JPH0327317A - 血液および血液成分の白血球含量を低下させる装置および方法 - Google Patents

血液および血液成分の白血球含量を低下させる装置および方法

Info

Publication number
JPH0327317A
JPH0327317A JP2119633A JP11963390A JPH0327317A JP H0327317 A JPH0327317 A JP H0327317A JP 2119633 A JP2119633 A JP 2119633A JP 11963390 A JP11963390 A JP 11963390A JP H0327317 A JPH0327317 A JP H0327317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
fibers
filtration
leukocyte
dynes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2119633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2541340B2 (ja
Inventor
David B Pall
デーヴィッド・ボリス・ポール
Thomas C Gsell
トーマス・チャールズ・グセル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pall Corp
Original Assignee
Pall Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=23372417&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0327317(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Pall Corp filed Critical Pall Corp
Publication of JPH0327317A publication Critical patent/JPH0327317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2541340B2 publication Critical patent/JP2541340B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/16Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
    • B01D39/1607Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous
    • B01D39/1623Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous of synthetic origin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3621Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3627Degassing devices; Buffer reservoirs; Drip chambers; Blood filters
    • A61M1/3633Blood component filters, e.g. leukocyte filters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3679Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits by absorption
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/04Liquids
    • A61M2202/0413Blood
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/04Liquids
    • A61M2202/0413Blood
    • A61M2202/0439White blood cells; Leucocytes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特にパック状ヒト赤血球から、より特定的に
は献血者から新たに採血した全血から誘導されている凝
固防止パック状ヒト赤血球(PRC)から、全血および
それに由来する製剤の白血球含量を低下させる方法に関
する。
一人または二人以上の供血者から他の者へと金血を、お
よびより最近では血液成分を輸血することは50年以上
行われている。時間の経過と研究および臨床データの蓄
積により、輸血法は大幅に改良された。現在の実務の一
観点では全血を投与することは希であり、むしろ赤血球
を必要としている患者にはパック状赤血球(以下、“P
RC”)を投与し、血小板を必要としている患者には血
小板濃縮物を投与する。これらの成分は全血から遠心分
離によって分離されるが、この方法は第三製品として血
漿を提供し、これから他の種々の有用な成分が得られる
。上記のこれらの成分に加えて、全血は種々のタイプの
白血球を含み、このうち最も重要なものは顆粒球とリン
パ球である。白血球は細菌およびウイルス感染に対して
保護を与える。
】、970年中期から後期にかけて多くの研究者は、供
血から顆粒球を分離しそして顆粒球を欠如した患者、例
えば患者自身の血球が感染によって壊滅した患者に輸血
することを提案した。研究の結果、この方法は一般には
有害であることがわかった。このような輸血を受けた患
者は高熱や他の不都合な反応を呈し、そしてしばしば輸
血された血球を拒絶したからである。さらに、供血者の
白血球を含むバック状血球または全血の輸血は受血者に
他の様式で有害となる可能性がある。輸血療法により誘
起されるウイルス性疾患の幾つかは、例えば新生児およ
び衰弱した成人にとって致命的感染症であるサイトメガ
ロウイルス封入体病は、同種白血球の輸血によって媒介
される。免疫障害患者に影響を及・ぼす他の致命的現象
は移植片一宿主疾患(GVH)であり;これは、輸血さ
れた白血球が受血者の皮膚、胃腸管および神経系を含む
器官に実際に不可逆的損傷を起こす疾患である。より最
近になって、HTLVIウイルスは有害となった。これ
らのウイルスならびにかなりの割合でHIV(AIDS
)ウイルスは白血球に含まれており、このため白血球の
除去が好ましいとみなされている。
従来の赤血球輸血もまた、悪性大腸の手術を受ける患者
の生存に悪影響を与えるものとして非難されている。こ
の悪影響は供血者の白血球を含む、赤血球以外の物質の
輸血によって媒介されると思われる。
白血球を十分低レベルまで除去して特に新たに採血した
血から誘導されたバック状赤血球中で望ましくない反応
を避けることが本発明の目的である。
血液を基本的な3画分(パック状赤血球、血小板濃縮物
および血漿)に分離する現在使用されている遠心法では
、白血球はかなりの量でパック状赤血球画分および血小
板濃縮物の両方に含まれる。
これら血液成分の白血球含量をできるだけ低水準に下げ
ることが大いに望ましいことは一般に認められている。
明確な基準はないが、患者への投与の前に白血球含量を
約100またはそれ以上のファクター低下することがで
きれば、望ましくない輸血の影響の多くを減少できるこ
とが一般に認められている。これは、1単位のPRC 
(1回の献血で得られるPRCの量)の白血球総量をI
XIO’に低下させることにほぼ匹敵する。最近では、
輸血によるウイルス感染を避けるために、減少ファクタ
ーは100以上、好ましくは1000以上、より好まし
くは30.000または100.000倍またはそれ以
上例えば1,000,000倍であるべきことがより幅
広く受け入れられている。
今までに見いだされてきた白血球含量を低下させる最も
有効な手段の一つは米国特許第4.925.572号(
1988年IO月19日付米国特許願第07/259.
773号)に開示されており、これはPRCのベッドサ
イドろ過に関するものである。対照的に、本発明は新た
に採血した全血および新鮮なPRC,即ち採血した時か
ら24時間以内より好ましくは6時間以内にろ過するP
RCの濾過に関する。新鮮なPRCの挙動は、米国特許
第4,925.572の開示の中心である2ないし35
日古い血液の挙動とは非常に異なる。
白血球低減の基準も非常に異なり;上記特許のその目的
は約3000ないし10.000までのファクターだけ
白血球を低減することである。これは多くの目的に優れ
ているが、本発明の目的は、約30.000以上、好ま
しくは約1.000.000またはそれ以上のファクタ
ーで白血球を低下させることである。
1単位の血液および1単位のパック状赤血球の定曇 米国の血液銀行は通常は約450ミリリットル(ml)
の血液を供血者から採血し、血液凝固を防ぐために通常
は凝結防止剤を入れたバッグに装填する。ここで、この
ような供血中に採血した量を1単位の全血と定義する。
全血はある程度はそのまま使用されるが、ほとんどの単
位は別個に遠心分離により処理されて1単位のPRCを
得る。1単位のPRCの容積は、採血したヘマトクリッ
ト(赤血球の容積%)一通常は37ないし54%の範囲
一;およびPRCのへマトクリット一一方あるいは他方
の血液成分の収量を最小にすべきかに依存して50ない
し80%以上の範囲で変化する−;によりかなり変化す
る。ほとんどのPRC単位は170ないし350mlの
範囲であるが、これらの数値の上下の変動はまれではな
い。
赤血球を血漿から分離しそして生理的溶液に再懸濁させ
ることにより、採血した全血を別法として処理してもよ
い。多くの生理的溶液が使用される。このように処理さ
れた赤血球は使用に先立ちより長期間保存でき、そして
ある種の患者にとっては血漿を除去することに若干の利
点があるかもしれない。“アドソル”はこのような手法
の商品名であり、モしてSAG−Mはヨーロッパの一部
で使用されている別の商品名である 本明細書で使用する用語“新鮮な血液製剤”は坑凝結全
血、それから得られるパック状赤血球、および血漿から
分離しそして生理的溶液に再懸濁した赤血球を含み、す
べての場合に採血した後に約24時間以内に好ましくは
6時間以内に濾過するものを含む。
米国以外の世界の一部では、血液銀行および病院は約4
50ml以下または以上を採血するかもしれないが、本
明細書では1“単位”は常に米国の実務によって定義さ
れ、そして1単位のPRCまたは生理的流体中の赤血球
1単位は1単位の全血に由来する量である。
本明細書においてPRCは、上記した血液製剤および他
の手段によって得られた同様の性質を有する同様の血液
製剤を言う。
白血球を低下させたパック状赤血球を得るスピンフィル
ターシステムはパラビシニ、ルブラ、アプゾ、ウエンッ
およびシルヒア、Transfus ionl984年
24 : 508−510に記載されており、これはウ
エンツによる他の方法CRC  Critical  
Reviews  inClinical  Labo
ratory  Sciencesl986年; 24
 : 1−20と比較される。この方法は便利でありそ
して実施するのに比較的費用がかからす;広く使用され
ている。
しかしながら、白血球除去効率は、一般には約90%ま
たはそれ以上であるが、ある種の患者には不都合な反応
を防ぐには十分には高くはない。赤血球中の白血球の水
準をより低下させる遠心法があるが、操作するのに非常
に費用がかかる実験室的手法であり、そして製剤の無菌
性は24時間以内に使用なければならない程のものであ
る。
白血球を低下させる他の方法、例えば凍結赤血球の食塩
水洗浄または脱グリセロール法は使用されているが、経
済性および高い信頼性に関して不利である。繊維をハウ
ジングに充填し全血をその繊維に通して微小凝集体およ
び白血球含量の一部を除去する多くの装置が提案されて
いる。これらの装置は、実施する際には、すべて使用前
あるいは使用後または使用前後の両方に食塩水を必要と
し、そして血液銀行での使用には全く適していない。
白血球除去装置に望ましい特性 血液銀行で使用するのに意図する白血球低下のための理
想的装置は低価格であり、比較的小型で、そして1単位
のPRCを急速に、例えば約1時間以下で処理でき、そ
して白血球含量を可能な最も低い水準に低下するもので
あろう。高価格と赤血球入手困難性のために、この理想
的な装置は供血に含まれる赤血球の可能な限り高い割合
を取り出す。このような装置が本発明によって提供され
る。
この目的に合致させるために以前に開発された装置は充
填繊維の使用に基づいており、そして一般にはフィルタ
ーと呼ばれる。しかしながら、大きさによる分離に基づ
く濾過を利用する方法は二つの理由で成功しなかった。
第一に、種々のタイプの白血球は顆粒球および大赤血球
−15μm以上であることができ一から5ないし7μm
の範囲であるリンパ球の範囲である。全体的には、顆粒
球とリンパ球は正常な血液中の白血球の主たる割合ある
いは全部を表す。赤血球は約7μm直径の範囲であり、
すなわち大きさにおいて赤血球は除去しなければならな
い二つの主たる成分の一つの範囲に入る。第二に、これ
ら血球のすべては血球の正常な大きさよりも遥かに小さ
い開口部を通過するように変形する。したがって、そし
て白血球が種々の表面に吸着されることは顕微鏡試験で
容易に観察されるので、白血球の除去は濾過によるより
も主として吸着により行われることが広く認められてい
る。しかしながら本発明の予想外で驚くべき結果は、制
御された細孔寸法を有するある種のフィルターへの濾過
が目標の水準の白血球低減に達するのに臨界的であるこ
とである。
血液成分の回収 前の章では、分離装置に送られる赤血球を高い割合で回
収することが望ましいことに言及した。
赤血球の回収が低い幾つかの原因がある:(a)接続配
管内でのホールドアップによる損失; (b)濾過の終了時に装置自身に残る液体による損失; (c)装置表面への吸着による、または装置内での機械
的捕捉による損失; (d)全単位の血液の通過の完了前にフィルターの閉塞
による損失;および (e)凝固を起こし得る不適合性表面との接触による損
失。
l 現在の血液銀行の方法で全血から分離した場合、パック
状赤血球は供血者から採血したままの血液に含まれてい
る割合の白血球のみならず、いくらかの血小板(非常に
粘着性となる傾向がある)、フィプリノゲン、フィブリ
ンストランド、微小な脂肪球、および通常は少量含まれ
る多数の他の成分をも含む。また含まれているものは、
凝固を防ぐために採血時に添加されるファクターおよび
貯蔵中に赤血球の保護に役立つ栄養剤である。
赤血球を濃縮しそして残りの成分から部分的に分離する
遠心法では、PRCに微小凝集体が形成する傾向がある
。これらは白血球、血小板、フィブリノゲン、フィプリ
ン、脂肪および池の戊分とともにいくらかの赤血球を含
むかもしれない。フィブリノゲンおよび/またはフィブ
リンにより形成されるかもしれないゲルも、血液銀行に
より作られるPRCに存在するかもしれない。
白血球低減装置が多孔質構造体からなるものであれば、
ゲルおよび時には脂肪球は細孔上にあるいは細孔内に集
まる傾向があり、流れを抑制する閉塞を起こす。
始動(  rimin  )の容易性と迅速性使用の容
易性はどんな白血球低減装置にとっても重要な特性であ
る。上記したように、白血球低減装置では、始動の容易
性は特に重要なファクターである。用語“始動時間”は
PRCがバッグからフィルターを通って患者へと流れる
開始を意味し、、そして人口から出口までフィルターハ
ウジングを満たすのに必要な時間である。本発明の目的
は、短い始動時間、好ましくは30秒以下から120秒
までを維持して技術者の時間を保護することである。
始動前の白血球低減装置の 備調整 現在使用されている多くの装置は血液を送る前に予備調
整を、通常は生理的食塩水を通すことを要する。このよ
うな操作の必要性は、取り扱いを複雑にし、技術者の時
間を要し、そして無菌性の維持を危険にさらすので、血
液銀行の処理では非常に望ましくない。
このような予備調整を使用する理由はさまざまである。
これらは酢酸セルロース繊維を含む装置の水蒸気殺菌中
に生じた酸加水分解物の除去、天然繊維に含まれている
かもしれない異物の確実な除去、および繊維が吸湿性で
あるならば溶血(赤血球の一体性の喪失と、続いて赤血
球内容物の外部環境への流出)の防止が含まれる。
本発明は、採血したそのままの血液に由来するPRCを
処理する前に予備調整を必要としない白血球低減装置を
提供することである゜。
“空隙容積”という概念は用語“嵩密度”に関係するが
、これとは区別し得るものである。事実、用語“嵩密度
”は、比重がさまざまな広範囲の繊維に言及するときに
は、誤解を招く。例えば、ポリエステル繊維は約1.3
8の比重であることができ、ジルコニアから作られる無
機繊維は5以上の比重であることができる。こうして、
本発明を実施するうえで、空隙容積を嵩密度と混同すべ
きではない。
空隙容積の概念を以下で説明する。
空隙容積、与えられた嵩密度および繊維密度の計裏 嵩密度Dは、所定の容積の繊維集合体の重量をその見か
け容積で割ったものである。通常はg/CCで表す。繊
維集合体は与えられたあるいは見かけの容積を占める一
本またはそれ以上の繊維を意味し、例えばある割合の空
隙あるいは空間を内部に有する絡み合った不織繊維の塊
である。
空隙容積Vを計算するためには、繊維の密度dが既知で
なければならない。この密度dもg / cCで表され
る。
1.1グラムの繊維集合体の容積=1/D2.1グラム
の繊維の容積=1/d 3.空隙容積Vは集合体の全容積から繊維の容積を引い
たものである、すなわち 1/D  −  1/d 例: 仮定:繊維集合体の容積=10c c 集合体の重量=ig 集合体の密度D− 1/ 1 0=0. 1 g/c 
c繊維の密度d=1.38 1グラムの繊維の容積は1/1. 38= 0. 72
5ccこうして空隙容積=1/D−1/d =170.1 − 1/1.38 =10−0.725 =9.725cc あるいはバーセントで表すと V=9.275/IOXIOO =92.75% 以下の表は特定の空隙容積と密度との相異を説明してい
る。ここに示されているように、一定の密度ではガラス
繊維のカラム(ガラスは例えばポリプロピレンよりもか
なり密度が大きい)は94%の空隙容積であるのに対し
、ポリプロピレンのカラムではたかだか83.3%であ
る。
0、15  ガラス*      2.5    94
。00.15  ポリエステル   1.38   8
9.10.15  ポリプロピレン  0.9    
 83.3*ガラスは2.3ないし2.7g/ccの密
度のものがある。ここで用いた数値2.5g/ccは中
間値である。
細孔直径の定義 種々のフィルター基材を規定するうえで、用語“細孔直
径”を使用することは必要であろう。本明細書で使用す
るこの用語は以下で述べる変形OSUF2試験により定
められる。
旦旦基材の湿潤 液体を多孔質基材の上流面と接触させそして僅かな圧力
差を与えると、多孔質基材への流れが起こり、あるいは
起こらないかもしれない。流れない条件は、液体が多孔
質構造体を作っている材料を湿潤しない状態である。
表面張力を約3ダイン/ c mづつ高めた一連の液体
を作ることができる。次いで一滴の液体を多孔質表面上
に置きそして観察して液体が急速に吸収されるかあるい
は表面上に残るかを求める。例えば、この方法を0.2
μmの多孔質テトラフルオロエチレン(PTFE)フィ
ルターシ一トに適用すると、約26ダイン/ c mの
液体について速やかな湿潤が観察される。しかしながら
、表面張力が約29ダイン/ c mの液体を適用する
と、この構造体は湿潤しない状態を保った。
同様な挙動は池の合成樹脂をもちいて作られた多孔質基
材に対しても観察され、その際、湿潤一非湿潤の値は第
一には多孔質基材を作る材料の表面特性に依存し、第二
には多孔質基材の細孔径特性に依存している。例えば、
繊維状ポリエステル、特に約20μm以下の細孔直径を
有するポリブチレンテレフタレート(以下、“PBT”
)は、約50ダイン/ c mの液体で湿潤するが、約
54ダイン/cmの表面張力の液体では湿潤しない。
多孔質基材のこの挙動を特性付けるために、用語“臨界
湿潤表面張力” (CWST)を以下のとおり定義する
。多孔質基材のCWSTは、その表面に表面張力2ない
し4ダイン/ c mの一連の液体を別々に置きそして
各の液体の吸収あるいは非吸収を観察することにより求
めることができる。
ダイン/ c mの単位で示される多孔質基材のCWS
Tは、吸収される液体の表面張力と隣接する吸収されな
い液体の表面張力との平均値として定義される。こうし
て、前に述べた二つの例では、CWSTはそれぞれ約2
7.5と52ダイン/ c mである。
CWSTを測定するには、表面張力が順次2ないし4ダ
イン/ c mづつ変化する一連の標準液体を用意する
。連続する表面張力の標準液体の少なくとも二つを多孔
質基材の代表的部分に別々に滴下し、そして10分間放
置する。10分後に観察する。湿潤は、10分以内に1
0滴のうちの少なくとも9滴が多孔質基材へ吸収するか
あるいはあきらかな湿潤するものとして定義される。非
湿潤は、10分間で■0滴のうち少なくとも9滴が吸収
しないあるいは湿潤しないものとして定義される。一方
が湿潤し他方が湿潤しない表面張力が最も近接した一対
が同定されるまで、順次より高いあるいはより低い表面
張力の液体を使用して試験を続ける。次いでCWSTは
その範囲内はいり、便宜上、二つの表面張力の平均値を
CWSTを特定する単一の数値として用いる。
表面張力を順次変化させた演体と多孔質基材とを接触さ
せる多くの他の方法は、上記説明を読んだ物理化学の知
識を有する者に推測できる。このような方法の一つは連
続して変化する表面張力を有する液体の表面に試験片を
浮かし、そして液体の湿潤を観察するか、あるいは用い
る繊維が水よりも密度が高ければ、沈むか浮くかを観察
することである。他の方法は、試験片を適当なジグに取
り付け、次いで試験片の下に種々の真空度を当てながら
試験液体で湿潤させることである。
異なる表面張力を有する適当な溶液は種々の方法で作る
ことができるが、本明細書で記載した製品の開発におい
て以下の溶渣が使用される:溶液または流体     
 表面張力範囲(ダイン/μm) 水酸化ナトリウム水溶液  94−110塩化カルシウ
ム水溶液   90−94硝酸ナトリウム水溶液   
75−87純粋な水         72、4 酢酸水溶液        38−69エタノール水溶
液     22−35n−へキサ7       1
8.4 FC77 (3M社)15 FC (3M社)13 繊維状基材の血液による湿潤 パック状赤血球並びに全血では、赤血球は、約73ダイ
ン/Cmの表面張力である血漿に懸濁している。こうし
て、パック状赤゜血球あるいは全血を多孔質基材に接触
して置くと、多孔質基材のCWSTが約73ダイン/ 
c mまたはそれ以上であれば自発的な湿潤が起きる。
ヘマトクリットは赤血球により占める容積のパーセント
である。パック状赤血球のへマトクリットは50ないし
80%の範囲にある。こうして、PRCの容積の50な
いし80%以上は赤血球自身で占められており、このた
め赤血球の表面特性はPRCの湿潤挙動に影響を与える
。表面張力は測定されておりそして文献には64.5ダ
イン/cmと示されている(“血球および蛋白質の表面
張力の測定”、A.W.ニューマン等、Anna 1s
  N.Y.A.S.、1983年276−297頁参
照)。赤血球の表面張力が低下すると、例えばフィルタ
ーの始動中にあるいは濾過しているときに、十分には理
解されていない方法でPRCの挙動に影響を及ぼす。
PBTおよび他の合成繊維の本来のCWSTよりも高い
CWST値に繊維を予備調整することにより得られる利
点は: (a)本発明の重要な一観点は、繊維表面を特定の範囲
のCWSTに転換すべく処理した繊維状基材は、始動時
間、白血球低下効率、閉塞に対する抵抗性に関してこの
ような範囲のCWSTの外にあるCWST値を有する繊
維状基材よりもうまく機能するという知見である。
(b)CWST値がグラフト化によって高められた合成
繊維状基材は、熱間圧縮すると、繊維対繊維の優れた結
合を有しそしてこの理由で本発明に使用する予備形成エ
レメントを作るのに好ましく使用される。
(C)前の章で述べたような非湿潤に関連して血液が時
々凝固すること等の悪影響を避ける。
(d)未変威合威繊維を使用して作った装置は使用前に
食塩水で洗浄することが推奨される。この操作は望まし
くない。これは複雑な配管内でのホールドアップによる
血液の損失を生じ、コスト、操作時間および操作の複雑
性を増し、そして無菌性を失うかもしれない可能性を高
めるからである。
予備洗浄の必要性はCWSTを本発明に開示されている
値に高めることにより解消される。
本発明は血液製剤の白血球含量を低下させる装置および
方法を提供する。
本発明は、細孔直径が0.5ないし4μm以下でありC
WSTが53ないし80ダイン/ c mである白血球
吸着/濾過用繊維状フィルターからなる新鮮な血液製剤
の白血球含量を低下させる装置である。
本発明はまた、細孔直径が0.5ないし4μm以下であ
りCWSTが55ないし80ダイン/ c mである白
血球吸@/濾過用繊維状フィルターからなる新鮮な血液
製剤の白血球含量を低下させる装置をも提供する。
本発明はまた、細孔直径が0.5ないし2μm以下であ
りCWSTが60ないし70ダイン/ c mでありそ
して65ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮されて
いる白血球吸@/濾過用繊維状フィルターからなる、新
鮮な血液製剤の白血球含量を低下させる装置をも提供す
る。
本発明はまた、細孔直径が0.5ないし2μm以下であ
りCWSTが60ないし70ダイン/ c mであり、
モして65ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮され
ている熔融吹込みポリブチレンテレフタレート繊維の白
血球吸着/濾過用繊維状フィルターからなる、新鮮な血
液製剤の白血球含量を低下させる装置をも提供する。
本発明はまた、ゲル用プレフィルターと、細孔直径が0
.5ないし4μm以下でありCWSTが55ないし80
ダイン/ c mである白血球吸着/濾過用繊維状フィ
ルターとからなる新鮮な血液製剤の白血球含量を低下さ
せる装置をも提供する。
本発明はまた、ゲル用プレフィルターと、細孔直径が0
.5ないし2μm以下でありCWSTが60ないし70
ダイン/ c mであり、そして0.22ないし0.5
5g/cm’の密度に熱間圧縮されている熔融吹込みポ
リブチレンテレフタレート繊維の白血球吸着/濾過用繊
維状フィルターとからなる、新鮮な血液製剤の白血球含
量を低下させる装置をも提供する。
本発明はまた、細孔直径が0.5ないし4μm以下であ
りC W’S Tが55ないし80ダイン/cmである
白血球吸着/濾過用多孔質フィルターからなる、新鮮な
血液製剤の白血球含量を低下させる装置をも提供する。
本発明はまた、(a)繊維の直径が20ないし30μm
でありそして繊維の少なくとも約90%が繊維の長さの
少なくとも一部に対してウェブの平面から離れているニ
ードル穿孔繊維状ウェブからなるゲル用プレフィルター
二 (b)74ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮され
た繊維状ウェブからなる微小凝集体用フィルター;およ
び (c)細孔直径が0.5ないし2μmでありCWSTが
60ないし70ダイン/ c mであるフィルターであ
って、65ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮され
た白血球吸着/濾過用繊維状フィルターからなる白血球
吸着/濾過用フィルター;上記のフィルターに新鮮な血
液製剤を順次通すことからなる、少なくとも100.0
00のファクターだけ新鮮な血液製剤の白血球含量を低
下させる方法をも提供する。
本発明の装置の重要な利点の一つはフィルターアツセン
ブリーの始動(すなわち、ハウジングを満たすために十
分なPRCの流れを誘起させる)に関するものであり、
これは最初に思われるよりもより複雑でしかも困難であ
る。
繊維表面のCWSTが低すぎれば、例えば未変成合成繊
維のCWSTであれば、PRCを流すのに比較的高い圧
力を必要とする。より重大なことには、フィルター基材
の領域は湿潤しないままの傾向があり、PRCの流れを
防いでしまう。さらに、特に細かくて表面積の大きい繊
維および古い血液では凝固が起こるかもしれない。
理由は十分には解明されていないが、約90ダイン/ 
c m以上のCWSTを有するフィルターは、2ないし
5分間の範囲の非常に長い始動時間を要することが観察
されている。さらに試行錯誤により、CWSTを未処理
ポリエステル繊維(52ダイン/cm)より幾分高い範
囲、例えば約55ダイン/ c mまたはそれ以上、そ
して約75または80ダイン/cm以下、より好ましく
は60ないし70ダイン/ c mに保持することが望
ましいことがわかった。
本発明のフィルターエレメントは細孔寸法が0.5ない
し4μm以下、好ましくは0.5ないし2μmである。
これは驚くべきことである。このような細孔寸法はとに
かく通過しなければならない赤血球などの血液威分の寸
法よりもかなり小さいからである。好ましいエレメント
は、平均繊維直径2.6μmの放射線グラフトした熔融
吹込みポリブチレンテレフタレート(PBT) 、好ま
しくは60ないし85%より好ましくは65ないし84
%の空隙容積に熱間圧縮されており、細孔直径が0.5
ないし2μmのものを使用して代表的には作られる。吸
着エレメントの繊維表面は表面グラフトして、好ましく
は60ないし70ダイン/ c mの範囲、例えば62
ないし68ダイン/ c mのCWSTを与える。ゲル
用プレフィルターおよび/または微小凝集体用プレフィ
ルターにより閉塞から保護してもよい。そしてその機能
は、赤血球を自由に通過させつつ、白血球含量を30,
000またはそれ以上のファクター減少させることであ
る。
好ましい装置では、本発明の繊維状フィルター基材の前
に一つないし二つの予備形成エレメントを置く。3種類
エレメントフィルターを使用する場合には、第一のフィ
ルター(ゲル用プレフィルター)の機能はゲルを除去す
ることであり:第二(微小凝集体用フィルター)は主と
して微小凝集体を除去することであり(これは吸着およ
び濾過によりいくらかの白血球をも除去できるが):お
よび、第三(本発明のフィルター基材)(以下、吸着/
濾過用フィルターともしばしば呼ぶ)は吸着および濾過
により白血球を除去することである。
唯一2種類のエレメントを使用する場合には、第一はゲ
ル用フィルターまたは微小凝集体用フィルターであり、
続いて本発明の吸着/濾過用フィルターであることがで
きる。これら3種類のエレメントの各々は一つあるいは
それ以上の別々のまたは一体的な繊維層であることがで
きる。それぞれのエレメントはCWST,空隙容積、細
孔寸法および層の数が異なっていてもよい。各々のエレ
メントは、それぞれが複数の層を含む一つあるいは二つ
以上の予備成型体からなるものでもよい。それぞれの予
備成型体は各エレメント内でそれに先行する特性に関し
て異なっていてもよい。
白血球除去の高効率および高容量を達或するのに寄与し
そして装置内での血液の損失を最小にする本発明の重要
かつ新規な好ましい特徴は=(a)以前に開示された装
置は流れ通路に直角の断面積が比較的小さいものを使用
しており、そしてそれに対応して流路の深さが長い。本
発明により提供される好ましい装置は流路に直角の断面
積が大きく、そしてそれに対応して流路の深さが短い。
このデザイン上の改良は、通常は多量のゲルあるいは微
小凝集体を含むPRCによる閉塞を防ぐのに役立つ。
(b)大断面積を経済的で実際的なものとしそして予備
濾過の必要な水準を得るために、本発明で使用されるフ
ィルター構威要素は好ましくは、本発明により提供され
る装置へと集成するまで、全体的にあるいは部分的に、
自給式で他のエレメントとは独立した一体的なエレメン
トを形戚するように、集成に先立って念入りに制御され
た寸法と密度のパラメーターに予備形成される。 一体
的なエレメント”とは自身の一体性を有する単一の完全
な構造体であって、前に述べたように集成するまで自給
式で他の一体的なエレメントとは独立していることを意
味する。
予備形成は、充填繊維系では固有なハウジングの入口と
出口の圧力を不要にする。予備形威により、あるエレメ
ント、例えば集或装置の第一段プレフィルター、を多か
れ少なかれ圧縮性のものとしそしてしかも次のフィルタ
ーよりも密度を低くあるいは高くする。この配列は寿命
を長くするのに役立つ。
予備形成は寿命の長い大断面積白血球除去装置の使用を
より実際的なものにし、これは、集成時にハウジングに
充填した繊維あるいは繊維状ウェブを使用する装置と比
較して、少なくとも等しく通常は良好な白血球除去効率
と少ないホールドア,プ量の装置を伴う。
種々の装置が提案されており、幾つかはプレフィルター
として工業的に作られた種々の織布および不織布の繊維
状基材からなり、不織布繊維状マットからなるより細か
い細孔の最終段階を伴うものであり、すべての基材はプ
ラスチックハウジング内に充填されたものである。これ
らの装置は予備形成による効率的な予備濾過を可能にし
ておらず、加えて時々閉塞を起こす傾向があり、断面積
が小さすぎる。
(C)採血したばかりの血液は凝集体やゲルを含まない
と思われ、フィルターの閉塞を防ぐための予備濾過は必
要ではないと思われるかもしれないが、本発明者の経験
によれば、採血した直後の血液がPRCI単位あたり約
104以下の濾液を作ることのできるフィルターを時々
閉塞するのであり、この値は約105のファクターの白
血球含量の低下に相当する。
存在し得る異常で変わり得る閉塞因子の組み合わせの結
果を予測することはフィルターの設計者にとってすら困
難であるため、効率的なプレフィルターを組み込むこと
が望ましい。
本発明はそれゆえに、約30.000以上のファクター
の白血球含量平均低下率を達成する目的に寄与し、採血
したばかりの血液に由来する1単位のバンク状赤血球を
通してもほとんどあるいは全く閉塞を起こさない効率的
で小容積のゲル用プレフィルター系の任意の使用を提供
する。
それゆえに、採血したばかりの血液に由来する1単位の
PRCに含まれるゲル含量の少なくとも実質的割合を一
貫して保持するこのような効果的なゲル用プレフィルタ
ーの使用は、本発明の一例の好ましい特徴である。これ
は、閉塞することなく1単位のPRCを一貫して送ると
ともに、内容積が少なく内部ホールドアップによる血液
損失が少ない装置の使用を可能にする。
(d)ゲル用プレフィルターは非常に僅かの圧力降下で
ゲルを除去するのに非常に効率的であり、そしてしばし
ばゲルに懸濁している微小凝集体をも除去するが、含ま
れている微小凝集体のほんの一部を除去するだけである
。より小さい微小凝集体の除去は、予備形威された別の
層であってもよいが本発明の好ましい形態においては吸
着/濾過用エレメントと部分的にあるいはすべて一体的
である中間細孔直径のフィルター基材を使用して一層、
二層あるいはそれ以上の層のプレフィルターで行うこと
ができる。
(e)エレメントの集或体をシールするノhウジングは
、使用の便利性、迅速な始動性および効率的な空気クリ
アランスを達成するように独特に設計され、この最後の
要素はPRCのホールドアップをさらに低下させること
につながる。
(f)エレメントの外側寸法はエレメントを収容するハ
ウジングの対応する内側寸法よりも大きい。
例えば、エレメントが円盤状であれば、円盤の外径をハ
ウジングの内径よりも0.1ないし0.5%大きくする
。これは、エレメントの有効面積の損失を伴うことなく
締め嵌めを形成することによって非常に効果的な密封を
与え、そして集成体の血液ホールドアップ量の最小化に
さらに寄与する。
白血球除去装置の構成に使用する材料 繊維以外の種々の出発材料が考慮され;例えば多孔質基
祠は樹脂溶液から流延して多孔質膜とすることもでき、
または焼結金属粉末または繊維基材を使用することもで
きる。費用、便利性、柔軟性、製造および制御の容易性
を考慮すると、好ましい出発材料としてm維をあげるこ
とができる。
十分に湿潤した繊維状基材でもって、そして血液製剤の
表面張力を低下させるために意図的に添加される表面活
性剤の不存在下で良好な始動性を達成するために、該当
する物理化学の基礎的な考慮をすると一見して、血液成
分装置はCWSTが70ないし75ダイン/ c mあ
るいはそれ以上の材料から作るべきであると思われる。
実際的な考慮をすると、市販の繊維を使用することが示
される。工業的に繊維を作る合或樹脂はポリフッ化ビニ
リデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸セルロー
ス、ナイロン6および66、ポリエステル、ポリアクリ
ロニトリル、およびポリアラミド等である。樹脂の重要
な特性は樹脂の臨界表面張?である(ジスマン、“接触
角、湿潤性および付着性” 、Adv.Chem.Se
 r.43、1−51、1964)。これらの樹脂は2
5ないし45ダイン/ c mの範囲の臨界表面張力(
ア、)を有する。経験によれば、本発明の製品に好まし
い細孔径のフィルターのCWSTはγゎより10ダイン
/cm低いことが予想される。例えば、ポリテトラフル
オロエチレンでは7,は18でありそしてCWSTは2
7.5であり、ポリエステルPBT繊維状マットではγ
ゎは45でありそしてCWSTは52である。約52ダ
イン/ c m以上のCWSTを有する市販の合或繊維
はない。
幾つかの天然繊維のCWSTは52以上であるが、直径
が約15μm以下の天然繊維は一般には市販されていな
い。繊維の直径が約5μm以下の合成繊維ウェブは熔融
ブロー法で作ることができ、そして天然繊維と比較して
、白血球■の吸着のための等しい表面積を得るためには
合代ta誰は3分の1の量を要するのみであり、その結
果、与えられた細孔直径のフィルターに作るときに少な
い体積を占める。このため天然繊維は適した低ホールド
アップ容積の白血球除去装置を作るには余り適していな
い。例えば、白血球除去のために現在使用されている市
販の綿繊維装置は75111!以上の始動容積を有し、
これは本明細書に記載されている好ましい装置の容積の
二倍以上である。さらに、この装置の製造業者はPRC
を通した前後に食塩水を通す必要があり、そしてこの装
置はベッドサイドでの使用には適していない。加えて、
このように処理された血液は24時間以内に使用しなけ
ればならない。
表面グラフトイ.ヒ法は25年以上にわたり包括的研究
の主題であった。科学文献における多くの刊行物並びに
多くの特許文献はこの方法により表面変成を行う種々の
方法を記載している。このような方法の一つは、親水性
(例えば、−COOHまたは−OH)から疎水性(例え
ば、− C H2C H2C H 3等の飽和In)に
変わるように選ぶことのできる第二の基とともにアクリ
ル基を含むモノマーを使用し、これらは本発明の方法で
使用されている。熱、UV,および他の反応活性化法を
使用して反応を開始しそして完了させることができる。
しかしながら、コバルト源放射線グラフトは最も好都合
に選ばれており、そして繊維状マットのCWSTを変成
させるために本発明で使用されている。試行錯誤的選択
により、モノマー混合物あるいは単一の七ノマーは、C
WSTが52から前記した方法で測定することが可能な
いずれの所望の値まで高められたポリブチレンテレフタ
レートの繊維状マットを作ることがわかる。上限値は、
室温で約110ダイン/ c m以上の表面張力をもっ
た液体がないことにより定められる。
本発明の開発中に、ヒドロキシル基を組み合わせたアク
リル基等のエチレン性不飽和基を含む化合物(例えば、
2−ヒドロキシエチルメタクリレートまたはHEMA)
によりグラフトを行う基材を使用して装置を作った。第
二のアクリルモノマー、例えばメチルアクリレート(M
A)またはメチルメタクリレート(MMA) 、はグラ
フトした多孔質ウェブのCWSTを下げる傾向があり、
これはHEMAと組み合わせて使用でき、そして割合を
変えることにより、35ないし45から工10ダイン/
 c m以上のCWSTを得ることができる。
多孔質基材のCWSTより低い表面張力の液体はその基
材を湿潤し、そして基材が貫通孔を有するならば、液体
は容易に基材を流れる。CWSTより高い表面張力の液
体は低い差圧では全く流れず、圧力を十分に高めれば流
れる。液体の表面張力がCWSTよりほんの少し高い場
合は、必要な圧力は小さい。表面張力の差が大きければ
、流れを起こすのに必要な圧力は大きい。
液体の表面張力よりも15ないし20ダイン/μm大き
いCWSTを有する繊維状マットに加圧下で液体を送る
と、流れは不均一に起こる傾向があり、マットの面積の
幾らかは濡れていないままであることが見いだされてい
る。これは白血球除去装置では非常に不都合である。第
一に圧力降下が大きく早期に閉塞を起こすからであり、
第二にすべての流れは利用できる面積のほんの一部を通
るだけであり、第三に白血球の吸着または白血球の濾過
による保持に利用できる繊維表面積のほんの一部だけが
その目的のために使用されるだけであり、その結果、白
血球除去は効率の低いものとなるからである。
合成繊維の乏しい湿潤性の問題に対する解決策前記表に
掲げた合成樹脂のほとんどあるいはすべて並びに他の材
料の繊維表面特性は、多くの方法により、例えば湿式酸
化および乾式酸化を含めた化学反応により,ポリマーを
付着させることによる表面を被覆することにより、そし
て熱、ファンデルグラッフ発電機、紫外線、または他の
種々の放射線(この中でガンマ線が特に有用である)等
のエネルギー源への暴露により活性化されるグラフト反
応により、変成できる。
これら種々の方法の一例として、ステンレススチール繊
維を水湿潤性とすることができる、すなわち、約370
℃で空気中で酸化により約72ダイン/ c m以上の
丁ゎを与えて薄い酸化物表面皮膜を作る。合成の有機繊
維およびガラス繊維は、一端に反応性基(例えば、エポ
キシド)を他端に親水性基を含むポリマーで被覆できる
上記の方法並びに表面変成法に詳しい当業者に既知の池
の方法を使用できるが、適当な条件下で実施するときに
は放射線グラフトは、変或用に利用できる広範囲の反応
体で、そして必要な反応を活性化するのに入手できる装
置内で、変成できる表面の種類に関してかなりの柔軟性
があるという利点を有する。本発明では、50以下から
80ダイン/ c m以上のCWSTを有する合成有機
繊維状基材を作る能力ゆえに、ガンマ線グラフトに焦点
を当てている。生成物は非常に安定であり、水溶性抽出
物の水準がゼロあるいはほとんどゼロであり、加えて予
備形威されたプレフィルターにまたは吸着/濾過用エレ
メントに使用すると、繊維間の改良された接着が得られ
る。
白血球低減装置に使用する繊維直径の選択“白血球除去
装置に望ましい特性“の章で述べたように、繊維表面上
での白血球の吸着は白血球除去の機構として幅広く認め
られている。繊維の与えられた重量の表面積は繊維の直
径に反比例するので、そして繊維表面への吸着による白
血球の除去は白血球を除去する重要な機構であるので、
繊維が細かいほど容量は大きく、そして所望の効率を達
成するのに必要な繊維の重量により求められる量は、使
用する繊維の直径が小さいほど少なくなる。
このため、そして繊維が細いほど高い効率と長いフィル
ター寿命にかなり一般的に寄与するので、白血球の除去
には細かい繊維を使用する傾向がある。歴史的には、直
径の小さい繊維を作るために必要な技術が進歩して来た
ので、その後はそのような繊維はハウジングに充填され
及び/または白血球除去に使用することが提案されてい
る。
白血球低下装置に使用する繊維の選択 ポリエステル、ボリアミド、アクリル樹脂を含めた慣用
的に使用されている多くの繊維は放射線グラフトに向い
ている。これらはグラフトに必要なレベルでのガンマ線
照射による分解に対して適度の抵抗性があり、そして利
用できるモノマーが反応できる基を含むからである。ポ
リプロピレン等の他のものはグラフトによる変成にはあ
まり適していない。
上記したように、繊維直径は可能なかぎり小さいほうが
よい。慣用の紡糸口金押し出しおよび延伸で作られる合
成繊維は現在では約6μm以下の直径のものはない。
高速気流で熔融樹脂を繊細化して繊維にし、不織布ウェ
ブとして集める熔融ブロー法は1960年代および19
70年代に生産に入り、そして年毎にウェブを作る繊維
直径の下限値が広がってきた。最近では3μm以下の繊
維直径のウェブが達成され、より最近では2μm以下の
平均繊維直径の良好な品質のウェブが作られている。
ある種の樹脂は他のものよりも細い繊維の熔融ブローに
うまく適している。適した樹脂はポリプロピレン、ポリ
メチルベンテン、ボリアミド例えばナイロン6およびナ
イロン66、ポリエステルPET (ポリエチレンテレ
フタレート)等が含まれる。まだ試験されていない他の
樹脂もあるかもしれない。これらの樹脂のうち、ポリエ
ステルPETは好ましい材料である。放射線グラフトに
向いておりそして熱間圧縮による制御された細孔寸法の
予備形成エレメントへの次の転換に向いているからであ
る。
ポリエステルPETは本発明の製品の開発に使用される
主たる樹脂であり、そしてゲル用プレフィルターの一部
を除いて、実施例で使用されている樹脂である。しかし
ながら、繊維化できそして直径1.5μmあるいはそれ
以下の細い繊維のマットあるいはウェブとして収集でき
る他の樹脂も見いだすことができ、そして必要により最
適範囲に調整されたCWSTの生成物は効率が等しいが
さらに小さい白血球低減装置にうまく適したものとなり
得ることに気付くべきである。同様に、ガラスおよび他
の繊維は、適当に処理すると、非常に少ない血液ホール
ドアップ量の適した装置となることができる。
除去装置の例の説明 第1〜4図に示すように、例示した除去装置10は主と
してハウジングl1と分離エレメントあるいは濾過一吸
着アツセンブリ−12とからなる。
ハウジング11は入口13と出口14とがあり、入口1
3と出口14との間で流体の流路を規定する。濾過一吸
着アツセンブリ−12は流体流路を横切ってハウジング
11内に配置されており、ゲル、脂肪球、凝集体、白血
球等の望ましくない物質をハウジング11を流れるパッ
ク状赤血球懸濁液等の流体から分離する作用する。
ハウジングは種々の形状の濾過一吸着アツセンブリーを
収容できるように設計できる。一つの形状は例えば角形
である。適当な流動面積が得られる限り、これらおよび
他の可能な形状は原則としてすべて機能するであろう。
角形の濾過一吸着アツセンブリーは理論的には材料の使
用をより経済的なものにするが、ディスク形濾過一吸着
アツセンブリーに合うハウジングに対して以下で述べる
方法で締り嵌めシールを使用するならば、このような形
状はあまり信頼性がないであろう。シーリングが周囲の
エッジ圧縮によって得られるならば、かなりの有効面積
がシール部で失われる。これらの理由で、締め嵌めシー
ルでディスク状濾過一吸着アツセンブリーを集威した円
筒状ハウジングが好ましいが、他の形状も使用できる。
有効断面積約62cm2の環状ハウジングを本発明の開
発において使用した。
ハウジングは、不透過性熱可塑性材料を含めたいづれの
不透過性材料からも作ることができる。
例えば、ハウジングは好ましくは、アクリル樹脂または
ボリカーボネート樹脂等の透明ポリマーから射出戊型に
より作ることができる。このようなハウジングは容易に
そして経済的に作られるだけでなく、ハウジングを通る
流体の通過を観察できる。ハウジングは、使用中の通常
の酷使、並びに約3ps i (0.2kg/cm”)
までの内圧ニ耐えるように設計する。これは軽量構造が
可能であり。予備形成された濾過一吸着アツセンブリー
の使用により可能となる本発明の望ましい特徴である。
繊維をハウジングに充填することにより効率的に設計さ
れた濾過一吸着アッセンブリーの繊維を圧縮するのに必
要な力は、62cm2のディスクでは約68キログラム
(約1. 1 k g/ c m2)と高く、これは重
くて嵩ぼりそして高価格なハウジングの構造となる。
ハウジングは種々の形状に形成し得るが、例示した分離
装置10のハウジング11は好ましくは二つのセクショ
ン、すなわち人口セクション15と出口セクション16
に形成される。入口セクション15は円形の入口プレー
ト20を含み、円形入口プレート20の内面は、濾過一
吸着アツセンブリ−12の上流面に向かう壁面21を規
定する。
入口13は、壁面21と濾過一@着アッセンブ+7−1
 2の上流面との間の入口ブレナム22へ流体を送る。
本発明の一観点により与えられるように、第1図および
第2図に示されているように、入口13はハウジング1
1の底部またはその付近で流体を入口プレナム22に送
る。
入口は種々の形状に形成し得る。しかしながら、例示し
た分離装置10の入口13は縦方向入口リッジ23を含
む。入口リッジ23は、ハウジング11の直径軸Aに平
行な円形入口プレート20の外面に沿って伸びており、
これは使用時には直径軸Aをほぼ垂直に向けて配置され
る。人口リッジ23の上端部は、血液バッグ等の流体含
有バッグの底を突き通すのに使用される中空スパイク2
4を受けるソケットにしてもよい。入口13はさらに入
口流路25を含み、これは中空スパイク24の上端部で
開き、中空スパイク24と人口リッジ23を通って伸び
、そして人口セクション15の底部で入口プレナム22
と連通している。
円形入口プレート20の壁面21は、同心円状溝27を
規定する複数のほぼ同心円状のリッジ26を含む。リッ
ジ26は濾過一吸着アツセンブリ−12の上流面と接す
る。第2図に示すように、リッジ26は入口セクション
15の下方部で終わり、流路あるいはアクセス30を規
定する。アクセス30は入口流路25と各々の円形溝2
7との間で伸びており、流体を入口流路27から円形溝
27へと流す。全体として、円形溝27とアクセス30
は入口プレナム22を定め、これが入口流路25によっ
て送られる流体を濾過一吸着アツセンブリ−12の上流
面全体にわたって分配する。
凝集体および他の大きい障害物が入口通路25と入口ブ
レナム22との接点あるいはその付近で流れを阻止する
のを防ぎ、同時にハウジング11内のホールドアップ容
積を最小にするために、入口ブレナム22の深さはハウ
ジング11の底部で最大であり、そして垂直軸Aに沿っ
て減少しハウジング11の水平中心線で最小になる。
ハウジング11の出口セクション16は円形出口プレー
ト3lと、円形出口プレート31の周囲から円形入口プ
レート20の周囲へと伸びる円筒状カラー32とを含む
。円筒状カラー32は好ましくは円形出口プレート31
と一体的に形成されており、そして接着剤あるいは音波
溶接等の適当な方法により円形入口プレート20に接続
されている。
円形出口プレート31の内面は、濾過一吸着アツセンブ
リ−12の下流面と面する壁面33を定める。壁面33
は、同心円状溝35を定めるほぼ同心円状の複数のリッ
ジ34を含む。リッジ34は濾過一吸着アツセンブリ−
12の下流面と接する。
円形溝35は全体として、濾過一吸着アツセンブリ−1
2を通る流体を集める出口プレナム36を定める。出口
プレナム36の深さは、流体の流れを不当に制限するこ
となくハウジングll内のホールドアップ容積を最小に
するために可能な限り短くする。
本発明のもう一つの観点によって与えられるように、壁
面33はさらに、出口セクション16の頂部またはその
付近で出口14と連通ずるスロット40等の通路を含む
。スロット40は各々の円形溝35から流体を集め、そ
して流体を出口14に運び、好ましくは垂直軸Aに沿っ
て出口セクション16の底部から頂部へと伸びる。例示
した分離装置10では、スロット40の幅は一定である
が、スロット40の深さは出口プレナム36の深さより
も深く、垂直軸Aに沿って出口セクションの底部から頂
部へと大きくなる。別法として、高さはハウジングの直
径よりも低くてもよく、幅は多様であり、また深さは一
定でもよい。例えば、スロットは、ハウジングの内径の
約80%の範囲の距離で垂直軸Aに沿ってハウジングの
頂部から伸びていてもよい。
出口14は種々の形状で形成できる。しかしながら、例
示した除去装置10の出口14は、垂直軸Aに平行な出
口プレート31の外面に沿って伸びる縦方向出ロリッジ
4lを含む。出ロリッジ41の下端は配管コネクターと
して、あるいは配管コネクターまたは他の装置を受ける
ソケットとしてもよい。出口14はさらに出口通路42
を含み、これはハウジング11の頂部あるいはその付近
でスロット40と連通し、出ロリッジ41を通って伸び
、そして出ロリッジ41の下端で開放している。
血液が装置へ流れ始めると、底から満たして頂部では空
であり、空気は置換されて出口通路42へとそしてその
外へと流れる。例示した装置の注意深い設計により、す
べての空気がハウジングアッセンブリーの内部から除か
れる前に出口通路42に隣接する領域にいくらかの液体
が到達する状況を低減することは可能であるが、完全に
除去することはできない。スロット40がないと、この
遅い空気の流れはいくらかの赤血球含有懸濁液を出口通
路42へと運ぶであろう。スロット40によりこのよう
に運ばれた血液をスロットに流し、ここで空気は液体懸
濁液から無害に分離される。次いで空気はスロット40
の上昇流レベルの上の出口14へと無害に上昇し、そし
て液体のレベルが出口ブレナム36と出口通路42の頂
部に到達する前にほとんど完全に追い出される。こうし
て本発明によれば、空気は例示した除去装置10のハウ
ジング11から非常に効率的に排出される。例えば、内
径が約8.9cmで、初期空気量が36ccで、スロッ
トは高さ約3(m,幅約0.73cm,底部での深さ約
0.2cm,頂部での深さ0.33cmの除去装置では
、1ないし2ccの血液が出口を通った後に出口を通る
残存空気量は約0.1cc以下であると推定される。
スロットと流路形状の重要性を理解するために、従来の
白血球除去装置の相当する操作を述べる。
従来の装置では、流体はハウジングの頂部から入って底
部から出る。このような装置のハウジングは代表的には
、ハウジング上流の血液バッグとハウジング下流の透明
ドリップチャンバーとの間のプラスチック配管によって
患者に接続されている。始動中に、ハウジングはドリッ
プチャンバーとともに逆さまにして血液をハウジングか
らドリップチャンバーへと送る。これは、いくらかの圧
力水頭が失われ、しかももっと重大なことには1ないし
2ccあるいはそれ以上の多くの空気がハウジングにま
だ捕捉されている間に流体がハウジングの出口に到達し
そしてドリップチャンバーに入ってしまうという欠点が
ある。血液銀行の方法では収集バッグに送られる空気の
量は可能な限り少なくすべきであり、1ないL2ccで
も望ましくないと要求している。
濾過一吸着アツセンブリ−12は好ましくは、以下の“
繊維状エレメントの製造”で述べるように、多くの別々
に予備形成された層力)らなる。開発段階において、上
記した基本的内部形状を含むが、加えて濾過一吸着アッ
センブリーの厚さに関して可変可能なハウジングを試験
のために作った。
この方法で、全厚さを変えた濾過一吸着アツセンブリー
の試験が可能になった。各々の場合には、入口および出
口セクションのりッジ26、34の先端の距離を濾過一
吸着アツセンブリーの見かけ全厚さに等しくなるように
調整した。
ハウジング11内で濾過一吸着アッセンブリー12の締
め嵌めを提供するために、大形予備形成スラブから円筒
カラー32の内径よりも0.1ないし0.5%大きい直
径に濾過一吸着エレメントを切り取った。濾過一吸着エ
レメントを、その端部で正しい円筒形を維持するように
切った。これは、僅かなオーバーサイズとともに、種々
の濾過−吸着エレメントでできた濾過一吸着アツセンブ
リ−12外側端部とハウジング11の内面との間で良好
なエッジシーリング、すなわち締め嵌めを与える。
ゲル用プレフィルターエレメントの製造前記したハウジ
ングに集成したエレメントのうちの第一のエレメントを
ゲル用プレフィルターと言う。PRC試料の一部には濾
過基材を閉塞し得るゲル、脂肪球または微小凝集体を含
む。ゲルは、これが懸濁している血漿と相が異なりそし
て血漿と不混和性である。フィルターの閉塞に対処する
当業界の方法は上流層の細孔の開口を連続的にあるいは
比較的小さい段階で広げることであるが、この方法は本
発明の装置に適用するには非効率的である。かなりの数
の段階的細孔寸法の層を必要とし、そしてこのような層
は比較的大容量を占める傾向があり、そしてこのため過
剰の血液を装置内に保持するからである。通常の方法は
連続的にあるいは比較的少ない段階で均一に変化する細
孔寸法を必要とするが、本発明の好ましい製品の細孔直
径は、ゲル用プレフィルター(第一エレメント)からす
ぐ隣の微小凝集体用フィルター(第二エレメント)への
移行に際して約lO倍突然に変化し、それによりフィル
ターエレメントの全容積のかなりの低下をもたらす。
ステーブル繊維を使用してニードル穿孔ウェブは作られ
、合成繊維用には通常はフィラメン′トを通常は3ない
し5cmの長さに切断しあるいは切り裂くことにより連
続フィラメントから誘導される。これらのまっすぐな長
さのものを空気中に懸垂した後に移動ベルトに乗せ、そ
して繊維を往復している多数の鋭い針にかませる。
繊維は、不規則なループ、円および渦巻きの形状を種々
の他の不規則な形状で点在させたものをとりうる。まっ
すぐな領域は殆ど無く、そして10ミリメートル以上の
まっすぐな領域はさらに少ない。はっきりした特徴は、
繊維の少なくとも約90%は繊維長さの少なくとも一部
に対しては、他の不織布を特徴付ける平面構造体から離
れていることである。すなわち、ニードル穿孔基材の繊
維のかなりの割合はウェブの平面に対して平行ではない
。試験後の顕微鏡試験で分かるように、ゲルはこの種の
ウェブに容易に浸透するようであるが、ウェブ内に効果
的に保持されるようである。
ニードル穿孔ウェブの構造は、繊維がウェブの平面に対
してほとんど平行である熔融プローウェブ等の不織布と
対比すると、繊維の向きに関して非常に対照的である。
ニ一ドル穿孔ウェブは一般には作ったままではゲル除去
用には厚く、最適な使用のために、制御された薄い厚さ
へと熱間圧縮される。このように作られた布はゲルの保
持に特に有効であることが見いだされた。さらに、この
ような布は捕集したゲルでほとんど満たすことができ、
しかも血液を装置の下流に自由に流す。
ゲル用プレフィルターは濾過によっては微小凝集体を直
接には回収しないが、プレフィルターが保持するゲルは
微小凝集体を含み、そしてゲルとともに効率的に保持さ
れる。
本発明の実施例で使用されている“タイプA”ゲル用プ
レフィルターは、平均直径約23μmのポリエステルP
ET繊維を使用してポリエチレンイソテレフタレートに
より接着して作ったニードル穿孔ウェブからなる。公称
重量は約o.oosg / c m 2である。リン酸
三ナトリウムの加熱溶液と洗剤を使用して繊維潤滑剤を
除去し、次いで使用前にウェブを十分に洗浄しそして乾
燥する。
上記したウェブと同じニードル穿孔ウェブは、米国特許
第4.925.572号(1988年10月19日付米
国特許願第07/259,773号)のゲル用プレフィ
ルターの構成要素の一つに使用された。ゲルおよび微小
凝集体が比較的少ない採血されたままの血液に由来する
PRCでの使用では、同じプレフィルターが使用された
が、以下で述べるように圧縮して厚さを薄くしたもので
あった。
本発明の装置で使用できる他のゲル用プレフィルターは
熔融ブロー繊維状ウェブを含む。ゲル用プレフィルター
の繊維は代表的には10ないし30μm1好ましくは約
20μmの直径のものである。
好ましい微小凝集体用フィルターの製造米国特許第4.
925.572号(1988年10月19日付米国特許
願第07/259,773号)では、3層のプレフィル
ターが記載されている。新鮮なPRCの使用では、より
少ないプレフィルター層を使用でき、閉塞の危険がほと
んどまたは全くなく何も使用する必要がない。本発明で
提供される実施例の中では、微小凝集体用フィルターと
して、繊維直径3.2μmのウェブの6.5mg/cm
”層とそれに続く繊維直径2.9μmのウェブの6.9
kg/cm”層とを使用した。これらは74ないし84
%の空隙容積に圧縮される。これら両層の繊維を表面グ
ラフトして60ないし70ダイン/(mの範囲のCWS
Tを与える。
吸@/濾過用エレメントの製造 ゲル用プレフィルターおよび微小凝集体用フィルターで
はほんの僅かの白血球が除去される。白血球除去に本来
寄与するものは吸着/濾過用エレメントであり、これは
好ましくは、比較的細い繊維直径の熔融ブローウェブの
多数の同じ層の加熱圧縮予備成型体一つあるいはそれ以
上からなる。
エレメントの予備形成と集成 本発明の好ましいフィルターでは、上記のエレメントへ
の流れはエレメントを記述している順序、すなわちゲル
用プレフィルター、微小凝集体用フィルター次いで吸着
/濾過用エレメントである。ゲル用プレフィルターは好
ましくは約2ないし4層からなり、微小凝集体用プレフ
ィルターは好ましくは1ないし4層からなり、そして吸
着/濾過用エレメントは一般的には1ないしそれ以上の
予備形成体からなり、各々は多数の層からなる。より好
ましい例では、吸着/濾過用エレメントは二組みのマル
チ層からなり、各々は異なる空隙容積からなる。熔融ブ
ロー法では必要とされる重量、厚さ、繊維直径および均
一性の単一層を作るのが困難なために、マルチ層は吸着
/濾過用エレメントには好ましい。
これらの多層は上記した順序で個々の予備形成層を集成
したものとして使用できるが、これらを部分的に集威し
て作ることがときにはより好都合である。ゲル用プレフ
ィルターの一つの好ましい形態においては、2層のニー
ドル穿孔基材と熔融ブロー基材の一つとを一緒に熱間圧
縮して一つの予備形威体とし、一方、外の2またはそれ
以上の予備圧縮層の熔融ブローウェブを別の層として使
用する。
上記でそして実施例でのべる値は本発明の目的に合致す
るが、限界値の範囲内で変わり得る。いずれの特定の数
値が十分に等しい製品を作るかを求めるためには、試験
が必要である。こうして、正確な材料、繊維直径、重量
、密度、厚さおよび層の数は幾分多様であり、同等なあ
るいはより良好な結果を達成するが、本明細書に開示さ
れているものは本発明の目的に合致する装置の設計への
案内として意図するのであり、このような変形例でなさ
れる装置は本発明の範囲内であることを理解すべきであ
る。
ゲル用プレフィルターを除いて、すべてのエレメントを
好ましくは表面処理してCWSTを約55ダイン/ c
m以上、しかし75ないし80ダイン/ c mを越え
ず、より好ましくは60ないし70ダイン/ c mに
する。
CWSTを5ダイン/ c mまたはそれ以上高めるた
めに表面変或されている熔融プローm維状マットを使用
して作った熱間圧縮エレメント予備形成体は、熱間圧縮
とそれに続く放射線グラフトにより作られたディスクと
比較して、摩耗に対する堅牢性と抵抗性に関して明らか
に良好である。このため熱間圧縮前のグラフトは好まし
い:しかしながら、熱間圧縮とそれに続くグラフトによ
って丈夫なエレメントを作ることができる。
本発明の実施例は熱間圧縮を使用して予備濾過、ゲル除
去および吸着を提供すべく一緒に組み合わせた一体的エ
レメントを形成しているが、樹脂接着等の他の手段で一
体的エレメントを形成することも適しており、この方法
あるいは他の同様の方法を利用する装置は本発明の範囲
内である。これらの装置の第一層の外は熔融ブロー繊維
は使用に好ましい。より細い熔融ブロー繊維または他の
細い繊維、例えば直径の大きい繊維の機械的微小繊維化
により作られる繊維は将来入手できるならば、白血球低
下にエレメントとしてそのような繊維を使用することは
本発明の範囲内である。
予Wi形践エレメントをハウジング内へのエッジシ一リ
ング ハウジングはほぼディスク状のものが好ましく、より厳
密に述べるならば、部分的に正円筒形のものである。予
備形成エレメントはまた、ハウジングの内径よりも直径
が0.1ないし0.5%大きい正円筒状のものに作る。
集或すると、使用中に検知し得るほどのバイパスがない
良好なシールが得られる。
良好なシールを得るために、円形エレメントは真正な円
筒状でなければならない。その形状は、エレメントを円
形に切ることのできるすべての手段で達或できるわけで
はない;例えば、スチールルールダイを使用して円形に
押し出す自明な手段は、許容できる外側シールを提供し
ない。代わりに、切断エッジ部で真正な円筒を形を得る
手段を使用してディスクを最終直径に切断しなければな
らない。これは、本発明の実施において必要な直径の円
形ナイフの構成により達成されており、このナイフは、
ディスクを切り取る予備圧縮スラブの内面と外面とを同
じ場所で優しくしかししっかりと保持しつつ真正な円筒
形に切るように回転する。
円形ハウジングは、収集PRCを含むバッグをフィルタ
ーに無菌的に取り付け、次にPRC含有バッグに圧力を
加えてPRCをフィルターから第二の収集バッグに送る
手法に適しているかもしれない。
別法では、フィルターと第二のPRC収集バッグとを、
血液収集パンダを供血者に取り付ける前に血液収集バッ
グの一部として提供する。この方法を使用すると、血液
は第一収集バッグに採血され、そのバッグはフィルター
および予備バッグとともに遠心パケットに入れ、続いて
集成体を回転させてPRCを作る。この方法の使用では
、経済性の理由でできるだけ小さいパケットを使用する
ことが望ましい。これを可能にするためには、フィルタ
ーは円形以外の形状、例えば角形であることが好ましい
かもしれない。角形フィルターは、その外側エッジで角
形ハウジングへと絞め嵌めによりシールできるが、それ
に加えてあるいは別法として、周囲圧縮シールを備える
ことが好ましいかもしれない。
エレメントのCWST ゲル用プレフィルター(第一)エレメントは低いCWS
Tを有していても支障はなく、むしろそのような条件の
方がうまく機能するであろう。十分なPRCを装置に送
って閉塞あるいは閉塞に近い状態を起こし、次いで解体
し、検査しそして個々の層の圧力降下を試験する試験結
果は、この層のCWSTを高めることによってはどんな
改良も得ることができないことを示している。微小凝集
体用フィルターエレメントおよび吸着/濾過用エレメン
トは好ましくはCWSTを55ないし80ダイン/ c
 mに、より好ましくは60ないし70ダイン/ c 
mに、更により好ましくは62ないし68ダイン/ c
 mに変成する。
赤血球の回収 バッグの血液のへマトクリット値を本発明の装置からの
流出液と比較したが、ヘマトクリソトのirr+?l−
亦ノレl−} モモkn Jw 44  J一よー  
 L流入する血液あるいはPRCのいくらかは除去装置
内のホールドアップのために失われる。この損失は血液
ホールドアップ容積として示される。
物理的特徴による多孔質基材兜特性判定細孔径を予測す
る式は提案されている。これらの式は典型的には例えば
BET試験によって求められる繊維直径;嵩(見かけ)
密度;および繊維密度を使用する。例えばある式は繊維
間の平均距離を計算する。しかしながら、繊維間の平均
距離は性能を予測する意味あるものではない。どんな液
体の流れでも性能を制御するのは遭遇する最大の細孔で
あり、そしてこれは白血球等の変形性“粒子”では特に
正しいからである。熔融ブローにより作られるもの等の
繊維状マットでは、繊維をランダムに重ね合わせ、細孔
径分布は極めて広い。繊維状マットを形成する他の手段
、例えばエアーレイイングまたはフードリニアースクリ
ーン上での形成、はまた幅広い細孔径分布をもたらす。
このような状況において、繊維間の平均距離は明らかに
性能の乏しい予想因子である。繊維直径、繊維密度、お
よび嵩密度のデータから細孔直径を計算する種々の池の
式が提案されているが、本発明者は、液体の使用に対し
てフィルターの効果的な細孔直径を今までに計算するの
に有用と証明されているどんな式も知らない。
例えばガス吸着による繊維表面積の測定−“BET”測
定としばしば呼ばれるがーは有用な方法である。表面積
は、吸着により白血球を除去するのに利用できる繊維表
面の程度の直接的指標だからである。加えて、熔融ブロ
ーPBTウェブの表面積を使用して繊維直径を計算でき
る。PBTを使用すると、例えば密度1=38g/cc
では:1グラム当たりの繊維の全容積=1/1.38c
c、この容積は繊維の断面積にその長さを乗じたものに
等しく、それゆえに、 rd2L/4−1/1.38      (1)繊維の
表面積は、 rdL=A,           (2)(1)を(
2)で割ると d/4=1/1.38A, モしてd=4/1.38A+=2.9/A,または(0
.345A,)−’ 式中、L=1グラムあたりの繊維の全長d=平均繊維直
径(センナメートル) A + =繊維表面積cm”/g dの単位がμmであれば、AIの単位は平方メートル/
グラム(M2/g)となり、これを以下で使用する。P
BT以外の繊維では、その密度をPUTの密度と置換す
る。
多孔質基材をうまく複製するためにこれを記述するのに
必要な第二の特性はその細孔直径(Dp)である。この
目的で本発明者は変形OSU−F2試験を使用している
。この試験およびその使用方法を以下の章で述べる。
多孔質基材を述べる他の特性はグラム/立法センチメー
トル(g/cc)で表される見かけ(嵩)密度(ρ)、
繊維密度(同じ<g/cc)、センナメートル(cm)
で示される基材のエレメントの厚さ(t)、平方センナ
メートルで表される濾過エレメントを通る流れに利用で
きる断面積(すべての実施例では62cm2)、および
ダイン/cmで表されるCWSTである。これらのバラ
メーターを定めることにより、白血球除去に使用すると
きの予想できる挙動のフィルターまたは濾過一吸着エレ
メントを規定する。
本発明の装置を使用した血液処理 現在の血液銀行の方法では、白血球濃縮物を回収するこ
とが望ましく、その操作方法は:a.静脈に刺し、そし
て凝固防止剤をあらかじめ入れた無菌収集バッグに約4
00ないし約450ml採血する。この収集バッグは配
管によりT継手を経て他の二つのバッグに接続されてお
り、どれら二つのバッグはそれぞれ血小板バッグおよび
血漿バッグと呼ぶ。
b.次いで収集バッグ遠心機に入れそして2000G(
すなわち、重力の2000倍)を生じる条件で約3分間
回転させて、その間に赤血球を濃縮し、PRCをバッグ
の底部に形成する。
C.次いで収集バッグを、“イクスプレッサーと呼ぶが
一般には“血漿抽出器”と呼ぶ装置に入れる。イクスプ
レッサーはバッグを圧搾して7.03X102ないし1
.05xlO’kg/μm2(1ないし1.5psi)
の内圧を生じる。オペレーターはバッグの頂部のバルブ
を開け、血漿とほとんどの血小板を含む上澄液を血小板
パルブに傾瀉させ、収集バッグには170ないし250
ynffiのPRCを残す。白血球含量を低下させるた
めに本発明のフィルターにより別の工程で処理されるの
がこのPRCである。
d,一般に実施されている血液処理における残りの工程
は血漿の調製または血小板濃縮液と血漿の調製である。
これらについては本発明に関係ないので記載しない。
別のタイプの方法では、例えばアドソルまたはSAG−
Mと呼ばれるもの、工程1、2および3の方法は似てい
るが、より苛酷な(より高いG)回転を使用してもよく
、そしてイクスプレッサーで上澄液を傾瀉した後に、塩
水と凝固防止剤とを含む生理的溶液に赤血球を再懸濁さ
せ、PRCを形成する。
本発明の実施において、これらおよび同様の方法で作ら
れた収集PRCを次の工程として本発明のフィルターに
送る。これは、フィルターと第二の収集バッグがPRC
バッグに無菌的に取り付けられた別の工程で行ってもよ
い。そして、PRCを、例えば約0.4Kg/μm2の
圧力を生じさせる圧力カフスによってフィルターを通っ
て第二の収集バッグに入れる。別法として、供血者から
採血する前に全血収集バッグの下端にフィルターと第二
の収集バッグを取り付けてもよく;次いで、血液収集バ
ッグの上澄液を遠心分離と傾瀉により取り除いた後に、
そしてバッグがまだイクスブレッサーにあるうちに、イ
クスブレッサーにより与えられる圧力を使用してPRC
を第二の収集ノイ・ソグに移す。
実施例 全ての試験は、ヒト供血者から採血し、米国血液銀行協
会の基準に従ってアドソルあるいはCPDA−1凝結防
止剤を6時間以内に使用して1単位のPRCを与えるべ
く処理した血液を使用した。
PRCのへマクリットを記録しそして二三の例外があっ
たが70ないし80%の範囲内であり、方、アドソル処
理した血液のへマクリットは一般には55ないし65%
の範囲内であった。処理前のPRCの白血球含量はlマ
イクロリットル(UL)あたり3500ないし17,0
00の範囲内であった。
始動時間は試験用ハウジングを流体で満たすに必要な時
間として定義する。
バッグ(すなわち、流入液)の白血球数はモデルZMコ
ールターカウンターを使用して求めた。
白血球数は1マイクロリットル(μL)あたりの数とし
て示す。従来の遠心分離法を使用してヘマクリットを求
めた。
自動計測器は全血および通常のPRCの通常の白6血球
含量の範囲で操作するように設計されているので、白血
球を除去したフィルター流出液に自動計測器を使用する
と不正確な結果を与える。こうして、自動計測器の通常
の操作範囲は、本実施例で得られるレベルの103ない
し107倍である:その結果、このような低い水準での
自動計測器のデータは全く役立たない。
本発明の非常に低い水準に白血球を低下させる程度、す
なわち、105ないし10’(99.999ないし99
.9999%の効率)のファクター白血球数の減少、を
調べる方法はつい最近になって得られた。その方法は、
米国赤十字社(ARC)の研究所でポール社との共同プ
ロジェクトで開発された。ボール社は必要な高効率フィ
ルターを提供し、ARCは分析法を開発した。次いでボ
ール社の血戒研究所で日常的に実施されているこの分析
法を以下に記述する。
慣用の流動電位装置を使用してゼータ電位を求めた。
本実施例に使用したエレメントは正円形のディスクで、
集成時には直径約88.9mmであった。
総厚さtcmの積層したエレメントを前記のとおりにハ
ウジングに集成した。第1図に示すように、二つのプレ
ナムの面の間、入口プレート20のリッジ26の先端と
出口プレート31のリッジ34の先端との間、は約tc
mのクリアランスであった。
血液バッグに刺した後に、この章の前半で述べた方法で
白血球数を求めた。
吸着による赤血球の損失は、特記しない限り、少なすぎ
て検知できなかった。本発明の実施例では、フィルター
ハウジング内のホールドアップによる損失は約30cm
’のPRCであった。
フィルター基材の細孔直径は変形OSU F2法を使用
して求め、同伴した粒子の約99.9%が除去された硬
い粒子の直径として示す。細孔寸法の測定を行うのに使
用したF2試験は、オクラホマ州立大学(O S U)
で1970年代に開発されたF2試験の変形法である。
OSU試験では、適当な試験流体の人工汚染物懸濁液を
試験フィルターに通し、一方試験中にフィルターの上流
および下流の流体を連続的にサンプリングする。自動粒
子計測器により試料を分析して5種類あるいはそ・れ以
上のあらかじめ選んだ粒子直径の粒子数を求め、上流の
数と下流の数との比を自動的に記録する。この比はフィ
ルター業界ではベータ比として知られている。
試験した5種類あるいはそれ以上の直径の各々について
ベータ比を縦軸にとり、粒子直径を横軸にとってプロッ
トする。ここで、通常は縦軸は対数スケールであり、横
軸はlog2スケールのグラフである。次いで各点の間
で滑らかな曲線を引く。次いで試験した範囲内でいづれ
の直径に対してもベータ比をこの曲線から読み取ること
ができる。特定の粒子直径の効率をベータ比から以下の
式によって計算する: 効率(%)=100 (1−1/ベータ)例えば、ベー
タ=1000の場合、効率=99.9%である。本明細
書の実施例で引用した除去等級は、ベータ=1.000
における粒子直径であり、それゆえに、引用した除去等
級における効率は99.9%である。
変形F2試験では、試験用汚染粒子としてAC微細試験
ダスト、ACスパークプラグ社の天然シリカダスト、の
水性懸濁液を使用して1ないし20−25μmの範囲の
粒子の効率を求めた。使用前に、このダストの水性懸濁
液を安定になるまで3週間激しく混合した。細孔径特性
の測定に使用する前に、懸濁液を本発明のゲル用プレフ
ィルターの一つに通し、それによりフィルター表面に集
まって流れを阻止するかもしれない粒径過大の粒子を除
去した。以下の表に示すとおりに、1μm以下の細孔直
径を外挿により求めた: 1μmでのベータ値 細孔直径(μm)1000−20
00     1 1200−1800     0.9 1800−2500     0.8 2500−4000     0.7 試験流量はフィルター面積1平方フィートあたり1分間
あたり100リットルであった。報告されてる各細孔寸
法測定値は4回の試験の平均である。
実施例で使用したニードル穿孔ウェブは繊維潤滑剤を除
去するために洗い、次いで乾燥した。
予備形成体の厚さは7.7cm直径の金敷きを使用して
4.3g/cm2の圧力を加えて測定した。
特記しない限り、実施例”で使用した全てのエレメント
は直径88.9mmの正円形ディスクを集成したもので
あった。複合ディスクのサブセクションの性質を血液を
流した順序で掲げる。
ゲル用プレフィルタータイプAは3層からなっていた。
上部2層は23gm平均繊維直径PETニードル穿孔ウ
ェブの8±mg/cm2のものであり、第三の最終層は
7.7mg/μm2の20μm平均繊維直径のPBT熔
融ブローウェブであった。3層のうちの第一層を、ウェ
ブを165ないし170℃に加熱するために炉内で一対
の移動ベルトの間にウェブを送り、そしてカレンダーロ
ールに送ることにより、加熱カレンダー加工して約0.
89cmの厚さにした。第二層および第三層は集成して
加熱カレンダー加工して約0.1cmの厚さにした。上
記のすべてを次いで一緒にカレンダー加工して厚さ約0
.13cmにした。得られたゲル用プレフィルターは、
おおよその密度がそれぞれ0.i4、0、19および0
.32g/cm2の一体的3層からなり、最終層の細孔
直径は20ないし30μmであった。
ゲル用プレフィルタータイプBは約20μmの直径の繊
維の熔融ブローウェブの隣接する4層からなり、各々の
層は上記の通りに別々に加熱カレンダー加工して以下に
示す特性を得た:3.1     0.025    
   914.1     0.025       
885.7     0.025       847
.7     0.025       78タイプB
ブレフィルターの別々に測定した層の厚さを足すと約0
.1cmになるが、4層を互いに積み重ねたときの全厚
さは約0.08cmであった。最終層の細孔直径は20
ないし30μmであった。
表面変成していないPBT繊維を使用してタイブBのゲ
ル用プレフィルターすべてを作った。
開発法は、第一に実験室法(L)を使用して加熱圧縮を
行い、後に製造法(P)を使用して同じ目的を達成した
。L法では、必要な微小凝集体用フィルターと吸着用フ
ィルターの層を集成してスタックにし、そして全体をテ
フロン(登録商標)裏打ちしたアルミニウム合金板の間
に165℃で約40秒間圧縮した。P法では、同様のス
タックを1.65ないし170℃に加熱したテフロン(
登録商標)被覆した二枚の移動ベルトの間に約30秒間
送り、次いで一対のカレンダーロールに通して所望の密
度あるいは厚さを得た。
“フィコル(Ficoll)”法、あるいは以下では“
ARC”法とも言う方法を用いてフィルター流出液を分
析して白血球含量を求めた。この方法では白血球を濃縮
液の形態で分離し、これは含まれるすべての白血球の高
い割合を直接計数する。この方法は米国赤十字社で開発
された。この開発以前には、本発明の装置を使用して得
られる非常に低い水準の白血球、PRCI単位あたリエ
02ないし105、を計数することのできる分析法はな
かった。フィコル分析を以下に記載する。
1.0  旦狛 1.1この試験方法を用いて濾過したパック状赤血球か
ら白血球を分離しそして白血球除去フィルターの対数効
率を求める。
2.0材料および装置 新鮮なPRCまたは全血1単位 キャップ付きの5mL使い捨てボリ ブロピレン製試験チューブ 600mLトランスフ1−バッグ フィルター 加圧器 ヘマスタットクランプ 500mL目盛り付きシリンダー フィコル溶液(4.l参照) 6 0 m L使い捨てポリブロビレンシュリンジ 血漿抽出器 一 ソバールRC−3C汎用冷凍遠心機血液銀行用ピペ
ット ー 真空吸引機 1%修酸アンモニウム溶液(4.3参 照) アリコートミキサー ノイバウアーヘマサイトミター 無色のへマトクリットチューブ 相対照の20倍及び40倍対物レン ズを備えた蛍光顕微鏡 2 5 0 m L使い捨てポリブロビレン遠心管 15mL使い捨てポリプロピレン遠 心管 血液学的制御二通常のレベルおよび 低い以上レベルーカウンターチェッ ク(登録商標)、ダイアグノスティッ ク社 アクリダインオレンジ蛍光ステイン (4.4参照) 3.0  哀迭 3.I  PRC単位を混合しそして流入液の白血球を
計測するのに使用するため試料を53.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 mLのチューブに採取する。
あらかじめ秤量した600mLトランスファーバッグを
フィルター出口に、フィルタ一人口を血液バッグに接続
する。
300mmHgに設定した加圧器を使用してPRCでフ
ィルターを始動する。
流れ始めたら、その後の濾過は200mmHHに圧力を
下げる。
濾過が終了したら、加圧を止め、収集バッグをクランブ
しそしてフィルターからバッグを取り除く。
収集バッグを秤量し、空のバッグ重量を引き、そして1
.08 (PRCの密度)で割ることにより流出液の容
積を求める。
この容積を記録する。
過剰分を捨てるかあるいは塩水を加えて容積を300m
Lに調整する。
目盛り付きシリンダーで300ccのフィコル溶液を計
量し、そしてそれを、トランスファーバッグのチューブ
に取り付けた6 0 m Lシリンジを使用して収集バ
ソグに加える。
3.9 フィコルー血液溶液を激しく撹拌し、そしてバ
ッグを血漿抽出器に入れる。
3.10配管を締めて固定しそしてシリンジを取り除く
3.11抽出器のクランプをはめそして血液を30分間
放置する。
3.12へマスタットクランプを開くことにより上層を
250mL遠心チューブに入れる。
最大量のフィコルを入れているときは界面を乱してはな
らない。
3.13抽出器クランプを外し、そして十分な量のフィ
コルを使用して工程3.8を繰り返して600mLのパ
ソグを満たし、次いで3.9、3.10、3.11およ
び3.12を繰り返す。
3.14ソパール(登録商標)遠心分離機で室温で15
分間7 7 5 gでチューブを遠心分離する。
3.15回転が止まってから、真空フラスコに取り付け
た血液銀行ピペットを使用して赤色ペレットから上澄み
液を取り出して捨てる。
3.16修Mアンモニウム1%の250miでペレット
を再懸濁させる。
3.17懸濁液をアリコートミキサーで10分間混合し
て赤血球をライズ(Iyse)する。
3.18室温で10分間432gでチューブを遠心分離
しそして前のとおりに上澄み液を捨てる。
3.19血液銀行ピペットを使用して2−3mLの修酸
アンモニウムでペレットを再懸濁させてペレットを混合
用に並べる。この懸濁液を15mLのポリプロピレン遠
心管に移して1血液単位からのすべてのペレットを一緒
にする。
3.20修酸アンモニウム1%の溶液でチューブを15
mLのマークまで満たし、混合しそして10分間放置す
る。
3.21遠心分離機で室温で10分間775gで15m
Lチューブを回転させる。
3.22  15mI、チューブの0.5mLラインま
で上澄み液を傾瀉する。ビベツターでペレットを注意深
く再懸濁させる。0.05mLのアクリダインオレンジ
スティンを懸濁液に加え、チューブ重量を秤量および記
録して懸濁液の最終容積を求める。
3,23白血球の計測:すべでの計測は手動で行う。
3.23.1対照液の計測: 3。2 3. 1. 1 対照液の計測は、各対照液の
1%修酸アンモニウム中の1・ 100希釈液を作って毎日行っ た。
3.23.1.1.1 可変型ピベツターを使用して対
照液0.01mLを1%修酸 アンモニウム溶液0.99mL に加える。よく混合しそして 希釈液を少なくとも10分間 放置して赤血球をライズし、 次いで0.05mLのアクリダ インオレンジを加える。
3.23.1.1.2無色毛細管を使用してヘマシトミ
ターの各側面を、チャン バーに入れ過ぎたりあるいは 不足したりしないように注意 して満たす。
3.23.1.1.3  へマシトミターを湿った雰囲
気中で10分間放置する(ペ トリ皿の底半分に湿った濾紙 でペトリ皿を覆う)。
3.23.1.l.4相対照UV顕微鏡を使用して、ヘ
マシトミターの両側面にあ る9個の大形ますの白血球数 を計数する。
3.23.1.1.5 へマシトミターの各面(各々9
ます)からの計数を記録す る。
3.23.1.1.6 uLあたりの白血球数を求める
ために、以下の式を使用する。
白血球数/μL=計測した総血球数/計測したますの総
数×希釈率×10 (18個の大形ますを計数する場合には、計測した血球
の総数×56=血球数/μL) 3.23.2流入液の白血球数 3.23.2.1 流入液の白血球数は対照液の計測と
同じ方法で行うが、ただし36 個の大形まず(二つのへマシトミ ター)を計数する。
3.23.2.2 白血球数/ u Lを計算するため
に、上記の式を使用する。36個の大 形ますを計数する場合には、総血 球数×28=血球数/uL. 3.23.2.3 白血球数/uL x 1 0 0 
0は白血球数/mLに等しい。
3.23.2.4 白血球数/mLに流出液の容積を乗
じて予備濾過試料中の総白血球 数を求める(注意:この計算では 流入液の容積ではなく流出液の容 積を使用する。対数減少率は容積 /容積の直接的比較であるから、 ホールドアップ容積を考慮しない からである)。
3.23.3.流出液の白血球数 3.23.3.1流出液の白血球数は、工程3.24か
らの未希釈最終修酸アンモニウ ム懸濁液を使用して行う。
3.23.3.1.1へマシトミターを満たしそして前
のとおりに計数する。
3.23.3.1.2へマシトミターの両面で計数した
血球数が30以下である場合には、30個の血球数また
は5つのへマシトミターを計数するまでヘマシトミター
の計数を続ける。
3.23.3.2  濾過後の試料の総白血球数を以下
の通りに求める: 3.23.3.2.1流出液の容積を最終懸濁液の容積
で・割って濃度を求める。
3.23.3.2.2以下の式を使用して白血球数/u
Lを求める。
白血球数/aL=計数した総血球数/計数した総ます数
×17濃度XIO 3. 2 3. 3. 2. 3白血球数/ u Lは
白血球数/mLに等しい。
3. 2 3. 3. 2. 4白血球数/mLに流出
液の容積を乗じて濾過後の試料の白血球 数を得る。
3.23.3.2.5  フィコル法は白血球の公称収
率53%を与える。こうして、 上記工程からの数値を0.53 で割って濾過後の試料の総白血 球数を求める。
3.24濾過前の試料の総白血球数を濾過後の試料の総
白血球数で割りそして得られた値の対数をとることによ
り対数減少率を求める。
4.0補足的な情報 4.1フィコルの処方: 100.0gフ゛イコル*400DL 20.0gウシ血清アルブミン 2000.0mLストックEBSS (以下参照)上記
成分を2L容積のフラスコ内で混合する。■.2μmの
フィルターディスクで次いで0.45μmのディスクで
溶液を濾過する。4℃で貯蔵する。
*フィコル400DLは分子量がおおよそ400,00
0の蔗糖を透析し親水性化した合成ボリマーであり、シ
グマケミカル社から市販されている。
4.2ストックEBSSの処方 200.0mLのアールのバランス塩溶液(IOX) 1800.0mLの脱イオン水 40.0mLのヘペス緩衝溶液 上記成分を混ぜそして4℃で貯蔵する。
使用前に室温まで暖める。
4.3修酸アンモニウムの処方: 10.0gの修酸アンモニウム 0.10gのチメロザル(thimerosa I)0
.43gのKH2P0.0.57gのNa.HPO. 上記成分をIL容積のフラスコで混合しそして脱イオン
水で1Lまで希釈する。pHを調べ必要なら6.8に調
整する。4℃で貯蔵する。使用前に室温まで暖める。
4.4アクリダインオレンジスティンの処方:4.4.
1ストックアクリダインオレンジ(1000×溶液): 6.69mgアクリダインオレンジ/ DI水一 −暗所で2−5℃で貯蔵 4.4.2アクリダインオレンジの使用ストックアクリ
ダインオレンジをス トックEBSSで希釈する(4.2参 照)。
2−5℃の暗所で貯蔵すれば一カ月 は良好。
上記の分析方法では、濾過したPRCに実際に含まれる
白血球の公称回収効率53%である。数値53%の精度
は約+15ないし−25%であるしかしながら、一回の
試験を行うときにはこれらの偏差により計算される対数
減少率はほんの僅か影響を受け、そして試験する各々の
フィルターで4回あるいはそれ以上試験することにより
精度は高まる。
ARC分析法を用いて本発明の装置で得られる白血球除
去効率を幾つかの別の方法で述べることができる。例え
ば、総濾液中に103個の白血球を含む1単位のPRC
と、濾過前に等しい容積のPRCに含まれる白血球数1
09個の値を使用すると、流出液の含量/流入液の含量
の比は103/1 0”= 1 0−’であり、そして
白血球除去効率は以下のように示すことができる: (a)100 (1−10−6)=99.9999%ま
たは、 (b)白血球含量は百万(1/10−’=10’)のフ
ァクター減少した。
または、 (c)対数減少率=−6 好都合の方法は用語“対数減少率”を用いそして負記号
を省略することである、負は用語“減少率”によって暗
示されているからである。この用語は広範囲に使用され
ており、以下で効率を示すときはこれを使用する。
実施例1−6では、ポール社の職員により発明者の研究
所で作られた予備形成フィルターエレメントを用いそし
てARCからの情報なしで本発明者により考えそして開
発した材料及び方法を使用して、ARCの研究所で行わ
れた。この部分の開発に対するARCの貢献は、ボール
社により開発されそして作られたフィルターに関するフ
ィコル試験を開発しそして最初に行い、次いで出願人に
試験結果を報告することに限られた。後に、フィコル試
験はポール社の研究所でポール社の社員により行われた
この群の実施例は、2.6μmの繊維直径の熔融ブロー
PBTウェブを用いて作り、前記したL(実験室)法を
用いて熱間圧縮した単一の予備形成体からなるものであ
った。予備濾過を使用しなかった。試験は、47.6m
m直径のディスクを僅かに小さい直径のポール社製ハウ
ジングに集威したもので行った。各々の試験ではへマク
リット50ないし55%の新鮮なPRC4分の1単位を
使用して行った。40インチの水頭圧力で1分間あたり
4ないし8ccの流量を得た。これら実施例のデータを
第1表に掲げる。6点のうちの5点は以下の式で表され
る直線上あるいはその近傍に入った。
対数減少率=18.5ρ+0.5 またはρ=(対数減
少率−0.5)/18.5  (1)ここでpはグラム
/ C Cで表される密度であり、吸着/濾過エレメン
トの重量は: (0.50−0.029)g/cm2   (2)この
式は4。5ないし7の所望の平均対数減少率を有するP
BTフィルターの密度を選定する指標を与える;しかじ
、この範囲の上限値の対数減少率を有するフィルターあ
るいは74ないし78%以下の空隙容積のものは1単位
のPRCを通す前に閉塞するかもしれず、その結果、時
々生じる閉塞を防ぐためにゲル用、微小凝集体用フィル
ターまたはマルチ層を必要とするかもしれない。
実施例7では、実施例4と同様の細孔直径0.9μmで
あるが、88.9mm直径の10個のディスクを、リッ
ジ対リッジの深さが0.439cmで直径が88.6m
mのハウジングに集成した。
始動は、0.4Kg/cm2の圧力で50なイシ100
秒間で行い、CPDA−1凝固防止剤に集めた血液に由
来するヘマクリット70ないし80%の新鮮なPRCの
全1単位を0.27Kg/Cm2の圧力で各々のディス
クに通した。10個のディスクのうちの5個に1単位を
送るのに必要な平均時間は15ないし25分の範囲であ
った。平均対数減少率は約6.4であった。残り5回の
試験での流れは0.7cc/分以下で2時間以内に入り
、これらの試験を止めた。
実施例8では、実施例7と同様の10個の一体的予備形
成ディスクをタイブAのゲル用プレフィルターとともに
、リッジ対リッジの深さが0.569cmで直径が88
.6mmのハウジングに集成し、1単位の新鮮なPRC
をそれぞれに流した。
PRCI単位の全容積を0.27Kg/cm2の圧力で
送った。平均対数減少率は約6.4であった。
実施例9では、実施例7と同様の10個のディスクを、
タイプBのゲル用プレフィルターとともに、リッジ対リ
ッジの深さが0.519cmで直径が88.6mmのハ
ウジングに集成し、実施例7と同様に1単位の新鮮なP
RCをそれぞれに送った。PRC全容積を15ないし2
5分間で送った。
平均対数減少率は約6.4であった。
実施例8および9では、タイプAおよびBのプレフィル
ターを加えると、実施例7のようにプレフィルターを使
用しない場合よりも閉塞を起こしにくくする。
実施例10は実施例9と同様に行われたが、ただし吸着
/濾過用エレメントは微小凝集体用フィルターと一体的
であり、積層体の上流面に繊維直径の大きい2層の基材
を含め、次いで熱間圧縮して予備形成一体エレメントを
得ることにより形成された。特に、最上層は3.2μm
の直径の繊維を用いて重量0.0065g/cm”のマ
ットの形態でつくられ、隣接層は重量が0.0069g
/cm2で2.9μmの直径の繊維を用いて作り、残り
の吸着/濾過用エレメントは繊維直径がすべて2.6μ
mのマルチ層からなるものであった。全重量は0.13
0g/μm”であり、圧縮して空隙容積76.5%(密
度=0.324g/c c) 、厚さ0.439cmに
した。このようにして作られたフィルターは微小凝集体
除去の能力を有し、通常は高濃度の微小凝集体を含む供
血の試料によって起こるかもしれない閉塞に対してより
抵抗がある。白血球低下率および血液移行時間に関して
実施例10のフィルターの性質は実施例9と余り変わら
ない。実施例10の繊維表面積は実施例9よりたかだか
約1%少ないからである。F2試験で得られた細孔寸法
は両実施例ではほとんど等しかった。
ゲル用プレフィルター、微小凝集体用プレフィルターお
よび吸着/濾過用フィルターエレメントの空隙内の血液
ホールドアップはそれぞれ、3,9CC−.1.6cc
1及び19.1ccで総計24、6ccであった。
第2表にまとめた実施例11−14は、効率は低いが濾
過中に低い圧力降下でPRCを送り、比較的高いヘマク
リントの血液を処理するときに満足のいく速度で流れを
おこす重力の使用を可能にするフィルターアツセンブリ
ーを作る方法を計算するために前記の式(3)および(
4)を使用することを解説している。すべて、微小凝集
体用エレメントを吸着/濾過用エレメントに組み合わせ
た一体的エレメントを含み、繊維表面はCWS T60
ないし70ダイン/cm,好ましくは62ないし68ダ
イン/ c mに変成されている。実施例11の装置は
またタイプBのゲル用プレフィルターを含む。
密度および厚さの他の変更も可能である。実施例11−
14のすべては、白血球除去効率を同じにあるいはより
良好に保持しつつ高密度(すなわち、低空隙容積)にす
ることができる。こうして、実施例15は実施例11と
同様におこなったが、ただし空隙容積を76.5%に変
えた。得られる白血球対数減少率は6と6.5の中間値
であり、エレメント内の血液ホールドアップ容積は約1
0%減少した。同様に、実施例16は空隙容積を80.
4%から78.5%に減少させ、対数減少率は5.5な
いし6で、血液ホールドアップ容積を約10%減少させ
た実施例12のフィルターである。
実施例17は、空隙容積を82.4から8064%に減
少させ、対数減少率は5と5.5の間であり、血液ホー
ルドアップ容積を約10%減少させた実施例■3のフィ
ルターである。実施例18は、空隙容積を84.3%か
ら82.4%に減少させ、対数減少率は4.5ないし5
であり、血液ホールドアップ容積を約11%減少させた
実施例l4のフィルターである。
実施例l6、l7および18の各々の空隙容積を減少さ
せ、これら実施例と比べて等しいあるいはより高い効率
で血液ホールドアップ容積のさらに低いものをこの方法
で得ることができる。
実施例19は空隙容積をさらに減少させた本質的に実施
例10のフィルターである。タイブBブレフィルターを
この構成で使用して閉塞の機会を最小にした。プレフィ
ルターの直ぐ下流は9層からなるセクションであり、す
べて繊維直径2.6μmで、CWS T 6 6ダイン
/cmで、総重量0.054g/cm2で、空隙容積7
7%(密度=0.321g/cc)および厚さ0.16
8cmに圧縮した。これの下流のもう一つのセクション
は同じタイプの繊維の20層からなり、しかし、空隙容
積をより低く圧縮した。このセクションの全重量は0.
118g/cm2で、空隙容積は70%(密度=0.4
14g/cc)で、厚さ0.285cmであった。前の
実施例に従って血液の試験をすると、この組み合わせは
白血球の対数減少率6、全濾過時間32分間を与えた。
約74%よりかなり低い空隙容積の使用はPRCをより
ゆっくりと流しこうしてより高い頻度で閉塞する傾向が
あると以前には思われた。しかしながら、本発明の別の
驚くべき特徴は、空隙容積70%は極めて適しておりそ
して効率的であることがわかったことであり、60%と
低い空隙容積でもある種の特定の用途には有用であるか
もしれないということである。低い空隙容積を利用する
ときは、本発明を実施するのに適したエレメントを作る
には、特定の空隙容積のみよりも、空隙容積と他の因子
、すなわち各セクションにおけるマルチ層の数、との組
み合わせである。
すべての実施例はPRCを取り扱っているが、坑凝結処
理した全血を使用するときにもほぼ同様の結果が得られ
る。
本発明の異常で非常に驚くべき特徴は、かなりの損傷や
損失を伴わずに、↓μm以下の細孔直径のフィルターに
赤血球が通る能力である。このような小さい細孔のフィ
ルターを使用する能力は予想されず、そしてホールドア
ンプによる赤血球の損失が1単位のPRCの平均容積の
10%以下であるような非常に小さいフィルターで白血
球含量の低減率100,000ないし1,000,00
0倍の好ましい目標への研究に値する可能性は、池の方
法がないので、ほとんどなかった。
赤血球の損失は、濾過後に塩水をフィルターに通すこと
によって低減できる。フィルターの容積にほぼ等しい容
積を通すと血液を再生する作用がある。大容量の塩水で
フィルターを洗浄することは望ましい方法ではない。こ
れは血液の容積を望ましくなく高め、そしていくらかの
白血球を洗い流すことにより効率を下げるかもしれない
からである。塩水の使用は、労働に関して比較的費用の
かかる操作を要し、同時に赤血球濃縮液の無菌性を低下
させる。これらの理由で、少ないホールドアップ容積と
、これに対応して少ない赤血球損失は、塩水の使用を無
くすので、非常に好ましい。
本発明の実施例で記載した吸着/濾過用エレメントはす
べて平均繊維直径2.6μmの不織布ウェブからなる。
本発明者に入手できる種々の基材のうち、これは多量に
しかも複製可能な性質で作ることができるので、選ばれ
た。より細い繊維直径のものが将来入手できるかもしれ
ず、また現時点で外の場所でそのようなものがあれば、
上記の方法で可能な利点をもって使用されるフィルター
の開発に熟練した当業者によりそのような繊維ができよ
うできるであろう。そのように開発された装置は本発明
の範囲内である。
より粗い繊維を使用して本発明の装置と機能的に類似し
た装置を作ることができる。このような装置は本発明の
装置とほぼ同様に機能するであろうし、これは本発明の
範囲内である。
同様に、他の材料および他の表面変成法を使用して同様
の結果を得ることができ、これらも本発明の範囲内であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のフィルターエレメントを使用した例
示した低減装置の断面図である。 第2図は、第盈図に示す装置の人口セクションの内面を
示す正面図である。 第3図は、第1図に示す装置の出口セクションの内面を
示す正面図である。 第4図は、第3図に示す出口セクションの断面図である
。 (外4名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、細孔直径が0.5ないし4μmでありそしてCWS
    Tが55ないし80ダイン/cmである白血球吸着/濾
    過用繊維状フィルターからなる、新鮮な血液製剤の白血
    球含量を低下させる装置。 2、フィルターの細孔直径が0.5ないし2μmである
    請求項1記載の装置。 3、フィルターのCWSTが60ないし70ダイン/c
    mである請求項1記載の装置。 4、フィルターを60ないし85%の平均空隙容積に熱
    間圧縮する請求項1記載の装置。5、フィルターを65
    ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮する請求項4記
    載の装置。6、細孔直径が0.5ないし2μmでありC
    WSTが60ないし70ダイン/cmでありそして65
    ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮されている白血
    球吸着/濾過用繊維状フィルターからなる、新鮮な血液
    製剤の白血球含量を低下させる装置。 7、白血球吸着/濾過用フィルターの上流に微小凝集体
    用フィルターをさらに含める請求項1記載の装置。 8、白血球吸着/濾過用フィルターの上流にゲル用プレ
    フィルターをさらに含める請求項1記載の装置。 9、白血球吸着/濾過用フィルターの全空隙容積は約5
    0cc以下である請求項1記載の装置。 10、白血球吸着/濾過用フィルターの全空隙容積は約
    30cc以下である請求項9記載の装置。 11、吸着/濾過用フィルターの繊維は親水基含有モノ
    マーで放射線グラフトされている請求項1記載の装置。 12、フィルター基材を放射線グラフト熔融吹き込みポ
    リブチレンテレフタレート繊維から作る請求項1記載の
    装置。 13、細孔直径が0.5ないし2μmでありCWSTが
    60ないし70ダイン/cmであるフィルターであって
    、65ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮されてい
    る熔融吹き込みポリブチレンテレフタレート繊維から作
    られた白血球吸着/濾過用繊維状フィルターからなる、
    新鮮な血液製剤の白血球含量を低下させる装置。 14、ゲル用プレフィルターと細孔直径が0.5ないし
    4μmでCWSTが55ないし80ダイン/cmの白血
    球吸着/濾過用繊維状フィルターとからなる、新鮮な血
    液製剤の白血球含量を低下させる装置。 15、ゲル用プレフィルターは、繊維の直径が20ない
    し30μmでありそして繊維の少なくとも約90%が繊
    維の長さの少なくとも一部に対してウェブの平面から離
    れているニードル穿孔繊維状ウェブからなる請求項14
    記載の装置。 16、ゲル用プレフィルターは、繊維の平均直径が10
    ないし30μmである熔融吹き込み繊維状ウェブから作
    られる請求項14記載の装置。 17、新鮮な血液製剤をゲル用プレフィルターに通しそ
    の後に細孔直径が0.5ないし2μmでCWSTが60
    ないし70ダイン/cmの白血球吸着/濾過用繊維状フ
    ィルターに通す、新鮮な血液製剤の白血球含量を低下さ
    せる装置であって、前記フィルターは、0.22ないし
    0.55g/cm^3の密度に熱間圧縮されている熔融
    吹き込みポリブチレンテレフタレート繊維からなる装置
    。 18、ゲル用プレフィルターは、繊維の平均直径が20
    ないし30μmでありそして少なくとも約90%の繊維
    が繊維の長さの少なくとも一部に対してウェブの平面か
    ら離れているニードル穿孔繊維状ウェブからなる請求項
    17記載の装置。 19、ゲル用プレフィルターが平均直径10ないし30
    μmの繊維を有する熔融吹き込み繊維状ウェブからなる
    請求項17記載の装置。 20、微小凝集体用フィルターをゲル用プレフィルター
    と白血球吸着/濾過用フィルターとの間に置く請求項8
    、14または17記載の装置。 21、微小凝集体用フィルターは74ないし84%の平
    均細孔容積に熱間圧縮した繊維状ウェブからなる請求項
    20記載の装置。 22、微小凝集体用フィルターの繊維のCWSTは60
    ないし70ダイン/cmの範囲である請求項20記載の
    装置。 23、細孔直径が0.5ないし4μmでCWSTが55
    ないし80ダイン/cmである白血球吸着/濾過用多孔
    質フィルターからなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を
    低下させる装置。 24、新鮮な血液製剤を請求項1記載の装置に通すこと
    からなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を少なくとも約
    30,000のファクター低下させる方法。 25、新鮮な血液製剤を請求項13記載の装置に通すこ
    とからなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を少なくとも
    約30,000のファクター低下させる方法。 26、新鮮な血液製剤を請求項20記載の装置に通すこ
    とからなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を少なくとも
    約30,000のファクター低下させる方法。 27、新鮮な血液製剤を請求項17記載の装置に通すこ
    とからなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を少なくとも
    約30,000のファクター低下させる方法。 28、新鮮な血液製剤を請求項23記載の装置に通すこ
    とからなる、新鮮な血液製剤の白血球含量を少なくとも
    約30,000のファクター低下させる方法。 29、(a)繊維の直径が20ないし30μmでありそ
    して繊維の少なくとも約90%が繊維の長さの少なくと
    も一部に対してウェブの平面から離れているニードル穿
    孔繊維状ウェブからなるゲル用プレフィルター; (b)74ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮され
    た繊維状ウェブからなる微小凝集体用フィルター;およ
    び (c)細孔直径が0.5ないし2μmでありCWSTが
    60ないし70ダイン/cmであるフィルターであって
    、65ないし84%の平均空隙容積に熱間圧縮された白
    血球吸着/濾過用繊維状フィルターからなる白血球吸着
    /濾過用フィルター;上記のフィルターに新鮮な血液製
    剤を順次通すことからなる、新鮮な血液製剤の白血球含
    量を少なくとも100,000のファクター低下させる
    方法。
JP2119633A 1989-05-09 1990-05-09 血液および血液成分の白血球含量を低下させる装置および方法 Expired - Lifetime JP2541340B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34943989A 1989-05-09 1989-05-09
US349439 1989-05-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0327317A true JPH0327317A (ja) 1991-02-05
JP2541340B2 JP2541340B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=23372417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2119633A Expired - Lifetime JP2541340B2 (ja) 1989-05-09 1990-05-09 血液および血液成分の白血球含量を低下させる装置および方法

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0397403B1 (ja)
JP (1) JP2541340B2 (ja)
AT (1) ATE98880T1 (ja)
CA (1) CA2016297C (ja)
DE (2) DE69005354T4 (ja)
ES (1) ES2047851T3 (ja)
GB (1) GB2231282B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212237A (ja) * 1997-01-07 1998-08-11 Haemonetics Corp ポンプ給送濾過血液処理装置及び方法
US6602812B1 (en) 1997-08-22 2003-08-05 Asahi Medical Co., Ltd. Process for producing leukocyte-removing material and hydrophilized polyolefins
JP2003260111A (ja) * 2002-02-13 2003-09-16 Maco Pharma カレンダー加工された白血球除去層を有する濾過装置及びその濾過装置を有するバッグシステム
JP2005535425A (ja) * 2002-08-21 2005-11-24 フレゼニウス・ヘモケア・イタリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 血液製品から白血球を低減させるためのフィルター
WO2007145328A1 (ja) * 2006-06-16 2007-12-21 Terumo Kabushiki Kaisha 血液処理フィルターおよび血液処理回路
JP2009018177A (ja) * 2001-10-16 2009-01-29 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd ウイルス及び白血球選択除去材およびその使用
JP5661804B2 (ja) * 2010-12-27 2015-01-28 旭化成メディカル株式会社 血液処理フィルター

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5258126A (en) * 1989-09-12 1993-11-02 Pall Corporation Method for obtaining platelets
US5360545A (en) 1989-09-12 1994-11-01 Pall Corporation Filter for obtaining platelets
AU640186B2 (en) * 1989-12-28 1993-08-19 Pall Corporation Device and method for blood separation
US5266219A (en) * 1989-12-28 1993-11-30 Pall Corporation Device and method for separating plasma from blood
US5302299A (en) * 1990-05-24 1994-04-12 Pall Corporation Biological semi-fluid processing assembly
US5935092A (en) * 1990-12-20 1999-08-10 Baxter International Inc. Systems and methods for removing free and entrained contaminants in plasma
WO1993003740A1 (en) * 1991-08-22 1993-03-04 Asahi Medical Co., Ltd. Filter medium for selective removal of leukocytes and device packed therewith
DE69319471T2 (de) * 1992-03-17 1999-04-15 Asahi Medical Co. Ltd., Tokio/Tokyo Filtermedium mit begrenzter negativer Oberflächenladung für die Behandlung von Blutmaterial
GB9307321D0 (en) * 1993-04-07 1993-06-02 Knight Scient Ltd Method of separating particles from a filter
AU1601595A (en) * 1994-01-10 1995-08-01 Hemasure, Inc. Device and process for removing leukocytes and viral inactivating agents from blood
US5639376A (en) * 1994-01-10 1997-06-17 Hemasure, Inc. Process for simultaneously removing leukocytes and methylene blue from plasma
US5582907A (en) * 1994-07-28 1996-12-10 Pall Corporation Melt-blown fibrous web
US6306454B1 (en) 1994-10-17 2001-10-23 Baxter International Inc. Method for producing improved medical devices and devices so produced
US5647985A (en) * 1994-10-17 1997-07-15 Baxter International Inc. Whole blood leukodepletion and platelet filter
US6746482B2 (en) 1994-10-17 2004-06-08 Baxter International Inc. Method for producing medical devices and devices so produced
US6045701A (en) * 1994-10-17 2000-04-04 Baxter International Inc. Method of filtering a fluid suspension with a membrane having a particular coating
US5972217A (en) * 1994-10-17 1999-10-26 Baxter International Inc. Blood cell separation devices having a membrane with particular coating
US5728306A (en) * 1994-12-23 1998-03-17 Baxter International Inc. Leukodepletion filter and method for filtering leukocytes from freshly drawn blood
CA2286156C (en) 1997-04-08 2013-03-19 Pall Corporation Method of harvesting rare cells from blood products
KR19990000270A (ko) 1997-06-04 1999-01-15 박원훈 키토산으로 도포된 백혈구 제거용 필터
DE19750062A1 (de) * 1997-11-12 1999-05-20 Jostra Medizintechnik Ag Vorrichtung zur Filtration und Entgasung von Körperflüssigkeiten, insbesondere von Blut
US6322604B1 (en) * 1999-07-22 2001-11-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc Filtration media and articles incorporating the same
US7651474B2 (en) 1999-10-01 2010-01-26 Caridianbct, Inc. Method and apparatus for leukoreduction of red blood cells
JP4837893B2 (ja) 2001-12-10 2011-12-14 カリディアンビーシーティー、インコーポレーテッド 赤血球を白血球減少させる方法および装置
US7592134B2 (en) 2002-10-16 2009-09-22 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. Viral reduction method for plasma using a leukocyte-reduction filter and two virus-reduction filters of decreasing pore diameters
EP1493458B1 (en) 2003-07-03 2007-01-17 Fresenius Hemocare Italia S.r.l. A filter for the removal of substances from blood products
EP1518573B1 (en) 2003-09-23 2006-08-23 Fresenius Hemocare Italia S.r.l. Filter, purification device and method for the removal of substances from blood products
US8584869B2 (en) 2005-03-31 2013-11-19 Toray Industries, Inc. Absorbent and column for extracorporeal circulation
BR112012020099B1 (pt) 2010-02-12 2021-10-13 Donaldson Company, Inc Filtro para filtrar combustíveis líquidos
EP2741838B1 (en) 2011-08-12 2016-04-20 Donaldson Company, Inc. Liquid filtration media containing melt-blown fibers
CN104096278A (zh) * 2014-08-07 2014-10-15 天津市阳权医疗器械有限公司 一种专用于吸附“埃博拉”属线、丝状病毒的血液灌流器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5446811A (en) * 1977-09-20 1979-04-13 Asahi Chem Ind Co Ltd Method for removing leukocytes from blood
US4416777A (en) * 1979-10-09 1983-11-22 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Separation of leukocytes or lymphocytes from leukocyte-containing suspension
EP0155003A2 (en) * 1984-03-15 1985-09-18 ASAHI MEDICAL Co., Ltd. Filtering unit for removing leukocytes
JPS60203267A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 旭メデイカル株式会社 白血球除去用フイルタ−装置
EP0313348A2 (en) * 1987-10-20 1989-04-26 Pall Corporation Device and method for depletion of the leukocyte content of blood and blood components
JPH05502094A (ja) * 1989-05-04 1993-04-15 コンサーク エンジニアリング リミテッド 誘導溶融鋳造炉

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4056476A (en) * 1975-02-27 1977-11-01 Johnson & Johnson Blood filter media
GB2018151B (en) * 1978-03-06 1982-12-08 Asahi Chemical Ind Seperation of leukocytes from leukocyte-containing suspension by filtration
US4283289A (en) * 1979-08-22 1981-08-11 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Blood filter for leukocytes
GB2077137B (en) * 1980-03-12 1983-09-07 Asahi Chemical Ind Granulocyte-separating material and granulocyte separator
EP0267286B1 (en) * 1986-03-28 1993-05-26 ASAHI MEDICAL Co., Ltd. Filter medium for selectively removing leucocytes
JPS639449A (ja) * 1986-07-01 1988-01-16 テルモ株式会社 血液成分分離用器具
US4880548A (en) * 1988-02-17 1989-11-14 Pall Corporation Device and method for separating leucocytes from platelet concentrate
US4959150A (en) * 1988-09-26 1990-09-25 Pall Corporation Fluid treatment system having low affinity for proteinaceous materials

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5446811A (en) * 1977-09-20 1979-04-13 Asahi Chem Ind Co Ltd Method for removing leukocytes from blood
US4416777A (en) * 1979-10-09 1983-11-22 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Separation of leukocytes or lymphocytes from leukocyte-containing suspension
EP0155003A2 (en) * 1984-03-15 1985-09-18 ASAHI MEDICAL Co., Ltd. Filtering unit for removing leukocytes
JPS60203267A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 旭メデイカル株式会社 白血球除去用フイルタ−装置
EP0313348A2 (en) * 1987-10-20 1989-04-26 Pall Corporation Device and method for depletion of the leukocyte content of blood and blood components
JPH05502094A (ja) * 1989-05-04 1993-04-15 コンサーク エンジニアリング リミテッド 誘導溶融鋳造炉

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212237A (ja) * 1997-01-07 1998-08-11 Haemonetics Corp ポンプ給送濾過血液処理装置及び方法
US6602812B1 (en) 1997-08-22 2003-08-05 Asahi Medical Co., Ltd. Process for producing leukocyte-removing material and hydrophilized polyolefins
JP2009018177A (ja) * 2001-10-16 2009-01-29 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd ウイルス及び白血球選択除去材およびその使用
JP2003260111A (ja) * 2002-02-13 2003-09-16 Maco Pharma カレンダー加工された白血球除去層を有する濾過装置及びその濾過装置を有するバッグシステム
JP2005535425A (ja) * 2002-08-21 2005-11-24 フレゼニウス・ヘモケア・イタリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 血液製品から白血球を低減させるためのフィルター
WO2007145328A1 (ja) * 2006-06-16 2007-12-21 Terumo Kabushiki Kaisha 血液処理フィルターおよび血液処理回路
JP4934133B2 (ja) * 2006-06-16 2012-05-16 テルモ株式会社 血液処理フィルターおよび血液処理回路
JP5661804B2 (ja) * 2010-12-27 2015-01-28 旭化成メディカル株式会社 血液処理フィルター

Also Published As

Publication number Publication date
EP0397403A1 (en) 1990-11-14
DE69005354T2 (de) 1994-05-19
DE69005354T4 (de) 1994-12-01
GB2231282B (en) 1993-08-04
GB9009986D0 (en) 1990-06-27
CA2016297A1 (en) 1990-11-09
ES2047851T3 (es) 1994-03-01
DE69005354D1 (de) 1994-02-03
ATE98880T1 (de) 1994-01-15
EP0397403B1 (en) 1993-12-22
GB2231282A (en) 1990-11-14
CA2016297C (en) 1995-12-19
JP2541340B2 (ja) 1996-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2541340B2 (ja) 血液および血液成分の白血球含量を低下させる装置および方法
US5344561A (en) Device for depletion of the leucocyte content of blood and blood components
US5229012A (en) Method for depletion of the leucocyte content of blood and blood components
EP1238694B1 (en) Device and method for depletion of the leukocyte content of blood components
US4925572A (en) Device and method for depletion of the leukocyte content of blood and blood components
US4923620A (en) Device for depletion of the leukocyte content of blood and blood components
EP0329303B2 (en) Device and method for separating leukocytes from platelet concentrate
US5258126A (en) Method for obtaining platelets
US4976861A (en) Method for determining the wetting characteristic of a porous medium
US5298165A (en) Method for removing leukocytes and a filter system for removing the same
US5360545A (en) Filter for obtaining platelets
JP2006503670A (ja) 生物学的流体フィルタ
CA1335713C (en) Device and method for separating leucocytes from platelet concentrate
JP2918595B2 (ja) 白血球分離器
JP2000334034A (ja) 血液成分分離方法
AU624095B2 (en) Depletion of leukocyte from blood
IL106893A (en) Method and device for separating material (sea) from a liquid intended for insertion into a patient
GB2250690A (en) Blood filters
IL108261A (en) Method and device for treating blood or blood component
JP2555722C (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070725

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term