JP6577264B2 - 空調調和機 - Google Patents
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Description
≪実施形態≫
<概要>
本実施形態1に係る空気調和機(A)は、空調の対象空間である恒温室(S)の空気の温度を調節する。
図1に示すように、空気調和機(A)は、主として、第1冷媒回路ユニット(10)、第2冷媒回路ユニット(20)、空調部に相当する空調ユニット(40)、及び制御部に相当するコントローラ(50)を備える。複数の冷媒回路ユニット(10,2)の数量は、これに限らず、3つ以上であってもよい。
第1冷媒回路ユニット(10)は、第1冷媒回路(11)を有する。第1冷媒回路(11)は、第1熱源回路(11a)と第1利用回路(11b)とが第1液管(L1)及び第1ガス管(G1)を介して互いに接続されて構成される。第1冷媒回路(11)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
第2冷媒回路ユニット(20)の構成は、上記第1冷媒回路ユニット(10)の構成と概ね同様である。第2冷媒回路ユニット(20)は、第2熱源回路(21a)と第2利用回路(21b)とが第2液管(L2)及び第2ガス管(G2)を介して互いに接続され第2冷媒回路(21)が構成される。
空調ユニット(40)は、ケーシング(41)を有する。ケーシング(41)には、空気が吸い込まれる吸込口(42)と、空気が吹き出される吹出口(43)とが形成されている。吸込口(42)は、吸込ダクト(D1)を介して恒温室(S)と連通している。吹出口(43)は、吹出ダクト(D2)を介して恒温室(S)と連通している。
コントローラ(50)は、空気調和機(A)を制御するものである。図1に示すように、コントローラ(50)は、第1冷媒回路ユニット(10)及び第2冷媒回路ユニット(20)の各種の要素機器を制御する。コントローラ(50)は、CPU及びメモリを含むマイクロコンピュータ等によって構成されており、入力部(51)、温度設定部(52)、判定部(53)、圧縮機制御部(54)、切換制御部(55)及び膨張弁制御部(56)として機能する。
<基本的な運転動作>
空気調和機(A)は、冷却加熱運転と、全冷却運転と、全加熱運転とを切り換えて実行する。以下では、各運転の動作について説明する。
図2に示す冷却加熱運転では、複数の冷媒回路ユニット(10,20)のうちの一部の冷媒回路ユニット(本実施例では第1冷媒回路ユニット(10))の冷媒回路(11,21)において、第1室外熱交換器(13)が凝縮器となり第1室内熱交換器(18)が蒸発器となる第1冷凍サイクルが行われる。同時に、冷却加熱運転では、複数の冷媒回路ユニット(10,20)のうちの他の冷媒回路ユニット(本実施例では第2冷媒回路ユニット(20))の冷媒回路(21)において、第2室内熱交換器(28)が凝縮器となり第2室外熱交換器(23)が蒸発器となる第2冷凍サイクルが行われる。つまり、冷却加熱運転では、第1室内熱交換器(18)が蒸発器となる動作(以下、冷却動作ともいう)と同時に第2室内熱交換器(28)が凝縮器となる動作(以下、加熱動作ともいう)が行われる。
図3に示す全冷却運転では、全ての冷媒回路ユニット(10,20)の各冷媒回路(11,21)において、各室外熱交換器(13,23)が凝縮器となり各室内熱交換器(18,28)が蒸発器となる第1冷凍サイクルが行われる。つまり、全冷却運転では、第1室内熱交換器(18)と第2室内熱交換器(28)との双方で冷却動作が行われる。
図4に示す全加熱運転では、全ての冷媒回路ユニット(10,20)の各冷媒回路(11,21)において、各室内熱交換器(18,28)が凝縮器となり各室外熱交換器(13,23)が蒸発器となる第2冷凍サイクルが行われる。つまり、全加熱運転では、第1室内熱交換器(18)と第2室内熱交換器(28)との双方で加熱動作が行われる。
−主な流れ−
図5は、空気調和機(A)が、どのような場合に、上述した3つの運転のうちどの運転に切り換えるかを表している。
1)恒温室(S)の空気温度である吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより大きい(Tin>Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の冷却能力)が最大である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の加熱能力)が最小である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt2のYes)、判定部(53)は、現状の冷却加熱運転では、恒温室(S)の冷却負荷に対し、空気調和機(A)の冷却能力が不足していると判断できる。従ってこの場合、空気調和機(A)の運転種類は、冷却加熱運転から全冷却運転に移行する(ステップSt3)。これにより、空気調和機(A)では、全ての室内熱交換器(18,28)で冷却動作が行われるため、冷却能力の不足を解消できる。
1)吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより大きい(Tin>Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の冷却能力)が最大である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の冷却能力)が最大である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt4のYes)、判定部(53)は、未だ恒温室(S)の冷却負荷が処理されていないと判断できる。従ってこの場合、全冷却運転が継続して行われる(ステップSt3)。ステップSt4において、上記条件1)〜3)の少なくとも1つが不成立の場合(ステップSt4のNo)、判定部(53)は、更なる運転の切換判定として、ステップSt5に示される以下の1)〜3)の条件が成立するか否かの判定を行う。
1)吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより小さい(Tin<Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の冷却能力)が最小である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の冷却能力)が最小である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt5のYes)、判定部(53)は、全冷却運転では恒温室(S)が過剰に冷却されていると判断できる。従ってこの場合、空気調和機(A)の運転種類は、全冷却運転から冷却加熱運転に移行する(ステップSt1)。これにより、空気調和機(A)では、一部の室内熱交換器(18)で冷却動作が行われ、他の室内熱交換器(28)で加熱動作が行われるため、恒温室(S)が過剰に冷却されることを抑制しつつ、恒温室(S)の温度を精度よく調節できる。逆に、上記条件1)〜3)の少なくとも1つが不成立の場合(ステップSt5のNo)、全冷却運転が継続して行われる(ステップSt3)。
1)吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより小さい(Tin<Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の冷却能力)が最小である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の加熱能力)が最大である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt6のYes)、判定部(53)は、現状の冷却加熱運転では、恒温室(S)の加熱負荷に対し空気調和機(A)の加熱能力が不足していると判断できる。従ってこの場合、空気調和機(A)の運転種類は、冷却加熱運転から全加熱運転に移行する(ステップSt7)。これにより、空気調和機(A)では、全ての室内熱交換器(18,28)で加熱動作が行われるため、加熱能力の不足を解消できる。逆に、上記条件1)〜3)の少なくとも1つが不成立の場合(ステップSt6のNo)、冷却加熱運転が継続して行われる(ステップSt1)。
1)吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより小さい(Tin<Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の加熱能力)が最大である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の加熱能力)が最大である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt8のYes)、判定部(53)は、未だ恒温室(S)の加熱負荷が処理されていないと判断できる。従ってこの場合、全加熱運転が継続して行われる(ステップSt7)。逆に、上記条件1)〜3)の少なくとも1つが不成立の場合(ステップSt8のNo)、判定部(53)は、更なる運転の切換判定として、ステップSt9に示される以下の1)〜3)の条件が成立するか否かの判定を行う。
1)吸込空気の温度Tinが吹出空気の温度Toutより大きい(Tin>Tout)
2)第1圧縮機(12)の運転周波数(第1室内熱交換器(18)の加熱能力)が最小である3)第2圧縮機(22)の運転周波数(第2室内熱交換器(28)の加熱能力)が最小である
上記条件全てが成立する場合(ステップSt9のYes)、判定部(53)は、全加熱運転では恒温室(S)が過剰に加熱されていると判断できる。従ってこの場合、空気調和機(A)の運転種類は、全加熱運転から冷却加熱運転に移行する(ステップSt1)。これにより、空気調和機(A)では、一部の室内熱交換器(18)で冷却動作が行われ、他の室内熱交換器(28)で加熱動作が行われるため、恒温室(S)が過剰に加熱されることを抑制しつつ、恒温室(S)の温度を精度よく調節できる。逆に、上記条件1)〜3)の少なくとも1つが不成立の場合(ステップSt9のNo)、全加熱運転が継続して行われる(ステップSt7)。
図6は、図5のステップSt3にて示した全冷却運転の詳細な制御動作の流れを表している。上述及び図6でも示すように、全冷却運転では、蒸発器となる第1室内熱交換器(18)で冷却動作が行われ(ステップSt31)、同時に蒸発器となる第2室内熱交換器(28)でも冷却動作が行われる(ステップSt38)。本実施形態の全冷却運転では、第1冷媒回路ユニット(10)及び第2冷媒回路ユニット(20)は基本的に同じ動作を行う。つまり、全冷却運転では、各室内熱交換器(18,28)の蒸発温度が同じとなるように各圧縮機(12,22)が制御される。
図7は、図5のステップSt7にて示した全加熱運転の詳細な制御動作の流れを表している。上述及び図7でも示すように、全加熱運転では、凝縮器となる第1室内熱交換器(18)で加熱動作が行われ(ステップSt71)、同時に凝縮器となる第2室内熱交換器(28)でも加熱動作が行われる(ステップSt78)。本実施形態の全加熱運転では、第1冷媒回路ユニット(10)と第2冷媒回路ユニット(20)とが基本的に同じ動作を行う。つまり、全加熱運転では、各室内熱交換器(18,28)の凝縮温度が同じとなるように、各圧縮機(12,22)が制御される。
―制御概要―
次に、図5のステップSt1にて示した冷却加熱運転の制御動作について詳述する。
以下、図9及び図10を用いて、上述した冷却加熱運転の制御動作の流れを説明する。
判定部(53)は、第1冷媒回路ユニット(10)に対し、第1圧縮機(12)の運転周波数を増大させるか否かの判定を行う(ステップSt12〜ステップSt14)。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t5(例えばt5=30秒)が経過している2)上記条件1)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T1よりも大きい(Tin−Ts>T1)(例えばT1=2.0℃)
上記条件1)及び2)全てが成立する場合(ステップSt12のYes)、空気温度Tinが設定温度Tsよりも所定値T1以上高いことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を増大させることで(ステップSt15)、冷却能力を増大させる。なお、上記条件2)が成立するということは、空気温度Tinと設定温度Tsとの差がステップSt13,14に比べると最も大きいと言える。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させてでも空気温度Tinをとりあえずは設定温度Tsに近づかせるために、ステップSt12では、あえて加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定はしていない。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t5(例えばt5=30秒)が経過している2)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T2よりも大きい(Tin−Ts>T2)(例えばT2=1.5℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt13のYes)、空気温度Tinが設定温度Tsよりも所定値T2以上高いことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を増大させることで(ステップSt15)、冷却能力を増大させる。なお、ステップSt13では、上記1)及び2)に示すように、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。上記条件3)が成立するということは、空気温度Tinと設定温度Tsとの差がステップSt12に比べると小さい場合を含むため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させるのではなく、一方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させることで、空気温度Tinを徐々に設定温度Tsに近づかせている。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t7(例えばt7=60秒)が経過している2)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T3よりも大きい(Tin−Ts>T3)(例えばT3=1.0℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt14のYes)、空気温度Tinが設定温度Tsよりも所定値T3以上高いことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を増大させることで(ステップSt15)、冷却能力を増大させる。なお、ステップSt14では、ステップSt13と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t5(例えばt5=30秒)が経過している2)上記条件1)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T1よりも小さい(Tin−Ts<T1)(例えばT1=2.0℃)
上記条件1)及び2)全てが成立する場合(ステップSt16のYes)、空気温度TinがステップSt12に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を減少させることで(ステップSt20)、冷却能力を低下させる。なお、上記条件2)が成立するということは、空気温度Tinと設定温度Tsとの差が他のステップSt17〜19に比べると大きい場合が含まれ得る。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させてでも空気温度Tinを更に設定温度Tsに近づかせるために、ステップSt16では、あえて加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定はしていない。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t5(例えばt5=30秒)が経過している2)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T2よりも小さい(Tin−Ts<T2)(例えばT2=1.5℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt17のYes)、空気温度TinがステップSt13に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を減少させる(ステップSt20)ことで、冷却能力を低下させる。なお、ステップSt17では、上記1)及び2)に示すように、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。上記条件3)が成立するということは、空気温度Tinと設定温度Tsとの差がステップSt16に比べると小さい場合が含まれ得る。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させるのではなく、一方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させることで、空気温度Tinを徐々に設定温度Tsに近づかせている。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t7(例えばt7=60秒)が経過している2)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定値T3よりも小さい(Tin−Ts<T3)(例えばT3=1.0℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt18のYes)、空気温度TinがステップSt14に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を減少させる(ステップSt20)ことで、冷却能力を低下させる。なお、ステップSt18では、ステップSt17と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
1)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t5(例えばt5=30秒)が経過している2)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の空気温度Tinと設定温度Tsとの差が所定範囲以内である(−T4≦Tin−Ts≦+T4)(例えばT4=0.5℃)
4)第1圧縮機(12)の運転周波数f1が、第2圧縮機(22)の運転周波数f2以下であるか(f1≦f2)(図10の条件(4−1)に相当)、又は第1圧縮機(12)の電流値A1が、第2圧縮機(22)の電流値A2以下である(A1≦A2)(図10の条件(4−2)に相当)
上記条件1)〜4)全てが成立する場合(ステップSt19のYes)、ステップSt12〜19の中で空気温度Tinが最も設定温度Tsに近いことから、圧縮機制御部(54)は、第1圧縮機(12)の運転周波数を減少させることで、冷却能力を低下させる。なお、ステップSt19では、ステップSt17と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
図9に示すように、判定部(53)は、第2冷媒回路ユニット(20)に対し、第2圧縮機(22)の運転周波数を増大させるか否かの判定を行う(ステップSt22〜ステップSt24)。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t8(例えばt8=25秒)が経過している2)上記条件1)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T1よりも大きい(Ts−Tin>T1)(但し、例えばT1=2.0℃)
上記条件1)及び2)全てが成立する場合(ステップSt22のYes)、空気温度Tinが温度Ts−T1よりも低いことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を増大させることで(ステップSt25)、加熱能力を増大させる。なお、上記条件2)が成立するということは、設定温度Tsと空気温度Tinとの差がステップSt23,24に比べると最も大きいと言える。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させてでも空気温度Tinをとりあえずは設定温度Tsに近づかせるために、ステップSt22では、あえて冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定はしていない。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t8(例えばt8=25秒)が経過している2)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T2よりも大きい(Ts−Tin>T2)(例えばT2=1.5℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt23のYes)、空気温度Tinが温度Ts−T2よりも低いことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を増大させることで(ステップSt25)、加熱能力を増大させる。なお、ステップSt23では、上記1)及び2)に示すように、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。上記条件3)が成立するということは、設定温度Tsと空気温度Tinとの差がステップSt22に比べると小さい場合を含むため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させるのではなく、一方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させることで、空気温度Tinを徐々に設定温度Tsに近づかせている。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t9(例えばt9=55秒)が経過している2)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T3よりも大きい(Ts−Tin>T3)(例えばT3=1.0℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt24のYes)、空気温度Tinが温度Ts−T3よりも低いことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を増大させる(ステップSt25)ことで、加熱能力を増大させる。なお、ステップSt24では、ステップSt23と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t8(例えばt8=25秒)が経過している2)上記条件1)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T1よりも小さい(Ts−Tin<T1)(例えばT1=2.0℃)
上記条件1)及び2)全てが成立する場合(ステップSt26のYes)、空気温度TinがステップSt22に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を減少させる(ステップSt30)ことで、加熱能力を低下させる。なお、上記条件2)が成立するということは、設定温度Tsと空気温度Tinとの差がステップSt27〜29に比べると最も大きいと言える。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させてでも空気温度Tinをとりあえずは設定温度Tsに近づかせるために、ステップSt26では、あえて冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定はしていない。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t8(例えばt8=25秒)が経過している2)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T2よりも小さい(Ts−Tin<T2)(例えばT2=1.5℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt27のYes)、空気温度TinがステップSt23に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を減少させる(ステップSt30)ことで、加熱能力を低下させる。なお、ステップSt27では、上記1)及び2)に示すように、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。上記条件3)が成立するということは、設定温度Tsと空気温度Tinとの差がステップSt26に比べると小さい場合が含まれ得る。そのため、両方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させるのではなく、一方の圧縮機(12,22)の運転周波数を変動させることで、空気温度Tinを徐々に設定温度Tsに近づかせている。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t9(例えばt9=55秒)が経過している2)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定値T3よりも小さい(Ts−Tin<T3)(例えばT3=1.0℃)
上記条件1)〜3)全てが成立する場合(ステップSt28のYes)、空気温度TinがステップSt24に比べて設定温度Tsに近い場合を含むことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を減少させることで(ステップSt30)加熱能力を低下させる。なお、ステップSt28では、ステップSt27と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
1)第2圧縮機(22)の運転周波数の変化後t8(例えばt5=25秒)が経過している2)第1圧縮機(12)の運転周波数の変化後t6(例えばt6=15秒)が経過している3)上記条件1)及び2)が成立した時の設定温度Tsと空気温度Tinとの差が所定範囲以内である(−T4≦Tin−Ts≦+T4)(例えばT4=0.5℃)
4)第1圧縮機(12)の運転周波数f1が、第2圧縮機(22)の運転周波数f2より大きいか(f1>f2)(図10の条件(4−1)に相当)、又は第1圧縮機(12)の電流値A1が、第2圧縮機(22)の電流値A2より大きい(A1>A2)(図10の条件(4−2)に相当)
上記条件1)〜4)全てが成立する場合(ステップSt29のYes)、ステップSt22〜29の中で空気温度Tinが最も設定温度Tsに近いことから、圧縮機制御部(54)は、第2圧縮機(22)の運転周波数を減少させることで(ステップSt30)加熱能力を低下させている。なお、ステップSt29では、ステップSt27と同様の理由により、冷却能力側となる第1圧縮機(12)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定、及び、加熱能力側となる第2圧縮機(22)の運転周波数の変化からの経過時間に基づく判定の双方を行っている。
本実施形態では、冷房加熱運転時、恒温室(S)に対し、冷媒回路(11)が冷却動作を行い冷媒回路(21)が加熱動作を行っている状態にて、コントローラ(50)は、第1及び第2室内熱交換器(18,28)のうち、一方の室内熱交換器(18,28)の熱交換能力を他方よりも小さくして、恒温室(S)の空気温度Tinを設定温度Tsに近づけさせる。即ち、仮に第1冷媒回路(11)側の冷却能力と第2冷媒回路(21)側の加熱能力との均衡が崩れたとしても、本実施形態では、熱交換能力である冷却能力及び加熱能力のいずれかがあえて緩められる。これにより、他方の加熱能力及び冷却能力のいずれかも自然に低下していき、やがて恒温室(S)内の温度は概ね設定温度Tsとなる。従って、空気調和機(A)の消費電力量は増大することがなく、恒温室(S)内の温度は精度良く一定に保たれる。
≪その他の実施形態≫
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
11 第1冷媒回路
12 第1圧縮機
13 第1室外熱交換器(熱源熱交換器)
14 第1室外膨張弁(膨張機構)
17 第1利用膨張弁(膨張機構)
18 第1室内熱交換器(第1利用熱交換器)
21 第2冷媒回路
22 第2圧縮機
23 第2室外熱交換器(第2熱源側熱交換器)
24 第2室外膨張弁(膨張機構)
27 第2利用膨張弁(膨張機構)
28 第2室内熱交換器(第2利用熱交換器)
37 吸込空気温度センサ(温度検知部)
40 空調ユニット(空調部)
44 空気通路
50 コントローラ(制御部)
Claims (3)
- 圧縮機(12,22)と熱源熱交換器(13,23)と膨張機構(14,17,24,27)と利用熱交換器(18,28)とをそれぞれ有し、上記熱源熱交換器(13,23)が凝縮器となり上記利用熱交換器(18,28)が蒸発器となる冷凍サイクルと、上記熱源熱交換器(13,23)が蒸発器となり上記利用熱交換器(18,28)が凝縮器となる冷凍サイクルとをそれぞれ切り換えて行う複数の冷媒回路(11,21)と、
各上記利用熱交換器(18,28)が配置される空気通路(44)が形成され、各上記利用熱交換器(18,28)を通過した空気を1つの対象空間(S)に供給する空調部(40)と、
複数の上記冷媒回路(11,21)のうち一部の上記冷媒回路(11)の上記利用熱交換器(18)が蒸発器となり且つ他の上記冷媒回路(21)の上記利用熱交換器(28)が凝縮器となる冷却加熱運転を行うように、複数の上記冷媒回路(11,21)を制御する制御部(50)と、
上記対象空間(S)の空気の温度Tinを検知する温度検知部(37)と、
を備え、
上記制御部(50)は、上記冷却加熱運転時、上記対象空間(S)の空気の温度Tinが設定温度Tsに近づくように、蒸発器となる上記利用熱交換器(18)及び凝縮器となる上記利用熱交換器(28)の一方の熱交換能力を他方よりも小さくし、
上記冷却加熱運転時における上記温度検知部(37)の検知結果Tinが上記設定温度Tsを含む第1温度範囲内である場合、上記温度検知部(37)の検知結果Tinが上記第1温度範囲外である場合よりも、蒸発器となる上記利用熱交換器(18)及び凝縮器となる上記利用熱交換器(28)の一方の熱交換能力の変化速度が小さい
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1において、
上記冷却加熱運転時における上記温度検知部(37)の検知結果Tinが、上記設定温度を含み且つ上記第1温度範囲よりも狭い第2温度範囲内である場合、
上記制御部(50)は、
蒸発器となる上記利用熱交換器(18)及び凝縮器となる上記利用熱交換器(28)のうち熱交換能力の小さい上記利用熱交換器(18,28)を選択し、
選択した上記利用熱交換器(18,28)の熱交換能力を、選択していない上記利用熱交換器(18,28)の熱交換能力よりも先に更に小さくする
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1または請求項2において、
複数の上記冷媒回路(11,21)の上記圧縮機(12,22)それぞれは、該各圧縮機(12,22)の運転周波数が調節される可変容量式の圧縮機で構成され、
上記制御部(50)は、上記冷却加熱運転時、上記対象空間(S)の空気の温度Tinが設定温度Tsに近づくように、熱交換能力の変化対象である上記利用熱交換器(18,28)に対応する上記圧縮機(12,22)の運転周波数を調整して、上記利用熱交換器(18,28)の熱交換能力を低下させる
ことを特徴とする空気調和機。
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