JP5632248B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの加工作業における各作業工程にワークを搬送するワーク搬送装置に関する。
従来、ワークの加工作業における各作業工程にワークを搬送するワーク搬送装置として、リフトアンドキャリー方式のワーク搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14および図15に示すように、従来のワーク搬送装置100は、ワークWを保持可能に形成されるワーク受け具101、102と、ワーク受け具101、102を昇降するための昇降装置103と、昇降装置103およびワーク受け具101、102を搭載する搬送台車104と、搬送台車104の駆動源であるアクチュエータ105(例えば、エアシリンダ)と、から構成される。
ワーク搬送装置100においては、昇降装置103に搭載されるワーク受け具101、102が、昇降装置103の昇降用アクチュエータ106(例えば、エアシリンダ)の駆動により、下降位置から上昇位置へ上昇する。そして、昇降装置103が上昇する過程で、ワーク受け具101が、第1作業工程のワーク受け台107により支持されるワークWを上昇位置まで持ち上げる。
ワークWが上昇位置まで持ち上げられると、昇降装置103、ワーク受け具101、102、およびワークWを搭載した搬送台車104は、アクチュエータ105の駆動により第2作業工程まで搬送される。
第2作業工程まで搬送されたワークWは、ワークWを回転させるためのヘッドストック装置108およびテールストック装置109によって挟持される。そして、ヘッドストック装置108のモータMを駆動させることにより、ワークWを必要な角度だけ回転させる。
特開平6−55419号公報
しかしながら、従来のワーク搬送装置100では、ワーク回転機構(ヘッドストック装置108およびテールストック装置109)が別途設けられているために装置全体が複雑になるという問題があった。また、ワークWの搬送動作とは別に、ワークWの回転動作のみを行うための時間が必要となり、工程間の搬送動作の合計時間が長くなり、生産能率が低下するという問題があった。
本発明は、ワークの加工作業工程において、ワークの搬送工程の途中で別途設けられるワーク回転機構を不要にして、ワーク搬送装置を簡素化し、ワークを回転させるためにワークの搬送を停止させる時間を不要とし、生産性を向上させるワーク搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、ワークを保持可能に形成され、搬送上流側に配置される第1ワーク受け具と、ワークを保持可能に形成され、搬送下流側に配置される第2ワーク受け具と、前記第1ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交する第1軸に回動自在に支持される第1搬送アームと、前記第2ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第1軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第2軸に回動自在に支持され第2搬送アームと、前記第1搬送アームと前記第2搬送アームとを相互に連結する連結手段と、前記第1搬送アームおよび前記第2搬送アームを回動させるための回動駆動手段と、を具備するワーク搬送装置であって、前記第1ワーク受け具は、第1搬送アームの回動により第1作業位置と第2作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第1作業位置から第2作業位置への搬送時に前記第1軸と平行な回転軸を中心として、前記第1搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転し、前記第2ワーク受け具は、第2搬送アームの回動により第2作業位置と第3作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第2作業位置から第3作業位置への搬送時に前記第2軸と平行な回転軸を中心として、前記第2搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転するものである。
請求項2においては、ワークを保持可能に形成され、搬送上流側に配置される第1ワーク受け具と、ワークを保持可能に形成され、搬送下流側に配置される第2ワーク受け具と、前記第1ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交する第1軸に回動自在に支持される第1搬送アームと、前記第2ワーク受け具の搬送上流側を先端部に枢支して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第1軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第2軸に回動自在に支持される第2搬送アームと、前記第2ワーク受け具の搬送下流側を先端部に枢支して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第2軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第3軸に回動自在に支持される第3搬送アームと、前記第1搬送アームと前記第2搬送アームとを相互に連結する連結手段と、前記第1搬送アームと前記第2搬送アームおよび前記第3搬送アームを回動させるための回動駆動手段と、を具備するワーク搬送装置であって、前記第1ワーク受け具は、第1搬送アームの回動により第1作業位置と第2作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第1作業位置から第2作業位置への搬送時に前記第1軸と平行な回転軸を中心として、前記第1搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転し、前記第2ワーク受け具は、第2搬送アームおよび前記第3搬送アームの回動により第2作業位置と第3作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第2作業位置から第3作業位置への搬送時に前記第2軸と平行な回転軸を中心として、前記第2搬送アームの回動方向と反対方向に所定角度回転するものである。
請求項3においては、請求項1または請求項2に記載のワーク搬送装置であって、記載の前記第1搬送アーム、前記第2搬送アームを支持して昇降可能に形成される昇降装置と、前記第1作業位置と前記第2作業位置と前記第3作業位置でそれぞれワークを保持する第1ワーク受け台と、第2ワーク受け台と、第3ワーク受け台と、を備え、前記第1作業位置での前記昇降装置の昇降により、第1ワーク受け具と第1ワーク受け台の間でワークの受け渡しを行い、前記第2作業位置での前記昇降装置の昇降により、第1ワーク受け具と第2ワーク受け台との間、および、第2ワーク受け台と第2ワーク受け具との間でワークの受け渡しを行い、前記第3作業位置での前記昇降装置の昇降により、第2ワーク受け具と第3ワーク受け台との間でワークの受け渡しを行うものである。
請求項4においては、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワーク搬送装置であって、前記第1ワーク受け具および前記第2ワーク受け具には、各受け具により保持された前記ワークが脱落するのを防止する脱落防止手段が設けられ、前記脱落防止手段は、前記各受け具に保持された前記ワークを挟持可能な一対の可動片と、当該一対の可動片を開閉させるための開閉駆動手段と、から形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ワークを搬送途中で回転させることができる。そのため、ワークを回転させるためのワーク回転機構を別途設ける必要がないため、ワーク搬送装置を簡素化および省力化できる。また、ワークを回転させる工程を別途設ける必要がないため、ワークを回転させるためにワークの搬送を停止させる時間(ワークの回転動作のみを行うための時間)が不要となる。そのため、工程間の搬送動作の合計時間が短くなり、生産性を向上させることができる。
さらに、ワークの搬送方向の前後位置で、2つのワークを搬送しながら同時に回転することができるため、ワークの搬送効率を向上できる。
請求項2においては、ワークを搬送途中で、正回転と逆回転の二方向に回転させることができる。そのため、ワークの加工作業の各作業工程において、必要なワークの回転を得ながら、ワークを各作業工程に搬送することができる。
請求項3においては、簡単な構成でワークの受け渡しを行うことができる。
請求項4においては、ワークが搬送途中で搬送アームの回転によりワーク受け具から脱落することを防止することができる。
第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 第1実施形態に係るワーク搬送装置の側面図。 第1実施形態に係るワーク搬送装置の第1ワーク受け具近傍の側面図。 (a)第1ワーク受け具が第1作業工程の下降位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第1作業工程の作業位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 (a)第1ワーク受け具が第1作業工程の上昇位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第2作業工程の上昇位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 (a)第1ワーク受け具が第2作業工程の作業位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第2作業工程の下降位置にある場合の第1実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 第1ワーク受け具が第1作業工程から第2作業工程へ移動する際の第1ワーク受け具の状態を示す図。 第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 (a)第1ワーク受け具が第1作業工程の下降位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第1作業工程の作業位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 (a)第1ワーク受け具が第1作業工程の上昇位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第2作業工程の上昇位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 (a)第1ワーク受け具が第2作業工程の作業位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。(b)第1ワーク受け具が第2作業工程の下降位置にある場合の第2実施形態に係るワーク搬送装置の正面図。 第2ワーク受け具が第2作業工程から第3作業工程へ移動する際の第2ワーク受け具の状態を示す図。 第3実施形態に係るワーク搬送装置の脱落防止手段の正面図。 従来のワーク搬送装置の正面図。 従来のワーク搬送装置の側面図。
次に、本発明の第1実施形態に係るワーク搬送装置1の構成について説明する。なお、以下の説明においては、図1に示すように、ワークWの搬送上流側を左方、搬送下流側を右方として、上下方向および前後方向を定義する。
図1および図2に示すように、ワークWの加工作業の各作業工程には、第1作業工程、第2作業工程、および第3作業工程の3つの作業工程がある。そして、ワークWの加工作業は、第1作業工程から、第2作業工程、第3作業工程の順に行われる。
ワーク搬送装置1は、ワークWを左側の第1作業工程から、その右方の第2作業工程、さらに右方の第3作業工程に搬送する。
ワークWは、本実施形態では正面視略四角形状の部材とする。ただし、ワークWの形状は各面の回転が分かりやすいように正面視凹状としているが、ワークWの形状は、限定するものではなく、正面視多角形状や楕円状等の部材であってもよい。具体的には、本実施形態では、ワークWの形状を四角形としているので、第1作業工程から第2作業工程への搬送時に90度、第2作業工程から第3作業工程への搬送時に90度回転するように構成することで、ワークWの各作業工程において、ワークWの上方からの作業面を変更している。なお、ワークの形状を三角形とした場合にはワークの搬送時にワークが120度回転するようにし、ワークの形状を六角形とした場合にはワークが60度回転するように構成とすることができる。
また、ワークWが前後方向に長い柱状の場合には、ワークWの搬送時に、ワークWが撓んだりずれたりせず確実に搬送できるように、図2に示すように、ワーク搬送装置1が前後方向に適宜間隔をあけて複数並設される。
ワークWの各面の加工作業後に、さらにワークWのいずれかの面の加工作業が必要な場合には、さらにワークWを回転させるために、ワークWの搬送下流側に、別途ワーク搬送装置1を配置することも可能である。
次に、ワーク搬送装置1の構成を詳述する。
ワーク搬送装置1は、第1ワーク受け具11と、第2ワーク受け具12と、第1搬送アーム13と、第2搬送アーム14と、連結手段15と、回動用アクチュエータ16と、昇降装置21とで主に構成される。
第1ワーク受け具11は、ワークWを載置保持するものであり、正面視で略L字状に形成され、前載置部11aと後載置部11bとを備える。
前載置部11aおよび後載置部11bは、前載置部11aのワーク載置面(以下載置面とする)と後載置部11bの載置面との間の角度が90度開いた角度となるように構成される。
ただし、第1ワーク受け具11は、ワークWの正面視形状に合わせた形状に構成されている。例えば、ワークWが正面視正三角形状の場合には、第1ワーク受け具11は、前載置部11aの載置面と後載置部11bの載置面との間の角度が60度開いたV字状に形成され、正面視正六角形の場合には120度開いたV字状に形成される。
第2ワーク受け具12は、ワークWを保持可能に形成され、第1ワーク受け具11の搬送下流側に配置される。第2ワーク受け具12は、第1ワーク受け具11と同様に前載置部12aと後載置部12bとを備え、正面視で略L字状に形成され、その上面にワークWを載置できるようになっている。
第1搬送アーム13は、先端部に第1ワーク受け具11を固定して、基端部がワークWの搬送方向と直交するように配置される第1軸17に回動自在に支持される。第1搬送アーム13は平板状の部材であり、その長手方向の一端部(先端部)が前記第1ワーク受け具11の中央部下面に固定される。
第1軸17は、ワークWの加工作業の第1作業工程における第1作業位置32と、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33との間の下方に配設され、後述する昇降装置21の支持台21a上に設けた第1軸支持部19に支持される。
第2搬送アーム14は、先端部に第2ワーク受け具12を固定して、基端部がワークWの搬送方向と直交するように配設される第2軸18に回動自在に支持される。第2搬送アーム14は第1搬送アーム13と略同形状の平板状の部材であり、その長手方向の一端部(先端部)が第2ワーク受け具12の中央部下面に固定される。
第2軸18は、前記第1軸17からワークWの搬送下流側に所定距離離間した位置であって、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33と、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34との間の下方に配設され、後述する昇降装置21の支持台21a上に設けた第2軸支持部20に支持される。第1軸支持部19と第2軸支持部20との間の距離は、第1作業工程と第2作業工程との間の距離、および、第2作業工程と第3作業工程との間の距離に略等しい。なお、本実施形態では、第1ワーク受け具11を固定した第1搬送アーム13と、第2ワーク受け具12を固定した第2搬送アーム14は、同一の部材で構成して部品の種類を低減してコスト低減化をはかっている。
連結手段15は、第1搬送アーム13と第2搬送アーム14とを相互に連結する。連結手段15は、平板状の部材であり、その一端部が第1搬送アーム13の略中央部に枢支軸を介して回転自在に支持され、その他端部が第2搬送アーム14の略中央部に枢支軸を介して回転自在に支持される。こうして、第1搬送アーム13と第2搬送アーム14と連結手段15とにより平行リンクが形成される。
連結手段15の中途部には、接続部15aが下方に突出して設けられる。接続部15aは、回動用アクチュエータ16と連結するための部材である。
なお、ワークWを第3作業工程からさらに回転させて下流側に搬送する場合には、第1ワーク受け具11を固定した第1搬送アーム13と同一に構成した第4ワーク受け具を固定した第4搬送アームを、ワークWの搬送下流側に、第2搬送アーム14と所定距離離間した位置に配置し、連結手段15で連結することで、ワークWを同時に搬送することができる。
回動用アクチュエータ16は、シリンダにより構成され、後述する昇降装置21の支持台21a上に立設した支持部16bに回転自在に支持される。ただし、回動用アクチュエータ16の配置位置は、第2軸支持部20の下流側であっても、第1軸支持部19の上流側であってもよい。
回動用アクチュエータ16のピストンロッド16a先端は、連結手段15の接続部15aに枢結される。回動用アクチュエータ16を作動させることにより、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を回動させることができる。つまり、回動用アクチュエータ16は、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14の回動駆動手段である。回動用アクチュエータ16は後述する制御装置5と接続されて駆動制御される。
また、回動用アクチュエータ16にはピストンロッド16aの作動位置を検出する手段として位置センサ23が設けられ、制御装置5と接続される。ただし、ピストンロッド16aの作動位置は、第1搬送アーム13または第2搬送アーム14の回動位置を角度センサにより検出することにより検出することもできる。
回動用アクチュエータ16は、エアシリンダまたは油圧シリンダまたは電動シリンダにより構成することができる。
ピストンロッド16aの先端の連結は、第1搬送アーム13または第2搬送アーム14に枢支する構成とすることも可能である。
また、回動用アクチュエータ16はシリンダに限定するものではなく、モータにより構成して、該モータの出力軸を、第1搬送アーム13を固定した第1軸17、または、第2搬送アーム14を固定した第2軸18と連動連結して、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を回動させる構成とすることもでき、回動駆動手段は限定するものではない。
昇降装置21は、支持台21aと、昇降用アクチュエータ21bと、昇降ガイド部材21cから構成される。
支持台21aは、その上部において、第1軸17を支持する第1軸支持部19と、第2軸18を支持する第2軸支持部20と、回動用アクチュエータ16と、が取り付けられる。また、支持台21aの左右両側下部には昇降ガイド部材21c・21cが設けられる。昇降ガイド部材21c・21cは、上下方向に伸縮可能に構成され、支持台21aが水平状態のまま昇降できるようにガイドするものである。なお、昇降ガイド部材21cは、数や配置位置が限定されるものではなく、また、レール等で構成することも可能である。
昇降用アクチュエータ21bは、支持台21aの略中央下方に配設され、シリンダにより構成される。昇降用アクチュエータ21bのピストンロッド21dの先端は、支持台21aの下面に連結され、昇降用アクチュエータ21bを作動させることにより支持台21aを昇降させることができる。つまり、昇降用アクチュエータ21bは、支持台21aの昇降手段である。昇降用アクチュエータ21bは、後述する制御装置5と接続されて駆動制御される。
また、昇降用アクチュエータ21bにはピストンロッド21dの作動位置を検出する手段として位置センサ24が設けられ、制御装置5に接続される。
昇降用アクチュエータ21bは、エアシリンダまたは油圧シリンダまたは電動シリンダにより構成することができる。
また、昇降用アクチュエータ21bはシリンダに限定するものではなく、モータにより構成して、昇降ガイド部材21cに沿ってラックを形成し、モータの出力軸に固定したピニオンをラックと噛合させて、支持台21aを昇降する構成とすることもでき、昇降駆動手段は限定するものではない。
制御装置5は、主としてアクチュエータの動力源およびその制御機器、およびCPU(中央演算処理装置)、記憶装置、インターフェース等を備える。当該記憶装置は、制御プログラムを格納するROMおよびデータを格納するRAM等により構成される。
また、図1に示すように、ワークWの第1作業工程における第1作業位置32には、ワークWの作業時にワークWを保持するための第1ワーク受け台2が設けられる。ワークWの第1作業工程における第1作業位置32は、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を左側(搬送上流側)に回動した状態で、第1ワーク受け具11が最上昇した位置(上昇位置)と最下降した位置(下降位置)の間の所定高さ位置である。この所定高さ位置は、ワークWの搬送時に、第1ワーク受け具11と第1ワーク受け台2と第2ワーク受け台3が、干渉しない高さ位置である。
第1ワーク受け台2は、正面視略凹状の部材であり、ワークWを下方から嵌合できる形状としている。つまり、ワークWの正面視における第1作業位置32での下部の外形に合わせた形状としている。第1ワーク受け台2は、第1作業位置32における第1ワーク受け具11の前側または後側または両側に配設され、ワークWを保持可能に構成している。
ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33には、ワークWの加工作業時にワークWを保持するための第2ワーク受け台3が設けられる。ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33は、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を右側(搬送下流側)に回動した状態で、第1ワーク受け具11が最上昇した位置(上昇位置)と最下降した位置(下降位置)の間の所定高さ位置である。この所定高さ位置は、ワークWの搬送時に、第2ワーク受け具12と第2ワーク受け台3と第3ワーク受け台4が、干渉しない高さ位置である。
第2ワーク受け台3は、第1ワーク受け台2と同様に正面視略凹状の部材であり、ワークWを下方から嵌合できる形状としている。つまり、ワークWの正面視における第2作業位置33での下部の外形に合わせた形状としている。第2ワーク受け台3は、第2作業位置33における第1ワーク受け具11の前側または後側または両側に配設され、ワークWを保持可能に構成している。
ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34には、ワークWの加工作業時にワークWを保持するため第3ワーク受け台4が設けられる。ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34は第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を右側(搬送下流側)に回動した状態で、第2ワーク受け具12が最上昇した位置(上昇位置)と最下降した位置(下降位置)の間の高さ位置である。つまり、第1作業位置32と第2作業位置33と第3作業位置34は同じ高さに配置され、上流側から下流側に順に等間隔で配置される。
第3ワーク受け台4は、第1ワーク受け台2と同様に正面視略凹状の部材であり、ワークWを下方から嵌合できる形状としている。つまり、ワークWの正面視における第3作業位置34での下部の外形に合わせた形状としている。第3ワーク受け台4は、第3作業位置34における第2ワーク受け具12の前側または後側または両側に配設され、ワークWを保持可能に構成している。
図3に示すように、ワーク搬送装置1は、第1ワーク受け台2、第2ワーク受け台3、および第3ワーク受け台4の下方に配置される。
また、第1ワーク受け具11は、第1ワーク受け台2および第2ワーク受け台3と干渉しない位置に配置され、第2ワーク受け具12は、第2ワーク受け台3および第3ワーク受け台4と干渉しない位置に配置される。
次に、本発明の第1実施形態に係るワーク搬送装置1の搬送動作(搬送制御)、および、ワークWの回転動作について、図4から図7を用いて説明する。
まず、ワークWは、第1ワーク受け台2に載置されて、第1作業工程が行われる。なお、第1作業工程ではワークWの上方から加工作業が行われ、ワークWの上部の加工作業が行われる。当該加工作業としては、ワークW表面の加工や部品の組み付け等であって限定するものではない。
第1作業工程が終了すると、第1ワーク受け台2に置かれたワークWは第2ワーク受け台3へ搬送される。なお、すでに第2ワーク受け台3に第2作業工程が行われた後のワークWが載置されている場合は、同時に、第2ワーク受け台3に置かれたワークWが第3ワーク受け台4へ搬送される。
ワークWが第1ワーク受け台2から第2ワーク受け台3への搬送される工程(制御装置5による制御)について説明する。
図4(a)に示すように、ワーク搬送装置1の初期状態は、昇降用アクチュエータ21bは縮小されて、支持台21aは下降状態であって、回動用アクチュエータ16は伸長されて、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14は左側(搬送上流側)に回動した状態である。つまり、第1ワーク受け具11は、第1作業工程の下降位置に位置している。
この状態から昇降装置21の昇降用アクチュエータ21bが伸長駆動されて、第1ワーク受け具11は作業位置でワークWを載置して(図4(b))保持し、その状態のままワークWは上昇位置まで上昇され、図5(a)の状態となる。
昇降用アクチュエータ21bの作動により第1ワーク受け具11が上昇位置に上昇され、位置センサ24によりピストンロッド21dの伸長位置が検知されると、図5(a)に示すように、回動用アクチュエータ16が縮小駆動され、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14が右側(搬送上流側)へ回動する。すなわち、第1ワーク受け具11が第1作業工程から第2作業工程に移動し、第2ワーク受け具12が第2作業工程から第3作業工程に移動する。これにより、第1作業工程のワークWが第2作業工程に搬送され、第2作業工程のワークWが第3作業工程に搬送される。
このワークWの搬送と同時に、図5および図7に示すように、ワークWは、右方向(時計回り方向)に回転される。なお、本実施形態では、この回転動作において、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14は90度回転されるが、この角度は限定するものではなく、ワークWの形状や作業形態に合わせて回転角度が設定される。例えば、ワークWの正面視形状が正六角形状の場合には、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14を60度回転することによりワークWも60度回転されることになる。
また、第2作業工程に位置していたワークWは、図5(b)に示すように、第3作業工程へ搬送されると同時に90度回転され、ワークWの凹状の開口部分Wa(図7)が、右方向から下方向となるように回転される。
このように、ワークWは、第1ワーク受け具11(第2ワーク受け具12)が、第1搬送アーム13(第2搬送アーム14)の回動に伴って、第1搬送アーム13(第2搬送アーム14)の回動角度と同じ角度で回動することにより、第1搬送アーム13(第2搬送アーム14)の回動角度と同じ角度分、搬送途中に回転する。すなわち、ワークWは、第1作業工程から第3作業工程までを搬送される間は、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14(第1ワーク受け具11および第2ワーク受け具12)の回動方向と同一の方向(図示時計回り)に回転する。
回動用アクチュエータ16の作動により第1搬送アーム13および第2搬送アーム14が右側へ回動され、位置センサ23によりピストンロッド16aの縮小位置が検知されると、図6に示すように、昇降用アクチュエータ21bが縮小駆動される。そして、第1ワーク受け具11上のワークWは、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33で第2ワーク受け台3に載置されて(図6(a))保持されるとともに、第1ワーク受け具11は、さらに下降位置まで下降される(図6(b))。同様に、第2ワーク受け具12上のワークWは、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34で第3ワーク受け台4に載置されて(図6(a))保持されるとともに、第2ワーク受け具12は、さらに下降位置まで下降される(図6(b))。
こうして、第2ワーク受け台3上のワークWは、その左側面Wb(図7)を上方から作業することが可能となり、第3ワーク受け台4上のワークWは、その下面Wc(図7)を上方から作業することが可能となる。
そして、図6(b)に示すように、第1ワーク受け具11および第2ワーク受け具12が下降位置まで下降したことは、位置センサ24がピストンロッド21dの縮小位置を検知することにより制御装置5が判断する。第1ワーク受け具11および第2ワーク受け具12が下降位置まで下降したと判断されると、回動用アクチュエータ16が伸長駆動され、第1搬送アーム13および第2搬送アーム14が左方へ(反時計回りに)回動され、第2作業工程の第1ワーク受け具11は第1作業工程へ、第3作業工程の第2ワーク受け具12は第2作業工程へ、それぞれ移動し(図4(a)参照)、初期状態となる。
以後、この動作を繰り返すことにより、ワークWを各作業工程において必要な回転を得ながら、ワークWを各作業工程に搬送することができる。
以上のように、ワーク搬送装置1においては、第1ワーク受け具11は、第1搬送アーム13の回動により、ワークWの加工作業の第1作業工程における第1作業位置32と、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33との間を移動するとともに、ワークWをワークWの加工作業の第1作業工程における第1作業位置32からワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33への搬送時に所定角度、ワークWの搬送方向に回転させる。
また、第2ワーク受け具12は、第2搬送アーム14の回動により、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33と、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34との間を移動するとともに、ワークWをワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33からワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34への搬送時に所定角度、ワークWの搬送方向に回転させる。
さらに、ワークWの第1作業工程における第1作業位置32での昇降装置21の昇降により、第1ワーク受け具11と第1ワーク受け台2の間でワークWの受け渡しが行われ、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33での昇降装置21の昇降により、第1ワーク受け具11と第2ワーク受け台3との間、および、第2ワーク受け台3と第2ワーク受け具12との間でワークWの受け渡しが行われ、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34での昇降装置21の昇降により、第2ワーク受け具12と第3ワーク受け台4との間でワークWの受け渡しが行われる。このため、簡単な構成でワークWの受け渡しを行うことができる。
このようにワーク搬送装置1を構成することにより、ワークWを搬送途中で回転させることができる。そのため、ワークWを回転させるための回転機構を別途設ける必要がないため、ワーク搬送装置1を簡素化および省力化できる。
また、ワークWを回転させる工程を別途設ける必要がないため、ワークWの回転動作のみを行うための時間が不要となり、工程間搬送動作の合計時間が短くなり、生産性を向上させることができる。
さらに、ワークWの搬送方向の前後位置で、2つのワークWを搬送しながら同時に回転することができるため、ワークWの搬送効率を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置50の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図8に示すように、第1ワーク受け具11と、第2ワーク受け具52と、第1搬送アーム13と、第2搬送アーム54と、第3搬送アーム55と、連結手段56と、回動用アクチュエータ57と、昇降装置21とで主に構成される。
第1ワーク受け具11と第1搬送アーム13と第1軸17と昇降装置21は、第1実施形態と同じ構成であるので説明を省略する。第1軸17は支持台21aの上流側上に設けた第1軸支持部61に支持される。
第2ワーク受け具52は、ワークWを載置保持するものであり、正面視で右方および上方が開放される略L字状に形成され、前載置部52aと後載置部52bとを備える。
第2ワーク受け具52の前載置部52aの下面(搬送上流側の下面)には、第1枢支部52cが設けられ、第1枢支部52cに第2搬送アーム54の先端部に枢支される。
また、第2ワーク受け具52の後載置部52bの下面(搬送下流側の下面)には、第3搬送アーム55の先端部を枢支するための第2枢支部52dが設けられる。
第2ワーク受け具52は、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33からワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34までを移動可能に配置される。
第2搬送アーム54は、第2ワーク受け具52の搬送上流側を先端部に枢支して、基端部がワークWの搬送方向と直交し、第1軸17から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第2軸59に回動自在に支持される。第2搬送アーム54は平板状の部材であり、その長手方向の中途部が屈曲して構成される。
第2軸59は、第2ワーク受け台3および第3ワーク受け台4の下方であって、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33と、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34と、の間に設けられる第2軸支持部62に支持される。第2軸支持部62は、第1軸支持部61の下流側に所定距離離間した位置に設けられる。この所定距離は第1作業工程と第2作業工程との間の距離と略等しい。
第3搬送アーム55は、第2ワーク受け具52の搬送下流側を先端部に枢支して、基端部がワークWの搬送方向と直交し、第2軸59から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第3軸60に回動自在に支持される。第3搬送アーム55は、平板状の部材であり、その長手方向の中途部が屈曲している。第3搬送アーム55は、第2搬送アーム54と左右対称に構成され、屈曲凹側が対向するように配置される。第3搬送アーム55の他端部(基端部)は、第3搬送アーム55がワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33と、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34と、の間を回動可能に第3軸60に支持される。第3軸60は、第2軸支持部62に支持される。
連結手段56は、第1搬送アーム13と第2搬送アーム54とを相互に連結する。連結手段56は、板状の部材であり、その長手方向の一端部が第1搬送アーム13の略中央部に接続され、その長手方向の他端部が第2搬送アーム54の略中央部に連結される。
回動用回動用アクチュエータ57は、第1搬送アーム13と第2搬送アーム54および第3搬送アーム55を回動させるための回動駆動手段である。回動用アクチュエータ57は、前記回動用アクチュエータ16と略同様に構成され、制御装置5と接続されている。回動用アクチュエータ57のピストンロッド57aの先端は、第3搬送アーム55の略中央部に接続される。回動用アクチュエータ57にはピストンロッド57aの作動位置を検出する手段として位置センサ23が設けられ、制御装置5と接続される。
次に、本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置50の搬送動作(搬送制御)、および、ワークWの回転動作について、図9から図12を用いて説明する。なお、ワークWが第1ワーク受け台2から第2ワーク受け台3への搬送は、第1実施形態と同じであるため説明は省略し、第2ワーク受け台3から第3ワーク受け台4への搬送について説明する。
図9、図10および図11に示すように、第2ワーク受け台3に置かれたワークWを第3ワーク受け台4への搬送は、第1実施形態に係るワーク搬送装置1と異なり、ワークWの搬送時に、ワークWを逆方向に回転することができる。
図9(a)に示すように、ワーク搬送装置1の初期状態は、昇降用アクチュエータ21bは縮小されて、支持台21aは下降状態であって、回動用アクチュエータ57は伸長されて、第1搬送アーム13および第2搬送アーム54および第3搬送アーム55は左側(搬送上流側)に回動した状態である。つまり、第2ワーク受け具52は、第2作業工程の下降位置に位置している。
この状態から昇降装置21の昇降用アクチュエータ21bが伸長駆動されて、第2ワーク受け具52は作業位置でワークWを載置して(図9(b))保持し、その状態のままワークWは上昇位置まで上昇され、図10(a)の状態となる。
昇降用アクチュエータ21bの作動により第2ワーク受け具52が上昇位置に上昇され、位置センサ24によりピストンロッド21dの伸長位置が検知されると、図10(a)に示すように、回動用アクチュエータ57が縮小駆動され、第1搬送アーム13および第2搬送アーム54および第3搬送アーム55が右側(搬送上流側)へ回動する。すなわち、第2ワーク受け具52が第2作業工程から第3作業工程に移動する。これにより、第1作業工程のワークWが第2作業工程に搬送され、第2作業工程のワークWが第3作業工程に搬送される。
このワークWの搬送と同時に、図10および図12に示すように、ワークWは左方向(反時計回り方向)に回転される。つまり、第2作業工程に位置していたワークWは、第3作業工程へ搬送されると同時に90度逆回転され、第1作業工程の状態に戻される。
このように、第2作業工程から第3作業工程へのワークWの搬送時におけるワークWの回転動作においては、第2搬送アーム54および第3搬送アーム55の回動方向と、第2ワーク受け具52の回動方向とを逆方向にすることで、第1作業工程から第2作業工程へのワークWの搬送時のワークWの回転動作とは逆方向にワークWを回転させている。
回動用アクチュエータ57の作動により第1搬送アーム13および第2搬送アーム54および第3搬送アーム55が右側へ回動されるとともに、位置センサ23によりピストンロッド57aの縮小位置が検知されると、図11に示すように、昇降用アクチュエータ21bが縮小駆動される。そして、第1ワーク受け具11上のワークWは、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33で第2ワーク受け台3に載置されて(図11(a))保持されるとともに、第1ワーク受け具11は、さらに下降位置まで下降される(図11(b))。同様に、第2ワーク受け具52上のワークWは、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34で第3ワーク受け台4に載置されて(図11(a))保持されるとともに、第2ワーク受け具52は、さらに下降位置まで下降される(図11(b))。
そして、図11(b)に示すように、第1ワーク受け具11および第2ワーク受け具52が下降位置まで下降したことは、位置センサ24がピストンロッド21dの縮小位置を検知することにより制御装置5が判断する。第1ワーク受け具11および第2ワーク受け具12が下降位置まで下降したと判断されると、回動用アクチュエータ57が伸長駆動され、第1搬送アーム13および第2搬送アーム54および第3搬送アーム55が左方へ(反時計回りに)回動され、第2作業工程の第1ワーク受け具11は第1作業工程へ、第3作業工程の第2ワーク受け具52は正回転されて第2作業工程へ、それぞれ移動し(図9(a)参照)、初期状態となる。
以上のように、ワーク搬送装置50においては、第1ワーク受け具11は、第1搬送アーム13の回動により、ワークWの加工作業の第1作業工程における第1作業位置32と、ワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33との間を移動するとともに、ワークWをワークWの加工作業の第1作業工程における第1作業位置32からワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33への搬送時に所定角度、ワークWの搬送方向に回転させる。
また、第2ワーク受け具52は、第2搬送アーム54および第3搬送アーム55の回動によりワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33と、ワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34との間を移動するとともに、ワークWをワークWの加工作業の第2作業工程における第2作業位置33からワークWの加工作業の第3作業工程における第3作業位置34への搬送時に所定角度、ワークWの搬送方向と反対方向に回転させる。
このようにワーク搬送装置50を構成することにより、ワークWを搬送途中で、正回転と逆回転の二方向に回転させることができる。そのため、ワークWの加工作業の各作業工程において、必要なワークWの回転を得ながら、ワークWを各作業工程に搬送することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るワーク搬送装置70の構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図13に示すように、ワーク搬送装置70においては、第1搬送アーム72(第2搬送アーム75)の先端に設けられる第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)が、第1ワーク受け台2(第2ワーク受け台3)に置かれたワークWを持ち上げる際、および第1搬送アーム72(第2搬送アーム75)が回動して下降する際に、惰性によりワークWが第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)上で不安定な状態となり、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)から脱落する可能性がある。そこで、ワーク搬送装置70の第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)には、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)より保持されたワークWが第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)から脱落するのを防止する脱落防止手段(ワーク固定機構)80が設けられている。
脱落防止手段80は、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)に保持されたワークWを挟持可能な一対の可動片81・81と、一対の可動片81・81を開閉させるための開閉用アクチュエータ82・82と、から構成されている。
可動片81・81は、爪状の部材であり、ワークWを第1ワーク受け具71に固定するための部分である。可動片81・81は、正面視略L字状の第1ワーク受け具71の両端部に回動可能に取り付けられる。
開閉用アクチュエータ82・82は、可動片81・81を開閉させるための開閉駆動手段である。開閉用アクチュエータ82・82は、例えばエアシリンダにより構成される。開閉用アクチュエータ82・82は、第1ワーク受け具71に取り付けられる。ただし、開閉用アクチュエータ82はシリンダに限定するものではなくモータで構成することも可能である。
図13に示すように、開閉用アクチュエータ82・82を駆動すると、可動片81・81は、回動軸81a・81aを中心に回動(開閉)し、ワークWの両端部を挟み込む。これにより、ワークWが可動片81・81により挟持され、第1ワーク受け具71に固定される。
以上のように、ワーク搬送装置70においては、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)には、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)により保持されたワークWが脱落するのを防止する脱落防止手段80が設けられる。そして、脱落防止手段80は、第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)に保持されたワークWを挟持可能な一対の可動片81・81と、一対の可動片81・81を開閉させるための開閉用アクチュエータ82・82(開閉駆動手段)と、から形成される。
このようにワーク搬送装置70を構成することにより、ワークWが搬送途中で第1搬送アーム72(第2搬送アーム75)の回転により第1ワーク受け具71(第2ワーク受け具76)から脱落することを防止することができる。
1 ワーク搬送装置
2 第1ワーク受け台
3 第2ワーク受け台
4 第3ワーク受け台
11 第1ワーク受け具
12 第2ワーク受け具
13 第1搬送アーム
14 第2搬送アーム
15 連結手段
16 回動用アクチュエータ(回動駆動手段)
17 第1軸
18 第2軸
21 昇降装置
32 第1作業位置
33 第2作業位置
34 第3作業位置
50 ワーク搬送装置
52 第2ワーク受け具
54 第2搬送アーム
55 第3搬送アーム
56 連結手段
57 回動用アクチュエータ(回動駆動手段)
59 第2軸
60 第3軸
80 脱落防止手段
81 可動片
82 開閉用アクチュエータ(開閉駆動手段)
W ワーク

Claims (4)

  1. ワークを保持可能に形成され、搬送上流側に配置される第1ワーク受け具と、
    ワークを保持可能に形成され、搬送下流側に配置される第2ワーク受け具と、
    前記第1ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交する第1軸に回動自在に支持される第1搬送アームと、
    前記第2ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第1軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第2軸に回動自在に支持され第2搬送アームと、
    前記第1搬送アームと前記第2搬送アームとを相互に連結する連結手段と、
    前記第1搬送アームおよび前記第2搬送アームを回動させるための回動駆動手段と、
    を具備するワーク搬送装置であって、
    前記第1ワーク受け具は、第1搬送アームの回動により第1作業位置と第2作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第1作業位置から第2作業位置への搬送時に前記第1軸と平行な回転軸を中心として、前記第1搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転し、
    前記第2ワーク受け具は、第2搬送アームの回動により第2作業位置と第3作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第2作業位置から第3作業位置への搬送時に前記第2軸と平行な回転軸を中心として、前記第2搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転する、
    ことを特徴とするワーク搬送装置。
  2. ワークを保持可能に形成され、搬送上流側に配置される第1ワーク受け具と、
    ワークを保持可能に形成され、搬送下流側に配置される第2ワーク受け具と、
    前記第1ワーク受け具を先端部に固定して、基端部がワーク搬送方向と直交する第1軸に回動自在に支持される第1搬送アームと、
    前記第2ワーク受け具の搬送上流側を先端部に枢支して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第1軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第2軸に回動自在に支持される第2搬送アームと、
    前記第2ワーク受け具の搬送下流側を先端部に枢支して、基端部がワーク搬送方向と直交し、前記第2軸から搬送下流側に所定距離離間した位置に配置される第3軸に回動自在に支持される第3搬送アームと、
    前記第1搬送アームと前記第2搬送アームとを相互に連結する連結手段と、
    前記第1搬送アームと前記第2搬送アームおよび前記第3搬送アームを回動させるための回動駆動手段と、
    を具備するワーク搬送装置であって、
    前記第1ワーク受け具は、第1搬送アームの回動により第1作業位置と第2作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第1作業位置から第2作業位置への搬送時に前記第1軸と平行な回転軸を中心として、前記第1搬送アームの回動方向と同方向に所定角度回転し、
    前記第2ワーク受け具は、第2搬送アームおよび前記第3搬送アームの回動により第2作業位置と第3作業位置との間を移動可能とされるとともに、ワークを第2作業位置から第3作業位置への搬送時に前記第2軸と平行な回転軸を中心として、前記第2搬送アームの回動方向と反対方向に所定角度回転する、
    ことを特徴とするワーク搬送装置。
  3. 前記第1搬送アーム、前記第2搬送アームを支持して昇降可能に形成される昇降装置と、
    前記第1作業位置と前記第2作業位置と前記第3作業位置でそれぞれワークを保持する第1ワーク受け台と、第2ワーク受け台と、第3ワーク受け台と、を備え、
    前記第1作業位置での前記昇降装置の昇降により、第1ワーク受け具と第1ワーク受け台の間でワークの受け渡しを行い、
    前記第2作業位置での前記昇降装置の昇降により、第1ワーク受け具と第2ワーク受け台との間、および、第2ワーク受け台と第2ワーク受け具との間でワークの受け渡しを行い、
    前記第3作業位置での前記昇降装置の昇降により、第2ワーク受け具と第3ワーク受け台との間でワークの受け渡しを行う、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記第1ワーク受け具および前記第2ワーク受け具には、各受け具により保持された前記ワークが脱落するのを防止する脱落防止手段が設けられ、
    前記脱落防止手段は、前記各受け具に保持された前記ワークを挟持可能な一対の可動片と、当該一対の可動片を開閉させるための開閉駆動手段と、から形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワーク搬送装置。
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