JPH03255948A - 単結晶インゴットの結晶方位測定装置 - Google Patents
単結晶インゴットの結晶方位測定装置Info
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- JPH03255948A JPH03255948A JP5385990A JP5385990A JPH03255948A JP H03255948 A JPH03255948 A JP H03255948A JP 5385990 A JP5385990 A JP 5385990A JP 5385990 A JP5385990 A JP 5385990A JP H03255948 A JPH03255948 A JP H03255948A
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- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 claims abstract description 27
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、円筒状の単結晶インゴットの結晶方位をX
線回折によって測定する結晶方位測定装置に関する。
線回折によって測定する結晶方位測定装置に関する。
[従来の技術]
Siウェハを製造するためのSi単結晶インゴットは、
るつぼから引き上げられた状態のときは、第8図(a)
に示すようにほぼ円筒状をしており、両端がとがってい
る。この未加工のインゴット10は両端をカットされて
、第8図(b)に示すように端面13と未加工の外周面
12とを有する両端カット・インゴット11となる。そ
の後、第8図(C)に示すように、オリエンテーション
・フラット面16(以下、オリフラ面と略す。)を切削
加工するとともに、外周面18を研削加工して、加工済
みのインゴット14とする。
るつぼから引き上げられた状態のときは、第8図(a)
に示すようにほぼ円筒状をしており、両端がとがってい
る。この未加工のインゴット10は両端をカットされて
、第8図(b)に示すように端面13と未加工の外周面
12とを有する両端カット・インゴット11となる。そ
の後、第8図(C)に示すように、オリエンテーション
・フラット面16(以下、オリフラ面と略す。)を切削
加工するとともに、外周面18を研削加工して、加工済
みのインゴット14とする。
ところで、Siインゴットは所定の結晶方位となるよう
に製造しており、例えばインゴットの軸方向に対して結
晶方位(100)を一致させる。
に製造しており、例えばインゴットの軸方向に対して結
晶方位(100)を一致させる。
あるいは、結晶方位(1113や(511)を−致させ
ることもある。ここで結晶方位[100,3とは格子面
(100)の法線の方向である。
ることもある。ここで結晶方位[100,3とは格子面
(100)の法線の方向である。
オリフラ面16を加工するときも、オリフラ面の法線を
特定の結晶方位に一致させるようにしている。そのため
には第8図(b)の両端カット・インゴット11の外周
面12にX線を照射しながらインゴット11を軸回りに
回転させて目的の結晶方位を探し、片方の端面13にオ
リフラ面加工用のマーキングを行う。
特定の結晶方位に一致させるようにしている。そのため
には第8図(b)の両端カット・インゴット11の外周
面12にX線を照射しながらインゴット11を軸回りに
回転させて目的の結晶方位を探し、片方の端面13にオ
リフラ面加工用のマーキングを行う。
加工済みのインゴット14に対しては、オリフラ面16
と外周面18とが所定の結晶方位からどどれだけずれて
いるかをX線回折測定によって検査する。このことを第
9図を参照して説明する。
と外周面18とが所定の結晶方位からどどれだけずれて
いるかをX線回折測定によって検査する。このことを第
9図を参照して説明する。
オリフラ面16の法線方向20と特定の結晶方位(例え
ば、結晶方位〔100〕とする。)とのなす角度δ1を
測定するには、オリフラ面16に垂直な面内において、
X線22をオリフラ面16に入射角θで照射してその回
折X線を角度θのところにある検出器で測定する(実際
には、オリフラ面16を基準面の上に載せてオリフラ面
16の反対側の外周面で測定することが多い)。角度θ
はSiの(100)面の回折角に設定しておく。
ば、結晶方位〔100〕とする。)とのなす角度δ1を
測定するには、オリフラ面16に垂直な面内において、
X線22をオリフラ面16に入射角θで照射してその回
折X線を角度θのところにある検出器で測定する(実際
には、オリフラ面16を基準面の上に載せてオリフラ面
16の反対側の外周面で測定することが多い)。角度θ
はSiの(100)面の回折角に設定しておく。
そして、X線源とX線検出器との相対位置を固定してX
線光学系全体を回転軸21を中心として回転させながら
回折ピークの角度位置を探すことにより上述のずれ角度
δ1を見付けることができる。
線光学系全体を回転軸21を中心として回転させながら
回折ピークの角度位置を探すことにより上述のずれ角度
δ1を見付けることができる。
外周面18の中心軸24と結晶方位(100)とのなす
角度δ2を検査するには、端面13に垂直な面内におい
て、X線26を端面13に入射角θで照射してその回折
X線を角度θのところにある検出器で測定する。角度θ
はSiの(100)面の回折角に設定しておく。そして
、X線源とX線検出器との相対位置を固定してX線光学
系全体を回転軸25を中心として回転させながら回折ピ
ークの角度位置を探すことにより上述のずれ角度δ2を
見付けることができる。実際は格子面(100)はX線
光学系を含む面内の方向に傾斜しているとは限らないの
で、さらに中心軸24の回りにインゴットを例えば90
度ずつ回転して同様にずれ角度δ2を測定して、これら
の複数の測定結果から真のずれ角度δ2とその傾斜方向
とを求めている。
角度δ2を検査するには、端面13に垂直な面内におい
て、X線26を端面13に入射角θで照射してその回折
X線を角度θのところにある検出器で測定する。角度θ
はSiの(100)面の回折角に設定しておく。そして
、X線源とX線検出器との相対位置を固定してX線光学
系全体を回転軸25を中心として回転させながら回折ピ
ークの角度位置を探すことにより上述のずれ角度δ2を
見付けることができる。実際は格子面(100)はX線
光学系を含む面内の方向に傾斜しているとは限らないの
で、さらに中心軸24の回りにインゴットを例えば90
度ずつ回転して同様にずれ角度δ2を測定して、これら
の複数の測定結果から真のずれ角度δ2とその傾斜方向
とを求めている。
なお、この明細書では、(100)面に等価な格子面、
例えば(010)や(001)などはすべて(100)
面と称することにして、これらを同等に扱っている。S
i単結晶の結晶構造は、立方晶系に属するダイヤモンド
型構造をしているので、オリフラ面16が(100)面
に平行であれば端面13も(100)面に平行となる。
例えば(010)や(001)などはすべて(100)
面と称することにして、これらを同等に扱っている。S
i単結晶の結晶構造は、立方晶系に属するダイヤモンド
型構造をしているので、オリフラ面16が(100)面
に平行であれば端面13も(100)面に平行となる。
[発明が解決しようとする課題]
以上説明したように、加工済みのインゴットの結晶方位
を測定するまでには、 (a)オリフラ面加工用のマーキングのためのX線回折
測定と、 (b)加工済みのオリフラ面に対する結晶方位を検査す
るX線回折測定と、 (C)加工済みの外周面に対する結晶方位を検査するX
線回折測定 とが必要となる。そして、上述の(a) (b)の測定
では、X線光学系を含む平面に対してインゴットの軸を
垂直に配置する必要があり、上述の(C)の測定では、
X線光学系を含む平面に対してインゴットの軸を平行に
配置する必要がある。したがって、X線光学系が例えば
水平面内に配置されているとすれば、上述の(a) (
b)の測定ではインゴットを垂直に立てなければならな
い。これとは逆に、X線光学系が鉛直面内に配置されて
いるとすれば、上述の(C)の測定においてインゴット
を垂直に立てなければならない。いずれにしてもインゴ
ットを垂直に立てて測定する作業が必要になる。
を測定するまでには、 (a)オリフラ面加工用のマーキングのためのX線回折
測定と、 (b)加工済みのオリフラ面に対する結晶方位を検査す
るX線回折測定と、 (C)加工済みの外周面に対する結晶方位を検査するX
線回折測定 とが必要となる。そして、上述の(a) (b)の測定
では、X線光学系を含む平面に対してインゴットの軸を
垂直に配置する必要があり、上述の(C)の測定では、
X線光学系を含む平面に対してインゴットの軸を平行に
配置する必要がある。したがって、X線光学系が例えば
水平面内に配置されているとすれば、上述の(a) (
b)の測定ではインゴットを垂直に立てなければならな
い。これとは逆に、X線光学系が鉛直面内に配置されて
いるとすれば、上述の(C)の測定においてインゴット
を垂直に立てなければならない。いずれにしてもインゴ
ットを垂直に立てて測定する作業が必要になる。
ところで、現在製造されているSi単結晶インゴットは
、公称直径が4インチから8インチで、長さが50〜1
000mm程度であり、重いものは1本で数十kgとな
る。このような重いインゴットを作業者が垂直に立てる
作業は大変であり、インゴットを破損する危険も大きい
。また、長いインゴットを垂直に立ててその端面に対し
てX線回折測定を行おうとすれば、X線光学系が床面か
ら非常に高い位置に配置され作業性がきわめて悪くなる
。
、公称直径が4インチから8インチで、長さが50〜1
000mm程度であり、重いものは1本で数十kgとな
る。このような重いインゴットを作業者が垂直に立てる
作業は大変であり、インゴットを破損する危険も大きい
。また、長いインゴットを垂直に立ててその端面に対し
てX線回折測定を行おうとすれば、X線光学系が床面か
ら非常に高い位置に配置され作業性がきわめて悪くなる
。
この発明の目的は、インゴットを水平に保持したままで
上述の(a)〜(e)の測定作業ができる結晶方位測定
装置を提供することである。
上述の(a)〜(e)の測定作業ができる結晶方位測定
装置を提供することである。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、この発明に係る結晶方位
測定装置は、インゴットの軸に垂直な面内に光軸を有す
る第1のX線回折測定部と、インゴットの軸に平行な面
内に光軸を有する第2のX線回折測定部とを備えている
。
測定装置は、インゴットの軸に垂直な面内に光軸を有す
る第1のX線回折測定部と、インゴットの軸に平行な面
内に光軸を有する第2のX線回折測定部とを備えている
。
[作用]
上述の(a)(b)の測定に当たっては第1のX線回折
測定部を利用し、上述の(c)の測定に当たっては第2
のX線回折測定部を利用する。これにより、インゴット
を水平に配置した状態ですべての結晶方位測定を実施す
ることができる。
測定部を利用し、上述の(c)の測定に当たっては第2
のX線回折測定部を利用する。これにより、インゴット
を水平に配置した状態ですべての結晶方位測定を実施す
ることができる。
[実施例コ
次に、図面を参照してこの発明の詳細な説明する。
第1図はこの発明の一実施例の基本構成図である。イン
ゴット28(実際は、第8図(b)の両端カット・イン
ゴット11か、第8図(C)の加工済みインゴット14
のいずれかである。)は、回転可能な支持ローラ30.
31に支持されて水平に配置される。ただし、加工済み
インゴットのオリフラ面に対する結晶方位を測定する際
はオリフラ面を基準面32に載せる。
ゴット28(実際は、第8図(b)の両端カット・イン
ゴット11か、第8図(C)の加工済みインゴット14
のいずれかである。)は、回転可能な支持ローラ30.
31に支持されて水平に配置される。ただし、加工済み
インゴットのオリフラ面に対する結晶方位を測定する際
はオリフラ面を基準面32に載せる。
この装置は2系統のX線回折測定部を備えている。第1
のX線回折測定部34はインゴット28の軸に対して垂
直な面内(すなわち鉛直面内)に配置される。X線源3
8からのX線はインゴット28の外周面で回折してX線
検出器40で検出される。第2のX線回折測定部36は
インゴット28の軸に対して平行な面内(すなわち水平
面内)に配置される。X線源42からのX線はインゴッ
ト28の端面で回折してX線検出器44て検出される。
のX線回折測定部34はインゴット28の軸に対して垂
直な面内(すなわち鉛直面内)に配置される。X線源3
8からのX線はインゴット28の外周面で回折してX線
検出器40で検出される。第2のX線回折測定部36は
インゴット28の軸に対して平行な面内(すなわち水平
面内)に配置される。X線源42からのX線はインゴッ
ト28の端面で回折してX線検出器44て検出される。
マーキングガイド46は、オリフラ面の加工線をマーカ
ーペンなどでインゴット28の端面に描く際に利用する
ものであり、そのガイド面47は第1のX線回折測定部
34の基準線35に平行となっている。
ーペンなどでインゴット28の端面に描く際に利用する
ものであり、そのガイド面47は第1のX線回折測定部
34の基準線35に平行となっている。
以下、この装置の使用方法を説明しながら各部の詳細な
構造を併せて説明する。説明は次の順序で行う。
構造を併せて説明する。説明は次の順序で行う。
イ0両端カット・インゴットに対するオリフラ面加工用
のマーキング作業 ロ、加工済みインゴットのオリフラ面に対する結晶方位
の測定 ハ、加工済みインゴットの外周面に対する結晶方位の測
定 イ0両端カット・インゴットに対するオリフラ面加工用
のマーキング作業 第8図(b)の両端カット・インゴット11を第1図の
支持ローラ30.31の上に載せて、マーキング作業を
行う。第2図は、この作業を行うときの第1図の装置の
正面図である。X線管48のX線源38からのX線は入
射角θでインゴット11の外周面に当たるようにし、X
線検出器40も基準線35に対して角度θのところに配
置する。
のマーキング作業 ロ、加工済みインゴットのオリフラ面に対する結晶方位
の測定 ハ、加工済みインゴットの外周面に対する結晶方位の測
定 イ0両端カット・インゴットに対するオリフラ面加工用
のマーキング作業 第8図(b)の両端カット・インゴット11を第1図の
支持ローラ30.31の上に載せて、マーキング作業を
行う。第2図は、この作業を行うときの第1図の装置の
正面図である。X線管48のX線源38からのX線は入
射角θでインゴット11の外周面に当たるようにし、X
線検出器40も基準線35に対して角度θのところに配
置する。
角度θは、オリフラ面と平行になるべき格子面51の種
類(例えば(100)面か(111)面か(511)面
かなど)によって定まる。この装置では、格子面51の
種類を指定すると、X線管48とX線検出器40が自動
的にベース50に沿って回転して角度θを自動設定でき
るようにしている。角度θが設定されたらインゴット1
1を回転させながらX線回折測定を行い、検出強度が最
大になったところでインゴット11を停止する。
類(例えば(100)面か(111)面か(511)面
かなど)によって定まる。この装置では、格子面51の
種類を指定すると、X線管48とX線検出器40が自動
的にベース50に沿って回転して角度θを自動設定でき
るようにしている。角度θが設定されたらインゴット1
1を回転させながらX線回折測定を行い、検出強度が最
大になったところでインゴット11を停止する。
そして、第1図のマーキングガイド46をインゴットの
端面に押し付けて、マーカーペン等でオリフラ面の加工
線を描く。マーキングガイド′46は、インゴットの直
径に応じて高さを調節できる。
端面に押し付けて、マーカーペン等でオリフラ面の加工
線を描く。マーキングガイド′46は、インゴットの直
径に応じて高さを調節できる。
第3図はインゴット11を回転させる機構を示した、第
1図の装置の背面図である。インゴット11は駆動ロー
ラ52.54で回転駆動される。
1図の装置の背面図である。インゴット11は駆動ロー
ラ52.54で回転駆動される。
駆動ローラ52.54は歯付きベルト56を介してハン
ドル58で駆動される。ハンドル58と駆動ローラ52
.54は、上下移動できる板60に回転可能に取り付け
られている。インゴット11を回転させるときは、板6
0を降ろして駆動ローラ52.54をインゴット11に
接触させてからハンドル58を回す。
ドル58で駆動される。ハンドル58と駆動ローラ52
.54は、上下移動できる板60に回転可能に取り付け
られている。インゴット11を回転させるときは、板6
0を降ろして駆動ローラ52.54をインゴット11に
接触させてからハンドル58を回す。
第4図は、インゴット11の外周面の凹凸に追従させる
機構を示した、第1図の装置の正面図である。実際の両
端カット・インゴット11は外周面が未加工なので凹凸
が付いている。X線照射点を外周面の凹凸に追従させる
ためには、ベース50を上下に移動させる必要がある。
機構を示した、第1図の装置の正面図である。実際の両
端カット・インゴット11は外周面が未加工なので凹凸
が付いている。X線照射点を外周面の凹凸に追従させる
ためには、ベース50を上下に移動させる必要がある。
モータ62は歯車伝動装置64を介してねじ66を回転
させ、上下部品68を上下移動できる。上下部品68は
ベース50に固定されている。したがって、モータ62
を回転することによりベース50を上下移動できる。
させ、上下部品68を上下移動できる。上下部品68は
ベース50に固定されている。したがって、モータ62
を回転することによりベース50を上下移動できる。
ベース50には光源70と光センサ72とが固定されて
いる。この先センサ系の光軸はX線照射点を通るように
なっている。光センサ72には受光素子74があって、
受光素子74の出力は所定の基準値と比較され、その差
分が出力される。インゴット11の外周面がちょうど光
センサ系の光軸の高さに一致しているときは、光源70
からの光の半分がインゴット11で遮断され、半分が受
光素子74に到達する。このときの受光素子74の出力
は基準値と等しくなる。インゴット11の外周面がX線
照射点よりも高くなると(すなわち光センサ系の光軸よ
りも高くなると)、受光素子74の出力が小さくなり、
基準値との差分は負の値となる。この情報に基づいてモ
ータ62が回転し、ベース50を上昇させる。X線照射
点がインゴット11の外周面に一致するまで、ベース5
0は上昇することになる。このようなフィードバック制
御によりX線照射点は常にインゴット11の外周面に一
致するように追従する。
いる。この先センサ系の光軸はX線照射点を通るように
なっている。光センサ72には受光素子74があって、
受光素子74の出力は所定の基準値と比較され、その差
分が出力される。インゴット11の外周面がちょうど光
センサ系の光軸の高さに一致しているときは、光源70
からの光の半分がインゴット11で遮断され、半分が受
光素子74に到達する。このときの受光素子74の出力
は基準値と等しくなる。インゴット11の外周面がX線
照射点よりも高くなると(すなわち光センサ系の光軸よ
りも高くなると)、受光素子74の出力が小さくなり、
基準値との差分は負の値となる。この情報に基づいてモ
ータ62が回転し、ベース50を上昇させる。X線照射
点がインゴット11の外周面に一致するまで、ベース5
0は上昇することになる。このようなフィードバック制
御によりX線照射点は常にインゴット11の外周面に一
致するように追従する。
ロ、加工済みインゴットのオリフラ面に対する結晶方位
の測定 上述のようにしてオリフラ面のマーキングがされたイン
ゴットは、オリフラ面の切削加工と外周面の研削加工が
施され、加工済みのインゴットとなる。第5図は、加工
済みインゴットのオリフラ面に対する結晶方位のずれを
測定する際の、第1図の装置の正面図である。
の測定 上述のようにしてオリフラ面のマーキングがされたイン
ゴットは、オリフラ面の切削加工と外周面の研削加工が
施され、加工済みのインゴットとなる。第5図は、加工
済みインゴットのオリフラ面に対する結晶方位のずれを
測定する際の、第1図の装置の正面図である。
この測定をするには、まず支持ローラ30.31を両側
に開いて、インゴット14のオリフラ面を基準面32の
上に載せる。そして、第1のX線回折測定部34のX線
照射点をインゴット14の外周面に合わせる。基準線3
5に対するX線管48とX線検出器40の角度θは、上
述のオリフラ面マーキング作業で設定した値と同じに固
定しておく。加工されたオリフラ面と、目的の格子面5
1とのずれ角度を測定するには、ベース50をX線照射
点を中心として回転させながら、X線検出強度が最大と
なるところを探す。最大となったときの回転角度δが、
オリフラ面の法線と、目的の格子面51の結晶方位との
ずれ角度となる。
に開いて、インゴット14のオリフラ面を基準面32の
上に載せる。そして、第1のX線回折測定部34のX線
照射点をインゴット14の外周面に合わせる。基準線3
5に対するX線管48とX線検出器40の角度θは、上
述のオリフラ面マーキング作業で設定した値と同じに固
定しておく。加工されたオリフラ面と、目的の格子面5
1とのずれ角度を測定するには、ベース50をX線照射
点を中心として回転させながら、X線検出強度が最大と
なるところを探す。最大となったときの回転角度δが、
オリフラ面の法線と、目的の格子面51の結晶方位との
ずれ角度となる。
ハ、加工済みインゴットの外周面に対する結晶方位の測
定 次に、加工済みインゴットの外周面に対する結晶方位を
測定する。そのためには、第6図に示すように、支持ロ
ーラ30.31を内側に寄せてインゴット14を基準面
32から浮かせる。次いで、第7図に示すように、イン
ゴット14を回転してオリフラ面16を上にする。第7
図は第1図の装置の第2のX線回折測定部36を詳しく
示した斜視図である。
定 次に、加工済みインゴットの外周面に対する結晶方位を
測定する。そのためには、第6図に示すように、支持ロ
ーラ30.31を内側に寄せてインゴット14を基準面
32から浮かせる。次いで、第7図に示すように、イン
ゴット14を回転してオリフラ面16を上にする。第7
図は第1図の装置の第2のX線回折測定部36を詳しく
示した斜視図である。
この測定で検出すべきものは、インゴット14の外周面
18の中心軸と目的の格子面の結晶方位とのずれである
。まず、ベース78に対してX線管76とX線検出器4
4とを動かして、両者を基準線77に対して所定の角度
に設定する。この角度θは、当然、測定すべき格子面の
回折角度に合わせる。このようにしてX線管76とX線
検出器44とをベース78に対して固定したら、ベース
78全体を軸79を中心として回転し、回折強度が最大
になるところを探す。具体的な作業を説明すると、ハン
ドル84を回すと、ウオーム80とウオーム歯車82を
介してベース78が回転する。
18の中心軸と目的の格子面の結晶方位とのずれである
。まず、ベース78に対してX線管76とX線検出器4
4とを動かして、両者を基準線77に対して所定の角度
に設定する。この角度θは、当然、測定すべき格子面の
回折角度に合わせる。このようにしてX線管76とX線
検出器44とをベース78に対して固定したら、ベース
78全体を軸79を中心として回転し、回折強度が最大
になるところを探す。具体的な作業を説明すると、ハン
ドル84を回すと、ウオーム80とウオーム歯車82を
介してベース78が回転する。
ウオーム80の回転角度はエンコーダ86で検出され、
これがベース78の回転角度に換算されて表示器88に
表示される。X線検出強度は、X線検出器40に接続さ
れたレートメータ90に表示される。作業者は、レート
メータ90を見ながらハンドル84を回し、X線検出強
度が最大となった位置でハンドル84を止めて、その時
のベース78の回転角度を表示器88で読み取る。この
値が格子面のずれ角度となる。
これがベース78の回転角度に換算されて表示器88に
表示される。X線検出強度は、X線検出器40に接続さ
れたレートメータ90に表示される。作業者は、レート
メータ90を見ながらハンドル84を回し、X線検出強
度が最大となった位置でハンドル84を止めて、その時
のベース78の回転角度を表示器88で読み取る。この
値が格子面のずれ角度となる。
次に、インゴット14を軸を中心として時計回りに90
度回転して、オリフラ面16を右側に配置し、同様にし
てずれ角度を測定する。さらに、オリフラ面16を左側
に配置したときのずれ角度も測定する。これらのずれ角
度を基にして、外周面18の中心軸の方向と格子面の結
晶方位との真のずれ角度を求める。
度回転して、オリフラ面16を右側に配置し、同様にし
てずれ角度を測定する。さらに、オリフラ面16を左側
に配置したときのずれ角度も測定する。これらのずれ角
度を基にして、外周面18の中心軸の方向と格子面の結
晶方位との真のずれ角度を求める。
上述の実施例ではSi単結晶インゴットを例にして説明
してきたが、この発明はその他の単結晶インゴットにも
適用できる。
してきたが、この発明はその他の単結晶インゴットにも
適用できる。
[発明の効果]
以上説明したようにこの発明は、インゴットの軸に垂直
な面内に光軸を有する第1のX線回折測定部と、インゴ
ットの軸に平行な面内に光軸を有する第2のX線回折測
定部とを備えているので、オリフラ面加工のためのマー
キング作業、加工済みのオリフラ面に対する結晶方位の
測定、および加工済みの外周面に対する結晶方位の測定
のすべてが、インゴットを水平に配置した状態で実施で
き、作業性がきわめて良好となる。
な面内に光軸を有する第1のX線回折測定部と、インゴ
ットの軸に平行な面内に光軸を有する第2のX線回折測
定部とを備えているので、オリフラ面加工のためのマー
キング作業、加工済みのオリフラ面に対する結晶方位の
測定、および加工済みの外周面に対する結晶方位の測定
のすべてが、インゴットを水平に配置した状態で実施で
き、作業性がきわめて良好となる。
第1図はこの発明の一実施例の基本構成の斜視図、
第2図はオリフラ面加工用のマーキング作業を示す正面
図、 第3図はインゴットの回転機構を示す背面図、第4図は
X線回折測定部をインゴットの外周面に追従させる機構
を示す正面図、 第5図はオリフラ面に対する結晶方位を測定する作業を
示す正面図、 第6図はインゴットを基準面から浮かせる作業を示す正
面図、 第7図は外周面に対する結晶方位を測定する作業を示す
斜視図、 第8図はインゴットの加工手順を示す説明図、第9図は
インゴットの結晶方位測定を説明する斜視図である。 11.14.28・・・インゴット 34・・・第1のX線回折測定部 36・・・第2のX線回折測定部
図、 第3図はインゴットの回転機構を示す背面図、第4図は
X線回折測定部をインゴットの外周面に追従させる機構
を示す正面図、 第5図はオリフラ面に対する結晶方位を測定する作業を
示す正面図、 第6図はインゴットを基準面から浮かせる作業を示す正
面図、 第7図は外周面に対する結晶方位を測定する作業を示す
斜視図、 第8図はインゴットの加工手順を示す説明図、第9図は
インゴットの結晶方位測定を説明する斜視図である。 11.14.28・・・インゴット 34・・・第1のX線回折測定部 36・・・第2のX線回折測定部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 円筒状の単結晶インゴットの結晶方位をX線回折によっ
て測定する結晶方位測定装置において、前記インゴット
の軸に垂直な面内に光軸を有する第1のX線回折測定部
と、 前記インゴットの軸に平行な面内に光軸を有する第2の
X線回折測定部とを備えることを特徴とする結晶方位測
定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5385990A JP2883667B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 単結晶インゴットの結晶方位測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5385990A JP2883667B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 単結晶インゴットの結晶方位測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03255948A true JPH03255948A (ja) | 1991-11-14 |
JP2883667B2 JP2883667B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=12954503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5385990A Expired - Lifetime JP2883667B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | 単結晶インゴットの結晶方位測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2883667B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06166600A (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-14 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体インゴット加工方法 |
EP0738572A1 (fr) * | 1995-04-22 | 1996-10-23 | HAUSER, Charles | Procédé pour l'orientation de monocristaux pour le découpage dans une machine de découpage et dispositif pour la mise en oeuvre de ce procédé |
EP0782907A1 (en) | 1995-11-30 | 1997-07-09 | Nippei Toyama Corporation | System and method for processing ingots |
US6072854A (en) * | 1996-12-04 | 2000-06-06 | Rigaku Corporation | Method and apparatus for X-ray topography of single crystal ingot |
KR100503019B1 (ko) * | 1997-09-12 | 2005-11-16 | 가부시끼가이샤 닛페이도야마 | 피가공물의 결정방위 조정방법 및 장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077271A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Toshiba It & Control Systems Corp | 結晶表裏判定装置及び結晶傾斜方位判定装置 |
KR101339059B1 (ko) * | 2011-08-23 | 2013-12-09 | (주)대성하이텍 | 실리콘잉곳 가공기용 실리콘잉곳의 정렬장치 |
-
1990
- 1990-03-07 JP JP5385990A patent/JP2883667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06166600A (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-14 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 半導体インゴット加工方法 |
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EP0782907A1 (en) | 1995-11-30 | 1997-07-09 | Nippei Toyama Corporation | System and method for processing ingots |
US6024814A (en) * | 1995-11-30 | 2000-02-15 | Nippei Toyama Corporation | Method for processing ingots |
US6056031A (en) * | 1995-11-30 | 2000-05-02 | Nippei Toyama Corporation | System and method for processing ingots |
US6182729B1 (en) | 1995-11-30 | 2001-02-06 | Nippei Toyama Corporation | System and method for processing ingots |
US6072854A (en) * | 1996-12-04 | 2000-06-06 | Rigaku Corporation | Method and apparatus for X-ray topography of single crystal ingot |
WO2004090522A1 (ja) * | 1996-12-04 | 2004-10-21 | Tetsuo Kikuchi | 単結晶インゴットのx線トポグラフィー方法および装置 |
KR100503019B1 (ko) * | 1997-09-12 | 2005-11-16 | 가부시끼가이샤 닛페이도야마 | 피가공물의 결정방위 조정방법 및 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2883667B2 (ja) | 1999-04-19 |
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