JPH03265784A - 管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複数の管体同士の接続、管体と機器との接続
に使用される管継手に関する。

（従来の技術） 金属管の内周面に合成樹脂層が被覆された内面樹脂被覆
管同士を相互に接続するために使用される管継手として
、接続される管の端部の防食機能を有するねじ込み式の
管継手が、例えば、実開昭６４−１１４９２号公報等に
開示されている。この管継手は、接続すべき管体の端部
が内部に挿入されてねし結合される筒状の継手本体と、
該継手本体内に挿入される管体端部内に挿入されるよう
に設けられた円筒状の差込み部と、差込み部に、外嵌さ
れた環状の弾性シール部材とを有している。

接続される管体は、継手本体と差込み部との間に挿入さ
れて該継手本体の内周面にねし結合される。

管体が継手本体内へとねし送りされることにより、順次
縮径され、弾性シール部材が管体の内周面に液密状態で
圧着される。これにより、管体内を通流する液体は、継
手本体内に挿入された管体端部に到達せず、従って外部
に漏洩するおそれがなく、さらには、合成樹脂が被覆さ
れていない管体端面が、確実に防食される。

（発明が解決しようとする課題） このような従来の管継手では、継手本体内に挿＝１− ２− 入される管体と該管体内に挿入される差込み部との間で
、弾性シール部材が十分に圧縮されなければ、シール機
能が十分に発揮されない。しかし、継手本体へ管体の端
部をねじ込む場合に、そのねじ込み量が不足すると、管
体が十分に縮径されず、その結果、弾性シール部材は、
十分に圧縮されない。この場合には、弾性シール部材に
より管体端部と差込み部とのシール性が損なわれ、管体
端部の防食機能が十分に発揮されず、さらには、液体が
外部に漏洩するおそれがある。また、内周面が合成樹脂
層にて被覆されている管体では、その内周面の合成樹脂
層が均一な厚さで内周面を被覆していないおそれがある
。このような場合に、樹脂層が薄い部分に弾性シール部
材が接触すると、該弾性シール部材は、管体および差込
み部により十分に圧縮されず、弾性シール部材のシール
機能が損なわれる。

弾性シール部材の圧縮不足に起因するシール機能の低下
を防ぐために、弾性シール部材を厚くすることが考えら
れるが、この場合には、内周面の樹脂層が厚くなってい
る管体が接続されると、弾性シール部材が過度に圧縮さ
れ、その耐久性が短時間で損なわれるという問題がある
。

シール部材を介在させることなく、差込み部の先端を、
直接、接続される管の内周面に圧接する場合には、シー
ル性は、−層、低下する。

本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目
的は、管体の内径のばらつき、あるいは管体のねじ込み
量のばらつきによる影響を受けることなく安定してシー
ル機能を発揮し得る管継手を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明の管継手は、接続すべき管体が挿入される円筒状
の継手本体と、該継手本体内にねじ込まれる管体の内部
に挿入されるように、該継手本体内に、その内周面とは
適当な間隔をあけて取り付けられたスリーブと、を具備
し、該スリーブは、所定の変態温度以上により、管体内
に挿入される先端部が、該管体内周面に圧接されるよう
に拡径された形状に変形する形状記憶樹脂にて構成され
３− ４− ていることを特徴としてなり、そのことにより、上記目
的が達成される。

（実施例） 以下に本発明を実施例について説明する。

本発明の管継手は、第１図に示すように、２本の管体１
０および１０を相互に接続するために使用される。各管
体１０は、金属管１１の内周面に合成樹脂層１２を被覆
した内面樹脂被覆管であり、その端部外周面は、管端に
向かうに連れて外径が順次減少するテーパー状の雄ねじ
部１３になっている。

該管体１０および１０同士を相互に連結する本発明の管
継手は、管体１０およびｌＯがそれぞれ両端部にねじ込
まれる円筒状の継手本体２０と、該継手本体２０内に設
けられたスリーブ３０とを有する。該継手本体２０は金
属にて構成されており、その両端部に設けられた保持部
２１と、該保持部２１間を連結する連結部２２とを有し
ている。各保持部２１の内周面には、各管体１０の端部
外周面に設けられたねじ部１３が螺合するテーパー状の
雌ねじ部２１ａがそれぞれ設けられている。各雌ねじ部
２１に挟まれた連結部２２の内周面には、全周にわたっ
て連続する凹溝２２ａが設けられている。

該継手本体２０内に設けられたスリーブ３０は、継手本
体２０と同心状になった円筒状の差込み部３１と、継手
本体２０の連結部２２における凹溝２２ａ内に嵌合する
支持部３２とを有する。スリーブ３０の差込み部３１は
、継手本体２０の各保持部２１内周面とは適当な間隔を
有した状態になっている。該スリーブ３０は、軸心方向
の中央部が若干厚くなっており、先端側になるに連れて
順次、薄肉になっている。

継手本体２０の凹溝２２ａ内に嵌合される支持部３２は
、連結部３３により、差込み部３１に連結されている。

該連結部３３は、支持部３２よりも軸心方向長さが短く
なっており、該連結部３３の各端部は、該支持部３２の
軸心方向の中央部と、差込み部３１の軸心方向中央部と
に、それぞれ接続されている。

このスリーブ３０は、一方向性の形状記憶樹脂により、
一体向に形成されている。一方向性の形状記憶樹脂は、
塑性変形された状態で、変態温度以上にまで加熱すると
、塑性変形前の形状に戻る性− ６一 質を有しており、−旦、塑性変形前の形状に戻ると、冷
却されても塑性変形後の形状には戻らない。

このような、形状記憶樹脂としては、例えば、ポリノル
ボルネン、ポリエステル系ポリマーアロイ、トランスポ
リイソプレン、スチレン・ブタジェン共重合体、ポリウ
レタン等を挙げることができる。

形状記憶樹脂の変態温度は、常温よりも、２０〜３０°
Ｃ程度の高温とされる。

スリーブ３０は、予め、第２図に示すように、差込み部
３１の各端部が順次拡径するような形状にされる。この
ときの差込み部３１の各先端部の外径は、継手本体２０
の各保持部２１内に挿入される各管体ｌＯの内周面にお
ける合成樹脂層１２の肉厚のばらつきを考慮した最大内
径よりも大きくされる。このような形状にされたスリー
ブ３０は塑性変形されて、第１図に示すように、差込み
部３１の内径が一定になるような形状とされる。この場
合には、差込み部３１の外径は、管体ｌＯの内周部の合
成樹脂層１２における肉厚のばらつきを考慮した最小内
径よりも小さくされる。

− このような構成になる本発明の管継手では、各管体１０
が次のようにして接続される。

接続すべき各管体１０の端部内周面に接着剤を塗布した
後、各管体ｌＯの雄ねじ部１３を、継手本体２０の各保
持部２１内周面に設けられた雌ねじ部２１ａにそれぞれ
ねじ込む。このとき、スリーブ３０は、変態温度以下の
状態であるために、第１図に示すように、差込み部３１
は、内径が一定の直管状態になっている。

各管体１０の保持部２１内へのねじ込みに伴って、各管
体ｌＯの端部内にスリーブ３０の差込み部３１における
一方の端部が挿入される。差込み部３１の各先端部の外
径は、管体１０の最小内径より小さい状態になっている
ために、各保持部２１内に管体１０が十分にねじ込まれ
た状態でも、管体ｌＯの内周面と差込み部３１の外周面
とは接触しない。従って、継手本体２０の各保持部２１
内へ各管体ｌＯの端部が過度にねじ込まれることにより
、各管体ｌＯの端部が縮径された場合にも、スリーブ３
０の差込み部３１が破損するおそれがない。

８− 継手本体２０の保持部２１に各管体１０の端部がねじ込
まれると、スリーブ３０の温度が、該スリーブ３０を構
成する形状記憶樹脂の変態温度以上になるまで加熱され
る。この加熱は、例えば、変態温度以上の熱湯を、一方
の管体ｌＯから通流させることにより行ってもよい。ス
リーブ３０が加熱されると、該スリーブ３０は、第２図
に示すように、予め記憶された形状に変形される。その
結果、スリーブ３０における差込み部３１の各先端部は
、拡径状態になって、第３図に示すように、各管体１０
の内周面の樹脂層１２に強く当接される。各管体１０の
端部内周面には、接着剤が予め塗布されているために、
スリーブ３０における差込み部３１の各先端部が、管体
ｌＯの内周面に強く圧接されることにより、両者は強固
に接着される。管体ｌＯの樹脂層１２が厚さにばらつき
を有していても、差込み部３１の各先端部は、確実に樹
脂層１２の内周面に圧接されて、接着される。

このようにして各管体１０が接続された本発明の管継手
は、スリーブ３０内を通流する液体が、該スリーブ３０
の各先端から差込み部３１外周面と管体１０の端部内周
面との間に浸入するおそれがない。従って、管体ｌＯに
おける樹脂層が被覆されていない金属管１１の端面に液
体が接触するおそれがなく、該金属管１１の端面力く防
食される。管体１０内に通流される液体が、変態温度以
上の高温であれば、スリーブ３０における差込み部３１
先端部が確実に変形され、差込み部３１先端部と管体１
０内周面とのシール性の低下が防止される。

なお、上記実施例では、スリーブ３０における差込み部
３１の各端部を管体１０の端部内周面に接着させる構成
としたが、このような構成に限らず、例えば、第４図に
示すように、スリーブ３０における差込み部３１の各先
端部外周面に、弾性シール部材４０および４０をそれぞ
れ装着して、各弾性シール部材４ｏにより差込み部３１
の各先端部と各管体ｌＯ内周面との間をシールするよう
にしてもよい。各弾性シール部材４０は、例えば、ゴム
製のＯリングが使用され、差込み部３１の各先端部外周
面に形成された凹溝内に保持される。この場合にも、差
込み部９− １０− ３１の各先端部が拡径されることにより、各弾性シール
部材４０が、差込み部３１の各先端部および各管体ｌＯ
内周面にて十分に圧縮され、両者の間を確実にシールす
る。

スリーブ３０の変態温度が、管体１０内に通流される液
体の温度程度である場合には、管継手と管体との接続時
にスリーブ３０を特別に加熱する必要がなく、従って、
漏水のための特別な作業が不要になって、接続作業性が
向上する。

（発明の効果） 本発明の管継手は、このように、継手本体に挿入された
管体の内部に挿入されるスリーブが、形状記憶樹脂にて
構成されており、該スリーブの管体内部に挿入された先
端部が、所定温度以上になることにより、管体内周面に
圧接されるように変形するため、管体とスリーブとの間
が確実にシールされる。管体の厚さが一定しない場合に
も、スリーブ先端部が管体内周面に確実に圧接され、シ
ール性が低下するおそれがない。スリーブが取す付けら
れる継手本体内に管体の端部がねし結合される場合には
、管体のねじ込み量が不足しても、確実にシール効果を
発揮し得る。

４、　　　　　の　　　な！　Ｉ 第１図は本発明の管継手の一実施例を示す断面図、第２
図はそのスリーブの形状を説明するための管継手の断面
図、第３図はその使用状態を説明するための管継手の断
面図、第４図は本発明の管継手の他の実施例を示す断面
図である。

１０・・・管体、２０・・・継手本体、２１・・・保持
部、３０・・・スリーブ、３１・・・差込み部。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、接続すべき管体が挿入される円筒状の継手本体と、 該継手本体内に挿入される管体の内部に挿入されるよう
   に、該継手本体内に、その内周面とは適当な間隔をあけ
   て取り付けられたスリーブと、を具備し、 該スリーブが、所定の変態温度以上により、管体内に挿
   入される先端部が、該管体内周面に圧接されるように拡
   径された形状に変形する形状記憶樹脂にて構成されてい
   ることを特徴とする管継手。