JPH0327538B2 - - Google Patents

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JPH0327538B2
JPH0327538B2 JP59184550A JP18455084A JPH0327538B2 JP H0327538 B2 JPH0327538 B2 JP H0327538B2 JP 59184550 A JP59184550 A JP 59184550A JP 18455084 A JP18455084 A JP 18455084A JP H0327538 B2 JPH0327538 B2 JP H0327538B2
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JP
Japan
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epa
chlorella
glycolipid
glycolipids
marine
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JP59184550A
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JPS6163624A (ja
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Akira Seto
Kyohiro Kitagawa
Masako Yamashita
Tadashi Fujita
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Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/64Fats; Fatty oils; Ester-type waxes; Higher fatty acids, i.e. having at least seven carbon atoms in an unbroken chain bound to a carboxyl group; Oxidised oils or fats
    • C12P7/6409Fatty acids
    • C12P7/6427Polyunsaturated fatty acids [PUFA], i.e. having two or more double bonds in their backbone
    • C12P7/6432Eicosapentaenoic acids [EPA]

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は、海産クロレラからエイコサペンタエ
ン酸(以下、EPAという)を高度に含有する糖
脂質を製造する方法に関する。 「従来の技術」 EPAは、近年悩血栓や動脈硬化症の予防・治
療薬として有効であることが認められている物質
である。このEPAは、魚油が海水産植物(藻類)
油脂中に含まれることが知られており、EPA純
度20〜30%程度のトリグリセリドが、魚油から分
別精製され、健康食品用として市販されている。
またこれとは別に医薬品用として、80%以上の純
度のEPAエチルエステルも試作されている。し
かしながら魚油にはEPAと性状の似かよつたド
コサヘキサエン酸などの高度不飽和酸が多く含ま
れているため、魚油を原料とした場合、EPAの
含量はたかだか20%程度である。そこでEPAエ
チルエステル含量を80%以上にまで高めるために
は、尿素付加法、溶剤分別法、分別蒸留法、カラ
ムクロマトグラフイーなどをいくつか組み合わせ
て実施する必要があり、操作が繁雑で容易ではな
い。また高純度のEPAエチルエステルの腸管吸
収効率はあまり良いとは云えず、この点でも効率
の良いものが望まれていた。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明の目的は、EPAを高度に含有し、吸収
性にも優れた物質を効率良く、簡易に得ることの
できる製造方法を見出すことにある。 「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、上記のような目的に合つた物質
を得ることのできる製造方法を見出すために鋭意
研究の結果、次のような知見を得た。即ちまず、
前記の目的を達成するには、出発原料を魚油に求
めるよりも、海産藻類に求めるべきであると考え
た。この海産藻類の脂質中にEPAが比較的高濃
度に含まれていることはすでに数多くの文献に報
告されているが、いずれも、乾物中に占める脂質
含量が5%以下と極端に低いものがほとんどあつ
た。そこで本発明者等は海産クロレラの脂質を調
べ次のような興味ある結果を得た。即ち、海産
クロレラの総脂質含量は35%〜40%と高いこと、
総脂質の脂肪酸組成を見てもEPAが40%と高
いこと、総脂質を溶剤分別とシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより、リン脂質、糖脂質、
トリグリセリド、その他に分画すると、糖脂質中
の総脂肪酸に占めるEPAの割合が70%以上と非
常に高いことを見出した。一般に、海産藻類の総
脂質の中でも特に糖脂質の中にEPAが高いこと
は知られているが、海産クロレラの場合は乾物に
対する総脂質分が35〜40%と高く、また、そのう
ち約20〜30%(従つて乾物に対し8〜12%)が糖
脂質ということで、本発明で目的とする糖脂質の
供給源としては、最も好まおと考えられる。 該糖脂質は、EPAが持つ血小板凝集抑制作用、
血清コレステロール上昇抑制作用等の生理作用を
持ち、しかもEPAのトリグリセリドやエチルエ
ステルと比較すると腸管での吸収速度が速いとい
う特徴と持つている。 本発明は以上の知見に基づいて完成されたもの
で、海産クロレラの総脂質を溶剤分別およびカラ
ムクロマトグラフイーを組み合せて分画すること
を特徴とするEPA含量の高い糖脂質の製造法で
ある。 海産クロレラの糖脂質は、溶剤分別およびカラ
ムクロマトグラフイーにより、リン脂質、糖脂
質、トリグリセリドその他に分画される。海産ク
ロレラの総脂質は、乾物換算で35〜40%と高く、
そのうち約20〜30%が本発明の目的とする糖脂質
である。 以下、本発明を詳述する。 本発明で使用できる海産クロレラはEPA含量
さえ高いものであれば特に種属などを限定するも
のではないが、通常はクロレラ・ミニユテイシマ
(chlorella minutissma)などに分類される海産
クロレラを用いる。 なお、海底クロレラの分類についてはナノクロ
ロプシス(Nannochloropsis)属に属する旨の発
表もあるが、現在一般には、上記のようにクロレ
ラ・ミニユテイシマ、クロレラ・ブルガリスなど
と呼ばれているものが、これに入る(Bulletin
of the Japanese Society of Scientific
Fisheries第44巻第10号1109〜1114頁(1978年)、
同第45巻第7号883〜889頁(1979年)、同第45巻
第8号955〜959頁(1979年)、油化学第31巻第2
号第77〜90頁(1982年)) まず、この海産クロレラ粉末から、極性及び非
極性の有機溶剤の任意の割合の混合物を用いて脂
質抽出を行い、脱溶剤後、エーテルなどの非極性
溶剤にて、中性脂質、クロロフイル、ステロール
類を除く。残つた画分をアセトンで洗浄し、溶出
する物質を集めれば、糖脂質の粗分画物が得られ
る。さらにこの方法だけではロスや、他成分の混
入も多いので、得られたすべての画分をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーで再分画し糖脂質の
画分を集めると高純度の糖脂質が高収率で得られ
る。ただし、ここに示した分別法は一例であり、
本発明の糖脂質の分画法がこれに限定されるもの
ではない。 「実施例」 以下本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。 実施例 1 海産クロレラ(chlorella minutissima)の乾
燥粉末1Kgから、クロロホルム:メタノール=
2:1混合溶剤で総脂質の抽出を行い、380gの
抽出脂質を得た。この脱溶剤後の総脂質にジエチ
ルエーテル2を加えよく混合し、中性脂質、ス
テロール類、クロロフイルを除去した。ロ過によ
りエーテル不溶分を回収し、少量のクロロホル
ム:メタノール=2:1に溶解した。次にこの溶
液をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにか
け、クロロホルム:メタノール=2:1〜クロロ
ホルム:メタノール=1:1〜メタノールで順次
展開した。得られた各フラクシヨンを薄層クロマ
トグラフイーでチエツクし、目的とする糖脂質成
分のピークを見出し、これを集め、脱溶剤したと
ころ約90gの糖脂質成分が得られた。このものの
脂肪酸組成を表−1に示す。
【表】 このようにして得られた糖脂質は表−1のよう
に、脂肪酸の炭素数:不飽和結合数=20:5の
EPAを76.0%と高度に含むものであることが確認
された。また、この糖脂質の糖部分の構造を知る
ため、このものを酸加水分解した後糖部分を集
め、常法により酵素分析を行つたところ、ガラク
トースデヒドロゲナーゼと特異的に反応すること
から、この糖はガラクトースと推定された。また
ガラクトースの含量は、糖脂質1モル当り、約1
モルと推定された。従つて、該糖脂質は糖成分が
ガラクトースを主成分とするモノガラクトシルジ
グリセリドと認められる。 実施例 2 実施例1と同様の方法で得られた糖脂質成分
(以下、GLという)とEPAエチルエステル(以
下EPA−EEという)(70%純度)の血小板凝集
抑制効果について比較検討を行つた。即ち、GL
とEPA−EEをそのEPA含量を考慮して、EPA投
与量が同一になるよう調整し、これを胃チユーブ
による強制投与法によりEPAとして0.5g/日を
ラツト(体重150g)に10日間投与した。なお、
飼料は自由摂取とした。投与終了後、1夜の絶食
を行い、採血を行つた。遠心分離法による通常の
方法により多血小板血漿(platelet rich
plasma)と乏血小板血漿(platelet poor
plasma)を取り、血小板濃度を同一とし、血小
板凝集計による凝集能を測定した。なお凝集剤と
してはコラーゲンを用いた。対照群としてEPA
を投与しないものの凝集能を100とした場合の各
群の相対値を表−2に示す。
【表】 このようにGLは、EPA−EEよりも有意に血小
板凝集能を抑制することが認められた。 実施例 3 ラツトの小腸でのEPA−EEとGLの吸収性の差
を見るため、実施例2と同様の条件でEPA−EE
とGLを1回だけ(EPAとして0.5g/ラツト)投
与し4時間後にラツトを屠殺し、小腸管腔内に残
留する物質を集め、凍結乾燥した。これより総脂
質を抽出し、その中に含まれるEPAの含量を測
定した結果、表−3のようであつた。なお、ブラ
ンクを対照に用いた。
【表】 表−3から明らかな如くこのGLを経口投与し
た場合の腸管吸収性は、EPA−EEの場合と比べ
てかなり良いものであつた。 「発明の効果」 本発明によつて得られる糖脂質は、その構成脂
肪酸中のEPAが70%以上と高く、本発明はかよ
うな糖脂質を、海産クロレラの総脂質を溶剤分別
およびカラムクロマトグラフイーを組み合せて分
画するという簡便な操作で得ることができる。 更に、この糖脂質は実施例に示したように、
EPAが持つ血小板凝集抑制作用、血清コレステ
ロール上昇抑制作用等の生理作用を持ち、しかも
EPAのトリグリセリドやエチルエステルと比較
すると腸管での吸収速度が速いという特徴を持つ
ている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海産クロレラの総脂質を溶剤分別およびカラ
    ムクロマトグラフイーを組み合せて分画すること
    を特徴とするエイコサペンタエン酸含量の高い糖
    脂質の製造法。 2 海産クロレラがクロレラ・ミニユテイシマ
    (Chlorella minutissima)である特許請求の範囲
    第1項記載のエイコサペンタエン酸含量の高い糖
    脂質の製造法。 3 構成脂肪酸中のエイコサペンタエン酸含量が
    70%以上である特許請求の範囲第1項記載のエイ
    コサペンタエン酸含量の高い糖脂質の製造法。
JP59184550A 1984-09-05 1984-09-05 エイコサペンタエン酸含量の高い糖脂質の製造法 Granted JPS6163624A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59184550A JPS6163624A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 エイコサペンタエン酸含量の高い糖脂質の製造法
US06/770,509 US5077202A (en) 1984-09-05 1985-08-28 Process for producing a glycolipid having a high eicosapentaenoic acid content

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JPS6163624A JPS6163624A (ja) 1986-04-01
JPH0327538B2 true JPH0327538B2 (ja) 1991-04-16

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ID=16155159

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US5077202A (en) 1991-12-31
JPS6163624A (ja) 1986-04-01

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