JPH0326629B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、パチンコの玉とその景品とを交換す
る場合に使用する景品交換装置に関する。

［背景技術］ 従来のパチンコに関する景品交換装置は、客が
所持するパチンコの玉を所定の容器に入れると、
その容器の下部に設けられた通路から別の容器に
パチンコの玉が移動し、この移動中に、パチンコ
の玉の数が自動的にカウントされるようになつて
いる。そして、このカウント結果が、ペーパー等
に印字され、その印字内容または、前記カウンタ
の表示をパチンコ店の店員が目視し、この玉数を
店員が景品交換機に手動で入力した後、交換すべ
き景品の玉数を順次引いてゆくものであつた。

［背景技術の問題点］ 上記従来例にあつては、パチンコの玉を景品に
交換する場合に、客と店員との間でトラブルが生
じるという問題があつた。つまり、上記計算を行
なう場合、その店員が暗算したり、または電卓等
を使用して計算をしているために、特に混雑時に
は、その計算が不正確となり易く、これが原因と
なつて客との間で、トラブルが発生するという問
題があつた。上記原因の他に、店員による手動の
入力の際に誤入力があり、これが原因となる場合
もある。

［発明の目的］ 本発明は、上記従来例の問題点に着目してなさ
れたもので、パチンコの玉を景品に交換する場合
に、パチンコ店の客と店員との間でトラブルが生
ぜず、しかも当日客に渡された景品の個数を把握
して当日分の在庫管理をも行なえるパチンコの景
品交換装置を提供することを目的とするものであ
る。

［発明の概要］ 本発明は、パチンコ玉の玉数をカウントする第
１カウント手段と、前の客の景品交換中に次の客
以降のパチンコ玉の玉数をカウントする第２カウ
ント手段と、当該第２カウント手段によつてカウ
ントされた玉数を含む情報を出力する出力手段
と、景品およびその景品に関する玉数または当該
出力手段によつて出力された情報を入力する景品
等入力手段と、前記第１カウント手段によつてカ
ウントされた玉数、または当該景品等入力手段に
よつて入力された情報に含まれる玉数から、前記
景品等入力手段によつて入力された景品に関する
玉数を逐次差し引く計算手段と、当該計算手段に
よる計算結果を表示する表示手段と、前記第１カ
ウント手段および前記景品等入力手段からの情報
を記憶する記憶手段とを有するものである。

また、パチンコ玉の玉数をカウントする第１お
よび第２のカウント手段と、当該第２カウント手
段によつてカウントされた玉数を含む情報を紙テ
ープにパンチするパンチヤーと、当該パンチヤー
から出力された紙テープから前記情報を読み取る
テープリーダーと、景品およびその景品に関する
玉数を入力する景品等入力手段と、前記第１カウ
ント手段によつてカウントされた玉数、または前
記テープリーダによつて読み取られた情報に含ま
れる玉数から、前記景品等入力手段によつて入力
された玉数を逐次差し引く計算手段と、当該計算
手段による計算結果を表示する表示手段と、前記
第１のカウント手段および前記景品等入力手段か
らの情報を記憶する記憶手段とを有するものであ
る。

［発明の実施例］ 第１図は、本発明の一実施例を示すブロツク図
である。第２図は、第１図の実施例の説明図であ
る。

カウンタ１０は、客が所持する受け皿にいれら
れたパチンコ玉１１をカウントするものであり、
玉数分のパルスを発生し、そのパルスをカウント
するものである。また、コイン併用の場合、玉数
に自動的に変換してカウントされるようになつて
いる。なお、このカウンタ１０は、第１の実施例
においては第１カウント手段および第２カウント
手段として機能するものである。

２進数変換回路１３は、計算回路４０が処理し
易いように、カウンタ１０のカウント値を２進数
に変換するものである。

計算回路４０は、カウンタ１０によつて読取ら
れた玉数から、バーコードリーダ５０によつて読
み取られた玉数または商品入力キー５２から入力
された玉数を逐次差し引く回路である。

表示回路４１は、このように計算された結果の
玉数、すなわち残玉数を、その都度表示するもの
であり、その表示部材の両面に表示されるように
なつている。また、表示回路４１は、交換する景
品の名前、交換すべき景品の合計数をも、その都
度表示するものである。

バーコードリーダ５０は、景品５１の表面にバ
ーコード５１ｂ（第６図に一例を示してある。）と
して表示された玉数および景品の属性を読取るも
のである。ここで、景品の属性とは、その景品に
つけた一連の番号（景品コード）をいうものとす
る。商品入力キー５２は、バーコード５１ｂで読
み取ることのできない商品に関する情報、たとえ
ばバーコードを付すには小さすぎる景品について
の玉数、商品名あるいは交換頻度の高い景品、特
殊景品についての玉数、商品名を入力するための
ものである。記憶回路６０は、カウンタ１０およ
びバーコードリーダ５０の読み取りデータを記憶
するとともに、出力手段として機能する後述のプ
リンタ６５によりプリントした内容を記憶するも
のである。

プリンタ６５は、前の客が景品交換中であつた
場合に、次の客がカウンタ１０によつて、玉数の
カウントを終了したときに、上記「次の客」の景
品交換を一時保留するために、上記「次の客」の
景品玉数、識別符号、日付および時刻等をプリン
トするものである。ここで「識別符号」とは、当
該固有の番号等であり、上記「次の客」を他の客
を区別するために、設けたものである。

次に、上記実施例の動作について説明する。

まず、客が玉１１をカウンタ１０に入れると、
カウンタ１０が自動的にその玉数をカウントし、
そのカウント値を２進数変換回路１３が２進数に
変換し、その変換データが計算回路４０に送られ
る。これによつて、計算回路４０にその玉数が入
力されるとともに、その玉数が表示回路４１によ
つて表示される。この表示は、客と店員との両方
から見ることができるので、両者にとつて便利で
ある。

客は所望する景品５１をいくつか持参し、そこ
に表示されたバーコード５１ｂを、バーコードリ
ーダ５０のライトペンによつてなぞつて、その情
報を読み取らせる。このときに、バーコード５０
によつて読み取られた玉数が、その直前に表示回
路４１に表示された玉数から差し引かれる。この
ようにして、いくつかの景品５１について、上記
動作を繰り返すのであるが、この途中段階で、つ
まり引算のある度に、その計算結果が表示回路４
１に表示される。したがつて、残玉数を直ちに知
ることができるので、景品の交換時間が短くなる
という利点があるとともに、その計算が正確であ
るので客と店員とのトラブルが少なくなるという
利点がある。また、表示回路４１には、残玉数の
みならず、交換すべき景品の名前およびその合計
数も表示されるので、これらのことが、そのトラ
ブルの少なくなる原因ともなつている。

ところで、場合によつては、バーコード５１ｂ
を付すことができないことがあり、その場合に
は、商品入力キー５２を使用して、その情報を入
力する。この場合にあつても、バーコードリーダ
５０で読み取つたと同様の表示および計算が行な
われる。

そして、これらの情報は、記憶回路６０に記憶
され、必要な場合に、その情報を取り出すことが
できる。

一方、前の客が景品交換中の場合でも、次の客
はカウンタ１０によつて、玉数のカウントを行な
うことができる。しかし、次の客は前の客の景品
交換が終了するまでは景品交換を行なえないの
で、この場合はプリンタ６５が上記「次の客」の
玉数、識別符号、日付および時刻等をプリントし
て景品交換を一次保留する。このプリントされた
内容は記憶回路６０に記憶される。そして、前の
客の景品交換が終了した後に、上記「次の客」の
識別符号を商品入力キー５２から入力する。この
識別符号と、既に記憶回路６０に記憶されている
識別符号とが照合されれば、前回入力した玉数が
表示回路４１によつて表示されるとともに、上記
した操作と同様の手順によつて、次の客の景品交
換が行なわれる。

第３図は、本発明の他の実施例を示すブロツク
図である。第４図は、第３図の実施例の説明図で
ある。なお、第１図の実施例と同一の部材には、
同一の符号を付して、その説明を省略する。

第３図の実施例は、第１図の実施例に、第２の
カウンタ１０ａ、パンチヤー１５、テープリーダ
３０が増設され、これに伴つて、紙テープ２０を
使用するようにしたものである。したがつて、こ
の実施例においては、カウンタ１０は第１のカウ
ンタとして機能し、カウンタ１０ａは第２のカウ
ンタとして機能する。

カウンタ１０ａは、客が所持する受け皿にいれ
られたパチンコ玉１１をカウントするものであ
り、玉数分のパルスを発生し、そのパルスをカウ
ントするものである。また、コイン併用の場合、
玉数に自動的に変換してカウントされるようにな
つている。パンチヤー１５は、カウンタ１０ａの
カウント値を紙テープ２０にパンチするものであ
る。このパンチヤー１５は、それに設けられたテ
ープ発行用のスイツチ１６をオンして初めてテー
プが発行されるようになつている。さらに、この
パンチヤー１５は、日付、店のコード等の必要な
情報もパンチすることができるようになつてい
る。

テープリーダ３０は、第５図に一例を示した紙
テープ２０にパンチされた情報を自動的に読み取
るものである。この場合、既に読み取られたこと
のあるテープ、他店のテープ、日付の異なるテー
プについては、その情報を読み取らないようにな
つている。

計算回路４０は、カウンタ１０またはテープリ
ーダ３０によつて読取られた玉数から、バーコー
ドリーダ５０によつて読み取られた玉数または商
品入力キー５２から入力された玉数を逐次差し引
く回路である。

次に、第３図に示した実施例の動作について説
明する。以下の説明は、第２のカウンタ１０ａ、
パンチヤ１５、紙テープ２０、テープリーダ３０
を作動させた場合についての説明である。

まず、客が玉１１をカウンタ１０ａに入れる
と、カウンタ１０ａが自動的にその玉数をカウン
トする。そのカウントが終了すると、図示しない
ランプが点灯する。このときに客自身がスイツチ
１６を押すと、紙テープ２０が発行され、この紙
テープ２０には、玉数と日付と店のコードがパン
チされている。この紙テープ２０を見ながら、交
換すべき景品をゆつくりと選択することができる
という利点がある。そして、この紙テープ２０を
交換場にもつてゆき、それをテープリーダ３０に
読み取らせる。テープリーダ３０は既に景品交換
の終了した紙テープ２０、他店テープ、または日
付の異なるものに対しては読み取りを行なわない
ので不正の発生することはない。紙テープ２０が
テープリーダ３０によつて読み取られると、計算
回路４０にその玉数が入力されるとともに、その
玉数が表示回路４１によつて表示される。この表
示は、第１実施例の場合と同様である。

客はこの表示を見て第１実施例に示した操作と
同様の手順によつて景品交換を行なえばよいこと
となる。なお、上記の紙テープ２０を利用する場
合には第１実施例に示されたプリンタ６５を使用
する必要はない。

なお、景品に表示された玉数および景品の属性
を読取るバーコードリーダ５０の代りに、商品入
力キー５２を使用してもよい。この場合、その商
品入力キー５２は、景品およびその景品に関する
その玉数を入力するものである。そして、バーコ
ードリーダ５０と商品入力キー５２との両者は、
景品等入力手段として表現することができるもの
である。

［発明の効果］ 上記のように本発明は、２つのカウンタによつ
て交換玉数のカウントを行なうことができるの
で、パチンコの玉を景品に交換する場合に、パチ
ンコの玉と景品との交換を迅速かつ正確に行なう
ことができ、これによつて、パチンコ店の客と店
員との間でトラブルが生じないという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第２図は上記実施例の説明図、第３図は本発明の
他の実施例を示すブロツク図、第４図は第３図の
実施例の説明図、第５図は第３図の実施例に使用
される紙テープの一例を示す図、第６図は第１、
３図の実施例に使用されるバーコードの一例を示
す図である。 １１……玉、１０……カウンタ、１０ａ……第
２のカウンタ、１３……２進数変換回路、１５…
…パンチヤー、２０……紙テープ、３０……テー
プリーダ、４０……計算回路、４１……表示回
路、５０……バーコードリーダ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パチンコ玉の玉数をカウントする第１カウン
   ト手段と、 前の客の景品交換中に次の客以降のパチンコ玉
   の玉数をカウントする第２カウント手段と、 当該第２カウント手段によつてカウントされた
   玉数を含む情報を出力する出力手段と、 景品およびその景品に関する玉数または当該出
   力手段によつて出力された情報を入力する景品等
   入力手段と、 前記第１カウント手段によつてカウントされた
   玉数、または当該景品等入力手段によつて入力さ
   れた情報に含まれる玉数から、前記景品等入力手
   段によつて入力された景品に関する玉数を逐次差
   し引く計算手段と、 当該計算手段による計算結果を表示する表示手
   段と、 前記第１カウント手段および前記景品等入力手
   段からの情報を記憶する記憶手段とを有すること
   を特徴とするパチンコの景品交換装置。 ２ 特許請求の範囲第１項において、前記景品等
   入力手段は、景品に表示された玉数および景品の
   属性を読取るバーコードリーダ、または、景品お
   よびその景品に関するその玉数を入力する入力キ
   ーであることを特徴とするパチンコの景品交換装
   置。 ３ パチンコ玉の玉数をカウントする第１および
   第２のカウント手段と、 当該第２のカウント手段によつてカウントされ
   た玉数を含む情報を紙テープにパンチするパンチ
   ヤーと、 当該パンチヤーから出力された紙テープから前
   記情報を読み取るテープリーダーと、 景品およびその景品に関する玉数を入力する景
   品等入力手段と、 前記第１のカウント手段によつてカウントされ
   た玉数、または前記テープリーダによつて読み取
   られた情報に含まれる玉数から、前記景品等入力
   手段によつて入力された玉数を逐次差し引く計算
   手段と、 当該計算手段による計算結果を表示する表示手
   段と、 前記第１のカウント手段および前記景品等入力
   手段からの情報を記憶する記憶手段とを有するこ
   とを特徴とするパチンコの景品交換装置。 ４ 特許請求の範囲第３項において、前記景品等
   入力手段は、景品に表示された玉数および景品の
   属性を読取るバーコードリーダ、または、景品お
   よびその景品に関するその玉数を入力する入力キ
   ーであることを特徴とするパチンコの景品交換装
   置。