JP2563845Y2 - 浴槽の肩当て用シャワー装置 - Google Patents

浴槽の肩当て用シャワー装置

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JP2563845Y2
JP2563845Y2 JP67893U JP67893U JP2563845Y2 JP 2563845 Y2 JP2563845 Y2 JP 2563845Y2 JP 67893 U JP67893 U JP 67893U JP 67893 U JP67893 U JP 67893U JP 2563845 Y2 JP2563845 Y2 JP 2563845Y2
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輝夫 増田
克彦 小田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、入浴しながら肩にシャ
ワー水の強い噴流を与えて肩をマッサージするのに用い
る浴槽の肩当て用シャワー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の肩当て用シャワー装置は
特別な仕様の浴槽に工場での製造段階で組み込んで製造
されており、既設の浴室に施工する場合、浴槽全体を取
り替えなければならなく、施工にコストや工期がかかる
という問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記問題点に
鑑みてなされたものであって、本考案の目的とするとこ
ろは既設の浴槽に後付けで簡単に取り付けることができ
る浴槽の肩当て用シャワー装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案浴槽の肩当て用シャワー装置は、既設の浴室1に
おいて、肩に向けてシャワー水を噴射する2個の肩当て
用ノズル2を配管にて接続して形成した肩当て用ノズル
ブロック3を浴槽4のフランジ5の背もたれ側の上面に
載置して固定し、加圧循環ポンプ6を浴室1の内壁面に
沿わせて固定し、加圧循環ポンプ6の吐出口と肩当て用
ノズルブロック3とを吐出ホース7にて接続し、加圧循
環ポンプ6の吸入口に接続した吸入ホース8を浴槽4内
に導入した。
【0005】また既設の浴室1において、肩に向けてシ
ャワー水を噴射する2個の肩当て用ノズル2を配管にて
接続して形成した肩当て用ノズルブロック3を浴槽4の
フランジ5の背もたれ側に配置すると共にこのフランジ
5に明けた穴9に肩当て用ノズルブロック3を貫通させ
てフランジ5上に肩当て用ノズル2が位置するように肩
当て用ノズルブロック3をフランジ5に取り付け、浴槽
4に着脱自在に取り付けられるエプロンの裏側で床パン
10上に加圧循環ポンプ6を固定し、加圧循環ポンプ6
の吐出口と肩当て用ノズルブロック3とを吐出管11に
て接続し、加圧循環ポンプ6の吸入口と浴槽4の下部の
壁面に取り付けた吸入部12とを吸入管13にて接続し
た。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、肩当て用ノズルブロック
3や加圧循環ポンプ6を後付けで取り付けると共に配管
で接続するだけで施工でき、既設の浴室1に簡単且つ廉
価に肩当て用シャワー装置を設けることができる。
【0007】
【実施例】先ず、図1や図2に示す実施例から述べる。
既設の浴室1には浴槽4を設置してあり、浴槽4の外周
のフランジ5の外周にはカウンター13を設けてある。
肩当て用ノズルブロック3は2個の本体16を連結管1
4にて一体に連結し、2個の本体16に夫々肩当て用ノ
ズル2を装着してある。2個の肩当て用ノズル2のピッ
チは標準的な肩巾に合わせて280〜300mmにセッ
トされている。本体16は台座15に回転自在に連結し
てあり、台座15内の空間を連結管14に連通させてあ
る。台座15と本体16とを回転自在に連結する部分に
はOリング17を介装してあり、Oリング17にて水密
的に接続してある。台座15と本体16との間にはごみ
を除去するためのストレーナ18を介装してある。本体
16の上部には筒状の回転軸19を水平に配置して回転
自在に装着してある。この回転軸19を回転自在に接続
する部分にもOリング20を介装して水密的に接続して
ある。この回転軸19には肩当て用ノズル2を装着して
あり、この肩当て用ノズル2の先端の噴射口21からシ
ャワー水の噴流を噴射できるようになっている。この肩
当て用ノズル2内にはフィードバック発振型純流体素子
のような発振型純流体素子22を内装してあり、発振型
純流体素子22の発振にて噴流の向きを交互に切り換え
られるようになっている。つまり発振型純流体素子22
の主ノズル23から噴射される噴流がフィードバック管
路24の負圧にて切り換わり、交互に噴射される。肩当
て用ノズル2は、矢印イのように本体16を回転した
り、矢印ロのように回転軸19で肩当て用ノズル2を上
下に回転したりすることにより任意の向きに向けること
ができるようになっている。
【0008】このように構成された肩当て用ノズルブロ
ック3は浴槽4のフランジ5の背もたれ側の上面に載置
されて固定される。この肩当て用ノズルブロック3をフ
ランジ5に固定する手段としては次の手段がある。
(1)吸盤によりフランジ5に固定する。(2)接着剤
でフランジ5に固定する。(3)両面粘着テープにてフ
ランジ5に固定する。(4)フランジ5に穴を明けてリ
ベット等で固定する。(5)肩当て用ノズルブロック3
に取り付け金具を設け、この取り付け金具を浴槽4の壁
面またはカウンターのタイル面に固定する。
【0009】加圧循環ポンプ6は自吸式ヒューガルポン
プのようなポンプであって、浴室1の内壁面に沿わせて
配置してあり、取り付け金具25にて内壁面に取り付け
てある。加圧循環ポンプ6の吐出口と肩当て用ノズルブ
ロック3とは吐出ホース7にて連結してある。加圧循環
ポンプ6の吸入口には吸入ホース8の一端を連結してあ
り、吸入ホース8の他端側を浴槽4内に導入してある。
加圧循環ポンプ6を駆動する制御ボックス26は浴室1
外に配置してあり、加圧循環ポンプ6と制御ボックス2
6とをケーブル27にて接続してある。
【0010】しかして浴槽4に入浴した状態で加圧循環
ポンプ6の運転スイッチ28を操作して加圧循環ポンプ
6を駆動すると、吸入ホース8から浴槽4内の湯が吸入
され、加圧循環ポンプ6、吐出ホース7、肩当て用ノズ
ルブロック3を介して肩当て用ノズル2からシャワー水
が噴射され、シャワー水の噴流が肩に当てられて肩のマ
ッサージが行われる。このとき肩当て用ノズル2の向き
を任意の向きに向けることができるため、入浴姿勢にお
いて肩上方より肩に最適の方向から強い刺激を与えるこ
とができる。
【0011】次に図3及び図4に示す実施例について述
べる。本実施例の場合も肩当て用ノズルブロック3の基
本的構造は同じであるが、肩当て用ノズルブロック3を
次にように浴槽4のフランジ5に取り付けてある。浴槽
4のフランジ5の背もたれ側には280〜300mmの
間隔で上下に貫通するように穴9が穿孔され、肩当て用
ノズル2を有する本体16を回転自在に装着した台座1
5の下部が各穴9に挿入され、台座15にナット31が
螺合されて台座15とナット31でフランジ5が挟持さ
れるように本体16が取り付けられる。フランジ5の裏
面側には連結管14が配置され、2個の本体16の台座
15間が連結管14にて連結される。浴槽4のエプロン
を着脱自在に取り付ける側ではエプロンを外した状態で
次のように加圧循環ポンプ6や配管の施工が行われる。
エプロンの裏側の位置で床パン10の上にはポンプ設置
台32が防振ゴム等を介して取り付けられ、ポンプ設置
台32には加圧循環ポンプ6が設置される。そして加圧
循環ポンプ6の吐出口と肩当て用ノズルブロック3とが
吐出管11にて接続される。また浴槽4の下部の壁面に
は吸入部12が取り付けられ、加圧循環ポンプ6の吸入
口と吸入部12とが吸入管13にて接続される。加圧循
環ポンプ6を駆動する制御ボックス26は浴室1外に配
置され、加圧循環ポンプ6と制御ボックス26とがケー
ブル27にて接続される。制御ボックス26を操作する
運転スイッチ28は浴槽4のフランジ5の適所に配置さ
れ、運転スイッチ28と制御ボックス26とがケーブル
27にて接続される。この実施例の場合も、運転スイッ
チ28を操作して加圧循環ポンプ6を駆動すると、吸入
管13から浴槽4内の湯が吸入され、加圧循環ポンプ
6、吐出管11、肩当て用ノズルブロック3を介して肩
当て用ノズル2からシャワー水が噴射され、シャワー水
の噴流が肩に当てられて肩のマッサージが行われる。ま
た本実施例の場合、本体16と肩当て用ノズル2と運転
スイッチ28のみがフランジ5上に露出し、その他は外
から見えないように納まるので、既存の浴室1に後付け
で施工するものでも外観よくできる。また運転スイッチ
28をフランジ5に取り付けるので運転スイッチ28を
好みの位置に取り付けることができる。
【0012】
【考案の効果】本考案の請求項1記載の考案にあって
は、叙述のように肩に向けてシャワー水を噴射する2個
の肩当て用ノズルを配管にて接続して形成した肩当て用
ノズルブロックを浴槽のフランジの背もたれ側の上面に
載置して固定し、加圧循環ポンプを浴室の内壁面に沿わ
せて固定し、加圧循環ポンプの吐出口と肩当て用ノズル
ブロックとを吐出ホースにて接続し、加圧循環ポンプの
吸入口に接続した吸入ホースを浴槽内に導入しているの
で、既存の浴室でも後付けで各部材を取り付けて肩当て
用シャワー装置を設置できるものであって、施工のコス
トを廉価にできると共に工期を短縮できるものである。
【0013】また本考案の請求項2記載の考案にあって
は、肩に向けてシャワー水を噴射する2個の肩当て用ノ
ズルを配管にて接続して形成した肩当て用ノズルブロッ
クを浴槽のフランジの背もたれ側に配置すると共にこの
フランジに明けた穴に肩当て用ノズルブロックを貫通さ
せてフランジ上に肩当て用ノズルが位置するように肩当
て用ノズルブロックをフランジに取り付け、浴槽に着脱
自在に取り付けられるエプロンの裏側で床パン上に加圧
循環ポンプを固定し、加圧循環ポンプの吐出口と肩当て
用ノズルブロックとを吐出管にて接続し、加圧循環ポン
プの吸入口と浴槽の下部の壁面に取り付けた吸入部とを
吸入管にて接続しているので、既存の浴室でも後付けで
各部材を取り付けて肩当て用シャワー装置の設置ができ
るものであり、しかも肩当て用ノズル部分だけを露出さ
せて残りの部材を外から見えないように取り付けること
ができるものであって、後付けで施工するものでも外観
よく施工できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の一部切欠斜視図である。
【図2】同上の要部を示し、(a)は正断面図、(b)
は(a)のX−X線断面図である。
【図3】同上の他の実施例の一部切欠斜視図である。
【図4】同上の要部を示し、(a)は正断面図、(b)
は(a)のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 肩当て用ノズル 3 肩当て用ノズルブロック 4 浴槽 5 フランジ 6 加圧循環ポンプ 7 吐出ホース 8 吸入ホース 9 穴 10 床パン 11 吐出管 12 吸入部 13 吸入管

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の浴室において、肩に向けてシャワ
    ー水を噴射する2個の肩当て用ノズルを配管にて接続し
    て形成した肩当て用ノズルブロックを浴槽のフランジの
    背もたれ側の上面に載置して固定し、加圧循環ポンプを
    浴室の内壁面に沿わせて固定し、加圧循環ポンプの吐出
    口と肩当て用ノズルブロックとを吐出ホースにて接続
    し、加圧循環ポンプの吸入口に接続した吸入ホースを浴
    槽内に導入して成る浴槽の肩当て用シャワー装置。
  2. 【請求項2】 既設の浴室において、肩に向けてシャワ
    ー水を噴射する2個の肩当て用ノズルを配管にて接続し
    て形成した肩当て用ノズルブロックを浴槽のフランジの
    背もたれ側に配置すると共にこのフランジに明けた穴に
    肩当て用ノズルブロックを貫通させてフランジ上に肩当
    て用ノズルが位置するように肩当て用ノズルブロックを
    フランジに取り付け、浴槽に着脱自在に取り付けられる
    エプロンの裏側で床パン上に加圧循環ポンプを固定し、
    加圧循環ポンプの吐出口と肩当て用ノズルブロックとを
    吐出管にて接続し、加圧循環ポンプの吸入口と浴槽の下
    部の壁面に取り付けた吸入部とを吸入管にて接続して成
    る浴槽の肩当て用シャワー装置。
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