JPH03269170A - 繊維用処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は繊維用処理剤に関する。

［従来の技術］ 従来、繊維製造工程における処理剤として、鉱物油、動
植物油、カルボン酸エステル、アルキルエーテルエステ
ル、ワックスなどの平滑剤、界面活性剤および制電剤か
らなる繊維用処理剤が使用されている。

［発明が解決しようとする課題］ 近年、繊維製造工程は、高生産性、合理化および性能の
向上を目的とし、紡糸、延伸工程の高速化、精紡工程の
高速化が行われ、またタイヤコードでは、より高倍率延
伸化が進められている。

この様な高速紡糸、延伸による糸と各種ガイドとの摩擦
、高速精紡での糸とパルコンリングとの摩擦、およびタ
イヤコードでの糸と熱ローラーとの高接圧状態での摩擦
の条件がより過酷になることにより、繊維に付着した処
理剤の油膜が破壊され、糸切れを起こし操業性を低下さ
せる。しかしながら、前記の従来の技術に記載した繊維
用処理剤では、この糸切れを防止し操業性を良くするに
は不十分である。したがって糸切れを防止し操業性を良
くする方策が必要である。

［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、高速紡糸、延伸による糸と各種ガイドと
の摩擦、高速精紡での糸とパルコンリングとの摩擦、お
よびタイヤコードでの糸と熱ローラーとの高接圧状態で
の摩擦の条件がより過酷になっても、繊維に付着した処
理剤の油膜が破壊されにくく、糸切れを防止し操業性を
良くする繊維用処理剤を得ることを目的に鋭意、検討し
た結果、本発明に到達した。

すなわち本発明は、アルミニウムアルコレートまたはア
ルミニウムエステル化合物を必須成分として含むことを
特徴とする繊維用処理剤並びに（１）アルミニウムアル
コレートまたはアルミニウムエステル化合物と、（２）
平滑剤、界面活性剤および制電剤のうちの少なくとも一
種とを含有することを特徴とする処理剤である。

アルミニウムアルコレートまたはアルミニウムエステル
化合物としては、一般式（１）％式％（１） （式中Ｒ＋、　　Ｒ２，Ｒ３はアミノ基を有していても
よいアルキル基、アルケニル基、アリール基またはアシ
ル基でＲｌｔ　　Ｒａ、　　Ｒ３は同一であっても異な
っていてもよい。）で示される化合物があげられる。

一般式（１）において、Ｒ１，Ｒ２，Ｒａのアルキル基
としては、エチル基、イソプロピル基等が挙げられる。

アルケニル基としてはオレイル基等が挙げられる。アリ
ール基としては、フェニル基、トリル基等が挙げられる
。アシル基としては、アセチル基、ベンゾイル基等が挙
げられる。

アミノ基を育してもよいアルキル基、アルケニル基、ア
リール基およびアシル基としては、アミノエチル基、ア
ミノオレイル基、Ｐ−アミノフェニル基、アミノアセチ
ル基等が挙げられる。

アルミニウムアルコレートまたはアルミニウムエステル
化合物としては、モノ５ｅｃ−ブトキシアルミニクムジ
イソプロビレート、アルミニウムトリイソステアレート
、アルミニウムトリｓｅｃブチレート、トリステアリル
アルミネート、イソプロピルジアミノエチルアルミネー
ト、イソプロピルジデシルベンゼンアルミネート、イソ
プロピルジイソステアロイルアルミネート、イソプロピ
ルジオクタノイルアルミネート等があげられる。

アルミニウムアルコレート、アルミニウムエステル化合
物は併用してもよい。

本発明の繊維用処理剤は、通常（１）アルミニウムアル
コレートまたはアルミニウムエステル化合物と（２）平
滑剤、界面活性剤および制電剤のうち少なくとも一種と
を含有してなる。

平滑剤としては、鉱物油（ｎ製スピンドル油、流動パラ
フィン）、動植物油（ヤシ油、ヒマシ油など）、カルボ
ン酸エステル（インステアリルオレート、オレイルオレ
ート、ジオレイルアジペートなど）、アルキルエーテル
エステル（ラウリルアルコールのエチレンオキサイド２
モル付加物ラウレート、トリデシルアルコールのエチレ
ンオキサイド３モル付加物ラウレートなど）およびワッ
クス（カルナバワックス、パラフィンワックスなど）等
があげられ、これらのうち好ましいものは、カルボン酸
エステルおよびアルキルエーテルエステルである。

界面活性剤としては、高級アルコールのアルキレンオキ
サイド付加物（オクチルアルコールのエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド付加物、ステアリルアルコー
ルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加物
など）、多価アルコールエステルのアルキレンオキサイ
ド付加物（硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド２５モル
付加物、ソルビタントリオレエートのエチレンオキサイ
ド２０モル付加物など）があげられる。

制電剤としては、ホスフェート、ホスファイト、スルホ
ネート、脂肪酸石鹸などがあげられる。

さらに繊維用処理剤は、その他の添加剤およびｐＨ調整
剤を含をしていてもよい。

添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、シリコン
化合物、フッ素化合物などがあげられる。

ｐＨｒＡ整剤としては、アルカリ、アルキルアミンのア
ルキレンオキサイド付加物等があげられる。

以下に記載の％は、全繊維用処理剤中の重量を基準とす
る。

アルミニウムアルコレートまたはアルミニウムエステル
化合物の全処理剤中の含有量は、特に制限されないが、
通常０．２％以上、好ましくは０．２〜５０％、さらに
好ましくは、０．３〜２０％である。アルミニウムアル
コレートまたはアルミニウムエステル化合物の含を量が
０．　２％未満の場合には、糸切れを防止し操業性を良
くするには不十分である。

平滑剤の含有量は、通常１０〜５０％、好ましくは１５
〜８０％である。

界面活性剤の含有量は、通常１０〜７０％、好ましくは
、１５〜６０％である。

制電剤の含有量は、通常１〜２０％、好ましくは１〜１
５％である。

ｐＨ調整剤の添加量は、通常０．０２〜１０％、好まし
くは、０．０３〜８％である。

本発明の処理剤は、天然繊維（木綿、羊毛、絹など）、
再生繊維（レーヨン、アセテート、ベンベルブなど）お
よび合成繊維（ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル、アラ
ミドなどの素材）に使用でき、これらの素材およびその
繊維形態（長繊維、短繊維、太さなど）に制限されるも
のではない。

処理剤の繊維に対する付着量は、繊維の種類、形態、太
さ等で種々変えることが出来るが、繊維の重量に対して
、通常０．　１〜５％、好ましくは、０．２〜３％であ
る。

処理剤の使用方法は通常と同じでよく、例えば非含水（
原油または低粘度鉱物油で希釈）の形、または水で乳化
したエマルシぽンの形でローラー給油法、ノズル給油法
、スプレー給油法および浸漬給油法等の公知の方法によ
り、繊維の製造工程〜仕上げ工程の任意の位置で給油す
ることが出来る。特に、タイヤコードの製造工程に使用
するときは、前記の給油方法で紡糸直後あるいは延伸後
のいずれかの工程で給油してもよい。

［実施例］ 以下、実施例および比較例により本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。

実施例中の％は、特記しないかぎり全処理剤中の重量を
基準とする。

実施例中のＥＯはエチレンオキサイド、Ｐｏはプロピレ
ンオキサイドを示す。

硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５はＥＯの２５モル付加物を示
す。その他の場合も同様である。

実施例１ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート　　　　　　　　　５９％硬化ヒ
マシ油（ＥＯ）２５　　　　　　　３０％オクチルアル
コール　Ｐｏ、　　　　　　　１０％ＥＯ付加物 モノ５ｅｃ−ブトキシアルミニウム　　　　　１％ジイ
ソプロピレート 実施例２ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯｌ ＥＯ付加物 モノ５ｅｅ−ブトキシアルミニウム ジイソプロピレート 実施例３ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯｌ ＥＯ付加物 アルミニウムトリイソステアレート 実施例４ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコールＰＯ１ ＥＯ付加物 ５７％ ３０％ １０％ ３％ ５７％ ３０％ １０％ ３％ ５９％ ３０％ １０％ イソプロピルジオクタノイル アルミネート 実施例５ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯｌ ＥＯ付加物 イソプロピルジオクタノイル アルミネート 実施例６ （本発明の処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯ。

ＥＯ付加物 イソプロピルジオクタノイル アルミネート 実施例７ （本発明の処理剤） １％ ５７％ ３０％ ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯｌ ＥＯ付加物 イソプロピルジアミノエチル アルミネート １０％ ３％ 比較例１ （比較処理剤） ジオレイルアジペート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコールＰＯ１ ＥＯ付加物 ５０％ ３０％ １０％ １０％ 比較例２ （比較処理剤） ジトリデシルアジベート 硬化ヒマシ油（ＥＯ）２５ オクチルアルコール　ＰＯｌ ＥＯ付加物 ソルビタントリオレエート （ＥＯ）２０ ５０％ ３０％ １０％ １０％ ６０％ ３０％ １０％ ５５％ ３０％ １０％ ５％ 試験例１ ナイロンタイヤコード糸に実施例１〜７および比較例１
〜２に示す処理剤を１．　０重量％になるよう給油した
。この給油糸を第１図に示す加熱回転式金属摩擦体と高
接圧の状態で接触させ、そのときの給油糸が糸切れする
までの時間（分）を測定し糸切れ抵抗性を評価した。こ
の結果を表−１に示す。

表−１ 表−１に示す数値（時間、分）が大きい程、糸切れ抵抗
性が大きい。

（糸切れ抵抗性評価条件） 試料糸二　〇ナイロンタイヤコード糸（１２ＧＯＤｅ／
ｚｏ４ｔ）の湯洗糸 油剤付着量：１．０重量％ 測定装置：糸切れ抵抗性測定装置（第１図に示す。　） 荷重：　３Ｋｇ 摩擦体二回転式梨地クロム摩擦体 回転速度：８０ｍ／分 摩擦体温度：　１８０℃ 表−１の結果から本発明の処理剤はいずれも比較例に比
べ有意的に糸切れ抵抗性が高い。

［発明の効果コ 本発明の処理剤は、下記効果を奏する。

１）糸切れ抵抗性が高いことから、高速紡糸、延伸によ
る糸と各種ガイドとの摩擦、高速精紡での糸とパルコン
リングとの摩擦、およびタイヤコードでの糸と熱ローラ
ーとの高接圧状態での摩擦の条件がより過酷になっても
、繊維に付着した処理剤の油膜が破壊されに＜＜、糸切
れを防止し操業性を良くする。

２）近年ポリアミド及びポリエステルタイヤフードの製
造工程では、原糸強力をより向上させるため、延伸倍率
を更に上げる方策がとられている。

延伸倍率を上げることによる糸と熱ローラーとの摩擦（
高接圧状態）がより過酷になることに起因する操業性の
低下を防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は糸切れ抵抗性測定装置を示す説明図である。 １．６は糸固定装置、２．　３．　４及び５は動滑車、
７は給油糸、８は加熱回転式梨地クロム摩擦体、９は分
銅である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アルミニウムアルコレートまたはアルミニウムエス
   テル化合物を必須成分として含むことを特徴とする繊維
   用処理剤。 ２、アルミニウムアルコレートまたはアルミニウムエス
   テル化合物が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （式中Ｒ＿１、Ｒ＿２、Ｒ＿３はアミノ基を有していて
   もよいアルキル基、アルケニル基、アリール基またはア
   シル基である。）で示される請求項１記載の処理剤。 ３、（１）アルミニウムアルコレートまたはアルミニウ
   ムエステル化合物と、（２）平滑剤、界面活性剤および
   制電剤のうち少なくとも一種とを含有することを特徴と
   する繊維用処理剤。