JPH0325877Y2 - - Google Patents

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JPH0325877Y2
JPH0325877Y2 JP1986021669U JP2166986U JPH0325877Y2 JP H0325877 Y2 JPH0325877 Y2 JP H0325877Y2 JP 1986021669 U JP1986021669 U JP 1986021669U JP 2166986 U JP2166986 U JP 2166986U JP H0325877 Y2 JPH0325877 Y2 JP H0325877Y2
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fingers
finger
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shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はワーク保持用フインガー切替装置に関
し、一層詳細には、複数種のワークに対応する複
数のワーク保持用フインガーを備え、搬送されて
位置決めされるワークに応じて前記フインガーを
回転偏位させるよう構成したワーク保持用フイン
ガー切替装置に関する。
例えば、自動車の生産ラインにおいては、所定
の自動車部品を移送、加工あるいは組み立てるた
めにその自動車部品、すなわち、ワークを位置ず
れさせることなく保持する保持機構が必要であ
る。前記保持機構としては、ワークに係合してそ
のワークを保持するためのフインガーを備えたも
のが一般的に用いられている。しかも、同一の生
産ラインによつて仕様の異なる複数種の自動車を
生産する場合には、種々のワークの形状に対応し
得るように前記保持機構には形状を異にする複数
のフインガーが装着される。すなわち、保持すべ
きワークの形状に応じてフインガーを切り替える
ことにより、種々のワークを適切に位置決め保持
することが可能となる。このようにワーク保持用
フインガーが切り替えられる装置としては、たと
えば、特開昭第60−176872号に開示されるフイン
ガー切替装置がある。この従来技術について以下
に概略的に説明する。
第1図a並びに第1図bにおいて、参照符号2
はフインガー切替装置を示す。前記フインガー切
替装置2は所定方向に往復移動するトランスフア
バー4と、このトランスフアバー4に載設される
駆動部6および保持部8a,8bを含む。
前記駆動部6を構成するブラケツト10はトラ
ンスフアバー4の上面に固着され、このブラケツ
ト10にはアーム12が支軸14を介して枢支さ
れる。この場合、アーム12と支軸14とは固着
されると共に、図示しない回転駆動機構によつて
回動可能となるように構成される。前記アーム1
2の先端部側にはコネクテイングロツド18aが
軸16を介して枢支される。また、前記ブラケツ
ト10の下部には支持板20が固着され、この支
持板20の両端部には上下方向に延在するボルト
22a,22bが螺着される。更に、前記ボルト
22a,22bの上方にはロツク用爪24a,2
4bが配設されている。なお、前記ロツク用爪2
4a,24bは、実質的には、図示しない二つの
板材本体の端部に形成されるものであり、前記板
材本体は揺動偏位可能なように構成され、これに
よつて、ロツク用爪24a,24bがコネクテイ
ングロツド18aに対して水平方向に進退変位可
能となつている。
一方、保持部8aを構成するブラケツト26a
がトランスフアバー4の上面に固着される。前記
ブラケツト26aの上部には支軸28aを介して
ホルダープレート30aが枢支される。前記ホル
ダープレート30aにはアーム部32aが一体的
に形成されており、このアーム32aの先端部に
は軸34aを介してコネクテイングロツド18b
が枢支される。このコネクテイングロツド18b
の一端部には前記コネクテイングロツド18aが
揺動可能なように連結され、コネクテイングロツ
ド18bの他端部側にはコネクテイングロツド1
8c,18dが順次連結される。さらに、前記ホ
ルダープレート30aには図示しない2種類のワ
ークを保持するための互いに90°偏位したフイン
ガー36a,37aが固着される。
保持部8bは前記保持部8aと同様に構成され
るものであり、従つて、前記保持部8aと同一の
構成要素には同一の参照数字に参照符号bを付記
して示し、その詳細な説明は省略する。
以上のような構成のフインガー切替装置2が第
1図aに示す状態である場合、第1のワーク(図
示せず)は直立しているフインガー36a,36
bによつて保持される。その際、コネクテイング
ロツド18aはボルト22aとロツク用爪24a
とによつて挟持された状態で位置決めされてい
る。そして、トランスフアバー4を所定方向に移
動することにより前記第1ワークが移送される。
一方、第2のワーク(図示せず)を保持する場
合には、ロツク用爪24aをコネクテイングロツ
ド18aから退動させることによりこのコネクテ
イングロツド18aのロツク状態を解除し、図示
しない回転駆動機構によつて支軸14およびアー
ム12を略180°回転させる。この結果、コネクテ
イングロツド18a乃至18dは矢印A側に移行
し、これに伴いホルダープレート30a,30b
およびフインガー36a,37a,36b,37
bが支軸28a,28bを中心にして回転し、フ
インガー37a,37bが直立状態となる(第1
図b参照)。次いで、ロツク用爪24bをコネク
テイングロツド18aの上面部に当接させ、この
ロツク用爪24bとボルト22bとによつてコネ
クテイングロツド18aを固定する。そして、フ
インガー37a,37bによつて第2ワーク(図
示せず)を保持し、この第2ワークはトランスフ
アバー4が移動することにより移送されるに至
る。すなわち、フインガー切替装置2において
は、コネクテイングロツド18a乃至18dを矢
印AまたはB方向に移動することにより2種類の
ワークを保持するためのフインガー36a,36
bおよび37a,37bが切り替えられる。
ところが、このようなフインガー切替装置2で
はコネクテイングロツド18a乃至18dに湾曲
する等の歪みが生じた場合、あるいは、これらの
連結部が弛緩してコネクテイングロツド18a乃
至18dの全長が長くなつた場合には、ホルダー
プレート30a,30bを所定の角度で停止させ
ることが出来ず、フインガー36a,36b,3
7a,37bを正確に直立させることが不可能と
なる。この結果、ワークを安定した状態で保持す
ることが出来なくなり、また、ワークを保持しよ
うとする際に、位置ずれしたフインガーによつて
ワークが損傷する等の不都合が露呈する。さら
に、フインガー36a,36b,37a,37b
を所定の角度で位置決めするためのロツク機構は
ロツク用爪24a,24bとボルト22a,22
bとにより構成されているが、ロツク用爪24
a,24bはコネクテイングロツド18aに対し
て進退変位可能なように構成する必要があるた
め、その構成が比較的複雑とならざるを得ない。
しかも、支持板20に螺着されたボルト22aあ
るいは22bが弛緩した場合には、フインガー3
6a,36bまたは37a,37bを所定の角度
で固定することが不可能となるという欠点もあ
る。
本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、回転自在な原車とこの原車に係
合する従車とから回転伝動機構を構成し、特に、
原車の連続回転に対して従車としてのゼネバ歯車
を間欠回転せしめ、且つ当該ゼネバ歯車をその静
止時に所定の角度で位置決めし、前記ゼネバ歯車
に複数個のフインガーを係着し、前記ゼネバ歯車
の回転作用下に前記フインガーを偏位させてワー
クを位置決め保持するフインガーの切り替えを行
つて、フインガーの正確な位置決めを可能とし、
この結果、前記フインガーによつてワークを好適
に保持することが出来、しかも、従来のような複
雑なロツク機構を必要としないワーク保持用フイ
ンガー切替装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本考案はワーク
保持用フインガーを旋回割出しするようにしたも
のにおいて、 複数個のワーク保持用フインガーが係着された
ゼネバ歯車と、ゼネバ歯車に画成された複数の溝
部に嵌合されるピン部材を有する原車とからなる
ゼネバストツプ機構を、昇降自在なプレート上に
ワーク形状に応じて複数個配設すると共に、単一
の回転駆動源を前記プレート上に配設し、前記プ
レート上に軸支され且つ前記回転駆動源により駆
動されるシヤフトと前記夫々のゼネバストツプ機
構の原車とをチエーンおよび歯車等の伝達手段を
介して連結したことを特徴とする。
次に、本考案に係るワーク保持用フインガー切
替装置について好適な実施例を挙げ、添付の図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
第2図並びに第3図において、参照符号40a
乃至40hは本考案に係るフインガー切替装置を
示す。前記フインガー切替装置40a乃至40h
は生産ラインの所定部位、例えば、ツーリング材
を塗布するための塗布作業部42に配設されるも
のであり、この塗布作業部42の構成を次に説明
する。
前記塗布作業部42はフインガー切替装置40
a乃至40hを一体的に鉛直方向に変位させる昇
降機構44と、ワークWを水平方向に搬送するワ
ーク搬送機構46と、前記ワーク搬送機構46の
上方で待機する塗布機構48a,48bとを備え
ている。
前記昇降機構44を構成するシリンダ50から
突出するシリンダロツド52はガイド部材54に
嵌合し且つその先端部には軸56を介してリンク
58の一端部が枢支される。また、前記シリンダ
50に対峙して支持部材60が配設され、この支
持部材60には軸62を介してリンク64の一端
部が枢支される。前記リンク58,64の夫々の
中央部は支軸66を介して枢支され、これによつ
て、リンク58,64がX字状に組み合わせられ
る。さらに、水平なプレート68の下面には支持
部材70,72が固着され、支持部材70には軸
74を介してリンク64の他端部が枢支され、支
持部材72には軸76を介してリンク58の他端
部が枢支される。この場合、軸74は支持部材7
0に穿設されたガイド溝75に沿つて水平方向に
偏位可能なように構成される。
昇降機構44は以上のように構成され、一方、
プレート68にはフインガー切替装置40a乃至
40hの回転駆動源としてモータ78が載設され
ると共に、このモータ78の出力軸には歯車80
が固着される(第3図参照)。前記モータ78の
本体と平行に比較的長尺なシヤフト82がプレー
ト68上のケーシング84a,84bを介して支
持される。前記シヤフト82の両端部にはかさ歯
車86a,86bが固着され、当該シヤフト82
の途上には歯車88a乃至88eが固着される。
この場合、前記歯車80と歯車88cにはチエー
ン90が張架される。さらに、前記ケーシング8
4aにはシヤフト92a,92bの夫々の一端部
側が臨入し、その端部に前記かさ歯車86aと噛
合するかさ歯車86c,86dが固着される。前
記シヤフト92a,92bの他端部側はプレート
68に載設された支持部材94a,94bを貫通
し、シヤフト92a,92bの夫々の他端部には
歯車96a,96bが固着される。
プレート68の上面にあつて前記支持部材94
a,94bの近傍にはフインガー切替装置40
a,40bが配設され、前記フインガー切替装置
40aと歯車96aおよびフインガー切替装置4
0bと歯車96bにはチエーン98a,98bが
張架される。さらに、前記シヤフト82から所定
距離離間してフインガー切替装置40c,40
d,40e,40fが配設され、これらのフイン
ガー切替装置40c乃至40fと歯車88a,8
8b,88e,88dにはチエーン98c乃至9
8fが張架される。
一方、ケーシング84b側もケーシング84a
側と同様に構成される。すなわち、かさ歯車86
bと噛合するかさ歯車86e,86fが一端部に
固着されたシヤフト92c,92dはプレート6
8上の支持部材94c,94dに挿通され、シヤ
フト92c,92dの他端部には歯車96c,9
6dが固着される。さらに、前記支持部材94
c,94d近傍に配設されたフインガー切替装置
40g,40hと前記歯車96c,96dにはチ
エーン98g,98hが張架される。
この場合、第2図に示すように、プレート68
の上方に配設されるワーク搬送機構46は多数個
のローラ100が併設されたローラコンベアから
なる。
さらに、昇降機構44の周囲には4本の支柱1
02a乃至102dが立設され、支柱102a,
102b間および支柱102c,102d間には
シーリング材をワークに対して塗布する塗布機構
48a,48bが装着される。前記塗布機構48
a,48bは、実質的には、直交座標型ロボツト
104a,104bを備えており、従つて、前記
直交座標型ロボツト104a,104bに塗布装
置106a,106bが取着される。
塗布作業部42は以上のように構成され、次
に、フインガー切替装置40a乃至40hの構成
について説明する。
なお、フインガー切替装置40a乃至40hは
全て同様な構成からなるものであり、そこで、第
4図a,bおよび第5図においては前記フインガ
ー切替装置40a乃至40hに相当するフインガ
ー切替装置を参照符号40で示すものとする。
第5図に示すように、フインガー切替装置40
はケーシング108と、このケーシング108内
に挿入される原軸110および従軸112と、前
記原軸110と従軸112の一端部側に設けられ
るゼネバストツプ機構114と、4種類のワーク
を保持するためのフインガー116乃至119
(第4図a参照)とを含む。
前記ケーシング108はその下部に形成された
板状部122と、略長円形状の室123を画成す
る壁部124と、室123に連通する互いに平行
な貫通孔を画成した円筒部126,128とから
なる。この場合、前記板状部122はプレート6
8(第2図並びに第3図参照)の上面に接合され
る。
前記原軸110にはフランジ130が形成され
ており、このフランジ130を境界とする一方の
部位は円筒部126内にベアリング132a,1
32bを介して回動自在に挿通される。前記原軸
110の円筒部126内から外部に突出する部位
にはスプロケツト136が固着される。すなわ
ち、第3図におけるフインガー切替装置40a乃
至40hの夫々のスプロケツト136にチエーン
98a乃至98hが掛合されることになる。さら
に、原軸110のフランジ130を境界とする他
方の部位には室123内に位置して原車138が
固着される。前記原車138に原軸110を中心
とする円板部140および円弧状凸部142が一
体的に形成され、一方、前記円板部140の外周
近傍にはローラからなるピン部材144が回動自
在に装着される。この場合、前記ピン部材144
は、第4図bに示すように、円弧状凸部142の
両端部によつて画成される切欠部145の外側に
配設する。
一方、従軸112には膨出部146が形成され
ており、この膨出部146を境界とする一方の部
位は円筒部128内にベアリング148a,14
8bを介して回動自在に挿通される。また、従軸
112の膨出部146を境界とする他方の部位は
室123から外方へと延在してゼネバ歯車152
が固着される。前記ゼネバ歯車152はボス15
4と、このボス154の一端部から平面的に外方
へと拡開して延在する四つの係合部156a乃至
156d(第6図参照)とからなる。前記係合部
156a乃至156dは同一の構成であり、係合
部156a乃至156dによつてボス154の半
径方向に延在し且つ外方に開成された90°間隔の
溝部158a乃至158dが画成され、且つ係合
部158a乃至158dの外縁端部には外方に指
向して凹状となる円弧状凹部160a乃至160
dが形成される。これらの円弧状凹部160a乃
至160dは後述する作用下に前記円弧状凸部1
42に対して摺接状態で嵌合可能なように構成し
ておく。なお、ゼネバ歯車152はピン部材14
4が装着された原車138と共にゼネバストツプ
機構114を構成するものである。
さらに、前記壁部124の端部には孔部162
を有するカバー164を固着する。ゼネバ歯車1
52に固着されるホルダープレート166は正方
形に近似した形状の板状部168と、前記孔部1
62に挿通される環状突部170とからなり、前
記板状部168および環状突部170の中心部を
貫通して孔部172が形成される。さらに、板状
部168の外側端部にはフインガー取付用凹部1
74a乃至174dを形成し、これらのフインガ
ー取付用凹部174a乃至174dに夫々フイン
ガー116乃至119(第4図a参照)を約90°
偏位させて固着する。環状突部170には前記ピ
ン部材144との当接を阻止するための凹部17
6a乃至176dを前記溝部158a乃至158
dに対応して等角度間隔で形成しておく。前記孔
部172にはゼネバ歯車152のボス154を嵌
入し、さらに、ボルト178をホルダープレート
166に挿通してゼネバ歯車152に螺入するこ
とによりこれが一体化される。
本考案に係るワーク保持用フインガー切替装置
は基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその作用並びに効果について説明する。
先ず、フインガーの切り替えを行う場合にはモ
ータ78を駆動し、以下に説明する歯車およびチ
エーン等からなる伝達手段を介して回転力をフイ
ンガー切替装置40a乃至40hに伝達する。す
なわち、モータ78の駆動に伴つて歯車80が回
転し、この結果、前記歯車80からチエーン90
および歯車88cを介して回転力が伝達されるシ
ヤフト82が回転する。そして、このシヤフト8
2に固着された歯車88a,88b、88d,8
8eにはフインガー切替装置40c,40d,4
0f,40eのスプロケツト136にチエーン9
8c,98d,98fおよび98eが張架されて
いるため、前記スプロケツト136が回転する。
これと同時に、シヤフト82の両端部に固着され
たかさ歯車86a,86bにはかさ歯車86c,
86d,86e,86fが噛合しているため、シ
ヤフト92a乃至92dが回転する。さらに、前
記シヤフト92a乃至92dに固着された歯車9
6a乃至96dが回転し、これらの回転力はチエ
ーン98a,98b,98g,98hを介してフ
インガー切替装置40a,40b,40g,40
hのスプロケツト136に伝達される。すなわ
ち、モータ78の駆動に伴つて全てのスプロケツ
ト136が回転する。その際、スプロケツト13
6と原軸110および原車138が一体的に回転
することが第5図から容易に諒解されよう。
フインガー切替装置40は原車138を前記の
ように回転させることによりフインガーの切り替
えを行うものであり、第4図aおよび第5図はフ
インガーの切り替え途中の状態を示している。そ
こで、この状態からフインガー切り替え完了まで
の動作について次に説明する。
第4図aおよび第5図において、ゼネバ歯車1
52の溝部158aにはピン部材144が臨入し
ており、この場合、原車138はモータ78の駆
動に伴つて矢印C方向に回転しているものとす
る。すなわち、ピン部材144は原車138と一
体的に矢印C方向に回転するため、ピン部材14
4に係合するゼネバ歯車152が従軸112を中
心にして矢印D方向に回転する。この結果、前記
ゼネバ歯車152と一体化されたホルダープレー
ト166およびフインガー116乃至119が矢
印D方向に回転するに至る。そして、ゼネバ歯車
152、ホルダープレート166及びフインガー
116乃至119が第4図aに示す位置から矢印
方向に45°回転し、ピン部材144が溝部158
aから外方へと離脱する。その際、原車138の
円弧状凸部142はゼネバ歯車152の円弧状凹
部160aに摺接する。すなわち、第4図bに示
すように、円弧状凸部142が円弧状凹部160
aに嵌合することによりゼネバ歯車152、ホル
ダープレート166およびフインガー116乃至
119が固定され、この場合、フインガー116
が上方に指向してワークWを待機する状態で位置
決めされる。さらに、原車138が第4図bに示
す位置から矢印C方向に略半回転しても、円弧状
凸部142は円弧状凹部160aに対して摺動す
るだけであつて、ゼネバ歯車152と原車138
との嵌合状態は変化しないため、ゼネバ歯車15
2、ホルダープレート166およびフインガー1
16乃至119は静止している。すなわち、ゼネ
バストツプ機構114は原車138の連続回転を
ゼネバ歯車152の間欠回転に変換するものであ
り、原車138が1回転してもゼネバ歯車152
は90°しか回転しない。また、この場合、ピン部
材144が溝部158aから離脱する角度からピ
ン部材144が次の溝部158bに臨入する角度
までの範囲内で原車138が回動偏位しても、ワ
ークWを保持するために待機しているフインガー
116の角度がずれることはない。従つて、例え
ば、フインガー116を位置決めする場合に原車
138の回転角度に多少のずれが生じても、フイ
ンガー116を所定の角度で位置決めすることが
可能である。このため、モータ78から原車13
8に回転力を伝達するためのチエーン90,98
a乃至98h等に伸長、弛み等が生じた場合、あ
るいはモータ78の回転角度が精密に制御されな
い場合にも、フインガーの位置決めを正確に行う
ことが出来る。
以上のようにして、フインガー切替装置40a
乃至40hのフインガーの切り替えが行われる。
一方、プレート68は第2図の一点鎖線で示す下
降位置にあり、ワークWはワーク搬送機構46の
回転するローラ100によつて昇降機構44上方
の所定位置まで搬送される。そこで、シリンダ5
0からシリンダロツド52を送出することにより
プレート68を上昇させる。すなわち、シリンダ
ロツド52の送出に伴つてリンク58,64が支
軸66を中心にして揺動するため、結果的に、リ
ンク58,64が立ち上がると共にプレート68
が上昇する。その際、前記のように位置決めされ
た直立状態のフインガーによりワークWは保持さ
れて持ち上げられる。次いで、塗布機構48a,
48bにより前記ワークWへのシーリング材の塗
布作業が行われる。
なお、塗布作業が完了した後はシリンダ50を
滅勢することによりプレート68を下降させ、新
たなワークに対して待機する。そして、塗布作業
部42に搬送されるワークの形状が変更される場
合には、モータ78を駆動することにより原車1
38を所要回数回転させて保持すべきワークに対
応したフインガーを選択すればよい。
本考案によれば、以上のように、原車の連続回
転に対して間欠回転を行うゼネバ歯車と複数のフ
インガーとを一体化するように構成しているた
め、ゼネバ歯車を偏位させるための原車の回転角
度を精密に制御する必要がなく、フインガーの正
確な位置決めを容易に行うことが出来る。従つ
て、所定の角度で位置決めされたフインガーによ
りワークを損傷させることなく好適に保持するこ
とが可能となる。しかも、フインガーの位置決め
の際にはゼネバ歯車と原車との嵌合によりフイン
ガーが確実に位置決めされるため、従来のような
複雑なロツク機構を必要とせず、フインガー切替
装置自体の構成が簡単である。さらに、第1図
a,bに例示したような従来のフインガー切替装
置に比較して、より多くのフインガーを装着する
ことが出来るという効果も得られる。
以上、本考案について好適な実施例を挙げて説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば、ゼネバストツプ機構を構成
するゼネバ歯車および原車の形状は種々選択する
ことが可能であり、また、本装置を溶接等の加工
作業にも利用することが出来る等、本考案の要旨
を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計
の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来技術に係るフインガー切替装置
の一部省略側面図、第1図bは第1図aのフイン
ガー切替装置のフインガーを切り替えた状態を示
す一部省略側面図、第2図は本考案に係るフイン
ガー切替装置を含む塗布作業部の概略側面図、第
3図は第2図に示す塗布作業部におけるフインガ
ー切替装置が配設されたプレートの平面図、第4
図aは本考案に係るフインガー切替装置のフイン
ガーの切り替え途中の状態を示す正面図、第4図
bは本考案に係るフインガー切替装置のフインガ
ーの切り替えが完了した状態を示す一部省略正面
図、第5図は第4図aに示すフインガー切替装置
のV−V線断面図、第6図は本考案に係るフイン
ガー切替装置に組み込まれるゼネバ歯車およびホ
ルダープレートの分解斜視図である。 40,40a〜40h……フインガー切替装
置、68……プレート、110……原軸、112
……従軸、114……ゼネバストツプ機構、11
6〜119……フインガー、138……原車、1
42……円弧状凸部、144……ピン部材、15
2……ゼネバ歯車、158a〜158d……溝
部、160a〜160d……円弧状凹部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ワーク保持用フインガーを旋回割出しするよう
    にしたものにおいて、 複数個のワーク保持用フインガーが係着された
    ゼネバ歯車と、ゼネバ歯車に画成された複数の溝
    部に嵌合されるピン部材を有する原車とからなる
    ゼネバストツプ機構を、昇降自在なプレート上に
    ワーク形状に応じて複数個配設すると共に、単一
    の回転駆動源を前記プレート上に配設し、前記プ
    レート上に軸支され且つ前記回転駆動源により駆
    動されるシヤフトと前記夫々のゼネバストツプ機
    構の原車とをチエーンおよび歯車等の伝達手段を
    介して連結したことを特徴とするワーク保持用フ
    インガー切替装置。
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JPS6052209A (ja) * 1983-08-30 1985-03-25 Okuma Mach Works Ltd ダイヤフラムチヤツク

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