JPH03252485A - ロール状両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

ロール状両面粘着テープの製造方法

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JPH03252485A
JPH03252485A JP4992690A JP4992690A JPH03252485A JP H03252485 A JPH03252485 A JP H03252485A JP 4992690 A JP4992690 A JP 4992690A JP 4992690 A JP4992690 A JP 4992690A JP H03252485 A JPH03252485 A JP H03252485A
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Koichi Yamano
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂製の銘板等の固定用などに用いられるロ
ール状両面粘着テープの製造方法に関する。
特にロール状両面粘着テープから展開した後切断された
テープ片において、カール等が少ないロール状両面粘着
テープの製造方法に関する。
(従来の技術) 第2図(a)は、帯状の両面粘着テープAがロールlO
に巻き取られる様子を表している図である。
図において、両面テープ原反100は、離型紙5の離型
面に、粘着剤層62、基材7および粘着剤層61を順次
積層して形成される。この両面テープ原反100と片面
離型紙8の離型面とを貼合わせて帯状の両面粘着テープ
Aが形成され、その片面離型紙8が内側となるようにロ
ール10に巻き取られる。
このようにして製造されたロール状両面粘着テープBを
ロール10から展開後、短寸法に切断したときの様子を
第2図(b)に示す。図において、切断されたテープ片
Cは、巻き取られていた状態を残しているため、片面離
型紙8側を内側にしてカールする。そのため、このテー
プ片Cを用いて加工する前には、カール方向とは逆方向
に巻いたり、荷重をかけることによってカールを矯正す
る必要があった。
さらに、用途によっては両面テープ原反100に対する
片面離型紙8の剥離力を離型紙5の剥離力よりも小さく
したい場合があるが、従来の方法では、片面離型紙8に
おける両面テープ原反100との剥離力がある程度大き
くないと、片面離型紙8だけが展開された両面テープ原
反100から剥がれるという問題を生じるので、片面離
型紙8の剥離力を離型紙5の剥離力よりも大きくせざる
を得なかった。
また、ロール状両面粘着テープBの製造方法として、離
型紙5、粘着剤層62および基材7からなる積層物(以
下、これを−次原反という)に、離型面に粘着剤が塗布
乾燥された片面離型紙8を貼合わせる方法も提案されて
いる。このような方法においては、次に示すような問題
がある。片面離型紙8の離型面に粘着剤層61を形成す
るために粘着剤を塗布乾燥するが、この加熱によって片
面離型紙8が収縮し、次原反と貼合わせられた後、片面
離型紙8が吸湿して幅方向に一直線上に浮く、いわゆる
トンネル現象が起こる。さらに、作成されたロール状両
面粘着テープBを展開し切断して得られたテープ片Cは
、片面離型紙8が徐々に吸湿して伸長することにより、
そのテープ片が逆向きにカールする。
二のような問題、すなわち、粘着剤の乾燥時における片
面離型紙8からの水分の蒸発および展開後の片面離型紙
8の吸湿を防止するためには、片面離型紙8の両面をポ
リエチレンでラミネートすればよい。
しかし、このように両面をポリエチレンでラミネートす
ると離型紙が高価となり、しかも、展開切断後のテープ
片Cは依然としてカールが残っており、満足しつるほど
の改善効果が得られない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目
的とするところは、トンネル現象を生じることがなく、
展開後、切断により得られたテープ片がカールしている
こともなく、しかも用途によって、片面離型紙の剥離力
を離型紙の剥離力よりも大きくすることが可能な両面テ
ープの製造方法を提供することにある。
(課題を解決するだめの手段) 本発明のロール状両面粘着テープの製造方法は、片面離
型紙の離型面に第1の粘着剤を塗布し乾燥させて第1の
粘着剤層を形成する工程;該片面離型紙の含水率を3%
から該片面離型紙の平衡水分以下の範囲に調湿する工程
;該片面離型紙の第1の粘着剤層に、離型紙の離型面に
第2の粘着剤層および基材が積層されてなる一次原反を
貼合わせる工程:および該片面離型紙が内側となるよう
に片面離型紙と一次原反とを巻き取る工程;を包含し、
そのことにより上記目的が達成される。
本発明により得られる一般的なロール状両面粘着テープ
の断面の一部を第1図に示す。
図において、4は上面のみが離型面となった片面離型紙
である。この片面離型紙4の離型1t4aに第1の粘着
剤層21が積層されており、該粘着剤層21に基材3、
第2の粘着剤層22および離型紙1が各類に積層されて
いる。
片面離型紙4としては、グラシン紙、クラフト紙(タル
パック加工品を含む)、上質紙、クラフト半晒等の一面
に、ポリエチレンのラミネートまたはフレコートを施し
、その表面に離型剤を塗布したものが用いられる。片面
離型紙4において離型剤が塗布されている離型面と対向
する面は、加湿工程で片面離型紙4が吸湿し得るように
ラミネートまたはフレコート等の処理は行われていない
。片面離型紙4の坪量は、50g /m’ 〜250 
g /m’が好ましい。またこの片面離型紙4の剥離力
は10g / 50mm幅以上が好ましい。
この片面離型紙4の含水率は3%から片面離型紙4の平
衡水分以下に調湿されている。調湿方法としては、片面
離型紙4の離型面4aに粘着剤を塗布乾燥した後、離型
紙4の離型面4aと対向する面(第1図の下面)側から
加湿する方法:あるいは過度に加湿した片面離型紙4に
粘着剤を塗布乾燥することにより、片面離型紙4の含水
率を上記範囲内とする方法がある。含水率が3%から平
衡水分以下の片面離型紙4は、展開時に吸湿して伸びる
たt、トンネル現象を生じない。そして、カールが矯正
されたフラットなテープ片が得られる。含水率が3%以
下では、粘着剤の塗布乾燥に伴う加熱により片面離型紙
4が収縮しすぎるために、−次原反(離型紙1、第2の
粘着剤層22および基材3の積層物)と貼合わせると一
次原反が幅方向に一直線上に浮く、すなわちトンネル現
象を生じやすい。また含水率が平衡水分を上まわると、
吸湿による片面離型紙4の伸びがほとんどないために、
展開後切断して得られるテープ片はロールに巻かれてい
たときの状態が残っている。
離型紙1の両面または片面に離型剤が塗布されている。
離型紙1の例としては、グラシン紙の両面に離型剤であ
るシリコーンを塗布したもの;グラシン紙の両面にポリ
エチレンをラミネートして、さらにその表面にシリコー
ンを塗布したちの;グラシン紙の片面にポリエチレンを
ラミネートして、ポリエチレンがラミネートされた面お
よびグラシン紙の表面にシリコーンを塗布したもの;グ
ラシン紙の両面にフレコートを施し、その表面にシリコ
ーンを塗布したもの;あるいは、グラフト紙の両面にポ
リエチレンをラミネートし、その片面にシリコーンを塗
布したもの;等が挙げられる。グラシン紙の他に、クラ
フト紙(タルパック加工品を含む)、上質紙、クラフト
手踊等が用いられる。離型紙1の坪量は、50g/m2
〜250g/m2が好ましい。
第1の粘着剤層21および第2の粘着剤層22を構成す
る粘着剤は、ゴム系およびアクリル系の粘着剤が好まし
く用いられる。これらの粘着剤は、溶剤型、ホットメル
ト型およびエマルジョン型として用いられる。第1の粘
着剤層21および第2の粘着剤層22を構成する粘着剤
は、同種であっても異なってもよい。
基材3には、不織布;和紙;延伸ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム等が
用いられる。
片面離型紙4の離型面4aに粘着剤を塗布する方法は、
20−ルコート、リバースコート等の公知の塗布方法が
用いられる。粘着剤の塗布量は、粘着剤の固形分”C:
 30〜200 g / m’、好ましくは50〜80
 g / m’である。離型紙4に水分を与える方法と
しては、キスロール等による水塗布、超音波噴霧、蒸気
加湿等が挙げられる。加湿のだとの水分供給量の制御の
しやすさ、加湿後の紙の含水状態の均−件の見地から蒸
気加湿が好ましい。
蒸気加湿を行う場合、蒸気圧力は0.5〜2kg/Cr
l、加湿器に対する片面離型紙4の移行速度は5〜25
m/分、加湿器のノズルと片面離型紙4との間隔は5〜
10+nmが好ましい。
このようにして片面離型紙4の含水率が3%から該離型
紙の平衡水分以下に調湿された片面離型紙4に第1の粘
着剤層21が積層されたものと、−次原反とを貼合わせ
て両面粘着テープを製造し、片面離型紙4が内側となる
ように巻き取って、ロール状の両面粘着テープを製造す
る。
(作用) 片面離型紙4の含水率を3%から該離型紙の平衡水分以
下の範囲とすることにより、離型紙がトンネル現象を生
じたり、展開した両面テープ片のカールを防止する。ま
た、第1の粘着剤層21は片面離型紙4に粘着剤を塗布
乾燥して形成されるので、片面離型紙4に使用する離型
剤は、従来の両面テープ原反100と貼合わせるときに
片面離型紙4に使用した離型剤よりも比較的剥離力の弱
い離型剤を用いることができる。よって、用途に応じて
離型紙1の剥離力を強く、片面離型紙4の剥離力を弱く
することができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、実施例中の剥離力、トンネル現象およびカールと
は以下のことを示す。
剥離カニ両面テープ原反(第1の粘着剤層21、基材3
および第2の粘着剤層22の積層物)として漬水化学工
業■製の両面粘着テープ(商品名:ダブルタックテープ
#595 )を用いた。この両面粘着テープと片面離型
紙とを貼合わせて、70℃で20時間放置した。放置後
、30g/c++fの荷重で180°の角度で両面テー
プ原反を剥離した。両面テープ原反が剥離したときの力
をその離型紙の剥離力とする。
トンネル現象:両面粘着テープの離型紙が幅方向に一直
線状に浮きあがる現象。
カール:ロール状両面粘着テープを展開し、切断して得
られるテープ片がロールに巻き取られていた状態を保持
している現象。
実施例1 離型紙1として、上質紙の両面にポリエチレンがラミネ
ートされ、さらに離型剤が塗布されたものを用いた。こ
の離型紙1の坪量は80g/m’であった。
離型紙1の片面にアクリル系粘着剤を塗布して第2の粘
着剤層22を形成し、該粘着剤層22に基材3としての
和紙を積層して、−次原反を得た。
片面離型紙4としては、クラフト紙の片面にポリエチレ
ンがラミネートされ、さらに離型剤が塗布されたものを
用いた。このクラフト紙の平衡水分は7.8%である。
この片面離型紙4の離型面に、アクリル系粘着剤を塗布
乾燥させた。次いで、蒸気噴出用の多数の孔(孔の直径
5止)を有する口径150m+nの円筒管からなる蒸気
加湿器を用いて、片面離型紙4の離型面と対向する面(
粘着剤が塗布されていない側の面)を加湿した。加湿条
件は、蒸気圧力が1.0kg/crl、蒸気温度が11
9℃、片面離型紙4の移行速度が25m/分であった。
加湿後、片面離型紙4の含水率は3.5%であった。こ
れを上記−次原反と貼合わせてロールに巻き取り、ロー
ル状両面粘着テープを作成した。
得られた両面粘着テープにはトンネル現象がS忍められ
なかった。また、このロール状両面粘着テープを展開後
切断して得られたテープ片にカールは認められなかった
。これらの結果を第1表に示す。
実施例2および3 片面離型紙4の含水率を第1表に示すように変更した以
外は、実施例1と同様にしてロール状両面粘着テープを
得た。得られたロール状両面粘着テープを展開後、切断
して得られたテープ片のカールの有無を観察した。これ
らの結果を第1表に示す。
比較例1 片面離型紙4にアクリル系粘着剤を塗布乾燥後、片面離
型紙4を加湿しなかった。粘着剤の塗布乾燥後の離型紙
の含水率は、1.5%であった。他の条件については実
施例1と同様にしてロール状両面粘着テープを得た。得
られたロール状両面粘着テープには、トンネル現象が認
められた。この両面粘着テープを展開後、切断して得ら
れたテープ片は、徐々に吸湿して、ついには逆向きにカ
ールした。これらの結果を第1表に示す。
比較例2 加湿工程において、片面離型紙4の含水率が離型紙の平
衡水分以上となるように加湿(9,5%)した以外は、
実施例1と同様にしてロール状両面粘着テープを得た。
得られたロール状両面粘着テープを展開後、切断して得
られたテープ片のカールの有無を観察した。これらの結
果を第1表に示す。
(以下余白) 第1表かられかるように、本発明の方法により製造され
たロール状の両面粘着テープ(実施例1〜3)は、トン
ネル現象が生じず、展開後、切断して得られたテープ片
もカールしなかった。加湿しすぎた片面離型紙を用いた
場合、得られたロール状両面粘着テープ(比較例2)を
展開後、切断して得られたテープ片はカールした。
(発明の効果) 本発明では、特定範囲の含水率を有する片面離型紙を用
いているので、得られるロール状両面粘着テープは、ト
ンネル現象が生じず、展開後、切断して得られたテープ
片もカールしていない。また、片面離型紙に粘着剤を塗
布して、これを−次原反と貼合わせるので、片面離型紙
の剥離力を用途に応じて任意に調節することができる。
ブの展開および切断されたテープ断片を説明するた約の
図である。
1・・・離型紙、3・・・基材、4・・・片面離型紙、
 21・・・第1の粘着剤層、22・・・第2の粘着剤
層。
以上 a願人 積水化学工業株式会社 代表者 廣 1) 馨 第1図は、本発明の方法により得られるロール状両面粘
着テープの一部を示す断面図、第2図(a)は従来のロ
ール状両面粘着テープの製造方法を説明するための図、
第2図ら)は従来のロール状両面粘着チー第1図 第2図 0 0 (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、片面離型紙の離型面に第1の粘着剤を塗布し乾燥さ
    せて第1の粘着剤層を形成する工程;該片面離型紙の含
    水率を3%から該片面離型紙の平衡水分以下の範囲に調
    湿する工程; 該片面離型紙の第1の粘着剤層に、離型紙の離型面に第
    2の粘着剤層および基材が積層されてなる一次原反を貼
    合わせる工程;および 該片面離型紙が内側となるように片面離型紙と一次原反
    とを巻き取る工程;を包含するロール状両面粘着テープ
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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