌され、ボルト挿通孔26とボルト挿通
孔42とにボルト36を挿通し、ボルト36の先端にナ
ット37を螺合して壁取り付け用パネル9にスペーサ部
材12を取り付ける。このとき支持脚13を上下動させ
て支持脚13の下端をフランジ10やカウンター11の
水平面に当接する。このとき支持脚13が図12のイ位
置にくるように取り付けられているが、この位置がフラ
ンジ10とカウンター11との境界であると、ロ位置に
支持脚13を予め取り付けておく。つまり、支持脚13
が適宜の位置にくるように前後の雌ねじ孔28を選択し
て支持脚13を取り付ける。スペーサ部材12を取り付
けた状態で、スペーサ部材12の嵌合部41に肩当て用
ノズルブロック3の被嵌部34を被嵌し、ボルト挿通孔
35とボルト挿通孔43を合致させ、ボルト挿通孔3
5,43にボルト36を挿通し、ボルト36の先端にナ
ット37を螺合して図10乃至図12に示すように肩当
て用ノズルブロック3を取り付ける。
【0014】加圧循環ポンプ6は自吸式ヒューガルポン
プのようなポンプであって、浴室1の壁面5に沿って配
置してあり、取り付け金具46にて壁面5に取り付けて
ある。加圧循環ポンプ6の吐出口と肩当て用ノズルブロ
ック3とは吐出ホース7にて連結してある。吐出ホース
7を肩当て用ノズルブロック3に結合するとき、左右の
台座18のうち一方の台座18の接続口47に吐出ホー
ス7の端部を袋ナット48にて接続してあり、他方の台
座18の接続口47は盲蓋50にて閉塞してある。加圧
循環ポンプ6の吸入口には吸入ホース8の一端を連結し
てあり、吸入ホース8の他端側を浴槽4内に導入してあ
り、吸入ホース8の他端にサクション部51を設けてあ
る。加圧循環ポンプ6を駆動する制御ボックス53は浴
室1外に配置してあり、加圧循環ポンプ6と制御ボック
ス53とをケーブル54にて接続してある。
【0015】しかして浴槽4に入浴した状態で加圧循環
ポンプ6の運転スイッチ55を操作して加圧循環ポンプ
6を駆動すると、吸入ホース8から浴槽4内の湯が吸入
され、加圧循環ポンプ6、吐出ホース7、肩当て用ノズ
ルブロック3を介して肩当て用ノズル2からシャワー水
が噴射され、シャワー水の噴流が肩に当てられて肩のマ
ッサージが行われる。このとき肩当て用ノズル2の向き
を任意の向きに向けることができるため、入浴姿勢にお
いて、肩上方より肩に最適の方向から強い刺激を与える
ことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は叙述のように、浴槽の背側に位
置する浴室の壁面に壁取り付け用パネルをねじ固定し、
壁取り付け用パネルにスペーサー部材をねじにて着脱自
在に取着しているので、壁面と浴槽のフランジとの距離
が離れている場合には、スペーサ部材を介して肩当て用
ノズルブロックを適正位置に取り付けることができるも
のであり、また、壁面と浴槽のフランジとの距離が近い
場合には、壁取り付け用パネルに直接肩当て用ノズルブ
ロックを適正位置に取り付けることができるものであ
り、また、肩当て用ノズルブロックを浴槽のフランジの
上方に壁面から取り付けることで肩当て用ノズルブロッ
クを浴槽のフランジに固定するのに比べて施工上の制約
が緩和され、どのような既設の浴槽にも施工できるもの
であり、しかも、浴槽と肩当て用ノズルブロックとの間
に空間が生じるため風呂蓋の着脱や浴槽の掃除がしやす
くなるものであり、更に、スペーサー部材から下方に支
持脚を垂下して支持脚の下端を浴槽のフランジ、カウン
ター等の水平面に当接しているので、スペーサー部材に
かかる肩当て用ノズルブロックの荷重を支持脚を介して
浴槽のフランジやカウンターの水平面にて受けることが
できるものであって、壁の取り付け強度の確保ができる
ものである。
【0017】
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体を示す一部切欠平面図
である。
【図2】図1の正断面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】同上の肩当て用ノズルブロックの平面図であ
る。
【図5】図4の一部切欠正面図である。
【図6】図4の底面図である。
【図7】図4の側面図である、
【図8】図4の側断面図である。
【図9】同上の肩当て用ノズル部を示し、(a)は正断
面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図10】同上の肩当て用ノズルブロックの取り付け状
態の一部切欠平面図である。
【図11】図10の一部切欠正面図である。
【図12】図10の一部切欠側面図である。
【図13】同上の肩当て用ノズルブロックの取り付け状
態の他例の一部切欠側面図である。
【図14】同上の壁取り付け用パネルを示し、(a)は
正面図、(b)は一部切欠平面図、(c)は背面図、
(d)は底面図、(e)は(c)のB−B線断面図であ
る。
【図15】同上のスペーサ部材を示し、(a)は一部切
欠平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は
(b)のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 肩当て用ノズル 3 肩当て用ノズルブロック 4 浴槽 5 壁面 6 加圧循環ポンプ 7 吐出ホース 8 吸入ホース 9 壁取り付けパネル 10 フランジ 11 カウンター 12 スペーサ部材 13 支持脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 9/00 A47K 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の浴室において、加圧循環ポンプ
    浴室の壁面に沿わせて固定し、加圧循環ポンプの吸入口
    に接続した吸入ホースを浴槽内に導入し、肩に向けてシ
    ャワー水を噴射する2個の肩当て用ノズルを配管にて接
    続して形成した肩当て用ノズルブロックと加圧循環ポン
    プの吐出口とを吐出ホースにて接続し、浴槽の背側に位
    置する浴室の壁面に壁取り付け用パネルをねじ固定し、
    壁取り付け用パネルにスペーサー部材をねじにて着脱自
    在に取着し、スペーサー部材に肩当て用ノズルブロック
    をねじ固定し、スペーサー部材から下方に支持脚を垂下
    して支持脚の下端を浴槽のフランジ、カウンター等の水
    平面に当接して成ることを特徴とする浴槽の肩当て用シ
    ャワー装置。
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