JPH03264425A - 磁気浮上搬送装置のガイドローラ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気浮上マグネットにより台車を浮上させ
、推力付与手段により与えられる推進力により台車を走
行又は停止させて所望の物品を搬送する磁気浮上搬送装
置のガイドローラ取付構造に関する。

〔従来の技術〕

磁気浮上搬送装置は、工場の天井などに付設した案内レ
ールに台車に設けた磁気浮上マグネットの磁力により非
接触で台車を懸垂し、リニアモータによる推力付与手段
から与えられる推進力により台車を走行させて所望の物
品を搬送するのに用いられる。

上記推力付与手段としてのりニアモータは、地上側に一
次側駆動部のコイル（巻線）を一定の間隔で設け、台車
には二次側とて誘導電流を流すための導体から威るリア
クシランプレートを配置したものから成り、上記地上側
のコイルに電力を供給して推力を得る。

また、上記磁気浮上マグネットは台車の四隅に設けられ
、この浮上マグネットと軌道に設けた強磁性体から成る
浮上案内レール間の吸引力により台車が浮上せしめられ
る。

そして、上記浮上マグネットを台車の四隅に取付ける取
付部材には軌道と直角方向に水平軸と垂直軸の周りにそ
れぞれ回転する２つのガイドローラが台車幅から突出し
た状態で設けられ、これらガイドローラを案内するガイ
ドレールが前記浮上案内レールと平行に軌道内に設けら
れている。上記水平軸周りのガイドローラは台車の横方
向へのずれを所定範囲内に制限するため、又垂直軸周り
のガイドローラは台車の着地状態のときに台車の垂直方
向への移動を所定範囲内に制限するために設けられてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、一般に磁気浮上式の搬送装置に対して用いら
れる搬送路は、制御装置の故障時等に台車が落下しても
これを支持し得る構造を必要とする。

このため、上述したように、浮上案内レールとは別にガ
イドローラを支持する非常用のガイドレールが設けられ
ているが、このような構造の搬送路では台車をガイドレ
ール内に出し入れするには台車を軌道の端部に有する個
所、例えば昇降ユニット部、トラバース機構部、充電ス
テーシラン部まで移動させる必要があり、この移動作業
は容易ではない、又、その作業時には区間内のシステム
を停止させる必要があるため効率が悪く、さらにガイド
ローラ走行による塵埃の発生の原因ともなっていた。

この発明は、上記従来の磁気浮上搬送装置の有する問題
点を鑑みてなされたものであり、その目的は磁気浮上搬
送装置における台車に設けた非常時（台車着地、吸ＩＦ
）用のガイドローラ取付機構部をガイドレールに対して
可動及びロック可能とし、ガイドレールからガイドロー
ラを退避又は挿入自在として台車の出し入れが出来るよ
うにしたガイドローラ取付構造を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、この発明では上記！１題を解決するための手段
として、浮上案内レールに浮上マグネットにより非接触
で台車を懸垂し、リニアモータによる推進力により台車
を走行させる磁気浮上搬送装置の台車の両側に弾性部材
を介して突出、引込み自在にガイドローラを設け、かつ
このガイドローラをロック部材を介して台車にロックで
きるようにした磁気浮上搬送装置のガイドローラ取付構
造を採用したのである。

〔作用〕

上記のように構成したガイドローラ取付構造を有する磁
気浮上搬送装置は、通常の場合と同様に地上側の一次側
リニアモータのコイル電力を供給して車上の二次側導体
のりアクシランプレートに誘導電流を流して磁気浮上に
よる無接触で走行レールに沿って走行する。

そして、万−制御装置等の電気系統などに故障が生した
場合は、ガイドローラが走行レールに対して退避又は挿
入自在に構成されているから、ガイドローラを内側に引
き込むことによって簡単に走行レールから外すことがで
きる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例について添付図を参照して説明
する。

図面に示す実施例において、１は工場の天井などに適当
間隔に配置−したブラケットで、このブラケット１の下
面に強磁性体からなる左右平行のレール２を固定する。

上記両レール２の外側にはそれぞれガイド壁３を配置し
、このガイド壁３と各レール２の間隔を一定に保つとと
もにその上部を前記ブラケット１に固定し、同ガイド壁
３の下部内側には、後記するガイドローラ１８．１９を
受けて台車５の逸脱を防止するストッパ機構Ａを設ける
。

このストッパ機構Ａは第１図のように、ガイドローラ１
９の両側に位置するガイド部４ａ、４ｂと、同ガイドロ
ーラ１８の上下に位置するガイド部４ｃ、４ｄで構成さ
れている。

上記台車５の上面の前後の位置にはそれぞれ浮上マグネ
ットユニットからなるステアリング機構部６を配置する
。

上記各マグネットユニットは梁８の両端上に固定した支
持台Ｓ上にそれぞれ浮上マグネット１０を設けたもので
ある。

上記各マグネット１０は前記＠磁性レール２の下部に位
置して、一定のギッヤブを保って非接触で懸架されるも
のである。

上記ギッヤプを一定に保つ方法は各マグネット１０の近
傍にそれぞれギャップセンサ１５を設け、このギャップ
センサ１５の検出信号にもとづいて各マグネット１０の
励磁コイル１２の励磁電流を加減する方法で行われる。

また、前記ガイドローラ１８とその上下のガイド部４ｃ
、４ｄとは、マグネット１０に励磁電流を流したとき、
浮上動作が可能な間隔が保たれるように設定する。

すなわち、ギャップセンサ１５からの出力信号を制御装
置によって演算処理し、さらに、この制御装置の出力を
増幅器に送ってコイル１２への励磁電流を加減し、この
励磁電流制御によって浮上させ、マグネット１０と強磁
性体レール２とのギャップを、常に、所定の範囲から逸
脱しないように保っている。

各支持台９の外側には支持軸１６およびブラケット２０
を設け、支持軸１６の外端には水平の軸を中心に回転す
るガイドローラ１８を設け、ブラケット２０には垂直の
軸を中心に回転するガイドローラ１９を設けて、これら
のガイドローラ１８．１９の前記ガイド部４ａ、４ｂ、
４Ｃ１４ｄ内に遊嵌させる。

上記各ガイドローラ１８．１９は、前記レール２とマグ
ネット１０間のギャップが正常な範囲内にあり、レール
２とマグネット１０の横方向の位置関係が許容範囲内に
あるときはガイド部４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄに接触しな
い、なお、このガイドローラ１８．１９付近の構成につ
いては後でさらに詳しく説明する。

台車５の巾方向の中心線上の前後には旋回台２２を設け
、この旋回台２２上に前記梁８の中心部を横軸２３を中
心に揺動し得るように取付ける。

また、梁８が自由状態のときは、梁８が水平状態となる
ようなシーソー機構部を構成して、バネ２４ａやダンパ
２４ｂなどの緩衝手段を設け、同じく梁８が台車５の中
方向の中心線と直角になるような復元力を与える緩衝手
段を設ける。

上記各ダンパ２４ｂはエア、オイルなどを用いたもので
、図では省略しであるが、各ダンパ２４ｂの両端は相手
部材に回動自在に連結する。

２５は、台車５の下部の前後に配置した一対のワーク支
持アームである。

この両アーム２５は台車５の下面前後の軸受に回動自在
に支持せしめた水平の軸２６を支点として前後に揺動す
るもので、下端にそれぞれ保合部２７を有し、バネ２８
により内方への回転力を付与されており、かつ、内面に
はスポンジゴムなどからなる緩衝バッド２９を有してい
る。

上記ワーク支持アーム２５の操作は台車５の走行系路の
所定の位置に配置した操作部材３１によって行う、すな
わち、第４図の矢印ａ、ｂのように動く操作部材３１で
開かれた両アーム２５間にワークが入り、その後第４図
矢印Ｃのように操作部材３１が後退することにより両ア
ーム２５が閉じて両アーム２５の係合部２７でワークを
保持する。

前記ブラケット１の下部にはりニアモータの一次側とし
てのコイル４１を第１図のように固定するが、このコイ
ル４１は、台車５の走行経路に沿って所定の間隔で多数
配置されている。

また、台車５の上側中央にはりニアモータの二次側とな
るリアクションプレート４２を固定する。

次に、前述したガイドローラ１８．１９付近の構成につ
いて第５図〜第８図を参照して説明する。

第５図はガイドローラ１８の付近の詳細を示す。

このガイドローラ１８は支持輪１６で支持され、この支
持軸１６は図示のように浮上マグネット１０の支持台９
を貫通して他端に端板１６′を備えている。支持軸１６
にはガイドローラ１８と支持台９の間にばね１７が設け
られている。このばね１７は図示の状態で自然長さに伸
びている。

支持台９の間がローラ１８と反対側壁面には、ロック板
１１が設けられており、ガイドレール１１′、１１′に
より案内される。ロック板１１は、第６図に示すように
支持軸１６に対してその位置をロックする役目をするも
のであり、図示省略しているが、支持軸１６には、その
長さ方向の適当位置に複数箇所切込溝が設けられている
。

従って、端板１６′を手又は工具で第５図の左方向へ引
張ると、ばね１７に打ち勝ってガイドロ−ラ１８と支持
軸１６は左の方向へ移動し、ガイドローラ１８がストッ
パ機構Ａのガイド部４Ｃ１４ｄから外れて内側に引き込
まれる。

適宜位置まで内側に引き込まれた位置でロック板１１を
支持軸１６の溝に嵌合させてガイドローラ１８の位置を
固定する。

第７図は、ガイドローラ１９付近の詳細を示す。

このガイドローラ１９はブラケット２０で支持され、こ
のブラケット２０はその他端が図示のように支持台９の
外壁に取り付けたガイドＦｉ３４に固定されている。

このガイド板３４は、図示省略しているがその上下面を
ガイドレールで左右方向へ移動できるように案内される
。

ガイド板３４には、図示のように２つのばね２０′が取
り付けられ、上下幅の中央位置に案内溝３０が設けられ
、この案内溝３０にはストッパピン３１が嵌合している
。３２はガイド板３４を第８図の一点鎖線で示す位置ま
でスライドさせた位置で穴３３にピン（図示省略ンを挿
入してロックするためのロック板である。

つぎに、上記実施例の作用について説明する。

いま、ステアリング機構部６の各浮上マグネット１０の
励磁コイル１２の励磁により浮上状態となった台車５は
、−次側のコイル４１と台車５の二次側のリアクシラン
プレート４２からなるリニアモータの作用により走行す
る。

この走行中において、直線部を走行中は前後の梁８がレ
ール２と直交する方向となって走行し、レール２と浮上
マグネット１０間の磁力により浮上マグネット１０はレ
ール２に対して一定の間隔範囲を保ちながらピン接触で
走行する。

台車５がレール２０カーブの部分にさしかかると、各ス
テアリング機構部６の梁は浮上マグネット１０とカーブ
したレール２間の磁力により　旋回して、各浮上マグネ
ット１０はカーブしたレール２に正しく追随しつつ走行
する。

さて、上記のように作用して搬送駆動される磁気浮上搬
送装置は、通常故障のない状態ではガイドローラ１８．
１９を走行レールから取り外すことは必要がない。

しかし、制御装置等が故障した場合等には修理点検する
ためにこの磁気浮上搬送装置を走行レールから取り外す
必要がある。この場合、従来の走行レールを一部切欠い
てその部分から取り外すような面倒な作業は必要なく、
第５図、第７図に示すガイドローラ１８．１９をそれぞ
れ端板１６′ガイド板３４を内側に引き込むことによっ
て簡単に走行レールから取り外して磁気浮上搬送装置全
体を下ろすことができる。

〔効果〕

以上詳細に説明したように、この発明による磁気浮上搬
送装置は、通常の場合と同様に地上側の一次側リニアモ
ータのコイル電力を供給して車上の二次側導体のりアク
シランプレートに誘導電流を流して磁気浮上による無接
触で走行レールに沿って走行させることができると共に
、台車の側方に設けられた落下防止用のガイドローラを
突出、引込み自在に設けたから、制御装置等が万一故障
してもガイドローラを内側に引き込むことによって簡単
に装置を走行レールから取り外し、保守点検ができると
いう利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施した磁気浮上搬送装置の一例を
示す一部縦断正面図、第２図は同上の一部縦断側面図、
第３図は同じく一部切欠平面図、第４図は台車の一例を
示す斜視図、第５図、第７図はガイドローラ付近の構成
を示す断面図、第６図、第８図は第５図、第７図の線Ｖ
ｌ−Ｖｌ、■−■から見た平面図である。 ２・・・・・・強磁性体からなるレール、３・・・・・
・ガイド壁、 ４　ａ、　　４　ｂ、　　４　ｃ、　　４　ｄ−ガイド
部、５・・・・・・台車、 ６・・・・・・ステアリング機構部、 ？・・・・・・ストッパ、　　　８・・・・・・梁、１
０・・・・・・浮上マグネット、 ４１・・・・・・コイル、 ４２・・・・・・リアクションプレート、Ａ・・・・・
・ストッパ機構。 第１図 第３図 ５ ５ ６ 第２図 ２ 第４図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）浮上案内レールに浮上マグネットにより非接触で
   台車を懸垂し、リニアモータによる推進力により台車を
   走行させる磁気浮上搬送装置の台車の両側に弾性部材を
   介して突出、引込み自在にガイドローラを設け、かつこ
   のガイドローラをロック部材を介して台車にロックでき
   るようにしたことを特徴とする磁気浮上搬送装置のガイ
   ドローラ取付構造。