JPH03275157A - 電気集塵機の異常検知回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、高電圧により発生する静電気によって集塵す
る電気集塵機の集塵エレメントの異常を検知する異常検
知回路に関するものである。

〈従来の技術〉 従来の電気集塵機の異常検知回路においては、集塵エレ
メントの電極間に発生するアーク放電等の異常を検知し
た場合、いったん高電圧の印加を止め、一定時間後に自
動復帰させている。これは、アーク放電の異常は、電極
に付着した水、はこりなどによるものが多いため、暫く
放置すれば、電極の状態が正常に復帰する可能性がある
からである。

第５図は、この従来の電気集塵機の異常検知回路の動作
を説明するための要部回路図であり、高電圧発生装置４
２から高電圧電極４１ａ、４１ｂに高電圧が印加されて
いる。この印加高電圧は、抵抗４２ｂ、４２ｃで分圧さ
れ、ＣＰＵ４３によりモニタされている。ＣＰＵ４３か
らは、高電圧発生装置４２に対し、高電圧オンオフ指令
信号が供給される。

何らかの原因により印加高電圧が低下すると、ＣＰＵ４
３は、このことを検知し、ただちに高電圧発生装置４２
に高電圧オフ信号を出す。そして、次のオン信号は、例
えば１０秒経過した後生成される。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記の電気集塵機の異常検知回路では、制御回路や集塵
エレメント等に故障（例えば短絡）が起こった場合でも
、やはり何秒か経過した後、高電圧が再復帰する。

ところがこの種の故障は一過性のものではないため、高
電圧が復帰した時点で再び異常が検知され以下同様の手
順が繰り返されることになる。

つまり、制御回路や集塵エレメントの故障による異常と
、埃や水等によるアーク放電との区別が付けられず、前
者の故障であれば、何等かの修理を必要とするにもかか
わらず、ユーザに知らせることができないという問題か
あった。

本発明の目的は、異′に（の発生を検知すると、高電圧
発生装置の高電圧出力をオフし、高電圧出力オフからの
経過時間が一定時間に達すれば、高電圧発生装置の高電
圧出力を再度オンする電気集塵機の異常検知回路におい
て、一過性の異常でない場合に、確実にその異常を検知
しユーザに知らせることができる電気集塵機の異常検知
回路を提供することにある。

く課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための本発明の電気集塵機の異常
検知回路は、高電圧発生装置の高電圧出力をオフした回
数ｎをカウントし、所定回数ｎ。

に達すれば、高電圧発生装置の高電圧出力を停止し続け
る第一の制御手段と、第一の制御手段の上記停止動作に
連動して電気集塵機の異常を知らせる表示手段と、高電
圧発生装置の高電圧出力がオフされてから一定時間Ｔ、
Ｔ’以内に高電圧の低下を所定回数検知しなかった場合
には第一の制御手段によりカウントされる回数ｎをリセ
ットする第二の制御手段とを備えたものである。

く作用〉 上記の構成の異常検知回路によれば、高電圧発生装置の
高電圧出力をオフした回数をカウントし、所定回数ｎｏ
に達すれば、高電圧出力を停止し続ける。すなわち、経
過時間が一定時間ｔｏに達しでも、高電圧発生装置を再
起動させない。そして、表示手段を通して電気集塵機の
異常を知らせる。

ただし、高電圧発生装置の高電圧出力がオフされてから
一定時間Ｔ、Ｔ’以内に異常を所定回数検知しなかった
場合には、電気集塵機の正常状態が長く続いたとみなし
、上記回数ｎのカウントをりセットする。

上記「所定回数」とは、例えば１回でもよい。

１回とした場合は、異常検知回路の異常検知の間隔が一
定時間Ｔよりも長くなった場合に、異常回数ｎのカウン
トをリセットすることを意味する。

また、上記所定回数とは、例えばｎｏ回（ｎ。

は複数）でもよい。ｎｏ回にとった場合は、異常検知回
路の異常検知の回数が一定時間Ｔ′以内にｎｏ回未満し
か検知できなかったことを条件に異常回数ｎのカウント
をリセットすることになる。

〈実施例〉 以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。

第１図は、電気集塵機の異常検知回路の全体構成を示す
ブロック図であり、対向電極を積み重ねた集塵エレメン
ト１、集塵エレメント１に高電圧を印加するための高電
圧発生装置２、印加されている高電圧をモニタするため
の高電圧出力モニタ回路３、高電圧電源オンオフ回路４
、高電圧出力モニタ回路３のモニタ出力を検知して、所
定条件の場合に高電圧電源オンオフ回路４、表示回路６
を駆動するＣＰＵ５、表示回路６、運転操作回路７を有
する。さらに、上記表示回路６には全停止（全停止の意
味は後述）を知らせる表示灯６ａ。

運転操作回路７には運転スイッチ７ａが接続されている
。ＣＰＵ５は、高電圧発生装置２の高電圧出力をオフし
た回数ｎをカウントし、所定回数ｎｏに達すれば、高電
圧発生装置２の高電圧出力を停止し続ける第一の制御手
段５１と、高電圧発生装置２の高電圧出力がオフされて
から一定時間以内に高電圧の低下を所定回数検知しなか
った場合には第一の制御手段５１によりカウントされる
回数ｎをリセットする第二の制御手段５２としての機能
を有するものである。

上記異常検知回路の制御動作をフローチャート（第２図
参照）に基づき説明する。ます、運転スイッチ７ａを投
入すると（ステップの）、ＣＰＵ５は、異常発生回数を
示すカウンタｎを０とおくとともに（ステップ■）、高
電圧電源オンオフ回路４を駆動し、高電圧発生装置（図
ではＨＶＵと表示）２をオンさせる（ステップ■）。

その後、高電圧出力モニタ回路３を通して、集塵エレメ
ント１や高電圧発生装置２に異常が発生したかどうかを
監視する（ステップ■、この異常の監視は高電圧をモニ
タして行うが、これに限らず電流で行ってもよい）。も
し異常が発生すれば、高電圧発生装置２をオフしくステ
ップ■）、内蔵のタイマをスタートさせ（ステップ■）
、上記カウンタｎをまたけインクリメントする（ステッ
プ■）。そして、カウンタｎが所定回数ｎｏに達したか
どうかを調べ（ステップ■）、達していなければステッ
プ■に進む。ステップ■では、タイマがセット時間Ｔ　
（ｔｏ　＜Ｔ）をカウントしたかどうか調べる。セット
時間Ｔは、埃によるアーク放電や集塵エレメント洗浄後
の乾燥不足によるアーク放電といった一過性の異常を解
消するのに必要な時間（例えばエレメントを洗浄した場
合に乾燥するまでの時間）に選ばれている。時間Ｔをカ
ウントするまでは、ステップ［相］において自動復帰時
間ｔｏの経過を待ち、自動復帰時間ｔｏが経過すると再
度高電圧発生装置２をオンして（ステップ■）異常検知
を行う（ステップ＠）。もし、再度異常を検知すれば、
高電圧発生装置２をオフしくステップ■）、タイマをリ
セツトシくステップ■）、ステップ■以下を繰り返す。

この繰返し中、ステップ■を経るので、カウンタｎは１
ずつ増加していく。時間Ｔが経過する前にステップ■に
おいてｎが所定回数ｎｏに達すれば、ステップ■に進み
、ＣＰＵ５は、高電圧発生装置２の電源を落としく以下
「全停止」という）、表示回路６ａ駆動して表示灯６ａ
を点灯させる（ステップ■）。

上記所定回数ｎｏは、例えば （出力が定格の９０％に 立ち上がるまでの時間）。

ｔｏ＝（出力が定格の９０％に立ち上がるまでの時間）
×安全率 となるように選ばれている。安全率は集塵エレメントの
形状から決定される。

これらの式の意味は、一過性の異常であれば、異常検知
する回数がｎｏに達するまでに異常が解消されているで
あろうということである。したがって、全停止をするの
に必要な回数ｎｏを超えて異常が発生すれば、一過性で
ない異常と判断して高電圧発生装置２をオフし、外部に
表示するのである。

また、ステップ■において、異常を検知しないまま時間
Ｔを経過すれば、カウンタｎをリセットしくステップ■
）、タイマもリセットしくステップ［有］）、ステップ
■に戻る。このようにｎをリセットするのは、異常発生
がｎｏよりも少ない回数たけ発生し、そのまま異常原因
が解消した場合、タイマをリセットしておかないと、次
に異常が発生した場合、そのカウントを誤ってしまうか
らである。

第３図（ａ）は、ｎｏ＝５とした上記の制御手順におけ
る高電圧発生装置２の出力波形を示す。時刻ｔｌにおい
て一回目の異常検知をし高電圧出力がオフされる。自動
復帰時間ｔｏの経過を待って高電圧発生装置２がオンさ
れ、出力波形が□立ち上　０ がる。次に時刻ｔ２　　（たたし、第２−ｔＬ＜Ｔ）に
おいて再度異常が発生し高電圧発生装置２がオフされる
。以下同様の現象が繰り返され（ただし、ｔｎ−ｔｎ−
１＜Ｔ）　、時刻ｔ５で５回目の異常を検知した時には
装置が全停止する。

第３図（ｂ）は、ｔ＝ｔ２で２回目の異常検知で高電圧
発生装置２をオフした後、ｔ＝ｔ３における次の異常検
知までの時間（１３−第２）がＴより長いと、カウンタ
ｎがリセットされ、ｔ＝ｔ３における異常検知が１回目
の異常検知となることを示す。

したがって、ｔ＝ｔ７における５回目（最初から数えれ
ば７回目）の異常検知で、始めて装置が全停止する。

次に、電気集塵機の異常検知回路の具体的回路を第４図
に例示する。商用電源２１は、電源トランス２２を通し
て降圧され、整流ダイオード２３ａ１整流コンデンサ２
３ｂ１定電圧ＩＣ２４で整流、平滑された後、ＣＰＵ２
７等の直流電源として供給される。

また、ＣＰＵ２７には、異常表示用ＬＥＤ２５、１ 運転スイッチ２６、高電圧発生装置３２へ電源を供給す
るためのリレー２８ａ、および高電圧発生装置３２が接
続されている。リレー２８ａの接点２８ｂは、商用電源
２１と、高電圧発生装置３２との間に介在されている。

高電圧発生装置３２内のフォトカプラ３０は、高電圧発
生装置３２の高電圧出力のオンオフ用、フォトカプラ３
１は、異常検知信号発生用であり、フォトカプラ３］の
出力信号はＣＰＵ２７内の異常検知回路部（所定のアル
ゴリズムにより異常を検知する部分）２９に入力される
。３３は、集塵エレメントである。

運転スイッチ２６を投入するとリレー２８ａがオンし、
高電圧発生装置３２に電源が供給される。

そして、ＣＰＵ２７からフォトカプラ３ｏへ、高電圧出
力のオン信号が出力され、集塵エレメント３３に、高電
圧が印加される。

集塵エレメント３３においてアーク放電等の異常を検知
した場合、フォトカプラ３１が導通し、異常検知信号を
異常検知回路部２つに送出する。

異常検知回路部２９が異常を判定すると、フォト　２ カプラ３０を駆動して、高電圧出力をオフする。

フォトカプラ３０は、一定時間経過後再びオンされる。

異常回数がｎｏ回に達し、全停止する場合は、ＣＰＵ２
７はリレー２８ａを動作させ、リレー接点２８ｂを開く
。これにより、高電圧発生装置３２には商用電源２１か
らの電源は供給停止される。これと同時にＬＥＤ２５を
オンして、全停止を外部に知らせる。

なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではない
。上記実施例では、高電圧発生装置２の高電圧出力がオ
フされてから次にオフされるまでの時間が一定時間Ｔを
超えた場合にはカウント回数ｎをリセットすることとし
ていたが、例えば−定時間Ｔ′以内にｎｏ回以上異常が
検知されると全停止するようにしてもよい。その他本発
明の要旨を変更しない範囲内において、種々の設計変更
を施すことが可能である。

〈発明の効果〉 以上のように、本発明の電気集塵機の異常検知回路によ
れば、高電圧発生装置の高電圧出力を第３ フした回数をカウントし、所定回数ｎｏに達すれば装置
を全停止させ、表示手段を通して電気集塵機の異常を知
らせるので、ユーザは、装置の故障による異常を、一過
性の異常から区別することができるようになる。また、
高電圧出力がオフされてから一定時間Ｔ、Ｔ’以内に高
電圧の低下を所定回数検知しなかった場合には、電気集
塵機の正常状態が続いたとみなし、上記回数ｎのカウン
トをリセットするので、散発的に発生する一過性の異常
により全停止が起こることを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気集塵機の異常検知回路の構成を示す概略ブ
ロック図、 第２図は本発明にかかる異常検知手順を示すフローチャ
ート、 第３図は高電圧出力信号の波形図、 第４図は電気集塵機の異常検知回路の具体的な回路図、 第５図は従来の電気集塵機の異常検知回路を示４ ず要部回路図である。 ・・・集塵エレメント、 ・・・高電圧発生装置、 ・・・高電圧出力モニタ回路、 ・・・高電圧電源オンオフ回路、 ・・・ＣＰＵ、６・・・表示回路 １・・・第一の制御手段、 ２・・・第二の制御手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、高電圧発生装置（２）と、高電圧発生装置（２）か
   ら発生した高電圧が印加される集塵エレメント（１）と
   、高電圧発生装置（２）の高電圧出力をモニタするモニ
   タ手段（３）と、高電圧発生装置（２）の高電圧出力を
   オンオフする高電圧オンオフ手段（４）と、モニタ手段
   （３）による高電圧の低下を検知すると、高電圧オンオ
   フ手段（４）を通して高電圧発生装置（２）の高電圧出
   力をオフし、高電圧発生装置（２）の高電圧出力オフか
   らの経過時間をカウントし、経過時間が一定時間 ｔ＿０に達すれば、高電圧発生装置（２）の高電圧出力
   を再度オンする電気集塵機の異常検知回路において、 高電圧発生装置（２）の高電圧出力をオフした回数ｎを
   カウントし、所定回数ｎ＿０に達すれば、高電圧発生装
   置（２）の高電圧出力を停止し続ける第一の制御手段（
   ５１）と、第一の制御手段（５１）の上記停止動作に連
   動して電気集塵機の異常を知らせる表示手段（６）と、
   高電圧発生装置（２）の高電圧出力がオフされてから一
   定時間Ｔ、Ｔ′以内に高電圧の低下を所定回数検知しな
   かった場合には第一の制御手段（５１）によりカウント
   される回数ｎをリセットする第二の制御手段（５２）と
   を備えたことを特徴とする電気集塵機の異常検知回路。