JPH03265732A - インシュレータ並びにその製造方法 - Google Patents

インシュレータ並びにその製造方法

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JPH03265732A
JPH03265732A JP6333490A JP6333490A JPH03265732A JP H03265732 A JPH03265732 A JP H03265732A JP 6333490 A JP6333490 A JP 6333490A JP 6333490 A JP6333490 A JP 6333490A JP H03265732 A JPH03265732 A JP H03265732A
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insulator
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邦彦 三好
Masahiko Masuda
政彦 増田
Yoshihisa Sakurai
敬久 桜井
Hideo Yamazaki
秀夫 山崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) 〈産業上の利用分野〉 本発明は精密機器、光学機器、医療機器、音響機器、O
A機器などに組み込まれることにより、外部振動を内部
に伝達することを遮断し、あるいは内部で生ずる振動が
外部へ伝達することを遮断するインシュレータに関する
〈発明の背景〉 近年ゲル状物質の有する吸振性が評価され、このものを
適用したインシュレータの開発がなされている。このよ
うなインシュし一夕は従来次のような方法で製造してい
た。即ち第10図に示すように、先ず下部を取付は用の
金具を包み込んで閉鎖し、上部を開放状態とした筒状支
持体への内部へ、あらかじめ調整しておいた付加反応型
シリコーンゲルの原料液りを注入して、オーブン中で加
熱硬化させる。次にこの部品Pをオーブンから取り出し
、接着予定面のはみ出したゲルを除去し、更に円筒支持
体の縁部表面をサンドペーパーで適当に荒した後、水、
溶媒で洗浄、脱水し、ブライマー塗布、焼付け、接着剤
の塗布を行ない、同一処理をした蓋部材Hと合体させ、
オーブンで加熱硬化させる。このような手法が従来の製
造工程であるが、その手法に起因して次のような問題点
があった。即ち先ず、筒状支持体Aが軟質ゴムから成る
ため保形性に劣る。そのため成形時、特に自由端たる縁
部に変形を生じ、その結果、筒状支持体内部の容積が一
定せず、ゲル注入量が個々に異なってしまい、これが特
性にバラツキを生じさせ量産するに当たっての一つの隘
路となっていた。
また接着強度を上げるため、第11図(a)に示すよう
に筒状支持体への上部に縁盛り部Bを形成する方法もあ
るが、圧縮荷重が掛かった場合には第11図(b)に示
すように縁盛り部Bが拡開するように変形してしまい、
荷重−歪特性が直線から外れ、インシュレータを設置す
るときに初期設定位置の決定が困難となる。更に筒状支
持体へを構成するゴムの種類により接着剤が限定される
という問題点もある他、軟質ゴム同士を接着するため、
平均して接着圧力を与えるのが難しく、安定した接着強
度が得られずに製品の接着面剥離という問題を起こして
いた。
そしてこれらの問題点があるためにそれを解決するため
の製造工数も非常に多くなり、これがために製造単価の
上昇をもたらした。
く開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような背景に鑑みなされたものであって、
比較的硬い部材を筒状支持体の縁部に設けることにより
、筒状支持体の保形性をもたせ、またこの部材を介する
ことにより蓋部及び筒状支持体を構成するゴムとの接着
性を向上させたインシュレータ並びにその製造方法の開
発を試みたものである。
(発明の構成) 〈目的達成の手段〉 本出願に係る第一の発明たるインシュレータは、少なく
とも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状支持体の内部
にゲル状物質から成る吸振部を設けて成る防振具におい
て、前記縁部には比較的硬質の材料から成る保形リング
を設けたことを特徴として成るものである。
また本出願に係る第二の発明たるインシュレータは、前
記要件に加えて前記吸振部は針入度20〜200度であ
り、前記軟質ゴム製の筒状支持体は硬度Hs40度以下
であり、前記比較的硬質の材料は硬度Hs50度以上で
あることを特徴として成るものである。
更に本出願に係る第三の発明たるインシュレータは、@
記要件に加えて前記保形リングの上部には空気孔を有す
る蓋体を設けると共に この空気孔を塞ぐように通気性
素材を設けたことを特徴として成るものである。
更に本出願に係る第四の発明たるインシュレータの製造
方法は、少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒
状支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け、前
記縁部には比較的硬質の材料から成る保形リングを設け
ると共に、この保形リングの上部には空気孔を有する蓋
体を設け、更にこの蓋体と吸振部との間に通気性素材を
設けたインシュレータの製造方法において、前記空気孔
を通気性素材で閉塞した蓋体と筒状支持体とを接着し、
その後空気孔からゲル状物質の原液を注入し、硬化する
ことを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第五の発明たるインシュレータの
製造方法は、少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製
の筒状支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け
、前記縁部には比較的硬質の材料から成る保形リングを
設けるとともに、この保形リングの上部には空気孔を有
する蓋体を設けたインシュレータの製造方法において、
筒状支持体と蓋体とをあらかじめ接着したのちに空気孔
からゲル状物質の原液を注入し、硬化した後に通気性素
材もしくは通気孔を有するブッシングを空気孔へ挿入し
たことを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第六の発明たるインシュレータの
製造方法は、少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製
の筒状支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け
ると共に、前記縁部に比較的硬質の材料から成る保形リ
ングを設けた防振具本体を射出成形金型にセットし、前
記保形リングを取り囲むように樹脂をインサート成形し
て蓋部を形成することを特徴として成るものである。
これら発明によって前記目的を達成しようとするもので
ある。
〈発明の作用〉 本発明では縁部に比較的硬質の材料から成る保形リング
を設けたから、特に自由端たる縁部形状が固定され、筒
状支持体の保形性が一段と向上するとともに、保形リン
グを介することにより蓋部及び筒状支持体を構成するゴ
ムとの接着性が向上する。
また保形リングの上部に空気孔を有する蓋体を設けると
共に、この蓋体と吸振部との間に通気性素材を設ければ
、未硬化状態のゲルを加熱硬化する際に膨脂した残存空
気を抜くことができると共に1通気性素材の存在により
インシュレータの加圧時にゲル状物質が空気孔から外側
へ押し出されることがない。
更に少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状支
持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け、前記縁
部には比較的硬質の材料から成る保形リングを設けると
共に、この保形リングの上部には空気孔を有する蓋体を
設け、更にこの蓋体と吸振部との間に通気性素材を設け
たインシュレータの製造方法において、前記空気孔を通
気性素材で閉塞した蓋体と筒状支持体とを接着し、その
後空気孔からゲル状物質の原液を注入し、硬化する方法
では、ゲル原液を注入しても硬化後はゲル硬化して外部
へ押し出されることがなく、また筒状支持体内部の空隙
容積を少なくすることができる。
更にまた。少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の
筒状支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け、
前記縁部には比較的硬質の材料から成る保形リングを設
けるとともに、この保形リングの上部には空気孔を有す
る蓋体を設けたインシュレータの製造方法において、筒
状支持体と蓋体とをあらかじめ接着したのちに空気孔か
らゲル状物質の原液を注入し、硬化した後に通気性素材
もしくは通気孔を有するブッシングを空気孔へ挿入すれ
ば、集中的にかかる応力を分散乃至吸収する。
更にまた。少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の
筒状支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設ける
と共に、前記縁部に比較的硬質の材料から成る保形リン
グを設けた防振具本体を射出成形金型にセットし、前記
保形リン 0 グを取り囲むように樹脂をインサート成形して蓋部を形
成すれば、保形リングを介するため蓋部と防振具本体と
の接着性がよく、射出成形金型におけるキャビティ内に
樹脂を供給する場合にも射出圧により筒状支持体の縁部
が変形することがない。また吸振部と蓋体との間の空隙
がなくなる。
〈実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する
。符号Iは本発明たるインシュレータであって、このも
のはほぼ円筒状をした軟質ゴムから成る筒状支持体2の
内部にゲル状物質から成る吸振部3を設け、また筒状支
持体2の上下に形成される縁部4にそれぞれ保形リング
5と円盤体7とを設け、更に保形リング5を設けた側に
はその上から蓋体8を設けて成る。尚、縁部4のうち保
形リング5を設ける側を上部の縁部4aと定義し、円盤
体7を設ける側を下部の縁部4bと定義する。また筒状
支持体2に対して吸振部3と保形リング5とを設けたも
のを防振具本体6と定義する。筒状支持体2は本実施例
では両端が開放状態の円筒状のものを適用したが、一方
の端部が閉鎖されたものを適用して、その開放端側に保
形リング5を設けてもよい。またこの筒状支持体2は吸
振部3の変形に応じて変形することが必要であるから、
その硬度Hsは40度以下であることが好ましい。吸振
部3を構成するゲル状物質は一例としてシリコーンゲル
を適用することができ、このものはジメチルシロキサン
成分単位から成るもので、ジオルガノポリシロキサン(
以下A成分という)と、25°Cにおける粘度が500
0cSt以下であり、1分子中に少なくとも3個の81
原子に直結結合した水素原子を有するオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサン(以下B成分という)とからなり
、且つB成分中のSi原子に直接結合している水素原子
の合計量に対するA成分中に含まれるアルケニル基の合
計量の比(モル比)が、0.1〜2.0になるように調
整された混合物を硬化させることにより得られる付加反
応型1 2 シリコーンコポリマーである。このようなシリコーンゲ
ルの一例を挙げると株式会社トーレシリコーン製造のC
F3027、TOUGH−3、TOUGH−4,TOU
GH−5,TOUGH−6,信越化学工業株式会社製造
のX32−902/cat1300、日本ユニカ株式会
社製造のF25O−121などがある。尚、シリコーン
ゲルの硬度はA成分の量をB成分中の8i原子に直接結
合している水素原子と架橋構造を形成することができる
量よりも過剰に用いることにより調整することができる
。吸振部3の硬度は針入度が20〜200度であること
が好ましい。保形リング5は上部の縁部4aとほぼ同一
の幅寸法を有する扁平な環状体であって金属、プラスチ
ックなどの保形性を有する比較的硬質の材料から成る。
因みにこの保形リング5を設けることは、上部の縁部4
aに保形性を持たせることがその目的の一つであるため
、その硬度もHsが50度以上であることが好ましい。
円盤体7は一例として金属から構成され、筒状支持体2
の下部の縁部4bに接着することにより実質的に下蓋の
役割を担う。この円盤体7にはその中央から例えばネジ
を刻設した棒体状の取付は部10が設けられる。この取
付は部10の構造は、インシュレータを取り付ける個所
に応じて第8図(a)に示すように雌ネジを形成したも
のや、第8図(b)に示すようにブラケット状に形成す
るなど適宜の構造を採り得る。因みにこの取付は部10
は、振動源たる装置Tとの接続又は振動が伝わるのを防
止する側の部材Uとの、接続のために設けられるもので
ある。蓋体8は保形リング5とほぼ同形の部材であって
、そのほぼ中央には未硬化状態のゲルを加熱硬化する際
に膨服した残存空気を抜くための空気孔11を形成する
。尚、空気孔11を形成する位置は、必ずしも蓋体8の
中央に限らないし、これを形成する部材も蓋体11に限
らず円盤体7側に設けてもよい。そしてこの空気孔11
に対応する位置には1M体8と吸振部3との間に通気性
素材12を設ける。因みにこの通気性素材13 4 2は、ゲル状物質が外部へ押し出されるのを防止するた
めのものである。即ち筒状支持体2と蓋体8との接着を
しやすくするために筒状支持体2内にゲル原液を少なめ
に入−れるが、これでは筒状支持体2内に空隙が形成さ
れ、インシュレータの特性値がかわってしまう。そのた
め空隙部の空気を抜くために空気孔11を設けるのであ
るが、そのままの状態ではインシュレータの加圧時にゲ
ル状物質が空気孔11がら外側へ押し出されることがあ
る。そこで空気孔11を塞ぐために通気性素材12を設
けるのである。
この通気性素材12としては、発泡素材や不織布等の空
気を通すことができる素材を適用するものである。尚、
通気性素材I2の大きさは少なくとも空気孔11を覆う
ことができる大きさであればよいが2円筒支持体2内で
の安定性を考慮すれば5円筒支持体2の内径に近い寸法
を有するものを使用することがより好ましい。また、本
実施例では円盤体7側にのみ取付は部IOを形成したも
のであるが、必要に応じて蓋体8にも取付は部IOと同
様な係合部分を設けることができる。更に以上掲げた種
々の実施例では、吸振部3がゲル状物質のみから構成さ
れるが、バネ部材を組み合わせて設けることができる。
第9図に示すものは、バネ部材13をゲル状物質中に浮
遊状態で設けたものである。因みにこのような形態とす
れば、バネ部材13が慣性体として機能することにより
ダイナミックダンパシステムを構成すると共に、−窓以
上の振動により吸振部3が変形した場合には、バネ部材
13の端部が蓋体8等に接続して支承されるため、バネ
作用が働き、吸振部3の変形を抑制することができる。
また比較的バネ係数の小さなバネ部材13を使用してバ
ネ部材13の端部が蓋体8及び円盤体7に支承され、バ
ネ部材13自体も緩衝作用をするようにしてもよい。
本発明たるインシュレータは以上述べたような構造を有
するものであって、以下このものの製造方法について説
明する。第一の製造方法はまず保形リング5と円盤体7
とを脱脂処理し。
5 6 焼付は用の接着剤を塗布して乾燥させ、これらを第4図
に示すように金型にセットする。次に所定量の低硬度ゴ
ム原料を秤量して金型に仕込み、金型を閉めてプレス機
にセットしたのち所定の温度、圧力、硬化時間でゴム原
料を硬化させて金型から取り出す。これにより保形リン
グ5と円盤体7とが筒状支持体2に焼き付いたものがで
きる。次にこのものにA、Bの二成分から成る付加反応
型シリコーンゲル原料を所定の混合比で混合し、これを
脱泡処理したものを所定量注入して、所定温度で所定時
間オーブン中で硬化させる。因みに保形リング5を設け
た筒状支持体2は一定形状を保持できるものであるから
、シリコーンゲル原料を充填する部分の容積は正確であ
る。したがって、シリコーンゲルが硬化した後にはみ出
したゲルを削る手間が省ける。そしてあらかじめ用意し
た蓋体8の接着面を脱脂して接着剤を塗布し、蓋体8に
形成した空気孔11に臨むように通気性素材12を挟み
込んで蓋体8を保形リング5と接着させる。
尚、蓋体8の接着の際には適宜の金型を用いてもよく、
使用する接着剤によっては加熱をすることもできる。こ
のように加熱をする場合には、ゲルの内部またはその上
部に存在する空気が膨脂するため、安定した接着状態が
得られにくい場合がある。この場合には膨脂した空気が
通気性素材12を介して蓋体8に形成された空気孔11
から抜けるようになっている。以上が本発明たるインシ
ュレータの第一の製造方法であるが、この製造方法を一
部変更した方法をとることもできる。即ち、前記製造方
法ではシリコーンゲルの原料を筒状支持体2内に注入し
て硬化させたが、あらかじめシリコーンゲルを硬化させ
たものを筒状支持体2へ挿入してその後接着してもよい
。また前記方法では接着剤を使用したが、通常行なわれ
るゴムの焼付は法に従い。
接着予定面に焼付は用ゴム溶液を塗布して焼付は接着す
るようにしてもよい。
次に第二の製造方法について説明する。この方法は、蓋
体8を筒状支持体2に設けた後にシフ リコーンゲル原料を注入することを特徴とするものであ
る。即ち第5図に示すようにまず筒状支持体2に対して
円盤体7と、空気孔11を形成し、この空気孔11に通
気性素材12を設けた蓋体8とを前記接着剤もしくはゴ
ム焼付は法により接着する。次に蓋体8の空気孔11を
利用して、調整済みのシリコーンゲル原料液を注入し、
オーブンで加熱して硬化させる。商、シリコーンゲル原
料液を注入する方法としては、注射針を使用し通気性素
材12を貫通して直接筒状支持体2内に注入する方法の
他、空気孔11から通気性素材12を通して流し込むこ
とにより注入する方法がある。因みに後者の方法をとっ
た場合には、ゲルが硬化することにより通気性素材12
が補強されるとともに、空気も排除することができる。
尚1通気性素材12を設けるのは、硬化後のゲルは硬度
が低いため変形しやすく、また引き裂き強度が小さいた
め、振動吸収時に大きな圧縮力が掛かった時には蓋体8
の空気孔11付近のゲルに集中的な応力が掛かり、ゲル
が空気孔11がら押し出される可能性があるためである
。従って空気孔11に設けるものは通気性素材12の他
、第6図に示すような通気性を有するブッシング12a
でもよい。
尚、これら通気性素材12及びブッシング12aの具体
例については後述する。本製造方法において、このよう
な通気性素材12もしくは通気性を有するブッシング1
2aを設ける方法としては、第5図に示すようにあらじ
めこれらをシリコーンゲル原液の注入に支障を来さない
程度に蓋体8の空気孔11の部分に接着しておく方法の
他、第6図に示すようにあらかじめ空気孔11と嵌まり
合うような通気性素材12もしくは通気性を有するブッ
シング12aを用意しておき、筒状支持体2内でゲルが
硬化した後にこのものを空気孔11に挿入してもよい。
因みにこのように、シリコーンゲル原液の注入後に通気
性素材12もしくは通気性を有するブッシング12aを
設ける方法では、ゲル状物質をほぼいっばいに詰めるこ
とができる。
 9 0 次に第三の製造方法について説明する。この方法は蓋体
8を設ける際に、インサート成形法を適用して蓋体8を
成形するところに特徴を有するものである。以下、−例
として第7図に示すように筒状支持体2の上下の縁部4
.a、4bにそれぞれ保形リング5を設け、この保形リ
ング5を囲むように樹脂製の蓋体8を有して成るインシ
ュレータを例にとってその製造方法を説明する。まず第
7図(a)に示すような防振具本体6を、第一の製造方
法と同様な方法で製造する。次にこの防振具本体6を第
7図(b)に示すように上部金型Krと下部金型に2と
の間に配置する。この状態で上部金型に、と下部金型に
2におけるキャビティC内に溶融樹脂を射出する。
射出時には防振具本体6に対して射出圧が掛かるが、保
形リング5が設けられているため、縁部4が変形するこ
となく保形リング5を取り囲むようにして蓋体8が成型
される。
次に上記製造方法に使用するのに適する部材について以
下説明する。保形リング5としては、金属、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、無機化合物で、シリコーンゲル硬化
触媒の触媒毒とならず、防振具本体6の製造時に温度圧
力によって変質せず、自己形状保持能力を有するもの、
またはゴム及びエラストマーで硬度がJIS  K2S
O3のスプリング硬さ(JIS  A)Hs50度以上
で製造時の条件に耐えられるものを選択する。ゴム素材
としては、市販ゴムの内、過酸化物化合物により架橋し
たもので、具体的にはエチレンプロピレン系ゴム、ニト
リルブタジェン系ゴム、クロロブレン系ゴム、インブチ
レン系ゴム、フッ素系ゴムなどがある。エラストマーで
は、熱可塑性のもので安定剤として成分に硫黄、燐など
のようにシリコーンゲルの硬化触媒の触媒毒となる元素
を多量に含んでいないものであればよく、具体的には軟
質層をB R。
IRとするスチレン系エラストマー、同じくIIR,E
PDMとするオレフィン系エラストマ、更には塩ビ系、
ウレタン系、エステル系、アミド系、その他一般にTP
E (サーモディッ1 2 り・エラストマー)と称される素材がある。また蓋体8
としては、上述した第一または第二の製造方法にあって
は上記保形リングと同一材料が適用でき、一方上記第三
の製造方法による場合には、保形リング5に適用できる
材質のうち射出成形可能な熱可塑性樹脂とエラストマー
を適用できる。更に節状支持体2に用いられる軟質ゴム
は1本実施例に適用した硬度がJIS K 83旧のH
s40度(JIS A)以下で、過酸化物架橋物の他、
シリコーンゴムで通常の無変性ジメチルシリコーンゴム
及びフェニルまたはフロロ変性シリコーンゴム、IIR
ゴムとその塩素化タイプ、ウレタンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム(EPDM)、ニトリルブタジェンゴム(N
BR)、クロロブレンゴム(CR)等がある。更に接着
剤としては市販の接着剤のうち、可撓性を有して衝撃及
び繰り返し応力に耐えるものが望ましく、液状またはプ
レプレグとしたシート状エポキシ系接着剤、クロロブレ
ン系接着剤、ニトリルブタジェン系接着剤、ウレタン系
接着剤等がある。通気性素材で且つ応力分散剤として適
用できるものは発泡素材で且つ通気性気泡から成るもの
、もしくは織布、不織布、綿、フェルトなどがあるが、
この他にもゴムもしくはエラストマーから選ばれた中心
部に空気抜は用の小孔を有するブッシング12aを適用
することもできる。
(発明の効果) 本発明では、縁部4に保形リング5を設けたから蓋体8
との接着強度が増すと共に、使用できる接着剤の幅が広
がることにより、−射的な接着工程の採用が可能となっ
て製造工数を減少させることができる。
また保形リング5を設けることにより縁部4が保形性を
有するため、筒状支持体2内部の容積が安定し、ゲル注
入量を個々に調整する必要がないから、量産が可能にな
る。
更に保形リング5の上部には空気孔11を有する蓋体8
を設け、この蓋体8と吸振部3との間には通気性素材1
2を設ければ、未硬化状態 3 4 のゲルを加熱硬化する際に膨脂した残存空気を抜くこと
ができるため、安定した製品が得られると共に1通気性
素材12の存在によりインシュレータの加圧時にゲル状
物質が空気孔から外側へ押し出されることがない。
更にまた筒状支持体2と蓋体8とをあらかじめ接着した
後に、蓋体8の空気孔11からゲル状物質の原液を注入
、硬化する方法では、蓋体8と吸振部3との間に空隙を
生じることがなく、高品質のインシュレータを得ること
ができる。
更にまた少なくとも上部に縁部4を有する軟質ゴム製の
筒状支持体2の内部にゲル状物質から成る吸振部3を設
けると共に、前記縁部4に比較的硬質の材料から成る保
形リング5を設けた防振具本体6を射出成形金型にセッ
トし、前記保形リング5を取り囲むように樹脂をインサ
ート成形して蓋部8を形成する方法では、保形リング5
の存在により防振具本体6と樹脂製の蓋体8との接着性
が向上すると共に、樹脂注入時においても縁部4が変形
することなく高品質の製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインシュレータの使用状態並びにイン
シュレータを拡大し破断した状態を併せ示す斜視図、第
2図は本発明のインシュレータの分解斜夜図、第3図は
同上縦断側面図、第4図は第2.3図に示すインシュレ
ータの製造方法を段階的に示す説明図、第5図は同上他
の製造方法を示す説明図、第6図は空気孔からのゲルの
漏出を防止する対策としてブッシングを設けた実施例を
示す斜視図、第7図はインサート成形法により蓋体を成
形するようにしたインシュレータの製造方法を示す説明
図、第8図は接続部の他の二種の実施例を示す斜視図、
第9図は吸振部にバネ部材を設けた実施例を示す縦断側
面図、第10図は従来のインシュレータの製造方法を示
す説明図、第11図は従来の他のインシュレータ並びに
その問題点を示す説明図である。  5 6 l;インシュレータ 2;筒状支持体 3;吸振部 4;縁部 4a;縁部(上部) 4b;縁部(下部) 5;保形リング 6;防振具本体 7・円盤体 8;蓋体 10;取付は部 11;空気孔 12;通気性素材 12a;ブッシング I3;バネ部材 C;キセビティ に、;上部金型 に2;下部金型 T;装置(振動源たる) U;部材 7 特開平3 265732 (11) \1 (C7) Kt (G) 図 Kt (b)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状
    支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設けて成る
    防振具において、前記縁部には比較的硬質の材料から成
    る保形リングを設けたことを特徴とするインシュレータ
  2. (2)前記吸振部は針入度20〜200度であり、前記
    軟質ゴム製の筒状支持体は硬度Hs40度以下であり、
    前記比較的硬質の材料は硬度Hs50度以上であること
    を特徴とする請求項1記載のインシュレータ。
  3. (3)前記保形リングの上部には空気孔を有する蓋体を
    設けると共に、この空気孔を塞ぐように通気性素材を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載のインシュレ
    ータ。
  4. (4)少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状
    支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け、前記
    縁部には比較的硬質の材料から成る保形リングを設ける
    と共に、この保形リングの上部には空気孔を有する蓋体
    を設け、更にこの蓋体と吸振部との間に通気性素材を設
    けたインシュレータの製造方法において、前記空気孔を
    通気性素材で閉塞した蓋体と筒状支持体とを接着し、そ
    の後空気孔からゲル状物質の原液を注入し、硬化するこ
    とを特徴とするインシュレータの製造方法。
  5. (5)少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状
    支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設け、前記
    縁部には比較的硬質の材料から成る保形リングを設ける
    とともに、この保形リングの上部には空気孔を有する蓋
    体を設けたインシュレータの製造方法において、筒状支
    持体と蓋体とをあらかじめ接着したのちに空気孔からゲ
    ル状物質の原液を注入し、硬化した後に通気性素材もし
    くは通気孔を有するブッシングを空気孔へ挿入したこと
    を特徴とするインシュレータの製造方法。
  6. (6)少なくとも上部に縁部を有する軟質ゴム製の筒状
    支持体の内部にゲル状物質から成る吸振部を設けると共
    に、前記縁部に比較的硬質の材料から成る保形リングを
    設けた防振具本体を射出成形金型にセットし、前記保形
    リングを取り囲むように樹脂をインサート成形して蓋部
    を形成することを特徴とするインシュレータの製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014109300A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Railway Technical Research Institute 制振装置及び鉄道車両
CN104074905A (zh) * 2014-06-23 2014-10-01 刘刚凌 一种汽车减震器的隔音装置

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