JPH07251392A - パネル部材の搬送ハンドおよびそのハンドを有する搬送装置 - Google Patents

パネル部材の搬送ハンドおよびそのハンドを有する搬送装置

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JPH07251392A
JPH07251392A JP6043889A JP4388994A JPH07251392A JP H07251392 A JPH07251392 A JP H07251392A JP 6043889 A JP6043889 A JP 6043889A JP 4388994 A JP4388994 A JP 4388994A JP H07251392 A JPH07251392 A JP H07251392A
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JP
Japan
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hand
panel member
holding
panel
clamper
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JP6043889A
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English (en)
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Yukio Mishiro
幸夫 三代
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のプレス装置2,2,…間に設置される
搬送ロボット4のアーム7先端に搬送ハンド10を装着
し、プレス装置2によりプレス加工されたパネル部材W
をクランパで保持して次のプレス装置2に搬送する場合
に、搬送ハンド10の重さを軽減してパネル部材Wの搬
送速度を速くしながら、パネル部材Wの形状や大きさが
変わってもそれに応じてクランパを位置調整し、1つの
搬送ハンド10で多種類のパネル部材Wを搬送する。 【構成】 搬送ハンド10においてパネル部材Wを保持
するための複数のクランパ28,28,…の各々を位置
調整機構45の作動により位置調整可能とし、この位置
調整機構45にそれを作動させるための入力部材21,
39を設け、その入力部材21,39を搬送ハンド10
外部のサーボモータ41により駆動してクランパ28,
28,…を位置調整するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル部材の搬送ハン
ドおよびそのハンドを有する搬送装置に関し、特に、パ
ネル部材をプレス装置により連続してプレス加工する場
合において前工程のプレス装置でプレス加工されたパネ
ル部材を次のプレス装置に搬送するのに好適なものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開昭63―22777号公
報に示されるように、ドアをロボットのハンドで保持し
て車体に組み付ける場合に、そのハンドに対しドアの所
定位置を吸着保持する複数の吸着パッドを位置調整可能
に設け、この吸着パッドをモータにより調整するように
することが知られている。
【0003】ところで、自動車の車体構成部品であるパ
ネル部材をプレス加工するときには、成形ライン上に複
数のプレス装置を順に直列に並べるとともに、これらプ
レス装置間にそれぞれ搬送用のロボットを設置してお
き、例えば最初のプレス装置においてパネル部材を絞り
成形した後、そのパネル部材をロボットの搬送ハンドに
より該プレス装置から取り出し、次のプレス装置に搬送
してセットした後、トリミング加工を行い、さらにその
後のプレス装置に同様に搬送して孔あけ加工するように
することが一般的に行われている。
【0004】そして、予め、上記ロボットに装着される
搬送ハンドをパネル部材の種類に応じて複数用意してお
き、車種の変更等に伴い、プレス装置により加工される
パネル部材の形状や大きさが変わると、それに応じて上
記搬送ハンドを対応するものに交換するようになされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その場合、複
数種類の搬送ハンドが必要となるとともに、それら搬送
ハンドをラインサイドでロボットのツール交換位置に並
べる必要があり、その保管スペースが大きくなるという
問題がある。
【0006】そこで、上記従来例のように、搬送ハンド
においてパネル部品を保持する保持部を位置調整可能と
しておき、この保持部をモータ等の動力源により駆動し
て位置調整するようにしてもよいが、動力源がハンドに
内蔵されるので、ハンド自体が重くなり、その慣性力等
の制限を受けてロボットの搬送速度が遅くなるのは避け
られない。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記搬送ハンドの構造を改良すること
により、そのハンドの重さを軽減しながら、パネル部材
の形状や大きさが変わってもそれに応じて保持部を位置
調整して1つの搬送ハンドで多種類のパネル部材を搬送
できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、搬送ハンドにその保持部の位置調整
のための動力源は具備させず、その動力源をハンド外部
に設置し、ハンド側にはその外部動力源に駆動連結され
て保持部を位置調整する手段のみを設置することとし
た。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、上記の
如く、パネル部材を保持して搬送可能な搬送ハンドとし
て、各々パネル部材を保持する位置調整可能な複数の保
持部と、搬送ハンド外部の動力源により駆動される少な
くとも1つの入力部材を有し、該入力部材の駆動により
上記保持部を互いに関連して位置調整する位置調整機構
とを備えたものとする。
【0010】請求項2の発明では、上記保持部は、パネ
ル部材の略周縁部を保持する3つの保持部とし、位置調
整機構は、動力源により駆動される1つの入力部材によ
りベベルギヤを介して上記3つの保持部を同時に位置調
整するように構成されているものとする。
【0011】請求項3の発明では、保持部は、パネル部
材の略周縁部を保持する4つの保持部とし、位置調整機
構は、上記各保持部を搬送ハンドにおける所定の一方向
たる前後方向と、該前後方向に対し直交方向の左右方向
とに位置調整するように構成されているものとする。
【0012】この場合、請求項4の発明では、さらに、
搬送ハンドは、4つの保持部のうちの2つを支持する基
部と、該基部に左右方向にスライド移動可能に連結さ
れ、かつ残りの2つの保持部を支持する可動部とを有し
てなるものとし、位置調整機構は、上記可動部を左右方
向にスライドさせて各保持部の左右方向の位置調整を行
う共通の1つの入力部材を有するものとする。
【0013】請求項5の発明では、パネル部材を保持し
て搬送する搬送装置として、上記のように、各々パネル
部材を保持する位置調整可能な複数の保持部と、少なく
とも1つの入力部材を有し、該入力部材の駆動により上
記保持部を互いに関連して位置調整する位置調整機構と
を備えた搬送ハンドを設ける。
【0014】また、上記搬送ハンド外部に、ハンドにお
ける位置調整機構の入力部材を駆動する動力源を設け
る。
【0015】請求項6の発明では、上記パネル部材は、
プレス装置によりプレス加工されるものとし、搬送ハン
ドは、複数のプレス装置間に設置される搬送ロボットの
アーム先端に装着可能とされているものとする。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1又は5の発明で
は、パネル部材は搬送ハンドの複数の保持部に保持され
て搬送され、その搬送ハンドにより搬送するパネル部材
の大きさや形状が変わると、それに応じて搬送ハンドに
おける複数の保持部の位置が調整される。その場合、搬
送ハンドはその外部の動力源の位置に位置付けられて、
該動力源により位置調整機構の入力部材が駆動され、こ
の入力部材の駆動により複数の保持部が互いに関連して
位置調整される。すなわち、搬送するパネル部材が変化
してもそれに対応してそのパネル部材を保持可能に保持
部の位置を変更すればよく、1つの搬送ハンドにより多
種類のパネル部材を搬送可能にすることができる。この
ように1つの搬送ハンドを共用して多種類のパネル部材
を保持搬送できるため、パネル部材の変化に対応した多
種類の搬送ハンドが不要となり、その数を低減すること
ができるとともに、その保管スペースを縮小ないしはな
くすことができる。
【0017】また、上記保持部の位置調整を行うための
動力源が搬送ハンドに設けられておらず、その動力源は
搬送ハンド外部にあって、搬送ハンドには位置調整機構
およびその入力部材のみが設けられているので、搬送ハ
ンドから動力源を除いた分だけ、搬送ハンドの重さを軽
減することができる。その結果、搬送ハンドを速い速度
で搬送しても慣性力等の問題が生じ難くなり、パネル部
材の搬送速度を上昇させることができる。
【0018】請求項2の発明では、パネル部材はその略
周縁部を搬送ハンドの3つの保持部に保持されて搬送さ
れる。そして、このパネル部材の大きさ等の変化に応じ
て搬送ハンドの保持部の位置を調整する場合、搬送ハン
ドが動力源の位置に移動して、その動力源により搬送ハ
ンドにおける位置調整機構の1つの入力部材が駆動さ
れ、この入力部材の駆動によりベベルギヤを介して上記
3つの保持部が同時に位置調整される。こうして1つの
入力部材を駆動するだけで3つの保持部の位置を同時に
調整できるので、保持部の位置調整を迅速に行うことが
できる。
【0019】請求項3の発明では、パネル部材はその略
周縁部を搬送ハンドの4つの保持部に保持されて搬送さ
れる。このパネル部材の変化に応じて搬送ハンドの保持
部の位置を調整する場合、搬送ハンドが動力源の位置に
移動して、その動力源により搬送ハンドにおける位置調
整機構の入力部材が駆動され、この入力部材の駆動によ
り上記4つの保持部が搬送ハンドにおける所定の一方向
たる前後方向と、該前後方向に対し直交方向の左右方向
とに位置調整される。つまり、入力部材の駆動により4
つの保持部の位置を互いに直交する2つの方向に調整す
ることができる。
【0020】請求項4の発明では、パネル部材は、基部
に支持された2つの保持部と、可動部に支持された2つ
の保持部とに保持されて搬送される。各保持部の位置調
整を行うとき、その前後方向の位置調整については、各
保持部がそれぞれ位置調整されるが、左右方向にあって
は、1つの入力部材の駆動により上記可動部が基部に対
し左右方向にスライド移動する。この可動部のスライド
移動により、可動部側の2つの保持部が基部側の2つの
保持部に対して同時に接離されて位置調整されることと
なり、その分、保持部の左右方向の位置調整を素早く行
うことができる。
【0021】請求項6の発明では、搬送ハンドは、複数
のプレス装置間に設置される搬送ロボットのアーム先端
に装着可能とされ、このロボットのアーム先端に装着さ
れた搬送ハンドにより、プレス装置にてプレス加工され
たパネル部材が該プレス装置から取り出されて次のプレ
ス工程に搬送される。従って、この場合、プレス加工す
るパネル部材が変化してもそれに応じてハンドの保持部
の位置を変えればよく、搬送ハンドの数を減少できると
ともに、プレス成形ライン側方のハンド保管スペースを
小さくすることができる。また、動力源が搬送ハンド外
部に設けられているので、ハンドを軽量化でき、ライン
でのパネル部材の搬送速度を高めることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図7および図8において、1は自動車の車
体の一部を構成する例えばフェンダパネルをパネル部材
Wからプレス加工して成形するプレス成形ラインで、こ
の成形ライン1には複数のプレス装置2,2,…が各々
の間に所定の間隔をあけて設置されており、これらのプ
レス装置2,2,…において例えばパネル部材Wの絞り
成形、トリミング加工、孔あけ加工等をそれぞれ順に行
うようになっている。
【0023】上記隣り合うプレス装置2,2間にはそれ
ぞれ搬送ロボット4が設置されている。この各搬送ロボ
ット4は、ライン上流側のプレス装置2で加工されたパ
ネル部材Wを該プレス装置2から取り出し、ライン下流
側のプレス装置2に搬送してセットするものであり、略
プレス装置2,2間に亘って張り渡した門型の支持フレ
ーム5に支持されたロボット本体6と、このロボット本
体6に連結された多関節型のロボットアーム7とを有
し、ロボットアーム7の先端にはパネル部材Wをクラン
プ保持するための搬送ハンド10がツールとして交換可
能に装着されるようになっており、この搬送ハンド10
をロボットアーム7に装着した状態で搬送ロボット4が
パネル部材Wを保持して前のプレス装置2から次のプレ
ス装置2に搬送する。
【0024】図1〜図3は本発明の実施例1に係る搬送
ハンド10を示す。この搬送ハンド10は、所定の中心
位置から略120°の角度間隔をあけて放射状に延びる
分岐線上に沿って分岐された第1〜第3分岐部11a〜
11cを有するハンド本体11と、このハンド本体11
の各分岐部11a〜11cにそれぞれ接合されて放射状
に延びる第1〜第3の3つのクランパ支持アーム15〜
17とを備え、上記ハンド本体11は、各々略Y字状の
板材からなるベース12およびカバー13を上下に間隔
をあけかつ複数のブロック14,14,…を挟んで接合
してなる。一方、クランパ支持アーム15〜17はリニ
アガイド19、ねじ部材21、ホルダ22およびクラン
パ28(保持部)を組み合わせてなる。これらのクラン
パ支持アーム15〜17は何れも同じ構造であるので、
同じ部分については同じ符号を付して説明する。
【0025】すなわち、ハンド本体11の各分岐部11
a〜11cにおけるベース12およびカバー13間の外
側ブロック14にはリニアガイド19の内端部が固定さ
れている。このリニアガイド19は分岐部11a〜11
cの分岐線からずれた位置を分岐方向に沿って延び、そ
の外端部にはエンドプレート20が固定されている。ま
た、分岐部11a〜11cにおける上記外側ブロック1
4にはねじ部材21の内端部が回転可能にかつ軸方向に
移動不能に支持され、このねじ部材21は分岐部11a
〜11cの分岐線上を分岐部11a〜11c外端からそ
の延長方向に延び、その外端部は上記リニアガイド19
外端部のエンドプレート20に回転可能に支持されてい
る。そして、第1および第2クランパ支持アーム15,
16における各ねじ部材21は例えば右ねじであるが、
第3クランパ支持アーム17におけるねじ部材21は例
えば左ねじとされている。
【0026】また、図4および図5にも拡大詳示するよ
うに、上記リニアガイド19にはクランパ28を支持す
るためのホルダ22の一端部がスライド移動可能に支持
され、このホルダ22はリニアガイド19側方のねじ部
材21に螺進可能にねじ結合されており、ねじ部材21
の回転によりホルダ22をリニアガイド19に沿ってス
ライド移動させ、このホルダ22の移動によりクランパ
28の位置を調整可能としている。
【0027】さらに、上記ホルダ22のリニアガイド1
9と反対側たる他端部には上下方向に貫通するクランパ
取付孔23と、この取付孔23からホルダ22の他端面
に亘り上下方向に切り欠くことで半割形のクランパ締付
部24とが形成されている。また、ホルダ22の他端部
には上記クランパ締付部24を水平方向に貫通するボル
ト挿通孔25が形成されており、クランパ取付孔23に
クランパ28の後述するサブアーム29を嵌挿した状態
で、ボルト26をボルト挿通孔25に挿通し、その端部
をナット27で締結することにより、クランパ28をホ
ルダ22に対し支持し、かつボルト26およびナット2
7を緩めてクランパ28の上下位置を調整可能とするよ
うにしている。
【0028】上記クランパ28はパネル部材Wを保持す
る保持部を構成するもので、ジョークランパで構成され
ている。すなわち、クランパ28は、図3に示すよう
に、上記クランパ取付孔23に嵌挿可能なサブアーム2
9と、このサブアーム29の下端部に固定され、ハンド
本体11の中央側に向かって延びる上側クランプ部30
と、この上側クランプ部30の基端部に上側クランプ部
30とでパネル部材Wの周縁部を挟むように揺動可能に
支持された下側クランプ部31と、サブアーム29に固
定され、上記下側クランプ部31の基端部に連結された
ピストンロッド32aを有するエアシリンダ32とを備
えてなり、加圧エアの給排によってエアシリンダ32を
伸縮させることにより、下側クランプ部31を揺動させ
て上側クランプ部30との間にパネル部材Wの周縁部の
所定位置を挟持するようにしている。
【0029】ハンド本体11の第1分岐部11aにおけ
るベース12およびカバー13間には、リニアガイド1
9およびねじ部材21の両側に水平方向に間隔をあけて
対向配置した板状の支持部材34,34の内端部が接合
され、この両支持部材34,34は第1分岐部11aの
外端からその延長方向に第1クランパ支持アーム15と
平行に延び、その外端部間は連結材35で連結されてい
る。この連結材35の内面には上記リニアガイド19外
側のエンドプレート20が固定されている一方、外面に
は薄鋼電線管からなるツール取付アーム36の一端が溶
接され、この取付アーム36の他端には上記搬送ロボッ
ト4のアーム7先端に装着可能なツールプレート37が
取り付けられており、このツールプレート37において
搬送ハンド10がロボットアーム7に交換可能に装着さ
れる。
【0030】また、図6に拡大詳示するように、第2ク
ランパ支持アーム16のねじ部材21はリニアガイド1
9外端側のエンドプレート20を貫通してその外側に延
び、その外端部にはねじ部材21の外周面を断面矩形状
にしたプラグ39が形成されている。そして、図7に示
すように、隣り合うプレス装置2,2間において搬送ロ
ボット4の搬送時のアーム移動範囲外の所定箇所には、
図3に示す如く動力源としての正逆転可能なサーボモー
タ41が設置され、このサーボモータ41の出力軸(図
示せず)の前端には上記搬送ハンド10のプラグ39に
回転一体に外嵌合するソケット42が取り付けられ、出
力軸の後端はサーボモータ41の回転数および回転方向
を検出するエンコーダ43に連結されており、搬送ロボ
ット4のアーム7を移動させて搬送ハンド10のプラグ
39をサーボモータ41の出力軸上のソケット42に嵌
合し、その状態でサーボモータ41を作動させることに
より、第2クランパ支持アーム16のねじ部材21を駆
動する。つまり、この第2クランパ支持アーム16のね
じ部材21およびその外端のプラグ39は、搬送ハンド
10外部のサーボモータ41により駆動される入力部材
を構成している。
【0031】さらに、上記ハンド本体11には、搬送ハ
ンド10外部のサーボモータ41による第2クランパ支
持アーム16のねじ部材21の駆動により上記保持部と
してのクランパ28,28,…を互いに関連して位置調
整する位置調整機構45が設けられている。この位置調
整機構45は、ハンド本体11中央部のベース12およ
びカバー13間に配置固定されかつ第2クランパ支持ア
ーム16のねじ部材21の回転を他の第1および第3ク
ランパ支持アーム15,17の各ねじ部材21に伝達す
るギヤボックス46を有する。このギヤボックス46内
には、第2クランパ支持アーム16のねじ部材21の内
端にカップリング47を介して連結された駆動ベベルギ
ヤ48と、この駆動ベベルギヤ48に噛合された従動ベ
ベルギヤ49とが配置され、この従動ベベルギヤ49は
第2クランパ支持アーム16のねじ部材21と直交方向
に延びる中間軸50に支持されている。この中間軸50
の一端はカップリング51を介してベベルギヤ52に連
結され、このベベルギヤ52は上記第1クランパ支持ア
ーム15におけるねじ部材21の内端に取り付けたベベ
ルギヤ53に噛合されている。一方、上記中間軸50の
他端はカップリング54を介してベベルギヤ55に連結
され、このベベルギヤ55は第3クランパ支持アーム1
7のねじ部材21の内端に取り付けたベベルギヤ56に
噛合されている。そして、サーボモータ41によりプラ
グ39を回転させることにより、第2クランパ支持アー
ム16のねじ部材21の回転を他の第1および第3クラ
ンパ支持アーム15,17の各ねじ部材21に伝達し
て、各ホルダ22および該ホルダ22に固定されている
クランパ28を螺動させ、3つのクランパ28,28,
…の位置を同時に調整するようにしている。
【0032】尚、上記ロボット4のアーム7に装着され
る搬送ハンド10と、その第2クランパ支持アーム16
のねじ部材21をプラグ39にて駆動するサーボモータ
41とにより本発明でいう搬送装置を構成している。
【0033】また、上記プラグ39の外端部は、ソケッ
ト42への嵌挿が容易となるよう先細りテーパ状に形成
されてガイド部とされている。
【0034】次に、上記実施例の作動について説明す
る。プレス成形ライン1の各プレス装置2において、例
えばパネル部材Wの絞り成形、トリミング加工、孔あけ
加工等がそれぞれ順に行われ、自動車の車体の一部を構
成するフェンダパネルがパネル部材Wから成形される。
【0035】そのとき、隣り合うプレス装置2,2間に
それぞれ設置された搬送ロボット4のアーム7先端には
搬送ハンド10が装着され、この搬送ハンド10の3つ
のクランパ28,28,…はパネル部材Wの大きさや形
状に対応した位置に位置調整されており、まず、搬送ロ
ボット4のライン上流側にあるプレス装置2の加工が終
了すると、ロボット4のアーム7がプレス装置2に移動
し、そのアーム7先端に装着されている搬送ハンド10
の3つのクランパ28,28,…の各々における下側ク
ランプ部31がシリンダ32により揺動して上側クラン
プ部30との間が開き、これら両クランプ部30,31
間にパネル部材W周縁部の3箇所が位置付けられた後、
下側クランプ部31がシリンダ32により揺動して閉
じ、このことでパネル部材Wがクランパ28,28,…
により挟持されてクランプ保持される。
【0036】このパネル部材Wのクランプの後、搬送ロ
ボット4のアーム7が移動してパネル部材Wが搬送ハン
ド10に保持された状態でプレス装置2から取り出さ
れ、ライン下流側のプレス装置2に搬送される。この下
流側のプレス装置2では、上記と逆の動作が行われ、ハ
ンドの各クランパ28における下側クランプ部31がシ
リンダ32により揺動して上側クランプ部30との間が
開き、このことによりプレス装置2の所定位置にセット
される。以上の動作を1サイクルとし、以後、隣り合う
プレス装置2,2間の各搬送ロボット4で上記と同様の
サイクルがプレス装置2のプレス動作に同期して繰り返
される。
【0037】そして、上記ライン1において、車種の変
更等により大きさや形状の異なるパネル部材Wをプレス
加工する場合には、各プレス装置2が停止されてプレス
型の交換が行われる。この段取換えと並行して、各搬送
ロボット4のアーム7は、搬送ハンド10の第2クラン
パ支持アーム16におけるねじ部材21外端のプラグ3
9がライン1外のサーボモータ41の位置に位置付けら
れるように移動し、そのプラグ39がサーボモータ41
出力軸のソケット42に嵌挿される。この状態で、サー
ボモータ41が作動すると、ソケット42によりプラグ
39が回転して操作ハンドの第2クランパ支持アーム1
6におけるねじ部材21が回転し、このねじ部材21に
螺合されているホルダ22がねじ送りされて、ホルダ2
2に支持されているクランパ28と共にハンド本体11
の中央部に進退する。また、上記第2クランパ支持アー
ム16のねじ部材21にはベベルギヤ48,49,5
2,53,54,56、カップリング47,51,54
および中間軸50を介して第1および第3クランパ支持
アーム15,17のねじ部材21,21がそれぞれ駆動
連結されているため、これらねじ部材21,21が第2
クランパ支持アーム16のねじ部材21の回転に伴って
回転し、この各ねじ部材21にそれぞれ螺合されている
ホルダ22がねじ送りされてクランパ28と共にハンド
本体11の中央部に進退する。以上のことで3つのクラ
ンパ28,28,…の位置が互いに同期して調整され
る。
【0038】そして、上記サーボモータ41の回転がエ
ンコーダ43により検出され、各クランパ28の位置が
次のパネル部材Wの大きさおよび形状に対応した位置に
調整されると、エンコーダ43の検出値が予め設定した
設定値と一致し、このときにサーボモータ41の回転が
停止する。この後、ロボット4の作動により搬送ハンド
10のプラグ39がソケット42から抜き出され、しか
る後、ロボット4は各プレス装置2の作動が再開される
まで待機する。
【0039】したがって、この実施例では、搬送ロボッ
ト4により搬送するパネル部材Wが変化しても、それに
対応して搬送ハンド10のプラグ39をサーボモータ4
1により駆動して各クランパ28の位置をパネル部材W
の保持可能な位置に変更するだけで済み、1つの搬送ハ
ンド10により多種類のパネル部材Wを搬送することが
できる。つまり、1つの搬送ハンド10を共用して多種
類のパネル部材Wを保持搬送できるため、パネル部材W
の変化に対応して多種類の搬送ハンド10を用意するこ
とが不要となり、その数を低減することができるととも
に、そのライン1側方での保管スペースを縮小ないしは
なくすことができる。
【0040】また、そのとき、上記各クランパ28の位
置調整を行うための動力源としてのサーボモータ41が
搬送ハンド10ではなくてその外部に設けられており、
搬送ハンド10には各クランパ28の位置を調整する位
置調整機構45のみが設けられているので、サーボモー
タ41をハンド10に内蔵する構造に比べ、そのサーボ
モータ41を除いた分だけ搬送ハンド10の重さを軽減
することができる。それ故、搬送ハンド10を速い速度
で搬送してもさほど問題は生じず、プレス成形ライン1
での搬送ロボット4によるパネル部材Wの搬送速度を上
昇させることができる。
【0041】さらに、搬送ハンド10における3つのク
ランパ支持アーム15〜17のねじ部材21はベベルギ
ヤ等により互いに駆動連結されているので、上記のよう
に、第2クランパ支持アーム16のねじ部材21がサー
ボモータ41により駆動されて回転すると、それに連係
して他のねじ部材21,21も回転し、3つのクランパ
28,28,…が同時に位置調整される。こうして1つ
のねじ部材21を駆動するだけで3つのクランパ28,
28,…の位置を同時に調整できるので、各クランパ2
8の位置調整を迅速に行うことができる。
【0042】(実施例2)図9は本発明の実施例2を示
し(尚、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する)、上記実施例では搬送
ハンド10におけるクランパ28を3つとしてパネル部
材Wの周縁部を3箇所で保持するようにしているのに対
し、4つのクランパ28,28,…によりパネル部材W
周縁部を4箇所でクランプ保持するようにしたものであ
る。
【0043】すなわち、この実施例では、搬送ハンド1
0のハンド本体11は左右方向に延びるプレート状の基
部61を備え、該基部61の右端部上面には左右方向
(基部61の長さ方向)にスライド移動可能なプレート
状の可動部62がガイド63を介して連結支持されてい
る。上記基部61の左右中間位置における後端部上面に
は搬送ロボット4のアーム7先端に装着可能な前後方向
に延びるツール取付アーム36が溶接により取り付けら
れている。
【0044】また、上記基部61の左端部上面における
前端部には該前端部から前方に延びる第1クランパ支持
アーム15が、また後端部には該後端部から後方に延び
る第2クランパ支持アーム16がそれぞれ取り付けられ
ている。また、可動部62の右端部上面における前端部
には該前端部から前方に延びる第3クランパ支持アーム
17が、また後端部には該後端部から後方に延びる第4
クランパ支持アーム18がそれぞれ取り付けられてい
る。これらクランパ支持アーム15〜18は上記実施例
の構成と同じものであり(同じ部分については同じ符号
を付してその詳細な説明は省略する)、内端部が基部6
1又は可動部62の各上面のブロック14,14,…に
固定される一方、外端部にエンドプレート20が取り付
けられた前後方向に延びるリニアガイド19と、上記ブ
ロック14およびエンドプレート20間にリニアガイド
19と平行に架設されたねじ部材21と、このねじ部材
21に螺合され、かつリニアガイド19によりスライド
可能に支持されたホルダ22と、このホルダ22に上下
のクランプ部30,31が前後方向に対向するようにサ
ブアーム29を介して吊持されたジョークランパ28と
からなる。そして、これら4つのクランパ支持アーム1
5〜18のクランパ28,28,…によりパネル部材W
略周縁部の4箇所をクランプ保持するようにしている。
【0045】上記第1クランパ支持アーム15における
ねじ部材21の後端部は基部61上面に配置したベベル
ギヤ機構64を介して左右方向の入力軸65に駆動連結
され、この入力軸65の左端部は基部61上面の左端部
に固定した係止ブロック72の前端部を回転可能に貫通
した後、その係止ブロック72の左側に突出し、その突
出部にはサーボモータ41のソケット42に嵌合可能な
プラグ39が形成されている。また、同様に、第2クラ
ンパ支持アーム16におけるねじ部材21の前端部は基
部61上面のベベルギヤ機構66を介して入力軸67に
駆動連結され、この入力軸67の左端部は上記係止ブロ
ック72の後端部を回転可能に貫通した後、その係止ブ
ロック72の左側に突出し、その突出部には同様のプラ
グ39が形成されている。
【0046】また、第3クランパ支持アーム17におけ
るねじ部材21の後端部は可動部62上面に配置したベ
ベルギヤ機構68を介して左右方向の入力軸69に駆動
連結されている。この入力軸69は、右端部が上記ベベ
ルギヤ機構68に連結された中空筒状の従動軸部69b
と、この従動軸部69bに摺動可能にかつ回転一体にス
プライン結合された駆動軸部69aとに分割され、この
駆動軸部69aの左端部は上記基部61上面の係止ブロ
ック72の前後中間部を回転可能に貫通した後、その係
止ブロック72の左側に突出し、その突出部にはソケッ
ト42に嵌合可能なプラグ39が形成されている。さら
にまた、第4クランパ支持アーム18におけるねじ部材
21の前端部は可動部62上面のベベルギヤ機構70を
介して左右方向の入力軸71に駆動連結されている。こ
の入力軸71は、上記と同様に、右端部がベベルギヤ機
構70に連結された中空筒状の従動軸部71bと、この
従動軸部71bに摺動可能にかつ回転一体にスプライン
結合された駆動軸部71aとに分割され、この駆動軸部
71aの左端部は係止ブロック72の前後中間部を回転
可能に貫通した後、その係止ブロック72の左側に突出
し、その突出部には同様のプラグ39が形成されてい
る。
【0047】さらに、可動部62上面の左端部にはその
前後中央位置にねじブロック73が取り付けられ、この
ねじブロック73には左右方向に貫通する入力ねじ部材
74が螺合されている。この入力ねじ部材74の左端部
は上記係止ブロック72の前後中央部を回転可能にかつ
軸方向に移動不能に貫通した後、その係止ブロック72
の左側に突出し、その突出部にはプラグ39が形成され
ている。
【0048】そして、上記各入力軸65,67,69,
71および入力ねじ部材74は何れも入力部材を構成し
ており、これらを各々のプラグ39にてサーボモータ4
1により回転させることにより、4つのクランパ28,
28,…の位置調整を行い、各入力軸65,67,6
9,71を回転させたときには、その入力軸65,6
7,69,71に対応するクランパ支持アーム15〜1
8のねじ部材21を独立して回転させてホルダ22をリ
ニアガイド19に沿ってスライド移動させ、各クランパ
28(保持部)の前後位置を調整する。一方、入力ねじ
部材74を回転させたときには、可動部62を基部61
に対し左右方向にスライド移動させて可動部62上の第
3および第4クランパ支持アーム17,18におけるク
ランパ28,28を基部61上の第1および第2クラン
パ支持アーム15,16におけるクランパ28,28に
接離させ、クランパ28,28,…の左右方向の位置調
整を行うようにしている。
【0049】したがって、この実施例においても、パネ
ル部材Wを各搬送ロボット4によりプレス装置2,2,
…間で搬送するとき、その搬送ロボット4のアーム7先
端に装着された搬送ハンド10の4つのクランパ28,
28,…はパネル部材Wの大きさや形状に対応した位置
に位置調整されている。
【0050】そして、プレス成形ライン1において、車
種の変更等により大きさや形状の異なるパネル部材Wを
プレス加工するために段取換えを行う場合には、各プレ
ス装置2でのプレス型の交換が行われる間に、各搬送ロ
ボット4のアーム7は、搬送ハンド10の係止ブロック
72左側に突出している5つのプラグ39,39,…が
サーボモータ41の位置に位置付けられるように移動
し、その各プラグ39がサーボモータ41出力軸のソケ
ット42に嵌挿されてサーボモータ41が作動する。例
えばソケット42により前端のプラグ39が回転駆動さ
れると、このプラグ39を有する入力軸65の回転によ
り第1クランパ支持アーム15におけるねじ部材21が
回転し、このねじ部材21に螺合されているホルダ22
がねじ送りされて、ホルダ22に支持されているクラン
パ28と共に前後方向に進退する。また、前側から2番
目のプラグ39が回転駆動されると、第3クランパ支持
アーム17におけるねじ部材21が回転し、そのホルダ
22がねじ送りされてクランパ28と共に前後方向に進
退する。前側から4番目のプラグ39が回転駆動される
と、第4クランパ支持アーム18におけるねじ部材21
が回転し、そのホルダ22がねじ送りされてクランパ2
8と共に前後方向に進退する。さらに、前側から5番目
のプラグ39が回転駆動されると、第2クランパ支持ア
ーム16におけるねじ部材21が回転し、ホルダ22が
ねじ送りされてクランパ28と共に前後方向に進退す
る。これらの動作により、クランパ28,28,…の前
後方向の幅を調整することができる。
【0051】また、前側から3番目つまり前後中央のプ
ラグ39がサーボモータ41により回転駆動されると、
入力ねじ部材74が回転して可動部62が左右方向にね
じ送りされ、この可動部62の左右方向の移動によりク
ランパ28,28,…の左右方向の幅が調整される。
【0052】このとき、上記サーボモータ41により各
プラグ39を回転駆動する都度、その回転がエンコーダ
43により検出され、各クランパ28の位置が次のパネ
ル部材Wの大きさおよび形状に対応した位置に調整され
ると、エンコーダ43の検出値が予め設定した設定値と
一致してサーボモータ41の回転が停止する。このよう
にして1つのプラグ39の回転が終了すると、ロボット
アーム7の移動により次のプラグ39にソケット42が
嵌合されてプラグ39が回転駆動される。そして、全て
のプラグ39,39,…が駆動されて4つのクランパ2
8,28,…の位置が適正に調整されると、各クランパ
28の位置調整が終了し、しかる後にロボットはプレス
装置2の作動が再開されるまで待機する。
【0053】この実施例の場合、4つのクランパ支持ア
ーム15〜18のクランパ28,28,…の前後位置を
独立して調整できるので、上記実施例1に比べ若干の時
間がかかるものの、各クランパ28の位置を複雑なパネ
ル部材Wの形状に対応させるよう微調整することができ
る。
【0054】また、ハンド本体11における可動部62
に第3および第4クランパ支持アーム17,18が支持
されているので、この可動部62を共通の入力ねじ部材
74によって左右方向にスライド移動させるだけで、可
動部62側の2つのクランパ28,28を基部61側の
2つのクランパ28,28に対し同時に接離させて位置
調整でき、クランパ28,28,…の左右方向の位置調
整を素早く行うことができる。
【0055】尚、上記各実施例では、搬送ハンド10に
おいてパネル部材Wをジョークランパ28によりクラン
プ保持するようにしているが、この他、バキュームクラ
ンパや引掛けクランパ等を使用することもできる。
【0056】また、各実施例は、自動車の車体パネルを
プレス加工するラインに適用した場合であるが、この発
明は、その他の用途のパネル部材をプレス加工するライ
ンにも適用できるのは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は5の
発明によると、パネル部材を搬送ハンドにより保持して
搬送する場合に、搬送ハンドにおいてパネル部材を保持
するための複数の保持部の各々を位置調整機構の作動に
より位置調整可能とし、この位置調整機構にそれを作動
させるための入力部材を設け、その入力部材を搬送ハン
ド外部の動力源により駆動して保持部を位置調整するよ
うにしたことにより、1つの搬送ハンドにより多種類の
パネル部材を搬送でき、搬送ハンド数の低減およびその
保管スペースの縮小を図ることができるとともに、動力
源の分だけ搬送ハンドの重さを軽減でき、延いてはパネ
ル部材の搬送速度の上昇化を図ることができる。
【0058】請求項2の発明によると、パネル部材の略
周縁部を3つの保持部で保持するようにし、これら3つ
の保持部を、動力源により駆動される1つの入力部材に
よりベベルギヤを介して同時に位置調整するようにした
ことにより、1つの入力部材をハンド外部の動力源によ
り駆動するだけで3つの保持部の位置を同時に調整で
き、保持部の位置調整の迅速化を図ることができる。
【0059】請求項3の発明によると、パネル部材の略
周縁部を4つの保持部により保持することとし、これら
の保持部を搬送ハンドの一方向たる前後方向と、該前後
方向に対し直交方向の左右方向とに位置調整するように
したことにより、動力源による入力部材の駆動により4
つの保持部の位置を互いに直交する2つの方向に調整す
ることができる。
【0060】請求項4の発明によると、搬送ハンドを、
上記4つの保持部のうちの2つを支持する基部と、この
基部に左右方向にスライド移動可能に連結され、かつ残
りの2つの保持部を支持する可動部とを有するものと
し、共通の1つの入力部材の駆動により、上記可動部を
左右方向にスライドさせて各保持部の左右方向の位置調
整を行うようにしたことにより、可動部のスライド移動
によって可動部側の2つの保持部を基部側の2つの保持
部に対して同時に接離させて位置調整でき、4つの保持
部であってもその左右方向の位置調整の迅速化を図るこ
とができる。
【0061】請求項6の発明によると、パネル部材は、
プレス装置によりプレス加工されるものとし、このパネ
ル部材を保持する搬送ハンドは、複数のプレス装置間に
設置される搬送ロボットのアーム先端に装着されるもの
としたことにより、プレス装置でプレス加工するパネル
部材の変化に応じてハンドの保持部を位置調整でき、搬
送ハンド数の減少化および成形プレスライン側方のハン
ド保管スペースの縮小化を図るとともに、搬送ハンドの
軽量化によりプレスラインでのパネル部材の搬送速度の
上昇化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の搬送ハンドの平面図であ
る。
【図2】搬送ハンドの側面図である。
【図3】搬送ハンドの斜視図である。
【図4】搬送ハンドにおけるクランパ取付部分の拡大平
面図である。
【図5】図4のV―V線断面図である。
【図6】搬送ハンドにおけるプラグの拡大斜視図であ
る。
【図7】プレス装置および搬送ロボットの概略平面図で
ある。
【図8】プレス装置および搬送ロボットの概略正面図で
ある。
【図9】実施例2を示す図3相当図である。
【符号の説明】
1 プレス成形ライン 2 プレス装置 4 搬送ロボット 10 搬送ハンド 11 ハンド本体 15〜18 クランパ支持アーム 19 リニアガイド 21 ねじ部材 22 ホルダ 28 クランパ(保持部) 39 プラグ(入力部材) 41 サーボモータ(動力源) 45 位置調整機構 61 基部 62 可動部 65,67,69,71 入力軸(入力部材) 74 入力ねじ部材(入力部材) W パネル部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル部材を保持して搬送可能な搬送ハ
    ンドであって、 各々パネル部材を保持する位置調整可能な複数の保持部
    と、 搬送ハンド外部の動力源により駆動される少なくとも1
    つの入力部材を有し、該入力部材の駆動により上記保持
    部を互いに関連して位置調整する位置調整機構とを備え
    たことを特徴とするパネル部材の搬送ハンド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパネル部材の搬送ハンド
    において、 パネル部材の略周縁部を保持する3つの保持部を有し、 位置調整機構は、動力源により駆動される1つの入力部
    材によりベベルギヤを介して上記3つの保持部を同時に
    位置調整するように構成されていることを特徴とするパ
    ネル部材の搬送ハンド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパネル部材の搬送ハンド
    において、 パネル部材の略周縁部を保持する4つの保持部を有し、 位置調整機構は、上記各保持部を搬送ハンドにおける所
    定の一方向たる前後方向と、該前後方向に対し直交方向
    の左右方向とに位置調整するように構成されていること
    を特徴とするパネル部材の搬送ハンド。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパネル部材の搬送ハンド
    において、 搬送ハンドは、4つの保持部のうちの2つを支持する基
    部と、該基部に左右方向にスライド移動可能に連結さ
    れ、かつ残りの2つの保持部を支持する可動部とを有し
    てなり、 位置調整機構は、上記可動部を左右方向にスライドさせ
    て各保持部の左右方向の位置調整を行う共通の1つの入
    力部材を有することを特徴とするパネル部材の搬送ハン
    ド。
  5. 【請求項5】 パネル部材を保持して搬送する搬送装置
    であって、 各々パネル部材を保持する位置調整可能な複数の保持部
    と、少なくとも1つの入力部材を有し、該入力部材の駆
    動により上記保持部を互いに関連して位置調整する位置
    調整機構とを備えた搬送ハンドと、 上記搬送ハンド外部に設けられ、上記位置調整機構の入
    力部材を駆動する動力源とを備えてなることを特徴とす
    るパネル部材の搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のパネル部材の搬送装置に
    おいて、 パネル部材は、プレス装置によりプレス加工されるもの
    であり、 搬送ハンドは、複数のプレス装置間に設置される搬送ロ
    ボットのアーム先端に装着可能とされていることを特徴
    とするパネル部材の搬送装置。
JP6043889A 1994-03-15 1994-03-15 パネル部材の搬送ハンドおよびそのハンドを有する搬送装置 Withdrawn JPH07251392A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784270B1 (ko) * 2006-08-09 2007-12-12 (주) 대승 추진축 이송장치
JP2009149444A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Mueller Martini Holding Ag パレット積み込み装置用小包グリッパと小包をパレット積み込み方法
JP2018034214A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 オークマ株式会社 工作機械用ロボット及び工作機械
CN115092687A (zh) * 2022-06-16 2022-09-23 广州明珞装备股份有限公司 一种多车型柔性抓手

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