JPH10295686A - 物体の画像を再構成する方法及びシステム - Google Patents
物体の画像を再構成する方法及びシステムInfo
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- JPH10295686A JPH10295686A JP9360188A JP36018897A JPH10295686A JP H10295686 A JPH10295686 A JP H10295686A JP 9360188 A JP9360188 A JP 9360188A JP 36018897 A JP36018897 A JP 36018897A JP H10295686 A JPH10295686 A JP H10295686A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T11/00—2D [Two Dimensional] image generation
- G06T11/003—Reconstruction from projections, e.g. tomography
- G06T11/005—Specific pre-processing for tomographic reconstruction, e.g. calibration, source positioning, rebinning, scatter correction, retrospective gating
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S378/00—X-ray or gamma ray systems or devices
- Y10S378/901—Computer tomography program or processor
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Image Processing (AREA)
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- Processing Or Creating Images (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像再構成時間を短縮することのできる物体
の画像を再構成する方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 本発明に係る方法及びシステムは、画像
の再構成のために特定のビューについての走査データが
完全にフィルタ処理されるという要件を不要にしたフィ
ルタ処理されていない走査データのためのアルゴリズム
を実現している。基底ビューについてのフィルタ処理さ
れていない走査データが、完全にフィルタ処理されて、
その基底ビューについてのフィルタ処理された走査デー
タを形成する。次いで、基底ビューについてのフィルタ
処理された走査データの少なくとも一部が、後続ビュー
に対して用いられる。後続ビューについては、この後続
ビューのフィルタ処理されていない走査データのうち高
周波数成分のみが、短いフィルタでフィルタ処理され
る。次いで、フィルタ処理された高周波数成分を、フィ
ルタ処理された基底ビューの走査データの低周波数成分
に加算して、後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定する。
の画像を再構成する方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 本発明に係る方法及びシステムは、画像
の再構成のために特定のビューについての走査データが
完全にフィルタ処理されるという要件を不要にしたフィ
ルタ処理されていない走査データのためのアルゴリズム
を実現している。基底ビューについてのフィルタ処理さ
れていない走査データが、完全にフィルタ処理されて、
その基底ビューについてのフィルタ処理された走査デー
タを形成する。次いで、基底ビューについてのフィルタ
処理された走査データの少なくとも一部が、後続ビュー
に対して用いられる。後続ビューについては、この後続
ビューのフィルタ処理されていない走査データのうち高
周波数成分のみが、短いフィルタでフィルタ処理され
る。次いで、フィルタ処理された高周波数成分を、フィ
ルタ処理された基底ビューの走査データの低周波数成分
に加算して、後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にはデータのフ
ィルタ処理に関し、より具体的には、イメージング・シ
ステムの走査データをフィルタ処理することに関する。
ィルタ処理に関し、より具体的には、イメージング・シ
ステムの走査データをフィルタ処理することに関する。
【0002】
【従来の技術】計算機式断層写真法(CT)システムの
ようなイメージング・システムでは、X線源はファン
(扇形)形状のビームを投射し、このビームは、デカル
ト座標系のX−Y平面であって、一般的に「イメージン
グ(作像)平面」と呼ばれる平面内に位置するようにコ
リメートされる。X線ビームは、患者等のイメージング
されるべき物体を通過する。ビームは、物体によって減
衰された後に、放射線検出器の配列に入射する。検出器
配列の所で受け取られる減衰したビーム放射線の強度
は、物体によるX線ビームの減衰量に依存している。配
列内の各々の検出器素子は、検出器の位置におけるビー
ム減衰の測定値である個別の電気信号を発生する。すべ
ての検出器からの減衰測定値は、個別に収集されて、透
過プロファイル(断面)を形成する。
ようなイメージング・システムでは、X線源はファン
(扇形)形状のビームを投射し、このビームは、デカル
ト座標系のX−Y平面であって、一般的に「イメージン
グ(作像)平面」と呼ばれる平面内に位置するようにコ
リメートされる。X線ビームは、患者等のイメージング
されるべき物体を通過する。ビームは、物体によって減
衰された後に、放射線検出器の配列に入射する。検出器
配列の所で受け取られる減衰したビーム放射線の強度
は、物体によるX線ビームの減衰量に依存している。配
列内の各々の検出器素子は、検出器の位置におけるビー
ム減衰の測定値である個別の電気信号を発生する。すべ
ての検出器からの減衰測定値は、個別に収集されて、透
過プロファイル(断面)を形成する。
【0003】公知の第3世代CTシステムでは、X線源
及び検出器配列は、X線ビームが物体と交差する角度が
一定に変化するように、イメージング平面内でイメージ
ングされるべき物体の周りをガントリと共に回転する。
1つのガントリ角度における検出器配列からの一群のX
線減衰測定値、即ち、投影データを「ビュー」と呼ぶ。
物体の1回の「走査」は、X線源及び検出器が1回転す
る間に様々なガントリ角度で形成される一組のビューで
構成されている。軸方向(アキシャル)走査の場合に
は、投影データを処理して、物体から切り取られた2次
元スライスに対応する画像を構成する。
及び検出器配列は、X線ビームが物体と交差する角度が
一定に変化するように、イメージング平面内でイメージ
ングされるべき物体の周りをガントリと共に回転する。
1つのガントリ角度における検出器配列からの一群のX
線減衰測定値、即ち、投影データを「ビュー」と呼ぶ。
物体の1回の「走査」は、X線源及び検出器が1回転す
る間に様々なガントリ角度で形成される一組のビューで
構成されている。軸方向(アキシャル)走査の場合に
は、投影データを処理して、物体から切り取られた2次
元スライスに対応する画像を構成する。
【0004】一組の投影データから画像を再構成する1
つの方法は、当業界でフィルタ補正逆投影(filtered b
ack projection)法と呼ばれている。この方法は、1回
の走査からの減衰測定値を、「CT数」又は「ハンスフ
ィールド(Hounsfield)単位」と呼ばれる整数に変換
し、これらの整数を用いて、陰極線管表示装置上の対応
するピクセルの輝度を制御するものである。
つの方法は、当業界でフィルタ補正逆投影(filtered b
ack projection)法と呼ばれている。この方法は、1回
の走査からの減衰測定値を、「CT数」又は「ハンスフ
ィールド(Hounsfield)単位」と呼ばれる整数に変換
し、これらの整数を用いて、陰極線管表示装置上の対応
するピクセルの輝度を制御するものである。
【0005】多数のスライスを収集するのに要求される
全走査時間を短縮するために、「螺旋」(ヘリカル)走
査を実行することができる。「螺旋」走査を実行するた
めには、所定の数のスライスについてのデータが収集さ
れている間に、患者は移動させられる。このようなシス
テムは、1回のファン・ビーム螺旋走査から単一の螺旋
を発生する。ファン・ビームによって精密に撮像された
螺旋から投影データが取得され、この投影データから各
々の所定のスライスの画像を再構成することができる。
走査時間を短縮することに加えて、螺旋走査は、画質の
改善及びコントラストのよりよい制御等のその他の利点
を提供する。
全走査時間を短縮するために、「螺旋」(ヘリカル)走
査を実行することができる。「螺旋」走査を実行するた
めには、所定の数のスライスについてのデータが収集さ
れている間に、患者は移動させられる。このようなシス
テムは、1回のファン・ビーム螺旋走査から単一の螺旋
を発生する。ファン・ビームによって精密に撮像された
螺旋から投影データが取得され、この投影データから各
々の所定のスライスの画像を再構成することができる。
走査時間を短縮することに加えて、螺旋走査は、画質の
改善及びコントラストのよりよい制御等のその他の利点
を提供する。
【0006】螺旋走査では、上述のように、各々のスラ
イス位置においてただ1つのビューのデータが収集され
る。あるスライスの画像を再構成するためには、そのス
ライスのための他のビューのデータは、他のビューにつ
いて収集されたデータに基づいて発生される。螺旋再構
成アルゴリズムは公知であり、例えば、Med. Phys.誌、
第17巻、第6号、1990年11月/12月のC. Cra
wford とK. King による「同時的な患者の並進による計
算機式断層写真撮影走査」("Computed Tomography Sca
nning with Simultaneous Patient Translation")に記
載されている。
イス位置においてただ1つのビューのデータが収集され
る。あるスライスの画像を再構成するためには、そのス
ライスのための他のビューのデータは、他のビューにつ
いて収集されたデータに基づいて発生される。螺旋再構
成アルゴリズムは公知であり、例えば、Med. Phys.誌、
第17巻、第6号、1990年11月/12月のC. Cra
wford とK. King による「同時的な患者の並進による計
算機式断層写真撮影走査」("Computed Tomography Sca
nning with Simultaneous Patient Translation")に記
載されている。
【0007】公知のイメージング・システムでは、各々
のビューについてのデータは典型的には、このようなビ
ューについての画像を再構成する前に完全にフィルタ処
理されている。各々のビューについてのすべてのデータ
を完全にフィルタ処理することが要求されると、画像を
再構成するのに必要な時間が長引く。しかしながら、今
までは、フィルタ処理を少しでも減少させる又は省く
と、画質が著しく劣化すると考えられていた。
のビューについてのデータは典型的には、このようなビ
ューについての画像を再構成する前に完全にフィルタ処
理されている。各々のビューについてのすべてのデータ
を完全にフィルタ処理することが要求されると、画像を
再構成するのに必要な時間が長引く。しかしながら、今
までは、フィルタ処理を少しでも減少させる又は省く
と、画質が著しく劣化すると考えられていた。
【0008】イメージング・システムの画像再構成時間
を短縮することが望ましい。又、全体の画質を大幅に劣
化させることなく、又、公知のイメージング・システム
で経費の大幅な増加を要求することなく、再構成時間を
短縮することが望ましい。更に、画像を再構成するとき
のデータのフィルタ処理速度を高めると共にフィルタ処
理の経費を減少させることが望ましい。
を短縮することが望ましい。又、全体の画質を大幅に劣
化させることなく、又、公知のイメージング・システム
で経費の大幅な増加を要求することなく、再構成時間を
短縮することが望ましい。更に、画像を再構成するとき
のデータのフィルタ処理速度を高めると共にフィルタ処
理の経費を減少させることが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの目的及びその他
の目的は、以下のようなシステムで達成され得る。即
ち、このシステムは、一実施例では、画像再構成のため
には特定のビューについての走査データが完全にフィル
タ処理されるという要件を不要にした走査データのため
のアルゴリズムを実現している。具体的には、本発明の
一実施例によれば、基底ビューについてのフィルタ処理
されていない走査データが、完全にフィルタ処理され
て、その基底ビューについてのフィルタ処理された走査
データを形成する。次いで、基底ビューについてのフィ
ルタ処理された走査データの少なくとも一部が、後続ビ
ューに対して用いられる。より明確に述べると、後続ビ
ューについては、この後続ビューの高周波数成分のみが
短いフィルタでフィルタ処理される。次いで、フィルタ
処理された高周波数成分を、フィルタ処理された基底ビ
ューの走査データに加算して、後続ビューについての完
全にフィルタ処理されたデータを推定する。
の目的は、以下のようなシステムで達成され得る。即
ち、このシステムは、一実施例では、画像再構成のため
には特定のビューについての走査データが完全にフィル
タ処理されるという要件を不要にした走査データのため
のアルゴリズムを実現している。具体的には、本発明の
一実施例によれば、基底ビューについてのフィルタ処理
されていない走査データが、完全にフィルタ処理され
て、その基底ビューについてのフィルタ処理された走査
データを形成する。次いで、基底ビューについてのフィ
ルタ処理された走査データの少なくとも一部が、後続ビ
ューに対して用いられる。より明確に述べると、後続ビ
ューについては、この後続ビューの高周波数成分のみが
短いフィルタでフィルタ処理される。次いで、フィルタ
処理された高周波数成分を、フィルタ処理された基底ビ
ューの走査データに加算して、後続ビューについての完
全にフィルタ処理されたデータを推定する。
【0010】上述のアルゴリズムを用いると、基底ビュ
ーの後に続くビューについてのデータをフィルタ処理す
るのに要求される処理時間が短縮する。このようなアル
ゴリズムは又、画質を大幅に劣化させないものと考えら
れる。加えて、このようなアルゴリズムは、データのフ
ィルタ処理の速度を高め、これにより、データのフィル
タ処理に関連する計算上の経費も又、減少する。
ーの後に続くビューについてのデータをフィルタ処理す
るのに要求される処理時間が短縮する。このようなアル
ゴリズムは又、画質を大幅に劣化させないものと考えら
れる。加えて、このようなアルゴリズムは、データのフ
ィルタ処理の速度を高め、これにより、データのフィル
タ処理に関連する計算上の経費も又、減少する。
【0011】
【実施例】図1及び図2を参照すると、計算機式断層写
真法(CT)イメージング・システム10が、「第3世
代」CTスキャナにおいて典型的なガントリ12を含ん
でいるものとして示されている。ガントリ12は、X線
源14を有しており、X線源14は、X線ビーム16を
ガントリ12の反対側に設けられている検出器配列18
に向かって投射する。X線ビーム16は、コリメータ
(図示されていない)によって、デカルト座標系のX−
Y平面であって、一般的に「イメージング平面」と呼ば
れる平面内に位置するようにコリメートされている。検
出器配列18は、検出器素子20によって形成されてお
り、これらの検出器素子20は一括で、患者22を通過
する投射されたX線を検知する。各々の検出器素子20
は、入射するX線ビームの強度を表す、従って患者22
を通過する際のビームの減衰を表す電気信号を発生す
る。X線投影データを収集するための1回の走査中に、
ガントリ12及びガントリ12に装着された構成部品
は、回転中心24の周りを回転する。
真法(CT)イメージング・システム10が、「第3世
代」CTスキャナにおいて典型的なガントリ12を含ん
でいるものとして示されている。ガントリ12は、X線
源14を有しており、X線源14は、X線ビーム16を
ガントリ12の反対側に設けられている検出器配列18
に向かって投射する。X線ビーム16は、コリメータ
(図示されていない)によって、デカルト座標系のX−
Y平面であって、一般的に「イメージング平面」と呼ば
れる平面内に位置するようにコリメートされている。検
出器配列18は、検出器素子20によって形成されてお
り、これらの検出器素子20は一括で、患者22を通過
する投射されたX線を検知する。各々の検出器素子20
は、入射するX線ビームの強度を表す、従って患者22
を通過する際のビームの減衰を表す電気信号を発生す
る。X線投影データを収集するための1回の走査中に、
ガントリ12及びガントリ12に装着された構成部品
は、回転中心24の周りを回転する。
【0012】ガントリ12の回転及びX線源14の動作
は、CTシステム10の制御機構26によって制御され
ている。制御機構26は、X線制御装置28と、ガント
リ・モータ制御装置30とを含んでいる。X線制御装置
28は、X線源14に対して電力信号及びタイミング信
号を供給し、ガントリ・モータ制御装置30は、ガント
リ12の回転速度及び位置を制御する。制御機構26内
に設けられているデータ収集システム(DAS)32
が、検出器素子20からのアナログ・データをサンプリ
ングし、後続の処理のためにこのデータをディジタル信
号に変換する。画像再構成装置34が、サンプリングさ
れてディジタル化されたX線データをDAS32から受
け取って、高速画像再構成を実行する。再構成された画
像は、計算機36への入力として印加され、計算機36
は、大容量記憶装置38に画像を記憶させる。
は、CTシステム10の制御機構26によって制御され
ている。制御機構26は、X線制御装置28と、ガント
リ・モータ制御装置30とを含んでいる。X線制御装置
28は、X線源14に対して電力信号及びタイミング信
号を供給し、ガントリ・モータ制御装置30は、ガント
リ12の回転速度及び位置を制御する。制御機構26内
に設けられているデータ収集システム(DAS)32
が、検出器素子20からのアナログ・データをサンプリ
ングし、後続の処理のためにこのデータをディジタル信
号に変換する。画像再構成装置34が、サンプリングさ
れてディジタル化されたX線データをDAS32から受
け取って、高速画像再構成を実行する。再構成された画
像は、計算機36への入力として印加され、計算機36
は、大容量記憶装置38に画像を記憶させる。
【0013】計算機36は又、キーボードを有している
コンソール40を介して、オペレータからの命令(コマ
ンド)及び走査パラメータを受け取る。付設された陰極
線管表示装置42によって、オペレータは、再構成され
た画像、及び計算機36からのその他のデータを観測す
ることができる。オペレータが供給した命令及びパラメ
ータは、計算機36によって用いられて、DAS32、
X線制御装置28及びガントリ・モータ制御装置30に
制御信号及び情報を供給する。加えて、計算機36はテ
ーブル・モータ制御装置44を動作させ、テーブル・モ
ータ制御装置44は、モータ式テーブル46を制御し
て、ガントリ12内で患者22を位置決めする。具体的
には、テーブル46は、患者22の部分をガントリ開口
48を通して移動させる。
コンソール40を介して、オペレータからの命令(コマ
ンド)及び走査パラメータを受け取る。付設された陰極
線管表示装置42によって、オペレータは、再構成され
た画像、及び計算機36からのその他のデータを観測す
ることができる。オペレータが供給した命令及びパラメ
ータは、計算機36によって用いられて、DAS32、
X線制御装置28及びガントリ・モータ制御装置30に
制御信号及び情報を供給する。加えて、計算機36はテ
ーブル・モータ制御装置44を動作させ、テーブル・モ
ータ制御装置44は、モータ式テーブル46を制御し
て、ガントリ12内で患者22を位置決めする。具体的
には、テーブル46は、患者22の部分をガントリ開口
48を通して移動させる。
【0014】以下の議論では、軸方向走査を用いている
CTシステムを特定的に取り上げることもある。しかし
ながら、本発明のアルゴリズムは、このようなシステム
と関連した実施に限定されているのではなく、螺旋走査
式CTシステム、ダイナミックCTシステム及びCT透
視検査(Fluoro)システム等の他のCTシステムと共に
用いられてもよい。更に、一実施例では、このアルゴリ
ズムは計算機36で実行されて、例えば大容量記憶装置
38に記憶されているデータを処理している。代替的に
は、このアルゴリズムは、画像再構成装置34で実行さ
れて、フィルタ処理された画像データを計算機36に供
給することができる。その他の代替的な実行方法も勿論
可能である。
CTシステムを特定的に取り上げることもある。しかし
ながら、本発明のアルゴリズムは、このようなシステム
と関連した実施に限定されているのではなく、螺旋走査
式CTシステム、ダイナミックCTシステム及びCT透
視検査(Fluoro)システム等の他のCTシステムと共に
用いられてもよい。更に、一実施例では、このアルゴリ
ズムは計算機36で実行されて、例えば大容量記憶装置
38に記憶されているデータを処理している。代替的に
は、このアルゴリズムは、画像再構成装置34で実行さ
れて、フィルタ処理された画像データを計算機36に供
給することができる。その他の代替的な実行方法も勿論
可能である。
【0015】図3は、走査データをフィルタ処理するの
に利用される公知のフィルタ、即ち再構成カーネルのイ
ンパルス応答50を示している。図示のように、インパ
ルス応答50は、2つのテール(尾部)54及び56を
伴う中心部分52を含んでいる。中心部分52は実質的
に、フィルタ処理された走査データの高周波数成分を定
義しており、他方、テール54及び56は本質的に、フ
ィルタ処理された走査データの低周波数成分を定義して
いる。フィルタ処理が852のデータ点について実行さ
れるべきであり、即ちN=852であり、且つフィルタ
・カーネルが2×1024点についての計算を実行する
ように初期構成されているならば、再構成カーネルは、
1024と852との差の2倍にトランケート(切り取
り)される。フィルタ処理されたデータの低周波数成
分、即ちテール54及び56は典型的には、ビューから
ビューまでで高速に変動するわけではない。
に利用される公知のフィルタ、即ち再構成カーネルのイ
ンパルス応答50を示している。図示のように、インパ
ルス応答50は、2つのテール(尾部)54及び56を
伴う中心部分52を含んでいる。中心部分52は実質的
に、フィルタ処理された走査データの高周波数成分を定
義しており、他方、テール54及び56は本質的に、フ
ィルタ処理された走査データの低周波数成分を定義して
いる。フィルタ処理が852のデータ点について実行さ
れるべきであり、即ちN=852であり、且つフィルタ
・カーネルが2×1024点についての計算を実行する
ように初期構成されているならば、再構成カーネルは、
1024と852との差の2倍にトランケート(切り取
り)される。フィルタ処理されたデータの低周波数成
分、即ちテール54及び56は典型的には、ビューから
ビューまでで高速に変動するわけではない。
【0016】一般的には、本発明のアルゴリズムの一実
施例によれば、患者22又は関心のある物体のフィルタ
処理されていない走査データを収集するために、画質を
保証する完全な1回の走査が実行される。関心のある物
体の基底ビューvB についてのフィルタ処理されていな
い走査データは、公知のフィルタ処理手法に従って完全
にフィルタ処理されて、このような基底ビューについて
の完全にフィルタ処理された走査データFfull(vB )
を形成する。各々の後続ビューについては、高周波数成
分のみが完全にフィルタ処理される。ある後続ビューに
ついての完全にフィルタ処理された高周波数データを、
完全にフィルタ処理された基底ビューの走査データに加
算して、この後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定する。
施例によれば、患者22又は関心のある物体のフィルタ
処理されていない走査データを収集するために、画質を
保証する完全な1回の走査が実行される。関心のある物
体の基底ビューvB についてのフィルタ処理されていな
い走査データは、公知のフィルタ処理手法に従って完全
にフィルタ処理されて、このような基底ビューについて
の完全にフィルタ処理された走査データFfull(vB )
を形成する。各々の後続ビューについては、高周波数成
分のみが完全にフィルタ処理される。ある後続ビューに
ついての完全にフィルタ処理された高周波数データを、
完全にフィルタ処理された基底ビューの走査データに加
算して、この後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定する。
【0017】より具体的に、図4は、基底ビュー及び後
続ビューについての完全にフィルタ処理された走査デー
タを発生するための本発明の一実施例に従った一連の処
理工程を示している。上述のように、1回の走査が実行
されて(工程番号58)、複数のビューについてのフィ
ルタ処理されていない走査データを収集する。この走査
は、例えば、基底ビューについてはフィルタ処理されて
いない走査データvBを、又、後続ビューiについては
フィルタ処理されていない走査データvi を収集してい
る。フィルタ処理されていない基底ビューの走査データ
vB は、フィルタ処理されて(工程番号60)、基底ビ
ューについてのフィルタ処理された走査データF
full(vB )を形成する。
続ビューについての完全にフィルタ処理された走査デー
タを発生するための本発明の一実施例に従った一連の処
理工程を示している。上述のように、1回の走査が実行
されて(工程番号58)、複数のビューについてのフィ
ルタ処理されていない走査データを収集する。この走査
は、例えば、基底ビューについてはフィルタ処理されて
いない走査データvBを、又、後続ビューiについては
フィルタ処理されていない走査データvi を収集してい
る。フィルタ処理されていない基底ビューの走査データ
vB は、フィルタ処理されて(工程番号60)、基底ビ
ューについてのフィルタ処理された走査データF
full(vB )を形成する。
【0018】次いで、フィルタ処理されていない基底ビ
ューの走査データvB の少なくとも一部を用いて、フィ
ルタ処理されていない後続ビューの走査データvi の高
周波数成分を同定する(工程番号62)。具体的に述べ
ると、フィルタ処理されていない基底ビューの走査デー
タvB の少なくとも一部を用いて、関数f(vB )に従
って、フィルタ処理されていない後続ビューの走査デー
タvi の低周波数成分vi Lを推定する(工程番号6
4)。尚、この推定値は、後続ビューの走査データvi
のより高い周波数成分の若干を含んでいてもよい。一実
施例によれば、低周波数成分は、ビューとビューとの間
で高速に変動するわけではないので、フィルタ処理され
ていない後続ビューの走査データvi の低周波数成分
は、フィルタ処理されていない基底ビューの走査データ
vB と同一である、即ちvi L=f(vB)=vB である
ものと推定される。次いで、フィルタ処理されていない
後続ビューの走査データvi の推定された低周波数成
分、即ちf(vB )を、フィルタ処理されていない後続
ビューの走査データvi から減算して(工程番号6
6)、即ちvi −f(vB )として、フィルタ処理され
ていない後続ビューの走査データvi の高周波数成分
(又は可能性としてそのサブセット)を同定する。具体
的には、フィルタ処理されていない後続ビューの走査デ
ータvi の高周波数成分vi Hは、関係式vi H=vi −f
(vB )=vi −vi Lに従って決定される。
ューの走査データvB の少なくとも一部を用いて、フィ
ルタ処理されていない後続ビューの走査データvi の高
周波数成分を同定する(工程番号62)。具体的に述べ
ると、フィルタ処理されていない基底ビューの走査デー
タvB の少なくとも一部を用いて、関数f(vB )に従
って、フィルタ処理されていない後続ビューの走査デー
タvi の低周波数成分vi Lを推定する(工程番号6
4)。尚、この推定値は、後続ビューの走査データvi
のより高い周波数成分の若干を含んでいてもよい。一実
施例によれば、低周波数成分は、ビューとビューとの間
で高速に変動するわけではないので、フィルタ処理され
ていない後続ビューの走査データvi の低周波数成分
は、フィルタ処理されていない基底ビューの走査データ
vB と同一である、即ちvi L=f(vB)=vB である
ものと推定される。次いで、フィルタ処理されていない
後続ビューの走査データvi の推定された低周波数成
分、即ちf(vB )を、フィルタ処理されていない後続
ビューの走査データvi から減算して(工程番号6
6)、即ちvi −f(vB )として、フィルタ処理され
ていない後続ビューの走査データvi の高周波数成分
(又は可能性としてそのサブセット)を同定する。具体
的には、フィルタ処理されていない後続ビューの走査デ
ータvi の高周波数成分vi Hは、関係式vi H=vi −f
(vB )=vi −vi Lに従って決定される。
【0019】次いで、高周波数成分vi −f(vB )
は、フィルタ処理されて、フィルタ処理された高周波数
データ成分FHF(vi −f(vB ))を形成する。高周
波数成分vi −f(vB )を、短い、即ち小さいフィル
タ・カーネルでフィルタ処理して、処理時間を更に短縮
してもよい。短いカーネルは、一実施例では、フィルタ
処理されていない走査データvB を完全にフィルタ処理
するときに要求される演算の近似的に2分の1しか要求
しない。
は、フィルタ処理されて、フィルタ処理された高周波数
データ成分FHF(vi −f(vB ))を形成する。高周
波数成分vi −f(vB )を、短い、即ち小さいフィル
タ・カーネルでフィルタ処理して、処理時間を更に短縮
してもよい。短いカーネルは、一実施例では、フィルタ
処理されていない走査データvB を完全にフィルタ処理
するときに要求される演算の近似的に2分の1しか要求
しない。
【0020】次いで、フィルタ処理された高周波成分F
HF(vi −f(vB ))を、フィルタ処理された基底ビ
ューの走査データFfull(vB )の少なくとも一部に加
算して(工程番号70)、後続ビューについての完全に
フィルタ処理された走査データFfull(vi )を推定す
る。具体的に述べると、フィルタ処理された基底ビュー
の走査データFfull(vB )を用いて、関数f(vB )
と実質的に同一である関数f(Ffull(vB ))に従っ
て、フィルタ処理された後続ビューの走査データFfull
(vi )の低周波数成分を推定する(工程番号72)。
前述のように、低周波数成分はビューとビューとの間で
高速に変動するわけではないので、フィルタ処理された
後続ビューの走査データの低周波数成分f(Ffull(v
B ))は、フィルタ処理された基底ビューの走査データ
Ffull(vB )と等しい、即ちf(Ffull(vB ))=
Ffull(vB )であるものと推定してもよい。次いで、
フィルタ処理された後続ビューの推定された低周波数成
分f(Ffull(vB ))を、フィルタ処理された高周波
データ成分FHF(vi −f(vB ))に加算して、即ち
f(Ffull(vB ))+FHF(vi −f(vB ))とし
て、後続ビューについての完全にフィルタ処理された走
査データFfull(vi )を推定する。
HF(vi −f(vB ))を、フィルタ処理された基底ビ
ューの走査データFfull(vB )の少なくとも一部に加
算して(工程番号70)、後続ビューについての完全に
フィルタ処理された走査データFfull(vi )を推定す
る。具体的に述べると、フィルタ処理された基底ビュー
の走査データFfull(vB )を用いて、関数f(vB )
と実質的に同一である関数f(Ffull(vB ))に従っ
て、フィルタ処理された後続ビューの走査データFfull
(vi )の低周波数成分を推定する(工程番号72)。
前述のように、低周波数成分はビューとビューとの間で
高速に変動するわけではないので、フィルタ処理された
後続ビューの走査データの低周波数成分f(Ffull(v
B ))は、フィルタ処理された基底ビューの走査データ
Ffull(vB )と等しい、即ちf(Ffull(vB ))=
Ffull(vB )であるものと推定してもよい。次いで、
フィルタ処理された後続ビューの推定された低周波数成
分f(Ffull(vB ))を、フィルタ処理された高周波
データ成分FHF(vi −f(vB ))に加算して、即ち
f(Ffull(vB ))+FHF(vi −f(vB ))とし
て、後続ビューについての完全にフィルタ処理された走
査データFfull(vi )を推定する。
【0021】上述の実施例によれば、基底ビューの走査
データのみが、完全なフィルタで完全にフィルタ処理さ
れている。後続ビューについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データは、完全なフィルタ処理よりも短く、且
つより計算上単純な高周波数フィルタによって取得され
ている。明確に述べると、走査データvi を完全にフィ
ルタ処理するための計算上の経費及び複雑さは、以下の
式で記述される。
データのみが、完全なフィルタで完全にフィルタ処理さ
れている。後続ビューについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データは、完全なフィルタ処理よりも短く、且
つより計算上単純な高周波数フィルタによって取得され
ている。明確に述べると、走査データvi を完全にフィ
ルタ処理するための計算上の経費及び複雑さは、以下の
式で記述される。
【0022】 Ffull(vi )=FHF(vi −f(vB ))+f(Ffull(vB )) (1) ここで、Ffull(vi )は、ビューiについての完全に
フィルタ処理された走査データ、f(vB )は、ビュー
iについての推定されたフィルタ処理されていない低周
波数走査データ、f(Ffull(vB ))は、ビューiに
ついての推定されたフィルタ処理された低周波数走査デ
ータ、及びFHF(vi −f(vB ))は、ビューiにつ
いてのフィルタ処理された高周波数走査データである。
フィルタ処理された走査データ、f(vB )は、ビュー
iについての推定されたフィルタ処理されていない低周
波数走査データ、f(Ffull(vB ))は、ビューiに
ついての推定されたフィルタ処理された低周波数走査デ
ータ、及びFHF(vi −f(vB ))は、ビューiにつ
いてのフィルタ処理された高周波数走査データである。
【0023】特定的な一実施例として、計算上の経費及
び複雑さの節減効果は、周波数領域について、完全にフ
ィルタ処理されたデータを推定する工程に応じて決定さ
れる。周波数領域のデータをフィルタ処理するときに
は、生データに対して、高速フーリエ変換(FFT)が
典型的には適用される。具体的には、生データに対して
順(forward)FFTを適用し、このようなデータに、
複素乗算関数を作用させる。引き続いて、このデータに
対して逆FFTを適用して、フィルタ処理されたデータ
を発生する。
び複雑さの節減効果は、周波数領域について、完全にフ
ィルタ処理されたデータを推定する工程に応じて決定さ
れる。周波数領域のデータをフィルタ処理するときに
は、生データに対して、高速フーリエ変換(FFT)が
典型的には適用される。具体的には、生データに対して
順(forward)FFTを適用し、このようなデータに、
複素乗算関数を作用させる。引き続いて、このデータに
対して逆FFTを適用して、フィルタ処理されたデータ
を発生する。
【0024】f(vB )=vB であり、f(Ffull(v
B ))=Ffull(vB )であるときに、且つFFTを用
いて、フィルタ処理されていない走査データを完全にフ
ィルタ処理するときには、長さ2×N2nの完全なフィ
ルタ・ベクタが典型的には要求される。ここで、N2n
は、Nよりも大きい、又はNに等しい2の第1冪(firs
t power)である。例えば、ある投影についての850
の点があるとき、即ちN=850であるときには、長さ
2048のベクタ、即ち長さ2×1024のベクタが典
型的には要求される。これにより、公知の方法に従って
各々のビューを完全にフィルタ処理するためには、
(1)順FFT及び(2)逆FFTについて2×N2n
×log2 (2×N2n)のオーダの計算、並びに
(3)複素乗算関数について2×N2nのオーダの計算
が要求される。
B ))=Ffull(vB )であるときに、且つFFTを用
いて、フィルタ処理されていない走査データを完全にフ
ィルタ処理するときには、長さ2×N2nの完全なフィ
ルタ・ベクタが典型的には要求される。ここで、N2n
は、Nよりも大きい、又はNに等しい2の第1冪(firs
t power)である。例えば、ある投影についての850
の点があるとき、即ちN=850であるときには、長さ
2048のベクタ、即ち長さ2×1024のベクタが典
型的には要求される。これにより、公知の方法に従って
各々のビューを完全にフィルタ処理するためには、
(1)順FFT及び(2)逆FFTについて2×N2n
×log2 (2×N2n)のオーダの計算、並びに
(3)複素乗算関数について2×N2nのオーダの計算
が要求される。
【0025】しかしながら、前述の方法によって、あら
ゆる後続ビューvi についてのフィルタ処理されていな
い走査データを、N2nの長さ(例えば、上述の例では
1024の長さ)しか有していないベクタで完全にフィ
ルタ処理することが可能になる。高周波数データのフィ
ルタ処理は、基底ビューの走査データvB をフィルタ処
理するのに要求される計算の近似的に2分の1のみを要
求するに留まる。具体的には、順FFT及び逆FFTを
適用して高周波数データvi Hを推定するときに、近似的
に(N2n)×(log2 (N2n))+(2×N)の
計算のみが必要であるに留まる。上述の方法によってフ
ィルタ処理される各々のビューvi についてのデータに
対して順FFT及び逆FFTを適用する際の公知の方法
に対する計算比は近似的に、 計算比=(N2n×log2 (N2n)+2×N)/
(2×N2n×log2 (2×N2n)) である。複素乗算の実行については、上述の方法は、公
知の方法の計算回数の2分の1のみを要求するに留ま
る。
ゆる後続ビューvi についてのフィルタ処理されていな
い走査データを、N2nの長さ(例えば、上述の例では
1024の長さ)しか有していないベクタで完全にフィ
ルタ処理することが可能になる。高周波数データのフィ
ルタ処理は、基底ビューの走査データvB をフィルタ処
理するのに要求される計算の近似的に2分の1のみを要
求するに留まる。具体的には、順FFT及び逆FFTを
適用して高周波数データvi Hを推定するときに、近似的
に(N2n)×(log2 (N2n))+(2×N)の
計算のみが必要であるに留まる。上述の方法によってフ
ィルタ処理される各々のビューvi についてのデータに
対して順FFT及び逆FFTを適用する際の公知の方法
に対する計算比は近似的に、 計算比=(N2n×log2 (N2n)+2×N)/
(2×N2n×log2 (2×N2n)) である。複素乗算の実行については、上述の方法は、公
知の方法の計算回数の2分の1のみを要求するに留ま
る。
【0026】従って、上述のアルゴリズムは、複数のビ
ューについての走査データをフィルタ処理するのに要求
される処理時間を短縮する。具体的には、このアルゴリ
ズムは、基底ビューについての走査データをフィルタ処
理するのに要求される計算の近似的に2分の1で、各々
の後続ビューvi についてのフィルタ処理された走査デ
ータを提供する。従って、画像再構成時間が短縮され、
又、フィルタ処理の時間及び複雑さが短縮又は減少す
る。
ューについての走査データをフィルタ処理するのに要求
される処理時間を短縮する。具体的には、このアルゴリ
ズムは、基底ビューについての走査データをフィルタ処
理するのに要求される計算の近似的に2分の1で、各々
の後続ビューvi についてのフィルタ処理された走査デ
ータを提供する。従って、画像再構成時間が短縮され、
又、フィルタ処理の時間及び複雑さが短縮又は減少す
る。
【0027】上述のアルゴリズムを改変して、周波数領
域以外の領域(例えば、空間領域)におけるデータをフ
ィルタ処理してもよい。すると、このような他の領域で
の計算上の節減効果がより大きくなるかもしれない。同
様に、このような実施例をCTシステム以外のイメージ
ング・システムと関連させて用いてもよい。加えて、上
述のアルゴリズムを改変して、1つよりも多い完全にフ
ィルタ処理された基底ビューを用いて、完全にフィルタ
処理された走査データを推定するようにしてもよい。例
えば、基底ビューvB を周期的にリフレッシュすること
ができる。具体的には、1回の走査を通じて新たな基底
ビューを周期的に選択し、次いで、このような新たなビ
ューを用いて後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定することができる。
域以外の領域(例えば、空間領域)におけるデータをフ
ィルタ処理してもよい。すると、このような他の領域で
の計算上の節減効果がより大きくなるかもしれない。同
様に、このような実施例をCTシステム以外のイメージ
ング・システムと関連させて用いてもよい。加えて、上
述のアルゴリズムを改変して、1つよりも多い完全にフ
ィルタ処理された基底ビューを用いて、完全にフィルタ
処理された走査データを推定するようにしてもよい。例
えば、基底ビューvB を周期的にリフレッシュすること
ができる。具体的には、1回の走査を通じて新たな基底
ビューを周期的に選択し、次いで、このような新たなビ
ューを用いて後続ビューについての完全にフィルタ処理
されたデータを推定することができる。
【0028】代替的には、複数の基底ビューを同時的に
用いて、このような複数の基底ビューの中間のビューに
ついての完全にフィルタ処理されたデータを推定するこ
とができる。例えば、図5は、本発明のもう1つの実施
例に従った一連の処理工程を示している。Mごとに1つ
のビューについての生の走査データが、公知の完全なフ
ィルタ処理方法に従って完全にフィルタ処理されると仮
定する。又、pは、0,1,…,Lの値を有している測
定インデクスであり、Lは、1回の走査中に収集された
ビューの最大数をMで除算したものであると仮定する。
2つの基底ビューvpM及びv(p+1)Mについてのフィルタ
処理されていない走査データが、完全にフィルタ処理さ
れて(工程番号80)、それぞれのビューについてのフ
ィルタ処理された走査データFfull(vpM)及びFfull
(v(p+1)M)を形成する。完全にフィルタ処理されるべ
きビューの数Mは、走査に先立って選択され、例えば大
容量記憶装置38に記憶されていてもよい。
用いて、このような複数の基底ビューの中間のビューに
ついての完全にフィルタ処理されたデータを推定するこ
とができる。例えば、図5は、本発明のもう1つの実施
例に従った一連の処理工程を示している。Mごとに1つ
のビューについての生の走査データが、公知の完全なフ
ィルタ処理方法に従って完全にフィルタ処理されると仮
定する。又、pは、0,1,…,Lの値を有している測
定インデクスであり、Lは、1回の走査中に収集された
ビューの最大数をMで除算したものであると仮定する。
2つの基底ビューvpM及びv(p+1)Mについてのフィルタ
処理されていない走査データが、完全にフィルタ処理さ
れて(工程番号80)、それぞれのビューについてのフ
ィルタ処理された走査データFfull(vpM)及びFfull
(v(p+1)M)を形成する。完全にフィルタ処理されるべ
きビューの数Mは、走査に先立って選択され、例えば大
容量記憶装置38に記憶されていてもよい。
【0029】次いで、フィルタ処理されていない基底ビ
ューの走査データvpM及びv(p+1)Mの少なくとも一部を
用いて、フィルタ処理されていない中間ビューの走査デ
ータvi の高周波数成分が同定される(工程番号8
2)。具体的に述べると、フィルタ処理されていない基
底ビューの走査データvpM及びv(p+1)Mを用いて、関数
f(vpM,v(p+1)M)に従って、フィルタ処理されてい
ない中間ビューの走査データvi の低周波数成分vi Lを
推定する(工程番号84)。一実施例によれば、フィル
タ処理されていない中間ビューの走査データvi の低周
波数成分は、フィルタ処理されていない基底ビューの走
査データvpM及びv(p+1)Mの平均である、即ちvi L=f
(vpM,v(p+1)M)=(1/2)×(vpM+v(p+1)M)
であるものと推定される。次いで、フィルタ処理されて
いない中間ビューの走査データvi の推定された低周波
数成分を、フィルタ処理されていない中間ビューの走査
データvi から減算して(工程番号86)、即ちvi −
f(vpM,v(p+1)M)として、フィルタ処理されていな
い中間ビューの走査データvi の高周波数成分を同定す
る。次いで、フィルタ処理されていない高周波数データ
vi −f(vpM,v(p+1 )M)は、短い、即ち高周波数の
フィルタでフィルタ処理されて(工程番号88)、フィ
ルタ処理された高周波数データFHF(vi −f(vpM,
v(p+1)M))を形成する。
ューの走査データvpM及びv(p+1)Mの少なくとも一部を
用いて、フィルタ処理されていない中間ビューの走査デ
ータvi の高周波数成分が同定される(工程番号8
2)。具体的に述べると、フィルタ処理されていない基
底ビューの走査データvpM及びv(p+1)Mを用いて、関数
f(vpM,v(p+1)M)に従って、フィルタ処理されてい
ない中間ビューの走査データvi の低周波数成分vi Lを
推定する(工程番号84)。一実施例によれば、フィル
タ処理されていない中間ビューの走査データvi の低周
波数成分は、フィルタ処理されていない基底ビューの走
査データvpM及びv(p+1)Mの平均である、即ちvi L=f
(vpM,v(p+1)M)=(1/2)×(vpM+v(p+1)M)
であるものと推定される。次いで、フィルタ処理されて
いない中間ビューの走査データvi の推定された低周波
数成分を、フィルタ処理されていない中間ビューの走査
データvi から減算して(工程番号86)、即ちvi −
f(vpM,v(p+1)M)として、フィルタ処理されていな
い中間ビューの走査データvi の高周波数成分を同定す
る。次いで、フィルタ処理されていない高周波数データ
vi −f(vpM,v(p+1 )M)は、短い、即ち高周波数の
フィルタでフィルタ処理されて(工程番号88)、フィ
ルタ処理された高周波数データFHF(vi −f(vpM,
v(p+1)M))を形成する。
【0030】次いで、フィルタ処理された高周波データ
FHF(vi −f(vpM,v(p+1)M))を、フィルタ処理
された基底ビューの走査データFfull(vpM)及びF
full(v(p+1)M)の少なくとも一部に加算して(工程番
号90)、中間ビューについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データFfull(vi )を推定する。より明確に
述べると、フィルタ処理された基底ビューの走査データ
Ffull(vpM)及びFfu ll(v(p+1)M)を用いて、関数
f(vpM,v(p+1)M)と実質的に同一である関数f(F
full(vpM),Ffull(v(p+1)M))に従って、フィル
タ処理された中間ビューの走査データFfull(vi )の
低周波数成分を推定する(工程番号92)。例えば、フ
ィルタ処理された中間ビューの走査データの低周波数成
分f(Ffu ll(vpM),Ffull(v(p+1)M))は、フィ
ルタ処理された基底ビューの走査データFfull(vpM)
及びFfull(v(p+1)M)の平均である、即ちf(Ffull
(v pM),Ffull(v(p+1)M))=(1/2)×(F
full(vpM)+Ffull(v(p+1 )M))であるものと推定
することができる。次いで、フィルタ処理された中間ビ
ューの推定された低周波数成分f(Ffull(vpM),F
full(v(p+1)M))を、フィルタ処理された高周波デー
タ成分FHF(vi −f(vpM,v(p+1)M))に加算して
(工程番号94)、即ちf(Ffull(vpM),F
full(v(p+1)M))+F HF(vi −f(vpM,
v(p+1)M))として、中間ビューについての完全にフィ
ルタ処理された走査データFfull(vi )を推定する。
FHF(vi −f(vpM,v(p+1)M))を、フィルタ処理
された基底ビューの走査データFfull(vpM)及びF
full(v(p+1)M)の少なくとも一部に加算して(工程番
号90)、中間ビューについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データFfull(vi )を推定する。より明確に
述べると、フィルタ処理された基底ビューの走査データ
Ffull(vpM)及びFfu ll(v(p+1)M)を用いて、関数
f(vpM,v(p+1)M)と実質的に同一である関数f(F
full(vpM),Ffull(v(p+1)M))に従って、フィル
タ処理された中間ビューの走査データFfull(vi )の
低周波数成分を推定する(工程番号92)。例えば、フ
ィルタ処理された中間ビューの走査データの低周波数成
分f(Ffu ll(vpM),Ffull(v(p+1)M))は、フィ
ルタ処理された基底ビューの走査データFfull(vpM)
及びFfull(v(p+1)M)の平均である、即ちf(Ffull
(v pM),Ffull(v(p+1)M))=(1/2)×(F
full(vpM)+Ffull(v(p+1 )M))であるものと推定
することができる。次いで、フィルタ処理された中間ビ
ューの推定された低周波数成分f(Ffull(vpM),F
full(v(p+1)M))を、フィルタ処理された高周波デー
タ成分FHF(vi −f(vpM,v(p+1)M))に加算して
(工程番号94)、即ちf(Ffull(vpM),F
full(v(p+1)M))+F HF(vi −f(vpM,
v(p+1)M))として、中間ビューについての完全にフィ
ルタ処理された走査データFfull(vi )を推定する。
【0031】図6は、上述のアルゴリズムに従って周波
数領域において走査データをフィルタ処理する際のフィ
ルタ処理計算時間線を示している。明確に述べると、2
Kの高速フーリエ変換(FFT)、即ち2048点に適
用されるFFTを用いて、走査データvpM及びv(p+1)M
を完全にフィルタ処理する。しかしながら、中間ビュー
については、高周波数走査データvi −f(vpM,v
(p+1)M)のみがフィルタ処理される。このことは、1K
のFFT、即ち1024点についての計算を実行するよ
うに構成されているFFTを要求するに留まる。基底ビ
ューvpMとv(p+1 )Mとの間の各々の中間ビューvi につ
いての完全にフィルタ処理された走査データは、基底ビ
ューvpM及びv(p+1)Mについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データに要求される計算の近似的に2分の1で
取得され得る。明確に述べると、高周波数データvi −
f(vpM,v(p+1)M)に対して1Kの順FFT及び1K
の逆FFTを適用することは、フィルタ処理されていな
い基底ビューのデータvpM及びv(p+1)Mに対して2Kの
順FFT及び2Kの逆FFTを適用するのにそれぞれ必
要とされる計算の1/2を僅かに上回る計算のみをそれ
ぞれ要求するに留まる。高周波数データvi −f
(vpM,v(p+1)M)に対して複素乗算を実行すること
は、1/2の計算のみを要求するに留まる。
数領域において走査データをフィルタ処理する際のフィ
ルタ処理計算時間線を示している。明確に述べると、2
Kの高速フーリエ変換(FFT)、即ち2048点に適
用されるFFTを用いて、走査データvpM及びv(p+1)M
を完全にフィルタ処理する。しかしながら、中間ビュー
については、高周波数走査データvi −f(vpM,v
(p+1)M)のみがフィルタ処理される。このことは、1K
のFFT、即ち1024点についての計算を実行するよ
うに構成されているFFTを要求するに留まる。基底ビ
ューvpMとv(p+1 )Mとの間の各々の中間ビューvi につ
いての完全にフィルタ処理された走査データは、基底ビ
ューvpM及びv(p+1)Mについての完全にフィルタ処理さ
れた走査データに要求される計算の近似的に2分の1で
取得され得る。明確に述べると、高周波数データvi −
f(vpM,v(p+1)M)に対して1Kの順FFT及び1K
の逆FFTを適用することは、フィルタ処理されていな
い基底ビューのデータvpM及びv(p+1)Mに対して2Kの
順FFT及び2Kの逆FFTを適用するのにそれぞれ必
要とされる計算の1/2を僅かに上回る計算のみをそれ
ぞれ要求するに留まる。高周波数データvi −f
(vpM,v(p+1)M)に対して複素乗算を実行すること
は、1/2の計算のみを要求するに留まる。
【0032】本発明の様々な実施例に関する以上の記述
から、本発明の目的が達成されたことは明らかである。
本発明を詳細にわたって記述すると共に図解したが、こ
れらは説明及び例示のみを意図したものであるのであっ
て、限定のためのものであると解釈してはならないこと
を明瞭に理解されたい。例えば、ここに記載したイメー
ジング・システムは、「第3世代」のCTシステムであ
るが、マルチスライス、ボルメトリック(volumetric)
及び「第4世代」のCTシステム等のその他の多くのイ
メージング・システムを用いてもよい。同様に、磁気共
鳴(MR)システム等のイメージング・システムを用い
てもよい。加えて、所載のアルゴリズムは、軸方向走査
と組み合わせて実行されることもできる。更に、ここに
記載した走査データは、投影データであっても画像デー
タであってもよい。更に、前述のような推定は、1次
元、2次元又は3若しくはそれ以上の次元のデータのフ
ィルタ処理と組み合わせて実行することができる。従っ
て、本発明の要旨は、特許請求の範囲によってのみ限定
されるものとする。
から、本発明の目的が達成されたことは明らかである。
本発明を詳細にわたって記述すると共に図解したが、こ
れらは説明及び例示のみを意図したものであるのであっ
て、限定のためのものであると解釈してはならないこと
を明瞭に理解されたい。例えば、ここに記載したイメー
ジング・システムは、「第3世代」のCTシステムであ
るが、マルチスライス、ボルメトリック(volumetric)
及び「第4世代」のCTシステム等のその他の多くのイ
メージング・システムを用いてもよい。同様に、磁気共
鳴(MR)システム等のイメージング・システムを用い
てもよい。加えて、所載のアルゴリズムは、軸方向走査
と組み合わせて実行されることもできる。更に、ここに
記載した走査データは、投影データであっても画像デー
タであってもよい。更に、前述のような推定は、1次
元、2次元又は3若しくはそれ以上の次元のデータのフ
ィルタ処理と組み合わせて実行することができる。従っ
て、本発明の要旨は、特許請求の範囲によってのみ限定
されるものとする。
【図1】CTイメージング・システムの見取り図であ
る。
る。
【図2】図1に示すシステムのブロック概略図である。
【図3】走査データをフィルタ処理するのに用いられる
公知のフィルタ、即ち再構成カーネルのインパルス応答
を示す図である。
公知のフィルタ、即ち再構成カーネルのインパルス応答
を示す図である。
【図4】基底ビュー及び後続ビューについての完全にフ
ィルタ処理された走査データを発生するための本発明の
一実施例に従った一連の処理工程を示す図である。
ィルタ処理された走査データを発生するための本発明の
一実施例に従った一連の処理工程を示す図である。
【図5】基底ビュー及び後続ビューについての完全にフ
ィルタ処理された走査データを発生するための本発明の
もう1つの実施例に従った一連の処理工程を示す図であ
る。
ィルタ処理された走査データを発生するための本発明の
もう1つの実施例に従った一連の処理工程を示す図であ
る。
【図6】図5に示すアルゴリズムに従って走査データを
完全にフィルタ処理する際のフィルタ処理計算時間線を
示す図である。
完全にフィルタ処理する際のフィルタ処理計算時間線を
示す図である。
10 CTシステム 12 ガントリ 14 X線源 16 X線ビーム 18 検出器配列 20 検出器素子 22 患者 24 回転中心 26 制御機構 28 X線制御装置 30 ガントリ・モータ制御装置 32 データ収集システム(DAS) 34 画像再構成装置 36 計算機 38 大容量記憶装置 40 コンソール 42 表示装置 44 テーブル・モータ制御装置 46 モータ式テーブル 48 ガントリ開口 50 フィルタのインパルス応答 52 中心部分 54、56 テール
Claims (20)
- 【請求項1】 イメージング・システムにおいて、走査
で収集されたフィルタ処理されていない走査データを用
いて物体の画像を再構成する方法であって、 少なくとも1つの基底ビューについての前記フィルタ処
理されていない走査データを完全にフィルタ処理して、
該基底ビューについてのフィルタ処理された走査データ
を発生する工程と、 完全にフィルタ処理された基底ビューの該走査データの
少なくとも一部を利用して、後続ビューについての完全
にフィルタ処理された走査データを推定する工程とを備
えた物体の画像を再構成する方法。 - 【請求項2】 前記後続ビューについての前記完全にフ
ィルタ処理された走査データを推定する工程は、 前記基底ビューについての前記フィルタ処理されていな
い走査データの少なくとも一部を用いて、前記後続ビュ
ーについての前記走査データのフィルタ処理されていな
い高周波数成分を同定する工程を含んでいる請求項1に
記載の物体の画像を再構成する方法。 - 【請求項3】 前記後続ビューについての走査データの
前記フィルタ処理されていない高周波数成分を同定する
工程は、 前記基底ビューについての前記フィルタ処理されていな
い走査データの少なくとも一部を用いて、前記後続ビュ
ーについての前記走査データのフィルタ処理されていな
い低周波数成分を推定する工程と、 前記後続ビューについての前記走査データから、前記後
続ビューについての前記走査データの前記推定されたフ
ィルタ処理されていない低周波数成分を減算する工程と
を含んでいる請求項2に記載の物体の画像を再構成する
方法。 - 【請求項4】 前記後続ビューについての前記走査デー
タの前記推定されたフィルタ処理されていない低周波数
成分は、前記基底ビューについての前記フィルタ処理さ
れていない走査データを含んでいる請求項3に記載の物
体の画像を再構成する方法。 - 【請求項5】 前記後続ビューについての前記走査デー
タの同定された前記フィルタ処理されていない高周波数
成分をフィルタ処理する工程を更に含んでいる請求項2
に記載の物体の画像を再構成する方法。 - 【請求項6】 前記基底ビューについての前記フィルタ
処理された走査データの少なくとも一部に、前記後続ビ
ューについての前記走査データの前記フィルタ処理され
た高周波数成分を加算する工程を更に含んでいる請求項
5に記載の物体の画像を再構成する方法。 - 【請求項7】 前記基底ビューについての前記フィルタ
処理された走査データに、前記後続ビューについての前
記走査データの前記フィルタ処理された高周波数成分を
加算する工程を含んでいる請求項6に記載の物体の画像
を再構成する方法。 - 【請求項8】 第1及び第2の基底ビューについての前
記フィルタ処理されていない走査データを完全にフィル
タ処理する工程と、 前記第1及び第2の基底ビューのうちの少なくとも1つ
の基底ビューについての前記フィルタ処理された走査デ
ータの少なくとも一部を利用して、前記第1の基底ビュ
ーと第2の基底ビューとの間の中間ビューについての完
全にフィルタ処理された走査データを推定する工程とを
含んでいる請求項1に記載の物体の画像を再構成する方
法。 - 【請求項9】 前記イメージング・システムは、計算機
式断層写真法システムである請求項1に記載の物体の画
像を再構成する方法。 - 【請求項10】 前記イメージング・システムは、磁気
共鳴システムである請求項1に記載の物体の画像を再構
成する方法。 - 【請求項11】 前記イメージング・システムは、多次
元ボルメトリック・システムである請求項1に記載の物
体の画像を再構成する方法。 - 【請求項12】 画像走査で収集されたフィルタ処理さ
れていない走査データを用いて物体の画像を再構成する
システムであって、 少なくとも1つの基底ビューについての前記フィルタ処
理されていない走査データを完全にフィルタ処理して、
該基底ビューについてのフィルタ処理された走査データ
を発生し、 完全にフィルタ処理された基底ビューの該走査データの
少なくとも一部を利用して、後続ビューについての完全
にフィルタ処理された走査データを推定するように構成
されている物体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項13】 前記後続ビューについての前記完全に
フィルタ処理された走査データを同定するために、 前記基底ビューについての前記フィルタ処理されていな
い走査データの少なくとも一部を用いて、前記後続ビュ
ーについての前記走査データのフィルタ処理されていな
い高周波数成分を同定するように構成されている請求項
12に記載の物体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項14】 前記後続ビューについての走査データ
の前記フィルタ処理されていない高周波数成分を推定す
るために、 前記基底ビューについての前記フィルタ処理されていな
い走査データの少なくとも一部を用いて、前記後続ビュ
ーについての前記走査データのフィルタ処理されていな
い低周波数成分を推定し、 前記後続ビューについての前記走査データから、前記後
続ビューについての前記走査データの推定された前記フ
ィルタ処理されていない低周波数成分を減算するように
構成されている請求項13に記載の物体の画像を再構成
するシステム。 - 【請求項15】 前記後続ビューについての前記走査デ
ータの前記推定されたフィルタ処理されていない低周波
数成分は、前記基底ビューについての前記フィルタ処理
されていない走査データを含んでいる請求項14に記載
の物体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項16】 前記後続ビューについての前記走査デ
ータの同定された前記フィルタ処理されていない高周波
数成分をフィルタ処理するように更に構成されている請
求項13に記載の物体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項17】 前記基底ビューについての前記フィル
タ処理された走査データの少なくとも一部に、前記後続
ビューについての前記走査データの前記フィルタ処理さ
れた高周波数成分を加算するように更に構成されている
請求項16に記載の物体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項18】 前記基底ビューについての前記フィル
タ処理された走査データに、前記後続ビューについての
前記走査データの前記フィルタ処理された高周波数成分
を加算するように構成されている請求項17に記載の物
体の画像を再構成するシステム。 - 【請求項19】 第1及び第2の基底ビューについての
前記フィルタ処理されていない走査データを完全にフィ
ルタ処理し、 前記第1及び第2の基底ビューのうちの少なくとも1つ
の基底ビューについての前記フィルタ処理された走査デ
ータの少なくとも一部を利用して、前記第1の基底ビュ
ーと第2の基底ビューとの間の中間ビューについての完
全にフィルタ処理された走査データを推定するように構
成されている請求項12に記載の物体の画像を再構成す
るシステム。 - 【請求項20】 計算機式断層写真撮影走査を実行する
ように更に構成されている請求項12に記載の物体の画
像を再構成するシステム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/773,082 US5761267A (en) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | Methods and apparatus for simplified filtering of scan data in an imaging system |
US08/773082 | 1996-12-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10295686A true JPH10295686A (ja) | 1998-11-10 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9360188A Withdrawn JPH10295686A (ja) | 1996-12-26 | 1997-12-26 | 物体の画像を再構成する方法及びシステム |
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EP (1) | EP0851393B1 (ja) |
JP (1) | JPH10295686A (ja) |
CN (1) | CN1117339C (ja) |
DE (1) | DE69732615T2 (ja) |
IL (1) | IL122741A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101495038A (zh) * | 2006-08-03 | 2009-07-29 | 加州大学董事会 | 层析中剂量减少和图像增强的迭代方法 |
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DE102009004580A1 (de) * | 2009-01-14 | 2010-07-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Abtast- und Rekonstruktionsverfahren eines CT-Systems und CT-System |
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CN104751429B (zh) * | 2015-01-27 | 2018-02-02 | 南方医科大学 | 一种基于字典学习的低剂量能谱ct图像处理方法 |
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-
1996
- 1996-12-26 US US08/773,082 patent/US5761267A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-12-12 DE DE69732615T patent/DE69732615T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-12-12 EP EP97310034A patent/EP0851393B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-24 IL IL12274197A patent/IL122741A/xx not_active IP Right Cessation
- 1997-12-24 CN CN97126257A patent/CN1117339C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1997-12-26 JP JP9360188A patent/JPH10295686A/ja not_active Withdrawn
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EP0851393A2 (en) | 1998-07-01 |
IL122741A0 (en) | 1998-08-16 |
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US5761267A (en) | 1998-06-02 |
CN1117339C (zh) | 2003-08-06 |
EP0851393B1 (en) | 2005-03-02 |
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