JPH03255855A - 恒温恒湿装置の冷凍サイクル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は恒温恒温装置における冷凍サイクルの冷媒制御
装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、冷凍機の使い方は、室内低温時に圧縮機が停止さ
れる頻度が高いため、−数的には圧縮機の停止前に冷媒
を回収する方法をとっていた。しかし、そのため、特殊
な回収サイクルを組み込む必要があった。また、高温時
の冷媒の制御については特に考慮されていなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は室内低温時に特殊な冷媒回収の回路を組
み込まないと、凝縮器内の液冷媒を温度の低い蒸発器に
移動させ、再起動時に液の圧縮をさせてしまったり、室
内高温時には、蒸発器内の冷媒を圧縮機に寝こませてし
まい、いずれの場合も起動時に圧縮機を損傷させてしま
う問題があった。本発明の目的は、室温を感知して簡単
な制御により、室内低温時、および、室内高温時の冷媒
の流れを制御し圧縮機の損傷を防止することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために室内高温時には、室温を感知
して、圧縮機停止時に減圧機構として用いる電子式比例
制御弁に全開となる信号を与えるようにし、一方、室内
低温時には、室温を感知して、圧縮機停止時に減圧機構
として用いている電子式比例制御弁に全開となる信号を
与えるようにしたものである。

〔作用〕

冷凍サイクルの減圧機構として組込んだ電子式比例制御
弁を室内の低温時には、室温を感知して圧縮機停止時に
全開となるような制御信号を与え蒸発器内の冷媒が圧縮
機のみに移動しないよう制御し、圧縮機への冷媒の寝込
みを防止し、室内の高温時には、室温を感知して、圧縮
機停止時には全開となるような制御信号を与え、凝縮器
の液冷媒が蒸発器への移動を防止し、再起動時の液の圧
縮を防止して、圧縮機の損傷を未然に防止する。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。恒温
恒温装置は、圧縮機１．凝縮器２．蒸発器３．減圧機構
４からなる冷凍サイクルと、加熱器６．加湿器７．循環
送風機５、及び、これらを制御する乾球温度センサ１２
．湿球温度センサ１３、制御部８より構成され、プレハ
ブパネル等の断熱材で構成される対象試験室１４の温湿
度環境を恒温恒湿状態に保持し、この試験室内で各種の
温湿度試験に供せられる。この装置では、圧縮機１を運
転して、蒸発器３により、吸込室内空気を冷却、除湿さ
せ、乾球温度センサ１２．湿球温度センサ１３により設
定温湿度に対する補正を、加熱器６．加湿器７により容
量調整して、温湿度制御を行う。この種の恒温恒湿装置
の温度範囲は一般に、−４０°Ｃの低温から、８０℃の
高温までの幅広い温湿度領域を制御するものである。従
って、試験完了時の圧縮機の停止時期は、低温時であっ
たり高温時であったり、温度は必ずしも一定していない
。このため、第２図に示すように、試験室内温度が高い
ときは、乾球温度センサ１２により室温を測定し、制御
部８からの指令により、電子式比例制御弁４を全開にし
てから、圧縮機１を停止させる。そうすると、蒸発器３
内の冷媒は温度の低い凝縮器、圧縮機へ分散して移動す
ることになり、圧縮機のみへの移動を防ぎ、圧縮機の起
動時のフォーミング現象等を解消し、ひいては、圧縮機
の損傷も防止できる。一方、第３図に示すように試験室
内温度が低いときは、乾球温度センサ１２により室温を
測定し、制御部８からの指令により、電子式比例制御弁
４を全開にしてから、圧縮機１を停止させる。そうする
と、凝縮器２内の冷媒は一旦、温度の低い蒸発器３内へ
移動しようとするが、前述のように、電子式比例制御弁
は全開の状態のため、移動しないでそのままとなり、圧
縮機の再起動時、蒸発器からの液冷媒の流れ込みによる
液の圧縮を防止でき、ひいては、圧縮機の損傷を防止で
きる。このように本実施例によれば、圧縮機の停止時期
が試験室内温度の低温時であっても高温時であっても、
減圧機構として使用している電子式比例制御弁を動作さ
せるという安価な方法で圧縮機の損傷を未然に防止でき
る。

〔発明の効果〕

本発明は、冷凍サイクルの減圧機構として組込んだ電子
式比例制御弁を室内の低温時には、室温を感知して圧縮
機停止時に全開となるような制御信号を与え凝縮器の液
冷媒が蒸発器に移動しないように制御し、起動時の液圧
縮を防止し、室内の高温時には、室温を感知して、圧縮
機停止時には、全開となるような制御信号を与え、蒸発
器内の冷媒が圧縮機のみへ移動しないようにして、冷媒
の圧縮機の寝込みを防止する。また、室温の低温時。

高温時のいずれの場合も、簡単な制御により圧縮機の損
傷を未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の恒温恒湿装置の断面図、第
２図は試験室温低温時における冷媒の移動を示す冷凍サ
イクルの系統図、第３図は試験室高温時における冷媒の
移動を示す冷凍サイクルの系統図である。 １・・圧縮機、２・凝縮器、３・・蒸発器、４　減圧機
構、５・送風機、６・・加熱器、７・加湿器、８・・制
御部、１２−・・乾球温度センサ、１３・・湿球温第 図 第 の

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、断熱材で囲まれた空間領域を圧縮機と凝縮器と減圧
   機構と蒸発器を順次接続した冷凍サイクルよりなる冷凍
   機と、加熱器あるいは加湿器により、温度、あるいは温
   湿度を制御する恒温恒湿装置において、 前記冷凍サイクルの前記減圧機構として、電子式比例制
   御弁を組込み、前記圧縮機の停止時の試験室内温湿度領
   域により比例制御弁への印加電圧を変えることにより冷
   媒の流れを制御することを特徴とする恒温恒湿装置の冷
   凍サイクル。