JPH11226535A - 埋立処分又は投棄廃棄物からの汚染拡散防止方法 - Google Patents

埋立処分又は投棄廃棄物からの汚染拡散防止方法

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JPH11226535A
JPH11226535A JP2939798A JP2939798A JPH11226535A JP H11226535 A JPH11226535 A JP H11226535A JP 2939798 A JP2939798 A JP 2939798A JP 2939798 A JP2939798 A JP 2939798A JP H11226535 A JPH11226535 A JP H11226535A
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waste
leachate
water
layer
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Akimichi Hatsuta
昭道 八太
Masaaki Niimi
正彰 新見
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OSUTO LAND KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処分場に埋立処分又は投棄された廃棄物から
の周辺への汚染拡散を効果的に防止して、最終処分場の
確実・安全な閉鎖を可能とする方法及び装置を提供する
こと。 【解決手段】 処分場内の廃棄物層の上部を覆土し、そ
の地表下に、勾配をもつ合成樹脂膜を敷設すると共に、
廃棄物層の周囲に、前記合成樹脂膜に続く側溝を設置す
るか、または、整地した地表面に、雨水の通過は阻止す
るがガスの通過は可能な性質を有する人工地盤を敷設或
いは造成する。さらに、廃棄物層下部まで達する揚水本
管を設け、これにより強制的に浸出水を吸い上げ、この
揚水を処分場表面に散水し蒸発するに際し、揚水の蒸発
を促進する手段を設けることにより、浸出水を処分場内
で完全に処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋立処分又は投棄
廃棄物の最終処分場周辺の土壌、地下水、河川等の環境
の汚染を防止するための方法及び装置に関するもので、
特に処分場周辺の土壌・地下水等への廃棄物からの汚染
拡散を防止する方法とその装置に係る。
【0002】
【従来の技術】最近、廃棄物最終処分場周辺の土壌・地
下水などの周辺環境汚染事例が増加し問題となってきて
いる。我が国においては現在、都市ごみ排出量の約70
%が焼却処理されているので、埋立処分される廃棄物に
は、焼却灰が含まれているが、これにはまたダイオキシ
ンや重金属が含有されている。この場合、遮水シートが
敷設されていない最終処分場については、ダイオキシン
や重金属等の有害物質が溶出し、土壌・地下水を汚染す
ることが懸念される。また、閉鎖を対象とする処分場に
関しては、焼却施設等の建設が不十分で生ごみ等の有機
物を多量に含む廃棄物を埋立対象とした自治体の最終処
分場が相当数存在するものと考えられる。このような最
終処分場については、有機物の嫌気性分解によるガスの
発生が懸念される。更に、汚水処理施設すら設置されて
おらず、焼却灰等がそのまま野積みされて雨水に晒さ
れ、浸出汚水が河川や周辺土壌に流出している事例も数
多くある。
【0003】産業廃棄物の処分場も同様であるが、特
に、都道府県に届出の必要のない最終処分場(ミニ処分
場等)に関しては、技術的・構造的にも周辺環境を汚染
する危険性が高い。このため近年、このような基準に満
たない最終処分場については、速やかに閉鎖することが
行政上要求されている。しかし、実際には処分場閉鎖の
対策・方法に関して明確な指導要綱はなく、また、閉鎖
に関する技術についても確立したものがないのが現状で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最終処分場からの周辺
環境汚染の原因には、次のことが考えられる。 雨水が廃棄物層を通過して発生する浸出水 地下水が廃棄物層を通過して発生する浸出水 つまり、これらの要因を解決すれば、即ち具体的な対策
として、1)雨水の浸入を防止すること、2)地下水の浸入
を防止すること、3)汚水の周辺拡散を防止すること、4)
汚水の地下浸透を防止すること、を達成することによ
り、最終処分場から周辺環境へ汚染が広がる心配はな
い。従来においても上記の二つの原因を解決するべく下
記のような対策が考えられている。
【0005】雨水が原因の浸出水対策 従来では基本的に廃棄物層に雨水が浸入しないように、
最終処分場にキャッピング(廃棄物層を覆う)し、表面
の雨水の排出を速やかに行っている。キャッピングの手
段としては、ゴムシート等の敷設、アスファルト舗装、
コンクリート舗装、ベントナイト保護、屋根等の設置が
挙げられる。しかし、これらには次のような問題点があ
る。
【0006】1)ゴムシート等を敷設する場合、シート保
護のためシート上に1m程度の覆土をするが、雨水排水
に関しては、ほぼ100%可能である。また、廃棄物層
の沈下による影響に対してはシートの追従性によりある
程度許容できる。さらに、この場合の跡地利用は、緑地
・農地のようなものが適する。しかし、この手段は、雨
水が殆ど浸透しないため、廃棄物の安定化が図られず、
廃棄物の分解によって発生したガスを処分場外に放出で
きない欠点がある。 2)アスファルト或いはコンクリート舗装を施す場合で
は、雨水排水に関しては、ほぼ100%可能である。ま
た、廃棄物層の沈下に対しては、アスファルト舗装の場
合は、オーバーレイによって容易に対処できるが、コン
クリート舗装の場合は、補修に手間が掛かる。いずれの
場合も跡地利用としては、駐車場のようなものが適す
る。しかし、雨水が殆ど浸透しないため、1)と同様の欠
点がある。 3)ベントナイト保護の場合、雨水排水に関しては、ほぼ
100%可能である。しかし、ベントナイトの過多膨潤
を防止するために、ベントナイト上部に50cm程度の保
護土を施す必要がある。廃棄物層の沈下に対しての追従
性は、優れていると考えられる。この場合の跡地利用と
しては、緑地・農地のようなものが適する。しかし、こ
の手段も雨水が殆ど浸透しないため、上記のものと同様
の欠点が免れない。 4)屋根を設置する場合、雨水によって発生する浸出水を
防止するためには効果的な方法である。しかし、処分場
の規模が大きくなると、それに比例して建設費が高騰
し、また、跡地利用に際しての制約となる。
【0007】地下水による浸出水対策 例えば、地下水水位が高い場合には、処分場内を地下水
が通過するおそれがあるので、矢板等の遮水工にて地下
水の浸入を防止する必要がある。しかし、降雨時など処
分場内の浸出水水位が地下水水位より高い場合には、処
分場内から矢板等の遮水工継手部分から周辺へ浸出水が
漏洩する可能性がある。従来でも浸出水の流出を止める
ための、注入工法、高圧噴射攪拌工法、機械攪拌工法、
地下連続壁工法、鋼矢板・鋼管矢板工法等が提案されて
いるが、いずれの工法を採用しても、完全に浸出水の漏
洩を防止できなかった。
【0008】本発明は、上記の現状に鑑みなされたもの
で、処分場内に埋立処分されるか又は投棄された廃棄物
から周辺への汚染拡散を効果的に防止して、最終処分場
の確実・安全な閉鎖を可能とする方法及び装置を提供す
ることを課題とする。より具体的には、殆どの雨水の処
分場内への浸透を抑制すると共に廃棄物層からの分解生
成ガスの通過を許す地盤改良方法を提供することと、廃
棄物からの浸出水の周辺及び地下水への拡散を防止し、
汲み上げた浸出水を加温してほぼ完全に蒸散することが
できる汚染拡散防止方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
汚染拡散防止方法は、処分場内の廃棄物層の上部を覆土
し、その地表下に、勾配をもつ合成樹脂膜を敷設すると
共に、廃棄物層の周囲に、前記合成樹脂膜に続く側溝を
設置し、雨水の殆ど(90%程度)を排水することを特
徴とする。前記合成樹脂膜は、降雨の若干を通過させか
つ廃棄物層からの排ガスの通過を許すように敷設するも
のであり、その敷設する位置は、地表下の10〜30cm
前後の位置が好適である。
【0010】また、本発明では上記合成樹脂膜とは別
に、処分場内の廃棄物層の上部を覆土してその地表面を
若干の勾配で整地し、その表面に、雨水の通過は阻止す
るがガスの通過は可能な性質を有する人工地盤を敷設或
いは造成することより雨水の浸入を防止するようにして
もよい。この人口地盤としては、液状の土質安定剤を薄
めた溶液をスプレー状に散布してローラーにて圧縮して
ある程度の強度を有する地盤をつくるか、もしくは繊維
状物質を土壌に混ぜて形成したボード状のものを敷設す
ることによってつくってもよい。なお、この他に屋根で
覆う雨水浸入防止手段もあるが、このとき屋根として太
陽電池パネルを用い、雨水浸入防止と共に発電によって
経済的利益を得る方法も考えられる。
【0011】本発明の請求項2に係る汚染拡散防止方法
は、処分場内の廃棄物層の上部に覆土して覆土層を形成
し、廃棄物層を通して揚水本管を複数本設け、該揚水本
管から強制的に浸出水及び地下水を吸い上げ、この揚水
を処分場表面に散水するに際し、処分場表面に散水する
液体の蒸発を促進する手段を設けることにより、浸出水
を処分場内で完全に処理することを特徴とする。また、
本発明では、請求項1と請求項2とを組み合わせて、即
ち、雨水の浸入を効果的に阻止すると共に処分場表面に
散水する液体の蒸発を促進するようにすることが、より
一層の汚染拡散防止に役立つ(請求項3)。
【0012】上記の各発明においては、蒸発を促進する
ための手段として、吸い上げた浸出水及び地下水を加温
手段で直接加温するか、或いは処分場内の土壌を加温し
て間接的に加温して散水すること(請求項4)、キャッ
ピング表面に植栽を施して、植物面とキャッピング表面
とで蒸発を行うこと(請求項5)、が有効な手段として
挙げられる。このような蒸発促進手段により、蒸発量を
通常よりも約2倍向上することが可能となる。また、上
記揚水の散水に際し、処分場の地表面下50〜60cm前
後の位置に、毛管浸潤トレンチの有孔管を敷設して、揚
水をこの有孔管に供給することが好ましい(請求項
6)。
【0013】さらに、本発明の請求項7の発明では、請
求項1〜6のいずれか1項記載の方法にて雨水の浸入を
防止するか若しくは浸出水の蒸発を促進する際に、廃棄
物最終処分場の周囲を矢板等による遮水工にて囲繞する
と共に遮水工継手部に縦方向に延びる保水部を設け、該
保水部内の水位を処分場周辺の浸出水水位及び地下水位
よりも高くして処分場外への浸出水の漏洩を防止するこ
とが望ましい。
【0014】また、本発明の請求項8に係る汚染拡散防
止装置は、処分場内の廃棄物層の上部を覆土して覆土層
を形成し、廃棄物層を通して揚水本管を複数本設け、該
揚水本管から強制的に浸出水及び地下水を吸い上げ、こ
の揚水を処分場表層部に散水する投棄廃棄物からの汚染
拡散防止装置において、前記覆土層中或いはその表面に
合成樹脂膜もしくは人工地盤を敷設して構成した雨水浸
入防止手段と、汲み上げた揚水の蒸発促進手段との、少
なくとも一つを設けることを特徴とする。また、本発明
の請求項9に係る浸出汚染水処理装置は、浸出汚水処理
装置を備えた(又は備えるべき)廃棄物埋立処分場にお
いて、汚水を加温して蒸散させて完全に処理することを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】[廃棄物層への雨水の浸入を防止
するためのキャッピングの形態例]図1は本発明に係る
雨水浸入防止手段(キャッピング)の1例であり、投棄
廃棄物層1で埋立てられた処分場2において、廃棄物層
を1/50〜1/100の勾配に整地し、その上に合成
樹脂膜4を敷設し、更に、その上に30cm程度の覆土3
を行う。該合成樹脂膜4の傾斜端部は、処分場2の周囲
に設置された側溝5に連設しており、処分場内に降った
雨水の殆ど(90%程度)は前記合成樹脂膜4を伝って
側溝5へ排水される。合成樹脂膜4としては、図1
(b)に示す如く、降った雨水(破線の矢印)の若干
(10%程度)を通すと共に廃棄物層1における分解の
結果生じるガス(実線の矢印)も通過させるように、シ
ートとシートの間をあけて敷設する。シートとしては、
例えば、農業用マルチやハウスに使用されているポリエ
チレン、塩ビ等のシートでよく、また、特に新しいシー
トでなく使用済みのシートでもよい。また、細かい網状
のシートを用いてもよい。なお、豪雨時に際しては降雨
のかなりの部分(例えば、80%)が浸出水として排出
されるので、浸出水貯留施設を処分場に併設しておくこ
とが好ましい。また、図1の例の跡地利用としては、緑
地・農地のようなものが適する。この図1のキャッピン
グの形態例では、従来工法と異なり、合成樹脂膜4が若
干の雨水の浸入を許すので、廃棄物層の安定化が図られ
ると共に、廃棄物の分解によって発生したガスはこもる
ことなく合成樹脂膜の間隙を通って排出される。
【0016】図2は本発明のキャッピングの他の例であ
り、廃棄物層1を覆う覆土層3の地表面を1/200前
後の勾配にて整地し、その表面に液状の土質安定剤をス
プレーノズルにて散布し、散布直後にローラーにて圧縮
する。これによって地表面にはアスファルト舗装と同等
の強度を有する人工地盤6が造成される。該人工地盤6
は雨水(破線の矢印)の浸透は防止するものの、処分場
内の廃棄物の分解により発生するガス(実線の矢印)は
通過させ排出することが可能となっている。
【0017】人工地盤を造る液状の土質安定剤として
は、地表面にスプレー状に散布した直後にローラー圧縮
により所望の強度が発揮され、水分の浸透は阻止するが
ガス状物質はある程度通す性能のものであればいかなる
ものでもよいが、例えば、ピュアワン・プロダクト社
(米国)製の商品名PURE−CRETEを1000倍
に薄めたものを用いる。このようなものは飛行場等の舗
装で実際に使用されている。また、土質安定剤を用いず
に、水分の浸透は阻止するがガスの通過は許容する性質
を有するボード状のものを、地表面に敷きつめて人工地
盤とすることも可能である。
【0018】[廃棄物層を通過する地下水及び浸出水対
策]処分場外への浸出水の漏洩を防止する対策の一例と
して、図3の例を示す。廃棄物1にて埋め立てられた処
分場2の、少なくとも地下水が流入する側を、鋼矢板、
鋼管矢板もしくはコンクリート、シート等による地中連
壁等の鉛直遮水工7にて施工するとともに、連壁の継手
部分に鉛直方向に延びる空間部を形成してこれを保水部
8とし、該保水部内の水位CLを、処分場内の浸出水水
位SL及び処分場外の地下水水位TLよりも常に高く維
持することにより、浸出水が処分場周辺に漏れ出ること
も、地下水が処分場内部に流入することもない。このよ
うな施工と併せて、廃棄物層に揚水本管11とポンプ1
2を設けて浸出水を汲み上げて処理すれば、浸出水が周
辺土壌や地下水を汚染することがない。
【0019】保水部8は、内部に清水(水道水或いは地
下水)を溜めるとともにこの清水を徐々に外部にしみ出
させる(図1の矢印9参照)ような機能を有するもの
で、このような保水部8を形成するためには、鋼矢板の
場合には継手となる矢板端部のC型断面の空間部の一部
を、また、鋼管矢板の場合にはパイプ状継手部の空間部
の一部をそのまま利用するか、或いは継手周辺部に、例
えば別途下端を閉鎖したパイプ状の多孔棒状体のよう
に、鉛直状でかつ保水機能をもつ空間を継手部分に沿っ
てつくればよい。図示していないが、保水部には給水パ
イプが挿入されており、必要に応じて清水を適量供給し
得るようになっている。なお、覆土層3上の矢印10
は、降雨などにより生じる表流水を示す。
【0020】実際の操業に際しては、例えば、処分場内
の浸出水水位SL及び処分場外の地下水水位TLを常時
検出しておき、これらのレベルの少なくとも一方が保水
部水位CLを超えた時に、保水部8に対する給水手段が
作動して給水を開始するか或いは給水量を増大し、その
レベルを上昇させるような制御システムを備えておけば
よい。保水部内の水圧により、常に保水部内の清水が矢
印9のように浸出水側及び地下水側に流出するので、浸
出水の処分場外への浸出及び地下水の処分場内への浸入
は効果的に阻止される。また同時に、廃棄物層に揚水管
を設け、汚水を揚水して処理すると、より有効である。
【0021】次に、処分場内の浸出水を強制的に揚水し
て、これを処分場内に散水して蒸散させる本発明の各種
形態例を図4〜図6に示す。汲み上げた汚水を貯留し、
非降雨時に埋立地表層部に散水することにより、天日で
大気中に蒸散し、浸出水量が少量となり、また、汚染物
質の廃棄物層内への吸着封じ込めを促進させることがで
きる。
【0022】図4に示す方式は、貯留した浸出水を加温
し、大気中への蒸発を促進させる方法である。図におい
て、11は廃棄物層を通して配設された揚水本管で、上
端に設けた揚水ポンプ12により廃棄物層内の浸出水を
揚水する。該揚水本管11は、その壁面に多数の孔を形
成したもので、通常、複数本廃棄物層中に設けられる。
13は揚水の貯留部、14は前記の汲み上げた汚水の供
給管、15は該供給管14の一端に接続する加温装置、
16は該加温装置15に一端に接続しかつ他端に散水部
17を有する温水供給管である。加温装置15の熱源と
しては、焼却施設の余熱や排ガス、ごみ発酵熱、太陽温
水器などが利用可能である。また、焼却施設としては特
にペットボトル等ダイオキシンの発生しない廃棄物専用
の焼却炉が適している。
【0023】廃棄物層中の浸出水は、矢印の如く揚水本
管11内に浸透するが、ポンプ17にて吸い上げた浸出
水は、供給管14を経て貯留部13で一旦貯留されてか
ら加温装置15に送られ、そこで加熱されて温水となっ
て温水供給管16を経て散水部17から処分場表層部に
噴霧等により散水され蒸散する。このような蒸発処理を
行えば、各設備の維持管理は殆ど必要なく、1m2 に5
〜6L/日の蒸発量が期待できる。その結果、浸出水を
処分場内で完全に処理することが可能となり、周辺環境
汚染も防止できる。
【0024】なお、図5に示すように、上記加熱装置を
通過させた後の焼却排ガスで土壌蒸散層を加温して、こ
れに散水して蒸発するようにすると、より一層蒸散が促
進され、周辺環境汚染防止に役立ち、廃熱の有効利用に
もなる。土壌を加温する手段としては、例えば、土壌脱
臭法で用いている公知の装置を利用すればよい。
【0025】次に、図6に示す方式は、キャッピング表
面に植栽18を施し、浸出水調整池に揚水ポンプ槽を設
け、毛管浸潤トレンチ19に一定量(例えば、1m2
り100L/日)の汚水を晴天時にのみ供給する例であ
り、植栽された植物面とキャッピング表面とで1m2
2〜3L/日程度の大気中への蒸発処理が期待できる。
浸出水の一部は最終処分場内を通過するが、サンドイッ
チ土壌中を不飽和、負圧で浸透する過程で、重金属類は
吸着・有機物は分解される。この方式は建設費が比較的
安価であり、維持管理費についても殆ど不要であるし、
浸出水処理も殆ど処分場内で行え、周辺環境汚染防止に
役立つ。なお、図6においては、上記の植栽手段に加
え、図4と同様に、揚水した浸出水を温水にして、これ
を毛管浸潤トレンチの有孔管内に流入させる手段を組み
合わせている。このようにすれば、冬季においても植物
の生育に関しては、温室以上の効果があると共に、通常
の蒸発量の2倍程度の蒸発が達成できる利点がある。
【0026】ここで毛管浸潤トレンチとは、廃棄物層内
に溝を作り、その底に不透水膜を張り、その上に砂を敷
き、有孔管を乗せる装置を称しているが、この毛管浸潤
トレンチは、有孔管から漏れる汚水を重力浸透させず
に、いったんは不透水膜で構成された溝に溜めた後に、
じわじわと毛管浸潤作用で溝の外に汚水を出すことを特
徴としている。この毛管浸潤トレンチは、従来は、汚水
処理分野で重力浸透で処理せず、不飽和浸透で処理する
工法として知られるが、本工法においては、この不飽和
浸透での処理のみでなく、特に、溝(トレンチ)全長で
均等に、散水・蒸発・蒸散させる装置として機能させて
いるのが特徴である。この毛管浸潤トレンチの一例を図
7の断面図で示す。図において、25は廃棄物層内に作
った溝を構成する不透水膜(止水膜)、26は溝内から
その上部に敷く砂、27は砂26の上部に毛管礫28で
包囲しておいた有孔管、29は毛管礫28を覆う毛管網
である。
【0027】本発明においては、上記した方式、即ち、
鉛直遮水工を設けて横方向からの浸出水の浸入を防止
し、かつ揚水手段と加温手段を設けて汚水汲み上げ及び
その汚水の蒸散を図ることに加えて、前述した雨水浸入
防止手段を設置することによって、ほぼ完全な汚染拡散
の防止を達成することが可能となる。
【0028】また、本発明においては図示した組合せ方
式に限られることなく、他の任意の組合せ、例えば、図
1或いは図2に示す地盤改良工法と、図3、図4或いは
図6に示す方法との組合せ、図3と図5との組合せなど
が考えられる。実際には、処分場の種別、規模や周辺の
環境・地形的条件、投棄廃棄物の種類や性状等を考慮し
て、適宜の形態を採用すればよい。なお、汚水を加温し
て蒸散を促進する方法は、汚水処理装置を備えている
(或いは備えることが規定されている)廃棄物埋立処分
場においても適用できることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明方法によれ
ば、改善した処分場の地盤により雨水の殆どが廃棄物層
に浸透するのを防止でき、かつ、廃棄物層からの分解ガ
スは地盤を通して放出できるため、雨水による浸出水の
生成を極力低減することが可能となる。これにより周辺
環境汚染を防止できる。また、請求項2〜7に記載した
本発明方法によれば、地下水の浸透による廃棄物層から
の浸出水を処分場外へ拡散させることなく、殆ど全ての
浸出水を処分場内で処理できるため、周辺環境汚染の防
止が達成される。さらに、請求項8に記載した本発明装
置によれば、上記した方法を効果的に実施することがで
きる。いずれにしろ本発明の汚染拡散防止方法及び装置
により、従来効果的な閉鎖手段のなかった最終処分場の
安全な閉鎖を実現可能にしたことから、その環境上及び
産業上の意義は非常に大きい。なお、請求項4の汚水の
加温による蒸散促進方法は、汚水処理装置を備えた正規
の廃棄物埋立処分場からの汚水の蒸散にも適用できるこ
とはいうまでもない。これにより、汚水処理装置を不要
とすることも可能となる(請求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雨水に対する処分場キャッピング
方法の一例を示す断面模式図で、(a)は全体断面略
図、(b)は(a)のA部詳細図である。
【図2】本発明に係る雨水に対する処分場キャッピング
方法の他の例を示す部分図である。
【図3】廃棄物処分場の全体を鉛直遮水工にて包囲した
場合の浸出水漏洩防止手段の例を示す断面模式図であ
る。
【図4】処分場から発生した浸出水の処理対策の本発明
例を示すブロック図である。
【図5】図4の別の本発明例を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面模式図である。
【図7】毛管浸潤トレンチの概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 廃棄物層 2 処分場 3 覆土層 4 合成樹脂膜 5 側溝 6 人工地盤 7 鉛直遮水工 8 保水部 9 清水 10 表流水 11 揚水本管 12 揚水ポンプ 13 地下水層 14 冷水供給管 15 加温装置 16 温水供給管 17 散水部 18 植栽 19 毛管浸潤トレンチ 25 不透水膜 26 砂 27 有孔管 28 毛管礫 29 毛管網

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処分場内の廃棄物層の上部を覆土して覆
    土層を形成すると共に、該覆土層の地表面下もしくは表
    面に、雨水の通過は阻止するがガスの通過は可能な如く
    合成樹脂膜を敷設するかもしくは人工地盤を敷設或いは
    造成することにより、雨水の殆どを排水することを特徴
    とする埋立処分又は投棄廃棄物からの汚染拡散防止方
    法。
  2. 【請求項2】 処分場内の廃棄物層の上部を覆土して覆
    土層を形成し、該処分場上部に適宜の雨水浸入防止手段
    を施すと共に、廃棄物層を通して揚水本管を複数本設
    け、該揚水本管から強制的に浸出水及び地下水を吸い上
    げ、この揚水を処分場表層部で蒸散させるために、揚水
    の蒸発促進手段を設け、浸出水を処分場内で完全に処理
    することを特徴とする埋立処分又は投棄廃棄物からの汚
    染拡散防止方法。
  3. 【請求項3】 処分場上部に施す雨水浸入防止手段が、
    請求項1記載の合成樹脂膜もしくは人工地盤であること
    を特徴とする請求項2記載の汚染拡散防止方法。
  4. 【請求項4】 処分場表層部に施す揚水蒸発促進手段
    が、揚水を加温手段で直接加温して処分場表層部に散水
    するか、もしくは加温した処分場内の表層土壌に散水し
    て液体を間接的に加温することを特徴とする請求項2又
    は3記載の汚染拡散防止方法。
  5. 【請求項5】 揚水蒸発促進手段が、処分場の表面に植
    栽を施して、植物面とそれ以外の表面とで蒸発を行うこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の汚染
    拡散防止方法。
  6. 【請求項6】 揚水の散水方法が、揚水を処分場の地表
    面下50〜60cm前後に敷設した毛管浸潤トレンチの有
    孔管に供給することを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    か1項記載の汚染拡散防止方法。
  7. 【請求項7】 廃棄物最終処分場の周囲を矢板、コンク
    リート、シート等の連続壁による遮水工にて囲繞すると
    共に矢板等による連続壁の継手部に鉛直方向に延びる保
    水部を設け、該保水部内の水位を処分場内部の浸出水水
    位及び外部の地下水位よりも高くして処分場外への浸出
    水の漏洩或いは処分場への地下水の浸入を防止し、さら
    に、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法にて雨水浸
    入防止をするか及び/又は揚水蒸発促進を図ることを特
    徴とする埋立処分又は投棄廃棄物からの汚染拡散防止方
    法。
  8. 【請求項8】 処分場内の廃棄物層の上部を覆土して覆
    土層を形成し、廃棄物層を通して揚水本管を複数本設
    け、該揚水本管から強制的に浸出水及び地下水を吸い上
    げ、この揚水を処分場表層部に散水し蒸散する投棄廃棄
    物からの汚染拡散防止装置において、前記覆土層中或い
    はその表面に合成樹脂膜もしくは人工地盤を敷設して構
    成した雨水浸入防止手段と、揚水の直接及び/又は間接
    の加温による揚水蒸発促進手段との、少なくとも一つを
    設けることを特徴とする埋立処分又は投棄廃棄物からの
    汚染拡散防止装置。
  9. 【請求項9】 廃棄物埋立処分場からの浸出汚水を、直
    接及び/又は間接加温による蒸散促進手段により、処分
    場内で完全に処理することを特徴とする廃棄物埋立処分
    場からの浸出汚水処理装置。
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