JPH03265736A - 制振材料およびその製造法 - Google Patents

制振材料およびその製造法

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JPH03265736A
JPH03265736A JP2065156A JP6515690A JPH03265736A JP H03265736 A JPH03265736 A JP H03265736A JP 2065156 A JP2065156 A JP 2065156A JP 6515690 A JP6515690 A JP 6515690A JP H03265736 A JPH03265736 A JP H03265736A
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Japan
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damping material
resin
vibration damping
laminated
adhesive
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Application number
JP2065156A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yamamoto
和徳 山本
Atsushi Takahashi
敦之 高橋
Ken Nanaumi
憲 七海
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシート状の制振材料の製造法に関する。
(従来の技術) 従来の高分子系制振材料は、樹脂及びエラストマーに充
填剤等を添加して製造し、この材料をそのまま現場で施
工する方法又はこの材料をシート状に伸展させたものを
現場で切断する方法により実用に供している例が多かっ
た。また、制振材料の適用温度領域を広げるために、新
規材料の開発も進められており、樹脂を複合化させるこ
とにより低温から高温に至る広い温度領域に亘って優れ
た制振性能を発現できることも報告されている。
(特開昭60−40143号、特開昭61−10046
号)さらに、基材を用いた振動減衰材料としては、吸音
材料、防音材料を製造するに際し、特殊繊維でケースを
成形加工し、表面をプラスチックフィルムで被覆する方
法(特開昭52−95212号)、弾性率の異なる不織
繊維に結合剤を含浸させ、これを積層する方法(特開昭
51−100178号)、樹脂を含浸させた強化繊維層
の上に強化繊維及び発泡剤を含む樹脂を積層する方法(
特開昭53−102392号)、ガラス織物に有機重合
体を塗布し、特定の多孔度をもたせる方法(特開昭54
−141601号)、織物、繊維板にプラスチックフィ
ルム等を融着させる方法(特開昭57−47647号、
特開昭62−121033号)及び繊維表面に多孔質樹
脂を塗布し、この繊維を用いた織布を形成させる方法(
特開昭62−28434号)等が報告されている。
(発明が解決しようとする課題) 振動は、発生源、振動部位の材質、形状等により変化す
るため、制振材料の装着部位、重量等を一義的に定める
ことが困難である。さらに、制振材料を構成する高分子
化合物には、制振性能を発揮できる温度が個々の材料で
異なり制限が加えられるため、環境に応じて多様な対応
が必要になってくる。その結果、単一樹脂組成では広範
囲な温度領域での高い制振性能を確保することが難しく
、多成分系樹脂組成で対応せざるを得なくなってきてい
る。ところが、多成分系樹脂組成では、樹脂の相容性等
により組み合わせ及び組成比等に制限が加えられるため
、最適温度領域の設定の自由度が低いという問題を有し
ている。
また、従来の制振材料は、多くの場合、材料組成物を直
接振動部位に装着する方法又はシート状に伸展されたシ
ートを切断し、粘・接着剤を介して振動部位に装着する
方法が採用されてきた。
しかし、前者の方法では最適部位への装着が期待できる
ものの、良好な作業性を期待することば難しく、周囲を
汚染する心配もある。また、後者の方法ではシート状材
料の重ね合わせ、運搬の際に材料間の融着、変形等が心
配されること及び樹脂状材料では衝撃等による崩壊が心
配されるという保存安定性にも問題を有している。
(問題を解決するための手段) 本発明はこれらの欠点を解決するもので、適用温度領域
が広く、材料設計が容易な制振材料を製造すること及び
作業性が良好でしかも材料の変形、融着を抑制したシー
ト状の熱硬化型制振材料をを連続的に製造することを目
的とする。
広い温度領域に亘って良好な制振性能を発揮する制振材
料は、前記のような多成分系高分子材料を用いることに
より設計できることが知られているが、本発明のように
、異なる温度領域で制振性能を発揮するものを積層する
ことにより制振材料を得る方法とは本質的に異なるもの
である。
また、静音化を目的とした防音材料、吸音材料の分野で
は、基材と樹脂とを複合化させ、さらに樹脂層を発泡さ
せて気泡を作り吸音硬化を高める方法及び弾性率の異な
る基材を複合化させ防音効果を高める方法が知られてい
る。しかし、これらはいずれも音の伝達を抑制させるこ
とを目的としたものであり、これらもまた本発明のよう
な作業性、保存性に着眼した制振材料とは本質的に異な
るものである。
本発明における制振材料は、未硬化状態で均一に混合し
得るフェノール樹脂、エポキシ樹脂およびラジカル重合
能を有する化合物から成る樹脂に、充填剤、ラジカル重
合開始剤および離型剤等を添加して成る樹脂組成物を原
料とし、これを有機繊維又は無機繊維から成る織布又は
不織布又はマット等の基材に塗布又は積層又は含浸させ
たものを単独で又は複数枚積層させた後、加熱加圧する
ことにより樹脂の硬化反応を進行させ、場合によっては
これらを複数枚積層させ加熱加圧成形し、得られた制振
材料の片面又は両面に粘着剤又は接着剤を塗布又は積層
することにより得られるもので、フェノール樹脂とエポ
キシ樹脂の硬化反応及びラジカル重合反応を同時に進行
させることによって得られるIPN構造を有しており、
シート状の制振材料の最適温度領域の異なるものを組み
合わせることにより広範囲な温度領域に亘って優れた制
振性能を発揮すること及び作業性が良好でしかも保管中
及び運搬中のシート状材料の融着及び変形を抑制し、か
つ樹脂m或の選択により適用可能な温度範囲を自由に設
定することができるということを特徴とするものである
本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に用いる熱硬化型制振材料用樹脂&1lt2物は
、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ラジカル重合反応成
分、充填剤、硬化促進剤及びラジカル重合開始剤を必須
成分とし、これに難燃剤、可塑剤、離型剤、顔料等を混
合させてもよい。
ラジカル重合反応成分としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、2−エチルへキシルアク
リレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、n−ブチル
メタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチ
ルへキシルメタクリレート、ビニルアセテート、スチレ
ン、メチルビニルケトン、ポリエチレングリコールモノ
アクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノメタクリレート、その他各
種置換基を有するビニル化合物等の一官能性ラジカル重
合反応成分及びエチレングリコールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート
、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリウ
レタンアクリレート、ポリウレタンメタクリレート、1
.6−ヘキサンジオールジアクリレート、1.6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ジビニルベンゼン、ジア
リルフタレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、不飽和ポリエステル、その他各種置換基を有する
多官能ビニル化合物等の多官能性ラジカル重合反応成分
を組み合わせたものが用いられる。また、これらの−官
能性ラジカル重合反応成分及び多官能性ラジカル重合反
応成分の中では、それぞれ二種類以上併用してもかまわ
ないが、少なくとも一種類以上の多官能性ラジカル重合
反応成分を含まなければならない。
一方、フェノール樹脂としては、ノボラック型フェノー
ル樹脂、桐油、アマニ油等の乾性油とフェノール類とを
反応させ、引き続きアルデヒド類とを反応させた或いは
直接ノボラック型フェノール樹脂とを反応させた乾性油
変性ノボラック型フェノール樹脂、または必要に応して
キシレン樹脂等の芳香族炭化水素樹脂で変性したノボラ
ック型フェノール樹脂及びレゾール型フェノール樹脂、
乾性油変性レゾール型フェノール樹脂、芳香族炭化水素
樹脂変性レゾール型フェノール樹脂等が挙げられる。
本発明で用いられるノボラック型フェノール樹脂は、フ
ェノールやクレゾール、プチルフェノール、ノニルフェ
ノール等のアルキルフェノール類の中から選ばれた少な
くとも一種と、ホルムアルデヒド、ホルマリン、アセト
アルデヒド等のアルデヒド類及びパラホルムアルデヒド
、ヘキサメチレンテトラミン等のアルデヒド源の中から
選ばれた少なくとも1種を、塩酸、しゅう酸、パラトル
エンスルホン酸等の無機酸及び有機酸触媒の存在下、4
0〜100°Cで1〜4時間反応させた後、170〜1
90°Cで濃縮を行うことにより得ることができる。さ
らに、多量の水蒸気を樹脂中に導入し、これを減圧留去
することで、遊離フェノール類、アルデヒド類を系外に
除去する水蒸気蒸留工程を経てもよい。
また、フェノール類とアルデヒド類のモル比は1:0.
4〜1:0.85が好ましく、0.4未満では未反応の
フェノール類が多すぎて成形性を損なう。
0.85を越えると合成反応時にゲル化してしまう危険
性が有り、製造するのが難しい。
一方、レゾール型フェノール樹脂はフェノールやアルキ
ルフェノール類の中から選ばれた少なく1 とも一種とアルデヒド類及びアルデヒド源の中から選ば
れた少なくとも一種を、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、アンモニア、トリメチルアミン等の塩基性触媒の
存在下、60〜100°Cで30〜180分間反応させ
た後、60〜100°Cで濃縮を行うことにより得るこ
とができる。さらに、ノボラック型フェノール樹脂の場
合と同様水蒸気蒸留工程を経てもよい。
また、フェノール類とアルデヒド類のモル比は、1:1
.1〜1:3を用い、1:1.1〜1:1.4が好まし
い。1.1未満では未反応のフェノール類が残存し、1
.4を越えると硬化時点での発生ガスが多すぎるため成
形性を損なう。
乾性油及び芳香族炭化水素樹脂等で変性する方法として
、フェノール樹脂合成前に前駆体を合成する方法と、フ
ェノール樹脂合成後に変性する方法とがあるが、前者の
方が未反応成分を残す危険性が少なく好ましい。
フェノール樹脂には、硬化剤を必要とするノボラック型
フェノール樹脂と自硬化性を有するレゾ2 −ル型フェノール樹脂があるが、エポキシ樹脂を硬化剤
に用いて硬化させると反応副生物が無いため、安定した
特性が得られ易く好ましい。
本発明に用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノールA
型エポキシ樹脂等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、タレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂、ブロム化フェノールノボラック
型エポキシ樹脂等のフェノールノボラック型エポキシ樹
脂、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等とエピクロルヒドリン等のエピハ
ロヒドリンとの反応物のような多価アルコールのポリグ
リシジルエーテル類、アジピン酸、フタル酸、ダルマ−
酸のようなポリカルボン酸のグリシジルエステル類等が
挙げられる。
また、ノボラック型フェノール樹脂とエポキシ樹脂との
量比は、ノボラック型フェノール樹脂100重量部に対
し、エポキシ樹脂20〜400垂部・部が好ましい。
硬化促進剤としては、ピペリジン、トリエタノールアミ
ン、トリエチルアごン、ピリジン等の第三級アミン類又
は2−メチルイミダゾール、2エチルイξダゾール、2
−フェニルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類
が用いられる。
エポキシ樹脂と硬化促進剤との量比は、エポキシ樹脂1
00重量部に対して、0.05〜5重量部、好ましくは
0.1〜1重量部であり、0.05重量部未満では硬化
が遅く、5重量部を越えて使用すると硬化速度が大きく
、その制御が困難となるので好ましくない。
フェノール樹脂にエポキシ樹脂を加えた熱硬化性樹脂成
分とラジカル重合反応成分との量比は要求特性によって
異なるが、熱硬化性樹脂成分100重量部に対してラジ
カル重合反応成分10〜1000重量部である。
ラジカル重合開始剤は、2.2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、11′−アゾビス(1−シクロヘキサンカル
ボニトリル)等のアゾ系ラジカル重合開始剤、ジクミル
パーオキサイド、ジー上ブチルパーオキサイド等の過酸
化物系ラジカル重合開始剤及び過硫酸塩−ボリアごン系
、有機ハライド−0価遷移金属系等のレドックス系ラジ
カル重合開始剤が用いられる。また、これらのラジカル
重合開始剤を二種類以上用いてもかまわない。
ラジカル重合開始剤の添加量としては、ワニス100重
量部に対して、0.05〜15重量部が好ましい。ラジ
カル重合開始剤添加量が0.05重量部未満ではラジカ
ル重合が進行し難く、15重量部を越えて使用すると、
重合反応速度が大きくその制御が困難となるので好まし
くない。
さらに、本発明で用いられる鱗片状充填剤としては、マ
イカ、鱗片状黒鉛、アルミナフレーク、シリコンカーバ
イドフレーク、スチールフレーク、アルミニウムフレー
ク、ニッケルフレーク、ステンレスフレーク、ガラスフ
レーク等が挙げられ、用途に応して種類、アスペクト比
等を選定する。
また、粒子状充填剤としては、フェライト、鉄粉、鉛粉
、銅粉、アルごニウム粉、ガラスピーズ、5 炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、黒鉛、炭酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、コルク粉、ガラ
スバルーン等が挙げられ、用途に応じて種類、粒径を選
定する。なお、充填剤の添加量は、樹脂成分100重量
部に対して25〜500重量部が好ましい。
本発明に用いられる基材としては、紙、木綿布等の天然
繊維布やポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコ
ール、アクリル等の有機合成繊維布やガラス、ロックウ
ール、アスベスト等の無機繊維布、或いはこれらの不織
布、マット等である。
また、樹脂の基材への浸透性を良好にするため、繊維の
表面処理を施した抜用いることが望ましい。
つぎに、本発明の制振材料の製造法について説明する。
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ラジカル重合反応成分
、充填剤、硬化促進剤及びラジカル重合開始剤を充分に
混合し、制振材料用樹脂組成物を得る。この混合物が低
粘度の場合には基材に含浸又は塗布し、高粘度の場合に
は塗布又は積層させ6 る。基材を複数枚積層させる場合は、基材−枚毎に制振
材料用樹脂組成物を塗布又は積層又は含浸させ、ついで
、これらを重ね合わせて得られた積層基材を0.1〜2
00kgf/cTMの圧力下、150〜200°Cで1
0〜120分間加熱加圧することにより制振材料を得る
。また、基材を初期の工程から積層させない場合は、制
振材料用樹脂組成物を基材の片面又は両面に塗布又は積
層し、或いは基材の片面又は両面から含浸させ、これを
そのまま0.1〜200 kgf/c補の加圧下、15
0〜200°Cで10〜120分間加熱加圧成形し、つ
いで、このようにして得られた制振材料を複数枚積層す
ることにまり制振材料を得る。
制振材料に塗布する粘着剤は、天然ゴム、アクリルゴム
、ブチルゴム、クロロプレンゴム、Si3(スチレン−
イソプレン−スチレンゴム)、5BS(スチレン−ブタ
ジェン−スチレンゴム)及びこれ・らを変性したエラス
トマーを主成分としてものが用いられる。また、接着剤
は、天然ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、SBR(
スチレンブタジェンゴム)、ポリエステル樹脂、尿素樹
脂、メラくン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リイ2ド樹脂、シアノアクリレート、酢酸ビニル樹脂、
アクリル樹脂、ボリア2ド樹脂、ポリビニルアセクール
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びこれらを変性又は
組み合わせたものが用いられる。これらの粘着剤又は接
着剤をエマルジョン又は溶液状態で底形された制振材料
の片面又は両面に塗布することにより目的とする制振材
料を得ることができる。
制振材料を装着する際に、適切な装着部位があらかじめ
明確となっており、しかも脱着を想定していない場合に
は、制振材料に接着剤を塗布したものが好ましいが、装
着部位が明確ではなく、装着、脱着を繰り返す可能性が
高い場合又は装着、脱着を繰り返すことが想定されてい
る場合には、粘着剤を塗布したものが好ましい。
(作用) 本発明の制振材料は、複数のシート状制振材料から構成
されており、個々のシート状制振材料の最適温度領域を
適切に選択することにより、容易に広範囲な温度領域で
高い制振性能を発現することができる。そのうえ、樹脂
層が制振機能を発現し、基材が剛性を維持ししているた
め、良好な作業性と保管及び運搬中の安定性を示すこと
ができる。このような、異なる材料にそれぞれの役割分
担を行わせた複合材料であるため、全体的に良好なバラ
ンスを有する材料とすることができた。
さらに、本発明に用いた樹脂はIPN構造を有する複合
高分子であるため、樹脂組成の選択により個々のシート
状制振材料の最適温度範囲をも自由に設定することがで
きる。
(実施例) 実施例1〜3、比較例1〜6 〔樹脂の台底〕 反応容器にフェノール940g、80%パラホルムアル
デヒド560g、3.7%ホルマリン水溶’/fl16
5g、しゅう酸2.7gを入れ、室温から徐々に昇温し
、乳化後還流温度で3時間加熱を続けた。つぎに、減圧
下で脱水濃縮を行い副生じた水、9 未反応のホルムアルデヒド、フェノールを除去した。こ
のようにして、軟化点90°Cのノボラック型フェノー
ル樹脂を得た。
〔制振材料の製造〕
熱硬化性樹脂成分として、上記ノボラック型フェノール
樹脂250g及びビスフェノールA型エポキシ樹脂25
0gを、ラジカル重合反応成分としてスチレン450g
及びエチレングリコールジメタクリレート50gを選び
、これらを60〜1o o ’cで約1時間よく撹拌し
た。この中に鱗片状充填剤としてマイカ500g、粒子
状充填剤としてフェライト500gを添加し、さらに離
型剤としてステアリン酸亜鉛5gを添加し、約30分間
混練した。最後に、硬化促進剤として2−エチル4−メ
チルイミダゾール(2E4MZ)10g。
ラジカル重合開始剤としてジクミルパーオキサイド(D
CP)Logを添加し、均一に分散するまで撹拌混練す
ることにより熱硬化型樹脂組成物Aを得た。つぎに、熱
硬化型樹脂組成物Aのラジカル重合反応成分であるスチ
レン450g、エチレ0 ングリコールジメタクリレート50gをエチレングリコ
ール単位が23のポリエチレングリコールジメタクリレ
ート200 g4こ置き換えて熱硬化型樹脂組成物Bを
得た。さらに、熱硬化型樹脂組成物Aの熱硬化性樹脂成
分であるノボラック型フェノール樹脂250g及びビス
フェノールA型エポキシ樹脂250gをそれぞれ100
g、100gにし、ラジカル重合反応成分であるスチレ
ン450g、エチレングリコールジメタクリレート50
gをエチレングリコール単位が23のポリエチレングリ
コールジメタクリレート800gに置き換えて熱硬化型
樹脂組成物Cを得た。
第1図に示すような装置により、上記樹脂組成物Aを1
ボあたり9kgの割合で、アミノシランカップリング剤
で表面処理した長尺のガラスクロスに両面塗布した。さ
らに、別の長尺基材に樹脂組成物Bを同様に塗布し、ひ
きつづきこれらの樹脂組成物塗布基材を重ね合わせ、1
kgf/cIRの加圧下170°Cで20分間加熱加圧
戒成形、引き続きここで得られた長尺成形物の片面にブ
チルゴム層の厚さが1mmになるようにブチルゴムのト
ルエン溶液を塗布し、そのまま120°Cで5分、つい
で170″Cで10分間乾燥するとともに、樹脂の後硬
化反応をも進行させ、目的とする厚さ10mmの制振材
料を得た。(実施例1) 実施例1の樹脂組成物Aを樹脂組成物Bに置き換えて、
同様にアもノシランカップリング剤で表面処理したガラ
スクロスに両面塗布し、これらを重ね合わせ、同様にし
て厚さ10n+mの制振材料を得た。(実施例2) 実施例1の樹脂組成物A及びB及びCをそれぞれ別々の
アくノシランカップリング剤で表面処理したガラスクロ
スに両面塗布し、これらを重ね合わせ、実施例1と同様
にして厚さ15mmの制振材料を得た。(実施例3) 実施例1の樹脂組成物Aを、アミノシランカップリング
剤で表面処理したガラスクロスに両面塗布し、これを2
枚重ね合わせ実施例1と同様にして厚さ10n+mの制
振材料を得た。(比較例1)実施例1の樹脂組成物Bを
、アミノシランカップリング剤で表面処理したガラスク
ロスに両面塗布し、これを2枚重ね合わせ実施例1と同
様にして厚さ10mmの制振材料を得た。(比較例2)
実施例Iの樹脂組成物Cを、アごノシランカップリング
剤で表面処理したガラスクロスに両面塗布し、これを2
枚重ね合わせ実施例1と同様にして厚さ10mmの制振
材料を得た。(比較例3)実施例1の樹脂組成物Aのみ
をモールド中に導入し、170°Cl2O分間で硬化さ
せ、厚さ10間の制振材料を得た、得られた制振材料の
片面に実施例Iと同様にしてブチルゴム層を設は制振材
料を得た。(比較例4) アスファルト系制振材料をガラスクロスに両面積層し、
これを2枚重ね、5kgf/cnの加圧下、100°C
で2分間加熱加圧成形することにより厚さ10mmの制
振材料を得た。(比較例5)〔制振性能評価法〕 実施例1〜3に示した制振材料は適当なサイズに切断し
、これら及び比較例1.2に示した制振材料を厚さ1.
5mmの鋼板に装着した。また、厚さ3 1.5mmの鋼板に直接アスファルト系制振材料を厚さ
10mmに積層し、試験片を得た。(比較例6)これら
の試験片の鋼板面をインパルスハンマー法により加振し
、共振周波数及び半値幅から対数減衰率(制振性能評価
指標)を求めた。測定温度は鋼板面の表面温度とした。
制振性能評価結果を表1に、作業性及び保管中、運搬中
の安定性の結果を表2に示す。
4 表1 制振性能評価結果 表2 制振材料評価結果 5 6 (発明の効果) 表1及び2の結果から明らかなように、本発明の樹脂組
成物を用いて得られる制振材料は、−10°C付近から
150 ”Cの温度領域において優れた制振効果を発揮
し、しかも保管中及び運搬中の安定性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は長尺の制振材料を連続的に製造するための装置
の概念図である。 符号の説明 1 基材       2 樹脂混合槽3 塗布袋W 
    4 ラミネートロール5 加熱加圧装置   
6 接着剤供給槽7 接着剤塗布装置  8 ドライヤ
ー9 制振材料 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材に樹脂を含浸してなる複数枚のシート状熱硬化
    型制振材料を積層させた複合制振材料の片面または両面
    に粘着剤又は接着剤を塗布又は積層してなる制振材料。 2、複合制振材料がシート状熱硬化型制振材料の最適適
    用温度領域の異なるものを組み合わせて構成される請求
    項1記載の制振材料。 3、基材に熱硬化型樹脂組成物を塗布又は積層又は含浸
    させ、これを未硬化状態のまま複数枚積層させた後、加
    熱加圧することにより硬化反応を進行させ、成形された
    制振材料の片面又は両面に粘着剤又は接着剤を塗布又は
    積層することを特徴とする制振材料の製造法。 4、連続的に搬送される基材に熱硬化型樹脂組成物を塗
    布又は積層又は含浸させ、これを未硬化状態のまま複数
    枚積層させた後、連続的に加熱加圧することにより硬化
    反応を進行させ、成形された長尺の制振材料の片面又は
    両面に粘着剤又は接着剤を塗布又は積層することを特徴
    とする請求項3に記載の制振材料の製造法。 5、基材に熱硬化型樹脂組成物を塗布又は積層又は含浸
    させ、これを加熱加圧することにより硬化反応を進行さ
    せ、成形された制振材料の片面又は両面に粘着剤又は接
    着剤を塗布又は積層することを特徴とする制振材料の製
    造法。 6、連続的に搬送される基材に熱硬化型樹脂組成物を塗
    布又は積層又は含浸させ、これを連続的に加熱加圧する
    ことにより硬化反応を進行させ、成形された長尺の制振
    材料の片面又は両面に粘着剤又は接着剤を塗布又は積層
    することを特徴とする請求項6に記載の制振材料の製造
    法。 7、熱硬化型樹脂組成物が、フェノキシ樹脂、エポキシ
    樹脂及びラジカル重合能を有する化合物から成る樹脂に
    充填剤、硬化促進剤及びラジカル重合開始剤を添加して
    なる熱硬化型樹脂組成物である請求項1または2記載の
    制振材料。 8、熱硬化型樹脂組成物の構成成分であるラジカル重合
    能を有する化合物が、二官能性以上の多官能性化合物を
    少なくとも一種類以上含むものである請求項1または2
    記載の制振材料。 9、熱硬化型樹脂組成物が鱗片状充填剤と粒子状充填剤
    の組み合わせたものである請求項1または2記載の制振
    材料。 10、基材が、有機繊維又は無機繊維で成形した織布又
    は不織布又は繊維を網状に加工した繊維交絡体から成る
    請求項1又は2記載の制振材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003108146A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Nagoya Oil Chem Co Ltd 吸音材料
JP2015127087A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 光洋機械産業株式会社 工作機械用プレート及びこれを用いた加工方法

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