JP2007135347A - 電源装置及びそれを用いたシーケンサシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】安全に関する国際規格に適合した電源装置及びそれを用いたシーケンサシステムを得ること。
【解決手段】CPUモジュール20は、電源装置10の稼働中に出力電圧の異常を検出した場合はシャットダウンラッチ回路15,16に遮断動作を行わせ、その後通電動作を行わせないことで、電圧保持保持回路17での電圧保持期間経過後に当該電源装置を確実にシャットダウンラッチ状態にすることができる。また、CPUモジュール20は、当該電源装置の稼働中にシャットダウンラッチ回路15,16の一方に遮断動作を行わせ、電圧保持保持回路17での電圧保持期間経過以前に通電動作を行わせることで、当該電源装置の出力電圧を低下させることなく、シャットダウンラッチ回路が正常に遮断動作と通電動作とを行える状態にあることの故障診断が行える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、安全に関する国際規格に適合した電源装置及びそれを用いたシーケンサシステムに関するものである。
シーケンサシステムは、自動車関連産業などにおいて自動生産設備を制御する装置として使用されるが、近年では、ファクトリーオートメーション分野での機械安全の考え方を適用すべきとの要請が高まり、さらに、それよりも厳格な機械安全を要求する国際安全規格(IEC61508のSIL3レベル、EN954−1のカテゴリ4レベル)にも適合できることが求められている。そこで、この発明の理解を容易にするため、図3を参照して、シーケンサシステムで用いられている従来の電源装置における機械安全に関わる部分について説明する。
図3は、汎用シーケンサシステムが備える従来の電源装置における機械安全に関わる部分の構成例を示す回路図である。図3に示すように、シーケンサシステムでは、過電圧保護回路を備えたスイッチング電源装置が用いられている。この過電圧保護回路を備えたスイッチング電源装置は公知であり、種々の構成方式が存する(例えば特許文献1等)。図3では、スイッチング電源装置の部分を機能ブロック的にまとめて示し、機械安全に関わる部分を詳示する形で示してある。
すなわち、図3に示すように、シーケンサシステムが備える従来の電源装置30は、トランス32の一次巻線に接続されるスイッチング回路・スイッチング制御回路31と、トランス32の二次巻線に接続される二次整流回路33と、トランス32の三次巻線である補助巻線に接続される12V生成回路34と、過電圧保護回路35とを備えている。
スイッチング回路・スイッチング制御回路31は、電圧コントロール用の汎用スイッチングIC31aを備え、AC入力を整流・平滑した直流電圧をスイッチングIC31aがスイッチング制御してパルス電圧を生成しトランス32の一次巻線に印加する。スイッチングIC31aは、供給電源端子Vccとラッチイネーブル端子とを備えている。
二次整流回路33は、トランス32の二次巻線に誘起されるパルス電圧を整流して図示しないシーケンサシステムの本体側回路で使用する動作電圧5Vを生成する。過電圧保護回路35のホトカプラPC100の発光ダイオードのアノードには、この二次整流回路33が出力する動作電圧5Vが抵抗素子を介して印加されている。ホトカプラPC100の発光ダイオードのカソードは、定電圧ダイオードZD100を介して接地電位に接続されている。また、ホトカプラPC100の発光ダイオードの両端間には、抵抗素子と容量素子との並列回路が接続されている。
12V生成回路34は、トランス32の補助巻線に誘起されるパルス電圧を整流してDC12Vの動作電圧を生成する。このDC12Vの動作電圧は、逆流防止用のダイオードD100を通してスイッチングIC31aの供給電源端子Vccに印加される。スイッチングIC31aは、動作初期ではAC入力を整流・平滑した直流電圧から生成した暫定的なDC12Vによってパルス電圧を生成するが、12V生成回路34からDC12Vの電源供給を受けると、動作電圧をこのDC12Vに切り替えて正規のパルス電圧を生成する動作を行うようになっている。
ダイオードD100のカソードとスイッチングIC31aの供給電源端子Vccとの接続ラインと接地電位との間に、DC12Vの動作電圧によって充電される電解コンデンサC100が接続されている。また、ダイオードD100のカソードとスイッチングIC31aの供給電源端子Vccとの接続ラインには、過電圧保護回路35のホトカプラPC100のホトトランジスタのコレクタ電極が接続され、該ホトトランジスタのエミッタ電極が分圧回路(R101,R102)を介して接地電位に接続されている。
分圧回路(R101,R102)では、抵抗素子R101,R102の直列接続端がスイッチングIC31aのラッチイネーブル端子に接続されている。スイッチングIC31aは、抵抗素子R101,R102の直列接続端の電位が、ゼロレベルである間は上記したようにパルス電圧を生成する動作を継続して行い、所定の電圧レベルになるとその動作を停止するようになっている。
以上の構成において、過電圧保護回路35では次のような動作が行われる。すなわち、二次整流回路33の出力電圧がDC5Vを超える過電圧状態となり、定電圧ダイオードZD100の動作電圧値を超えると、定電圧ダイオードZD100に電流が流れるので、ホトカプラPC100の発光ダイオードが発光動作を行い、ホトカプラPC100のホトトランジスタがオン動作を行う。なお、過電圧保護回路35での保護動作は、二次整流回路33の出力電圧がDC5.5V〜6.5Vの範囲であるときに行われる。
これによって、分圧回路(R101,R102)にDC12Vが印加され、抵抗素子R101,R102の直列接続端に現れる所定値の分圧電圧(例えば5V)がスイッチングIC31aのラッチイネーブル端子に印加されるので、スイッチングIC31aが動作を停止する。その結果、スイッチング回路・スイッチング制御回路31からトランス32の一次巻線へのパルス電圧印加が無くなるので、二次整流回路33の出力電圧が過電圧の状態からDC5V以下に向かって低下し、電源断(シャットダウン)となる。
このとき、スイッチングIC31aは、AC電圧が入力されている間は、起動抵抗を介して供給電源端子Vccに動作電圧DC12Vが供給され、ラッチイネーブル端子は、動作停止を継続してその動作を停止する。これによって、当該電源装置30は、電源断(シャットダウン)の状態が維持されたシャットダウンラッチ状態となる。
特開2005−176556号公報(スイッチング電源装置)
ところで、国際安全規格(IEC61508のSIL3レベル、EN954−1のカテゴリ4レベル)の要求をシーケンサシステムの電源装置に適用すると、(1)電源装置の出力電圧(定格5V)が異常(過電圧、電圧低下)となったとき確実にシャットダウンラッチ動作が行えること、(2)そのシャットダウンラッチ動作を制御する回路の回路故障を早期に検出できる故障診断が行えること、(3)その故障診断は電源稼働中(オンライン)に実施できること、すなわち、オンラインで、電源装置の出力電圧がDC5Vから低下する前に該シャットダウンラッチ動作を制御する回路が確実にシャットダウンラッチ動作を制御できる状態にあることの診断が行えることの各機構を備えることが必要となる。
以上の観点から従来の電源装置を検討すると、要求(1)については過電圧保護回路35とスイッチングIC31aとによって一応実現しているが、過電圧保護回路35の検出精度が粗精度(DC5.5V〜6.5V)であり、しかも電圧低下には対処できていないので確実性に問題がある。そして、スイッチングIC31aがシャットダウンラッチ動作を行うと二次整流回路33の出力電圧はDC5Vから低下し電源断となるので、要求(3)のオンラインでの故障診断は不可能である。また、スイッチングIC31aは、単一回路で構成されているので、回路故障となった場合は、電源装置をシャットダウンできない場合が起こる。要求(2)はそのような状況を未然に回避できるようにするものである。
要求(2)を実現するには、スイッチングIC31aにシャットダウン動作を行わせてそれを保持するシャットダウンラッチ回路を新たに設け、シーケンサシステムの本体側から該シャットダウンラッチ回路の健全性を問い合わせる仕組みが必要である。そして、要求(3)を実現するには、新たに設けるシャットダウンラッチ回路のオンラインでの故障診断をシーケンサシステムの本体側から実施できる仕組みが必要である。さらに、新たに設けるシャットダウンラッチ回路の故障対策も必要である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、安全に関する国際規格に適合した電源装置及びそれを用いたシーケンサシステムを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、スイッチング方式の電源装置において、AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給ラインに介在して設けられ、上位装置の指示に従って前記供給ラインを遮断状態に維持しその解除が行えるシャットダウンラッチ回路と、前記シャットダウンラッチ回路の出力端と前記パルス生成制御回路の動作電圧印加端との間に設けられ、前記シャットダウンラッチ回路の出力電圧で充電されるコンデンサ及び当該出力電圧の消滅後は前記コンデンサの充電電荷が前記シャットダウンラッチ回路側に流出するのを阻止するダイオードを有する電圧保持回路と、前記シャットダウンラッチ回路の前記電圧保持回路への出力電圧を監視し遮断状態と通電状態とを区別して示す動作確認信号を前記上位装置に対して出力する動作確認回路とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、シャットダウンラッチ回路が、AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給ラインを遮断すると、前記パルス生成制御回路は電圧保持回路の保持電圧を動作電圧としてその動作を継続する。この場合、シャットダウンラッチ回路が保持電圧の保持期間経過以前に通電状態に戻らないと、前記パルス生成制御回路は保持電圧の保持期間経過後に動作を停止するので、当該電源装置がシャットダウンラッチされる。一方、シャットダウンラッチ回路が保持電圧の保持期間経過以前に通電状態に戻ると、前記パルス生成制御回路は動作を停止することがないので、当該電源装置は出力電圧を低下することなく正規の稼働状態を維持できる。
したがって、前記上位装置は、当該電源装置の稼働中に出力電圧を監視し、出力電圧の異常を検出した場合はシャットダウンラッチ回路に遮断動作を行わせ、その後通電動作を行わせないことで、電圧保持回路での電圧保持期間経過後に当該電源装置を確実にシャットダウンラッチ状態にすることができ、当該電源装置がシャットダウンラッチ状態になる前に遮断状態を示す動作確認信号を受け取ることで、一定期間後には電源断になることが認識できる。
また、前記上位装置は、当該電源装置の稼働中に、シャットダウンラッチ回路に遮断動作を行わせ、それに対する遮断状態を示す動作確認信号を受けて保持電圧の保持期間経過以前に通電動作を行わせ、それに対する通電状態を示す動作確認信号を受け取ることで、当該電源装置の出力電圧を低下させることなく、シャットダウンラッチ回路が正常に遮断動作と通電動作とを行える状態にあることの故障診断が行える。これらは、安全に関する国際規格に適合した動作である。
この発明によれば、安全に関する国際規格に適合した電源装置が得られるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる電源装置およびそれを用いたシーケンサシステムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態による電源装置を備えたシーケンサシステムの構成を示すブロック図である。図1では、シーケンサシステムのうち、オンラインで故障診断可能に構成した電源装置10と、電源装置10を診断する機能ブロックを組み込んだシーケンサシステムの本体側中枢部であるCPUモジュール20とが示されている。
電源装置10は、トランス12の一次巻線に接続されるスイッチング回路・スイッチング制御回路11、トランス12の二次巻線に接続される二次整流回路13、及びトランス12の三次巻線である補助巻線に接続される12V生成回路14の他に、オンラインでの故障診断を可能にする構成として、シャットダウンラッチ回路15,16と、電圧保持回路17と、シャットダウンラッチクリア回路18と、シャットダウンラッチ回路15,16の動作確認回路19とが設けられている。そして、シャットダウンラッチ回路15,16と、シャットダウンラッチクリア回路18と、シャットダウンラッチ回路の動作確認回路19とは、それぞれ、CPUモジュール20との信号授受を非接触で行うインタフェースとして、ホトカプラPC1,PC2,PC3,PC4を備えている。
また、CPUモジュール20では、電源装置10を診断する機能ブロックとして、切替回路21と、切替回路21の出力端に並列に接続される電圧検出回路22,23と、診断回路24とを設けてある。
まず、電源装置10では、スイッチング回路・スイッチング制御回路11、二次整流回路13、及び12V生成回路14は、符号は違えてあるが、従来例(図3)で示した同名回路と同等のものである。しかし、スイッチング回路・スイッチング制御回路11が備える電圧コントロール用のスイッチングIC11aは、この実施の形態では供給電源端子Vccのみを備えるものでよい点で、ラッチイネーブル端子も必要とする従来例(図3)で示したスイッチングIC31aとは異なる。
すなわち、スイッチングIC11aの供給電源端子Vccには、12V生成回路14が生成した動作電圧DC12Vが逆流防止用のダイオードD2を通して印加されるが、この実施の形態では、ダイオードD2のカソードに現れるDC12Vの動作電圧が、シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ1,シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2及び電圧保持回路17のダイオードD1を経由して供給される構成となっている。
シャットダウンラッチ回路15,16は、上記した直列接続の通電・遮断用のPNPトランジスタQ1,Q2と、それぞれの制御回路とで構成されるが、それぞれの制御回路は同様の構成であって、ダイオードD2のカソードと接地電位との間に並列に配置される。
具体的には、シャットダウンラッチ回路15でのPNPトランジスタQ1を制御する回路は、CPUモジュール20の電圧検出回路23が発行するシャットダウン信号SHUTDW1Lを受け取るホトカプラPC1、PNPトランジスタQ3、NPNトランジスタQ4、PNPトランジスタQ5、NPNトランジスタQ6等を備えている。
また、シャットダウンラッチ回路16でのPNPトランジスタQ2を制御する回路は、CPUモジュール20の電圧検出回路22が発行するシャットダウン信号SHUTDW2Lを受け取るホトカプラPC2、PNPトランジスタQ7、NPNトランジスタQ8、PNPトランジスタQ9、NPNトランジスタQ10等を備えている。
ホトカプラPC1の発光ダイオードのアノードは抵抗素子を介して二次整流回路13の出力電圧DC5Vが印加され、カソードは抵抗素子を介してシャットダウン信号SHUTDW1Lが印加される。シャットダウン信号SHUTDW1Lは、CPUモジュール20の電圧検出回路22が発行する。また、ホトカプラPC2の発光ダイオードのアノードは抵抗素子を介して二次整流回路13の出力電圧DC5Vが印加され、カソードは抵抗素子を介してシャットダウン信号SHUTDW2Lが印加される。シャットダウン信号SHUTDW2Lは、CPUモジュール20の電圧検出回路23が発行する。
シャットダウンラッチ回路15での接続関係を説明する。シャットダウンラッチ回路16では、Q3をQ7,Q4をQ8,Q5をQ9,Q6をQ10,Q1をQ2と読み替えることで説明できる。
ホトカプラPC1のホトトランジスタのコレクタ電極はダイオードD2のカソードに接続され、該ホトトランジスタのエミッタ電極は抵抗素子を介してNPNトランジスタQ6のコレクタ電極に接続され、NPNトランジスタQ6のエミッタ電極は接地電位に接続されている。NPNトランジスタQ6のベース電極は、シャットダウンラッチクリア回路18から駆動信号が印加される。
PNPトランジスタQ5のエミッタ電極はダイオードD2のカソードに接続され、コレクタ電極は抵抗素子を介してNPNトランジスタQ6のコレクタ電極とNPNトランジスタQ4のベース電極とに接続されている。PNPトランジスタQ5のベース電極とダイオードD2のカソードとの間には、抵抗素子と容量素子の並列回路が設けられる。また、PNPトランジスタQ5のベース電極は、抵抗素子を介してNPNトランジスタQ4のコレクタ電極に接続され、さらに抵抗素子を介してPNPトランジスタQ3のベース電極に接続されている。NPNトランジスタQ4のエミッタ電極は接地電位に接続され、NPNトランジスタQ4のベース電極とNPNトランジスタQ6のコレクタ電極との接続ラインと接地電位との間には、抵抗素子と容量素子の並列回路が設けられる。
PNPトランジスタQ3のエミッタ電極はPNPトランジスタQ1のエミッタ電極と共にダイオードD2のカソードに接続され、コレクタ電極はPNPトランジスタQ1のベース電極に接続されている。PNPトランジスタQ3のベース電極とダイオードD2のカソードとの間には、抵抗素子と容量素子の並列回路が設けられる。また、PNPトランジスタQ3のコレクタ電極とPNPトランジスタQ1のベース電極との接続ラインとPNPトランジスタQ1,Q3のエミッタ電極との間には抵抗素子が設けられる。PNPトランジスタQ1のベース電極は抵抗素子を介して接地電位に接続され、コレクタ電極はシャットダウンラッチ回路16におけるPNPトランジスタQ1のエミッタ電極に接続される。
以上のように構成されるシャットダウンラッチ回路15では、NPNトランジスタQ6がオフ動作状態にある場合において、シャットダウン信号SHUTDW1Lが高レベル(以降「Hレベル」という)である場合は、ホトカプラPC1のホトトランジスタはオフ動作状態にあるので、PNPトランジスタQ4,PNPトランジスタQ5及びPNPトランジスタQ3がそれぞれオフ動作状態にある。PNPトランジスタQ1は、エミッタ電極とベース電極との間を接続する抵抗素子での降下電圧によって両電極間の電位差が0.6V以上となるので、オン動作状態となり、DC12Vの供給ラインを通電状態にする。
そして、NPNトランジスタQ6がオフ動作状態にある場合において、シャットダウン信号SHUTDW1Lが低レベル(以降「Lレベル」という)になり、ホトカプラPC1のホトトランジスタがオン動作すると、PNPトランジスタQ4とPNPトランジスタQ5がこの順にオン動作を行い、ダイオードD2のカソード電位(DC12V)を接地電位に引き込み、これによって、PNPトランジスタQ4がオン動作状態を継続するので、同様にPNPトランジスタQ5がオン動作状態を継続し、DC12Vの供給ラインは継続して接地電位に引き込まれる。つまり、PNPトランジスタQ4とPNPトランジスタQ5は、ラッチ回路を構成している。このラッチ回路の動作中では、PNPトランジスタQ3がオン動作を行い、PNPトランジスタQ1のエミッタ電極とベース電極とを同電位にするので、PNPトランジスタQ1はオフ動作を行い、そのオフ動作状態を維持する。つまり、PNPトランジスタQ1はDC12Vの供給ラインをシャットダウン状態にラッチする。
その後、シャットダウン信号SHUTDW1LがHレベルに戻り、ホトカプラPC1のホトトランジスタがオフ動作した後に、NPNトランジスタQ6がオン動作を行うと、PNPトランジスタQ4,PNPトランジスタQ5及びPNPトランジスタQ3がそれぞれオフ動作を行うので、PNPトランジスタQ1がオン動作を行い、DC12Vの供給ラインのシャットダウンラッチを解除し通電状態に戻る。
シャットダウンラッチ回路16でも同様であって、NPNトランジスタQ10がオフ動作状態にある場合において、シャットダウン信号SHUTDW2LがHレベルである場合は、ホトカプラPC2のホトトランジスタはオフ動作状態にあるので、PNPトランジスタQ4,PNPトランジスタQ5及びPNPトランジスタQ3がそれぞれオフ動作状態にある。PNPトランジスタQ2は、エミッタ電極とベース電極との間の電位差が0.6V以上となるので、オン動作状態となり、DC12Vの供給ラインを通電状態にする。
そして、NPNトランジスタQ10がオフ動作状態にある場合において、シャットダウン信号SHUTDW2LがLレベルになり、ホトカプラPC2のホトトランジスタがオン動作すると、ラッチ回路(Q8,Q9)によってDC12Vの供給ラインは継続して接地電位に引き込まれる。このラッチ回路の動作中では、PNPトランジスタQ7がオン動作を行うことで、PNPトランジスタQ2はオフ動作を行い、そのオフ動作状態を維持し、DC12Vの供給ラインをシャットダウン状態にラッチする。
その後、シャットダウン信号SHUTDW2LがHレベルに戻り、ホトカプラPC2のホトトランジスタがオフ動作した後に、NPNトランジスタQ10がオン動作を行うと、PNPトランジスタQ8,PNPトランジスタQ9及びPNPトランジスタQ7がそれぞれオフ動作を行うので、PNPトランジスタQ2がオン動作を行い、DC12Vの供給ラインのシャットダウンラッチを解除し通電状態に戻る。
シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ1のコレクタ電極とシャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のエミッタ電極とは接続されているので、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のエミッタ電極は、シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ1を介してDC12Vの供給ラインに接続されるが、PNPトランジスタQ1,Q2の一方がオン動作状態を継続する故障状態が発生した場合でも、他方がオン動作とオフ動作とを正規に制御できる状態にあれば、確実に目的とするシャットダウンラッチ動作とその解除動作とを行うことができる。
電圧保持回路17は、ダイオードD1と電解コンデンサC1とで構成される。シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極はダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードはスイッチングIC11aの供給電源端子Vccに接続される。ダイオードD1のカソードと接地電位との間には、電解コンデンサC1が設けられる。上記のように、シャットダウンラッチ回路15,16の双方または一方がDC12Vの供給ラインをシャットダウンしていない場合に、ダイオードD1のカソードからスイッチングIC11aの供給電源端子Vccに出力される動作電圧DC12Vによって電解コンデンサC1は充電され、動作電圧DC12Vを保持する。これによって、シャットダウンラッチ回路15,16の双方または一方がDC12Vの供給ラインをシャットダウンラッチした場合でも、電圧保持回路17が動作電圧DC12Vを保持している所定期間は、スイッチングIC11aは動作停止することなく所定のパルス電圧生成動作を継続することができる。
動作確認回路19は、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極と接地電位との間に配置される分圧回路(R2,R3)、分圧回路(R2,R3)の抵抗素子R2,R3の直列接続端に現れる分圧電圧を制御電圧とするシャントレギュレータIC1、PNPトランジスタQ11、ホトカプラPC4、NPNトランジスタQ12等を備えている。
PNPトランジスタQ11のエミッタ電極は12V生成回路14が生成するDC12Vが印加され、ベース電極は抵抗素子を介してシャントレギュレータIC1のカソードに接続され、コレクタ電極は抵抗素子を介してホトカプラPC4の発光ダイオードのアノードに接続されている。該発光ダイオードのカソードは接地電位に接続されている。また、PNPトランジスタQ11のベース電極とエミッタ電極とは抵抗素子を介して接続されている。シャントレギュレータIC1のアノードは接地電位に接続されている。
ホトカプラPC4のホトトランジスタのコレクタ電極は二次整流回路13の出力電圧DC5Vが印加され、エミッタ電極は抵抗素子を介してNPNトランジスタQ12のベース電極に接続される。NPNトランジスタQ12のベース電極と接地電位との間には抵抗素子と容量素子との並列回路が配置されている。NPNトランジスタQ12のコレクタ電極は、抵抗素子を介して二次整流回路13の出力電圧DC5Vが印加されるとともに、CPUモジュール20の診断回路24へのシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHの出力端子となっている。
以上のように構成される動作確認回路19では、シャットダウンラッチ回路15,16の双方または一方がDC12Vの供給ラインをシャットダウンしていない場合に、ダイオードD1のアノードにPNPトランジスタQ2から出力される動作電圧DC12Vによって、分圧回路(R2,R3)が所定値の分圧電圧を出力するので、シャントレギュレータIC1とPNPトランジスタQ11がオン動作を行い、ホトトランジスタPC4の発光ダイオードが動作し、そのホトトランジスタがオン動作する。これによって、NPNトランジスタQ12がオン動作を行い、そのコレクタ電極が接地電位になり、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをLレベルにする。そして、シャットダウンラッチ回路15,16の双方または一方がDC12Vの供給ラインをシャットダウンラッチすると、ダイオードD1のアノード電位がDC12Vから急激に低下するので、シャントレギュレータIC1とPNPトランジスタQ11がオフ動作を行い、ホトカプラPC4がオフ動作する。これによって、NPNトランジスタQ12がオフ動作を行い、そのコレクタ電極がDC5Vになる。つまり、シャットダウンラッチ回路15,16が正常にシャットダウン動作した場合は、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがLレベルからHレベルに立ち上がり、その状態が維持される。
シャットダウンラッチクリア回路18は、ホトカプラPC3、容量素子C2、抵抗素子R1等を備えている。ホトカプラPC3の発光ダイオードのアノードは二次整流回路13の出力電圧DC5Vが印加され、カソードは抵抗素子を介してシャットダウンクリア信号SHUTCLRLが印加される。シャットダウンクリア信号SHUTCLRLは、CPUモジュール20の診断回路24が発行する。ホトカプラPC3のホトトランジスタのコレクタ電極は12V生成回路14が生成するDC12Vが印加され、エミッタ電極は抵抗素子を介して容量素子C2の一端と、容量素子及び抵抗素子R1の並列回路の一端とに接続され、容量素子C2の他端はシャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ6のベース電極とシャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ10のベース電極とに接続される。また、容量素子及び抵抗素子R1の並列回路の他端は接地電位に接続されている。
このように構成されるシャットダウンラッチクリア回路18では、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLがHレベルである場合は、ホトカプラPC3はオフ動作状態にあるので、シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ6と、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ10とは、共にオフ動作状態にある。また、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLが定常的にLレベルである場合は、ホトカプラPC3は、ホトカプラPC3の発光ダイオードが動作するので、オン動作状態にあり、容量素子C2の一端にはDC12Vが印加された状態となるが、抵抗素子R1を通して接地電位に引き込まれる状態にあるので、容量素子C2の他端にはDC12Vは現れない。したがって、この場合も、シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ6と、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ10とは、共にオフ動作状態にある。
一方、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLが所定期間Lレベルとなるパルス電圧である場合は、ホトカプラPC3はシャットダウンクリア信号SHUTCLRLがLレベルである期間だけオン動作を行うので、容量素子C2の一端にはシャットダウンクリア信号SHUTCLRLがLレベルである期間をパルス幅とするDC12Vのパルス電圧が印加され、容量素子C2が充電される。そして、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLがHレベルに戻り、ホトカプラPC3がオフ動作すると、容量素子C2の充電電荷は抵抗素子R1を介して放電されるので、容量素子C2の他端電位はシャットダウンクリア信号SHUTCLRLがHレベルに戻ると、DC12Vから速やかに低下し消滅する。これによって、シャットダウンラッチ回路15のPNPトランジスタQ6と、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ10とは、共にシャットダウンクリア信号SHUTCLRLがLレベルである期間だけオン動作を行う。
次に、CPUモジュール20に設けた故障診断機能ブロックでは、切替回路21は、CPUモジュール20が備えるソフトウェアによって、シーケンサシステムの通常稼働時には二次整流回路13の出力電圧を選択して電圧検出回路22,23に与え、故障診断時には診断回路24が出力する診断指示を選択して電圧検出回路22,23に与える動作を行う。
電圧検出回路22,23は、シャットダウンラッチ回路15,16に1対1の関係で設けられている。電圧検出回路22,23は、それぞれコンパレータといわゆるマイコンとを備え、シーケンサシステムの通常稼働時には、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをHレベルにして二次整流回路13の出力電圧の変化を監視し、二次整流回路13の出力電圧が監視電圧範囲(例えばDC4.85V〜5.15V)内である間は、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをHレベルに維持し、二次整流回路13の出力電圧が監視電圧範囲外であるとき異常電圧を検出したとしてシャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをLレベルにし、診断回路24から回復指示があるまでそれを維持する。
また、電圧検出回路22,23は、故障診断時には、診断回路24の診断指示で指定された方の電圧検出回路が、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2Lの対応する方をHレベルからLレベルに立ち下げ、指示された動作の完了を診断回路24に通知する。その後、診断回路24から回復指示があると、Hレベルに戻す動作を行う。
診断回路24は、電圧検出回路22,23のうち指定した方からシャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをHレベルからLレベルに立ち下げた旨の通知を受けた後の所定期間内に、動作確認回路19のホトカプラPC4のホトトランジスタが出力するシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがLレベルからHレベルに立ち上がるか否かを監視して、シャットダウンラッチ回路15,16の故障診断を個別に行う。
そして、診断回路24は、電圧検出回路22,23のうち指定した方からシャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをHレベルからLレベルに立ち下げた旨の通知を受けた後の所定期間内に、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがLレベルからHレベルに立ち上がると、シャットダウンラッチ回路15,16は故障していないと判断して、シャットダウンラッチクリア回路18に与えるシャットダウンクリア信号SHUTCLRLをHレベルからLレベルに立ち下げ、それを所定期間だけ維持した後Hレベルに戻す動作を行う。また、電圧検出回路22,23のうち指定した電圧検出回路に対して前記回復指示を切替回路21を通して与える。
以上のように構成される電源装置10及びCPUモジュール20に組み込んだ電源装置10を診断する機能ブロックでは、次のような動作が行われる。
まず、通常稼働時での異常電圧(電源装置の出力電圧が5V以上の過電圧、5V以下の低電圧)の検出動作について説明する。AC電圧が電源装置10に入力されると、スイッチング回路・スイッチング制御回路11は、AC入力を整流・平滑して直流電圧を生成し、平滑した直流電圧から生成した初期の動作電圧DC12VによってスイッチングIC11aがその平滑した直流電圧をスイッチング制御してパルス電圧を生成し、トランス12の一次巻線に印加する。
二次整流回路13は、トランス12の二次巻線に誘起されるパルス電圧を整流して動作電圧5Vを生成し、各回路への動作電圧5Vの供給を開始する。同時に、12V生成回路14は、トランス12の補助巻線に誘起されるパルス電圧を整流してDC12Vの動作電圧を生成する。ダイオードD2のカソードにDC12Vの動作電圧が現れる。
ホトカプラPC1,PC2,PC3,PC4は共にオフ動作状態にあるので、シャットダウンラッチ回路15,16のPNPトランジスタQ1,Q2は、共にオン動作状態になっている。つまり、ダイオードD2のカソードに現れるDC12Vの動作電圧が、シャットダウンラッチ回路15,16のPNPトランジスタQ1,Q2及び電圧保持回路17のダイオードD1を経由してスイッチングIC11aの電源供給端子Vccに供給される。
これによって、スイッチングIC11aは、動作電圧を、動作初期時にAC入力を整流・平滑した直流電圧から生成した暫定的なDC12Vから12V生成回路34からのDC12Vに切り替えて正規のパルス電圧を生成する動作を行う。電源装置10は、稼働状態になる。電圧保持回路17では、電解コンデンサC1にDC12Vが保持される。
シーケンサシステムの各回路では、動作電圧DC5Vの安定的な供給を受けて通常稼働時の動作が開始される。CPUモジュール20が備えるソフトウェアによって通常稼働時の動作指示が切替回路21と電圧検出回路22,23と診断回路24とに発行される。切替回路21は二次整流回路13の出力電圧を電圧検出回路22,23に与える。電圧検出回路22,23は、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW1LをHレベルに設定して二次整流回路13の出力電圧の監視を開始する。動作確認回路19は、診断回路24へのシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをLレベルに保持している。診断回路24は、シャットダウンラッチクリア回路18へのシャットダウンラッチクリア信号SHUTCLRLをHレベルに保持している。
この通常稼働時において、電源装置10の出力電圧が変動し、DC4.85V〜DC5.15Vの範囲外にあるとき、電圧検出回路22,23は、その異常電圧を検出し、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW1Lを同時にLレベルに立ち下げる。これによって、シャットダウンラッチ回路15,16では、ホトカプラPC1,PC2がオン動作を行う。PNPトランジスタQ6,Q10がオフ動作状態にあるので、ラッチ回路(Q4,Q5)(Q8,Q9)にてPNPトランジスタQ1,Q2をオフ動作状態に保持する動作が行われ、ダイオードD1のアノードからD2のカソードまでのスイッチングIC11aへのDC12V供給ラインがシャットダウンラッチされる。
この場合、電圧保持回路17の電解コンデンサC1が保持するDC12Vの動作電圧は逆流阻止用のダイオードD1によってシャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極には印加されず、そのまま維持されるので、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極がDC12Vから急激に低下するが、スイッチングIC11aの供給電源端子Vccには、電圧保持回路17からDC12Vが引き続いて供給される状態に隙間無く切り替わる。電圧保持回路17の保持電圧はスイッチングIC11aを放電路として低下していく。
一方、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極がDC12Vから急激に低下すると、動作確認回路19では、シャントレギュレータIC1がオフ動作し、PNPトランジスタQ11がオフ動作することで、ホトカプラPC4がオフ動作し、NPNトランジスタQ12がオフ動作することで、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルに立ち上がる。すなわち、診断回路24に電源装置10側でシャットダウンラッチ動作が行われたことが通知される。診断回路24では、今は通常稼働時であるので、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルに立ち上がると、その後の所定期間内に電源装置10が電源断となることを認識する。シャットダウンクリア信号SHUTCLRLをHレベルに保持したままで、シャットダウンラッチ回路15,16をクリアすることはしない。
つまり、シャットダウンラッチ回路15,16では、PNPトランジスタQ1,Q2のオフ動作状態をラッチ回路(Q4,Q5)(Q8,Q9)が保持するので、電圧保持回路17では充電動作が再開されることはない。したがって、スイッチングIC11aは、電圧保持回路17の保持電圧が動作可能電圧範囲内にある間だけパルス電圧を生成する動作を行い、電圧保持回路17の保持電圧が動作可能電圧範囲を外れるとパルス電圧の生成動作を停止する。二次整流回路13の出力電圧はDC5Vから低下し、電源断となり、当該電源装置10は確実にシャットダウンラッチの状態になる。
次に、図2を参照して、シャットダウンラッチ回路15,16の故障診断動作について説明する。図2は、図1に示すシーケンサシステムにおいて実施される電源装置の故障診断動作を説明するタイムチャートである。図2では、(1)に電源装置10の出力電圧DC5Vの変化波形が示され、(2)にスイッチングIC11aの供給電源端子VccへのDC12Vの印加波形が示され、(3)に電圧検出回路22,23が発行するシャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2Lの変化波形が示され、(4)に動作確認回路19が出力するシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHの変化波形が示され、(5)に診断回路24が発行するシャットダウンラッチクリア信号SHUTCLRLの変化波形が示されている。
電源装置10の上記した通常稼働時では、電圧検出回路22,23は異常電圧を検出しない限り、シャットダウン信号SHUTDW1L,SHUTDW2LをHレベルにしている(図2(3))。電圧保持回路17では、DC12Vを保持することを継続している。このオンライン時にCPUモジュール20が備えるソフトウェアによって故障診断動作指示が切替回路21と電圧検出回路22,23と診断回路24とに発行される。切替回路21では、選択を二次整流回路13の出力電圧から診断回路24の出力に切り替える。診断回路24は、電圧検出回路22,23の一方、例えば電圧検出回路22を指定した診断指示を切替回路21に与えるとする。
電圧検出回路22は、指定を受けてシャットダウン信号SHUTDW1LをLレベルに立ち下げる(図2(3))。この時点では、動作確認回路19はシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをLレベルに保持している(図2(4))。また、診断回路24はシャットダウンクリア信号SHUTCLRLをHレベルにしている(図2(5))。診断回路24は、電圧検出回路22から指示した動作の完了通知を受けた後、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルに立ち上がるまでの期間(イ)を監視する(図2(4))。この期間(イ)は、シーケンサシステムの仕様上、144μs〜750μs(typ:450μs)と規定されている。
電圧検出回路22がシャットダウン信号SHUTDW1LをLレベルに立ち下げると、シャットダウンラッチ回路15では、ホトカプラPC1がオン動作を行い、PNPトランジスタQ1をオフ動作状態に保持する動作が行われ、DC12Vの供給ラインがシャットダウンラッチされるので、シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極がDC12Vから急激に低下する。但し、電圧保持回路17では逆流阻止用のダイオードD1が存在するので、スイッチングIC11aには、電圧保持回路17からDC12Vが供給される状態に隙間無く切り替わる。図2(2)では、スイッチングIC11aの供給電源端子Vccの印加電圧は電圧保持回路17の保持電圧によって期間(イ)内低下せず一定に保持されるとしている。電源装置10の出力電圧も低下しない(図2(1))。
つまり、電圧保持回路17は、シャットダウンラッチ回路がシャットダウンラッチ動作を行った時点からシーケンサシステムの仕様上144μs〜750μs(typ:450μs)の期間(イ)内は、DC12Vを保持するように、そして、その後は所定期間内スイッチングIC11aの動作可能電圧を維持できるような緩やかな低下を示すように、電解コンデンサC1の容量値等を定めてある。
シャットダウンラッチ回路16のPNPトランジスタQ2のコレクタ電極がDC12Vから急激に低下すると、動作確認回路19では、シャントレギュレータIC1がオフ動作し、PNPトランジスタQ11がオフ動作することで、ホトカプラPC4がオフ動作し、NPNトランジスタQ12がオフ動作する。これによって、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHが期間(イ)の経過以内にHレベルに立ち上がる(図2(4))。
診断回路24は、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがLレベルからHレベルに立ち上がったのを期間(イ)内に確認できると、期間(ロ)の経過以内にシャットダウンクリア信号SHUTCLRLをLレベルに立ち下げ、それを期間(ハ)の期間内維持し、その後Hレベルに戻す動作を行う。つまり、シャットダウンラッチクリア回路18のホトカプラPC3の発光ダイオードのカソードには、期間(ハ)をパルス幅とするLレベルのパルス信号が印加される。なお、シーケンサシステムの仕様上、期間(ロ)は3msと規定され、期間(ハ)は300μsと規定されている。
シャットダウンラッチクリア回路18では、ホトカプラPC3がオン動作してそれを継続するのではなく、期間(ハ)の期間内だけオン動作を行うので、容量素子C2にはパルス電圧が印加され、シャットダウンラッチ回路15のNPNトランジスタQ6をオン動作させることができる。容量素子C2の充電電荷は、パルス電圧の印加がなくなると、抵抗素子R1を介して放電されて消滅する。
また、診断回路24は、例えば、期間(ハ)をパルス幅とするLレベルのパルス信号(シャットダウンクリア信号SHUTCLRL)を発行する際に、電圧検出回路22に対して切替回路21を介して終了指示を発行する。電圧検出回路22は、終了指示を受けてシャットダウンSHUTDW1LをHレベルにする(図2(3))。
シャットダウンラッチ回路15では、ホトカプラPC1がオフ動作し、NPNトランジスタQ6がオン動作することにより、ラッチ回路(Q4,Q5)がそれぞれオフ動作を行い、ラッチ動作を解除する。これによって、PNPトランジスタQ3がオフ動作を行うので、PNPトランジスタQ1がオン動作に復帰し、シャットダウンラッチ回路15,16を経由したDC12の供給が再開され、スイッチングIC11aは12V生成回路14からのDC12Vの動作電圧による正常動作に戻る(図2(2))。電圧保持回路17では充電動作が再開される。
そして、シャットダウンラッチ回路15,16を経由したDC12の供給が再開される(図2(2))と、PNPトランジスタQ2のコレクタ電極がDC12Vになるので、動作確認回路19では、シャントレギュレータIC1がオン動作を行い、ホトカプラPC4がオン動作を行い、PNPトランジスタQ12がオフ動作を行うので、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをLレベルに立ち下がる(図2(4))。
診断回路24は、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLをLレベルに立ち下げた時点から期間(ニ)の経過以内にシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをHレベルからLレベルに立ち下がったことが確認できると、電圧検出回路22を使用した故障診断は正常であると判断する。なお、この期間(ニ)は、シーケンサシステムの仕様上、102μs〜442μs(typ:255.4μs)と規定されている。
結局、期間(ロ)+期間(ハ)の間では、スイッチングIC11aの供給電源端子Vccの印加電圧は、電圧保持回路17の放電動作に伴い低下していくが、電圧保持回路17の保持電圧がスイッチングIC11aの動作可能電圧範囲内にあるので、スイッチングIC11aは、パルス電圧を生成する動作を通常通り行うことができ、電源装置10の出力電圧はDC5Vを維持している(図2(1))。
上記の動作過程で、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLがLレベルの期間(ハ)を持たずHレベルを維持する故障、あるいは、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLが当初からLレベルに固定される故障でなどの場合では、シャットダウンラッチクリア回路18は、当該シャットダウンクリア信号SHUTCLRLに応答しない。この場合は、期間(ハ)以降も、シャットダウンラッチ回路15によるシャットダウンラッチが継続するので、電圧保持回路17の保持電圧がスイッチングIC11aの動作可能電圧範囲以下に低下していき、スイッチングIC11aが動作できなくなり、電源装置10の出力電圧はそのうちDC5Vから低下して電源断になる。
このような事態を確認できるようにするため、動作確認回路19がシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHをHレベルに立ち上げてシャットダウンラッチ回路15によるシャットダウンラッチが開始された時点を通知した後、電源装置10の出力電圧がDC5Vの低下開始時点までの期間(ホ)がシーケンサシステムの仕様上7.2ms〜59.8msと規定されている。診断回路24は、電圧検出回路22,23を用いてこの期間(ホ)も監視するようになっている。
診断回路24がシャットダウンクリア信号SHUTCLRLを期間(ハ)以内だけLレベルにする動作を行い、ホトカプラPC3をパルス電圧によって動作させ、容量素子C2で受ける構成とした理由もシャットダウンクリア信号SHUTCLRLの供給ライン故障に対処するためである。すなわち、容量素子C2で受ける構成を採らない場合、シャットダウンクリア信号SHUTCLRLがLレベルに固定されてしまうような故障、例えば、ホトカプラPC3が常時導通するような故障が起こった場合には、NPNトランジスタQ6,Q10がオン動作を行うので、常時シャットダウンクリアの状態になる。そのため、実際に電圧異常(過電圧、電圧不足)になった場合に、シャットダウンラッチ動作ができない可能性があり、システムとしてこれを回避する必要があることによる。
電圧検出回路23を使用した故障診断も同様の手順で行われるが、上記の動作過程で診断回路24は、検出したエラー情報を外部から確認可能にCPUモジュール20の図示しない記憶手段に格納する。図2に示す例で言えば、(1)シャットダウン信号SHTUDW1L,SHTUDW2LをLレベルにしたが期間(イ)内にシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルにならない場合は、シャットダウンラッチ回路15,16に、あるいは、動作確認回路19に何らかの故障があると判定する。(2)シャットダウン信号SHTUDW1L,SHTUDW2LをLレベルにしていないのに、シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルになっている場合は、動作確認回路19の故障であると判定する。(3)シャットダウン信号SHTUDW1L,SHTUDW2LをLレベルにし期間(イ)内にシャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがHレベルになったが、その後シャットダウンラッチ回路動作確認信号SHUTOPSHがLレベルにならず、期間(ホ)が経過した場合、シャットダウンラッチクリアSHUTCLRLの供給ライン(診断回路24やシャットダウンラッチクリア回路18等)に故障があると判定する。
以上のように、この実施の形態によれば、シーケンサシステムが備えるスイッチング方式の電源装置において、AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給を遮断状態に維持しまたその解除が行えるシャットダウンラッチ回路を設け、それを上位装置であるCPUモジュールから制御可能としたので、CPUモジュールでは、当該電源装置の稼働中に出力電圧を監視し、出力電圧の異常を検出した場合はシャットダウンラッチ回路に遮断動作を行わせ、その後通電動作を行わせないことで、電圧保持回路での電圧保持期間経過後に当該電源装置を確実にシャットダウンラッチ状態にすることができ、遮断状態を示す動作確認信号を当該電源装置がシャットダウンラッチ状態になる前に受け取ることで、一定期間後には電源断になることが認識できる。
また、CPUモジュールでは、当該電源装置の稼働中に、シャットダウンラッチ回路に遮断動作を行わせ、それに対する遮断状態を示す動作確認信号を受けて保持電圧の保持期間経過以前に通電動作を行わせ、それに対する通電状態を示す動作確認信号を受け取ることで、当該電源装置の出力電圧を低下させることなく、シャットダウンラッチ回路が正常に遮断動作と通電動作とを行える状態にあることの故障診断が行える。
そして、シャットダウンラッチ回路は、一方が供給ラインを遮断状態にできない場合でも他方が供給ラインを遮断状態にできるようにした二重化構成としたので、一層確実に当該電源装置をシャットダウンラッチ状態にすることができる。また、故障診断では、診断周期の期間内に一方のシャットダウンラッチ回路が故障しても、他方のシャットダウンラッチ回路を使用して故障診断を継続することができる。
また、電源装置の異常電圧検出をCPUモジュール側で行うので、監視電圧範囲を例えばDC4.85V〜5.15Vにするなど高精度での異常電圧検出が可能となり、早期に電源装置をシャットダウンラッチ状態にすることができる。
すなわち、(1)電源装置の出力電圧(定格5V)が異常(過電圧、電圧低下)となったとき確実にシャットダウンラッチ動作が行え、(2)そのシャットダウンラッチ動作を制御する回路の回路故障を早期に検出できる故障診断が行え、(3)その故障診断は電源稼働中(オンライン)に、電源装置の出力電圧がDC5Vから低下する前に該シャットダウンラッチ動作を制御する回路が確実にシャットダウンラッチ動作を制御できる状態にあることの診断が行えるので、国際安全規格(IEC61508のSIL3レベル、EN954−1のカテゴリ4レベル)の要求に適合することができ、ユーザの要求にも応えることが可能となる。
以上のように、この発明にかかる電源装置及びそれを用いたシーケンサシステムは、国際安全規格(IEC61508のSIL3レベル、EN954−1のカテゴリ4レベル)が要求する機械安全をクリアするのに有用である。
この発明の一実施の形態による電源装置を備えたシーケンサシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示すシーケンサシステムにおいて実施される電源装置の故障診断動作を説明するタイムチャートである。 汎用シーケンサシステムが備える従来の電源装置における機械安全に関わる部分の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1 電源装置
2 CPUモジュール
11 スイッチング回路・スイッチング制御回路
11a スイッチングIC
12 トランス
13 二次整流回路
14 12V生成回路
15,16 シャットダウンラッチ回路
17 電圧保持回路
18 シャットダウンラッチクリア回路
19 動作確認回路
20 CPUモジュール
21 切替回路
22,23 電圧検出回路
24 診断回路

Claims (7)

  1. スイッチング方式の電源装置において、
    AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給ラインに介在して設けられ、上位装置の指示に従って前記供給ラインを遮断状態に維持しその解除が行えるシャットダウンラッチ回路と、
    前記シャットダウンラッチ回路の出力端と前記パルス生成制御回路の動作電圧印加端との間に設けられ、前記シャットダウンラッチ回路の出力電圧で充電されるコンデンサ及び当該出力電圧の消滅後は前記コンデンサの充電電荷が前記シャットダウンラッチ回路側に流出するのを阻止するダイオードを有する電圧保持回路と、
    前記シャットダウンラッチ回路の前記電圧保持回路への出力電圧を監視し遮断状態と通電状態とを区別して示す動作確認信号を前記上位装置に対して出力する動作確認回路と、
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 前記シャットダウンラッチ回路は、前記動作確認回路が遮断状態を示す前記動作確認信号を出力した後の前記パルス生成制御回路が前記電圧保持回路の保持電圧で動作を継続できる期間内に、前記上位装置から遮断状態の解除指示を受ける場合があることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記シャットダウンラッチ回路は、一方が前記供給ラインを遮断状態にできない場合でも他方が前記供給ラインを遮断状態にできるようにした二重化構成であり、前記上位装置から遮断動作の指示を同時に受ける場合と個別に受ける場合とがあり、前記上位装置から遮断動作の指示を個別に受ける場合には、前記動作確認回路が遮断状態を示す前記動作確認信号を出力した後の前記パルス生成制御回路が前記電圧保持回路の保持電圧で動作を継続できる期間内に前記上位装置から遮断状態の解除指示を個別に受ける場合があることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記上位装置は、前記電源装置の出力電圧異常を検出した場合と前記電源装置の稼働中に故障診断を行う場合に、前記シャットダウンラッチ回路に対して遮断動作の指示を発行し、前記故障診断時では遮断動作の指示に対する遮断状態を示す前記動作確認信号を受けた後の前記パルス生成制御回路が前記電圧保持回路の保持電圧で動作を継続できる期間内に前記シャットダウンラッチ回路に対し遮断状態の解除指示を発行し、それに対する通電状態を示す前記動作確認信号を受けて故障診断の終了を確認することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  5. スイッチング方式の電源装置と、前記電源装置を動作電源とする本体側装置とを備えるシーケンサシステムにおいて
    前記電源装置は、
    AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給ラインに介在して設けられ、前記本体側装置の指示に従って前記供給ラインを遮断状態に維持しその解除が行えるシャットダウンラッチ回路と、
    前記シャットダウンラッチ回路の出力端と前記パルス生成制御回路の動作電圧印加端との間に設けられ、前記シャットダウンラッチ回路の出力電圧で充電されるコンデンサ及び当該出力電圧の消滅後は前記コンデンサの充電電荷が前記シャットダウンラッチ回路側に流出するのを阻止するダイオードを有する電圧保持回路と、
    前記シャットダウンラッチ回路の前記電圧保持回路への出力電圧を監視し遮断状態と通電状態とを区別して示す動作確認信号を前記本体側装置に対し出力する動作確認回路とを備え、
    前記本体側装置は、
    前記電源装置の出力電圧異常を検出したとき前記シャットダウンラッチ回路に対し遮断動作指示を発行し、それに対する遮断状態を示す前記動作確認信号を受けて当該電源装置がシャットダウンラッチされることを認識する手段を備えている、
    ことを特徴とするシーケンサシステム。
  6. 前記本体側装置は、前記電源装置の稼働時に故障診断を行う場合に、前記シャットダウンラッチ回路に対し遮断動作指示を発行し、それに対する遮断状態を示す前記動作確認信号を受けて前記パルス生成制御回路が前記電圧保持回路の保持電圧で動作を継続できる期間内に前記シャットダウンラッチ回路に対し遮断状態の解除指示を発行し、それに対する通電状態を示す前記動作確認信号を受けて故障診断の終了を確認する手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載のシーケンサシステム。
  7. スイッチング方式の電源装置と、前記電源装置を動作電源とする本体側装置とを備えるシーケンサシステムにおいて
    前記電源装置は、
    AC電圧を整流・平滑した直流電圧をスイッチング制御して生成したパルス電圧をトランスの一次巻線に印加するパルス生成制御回路への動作電圧の供給ラインに介在して設けられ、前記本体側装置の指示に従って前記供給ラインを遮断状態に維持しその解除が行える2つのシャットダウンラッチ回路であって、一方が前記供給ラインを遮断状態にできない場合でも他方が前記供給ラインを遮断状態にできるようにした二重化構成のシャットダウンラッチ回路と、
    前記二重化構成のシャットダウンラッチ回路の出力端と前記パルス生成制御回路の動作電圧印加端との間に設けられ、前記二重化構成のシャットダウンラッチ回路の出力電圧で充電されるコンデンサ及び当該出力電圧の消滅後は前記コンデンサの充電電荷が前記シャットダウンラッチ回路側に流出するのを阻止するダイオードを有する電圧保持回路と、
    前記二重化構成のシャットダウンラッチ回路の前記電圧保持回路への出力電圧を監視し遮断状態と通電状態とを区別して示す動作確認信号を前記本体側装置に対し出力する動作確認回路とを備え、
    前記本体側装置は、
    前記電源装置の出力電圧異常を検出したとき前記二重化構成のシャットダウンラッチ回路のそれぞれに対し同時に遮断動作指示を発行し、それに対する遮断状態を示す前記動作確認信号を受けて当該電源装置がシャットダウンラッチされることを認識する手段と、
    前記電源装置の稼働時に故障診断を行う場合に、前記二重化構成のシャットダウンラッチ回路のそれぞれに対し個別に遮断動作指示を発行し、それに対する遮断状態を示す前記動作確認信号を受けて前記パルス生成制御回路が前記電圧保持回路の保持電圧で動作を継続できる期間内に対応する前記シャットダウンラッチ回路に対し遮断状態の解除指示を発行し、それに対する通電状態を示す前記動作確認信号を受けて故障診断の終了を確認する手段と、
    を備えていることを特徴とするシーケンサシステム。
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