JP3568235B2 - エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法 - Google Patents

エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3568235B2
JP3568235B2 JP13311894A JP13311894A JP3568235B2 JP 3568235 B2 JP3568235 B2 JP 3568235B2 JP 13311894 A JP13311894 A JP 13311894A JP 13311894 A JP13311894 A JP 13311894A JP 3568235 B2 JP3568235 B2 JP 3568235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
power supply
current value
abnormal
starter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13311894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07332209A (ja
Inventor
幸久 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP13311894A priority Critical patent/JP3568235B2/ja
Publication of JPH07332209A publication Critical patent/JPH07332209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3568235B2 publication Critical patent/JP3568235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はエンジン始動電源装置に関し、特に、電源装置に入力される電流の異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平5−321800号公報には、電源をスタータモータに接続するスタータスイッチのオン・オフ状態をスタータスイッチ信号によって検出するものにおいて、スタータスイッチ信号のスタータスイッチ信号線と電源電圧との間に直列に設けられたチェックスイッチ及び抵抗器からなるチェカー回路と、前記チェックスイッチをオン・オフさせるチェックスイッチ駆動手段と、前記チェックスイッチがオン駆動時に前記スタータスイッチ信号の状態からスタータスイッチ信号の異常を判断する異常判断手段とを備えた異常検知装置が開示されている。
【0003】
上記異常検知装置において、チェックスイッチがオン時スタータスイッチ信号線が断線故障しているか短絡故障しているかをスタータスイッチ信号の状態に基づいて異常判断手段が判断し、スタータスイッチ信号の異常を検知できる。
一般に、スタータの始動時にスタータロックが発生したときには、強制的に電源とスタータとを遮断しないとスタータに過電流(異常電流)が継続して流れるが、上記異常検知装置には電源からスタータへ流れる過電流に対する機能が無く、過電流によってスタータが故障したり、寿命が短くなると言う問題が発生する。
【0004】
また、図7は例えば従来のエンジン駆動式空気調和機の圧縮機を駆動するエンジンスタータの電源装置のブロック回路図であり、上記のスタータロック時に発生する過電流に対応して従来から使用されてきたものである。41は三相交流電源に接続されサーキットプロテクタ、 42はトランス、43は例えば1組2個のダイオードを組み合わせたダイオードの直列回路を各相毎に2組づつ接続し、合計6組接続して12個のダイオードからなる整流回路、44はコンデンサ、6はスタータ、7はスタータ6によって始動されるエンジンである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記スタータの始動電源装置において、スタータの始動時に例えばスタータロックが発生したときには、過電流が継続する。そして、サーキットプロテクタでは過電流に対する精度が不充分であり、しかも過電流が流れ始めてから過電流を検出してオフするまで時間(例えばほぼ1秒)かかり、高速応答性が不充分であるので、例えばサーキットプロテクタだけで過電流の発生に対応した場合には、スタータの始動時にスタータロックが発生したときに、オフするまでにスタータに大きな電流が継続して流れ、このような状態が複数回発生するとスタータが故障するという問題が発生する。さらに、精度及び高速応答性が悪いため、高いサージ電流に耐える整流回路を使用する必要があり、整流回路には、多くのダイオードが使用され、始動電源装置のコストが上昇するという問題が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、エンジンを始動するスタータ6へ電力を供給する電源装置の異常電流検出装置において、三相交流電源1が電源線を介して接続されてスタータ6への電力供給を制御するマグネットスイッチ2と、このマグネットスイッチの出力線のうち、1本の電源線に接続され電源線を流れる電流によって出力が変化するカレントトランス21と、このカレントトランス21の出力を入力する異常電流検出器22と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部25とを備え、この異常電流検出器22はカレントトランス21が検出した現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流値が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内であるときにはカウントし、このカウントが所定回数連続したときに電流異常と判定するエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置を提供するものである。
【0007】
また、請求項2の発明は、エンジンを始動するスタータ6へ電力を供給する電源装置の異常電流検出装置において、三相交流電源1が電源線を介して接続されてスタータ6への電力供給を制御するマグネット接点2S及びマグネットコイル2Cを備えたマグネットスイッチ2と、このマグネットスイッチのマグネットコイル2Cと1本の電源線との間に接続されたリレー20と、マグネットスイッチの出力線のうち、1本の電源線に接続され電源線を流れる電流によって出力が変化するカレントトランス21と、このカレントトランス21の出力を入力する異常電流検出器22と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部25と、マグネットスイッチ2に接続されたトランス3と、複数のダイオードから構成された整流回路4と、この整流回路にコンデンサ5を介して接続されたスタータ6とを備え、この異常電流検出器22はカレントトランス21が検出した現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流値が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内であるときにはカウントし、カウントが所定回数連続したときに電流異常と判定し、リレーへオフ信号を出力するエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置を提供するものである。
【0008】
さらに、請求項3の発明は、エンジンを始動するスタータへ直流電力を供給する電源装置の異常電流検出方法において、三相交流電源が電源線を介して接続されてスタータへの電力供給を制御するマグネットスイッチと、このマグネットスイッチの出力側の電源線に接続されマグネットスイッチのオン時にマグネットスイッチを介して電流を入力し動作を開始する異常電流検出器と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部とを備え、この異常電流検出器はマグネットスイッチから出力される現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、電流が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内である回数をカウントし、このカウントが所定回数連続したときに電流異常と判定し、かつ、所定回数連続しないときにはカウントをクリアすることを特徴とするエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出方法を提供するものである。
【0009】
【作用】
請求項1の発明によれば、異常電流検出器22には三相電源1からマグネットスイッチ2を介して電流が流入し、異常電流検出器22は所定時間毎に電流レベルと設定電流とを比較し、電流値が設定電流以上のときには電流値が正常でないと判定し、かつ、現データである電流値と前回のデータの電流値とを比較し、現データの電流値と前回のデータの電流値との差が設定差より少ないときには、異常判定をカウントする。そして、カウントが所定回数連続し、カウント時間が設定時間に達した場合には、異常電流検出器22が異常電流発生と判定する。このため、異常電流検出器22を三相交流電源1とスタータ6との間の電源線に接続することによってスタータ6に供給される電流の異常を正確にかつ、極短時間で検出することが可能になる。
【0010】
また、請求項2の発明によれば、電流異常が発生したと異常電流検出器22が判定したときには、異常電流検出器22が信号を出力し、リレー20がオフしてリレーコイル2Cが非通電になり、マグネットスイッチ2の各接点2Sがオフしてスタータ6への電力供給が開始されてから短時間で電力供給が停止されるので、スタータ6の故障の発生或いは寿命の短縮を回避でき、この結果、保守管理作業の簡略化を図ることができる。また、異常電流の発生時短時間で異常電流検出器22が動作するので、整流回路4の耐圧を従来と比較して小さくすることができ、この結果、整流回路4に設けられるダイオードの数を従来より少なくすることが可能になる。
【0011】
さらに、請求項3の発明によれば、異常電流検出器22はマグネットスイッチ2から出力される現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内である回数をカウントし、このカウントが所定回数連続したときに異常電流と判定し、スタータ6に供給される電流の異常を正確にかつ、極短時間で検出することが可能になる。
【0012】
また、カウントが所定回数連続しなかったときには、カウントがクリアされ、異常電流と判定されないので、スタータ6故障の原因に結びつかなく寿命に影響を殆ど与えない、極短時間の異常電流の発生と、実際にスタータ6に故障を発生させたり寿命を短くする虞がある異常電流の継続とを区別して一層正確に異常電流の発生を判定することが可能になる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明によるエンジンスターの電源装置のブロック回路図、図2は電流検出基板のブロック回路図であり、図1において、1は三相交流電源、2は三相交流電源1に電源線R、S、Tを介して接続されマグネット接点2S及びマグネットコイル2Cを備えたマグネットスイッチ、3はトランス、4は例えば2個のダイオードの直列回路を各相毎に接続した3個のダイオード直列回路からなるダイオード整流回路(ダイオード6個使用)、5は平滑用コンデンサ、6はコンデンサ5から直流電力が供給されるエンジン7のスタータである。ここで、エンジン7は、例えばエンジン駆動式空気調和装置の圧縮機を駆動するものである。また、8乃至17はそれぞれマグネットスイッチ2、トランス3、ダイオード整流回路4、コンデンサ5及びスタータ6を接続する電源線である。
【0014】
18は電流検出基板であり、この電流検出基板18は図2に示したようにマグネットスイッチ2のコイル2Cと電源線Tとの間に接続されたリレー20と、マグネットスイッチ2の出力側電源線8の途中に接続されたカレントトランス21と、このカレントトランス21及びリレー20が接続されマイクロコンピュータからなる異常電流検出器22と、異常検出時に異常電流検出器22からの信号によって動作する発光素子などの異常表示灯23A及びブザー23Bとから構成されている。
【0015】
また、異常電流検出器22における異常電流即ち過電流処理の基本アルゴリズムは、図3に示したように、電流値取り込み部24、データ記憶部25、第1のデータ判定部26、第2のデータ判定部27、過電流フラグ設定部28及び過電流判定部29から構成されている。
以下、上記のように構成された異常電流検出装置の動作を説明する。
【0016】
図4は異常電流検出処理のフローチャート、図5は正常時の処理を示したタイムチャート、図6は異常発生時の処理を示したタイムチャートであり、マグネットスイッチ2の各接点2Sがオンすると、電源線S,Tを介してリレー20に通電され、異常電流検出器22はリレー20から信号を入力し異常電流検出の動作を開始する。そして、図4のステップ1にて電流取り込み部24はカレントトランス21からマグネットスイッチ2の出力電流波形を入力する。そして電流値をデータとしてデータ記憶部(例えばRAM:ランダムアクセスメモリ)25に記憶する。異常電流検出器22にはタイマTが設けられており、異常電流検出器22はこのタイマTにより設定された時間毎(例えば0.02秒毎)に異常を判定する。また、異常判定の回数をカウントするタイマカウンタ31が異常電流検出器22に設けられている。
【0017】
(イ)正常時の処理
マグネットスイッチ2の0N後、図5の測定点X1において最初の異常判定が行われる。このとき、異常電流検出器22の第1のデータ判定部26はデータ記憶部25から異常判定作業毎に現電流値である電流レベルを入力し、図4のステップ2にてこの電流レベルと設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには、電流レベルが正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では電流レベル(現データ)と前回比較時にの電流レベル(前回のデータ)との比較を行う。そして、測定点X1においては、始めての異常判定のため、前回のデータが存在しないため、ステップ4へ進みタイマカウンタ31のカウントはクリアされる。
【0018】
その後、時間が経過して次の測定点X2になると、2回目の異常判定作業が行われる。そして、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X2における電流レベル(現電流値)を入力し、ステップ2にて電流レベルと設定電流とを比較して電流レベルが異常か正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには、電流レベルが正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、ステップ3からステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定1回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間(例えば10回カウント分の0.2秒)に達したか否かを判定する。そして、1回目の異常判定であり、カウント時間が設定時間に達していない場合には、異常電流発生と判定されずステップ6からステップ1へ戻る。
【0019】
そして、所定時間経過して次の測定点X3になると、3回目の異常判定作業が行われる。そして、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X3における電流レベルを入力し、ステップ2にて設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データが前回のデータより小さく、それぞれの差が設定された差以上のときには、ステップ3からステップ4へ進み、タイマカウンタ31のカウントはクリアされる。
【0020】
その後、電流レベルは次第に低下し、所定時間経過する毎に測定点X4乃至測定点X8まで、前回と同様に異常判定作業が行われる。即ち、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X4乃至測定点X8における電流レベルを入力し、ステップ2にて設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判断し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データが前回のデータより小さく、それぞれの差が設定された差より大きいときには、ステップ3からステップ4へ進み、タイマカウンタ31のカウントはクリアされる。
【0021】
その後、測定点X9になると、9回目の異常判定作業が行われる。そして、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X2における電流レベルを入力し、ステップ2にて設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以下のときには正常であると判定し、ステップ4へ進み、タイマカウント31のカウントが存在する場合にはカウントがクリアされてステップ1へ戻る。
【0022】
以後同様に、所定時間毎に測定点X10…において、電流データが異常か否かの判定が行われ、ステップ2にて設定電流とを比較し、電流レベルが設定電流以下のときには正常であると判定し、異常処理は行われない。
また、上記のように異常電流の検出が行われるが、例えば、測定点X5のステップ2にて異常電流検出器22は電流レベルが正常でないと判定し、次ぎのステップ3にて現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行い、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、ステップ3からステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定1回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間(例えば10回カウント分の0.2秒)に達したか否かを判定する。
【0023】
その後、時間が経過して次の測定点X6になると、次の異常判定作業が行われる。そして、異常電流検出器22は電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、ステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定2回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間(例えば10回カウント分の0.2秒)に達したか否かを判定する。そして、2回目の異常判定であり、カウント時間が設定時間に達していない場合には、異常電流発生と判定されずステップ6からステップ1へ戻る。
【0024】
そして、所定時間経過して次の測定点X7になると、次の異常判定作業が行われる。
そして、異常電流検出器22は電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データが前回のデータより少なくなり、差が設定差以上になったときには、ステップ3からステップ4へ進み、タイマカウンタ31のカウントはクリアされる。
【0025】
(ロ)異常発生時の処理
マグネットスイッチ2の0N後、図6の測定点X1において最初の異常判定作業が行われる。このとき、異常電流検出器22の第1のデータ判定部26はデータ記憶部25から電流レベルを入力し、図4のステップ2にてこの電流レベルと設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判断し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、測定点X1においては、始めての異常判定のため、前回のデータが存在しないため、タイマカウンタ31のカウントはクリアされる。
【0026】
その後、時間が経過して次の測定点X2になると、2回目の異常判定作業が行われる。そして、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X2における電流レベルを入力し、ステップ2にて設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、ステップ3からステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定1回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間(例えば10回カウント分の0.2秒)に達したか否かを判定する。そして、1回目の異常判定であり、カウント時間が設定時間に達していない場合には、異常電流発生と判定されずステップ6からステップ1へ戻る。
【0027】
そして、所定時間経過して次の測定点X3になると、3回目の異常判定作業が行われる。そして、ステップ1にて第1の判定部26はデータ記憶部25から測定点X3における電流レベルを入力し、ステップ2にて設定電流とを比較して電流レベルが正常か否かを判定する。そして、電流レベルが設定電流以上のときには正常でないと判定し、次ぎのステップ3に進み第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較を行う。そして、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、ステップ3からステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定2回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間に達したか否かを判定する。そして、2回目の異常判定であり、カウント時間が設定時間に達していない場合には、異常電流発生と判定されずステップ6からステップ1へ戻る。
【0028】
以後、電流レベルが殆ど変化しないため、所定時間毎の測定点X4乃至測定点X10まで、測定点X2、X3と同様な判定が行われ、タイマカウンタ31のカウント時間が0.18秒に達する。
そして、その後も電流値が殆ど変化せず、測定点X11にて、前回の測定点X10と同様な判定が行われる。そして、ステップ3において第2のデータ判別部27では現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとの比較が行われたとき、現データと前回のデータとの差が設定差より少ない場合には、ステップ3からステップ5へ進み、タイマカウンタ31は異常判定2回目をカウントする。その後、ステップ6へ進み、タイマカウンタ31のカウント時間が設定時間(例えば10回カウント分の0.2秒)に達したか否かを判定する。そして、10回目の異常判定であり、カウント時間が設定時間0.2秒に達した場合には、異常電流発生と判定され、ステップ7へ進み、異常電流発生処理が行われる。
【0029】
異常電流発生処理時には、異常電流検出器22は信号を出力し、異常表示灯23Aが点灯或いは点滅し、かつブザー23Bが鳴りエンジン7のスタータ6へ供給される電流の異常が管理者に報知される。また、異常電流検出器22はリレー20へオフ信号を出力し、リレーコイル2Cはオフし、マグネットスイッチ2がオフしてスタータ6への電力供給は停止する。
【0030】
上記実施例によれば、異常電流検出器22には三相電源1からマグネットスイッチ2を介して電流が流入し、異常電流検出器22は所定時間毎に電流レベルと設定電流とを比較し、電流レベルが設定電流以上のときには電流レベルが正常でないと判定し、かつ、現データである電流レベルと前回のデータの電流レベルとを比較し、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、タイマカウンタ31は異常判定をカウントする。そして、所定時間毎の測定点において、同様に判定されて異常判定がカウントされ、カウントが所定回数連続し、カウント時間が設定時間の0.2秒に達した場合には、異常電流検出器22が異常電流発生と判定する。このため、異常電流検出器22を三相交流電源とスタータとの間の電源線に接続することによってスタータ6に供給される電流の異常を正確にかつ、極短時間で検出することができる。
【0031】
また、カウント時間が設定時間に達する前に現電流値と前回の比較時の電流値との差がより設定差より少なくなったときには、カウントがクリアされ、再び1回目の異常電流検出の判定が行われるので、スタータ6の故障の原因に結びつかなく寿命に影響を殆ど与えない極短時間の異常電流の発生を実際にスタータ6に故障を発生させたり寿命を短くする虞がある異常電流の継続とを区別して一層正確に異常電流の発生を判定することができる。
【0032】
さらに、異常電流が発生したと判定されたときには、異常電流検出器22が信号を出力し、リレー20がオフしてリレーコイル2Cが非通電になり、マグネットスイッチ2の各接点2Sがオフしてスタータ6への電力供給が開始されてから短時間で電力供給が停止されるので、スタータ6の故障の発生或いは寿命の短縮を回避でき、この結果、保守管理作業の簡略化を図ることができる。また、異常電流の発生時短時間で異常電流検出器22が動作するので、整流回路4の耐圧を従来と比較して小さくする(例えば1/2)ことができ、この結果、整流回路4に設けられるダイオードの数を従来より少なくする(例えば1/2)ことができ、コストを大幅に低減することができる。
【0033】
また、異常電流が発生したと判定されたときには、異常電流検出器22が信号を出力し、異常表示灯23Aが点灯或いは点滅し、かつブザー23Bが鳴りエンジン7のスタータ6へ供給される電流の異常が管理者に報知されるので、管理者は他の原因による停止と区別して保守点検作業をスムーズに行うことができる。なお、各請求項に記載された発明の主旨を逸脱しない範囲にて各種の変形実施例が可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明は上記実施例のように構成されたエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置であり、請求項1の発明によれば、異常電流検出器は所定時間毎に現電流と設定電流とを比較し、現電流値が設定電流以上のときには、現電流値と前回のデータの電流値とを比較し、現データと前回のデータとの差が設定差より少ないときには、異常判定をカウントし、所定時間毎の判定時において、異常判定がカウントされ、カウントが所定回数連続し、設定時間に達した場合には、異常電流検出器が異常電流発生と判定するので、異常電流検出器を三相交流電源とスタータとの間の電源線に接続することによってスタータに供給される電流の異常を正確にかつ、極短時間で検出することができる。
【0035】
また、請求項2の発明によれば、異常電流が発生したと判定されたときには、異常電流検出器が信号を出力し、リレーがオフしてマグネットスイッチがオフしてスタータへの電力供給が開始されてから短時間で電力供給が停止されるので、スタータの故障の発生或いは寿命の短縮を回避でき、この結果、保守管理作業の簡略化を図ることができる。また、異常電流の発生時短時間で異常電流検出器が動作するので、整流回路の耐圧を従来と比較して小さくすることができ、この結果、整流回路に設けられるダイオードの数を従来より少なくすることができ、コストを大幅に低減することができる。
【0036】
さらに、請求項3の発明によれば、異常電流検出器はマグネットスイッチから出力される現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内である回数をカウントし、このカウントが所定回数連続したときに異常電流と判定し、スタータに供給される電流の異常を正確にかつ、極短時間で検出することができる。
【0037】
また、カウントが所定回数連続しなかったときには、カウントがクリアされ、異常電流と判定されないので、スタータの故障の原因に結びつかなく寿命に影響を殆ど与えない、極短時間の異常電流の発生を実際にスタータに故障を発生させたり寿命を短くする虞がある異常電流の継続とを区別して一層正確に異常電流の発生を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すエンジンスタータの電源装置のブロック回路図である。
【図2】本願発明の実施例を示す電流検出基板のブロック回路図である。
【図3】本願発明の実施例を示す異常電流検出器における異常電流処理の基本アルゴリズムの説明図である。
【図4】異常電流検出処理のフローチャートである。
【図5】正常時の処理を示したタイムチャートである。
【図6】異常発生時の処理を示したタイムチャートである。
【図7】従来のエンジンスタータの電源装置のブロック回路図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源
2 マグネットスイッチ
2S マグネット接点
2C マグネットコイル
3 トランス
4 整流回路
5 平滑コンデンサ
6 スタータ
7 エンジン
18 電流検出基板
20 リレー
21 カレントトランス
22 異常電流検出器
23A 異常表示灯

Claims (3)

  1. エンジンを始動するスタータへ電力を供給する電源装置の異常電流検出装置において、三相交流電源が電源線を介して接続されたマグネットスイッチと、このマグネットスイッチの出力線のうち、1本の電源線に接続され電源線を流れる電流によって出力が変化するカレントトランスと、このカレントトランスの出力を入力する異常電流検出器と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部とを備え、この異常電流検出器はカレントトランスが検出した現電流値と設定電流値とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流値が設定電流値以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内であるときにはカウントし、このカウントが所定回数連続したときに電流異常と判定することを特徴とするエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置。
  2. エンジンを始動するスタータへ電力を供給する電源装置の異常電流検出装置において、三相交流電源が電源線を介して接続されてスタータへの電力供給を制御するマグネット接点及びマグネットコイルを備えたマグネットスイッチと、このマグネットスイッチのマグネットコイルと1本の電源線との間に接続されたリレーと、マグネットスイッチの出力線のうち、1本の電源線に接続され電源線を流れる電流によって出力が変化するカレントトランスと、このカレントトランスの出力を入力する異常電流検出器と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部と、マグネットスイッチに接続されたトランスと、複数のダイオードから構成された整流回路と、この整流回路にコンデンサを介して接続されたスタータとを備え、この異常電流検出器はカレントトランスが検出した現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、現電流値が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内であるときにはカウントし、カウントが所定回数連続したときに電流異常と判定し、リレーへオフ信号を出力することを特徴とするエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置。
  3. エンジンを始動するスタータへ直流電力を供給する電源装置の異常電流検出方法において、三相交流電源が電源線を介して接続されてスタータへの電力供給を制御するマグネットスイッチと、このマグネットスイッチの出力側の電源線に接続されマグネットスイッチのオン時にマグネットスイッチを介して電流を入力し動作を開始する異常電流検出器と、前回の比較時の電流値を記憶するデータ記憶部とを備え、この異常電流検出器はマグネットスイッチから出力される現電流値と設定電流とを所定時間毎に比較し、かつ現電流値と前回の比較時の電流値とを比較し、電流が設定電流以上でかつ現電流値と前回の比較時の電流値との差が所定範囲内である回数をカウントし、このカウントが所定回数連続したときに電流異常と判定し、かつ、所定回数連続しないときにはカウントをクリアすることを特徴とするエンジンスタータ用電源装置の異常電流検出方法。
JP13311894A 1994-06-15 1994-06-15 エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法 Expired - Fee Related JP3568235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13311894A JP3568235B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13311894A JP3568235B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07332209A JPH07332209A (ja) 1995-12-22
JP3568235B2 true JP3568235B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=15097216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13311894A Expired - Fee Related JP3568235B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3568235B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113655720A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 青岛海尔洗衣机有限公司 家电设备的控制方法、装置、云服务器、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07332209A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02214499A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2008029126A (ja) 昇圧回路、モータ駆動回路及び電動パワーステアリング制御装置
CN108696195A (zh) 马达驱动装置
JP3568235B2 (ja) エンジンスタータ用電源装置の異常電流検出装置及び異常電流検出方法
JP2008128837A (ja) 漏電検出回路のテスト方法及び漏電検出装置
JP4121972B2 (ja) インバータ装置
JP2581216B2 (ja) インバータの故障診断装置
JP2005045859A (ja) 分散型電源システムにおける変流器の異常検出装置
JPH0771805A (ja) 空気調和機の制御装置
EP0985987B1 (en) Switch control apparatus and method
JP3139193B2 (ja) 電源装置
JPH10185278A (ja) 空気調和機の制御装置
JP6765174B2 (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JPH08130838A (ja) 蓄電池監視装置
JPH11237668A (ja) カメラのフラッシュ充電装置
JP3801903B2 (ja) 自己消弧型半導体素子の状態監視装置
JP3297425B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3599846B2 (ja) 空気調和装置の電源装置
KR20020043773A (ko) 전원부 감시기능을 가진 무정전 전원장치
JP2007325448A (ja) 制御装置
JPH06123502A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2532473B2 (ja) 加熱機器の温度制御装置
JP2021010255A (ja) 電気機器、電気機器の制御方法、および制御プログラム
JPH114534A (ja) 電源装置
JP3160148B2 (ja) 燃焼制御機器における電源電圧の異常検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees