JPH03272759A - ベッドにおける吊り上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、主に体の自由のきかない人に利用されるベッ
ド装置における吊り上げ装置に関す〔従来の技術Ｊ 体の自由のきかない人、例えば、寝たきり老人などに利
用されるベッドでは、寝たままの状態でシーツやフトン
を取り替えたり、衣服の着替えなどを行なわなければな
らない。更に、寝たきり老人に用便をさせたり、入浴を
させたりすることも必要である。従って、通常の人が使
用するベッドで上述の作業を行なうには、介護者に大き
な負担がかかる。

このため、介護者の負担を軽減したベッドとしての実願
昭６３−３２０７０号、特願昭６２−１４５２６８号等
が知られている。また■本出願人による特願平０１−１
３３８５３号、特願平０１−１３３８５４号及び特願平
０１−２６４５５２号がある。

■のベッドは、別に設けたリフトやクレーン等により人
を吊り上げ、上述のシーツやフトンを取り替えたり、そ
の他の作業を行なうものである。

■の本出願人によるベッド装置は、床板と人との間に吊
りベルトを数本通し、この吊りベルトの両端を本体フレ
ームに固定したサイトレール等に掛け、床板を下方に移
動し人を吊りベルトにより支持し、この間に上述のシー
ツやフトンを取り替えたり、その他の作業を行なうもの
である。

〔発明が解決しようとする課題１ しかしながら、■のベッドではリフトやクレーン等の吊
り上げ装置が別に必要になり、更に人を吊り上げた状態
を保つための保持具も別に必要となる。したがって、■
のベッドは装置的に大掛かりなものとなり、スペース的
にも大きくなりコスト的にも高くなる。加えて、上述の
保持具をベッドと人との間に入れる作業が介護者に大き
な負担を与えるものである。

また、■の本出願人によるベッド装置は、吊り上げ装置
や保持具等が別途必要にならず、構造的にも単純でスペ
ースも通常のベッドとほとんど同じであり、その操作も
容易である。しかしながら、吊りベルトをベッド装置の
床板と人体との間に入れる作業が介護者に意外に大きな
負担を与えていることがわかった。

そこで、本発明は、上記事情に鑑みて本出願人によるベ
ッド装置を改良発展させたもので、構造が簡単、スペー
スも通常のものと同じでありながら、患者及び介護者の
負担を軽減することのできるベッドにおける吊り上げ装
置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本発明のベッドにおける吊り
上げ装置は、床板を上下方向移動可能に設けてなるベッ
ドの本体フレームに固定部材を前記床板の長さ方向に取
りつけ、且つ前記固定部材に人体を吊る吊りシートを少
なくとも２枚取り付けてなり、該吊りシートは前記床板
を下方に移動して人体を吊った際、前記固定部材に人体
の支持位置よりも内方向に向かって分力が働くように取
り付けたものである。

また、吊りシートに円弧状の切欠部を設けているのが良
い。

〔作　　用〕

上記構成になるベッドにおける吊り上げ装置によれば、
床板上に横たわっている人の頭を若干持ち上げて一方の
吊りシートを差し入れ、更に、足を若干持ち上げて他方
の吊りシートを差し入れて、床板を下方に下げれば、吊
りシートにより人体が宙吊りとなり、これらの吊りシー
トは、いずれも人体に対して内方に分力が働き人体上を
すべり、人体を宙吊り状態で安定する位置で支持するよ
うになる。

また、吊りシートに円弧状の切欠部を設けであると、吊
りシートにて人体を宙吊りとする際これらの吊りシート
は切欠部にてよりスムーズに安定位置で人体を支持する
ようになる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。

第１図は本発明の吊り上げ装置を適用するベッド装置の
正面図、第２図はベッド装置の平面図、第３図はベッド
装置の側面図、第４図は座部伸縮装置を示す断面図、第
５図はベッド装置に吊り上げ装置を装着した状態の斜視
図である、図において、１はベッド装置（ベッド）を示
し、該ベッド装置ｌは、本体フレーム２と、該本体フレ
ーム２の上方に位置し脚部３と座部４と背部５とに３分
割された回動自在にそれぞれ連結されている床板６と、
該床板６を支持すると共に該床板６の前記座部４及び前
記本体フレーム２の間に回動自在にそれぞれ取り付けら
れている前及び後支持アーム７及び８と、前記座部４及
び前記本体フレーム２の間に回動自在にそれぞれ取り付
けられると共に伸縮動作可能な座部伸縮装置９と、前記
背部５及び前記本体フレーム３の間に回動自在にそれぞ
れ取り付けられると共に伸縮動作可能な背部伸縮装置ｌ
Ｏと、前記脚部３及び前記本体フレーム２の間に一端が
回動自在にそれぞれ取り付けられ他端が互いに回動自在
に連結している脚部側リンク１１及びフレーム側リンク
１２と、該両リンク１１．１２の連結点１３及び本体フ
レーム２の間に回動自在にそれぞれ取り付けられると共
に伸縮動作可能な脚部伸縮装置１４とを主要構成要素と
してなる。

前記本体フレーム２は、矩形状に強固に組まれており、
裏面にはキャスター１６が４個取り付けられ、移動自在
になっている。この本体フレーム２にはサイトレール（
固定部材）１７を着脱自在にすべく４本のバイブ１８が
立設されている前記サイトレール１７は、横方向のバイ
ブロ０゜６０及び縦方向のバイブロ１．６１を鳥居状に
組み、横方向のバイブロ０．６０にＵ字形のバイブロ２
．６２を差し込んで作られている。このサイトレール１
７は１本体フレーム２に立設した４本のバイブ１８にバ
イブロ１．６１を差し込むことにより、本体フレーム２
に固定している。このサイトレール１７の上段のバイブ
ロ０には掛は孔６３が４か所づつ穿けられている。そし
て、これらの掛は孔６３には本発明の要部である吊りシ
ート６４が掛けられている。この吊りシート６４は、第
６図に示すような矩形をなしたシート６５に曲線をなし
た切欠部６６を有し、シート６５の４隅に先端にフック
６７を接続したローブ６８を取り付けてなる。この吊り
シート６４は、前述のとおり、バイブロ０の掛は孔６３
にフック６７を掛けて使用するが、この掛は孔６３の位
置はバイブロ０の長手方向中心部の方にある。この理由
は、前記床板６と人体Ｍとの間に２枚の吊りシート６４
を入れる際、上半身及び下半身を持ち上げて、人体Ｍを
安定して支持できる安定位置Ａ、Ｂに吊りシート６４を
入れることが難しく、通常は頭部を若干持ち上げ一方の
吊りシート６４を一部入れ、脚部を若干持ち上げ他方の
吊りシート６４を入れることになる。しかし、掛は孔６
３は人体Ｍを安定して支持できる安定位置Ａ、Ｂに穿け
られている。従って、床板６を下方に下げた際吊りシー
ト６４．６４にはともに内方（矢線Ｃ方向）に向かって
分力が働くようになる。この分力により吊りシート６４
．６４は人体Ｍ上をすべり安定位置Ａ、Ｂに移動する。

また、吊りシート６４．６４は、共に切欠部６６を有し
ているが、この理由は床板６と人体Ｍとの間に吊りシー
ト６４．６４を入れ易く、且つ内方に向かう分力により
安定位置Ａ、Ｂに吊りシート６４．６４をスムーズに移
動させるためである。

前記床板６は、脚部３と座部４との間及び座部４と背部
５との間が所定の間隙６ａ、６ｂを存してビン１９及び
２０により回動自在に連結されている。また、背部５に
はへラドボード２１が着脱自在に取り付けられている。

前記前支持アーム（一方の支持アーム）７は、バイブに
より矩形に組まれ、一端が座部４の裏面に固定された支
点部２２．２２によって回動自在に取り付けられ、他端
が本体フレーム２に固定された支点部２３．２３によっ
て回動自在に取り付けられている。また、前記後支持ア
ーム（他端の支持アーム）８は、前述の前支持アーム７
と同様に構成されている。

前記座部伸縮装置９は、一端が座部４の裏面に固定され
た支点部２４によって回動自在に取り付けられ、他端が
本体フレーム２に固定された支点部２５によって回動自
在に取り付けられ、伸縮動作を行なうことにより、座部
４を上下方向に移動させるものである。

すなわち、この座部伸縮装置９は、第４図に示すように
モータ２６を取り付けた取付部２７が、前述の支点部２
５の回転軸２８に回動自在に取り付けられ、モータ２６
のモータ軸２６ａにはつオームギヤー２９が取り付けら
れている。

このウオームギヤー２９はネジ部３０のつオームホイー
ル３１に噛合している。このネジ部３０は。

バイブ３２の一端が取付部２７に固定され、ウオームホ
イール３１の軸心部には角ネジ３３が貫設されている。

この角ネジ３３の先端側は、移動ナツト３４のナツト部
３５に螺着されている。一方、角ネジ３３の基端側は、
前記取付部２７に取り付けられたラジアルベアリング３
６．３７に軸支されており、更に、移動ナツト３４によ
るスラスト荷重を受けるためのスラストベアリング３８
が、取付部２７とラジアルベアリング３６との間に設け
られている。

移動ナツト３４は、バイブ部３９の一端が前記すット部
３５と一体成形され、他端が前記支点部２４に回動自在
に取り付けられてなる。この移動ナツト３４は、ネジ部
３０の角ネジ３３が回動することにより、伸縮運動を行
なうようになっている。

そして、この伸縮運動の度合い、すなわち、移動ナツト
３４の移動位置を検出するための位ｒＩＩＳ出センサー
４０がネジ部３０のバイブ３２に設けられている。

前記背部伸縮装置ｌＯは、一端が背部５の裏面に固定さ
れた支点部４１によって回動自在に取り付けられ、他端
が本体フレーム２に固定された支点部４２によって回動
自在に取り付けられ、伸縮動作を行なうことにより、背
部５を上下方向に移動させるものである。この背部伸縮
装置１０は、前述の座部伸縮装置９とその構成が同一な
のでその詳細な説明を省略する。

前記脚部側リンク１１は、脚部３の裏面に固定された支
点部４３によって回動自在に取り付けられ、前記フレー
ム側リンク１２は本体フレーム２に固定された支点部４
４によって回動自在に取り付けられている。そして、こ
の脚部側及びフレーム側リンク１１及び１２は、前述の
とおり連結点１３により回動自在に取り付けられ、この
連結点１３に前記脚部伸縮装置１４の一端が回動自在に
取り付けられ、他端は本体フレーム２に固定された支点
Ｎ４５によって回動自在に取り付けられている。従って
、この脚部伸縮装置１４が伸縮動作を行なうことにより
、脚部３は上下運動、その他の様々な動きをするもので
ある。この脚部伸縮装置１４は、前述の一座部伸縮装置
９とその構成が同一なのでその詳細な説明を省略する。

次に、上記構成になるベッド装置における吊り上げ装置
の使用方法について述べる。

このベッド装置１は、座部、背部及び脚部伸縮装置９．
１０及び１４を操作すれば、床板６の形状及び位置を種
々変えることができる。

まず、第１図、第５図に示すようにベッド装置１を人が
横たわっている状態、すなわち床板６が原点にある状態
にする。次に、第７図（イ）に示すように、床板６と人
体Ｍとの間に吊りシート６４．６４を切欠部６６の方か
らそれぞれ差し込む。この際、一方の吊りシート６４は
横たわっている人の頭を少し持ち上げて差し込んでやる
と入れ易い、また、他方の吊りシート６４は膝を曲げそ
の部分から差し込んでやると入れ易い。

そして、吊りシート６４のフック６７を、バイブロ０に
穿けた掛は孔６３に差し込んで、サイトレール１７に吊
りシート６４を固定する。この際吊りシート６４．６４
は人体Ｍの身長方向の内方に向がって互いに引き合うよ
うに、すなわち、内方（矢線Ｃ方向）に向かって分力が
働くようにしてサイトレール１７に固定する。

そして、床板６が低床となるように制御装置（図示せず
）を設定しスタートさせると、座部、背部及び脚部伸縮
装置９、ＩＯ及び１４が伸縮し、床板６が下方に移動し
て低床を実現し、人体Ｍは吊りシート６４．６４により
宙吊りになる。この時、吊りシート６４．６４は人体Ｍ
の身長方向の内方に向かって互いに引き合うように固定
されているので、第７図Ｃ口）に示すように、吊りシー
ト６４．６４は人体Ｍの内方（矢線Ｃ方向）に向かおう
とする分力が働いて、人体Ｍの中心方向、すなわち安定
位置Ａ、Ｈに入って行き、より安定した状態で人体Ｍを
吊ることができる。

〔発明の効果１ 以上詳述したように、本発明のベッドにおける吊り上げ
装置によれば、床板上に横たわっている人の頭を若干持
ち上げて一方の吊りシートを差し入れ５更に足を若干持
ち上げて他方の吊りシートを差し入れて、床板を下方に
下げれば、吊りシートにより人体が宙吊りとなり、これ
らの吊りシートは、いずれ６人体に対して内方に分力が
働き人体上をすべり、人体を宙吊り状態で安定する位置
で支持するようになる。従って、リフトやクレーン、保
持具等を別途必要とせず、かつ構造が簡単、スペースも
通常のベッドと同じものでありながら、患者及び介護者
に負担をかけることなく、吊りシートにて人体を安定し
て宙吊りにすることが可能である。更に、そのあいだに
シーツやフトンを取り替えたり、衣服の着替え、用便、
入浴等を行なうことが容易にできる。

また、吊りシートに円弧状の切欠部を設けであると、上
述の効果に加えて、なお−要人体を安定して宙吊りにす
ることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は本発明の
吊り上げ装置を適用するベッド装置の正面図、第２図は
ベッド装置の平面図、第３図はベッド装置の側面図、第
４図は伸縮装置を示す断面図、第５図はベッド装置に吊
り上げ装置を装着した状態の斜視図、第６図は吊りシー
トの平面図、第７図は吊り上げ装置の使用状態を示す側
面図である。 ｌ・・・・・・ベッド装置（ベッド） ２・−・−・本体フレーム　　　６・・・−・・床板１
７−−−−−−サイトレール ６４−−−−・・吊りシート Ｍ−・・・−人体 第４図 ４４８−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）床板を上下方向移動可能に設けてなるベッドの本
   体フレームに固定部材を前記床板の長さ方向に取り付け
   、且つ前記固定部材に人体を吊る吊りシートを少なくと
   も２枚取り付けてなり、該吊りシートは前記床板を下方
   に移動して人体を吊った際、前記固定部材に人体の支持
   位置よりも内方向に向かって分力が働くように取り付け
   たことを特徴とするベッドにおける吊り上げ装置。
2. （２）吊りシートに円弧状の切欠部を設けた請求項（１
   ）記載のベッドにおける吊り上げ装置。