JP2651327B2 - 冷凍回路のホットガスバイパス回路制御方法及び装置 - Google Patents

冷凍回路のホットガスバイパス回路制御方法及び装置

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JP2651327B2
JP2651327B2 JP4246429A JP24642992A JP2651327B2 JP 2651327 B2 JP2651327 B2 JP 2651327B2 JP 4246429 A JP4246429 A JP 4246429A JP 24642992 A JP24642992 A JP 24642992A JP 2651327 B2 JP2651327 B2 JP 2651327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍回路のホットガスバ
イパス回路制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍回路は一般に冷媒を圧縮機で圧縮し
て吐出し、凝縮器にて凝縮し、次いで膨張機構を経て蒸
発器へ導き、ここで熱交換したのち再び圧縮機の吸入側
へ戻すように循環させる。かかる冷凍回路は、所定の仕
切られた各種空間、例えば、各種物品、材料等につい
て、その耐熱性、耐寒性、耐湿性等を試験するための恒
温器、恒温恒湿器のような環境試験機器の試験室等に所
定の温度雰囲気、或いは所定の温湿度雰囲気を得るため
に、単独で、又は温度調節用ヒータと共に、さらには加
湿器と共に採用される。
【0003】この場合、冷凍回路中の蒸発器は、目的と
する雰囲気を得ようとする空間に連通する空間、例えば
環境試験機器では、その空調部に配置され、圧縮機、凝
縮器等はその外に配置されて周囲温度雰囲気に曝され
る。従って、冷凍回路中の冷媒の挙動は、目的とする雰
囲気を得ようとする空間の設定温度や周囲温度に影響さ
れる。
【0004】例えば、周囲温度が低下すると、設定温度
によっては、凝縮器における凝縮度が大きくなり、その
ため冷凍回路中の高圧回路部分の冷媒圧力が低下し、そ
の結果、低圧回路部分の冷媒圧力が著しく低下すること
がある。さらには、冷凍回路から冷媒の一部が外部へ漏
洩して低圧回路部分の冷媒圧力が低下することも考えら
れる。
【0005】このように、圧縮機吸入口に接続された低
圧回路部分の冷媒圧力が著しく低下し、いわゆるバキュ
ーム状態が発生すると、圧縮機から吐出されるガス冷媒
の温度が冷媒の物理的性質により異常に上昇したり、ま
た、圧縮機としてロータリ型の圧縮機を用いているとき
は、該圧縮機内における圧縮側ゾーンから吸入側ゾーン
へ冷媒が洩れるいわゆるショートサーキットが発生し、
そのため吸入側ゾーンの冷媒温度上昇し、これを再び圧
縮側ゾーンで圧縮するので吐出冷媒温度が異常に上昇す
る事態が発生する。このように、圧縮機吐出側の異常昇
温が発生すると、冷媒の劣化、圧縮機オイルの劣化等、
好ましくない事態が発生するまた、冷凍回路の低圧回路
部分の冷媒圧力が異常に低下すると、密閉式或いは半密
閉式の圧縮機を採用している場合、冷媒循環量の減少に
より、圧縮機駆動用電動機の冷却が不十分となって、電
動機が故障してしまう等の事態も発生する。
【0006】さらに、バキューム状態が発生すると、冷
凍回路へ外部から空気や水分が侵入する恐れもでてく
る。かかる問題を解決する方法としては、蒸発器へ通じ
る膨張機構の開度を調整して冷媒流量を増加させること
で低圧回路部分の圧力を上昇させたり、凝縮器におい
て、熱交換用のファンの風量を落とすことで高圧回路部
分の圧力を上昇させ、それによって低圧回路部分の圧力
も上昇させることが考えられるが、膨張機構の開度調整
は設定温度を達成するうえで、また、膨張機構の構造
上、その調整範囲は限られるし、凝縮器ファン風量の調
整には高価なファンコントローラを要するという難点が
ある。なお、膨張機構については、電子膨張弁はその開
度調節幅が狭く、複数の並列キャピラリーチューブを採
用するとしても、各キャピラリーチューブの開度乃至絞
り設定が困難である。
【0007】そこで、ホットガスバイパス回路が採用さ
れるに至っている。このホットガスバイパス回路は、圧
縮機から吐出された高圧ガス冷媒を主回路におけるもの
とは別のバイパス回路用膨張機構を介して直接圧縮機吸
入側に戻すものであり、該バイパス回路中の止弁を開く
ことで使用する。このバイパス回路における膨張機構の
開度は、蒸発器へ通じる主回路の冷媒流量にあまり影響
しない範囲で、バキューム状態を解消し得る量の冷媒が
通過できるように小さく絞られている。そして、このバ
イパス回路は、圧縮機の吸い込み圧力を検出し、該検出
圧力が予め定めた圧力以下になると止弁を開き、該圧力
より大きいときは止弁を閉じておくことで制御されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ホットガスバイパス回路の止弁の開閉制御を行うための
圧縮機吸い込み圧力を検出する手段は、低圧圧力スイッ
チや圧力センサ等であり、高価である。そこで本発明
は、圧縮機から吐出される冷媒をバイパス回路用膨張機
構を介して前記圧縮機の吸入側へ直接戻すことができる
ホットガスバイパス回路を有する冷凍回路のホットガ
スバイパス回路の制御方法及び装置であって、従来より
も安価に該ホットガスバイパス回路を制御できるものを
提供することを課題とする。また本発明は、圧縮機から
吐出される冷媒をバイパス回路用膨張機構を介して前記
圧縮機の吸入側へ直接戻すことができるホットガスバイ
パス回路を有する冷凍回路の該ホットガスバイパス回路
の制御方法及び装置であって、該ホットガスバイパス回
路開閉のいわゆるハンチングを抑制できるものを提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するにあたり、冷凍回路の圧縮機吸入口に接続された
低圧回路部分の異常低圧(いわゆるバキューム状態)の
発生は、既述のとおり、周囲温度が低いときに起こるこ
と、周囲温度を検出してホットガスバイパス回路の止弁
を開閉制御する手段は、圧縮機吸い込み圧力を検出して
ホットガスバイパス回路の止弁を開閉する手段より安価
に入手、設置できることに着目した。また、本発明者
は、ホットガスバイパス回路を開いておくか、閉じてお
くかを決める基準温度を設定するとともに、該基準温度
より若干高温のハンチング防止用温度を設定して、周囲
温度が該基準温度と該ハンチング防止用温度の間の温度
になったときは、そうなる前のホットガスバイパス回路
の開又は閉の状態を維持すれば、ハンチングを抑制でき
ることに着目した。
【0010】
【0011】すなわち本発明は、 圧縮機から吐出される
冷媒をバイパス回路用膨張機構を介して前記圧縮機の吸
入側へ直接戻すことができるホットガスバイパス回路を
有する冷凍回路の該ホットガスバイパス回路の制御方法
であって、該冷凍回路の周囲温度が、予め定めた基準温
度以下では該ホットガスバイパス回路を開き、該基準温
度より若干高温の予め定めたハンチング防止用温度以上
のときは該ホットガスバイパス回路を閉じ、該基準温度
以下の温度から該基準温度より高くなったときは、該ハ
ンチング防止用温度になるまでは該ホットガスバイパス
回路を開いたままとし、該ハンチング防止用温度以上の
温度から該ハンチング防止用温度より低い温度になった
ときは、前記基準温度になるまでは該ホットガスバイパ
ス回路を閉じたままとすることを特徴とする冷凍回路の
ホットガスバイパス回路制御方法、及び 圧縮機から吐出
される冷媒をバイパス回路用膨張機構を介して前記圧縮
機の吸入側へ直接戻すことができるホットガスバイパス
回路を有する冷凍回路の該ホットガスバイパス回路の制
御装置であって、該ホットガスバイパス回路中の開閉可
能の止弁と、該冷凍回路の周囲温度を検出する手段と、
該温度検出手段にて検出された周囲温度が予め定めた基
準温度以下か否かを判断する手段と、該温度検出手段に
て検出された周囲温度が前記基準温度より若干高温の予
め定めたハンチング防止用温度以上か否かを判断する手
段と、該温度検出手段にて検出された周囲温度が前記基
準温度以下では前記止弁を開き、前記ハンチング防止用
温度以上のときは該止弁を閉じ、該基準温度以下の温度
から該基準温度より高くなったときは、該ハンチング防
止用温度になるまでは該ホットガスバイパス回路を開い
たままとし、該ハンチング防止用温度以上の温度から該
ハンチング防止用温度より低い温度になったときは、前
記基準温度になるまでは該ホットガスバイパス回路を閉
じたままとする手段とを含むことを特徴とする冷凍回路
のホットガスバイパス回路制御装置を提供するものであ
る。かかる本発明方法及び装置において採用される、ホ
ットガスバイパス回路の開閉を決定する前記基準温度
は、冷凍回路が採用される状況に応じて、予め実験等に
より定めておくことができる。例えば、冷凍回路が恒温
器、恒温恒湿器等の環境試験装置に温度又は温湿度制御
のために採用されるときには、冷凍回路の圧縮機吸い込
み圧力が最低となるであろう該装置における設定温度に
おいて、該圧縮機吸い込み圧力が問題視すべき程に過度
に低圧となる周囲温度を実験等により求めることで予め
定めておくことができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】 本発明の 冷凍回路のホットガスバイパス回路制
御方法及び装置によると、冷凍回路の周囲温度が予め定
めた基準温度以下ではホットガスバイパス回路が開か
れ、予め定めたハンチング防止用温度以上のときはホッ
トガスバイパス回路は閉じられる。また、周囲温度が基
準温度以下の温度から基準温度より高くなったときは、
ハンチング防止用温度になるまではホットガスバイパス
回路は開いたままとされ、ハンチング防止用温度以上の
温度からハンチング防止用温度より低い温度になったと
きは、前記基準温度になるまでは該ホットガスバイパス
回路は閉じたままとされる。
【0015】ホットガスバイパス回路が開かれると、圧
縮機から吐出された高圧ガス冷媒が該バイパス回路の膨
張機構を経て圧縮機吸入側に直接戻され、それによって
圧縮機吸い込み圧力の過度の低下は防止される。また、
周囲温度が基準温度より高く、ハンチング防止用温度よ
り低いときは、ホットガスバイパス回路のそれまでの開
又は閉の状態が維持されるので、ハンチング、すなわ
ち、ホットガスバイパス回路の開閉が、前記基準温度を
中心とする周囲温度の小幅の変動によっても行われるこ
とが抑制される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明を適用した恒温恒湿装置の概略構成
を示している。この恒温恒湿装置は、試料を収容する試
験室1、これに仕切壁2を介して隣設された空調部3を
備えており、試験室1及び空調部3は断熱壁4に囲ま
れ、試験室1は試料を出し入れする開口11と、この開
口を開閉する断熱扉12を有する。
【0017】空調部3には下から上へ順次、水加熱蒸発
式の加湿器31、冷却兼除湿器32、温調用ヒータ3
3、空気循環用ファン34を設置してある。ファン34
は整流部材35を有する空気吹き出し口36に臨んでい
る。また、仕切壁2の下には空調部3への空気吸い込み
口37を設けてある。空調部3内の空気は、加湿器31
の水加熱ヒータ311の適宜の運転により加湿され、冷
却兼除湿器32を通過することで所定露点温度の飽和空
気となり、そのあとヒータ33にて目的とする温度まで
加熱され、所定温湿度の空気とされ、この調整された空
気がファン34の運転にて吹き出し口36から試験室1
内へ吹き出され、該室内を目的とする温湿度雰囲気とし
つつ、吸い込み口37から空調部3内へ吸い込まれるよ
うに循環する。
【0018】冷却兼除湿器32は冷凍回路5の一構成員
である。冷凍回路5は、外部に配置した圧縮機51、凝
縮器52、電子膨張弁53及び前記冷却兼除湿器32を
含み、さらに、圧縮機51から凝縮器52へ至る高圧配
管54から分岐して圧縮機51の吸入口に接続された低
圧配管55に至るホットガスバイパス回路56を含んで
いる。
【0019】圧縮機51は本例ではロータリ型圧縮機で
あるが、スクロール圧縮機、その他の圧縮機でもよい。
凝縮器52には周囲雰囲気との熱交換のためのファン5
21を付設してある。このファンは定速(定風量)運転
されるが、風量可変のものでもよい。電子膨張弁53は
ステッピングモータの駆動にて開度調節可能なものであ
るが、制御条件によっては開度一定のキャピラリーチュ
ーブ等の膨張機構、或いはそのような膨張機構を並列に
接続し、止弁の開閉にてそのうち1又は2以上のものを
使用できるタイプのものでもよい。
【0020】バイパス回路56は電磁開閉弁(止弁)5
7及びキャピラリーチューブによる膨張機構58を含ん
でいる。膨張機構58の開度(乃至絞り度)は、バイパ
ス回路56にホットガスが流れても主回路の冷媒流量に
あまり影響はないが、圧縮機の吸い込み圧力の過度の低
下を防止できる程度のバイパス流量を得ることができる
ように設定してある。
【0021】かかる冷凍回路5によると、冷媒は、圧縮
機51で圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、凝縮器
52で凝縮されて高圧液冷媒となり、膨張弁53を通過
することで圧力低下し、冷却兼除湿器(蒸発器)32に
おいて、空調部3内空気と熱交換して蒸発し、低圧ガス
となって再び圧縮機51へ戻る。なお、温度制御だけの
場合は加湿器31の運転は行われず、冷却器32による
空気冷却と、ヒータ33による空気加熱の一方又は双方
を用いて空調される。
【0022】ホットガスバイパス回路56において弁5
7が開かれると、圧縮機1を出た高温高圧ガスの一部が
この回路に流入し、膨張機構58を経て低圧配管55へ
流入し、そこの冷媒圧力を上昇させ、圧縮機吸い込み圧
力を上昇させる。前記空調部3における加湿器ヒータ3
11、温調用ヒータ33及びファン34、並びに冷凍回
路5の圧縮機51及び凝縮器ファン521は制御部6か
らの指示に基づいて運転される。
【0023】制御部6はマイクロプロセッサを中心に構
成したもので、これには、温湿度等の設定キーや運転の
開始、停止を指示するキー等を設けた設定部61が付設
してあり、ここで、定温湿度制御における温湿度の設
定、定温度制御における温度設定、ランプ運転における
開始、終了時の温度、時間等の条件を設定できる。ま
た、試験室1には乾球温度センサS1及び湿球温度セン
サS2が配置してあり、これらからの温度情報、湿度情
報が制御部6へ入力される。
【0024】かかる制御部6の他、ホットガスバイパス
回路56の止弁57の開閉制御を行う制御部60も設け
てある。さらに、冷凍回路5の周囲温度、特にその凝縮
器52の周囲温度を検出する温度センサS3が設けてあ
り、ここからの温度情報は制御部60に入力される。制
御部60はマイクロプロセッサを中心に構成されてい
る。
【0025】制御部6は、一定温湿度制御においては、
センサS1、S2から入力される温度、湿度情報と設定
温湿度とに基づき、PID制御にて、試験室1に設定温
湿度雰囲気を得る方向で、加湿器ヒータ311、温調用
ヒータ33及びファン34、並びに冷凍機圧縮機51及
び凝縮器ファン521の運転を制御する。また、一定温
度制御のときは、センサS1から入力される温度情報と
設定温度とに基づき、PID制御にて、試験室1に設定
温度雰囲気を得る方向で、温調用ヒータ33、ファン3
4、並びに冷凍機圧縮機51及び凝縮器ファン521の
運転を制御する。
【0026】また、ランプ運転のときは、その条件に従
って、各部の運転を制御する。なお、空調部ファン34
は空調運転中は常時回される。また、圧縮機51とファ
ン521は同時にオン、オフされる。一方、制御部60
は、本発明によるホットガスバイパス回路制御方法を実
行するように構成してある。
【0027】この制御部60によるバイパス回路56の
制御は次のように実施される。すなわち、温度センサS
3で検出される周囲温度tが予め定めた基準温度X1以
下では、ホットガスバイパス回路56の電磁弁57は開
かれ、該基準温度より若干高温の予め定めたハンチング
防止用温度X2以上では、ホットガスバイパス回路56
の電磁弁57は閉じられる。周囲温度tが基準温度X1
以下の温度から該基準温度より高くなったときは、ハン
チング防止用温度X2になるまでは弁57は開いたまま
とされ、ハンチング防止用温度X2以上の温度から該ハ
ンチング防止用温度より低い温度になったときは、基準
温度X1になるまでは弁57は閉じたままとされ、この
ように周囲温度tが温度X1より高く、温度X2より低
いときは、電磁弁57のその前の開又は閉の状態がその
まま維持される。
【0028】ホットガスバイパス回路56が開かれる
と、圧縮機51から吐出された高圧ガス冷媒が該バイパ
ス回路の膨張機構58を経て圧縮機吸入側配管55に直
接戻され、それによって圧縮機吸い込み圧力の過度の低
下は防止され、いわゆるバキューム現象及びそれに伴う
不都合が回避される。また、周囲温度tが基準温度X1
より高く、ハンチング防止用温度X2より低いときは、
ホットガスバイパス回路弁57はその前の開又は閉の状
が維持されるので、今、弁57が閉じられており、こ
の状態で周囲温度tが温度X2より低下しても温度X1
に到達するまでは弁57は閉じられたままであり、温度
X1以下になると、弁57が開かれる。また、このよう
に一旦弁57が開かれたあと、周囲温度tが上昇して温
度X1より高くなっても、温度X2より低い間は、弁5
7は開かれたままであり、温度X2以上になると、閉じ
られる。
【0029】従って、周囲温度tが、弁57の開閉を決
すべき本来の基準温度X1を中心に温度X2より低温域
で小幅に変動しても、弁57は、一旦開かれると、その
ままの状態となり、弁が開閉するいわゆるハンチングが
防止される。なお、基準温度X1は、圧縮機51の吸い
込み圧力が最低となるであろう恒温恒湿装置における設
定温度において、該圧縮機吸い込み圧力が問題視すべき
程に過度に低圧となる周囲温度を実験等により求めるこ
とで予め定めてあり、この温度X1とハンチング防止用
温度X2は予め制御部60に記憶させてある。
【0030】なお、このX1、X2を恒温恒湿装置の設
定温度に応じて予め定めたように設定できる設定手段を
設けたり、恒温恒湿装置の設定温度に応じて制御部内で
予め定めたように決定されるようにしてもよい。次に制
御部60の動作を図2のフローチャートにより説明す
る。先ず、ステップ#1で初期設定を行い、ステップ#
2でセンサS3からの周囲温度情報を読み込む。次にス
テップ#3で周囲温度tがハンチング防止用温度X2以
上か否かを判断する。温度X2以上のときは、ステップ
#6で止弁閉処理を行い、ステップ#2へ戻り、温度X
2より低いときは、ステップ#4で周囲温度tが判断基
準温度X1以下か否かを判断する。温度X1以下のとき
はステップ#5で止弁開処理を行い、ステップ#2へ戻
り、温度X1より高いときはステップ#7で止弁57を
現状の開又は閉状態に維持してステップ#2へ戻る。
【0031】なお、制御部60の機能を制御部6に持た
せてもよい。また、センサS3と制御部60の組み合わ
せに代え、これと同じ機能を有する温度スイッチ、すな
わち、それ自体で周囲温度を検出することができ、温度
X1及びX2が予め設定してあるか、又は設定可能で、
周囲温度tが温度X1以下ではホットガスバイパス回路
56の電磁弁57を開く信号を出力し、温度X2以上で
はホットガスバイパス回路56の電磁弁57を閉じる信
号を出力し、周囲温度tが温度X1より高く、温度X2
より低いときは、電磁弁57の現状(開又は閉)を維持
する信号を出力するものを採用してもよい。
【0032】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、冷
凍回路のホットガスバイパス回路の制御方法及び装置で
あって、従来よりも安価に該ホットガスバイパス回路を
制御できるとともに該回路開閉のいわゆるハンチングを
抑制することができるものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した恒温恒湿装置の概
略構成図である。
【図2】ホットガスバイパス回路の制御部の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 試験室 11 試験室開口 12 断熱扉 2 仕切壁 3 空調部 31 加湿器 311 加湿器ヒータ 32 冷却兼除湿器 33 温調用ヒータ 34 空気循環用ファン 4 断熱壁 5 冷凍回路 51 圧縮機 52 凝縮器 521 凝縮器ファン 53 電子膨張弁 54 高圧配管 55 低圧配管 56 ホットガスバイパス回路 57 電磁開閉弁 58 膨張機構 S1 乾球温度センサ S2 湿球温度センサ S3 周囲温度センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機から吐出される冷媒をバイパス回
    路用膨張機構を介して前記圧縮機の吸入側へ直接戻すこ
    とができるホットガスバイパス回路を有する冷凍回路の
    該ホットガスバイパス回路の制御方法であって、該冷凍
    回路の周囲温度が、予め定めた基準温度以下では該ホッ
    トガスバイパス回路を開き、該基準温度より若干高温の
    予め定めたハンチング防止用温度以上のときは該ホット
    ガスバイパス回路を閉じ、該基準温度以下の温度から該
    基準温度より高くなったときは、該ハンチング防止用温
    度になるまでは該ホットガスバイパス回路を開いたまま
    とし、該ハンチング防止用温度以上の温度から該ハンチ
    ング防止用温度より低い温度になったときは、前記基準
    温度になるまでは該ホットガスバイパス回路を閉じたま
    まとすることを特徴とする冷凍回路のホットガスバイパ
    ス回路制御方法。
  2. 【請求項2】 圧縮機から吐出される冷媒をバイパス回
    路用膨張機構を介して前記圧縮機の吸入側へ直接戻すこ
    とができるホットガスバイパス回路を有する冷凍回路の
    該ホットガスバイパス回路の制御装置であって、該ホッ
    トガスバイパス回路中の開閉可能の止弁と、該冷凍回路
    の周囲温度を検出する手段と、該温度検出手段にて検出
    された周囲温度が予め定めた基準温度以下か否かを判断
    する手段と、該温度検出手段にて検出された周囲温度が
    前記基準温度より若干高温の予め定めたハンチング防止
    用温度以上か否かを判断する手段と、該温度検出手段に
    て検出された周囲温度が前記基準温度以下では前記止弁
    を開き、前記ハンチング防止用温度以上のときは該止弁
    を閉じ、該基準温度以下の温度から該基準温度より高く
    なったときは、該ハンチング防止用温度になるまでは該
    ホットガスバイパス回路を開いたままとし、該ハンチン
    グ防止用温度以上の温度から該ハンチング防止用温度よ
    り低い温度になったときは、前記基準温度になるまでは
    該ホットガスバイパス回路を閉じたままとする手段とを
    含むことを特徴とする冷凍回路のホットガスバイパス回
    路制御装置。
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JPS608250Y2 (ja) * 1980-04-07 1985-03-23 三菱電機株式会社 空気調和装置

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