JPH0326095A - エレベータの信号伝送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は，コンピュータ制御されるエレベータにおける
信号伝送方法に係り、特に、多重データ伝送（バスライ
ン）を用いて制御を行うエレベータに採用するのに好適
なエレベータの信号伝送方法に関する。

〔従来の技術〕

エレベータのサービス内容の豊富化に伴って、各階乗り
場に設置されるかご位置表示器やかと呼び寄せ装置、か
ご内又は乗り場に設置される行先階呼び登録装置あるい
は案内表示装置などと、機械室に設置されたエレベータ
制御装置との間を結ぶ配線の本数が増加し、配線スペー
ス及び据付工事性が問題となっている。

そこで，この配線本数の低減を図るため，各階床及び乗
りかごにマイクロコンピュータを設け、これにより、デ
ータの直列伝送を行う方式の提案が特開昭６１−１９４
９４３号公報に記載されている．〔発明が解決しようと
する課題〕 上記従来技術は、機械室設置のエレベータ制御装置内の
マイクロコンピュータ構成の制御局と、各階床，乗りか
ご及びエレベータの運転状態監視用制御盤に設けられる
マイクロコンビータ構成の従属局とを、それぞれ一対の
信号線で接続したバス方式により、直列信号伝送制御を
行う構成としている．制御局及び従属局はそれぞれ、プ
ログラムを実行するセントラルプロセツシングユニット
（ＣＰＵ），プログラムデータを格納するリード・オン
リ・メモリ（ＲＯＭ），データを格納するランダム・ア
クセス・メモリ（ＲＡＭ），信号人カバツファ，信号出
力バツファ，他局と信号の直列伝送制御を行うためのシ
リアルコミュニケーションアダプタ，信号を伝送路へイ
ンターフェースするラインドライバ，ラインレシーバよ
り構成されている．しかし、以下に述べる点について配
慮されておらず、問題があった． ■　制御局の役割は、各従属局との信号伝送の管理を行
い、エレベータ運転制御用マイクロコンピュータ（ＭＰ
Ｕ）で処理した信号を各従属局へ伝送すると共に、従属
局から伝送されて来た信号をＭＰＵへ送ることである． また、従属局の役割は、制御局より送られてきたデータ
を、出力バツファから出力すると共に、入カバツファか
ら入力されたデータを制御局へ返送することである． したがって、両局は全く異なった機能を持ったハードウ
エアで構成されている。さらｂこ、従属局は，各階床の
乗り場に設置する局，乗りかごに設置する局，監視盤に
設置する局で、局の機能が全く異なるため，各局に応じ
た信号伝送方式，信号伝送における誤り検出方式，信号
の出力バツファ仕様，信号の入カバツファ仕様、を持た
なければならない。

以上のように、局のハードウエア構成は、多種多様の形
態を取ることになり、ここで用いるＲＯＭに格納するプ
ログラムは、ハードウエアに対応した数だけ必要となり
、ソフ１・ウエアの標準化とその管理運用が複雑なもの
となっていた． ■　バス方式により制御システムを構成する場合には，
伝送路の終端部分に伝送信号波形の反射を防止するため
、伝送路の特性インピーダンスと同一オーム数の抵抗を
接続しなければならない．したがって、バスラインの終
端部分に設置する局には終端抵抗が必要となり，バスラ
インの中間部に接続する局とは異なったハードウェア構
威とする必要がある。このように、ハードウエアの標準
化をも複雑なものとしていた。

本発明の目的は，従来技術での上記した問題を解決し、
エレベータ制御におけるソフトウェア，ハードウエアの
標準化を実呪することのできる信号伝送方法を提供する
ことにある． 〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、（１）制御局及び従属局の局ナンバーを識
別するためのＩＤコードを各局のマイクロコンピュータ
の同一ポートに統一し、各局のマイグロコンピュータは
，イニシャルリセット処理後に，まずポートデータを読
み取って自局の種類を検知し、次いで、１種類に標準化
して設けられているＲＯＭプログラムのうちの、上記読
み取ったポートデータに対応するプログラムの部分のみ
を起動して、それぞれの局の信号伝送制御及び入出力信
号処理制御を行う方法とすることにより，（２）上記Ｒ
ＯＭをマスクＲＯＭ化されたＲＯＭとすることにより，
（３）ＩＤコードは、局ナンバーを識別するのに加えて
、信号伝送方式，局のＩ／Ｏデータの入出力制御方式，
信号伝送における誤り検出方式、及びマイクロコンピュ
ータにおける動作モード方式の識別をも可能とすること
により、（４）ＩＤコードの局ハード構成を識別するコ
ードはそれぞれの局で固定データとし，この固定データ
は、ＩＤコード選択用スイッチにより設定可能とするこ
とにより、さらに、（５）上記ＩＤコード選択用スイッ
チは、バス方式の伝送路で終端となる局に設ける終端抵
抗の挿入，不挿入の選択も可能であり、これにより、終
端局と中間局のハードウエアを同一構成とすることによ
り、達或される。

〔作用ゴ 制御局及び従属局のマイクロコンピュータは、イニシャ
ルリセット処理後、まず、設定された局ナンバーＩＤコ
ードを，統一されたアドレス部又はシングルチップマイ
クロコンピュータの入力ポート部で読み取って自局の種
類のｉ！９１Ｊを行う。それによって，マイクロコンピ
ュータは，標準化されているＲＯＭプログラムのうちの
，ＩＤコードに対応したプログラム部分のみを起動して
、それぞれの局の信号伝送制御及び入出力信号制御する
。

入力ポート部への局ナンバーＩＤコードの設定は、ＩＤ
コード選択用スイッチのＯＮ，ＯＦＦにより，入力ポー
トの各ビットデータを設定することで行い、また、上記
ＲＯＭ内には、全ての局を制御できるプログラム（ソフ
トウエア）を格納してある．また，伝送路終端局に対し
ては．ＩＤコード選択用スイッチで終端抵抗をバスライ
ンに挿入することにより，伝送波形の反射による波形歪
を生じることなく信号伝送を行うことができる。

以上のように、局ナンバー識別用のＩＤコードの設定を
、ＩＤコード選択用スイッチにより行い、各局同一のア
ドレス、又は、シングルチップマイクロコンピュータの
同一ポートから読み取らせることにより、さらに、上記
スイッチにより、終端抵抗接続のＯＮ，ＯＦＦを行うこ
とにより，エレベータシステムを構成する装置間の信号
伝送において，制御局及び従属局のハードウエア，ソフ
トウエアを統一することができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する，第
１図は制御局のハードウエアブロック構成図、第２図は
多入出力形従属局のハードウエアブロック構成図，第３
図は小規模入出力形従属局のハードウエアブロック構成
図、第４図は制御局，従属局間の信号伝送のシステム構
成図である。

まず、第４図により、制御局，従属局間の信号伝送につ
いて述べる．これは，１階ＩＦから８階８Ｆまでのサー
ビス階床を有するエレベータに本発明を適用した場合に
ついて示したもので，エレベータ制御装置（ＭＰＵ）１
は、制御局（■／０系信号伝送制御局）２と接続され、
さらにバスライン３ａを介して各階床に設置された従属
局（ホール信号伝送制御局）４ａ〜４ｃに接続されてい
る．また同時に，バスライン３ｂを介して、乗りかごに
設置された従属局（かご上信号伝送制御局）５へも接続
されている．ＭＰＵＩはさらに、第２の制御局（ネット
ワーク信号伝送制御局）６を経てバスライン７を介して
，従属局（監視盤信号伝送制御局）８へ接続されている
。制御局２は、各従属局４８〜４Ｃを次々とポーリング
し、呼び釦とその応答灯などの各階床の情報信号等の授
受を行う。同様にかご上従属５との間では、バスライン
３ｂを介して，監視盤従属局との間では、バスライン７
を介して，ポーリング方式による信号の授受が行われる
。

ここで、１階床ＩＦには、乗り場に直接行先階を登録可
能な操作盤４３と、インジケータ４２及びパーキングス
イッチ４１を設けてあり、第２図示す多入出力制御が可
能なハードウエア構戊の局を設ける。また、２階２Ｆ〜
８階８Ｆには，４４．４６，インジケータ４５．４７が
設けてあり、第３図に示す小規模な入出力制御が可能な
ハードウエア構成の局を設ける．さらに、乗りかごには
，ドア駆動装置５ａ，運転操作盤５ｂ及びインジケータ
５ｃが設けてあり、第２図に示す多入出力制御が可能な
局を設ける。

以上のように、エレベータ制御システムを構成する装置
には、種々のものがあり、ハードウエア，ソフトウエア
の標準化が困難であったが、本発明はこれを解決する方
法を実現するためになされたもので、以下、第１図〜第
３図に示す各局のハードウエア構成図を用いて説明する
． 第１図は、制御局のハードウエア構成を示す図であり、
伝送制御用シングルチップマイクロコンピュータ２００
ａは、第４図に示したＭＰＵＬとデューアルポートラム
（以下、ＤＰ−ＲＡＭと記す）３０１を介して信号の授
受を行うと共に，送信回路２０２，受信回路２０３及び
パルストランス２０１を介して各従属局と信号の授受を
行う．また、シングルチップマイクロコンピュータ２０
０ａの内部は、プログラムを実行するＣＰＵ２０７．デ
ータを格納するＲＡＭ２　１　１　，プログラムを格納
するＲＯＭ　２　０　９　，直列信号伝送制御用ポート
（ＳＩ）２０８，入出力信号用ポート（Ｐ　Ｉ　）２１
３，２１４から構威されている．ここで．ＰＩ２１４は
入力信号用でＩＤコード入力用ポートであり、制御局の
場合は全て゛Ｌ″レベル信号に固定してある．ＣＰＵ２
０７は，イニシャルリセットの処理後、まずこのＰＩ２
１４の信号を読み取る。そして，全て“Ｌ　Ｉ＋レベル
信号であることにより、自局は，伝送制御局であること
を検知する。次に、ＤＰ　−　ＲＡＭ３０１を介して、
ＭＰＵＩより，伝送制御局としての仕様を受け取り、工
／○系制御局２であるか、ネットワーク系制御局６であ
るかの判断を行い．ＲＯＭ２０９内の実行すべきプログ
ラムの選択を行う．以上の処理により、ＣＰＵ２０７は
制御局としての信号伝送制御を実施する。

２３２はウオッチドッグタイマ（ＷＤＴ）回路で、ＰＩ
２１３から定期的に送られて来る信号をチェックしてＣ
ＰＵ２０７の動作監視を行い，そして５ＣＰＵ２０７が
暴走した場合，リセット信号を発する機能を持っている
． 第２図は、多入出力形従属局のハードウエア構戊図であ
り、シングルチップマイクロコンピュータ２００ｂは、
入出力回路２４０〜２４３のうちの、アドレスデコーダ
回路（ＤＥＣ）３０２ｂによって選択された回路からの
データを、アドレスバス３３０及びデータバス２２５を
介して入出カする．送信回路２０２，受信回路２ｏ３，
パルストランス２０４，ＩＤコード入力用ポート２１４
及びＷＤＴ回路２３２は、第１図の制御局と同じ構成と
する。

ここで、ＩＤコード入力用ポート２１４の機能について
説明を加える。第７ビット，第６ビットは、局のハード
ウェア構戊によって決まる固定ビットであり、第７ビッ
トがＩｔ　Ｈ　９１レベル、第６ビットが′″Ｌ　Ｈレ
ベルである場合は、本図に示す構成のアドレスデコード
方式による多人出カ制御用端末を持つ従属局であること
を示す．このように，第７と第６ビットを固定データと
したのは、ＩＤコード選定用ディップスイッチ２０５ａ
における誤選定により、異なった局の動作モードプログ
ラムが起動して、入出力回路の誤制御による回路の混触
に起因する回路破壊の防止を図るためである。

次に、第５ビット〜第０ビットは，同一バスラインに接
続された時の局ナンバーを入力するためのビットであり
、ＩＤコード選定用スイッチ２０５ａにより、ビットの
データ値が、設定される。

ＩＤコード選定用スイッチ２０５ａの第８ビットは、終
端抵抗２０４の開閉用である。このスイッチを設けたこ
とで、本従属局をバスラインの終端接続局（終端抵抗使
用局）あるいは中間接続局（終端抵抗不要局）のいずれ
かに使用する場合においても、同一のハードウエア構成
とすることが可能となるので、局の標準化を実現する上
で大きな効果がある． ＣＰＵ２０７は、劃御局の場合と同様に、イニシャルリ
セット後、ＰＩ２１４のデータを読み取り、自局が多入
出力形局のハードウエア構成であることを検知して，Ｒ
ＯＭ２０９内の該当するプログラムにより、信号の伝送
制御及び入出力制御を実行する． 第３図は、標準化した小規模入出力用従属局のハードウ
エア構成図であり，出力回路２５０，入力回路２５１，
ＩＤコード入力用ポート部を除き，システム構成は第２
図と同じである。ここで、出力回路２５０．入力回路２
５１は、入出力回路点数が少ないため、シングルチップ
マイクロコンピュータ２００ｃのポートから直接制御す
る方式として回路の簡略化を図り、コストダウンを行っ
ている． また、ＩＤコード入力ポート（ＰＩ）２１４の第５ビッ
ト〜第Ｏビット及びＩＤコード選定用スイッチ２０５ａ
の構成は第２図の多入出力用従属局と同一構成としてあ
る．ＰＩ２１４の第７ビット，第６ビットは、小規模入
出力用従属局のＩＤコードとして両者を“Ｈ　Ｔｔレベ
ルに固定してある．第３図の局も、前述の局と同様にＣ
ＰＵ２０７は、イニシャルリセットの処理後、ＰＩ２１
４のデータを読み取り、自局が、小規模入出力形の局の
ハードウエア構成であることを検知して、ＲＯＭ２０９
内の該当するプログラムにより、局の制御を行う． 以上説明した各局のＲＯＭデータは、同一内容で全ての
局を制御するプログラムを１種類格納しておき、各局の
ＣＰＵのイニシャルリセット後、ＰＩ２１４のデータを
ＣＰＵが読み取り，上記プログラム中の該当する局のプ
ログラムのみを起動する方法を採用している。したがっ
て、ＩＤコードの入カポートを全ての局に対して同一に
定めておくだけで，前記の一種類のプログラム（即ち、
ソフトウエア）のみで全局を制御できることになる。こ
のように、各局のＲＯＭデータを１種類に統一すること
ができるので．ＲＯＭをマスク化することが可能となり
，標準化とコスト低減を実現することができる。

ここで、１種類に標準化したソフトウエアの概略につい
て説明する。主な構成は、■ＩＤコード入力を含めたイ
ニシャル処理（各局共通），■信号伝送制御（局の情報
量により伝送方式を複数個設ける）、■誤り検出方式（
情報量、情報の重要性により選択できるよう複数個設け
る）、■入出力信号制御（局の特性により複数個設ける
），■ウオッチドックタイマ制御（各局共通）とする．
このように、各局共通のプログラム部と，各局特有のプ
ログラム部に分割しておき、ＩＤコードのデータにより
プログラムを選定する方式とすることにより、全局を制
御できるプログラムをＲＯＭに格納したとしても、デー
タ量の増大を招くことなく′Ｒ準化を実現できる． また、ハードウエアの標準化を卑るため，信号伝送制御
回路，ウオッチドックタイマ回路も各局に対して同一構
成としておくことが良い．さらに、ＩＤコードにより局
ナンバーの選定のみを行うのでなく，予め定められた特
定のビットデータにより、信号の伝送制御方式，誤り検
出方式の選択を可能とすることにより、前記のマスクＲ
ＯＭを１種類に固定していても、伝送制御方式，誤り検
出方式の変更ができることになる。このため，システム
の変更（情報の増大，重要信号の扱い）に対して，伝送
制御方式，誤り検出方式の変更を、ＲＯＭデータの変更
なしに対応可能な、柔軟な信号伝送システムを提供でき
ることになる。

〔発明の効果〕

本発明の請求項１によれば、エレベータ制御システムを
構成する装置間の信号伝送において，制御局，従属局の
局コードを識別するためのＩＤコード入カポートを全て
の局に対して同一ポート，すなわち、同一アドレスに統
一して，各局のマイクロコンピュータのイニシャルリセ
ット処理後、まず、入力ポートデータを読み取り処理し
、読み取ったデータに該当するプログラムを実行する方
法を採る。この時．ＲＯＭプログラムとしては全ての局
を制御できるプログラムを１種類用意しておき、該当局
のプログラム部のみを起動して、それぞれの局の信号伝
送制御及び入出力信号制御を行う方法とする。これによ
り、エレベータ制御システムを構成する種々の局に対し
て、ハードウエア，ソフトウエアの標準化を実現するこ
とができる。

また、請求項２によれば、マスクＲＯＭの採用により、
上記効果に加えて、コスト低減化を実現することができ
、さらに請求項３によれば、ＩＤコードにより局ナンバ
ーの選択に加えて、信号の伝送制御方式や誤り検出方式
等の選択も可能とすることで．ＲＯＭプログラムの変更
なしに、システム変更（情報量の増大、重要信号の扱い
）に対して、伝送制御方式，誤り検出方式の変更に対応
可能な柔軟な信号伝送方法とすることができる，また、
請求項４によれば、ＩＤコードのコードデータの設定を
、ＴＤコード選択用スイッチのスイッチ操作のみで簡易
に行うことができ、請求項５によれば、終端局と中間局
のハードウエア構成を同一に統一できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の実施例説明図で、第１図は制
御局のハードウエア構成図、第２図，第３図はそれぞれ
従属局のハードウエア構成図、第４図はエレベータ信号
伝送システムの構戊図である。 ２　０　０　ａ　，　２　０　０　ｂ　，　２　０　０
　ｃ−シングルチップマイクロコンピュータ、２１４・
・・ＩＤコード入力用ポート．２０５ａ・・・ＩＤコー
ド選定用デイプスインチ、 ２０４・・・終端抵抗、 ２０９・・・標準化した

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エレベータ制御システムを構成する複数種類の装置
   局間の信号伝送を行う方法において、制御局及び従属局
   の各局ナンバーを識別するためのＩＤコードを各局のマ
   イクロコンピュータに対して同一ポートに統一し、各局
   のマイクロコンピュータは、イニシャルリセット処理後
   に、まず、ポートデータを読み取つて自局の種類を検知
   し、次に、１種類に標準化して設けられているＲＯＭ内
   プログラムのうちの上記読み取つたポートデータに対応
   するプログラムを起動して、それぞれの局の信号伝送制
   御及び入出力信号処理制御を行うことを特徴とするエレ
   ベータの信号伝送方法。 ２、請求項１記載のＲＯＭはマスクＲＯＭ化されている
   ことを特徴とするエレベータの信号伝送方法。 ３、請求項１記載のＩＤコードは、局ナンバーの識別に
   加えて、信号伝送制御方式、局のＩ／Ｏデータの入出制
   御方式、信号伝送における誤り検出方式、及びマイクロ
   コンピュータにおける動作モード方式の識別をも可能に
   したことを特徴とするエレベータの信号伝送方法。 ４、請求項１記載のＩＤコードにおける局ハード構成を
   識別するためのコードは、それぞれの局で固定データと
   し、同一のハードで構成された局を識別するための局ナ
   ンバーＩＤコードは、ＩＤコード選択用スイッチにより
   データの設定を可能にしたことを特徴とするエレベータ
   の信号伝送方法。 ５、請求項４記載のＩＤコード選択用スイッチは、バス
   方式の伝送路で終端となる局に設ける終端抵抗の挿入、
   不挿入の選択も可能であり、これにより、終端局と中間
   局のハードウェアを同一構成としたことを特徴とするエ
   レベータの信号伝送方法。