JPH03262580A - 廃棄物の埋立て方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、廃棄物の埋立て方法に関する。

〈従来技術及び発明が解決しようとする課題〉廃棄物の
うち、特に不燃性のものは、これを地表の凹所等からな
る埋立地に埋設し、不要な廃棄物の処理を行なうと共に
廃棄物の埋設にて地表面を均一にならすことが一般に行
なわれている。

しかし、廃棄物を埋立地に埋設した場合、埋立てた廃棄
物の汚水が土中に浸透し、井戸水等に悪影響を及す等の
虞れがあった。

そこで、廃棄物を埋設すべき埋立地の底面に不通水性シ
ートを敷設し、汚水が土中に浸透しないようにした。

ところが、埋立地底面への、この不通水性シートの敷設
は、不燃物の汚水のみならず、雨水をも通さず、降雨時
等に汚水が雨水とともに埋立地から溢れ出し、周囲の環
境を破壊する等の問題があった。

それゆえ、埋立地近傍に排水処理設備を設け、埋立地内
に滞留した雨水を、この排水処理設備で処理し、河川等
に放流する必要があった。

しかしながら、雨水の降雨量は不規則で少量の時、ある
いは多量の時があり、さらに梅雨時等の大量の雨水をも
処理するためには非常に大量りな排水処理設備を必要と
し、コスト高なものであった。

また、排水処理を施したとは言え、放流された河川から
飲料水を採取している下流住民にとっては、気持のよい
ものではなかった。

この発明は、これら従来、廃棄物の埋立ての実情に鑑み
発明したものであって、汚水が井戸水等に悪影響を及す
虞れはなく、大量りな排水処理設備を必要とせず、また
住民感情を害することのない廃棄物の埋立て方法を提供
することを目的としている。

く課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するためのこの発明の廃棄物の埋立て方
法の構成は、予め不通水性シートを埋立地底面に敷設し
て、埋設すべき廃棄物からの汚水等が地中に浸透しない
ようにしておき、さらに上記不通水性シートを敷設した
埋立地上方位置を、雨水等が侵入しないように屋根材に
て被覆した状態で廃棄物を埋立地に埋設してゆく点に存
する。

く作用〉 上記構成からなるこの発明によれば、埋立地の底面に予
め不通水性シートを敷設した状態で、廃棄物の埋設を行
ってゆくものゆえ、埋立地に埋設した廃棄物の汚水が地
中に浸透するのを不通水性シートにて阻止できる。

不通水性シートを敷設した埋立地の上方位置を屋根材に
て被覆した状態で、廃棄物を埋設してゆくものゆえ、雨
水が埋立地に侵入するのを阻止できる。

〈実施例〉 この発明の実施例について図を参照しながら以下に詳述
する。

第１図はこの発明の埋立て状態を示す概略斜視図、第２
図は概略断面図を示している。

図面中、（１）は地表に形成した凹所であって、廃棄物
（Ｈ）を埋設する埋立地を示している。

埋立地（１）の底面には、廃棄物（Ｈ）の埋設に先立っ
て、予めエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂（ＥＶＡ樹脂
）系シート等からなる不通水性シート（２）を敷設しで
ある。

（３）は、不通水性シート（２）を敷設した埋立地（１
）の上方位置に設けた屋根材であり、ＥＶＡ樹脂系シー
トにて形成されている。

なお、実施例の場合には埋立地（１）の周囲に多数の支
柱（３０）　（３０）・・・を立設し、この支柱（３ｏ
）　（３０）・・・間に張設した鋼製の吊りケーブル（
３１）（３１）・・・・・・にて、屋根材（３）を吊設
したものを示しである。

なお、（３２）は埋立地（１）内の通気確保用の窓であ
る。また、埋立地（１）の周囲のうち廃棄物（）ｌ）を
搬送する例えば貨物自動車（４）等の搬送手段の出入口
となる部分には、支柱（３０）を立設せず、貨物自動車
（４）のスムーズな出入りができるようにしである。

上記埋立地（１）の周囲に立設した支柱（３０）による
吊り屋根からなる実施例によれば、埋立地（１）内に支
柱（３０）がないので、貨物自動車（４）が、その進路
を邪魔されることなく、廃棄物（Ｈ）を所望の位置にス
ムーズに搬送できるものとなって好適である。

また、埋立地（１）の底面に予めＥＶＡ樹脂系シートか
らなる不通水性シート（２）を敷設した状態で、廃棄物
（）Ｉ）の埋設を行ってゆくものゆえ、埋立地（１）に
埋設した廃棄物（）Ｉ）の汚水が地中に浸透するのを、
不通水性シート（２）にて阻止でき、汚水が地中に浸透
するのを阻止した状態で廃棄物（）Ｉ）の埋設を行って
ゆくことができる。

さらに、不通水性シート（２）を敷設した埋立地（１）
の上方位置をＥＶＡ樹脂系シートからなる屋根材（３）
にて被覆し、廃棄物（Ｈ）を埋立地（１）に埋設してゆ
くものゆえ、埋立地（１）への雨水の侵入を排除した状
態で埋設を行ってゆくことができ好適である。

なお、この発明における不通水性シートあるいは屋根材
としては、上記ＥＶＡ樹脂系シートのほか種々の合成樹
脂あるいは金属シートにて実施できる。また、屋根構造
としても前記吊りタイプのほか、空気膜構造等積々のも
のにて実施できる。

その他この発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変
更を施すことができる。

〈発明の効果〉 上記構成からなるこの発明によれば、埋立地の底面に予
め不通水性シートを敷設した状態で廃棄物の埋設を行な
ってゆくものゆえ、廃棄物の汚水が地中に浸透するのを
阻止でき、埋立てた廃棄物の汚水が土中に浸透して井戸
水等に悪影響を与えることなく、良好に廃棄物を埋立て
てゆくことができるものとなる。

不通水性シートを敷設した埋立地の上方位置を屋根材に
て被覆した状態で、廃棄物を埋立地に埋設してゆくもの
ゆえ、雨水が埋立地に侵入することなく、廃棄物を埋立
地に埋立してゆくことができ、大損りな排水処理設備を
埋立地近傍に設ける必要はなく、また下流住民等の感情
を害することなくコスト安価にて廃棄物の埋立てを行っ
てゆくことができるものとなる等従来にはない種々の効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示すものであり、第１図は埋立
て状態を示す概略斜視図、第２図は前回部分拡大断面図
である。 （１）・・・・・・埋立地、（２）・・・・・・不通水
性シート、（３）・・・・・・屋根材、 （Ｈ）・・・・・・廃棄物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、予め不通水性シートを埋立地底面に敷設して、埋設
   すべき廃棄物からの汚水等が地中に浸透しないようにし
   ておき、さらに上記不通水性シートを敷設した埋立地上
   方位置を、雨水等が侵入しないように屋根材にて被覆し
   た状態で廃棄物を埋立地に埋設してゆくことを特徴とす
   る廃棄物の埋立て方法。