JPH0327391Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、結束機を付設したコンバインにおい
て、結束位置を適宜変更自在とすべく結束機をコ
ンバイン本体に対し機体横方向に取付位置を変更
自在としたコンバイン用結束機に関するものであ
る。

この種の結束機においては、排藁搬送装置より
結束機へ排藁を誘導するためのインテークガイド
の先端が、結束機の横移動に伴つて移動して排藁
搬送装置とインテークガイドの先端との間隔が増
大する場合が生じ、排藁搬送装置より結束機への
排藁の誘導にあたり排藁に対するインテークガイ
ドによる押え作用が不十分となり搬送不良による
稈の乱れを生じ結束ミスの原因となる欠点があつ
た。

本考案は、従来装置における上記欠点を除去す
べく、結束機の取付位置を機体横方向に変更した
場合においても、インテークガイドの先端を排藁
搬送装置の近傍に常に位置させ排藁搬送装置より
結束機への搬送を常に良好にすることを目的とす
るものである。

本考案は、インテークガイドの基部を結束機の
結節カバーに枢支し、先端を排藁搬送装置に固定
した排藁ガイドに形成した長孔に係止させ、結束
機の横移動に伴つてインテークガイドの先端側を
回動させ先端を常に排藁ガイドの長孔に係止させ
て排藁搬送装置の近傍に常に位置させるものであ
る。

以下図面に示す実施例にもとづいて説明する。

１は、コンバイン機体の後端部に装備された結
束機であつて、機体に横架したフレーム、パイプ
等の支持部材２に、固定具３を介して取付け、固
定具３のボルト等の固定手段の操作により取付位
置を機体横方向に変更自在である。４は排藁搬送
装置で、排藁チエン４ａを支持する支持板５の終
端部に排藁ガイド６が固定されている。

本考案は、インテークガイド７を、その基部７
ａを結束機１に枢支して回動自在とし、その先端
７ｂを移動自在に前記排藁ガイド６に取付けるも
のであるが、図示の実施例においては、結節カバ
ー８の前端に固定した筒体９にインテークガイド
７の基部７ａを挿通しインテークガイド７を垂直
方向に枢支する。インテークガイド７の先端７ｂ
を、排藁ガイド６に形成した長孔１０を貫通さ
せ、長孔１０の規制範囲内で先端７ｂの位置を変
更自在とする。

第１図において、１１は入力プーリ、１２は伸
縮伝動機構である。

コンバイン作業にあたつては、結束機１を、結
束位置の変更の求めに応じて、機体横方向Ａに移
動させるものであるが、本考案においては、イン
テークガイド７は基部７ａを中心としてＢ方向に
回動自在であるので、第３図に示すごとく、結束
機１をａ方向に移動すると、インテークガイド７
はｂ方向に回動する。この際、インテークガイド
７の先端７ｂは長孔１０内をｃ方向に移動する。

従つて、株元側で結束すべく結束機をフイード
チエン側へ寄せても（ａ方向に移動しても）イン
テークガイド７は排藁チエン４ａより離れること
がなく、結束機の移動に関係なく、排藁チエン４
ａより結束機１へ移送される排藁に対しインテー
クガイド７は確実に機能し、排藁は結束機へ確実
に移送される。

本考案は、上述したように、インテークガイド
の基部を結束機側で枢支し、インテークガイドの
先端を、排藁チエン側の排藁ガイドに形成した長
孔に貫通係止させたから、結束位置を変更すべく
結束機を移動してもインテークガイドの先端は排
藁チエンに常に隣接し、インテークガイドは常に
確実に機能して排藁チエンより結束機への穀稈の
搬送を良好にし、結束機へ送り込まれる穀稈に乱
れを生じることがなく結束が良好に行なわれる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施したコンバインの一部の
大要を示す部分平面図で、結束機は穂先結束位置
である。第２図は本考案の排藁案内装置を示す斜
視図である。第３図は、株元結束位置における第
１図同様のコンバインの部分平面図である。 １……結束機、４……排藁搬送装置、６……排
藁ガイド、７……インテークガイド、１０……長
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱穀機の排藁搬送装置に対してその取付位置が
   機体横方向に変更自在であるコンバイン用結束機
   において、排藁搬送装置と結束機との間で排藁を
   誘導案内するためのインテークガイドを、その基
   部を結束機の結節カバーに枢支して先端側を回動
   自在とするとともに、その先端を排藁搬送装置に
   固定した排藁ガイドに形成した長孔を貫通係止さ
   せたことを特徴とする排藁案内装置。