JPH03267047A - Ｘ線ｃｔ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、表示画像上で設定されたＲＯＩを任意の拡大
率で拡大表示するＸ線ＣＴ装置に関する。

（従来の技術） 被検体の周囲を回転しながらＸ線管よりＸ線を曝射して
得られたプロジェクションデータは、Ｘ線管を中心とし
た極座標上でのデータである。

この極座標上でのデータは、角度情報を含むのでこの角
度情報を含むままの再構成演算アルゴリズムではアルゴ
リズムが複雑化する。このため、再構成演算処理におけ
る逆投影演算を行う前に、度静止直交座標系のＸ軸又は
Ｙ軸に投影してアルゴリズムを平易化したセンタリング
法が知られている。

このセンタリング法を用いた再構成演算処理を行うＸ線
ＣＴ装置において、再構成処理して表示されたＣＴ画像
上で設定されたＲＯＩについて拡大表示する際にもこの
センタリング法が適用されている。第４図は従来におけ
る拡大法を示す図で、収集される多数の例えば６００プ
ロジエクシヨンデータの内、１プロジエクシヨンデータ
について示すものである。

Ｘ線管１より曝射されたＸ線は、被検体Ｐを透過し、例
えば５１２チヤンネルの検出素子２を有する検出器３で
検出される。ＣＴ画像上で設定されたＲＯＩを拡大表示
する際に、検出器２が検出した１プロジエクシヨンデー
タの全てを例えばＮｏ＝１０２４ポイントでセンタリン
グした後に、ＲＯＩのＹ軸方向の長さをχとすると、こ
の長さχに対応する検出素子２ａの領域のデータ（デー
タ数Ｎχとする。）を所定の拡大率で拡大していた。

（発明が解決しようとする課題） このように従来例装置は構成されていたため、拡大表示
画像上での有効データ比率は、Ｎχ／Ｎｏとなり、ＲＯ
Ｉが小さくなればなる程この比率が小さくなるため、拡
大表示における画質が劣化するという問題があった。

そこで本発明は、拡大表示における画質劣化を低減し得
るＸ線ＣＴ装置を提供することを目的としている。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、被検体の周囲を回
転しながらＸ線を曝射して得られたプロジェクションデ
ータを再構成処理して０７画像を表示し、この表示され
たＣＴ画像上で設定されたＲＯＩを任意の拡大率で拡大
表示するＸ線ＣＴ装置において、前記得られたプロジェ
クションデータの内、前記ＲＯＩに対応するデータを前
記再構成処理の前段で補間処理を行って前記ＲＯＩに対
応するデータを所定拡大率で拡大するデータ拡大手段を
有することを特徴とするものである。

（作　用） 上記構成の装置の作用を説明する。

この装置においてＲＯＩを設定し、任意の拡大率情報を
入力すると、データ拡大手段は得られたプロジェクショ
ンデータの内、ＲＯＩに対応するデータを用いて補間処
理を行い、ＲＯＩに対応するデータを所定の拡大率で拡
大する。この所定の拡大率は、ＲＯＩの拡大率と同一と
してもよく、また異なるものとしてもよい。このように
して拡大された０７画像は、拡大されたデータに基づい
て画像が形成されるので拡大画像の画質劣化を低減でき
る。

（実施例） 以下に本発明の一実施例装置１０を図面を参照して説明
する。

第１図は本装置１０の全体ブロック図を示すものである
。

本装置１０は、０７画像の再構成に必要なプロジェクシ
ョンデータを収集すると共にこの収集したデータを記憶
するデータ収集系１１と、このデータ収集系１１により
収集されたプロジェクションデータに基づいて再構成演
算処理を行う再構成演算処理系１２と、キーボード等を
備えＲＯＩ設定、ＲＯＩの拡大率及び等倍表示若しくは
拡大表示モードの表示モード等の情報を操作者の入力操
作により入力する入力部１３と、０７画像の表示を行う
ＣＲＴデイスプレィ等を備えた出力部１４と、本装置１
０各部の制御を司るホストコンピュータ１５とを有する
ものである。

前記再構成演算処理系１２は、前記データ収集系１１に
収集されたプロジェクションデータをハードウェアに起
因する好ましくない特性の補正。

較正処理等の処理を行って、再構成演算を実行し得るデ
ータに補正する前処理系１６と、この前処理系１６によ
り前処理されたデータをセンタリング処理するセンタリ
ング系１７と、送出されたデータをＸＹ直交座標系上に
逆投影演算を行う逆投影演算処理系１８と、この処理系
１２の各部を制御するシステムコントローラ１９とを有
するものである。尚前記系１６乃至１８は、各処理を実
行するためのプロセッサをそれぞれ備えている。

前記出力部１４は、通常の０７画像の等倍全体表示以外
に、ホストコンピュータ１５から出力されたＲＯＩの拡
大率情報に基づいて逆投影演算処理系１８により再構成
されたＣＴ像の拡大表示を行うものである。

前記システムコントローラ１９は、再構成演算処理に関
する基本的パラメータである角度情報。

アドレスデータ等を算出し、再構成演算処理系１２各部
に備えられたプロセッサに必要な情報を配布するもので
ある。

更に前記センタリング系１７は、入力バッファメモリ２
０と、拡大表示する際にプロジェクションデータの一部
を補間処理してデータ数を拡大するデータ拡大手段２１
及びプロジェクションデータを一度直交座標における座
標軸Ｘ、　Ｙ上に投影するセンタリング手段２２を備え
たデータ処理系２３と、出力バッファメモリ２３とを有
している。

このデータ拡大手段２１は、入力部１３への入力操作に
よりＲＯＩが設定され、このＲＯＩについての拡大表示
モードが設定された場合に、データ収集系１１に収集さ
れたプロジェクションデータの内、設定されたＲＯＩに
対応するデータを補間処理を行って、データ数の拡大、
例えば１プロジエクシヨン当たり１０２４ポイントまで
拡大するものである。また、データ拡大手段２１及びセ
ンタリング手段２２は、ディジタルシグナルプロセッサ
を有して構成されデータ拡大処理、センタリング処理を
最適に実行できるようにハード化されているものである
。入力バッファメモリ２０がシステムコントローラ１９
の制御の下に、入力部１３からホストコンピュータ１５
に取り込まれたＲＯＩ情報をデータ処理系２３に与える
と、第２図に示すように、データ処理系２３はＲＯＩに
対応するデータが入力バッファメモリ２０に格納されて
いる初期アドレスを入力バッファメモリ２０に出力し、
この人力バッファメモリ２０に格納されているＲＯＩに
対応するデータＤｒを次々と読み込むようにしている。

次にこのように構成された実施例装置１０の作用、効果
を第３図をも参照して説明する。

ホストコンピュータ１５の制御下でデータ収集系１１に
収集されたプロジェクションデータは、前処理系１６に
取り込まれ、システムコントローラ１９の制御下で前処
理が行われる。次に前処理系１６により前処理されたデ
ータは、入力バッフアメモリ２０に記憶され、更にデー
タ処理系２３のセンタリング手段２２によりセンタリン
グ処理がされ、出力バッファメモリ２４を介して逆投影
演算処理系１８に出力される。次にこの逆投影演算処理
系１８は、出力されたデータをＸＹ直交座標上に逆投影
して画像再構成処理を行い、再構成された等倍のＣＴ両
画像全体像が出力部１４に表示される。

次に操作者は、この出力部１４に表示されたＣＴ両画像
見ながら入力部１３を操作してこのＣＴ画像上の一部に
ＲＯＩを設定する。続いて操作者は、このＲｏｔの拡大
率を任意に指定して、拡大表示モードを入力部１３に対
し選択する。ホストコンピュータ１５は、この入力部１
３より送出されたＲＯＩの幾何学情報をシステムコント
ローラ１９に出力する。システムコントローラ１９は、
送出されたＲＯＩの幾何学情報に基づいてＲＯＩについ
ての再構成演算処理を実行する。

まず、システムコントローラ１９は、データ収集系１１
に記憶されているＣＴ画像表示に用いられたのと同じプ
ロジェクションデータの全てを入力バッファメモリ２０
に入力する。次にデータ拡大手段２１は、ＲＯＩに対応
するプロジェクションデータＮχを補間して例えばプロ
ジェクションデータ当たり１０２４ポイントのデータ数
に拡大する。次にデータ拡大手段２１により拡大された
データＤｅは、センタリング手段２２により第３図に示
すように、直交座標の例えばＹ軸に一度投影される。こ
のＹ軸に投影されたデータＤｅは、システムコントロー
ラ１９の制御の下、出力バッファメモリ２４を介して逆
投影演算処理系１８に出力される。逆投影演算処理系１
８は、出力されたデータＤｅに基づいて直交座標系上に
逆投影して、再構成演算処理を行う。逆投影演算処理系
１８により再構成されたＣＴ像データは、システムコン
トローラ１９よりホストコンピュータ１５に転送される
。次に出力部１４は、ホストコンピュータ１５からの入
力部１３より入力されたＲＯＩの拡大率情報に基づいて
、ＲＯＩを拡大表示する。この拡大されたＣＴ両画像、
通常の表示におけるのと同様にデータが高密度化されて
いるため、通常の表示と同等の画質で表示される。

以上一実施例について説明したが本発明はこれに限定さ
れず、種々に変形実施が可能である。

例えば、再構成処理として逆投影演算以外のコンボリュ
ーション演算等の他の手法により実行するようにしても
よい。

［発明の効果］ 以上詳述した本発明によれば、データ拡大手段により得
られたプロジェクションデータの内、ＲＯＩに対応する
データを再構成処理の前段で拡大するようにしているの
で、拡大表示における画質劣化を低減し得るＸ線ＣＴ装
置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の全体ブロック図、第２
図はこの装置の入力バッファメモリとデータ処理系との
データ入出力状態を示す説明図、第３図はこの装置の作
用を示す説明図、第４図は従来例装置の作用を示す説明
図である。 １０・・・Ｘ線ＣＴ装置、 １２・・・再構成演算処理系。 １８・・・逆投影演算処理系、 ２１・・・データ拡大手段、 ２２・・・センタリング手段、 Ｙ・・・直交座標における座標軸、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被検体の周囲を回転しながらＸ線を曝射して得ら
   れたプロジェクションデータを再構成処理してＣＴ画像
   を表示し、この表示されたＣＴ画像上で設定されたＲＯ
   Ｉを任意の拡大率で拡大表示するＸ線ＣＴ装置において
   、前記得られたプロジェクションデータの内、前記ＲＯ
   Ｉに対応するデータを前記再構成処理の前段で補間処理
   を行って前記ＲＯＩに対応するデータを所定拡大率で拡
   大するデータ拡大手段を有することを特徴とするＸ線Ｃ
   Ｔ装置。
2. （２）前記再構成処理は、前記プロジェクションデータ
   を一度直交座標における座標軸上に投影した後に逆投影
   演算を行うものとする請求項１記載のＸ線ＣＴ装置。