JPH0538741Y2

JPH0538741Y2 -

Info

Publication number: JPH0538741Y2
Application number: JP1990004748U
Authority: JP
Priority date: 1990-01-22
Filing date: 1990-01-22
Publication date: 1993-09-30
Anticipated expiration: 2003-09-30
Also published as: JPH0396827U

Description

【考案の詳細な説明】

【考案の目的】［産業上の利用分野］本考案は、高圧水流を利用したマツサージ機、
殊に浴槽内の湯を利用して入浴と同時に身体の各
部に理学的刺激を加えるための水流マツサージ機
に関する。［従来の技術］ (1) 背景気泡を入浴中に人体に噴射するようにした気泡
風呂は、古くから浴場用に開発、利用されてお
り、その小型のものは、例えば《バブルスター》
等の商品名で家庭用も出回つている。 (2) 従来技術の問題点しかし従来の気泡発生装置は、専ら気泡とその
破裂により生じる超音波を利用するだけであるか
ら、その深達効果は比較的小さく、マツサージの
ような指圧及び揉み解し効果は望むべくもない。そこで、実開昭55−126826号公報に記載の水流
を利用したリハビリテーシヨン用水治療装置が提
案されたが、水流噴出口の位置や方向を調整する
事が出来ず、使い勝手が悪いという問題点があつ
た。［考案が解決しようとする課題］そこで本考案が解決しようとする課題は、強い
水流の作用により、普通の乾式マツサージに優る
効果を有する、手軽な水流マツサージ機を提供す
ることであり、その他の課題は水流噴出口の位置
や方向を自在に変化させて必要部位に水流を手軽
に当てる事が出来る手軽な水流マツサージ機を提
供することである。

【考案の構成】

［課題を解決するための手段］ (1) 概要上記の課題を解決するため、本考案に係る水流
マツサージ機は、浴槽底部に開口する可撓性吸い
込み管及び可撓性吐出管を備え、浴湯を吸い込み
ながら高圧の水流として吐出するポンプと、上記
ポンプの可撓性吐出管に接続される三方弁を有す
る垂直管路部、該垂直管路部下端に接続され両側
前方に吐出口を有する水平管路部及び該垂直管路
部上端に可撓性管路を介して接続される吐出用ノ
ズルとからなる逆Ｔ字状導管と、浴槽縁に固定可
能な下向きコ字状の締着部材及び該締着部材の浴
槽側に固定された水平バーからなる取付部材とを
備え、上記水平バーに摺動自在に固定される水平
方向固定部と、上記逆Ｔ字状導管の垂直管路部に
摺動自在に固定される垂直方向固定部とを有する
ブラケツトにて、上記取付部材に逆Ｔ字状導管を
取付けたことを特徴とする。以下、考案の構成に関連する主要な要素事項等
につき項分けして説明する。 (2) ポンプ本考案に係る装置は、ポンプと吐き出しノズル
とを備え、該ポンプから吐き出される高圧の水流
が吐き出し口ノズルから入浴中の人体に対し噴射
できるようにされていることを基本的な構成とす
る。ここに利用されるポンプは、水流ポンプ又は空
気ポンプのいずれでもよいが、小型化のためには
水中型水流ポンプ（例えば井戸用水中ポンプ）を
利用するのが実用的に有利である。但し、万一の
漏電事故を考慮し、12v以下の低電圧で駆動でき
ることが望ましい。これに反し外置き型の通常の
ポンプを使用すると、電圧に関する配慮が不必要
となる反面、吸い込み管が場所を取るのみでな
く、始動時にポンプへ誘い水を給水する手数を必
要とする。また、ポンプとして高圧空気ポンプ（例えばコ
ンプレツサ）を用い、これとイジエクタ・ノズル
とを併用すると、水流のみならず気泡による効果
も得られるが、蓄圧器を含め大型になり易いこと
及び騒音が問題となる。 (3) ノズルマツサージ部位を自由に変更できるようにする
ため、ノズルの方向及び高さは自由に変更できる
のが好ましい。従つて、最も簡単には、ノズルを
可撓性のパイプに取り付け、手でノズルの胴部等
を把握できるようにしておくのがよい。しかしよ
り好ましくは、ノズルを浴槽に取り付けた固定具
に対し揺動自在及び／又は高低変更自在に取り付
けるのが好適である。なお所望により、ノズルを
二個以上設け、複数のノズルに水流を分割して身
体の異なる部位に同時に適用したり又は略々同部
分への水流を細分化したり或は更に切り替えコツ
クを付加して適用部位を切り替えたりすることも
できる。例えば、中年期以降最も問題となる腹部
や腰部への脂肪の沈着をより効果的に阻止する目
的で腹部や腰部を囲むようノズルを環状に配設し
たり、水圧の適用を一定化するため背もたれを設
けたり又はノズルをレバーとリンク機構を用いて
手動的又は自動的に背骨に沿つて移動させたりす
るなどはその一例である。しかしながら、装置をより便利にしたり多機能
化したりしようとすればするほど、全体が複雑か
つ大型化し、浴槽容積を一層狭めることになるか
ら、実際の設計に際しては、対象浴槽とのバラン
スが充分考慮されるべきである。従つて、後記実
施例１は、主として家庭用の浴槽が対象として考
慮されている。［作用］本考案の装置によれば、大きな質量を持つ高圧
の水流が筋肉を強く振動させるので、気泡に比べ
て遥かに顕著なマツサージ効果が得られ、例えば
疲労した筋肉の回復や腹部、腰部の付着脂肪の除
去に効果を発揮する。更に、加熱式浴槽の場合、
水流による積極的な浴湯の攪拌により、完全な水
温の均一化が得られることも重要な副次的効果で
ある。［実施例］以下、実施例により考案具体化の例を述べる
が、例示は単に説明用のものであつて、考案精神
の限定を意図したものではない。実施例１第１図は、考案装置の一例を示す破断斜視図で
ある。 (イ) 構造全体１は、水流ポンプ２と、吸い込み管３と、
吐き出し管５より三方コツク６を経て夫々ノズル
８，９，９′に到る導管７，７′及び取付・調整用
クランプ７を主体として構成される。ポンプ２の可撓性吸い込み管３の先端にはスト
レイナ４が付属し、浴槽Ｂ内から吸い上げた湯を
可撓性吐き出し管５よりコツク６へ送る。このコ
ツク６において、水流は二手に分かれ、一方は可
撓性導管７を経て自在ノズル８に、他方は導管
７′を経て固定ノズル９，９′に達する。そしてこ
れ分流は、コツク６の調節により、いずれか一方
又は双方同時に切り替えられうる。なお、ノズル
９，９′間の間隔ｄは、標準的に約８〜10cmであ
る。クランプ１０は下向き「コ」字状の締着部材１
１と、該部材に固定された水平バー１３と、該バ
ーに対し摺動自在に嵌着された眼鏡ブラケツト１
４とからなり、後者１４は、その横向きリング部
１５において前記バー１３に外挿されると共に、
該部１５から水平に延びる短い腕１６を介して接
続された縦向きリング部１７において前記導管
７′に外挿され、各リング部１５及び１７は、
夫々ネジ１８及び１９にて所定位置に固定され
る。 (ロ) 使用法準備として、ネジ１２及び同１８，１９を調節
してノズル９を適当な横位置及び縦位置に保持す
ると共に、ポンプの回転部が水が漬かつているか
どうかを確かめる。電源２０を入れると、ポンプ２が駆動し、スト
レイナ４より吸い込み管３を経て吸い上げた湯を
導管７よりノズル８及び／又は９，９′を経てマ
ツサージしたい身体の部位に噴射させる。腕、
肩、胸、脚などの部位は主としてノズル８から
の、また腰部、腹部等はノズル９，９′からの水
流によりマツサージを行うが、上述の如くコツク
の回動により全ノズルを同時的に働かせることも
可能である。いずれにしても、水流は強い水圧で
当接部位を強く刺激するから、入浴の効果と相ま
つて、従来の乾式マツサージや低周波又は超音波
治療器では期待できない、優れた疲労回復、皮下
脂肪の減少その他の健康増進効果が得られる。な
お、所望によりネジ１９の締め付け度を調整し、
ポンプを運転しながら、ノズル９，９′を背骨の
両側に沿つて上下させてもよい。実施例２第２図は、ポンプとして高圧空気ポンプを、ノ
ズルとしてイジエクタを使用した場合の模型図で
ある。空気ポンプ２１はリザーヴア２２を介して先端
にイジエクタ２４を備える導管２３と接続され
る。イジエクタ２４は、ノズル部２５を包囲するケ
ーシング２６と、該ケーシングの前方にラツパ状
に広がるデイフユーザー２８とから構成され、前
記ケーシングの周囲に吸水孔２７，２７……が開
口する。ポンプ２１を駆動させると、高圧の空気はリザ
ーヴア２２で恒圧化されながらノズブ２５より噴
出する一方、気流と交わる方向に負の背圧を生
じ、この背圧により浴湯が孔２７を経て吸い込ま
れ、気泡の混じつた湯がデイフユーザー２８内に
入り、次第に圧力エネルギーを速度エネルギー成
分に変化させながら、その開口面２８ａから高速
で噴出する。本形式の器具は、実施例１のものに比し水流の
圧力は低い代わりに高速であり、しかも気泡によ
るキヤビテーシヨン効果を期待できるという特徴
を有する。

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案は、強い水流の作用
により、普通の乾式マツサージに優る効果を有す
る、手軽な水流マツサージ機を提供できることを
通じて、人の健康増進に寄与しうる。更に、ブラ
ケツトの水平方向固定部並びに垂直方向固定部に
対して水平バーや垂直管路部を摺動自在に挿入し
ているので、上記水平バーや垂直管路部を摺動さ
せる事により、任意の位置又は任意の方向に逆Ｔ
字状導管の吐出口を設定する事が出来、入浴者の
任意の部位に強い水流を吹き出して当てる事が出
来、より高い治療効果を達成する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、考案装置の一例を示す破断斜視図、
第２図は、ポンプとして高圧空気ポンプを、ノズ
ルとしてイジエクタを使用した場合の模型図であ
る。図中の符号の意味は以下の通り、−１，１′…
…本案器具の全体、・２……１の水流ポン
プ、・・・３……２の吸い込み管、・・・４……３
のストレイナ、・・５……２の吐き出し管、・６…
…三方コツク、７，７′……可撓性導管、・８……
自在ノズル、９，９′……固定ノズル、・１０……
クランプ、・・１１……１０の締着部材、１３…
…同水平バー、１４……同眼鏡ブラケツ
ト、・・・１２……１１の締着用ネジ、・・・１５
……１４の横向きリング部、１６……同腕部、１
７……同縦向きリング部、・・・・１８，１９…
…１５及び１７の止めネジ、・２０……電源（コ
ード及びプラグ）。・２１……１′の空気ポンプ、
２２……同リザーヴア（蓄圧器）、２３……導管、
２４……イジエクタ、・・２５……２４のノズル
部、２６……同ケーシング、２８……同デイフユ
ーザー、・・・２７……２６の吸水孔、・・・２８
ａ……２８の開口面。Ｂ……浴槽。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１浴槽底部に開口する可撓性吸い込み管及び可
撓性吐出管を備え、浴湯を吸い込みながら高圧
の水流として吐出するポンプと、上記ポンプの可撓性吐出管に接続される三方
弁を有する垂直管路部、該垂直管路部下端に接
続され両側前方に吐出口を有する水平管路部及
び該垂直管路部上端に可撓性管路を介して接続
される吐出用ノズルとからなる逆Ｔ字状導管
と、浴槽縁に固定可能な下向きコ字状の締着部材
及び該締着部材の浴槽側に固定された水平バー
からなる取付部材とを備え、上記水平バーに摺動自在に固定される水平方
向固定部と、上記逆Ｔ字状導管の垂直管路部に
摺動自在に固定される垂直方向固定部とを有す
るブラケツトにて、上記取付部材に逆Ｔ字状導
管を取付けたことを特徴とする水流マツサージ
機。２ポンプが、水中型水流ポンプである請求項１
記載の水流マツサージ機。３ポンプが、空気ポンプである請求項１記載の
水流マツサージ機。