JPH03275166A - ガラスランの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ガラスラン本体がＥＰＤＭ製であり、ヂャン
ネル形のガラス摺動部位に植毛処理層が形成されている
ガラスランの製造方法に関する。

本発明を適用可能なガラスランとしては、ドアガラスラ
ン（第３図）、ドアガラスウェザストリップ（第４図）
等を挙げることがてきる。

本明細書て使用するポリマー・可塑剤略号の覧を下記に
示す。

ＮＢＲ・・・ニトリルゴム、 ＥＰＤＭ・・・エチレンプロピレンジエン三元系ゴムを
代表例とするエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体ゴム、 ＳＢＲ・・・スチレン・ブタジェンゴムを代表例とする
芳香族ビニル化合物−共役ジエン系共重合ゴム、 ＤＯＰ・・・フタル酸ジオクチル。

〈従来の技術〉 ガラスラン本体は、通常、耐候性・耐オゾン性・耐熱性
等の見地からＥＰＤＭ製であるものがうい。

そして、チャンネル形のガラス摺動部位には１、ガラス
の摺動抵抗低減の見地から、植毛処理層が形成されたも
のがある（特公昭６２−１５３４４号公報等） 〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、植毛に先立ち形成する植毛用塗膜は、通常、ウ
レタン塗料で形成していたが、ＥＰＤＭ基材との接着性
が良好でない。このため、植毛用塗膜の形成に先立ち、
ガラスラン本体を押出・加硫後、ガラス摺動部位のハフ
仕上げ、脱脂処理、プライマー塗布等の前工程を必要と
した。さらには、ウレタン塗料を塗布して植毛用塗膜を
形成し、続いて、植毛を施した後、乾燥炉で植毛用塗膜
の硬化を行なう必要あり、生産性が良好でなく、かつ、
連続方式て生産しようとすると、生産ラインが非常に長
くなった。

本発明の目的は、上記にかんがみて、ガラス摺動部位に
植毛処理層を形成する仕様のウェザストリップを生産性
良好に製造でき、かつ、生産ラインも格段に短かくする
ことかてきるガラスランの製造方法を提供することにあ
る。

く課題を解決するための手段〉 本発明のガラスランの製造方法は、上記の課題を、下記
構成により解決するものである。

ガラスラン本体がＥＰＤＭ製であり、ガラス摺動部位に
植毛処理層が形成されているガラスランを製造する方７
去であって、 前記ガラスラン本体のガラス摺動部位に、ＮＢＲ・４０
〜８０重量％、ＥＰＤＭ：２０〜６０重景％、およびＳ
ＢＲ：Ｏ〜３５重景％であるブレンドゴム又はそのゴム
配合物からなるプライマー層を有して前記ガラスラン本
体を押出し、該押出直後に、各プライマー層上に無溶剤
型のウレタン塗料を塗布して植毛用塗膜を形成し、続い
て、該植毛用塗膜上に植毛を施し、前記ガラスラン本体
の加硫工程において、前記植毛用塗膜を硬化させて、前
記植毛処理層を形成する、 ことを特徴とするガラスランの製造方法。

〈手段の詳細な説明〉 以下、本発明の手段について詳細に説明をする。なお、
以下の説明で配合単位を示す１部」、「％ｊは、特にこ
とわらない限り、重量単位である（１）本発明は、基本
的には、ガラスラン本体１がＥＰＤＭ製であり、ガラス
摺動部位Ｓに植毛処理層形成してガラスランを製造する
方法である。

ここでＥＰＤＭとは、エチレン、α−オレフィンに第三
成分としてエチリデンノルボルネン、シクロペンタジェ
ン、１．４−へキサジエン等の非共役ジエンを微量添加
し、共重合させて側鎖に重結合を導入し硫黄加硫可能と
したものである。

そして、当該ポリマーには、通常、補強性充填剤（カー
ボンブラック又はホワイトカーボン）、可塑剤、滑剤、
加硫系薬剤等の副資材を配合する。

第１表に本発明で使用可能なＥＰＤＭ配合物の配合処方
（ソリッドゴム）の−例を示す。

（２）本発明のガラスランの製造方法における第１の特
徴は、ガラスラン本体１のガラス摺動部位Ｓに、下記特
定のブレンドゴムまたはそのゴム配合物からなるプライ
マー層（グルーライン）７を形成してガラスラン本体１
と共押出することにある。即ち、ガラスラン本体１およ
びプライマー層７の各材料を使用して共押出しする。即
ち、ガラスラン本体用押出機１１およびプライマー層用
押出機１３を多色押出ヘッド１５に接続して共押出を行
なう。

ｒＮＢＲ：４０〜８０％、ＥＰＤＭ　：　２０〜６０％
、およびｓＢＲ：ｏ〜３５％からなるブレンドゴム。」 当該ブレンゴムは、特開昭６２−１７２０４号公報に記
載されているものと一部重複するものてあり、通常、乳
化重合法により調製したものを使用する。

■ＮＢＲが４０％未満では、植毛用塗膜層３との接着性
が悪い。また、８０％を超えると、ＥＰＤＭ製のゴム基
体１との接着性が悪く、かつ、プライマー層７自体の耐
オゾン性にも問題を生しやすい。

■ＥＰＤＭが２０％未満では、プライマー層７自体の耐
オゾン性に問題が生じやすく、ＥＰＤＭが６０％を超え
ると、植毛用塗膜層３との密着性に問題を生じやすくな
る。

■ＳＢＲが３５％を超えると、植毛用塗膜層３との接着
性か悪くなるとともに、耐オゾン性にも問題が生しやす
くなる。

■上記ブレンドゴムには、通常、補強性充填剤（カーボ
ンブラックまたホワイトカーボン）、可塑剤、滑剤、加
硫系薬剤、必要により着色剤等の副資材を配合する。

第２表に配合処方を示す。但し、プライマー層７の厚み
を０．５ｍｍ未満の薄層とするときは、ガラスラン本体
１からの加硫剤等の副資材の移行が期待てきる場合は、
必然的ではない。

■上記プライマー層７の厚みは、０．０５〜２Ｉとする
。０．０５ｍｍ未満では、プライマー層の作用を奏し難
く、２ｍｍを超えると、材料費アップになるとともに、
ガラスラン本体１のゴム特性が失われ望ましくない。

（３）続いて、ガラスラン本体１の押出直後に、押出ヘ
ッド１５の直後に配設された塗料塗布装置１７により、
ウレタン塗料をガラスラン本体１のガラス摺動部位Ｓに
、即ち、プライマー層７上に塗布して植毛用塗膜３を形
成する。

塗布方法は、汎用の方法のうち、流し塗り（シャワーコ
ート）、刷毛塗り、ローラ塗り、浸漬塗り、スプレー塗
り等の各方法が適用可能であるが、塗布面が凹凸形状を
有していたり、変形しやすい場合は、流し塗りが望まし
い。

このときの塗布量は、要求される摺動性に応じて、塗膜
厚５０〜２０００μｍとなるような塗布量とする。

（４）本発明の第２の特徴は、上記ウレタン塗料として
無溶剤型のものを使用することにある。

ここで、無溶剤型ウレタン塗料とは、溶剤等の蒸発性希
釈剤を含まない液状ものをいう。植毛用塗膜にあっては
、液状のポリオール成分に、ポリイソシアナート成分を
添加し、必要により隠蔽顔料を添加したたたけの、いわ
ゆる塗膜形成要素のみからなるものを使用する。

ここで、無溶剤型としたのは、ガラスランの加硫工程に
おいて加硫と同時に植毛用塗膜を硬化させるに際して、
未加硫ゴム中に浸透した溶剤が加硫時に蒸発して、ゴム
基材表面が発泡するとともに塗膜がアバタ状になるおそ
れをなくすためである。

この無溶剤型のウレタン塗料は、通常、第３表に示す「
デスモフエン／スミデュールｊ等の二液型のものが物性
上望ましいが、−波型塗料てもよい （５）続いて、上記植毛用筆１］！　３上に植毛４を施
す。植毛方法は、通常、ナイロン等のパイルを使用し、
静電植毛装置２０を通過させて行なう。

（６）続いて、ガラスラン本体１の加硫工程において、
塗布後の植毛用筆ＦＪＩＪ３を硬化させて（即ち、加硫
工程の熱源を利用して）、植毛処理層３を形成する。

国側ては、加硫工程は、マイクロ波加熱装置（ＵＨＦ）
　２１と熱風加硫装置（ＨＡＶ）２２とからなる。

上記加硫条件は、通常、２００℃×３〜１０分である。

この条件は、植毛用塗膜（ウレタン塗料）を硬化させる
のに十分な条件である。

この発明の製造方法の場合、プライマー層７を具備した
ガラスラン本体１の押出し直後、ウレタン塗料の塗布し
て植毛用塗膜３を形成し、続いて、該植毛用塗膜３上に
植毛４を施して、加硫工程において、植毛用塗膜３を硬
化させるたけて植毛処理層５をガラスラン本体上に形成
てきる。

〈発明の作用・効果〉 本発明のガラス摺動部位に植毛処理層を具備するガラス
ランの製造方法は、上記の如く、特定のブレンドゴムま
たはそのゴム配合物からなるプライマー層を有してガラ
スラン本体を押出し、その直後に、プライマー層上に、
無溶剤型のウレタン塗料を塗布して植毛用塗膜を形成し
、続いて植毛を施し、ガラスラン本体の加硫工程におい
て、該塗布後の植毛用塗膜を硬化させて、植毛処理層を
形成する方法であるので、下記のような作用・効果を奏
する。

従来、ガラスランのガラス摺動部位に植毛処理層を形成
するに際して、植毛処理層用の植毛用塗膜を形成させる
には、摺動部位ゴム基材のパフ仕上げ、脱脂、プライマ
ー塗布等の前工程を必要とし、さらにはウレタン塗料を
塗布して植毛用塗膜を形成後、加熱硬化工程を必要とし
、生産性が良好てなく、連続化するには、生産ラインが
長くなった。

これに対し本発明の製造カフ去ては、押出直後のガラス
ラン本体のガラス摺動部位上に、ウレタン塗料を塗布し
て植毛用塗膜を形成し、続いて、植毛工程を経て、加硫
工程に搬送するだけで、植毛処理層を形成てき、植毛処
理層を具備するガラスランを生産性良好に製造できると
ともに、生産ラインも従来に比して格段に短かくなる。

〈実施例〉 以下、本発明の効果を確認するために行なった実施例・
比較例について説明をする。

クロスヘツド形の押出機（仕様ニジリンダ径６０ｍｍφ
、圧縮比１．５）を使用してガラスラン本体１およびプ
ライマー層７をそれぞれ形成する第１・２表の各配合処
方のゴム材料を使用して、第２図に示す断面のガラスラ
ン（プライマー層厚み・０２　ｍｍ）を押出す（条件；
押出速度５ｍ／分）。その後に、真空脱泡後の第３表に
示す配合処方のウレタン塗料（粘度２５℃　２７００　
ｃＰｓ）をシャワーコート法により膜厚５０μｍとなる
ように、それぞれ溝底部１ａおよび摺動リップ部１ｂの
プライマー層７上に塗布して植毛用塗膜３を形成し、続
いて、静電植毛装置（条件：ナイロパイ？　３ｇ／ｍ）
を使用して下記条件によりによりナイロンパイル（犬さ
：３ｄ、長さ・０．８ｍｍ）を通過させて植毛４を施し
た。

静電植毛条件 ナイロンパイルふりかけ量：３ｇ／ｍ。

電極間距離：　　　　　　　　１００ｍｍ、植毛電圧：
　　　　　　　　　３０ｋＶ、植毛電流：　　　　　　
　　　０．１ｍＡ、１ ２ 当該植毛工程を経たガラスランを熱風加硫装置２２に搬
入し、２００℃×１０分の条件で、本体１およびプライ
マー層７の加硫並に植毛用塗膜３の硬化を同時におこな
い、植毛処理層５を具備するガラスランを製造した。

こうして製造したガラスランについて、室温で２４ｈ放
置後、下記各項目の試験を行なった。

（１）接着強さ試験（１８０’剥１１１Ｉす；■プライ
マー層７とガラスラン本体（溝底部ｌａ側）との間の接
着強さを、引張速度；　１０　ｃｍ／分の条件て測定し
た。本実施例の場合、剥離強度は、　２．３　ｋｇｆ／
ｃｍ　　（ゴム基材破壊）であった。

■植毛用塗膜３（摺動リップ１ｂ側）とプライマー層７
との間の接着強さを、植毛用塗膜層３の表面に、予め補
強布（綿布）を接着させておき、引張速度：　１０　ｃ
ｍ／分の条件で測定しｋ。本実施例の場合、剥離強度は
、２．５　　ｋｇｆ／ｃｍ　　（ゴム基材破壊）であっ
た。

上記結果からプライマー層５のガラスラン本体（ゴム基
体）１および植毛用塗膜３の双方に対する接着性が良好
であることが分る。

（２）耐ガラス摩耗試験； ガラス摩耗子（５ｍｍｔ）の装着されたＫＩ型摩耗試験
機を用いて、荷重　１ｋｇ、摩耗子サイクル：６０回／
　ｍｉｎ、摩耗子ストローク：１４５ｍｍの条件で、実
施例のガラスランにおける植毛処理層５の摩耗試験を行
なった。本実施例の場合、１万回摩耗後、いずれの摺動
部位においてもゴム基材の露出はなく、かつ、脱毛もほ
とんどなかった（単位： 重量部） ※日木合威ゴム■製造 粘度２７００　Ｃ，Ｐ、Ｓ 弔 表 （単位 重量部） ※日本合成ゴム■製造 ６

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガラスランの製造方法を一例を示す概
略工程図、 第２図は本発明の製造方法を適用したガラスランの植毛
用塗膜形成後植毛工程の一例を示す断面図、 第３図は植毛処理後のガラスランの断面図、第４図は同
じくガラスランの他の例を示す断面図である。 １・・・ガラスラン本体、 ３・・・植毛用塗膜、 ５・・・植毛処理層、 ７・・・プライマー層、 １１・・・ガラスラン本体用押出機、 １３・・・プライマー層相押出機、 １５・・・多色押出ヘット、 １７・・・塗料塗布装置、 ２０・・・静電植毛装置、 ２２・・・熱風加硫装置、 Ｓ・・・摺動面。 特 許 出 願 人 豊田合成株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ガラスラン本体がＥＰＤＭ製であり、ガラス摺動部位に
   植毛処理層を形成してガラスランを製造する方法であつ
   て、 前記ガラスラン本体のガラス摺動部位に、ＮＢＲ：４０
   〜８０重量％、ＥＰＤＭ：２０〜６０重量％、およびＳ
   ＢＲ：０〜３５重量％であるブレンドゴム又はそのゴム
   配合物からなるプライマー層を有して前記ガラスラン本
   体を押出し、 該押出直後に、前記プライマー層上に、無溶剤型のウレ
   ンタン塗料を塗布して植毛用塗膜を形成し、続いて、該
   植毛用塗膜上に植毛を施し、前記ガラスラン本体の加硫
   工程において、前記植毛用塗膜を硬化させて、前記植毛
   処理層を形成する、 ことを特徴とするガラスランの製造方法。