JPH0820754A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JPH0820754A
JPH0820754A JP15713494A JP15713494A JPH0820754A JP H0820754 A JPH0820754 A JP H0820754A JP 15713494 A JP15713494 A JP 15713494A JP 15713494 A JP15713494 A JP 15713494A JP H0820754 A JPH0820754 A JP H0820754A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
release paper
release
double
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JP15713494A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール状での保存中にしわが発生することが
なく、打抜き加工性及び寸法安定性にすぐれた両面粘着
テープを提供する。 【構成】 2枚の剥離紙を準備し、粘着剤を固形分で5
5±5g/m2 となるように2枚の剥離紙に塗布し、8
0℃から140℃までの温度勾配に設定した乾燥機内を
表1に示す速度で通過させた後、上記2枚の剥離紙の粘
着剤層を圧着ロールにより不織布の両面に積層した。次
いで1枚の剥離紙を剥離除去し、残された剥離紙を内側
にして巻取って太巻きの粘着テープ原反を得た。上記両
面粘着テープ原反を繰り出し、粘着剤層と反対側の剥離
紙面から加湿しながら50mの長さに巻き取り巻重体と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状での保存中に
しわが発生することなく、打抜き加工性及び寸法安定性
にすぐれた両面粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】両面粘着テープを、例えば電子機器等の
精密部品を固定する用途に用いる場合には、粘着テープ
そのものにしわがないこと、打抜き加工性及び寸法安定
性にすぐれたものであることが要求される。両面粘着テ
ープを支持するための剥離紙として、グラシン紙を基材
とするものが打抜き加工性にすぐれているので広く使用
されている。
【0003】ところでグラシン紙は、塗布された粘着剤
を乾燥させるための熱を受けて含水率が0%に近くな
り、その後吸湿して伸びるので寸法安定性に劣るという
問題がある。このため粘着剤を乾燥した後グラシン紙に
加湿してグラシン紙の含水率をその平衡含水率に近づけ
ることが行われているが、そのためには3%以上の含水
率とする必要がある。
【0004】又、グラシン紙の寸法安定性を向上させる
ために、原料の木材パルプとして広葉樹パルプを多量に
加えることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加湿によりグラシン紙
の含水率を上げる方法では、加湿のための大掛かりな設
備を必要とし、加湿のための水分供給量によって製造速
度が制限される。従って生産性を高くすることは困難で
ある。又、グラシン紙の原料として広葉樹パルプを多量
に加えると、塗布する離型剤の量が多くなり、表面平滑
性が低下するなどの欠点が現れる。この場合でも充分な
寸法安定性を得るためには加湿を併用することは避けら
れない。
【0006】上記いずれの場合でも、剥離紙に塗布され
た粘着剤の表面は完全に平滑な状態である。従って、得
られた両面粘着テープをロール状の巻重体としたとき、
粘着剤表面は剥離紙背面の平滑面と面接触となる。そこ
で剥離紙の基材であるグラシン紙の加湿が不充分なため
に伸びが生じるとき、粘着剤は剥離紙背面との摩擦が大
きいので、この粘着剤が積層されている剥離紙は平面方
向へ延びることができず盛り上がる方向へ移動し、しわ
を生ずることになる。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解消し、ロー
ル状での保存中にしわが発生することがなく、打抜き加
工性及び寸法安定性にすぐれた両面粘着テープを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明両面粘着テープの
製造方法は、剥離処理された剥離紙の片面に溶剤型粘着
剤を塗布・乾燥して粘着剤層を形成し、該粘着剤層を基
材シートの両面に貼り合わせ、一方の剥離紙を剥離した
後、残された剥離紙とともに基材シートを巻き取る両面
粘着テープの製造方法において、グラシン紙に離型剤を
直接塗布してなる剥離紙の剥離処理面に溶剤型粘着剤を
塗布し、該溶剤型粘着剤を発泡倍率1.1〜1.3倍に
加熱発泡させた後これを基材シートの両面に貼り合わ
せ、一方の剥離紙を剥離除去して巻き取ることを特徴と
するものである。
【0009】本発明で使用する剥離紙はグラシン紙を基
材シートとするもので、片面にポリエチレンラミネート
されていてもよい。上記グラシン紙に通常はオルガノポ
リシロキサンを主成分とするシリコーン剥離剤を直接塗
布することにより剥離処理されてなるものである。
【0010】基材シートとしては不織布、織布、和紙の
他、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
等の合成樹脂フィルムが用いられる。
【0011】本発明では粘着剤として溶剤型のものを用
いる。この理由は粘着剤層中で溶剤の蒸発による発泡を
生成させるためである。粘着剤としてはアクリル系、ゴ
ム系のものが挙げられる。粘着剤の塗布方法は従来用い
られている2ロールコーター、リバースコーター等の各
種ロールコーターやコンマコーターが用いられる。粘着
剤の塗布量は固形分として30〜200g/m2 が好ま
しい。
【0012】2枚の剥離紙を準備し、これら剥離紙の剥
離処理面に上記粘着剤を塗布し、乾燥機を通過させなが
ら加熱することにより発泡させる。乾燥機は入口側の低
温域から出口側の高温域まで順次昇温されており、粘着
剤の溶剤を蒸発させて乾燥するための目的では、比較的
低速度で通過させるので発泡は殆ど生じない。本発明で
は勿論乾燥の目的もあるが、乾燥前に粘着剤を急激に加
熱して粘着剤の表面だけを先に乾燥して皮膜を形成する
とともに、粘着剤内部の溶剤をガス化することにより発
泡させる。
【0013】このためには粘着剤が乾燥機内で受ける昇
温速度を早くする必要がある。昇温速度を早めるには、
乾燥機内の昇温を急勾配として通過速度を早くするか、
又は乾燥機内の初期ゾーンの温度を上げる方法が考えら
れる。
【0014】剥離紙上の粘着剤を発泡させると、粘着剤
層内部には気泡が散在し、粘着剤層表面及び剥離紙との
界面には気泡による細かい凹凸が無数に形成される。2
枚の剥離紙面に形成した発泡粘着剤層を基材シートの両
面に貼り合わせ、一方の剥離紙を剥離すると露出した粘
着剤層表面に無数の凹凸を有する両面粘着テープが得ら
れる。これを巻き取って太巻きの両面粘着テープ原反と
する。剥離除去される剥離紙は粘着剤層の反対側がポリ
エチレンラミネートされていてもよい。残される他方の
剥離紙は両面剥離処理され、ポリエチレンラミネートが
施されていないものであることが好ましい。
【0015】上記両面粘着テープをロール状の巻重体と
すると、露出した粘着剤層は剥離紙の背面と接触する
が、粘着剤層表面には上記無数の凹凸があるため、完全
な面接触ではなく大部分が点接触の状態となる。又、発
泡した粘着剤層から剥離紙を一旦剥離し、露出した粘着
剤層面に再び剥離紙を貼り合わせても、剥離紙との接着
力は剥離する前の接着力よりも弱くなる。従って、上記
ロール状の巻重体とされたあと剥離紙が伸びても、粘着
剤層は積層されている剥離紙面から剥離されず、該剥離
紙に接着されたまゝ該剥離紙背面を滑りながら移動する
ことができるのでしわが発生することがない。
【0016】一方の粘着剤だけが発泡されていてもよい
が、片面だけの粘着剤が発泡され、他面の粘着剤が発泡
されていない場合には両面粘着テープの表裏における粘
着力が異なるので、両面の粘着剤とも同じ程度で発泡さ
れていることが好ましい。
【0017】上記粘着剤の発泡倍率は1.1〜1.3倍
とする。発泡倍率が1.1倍よりも低いと発泡が少なす
ぎて粘着剤表面の上記凹凸が僅かとなり、前記の剥離紙
背面に対する滑り効果が得られない。又、1.3倍を超
えると粘着剤層が弱くなって破壊されたり、巻重体に巻
き巣が発生し易く外観が悪くなる。
【0018】上記両面粘着テープ原反を製品とするため
に、上記原反から両面粘着テープを繰り出して一定長さ
の小巻き物とする。このとき繰り出された両面粘着テー
プの剥離紙面から加湿を行うのが好ましい。加湿するこ
とにより以後の剥離紙の伸びが少なくなるのでしわが一
層発生し難くなり、寸法安定性もよくなる。
【0019】加湿する方法としては、キスロール等によ
る水塗布、超音波噴霧、蒸気加湿等が挙げられる。加湿
のための水分供給量の調節のし易さ、加湿後の含水状態
の均一性の点で蒸気加湿が好ましい。
【0020】上記巻き戻し作業において、粘着剤層に張
力を与えると発泡構造が潰れ易くなるので、剥離紙が受
ける張力は巻重体に巻き巣が発生しない程度まで低くす
ることが好ましい。
【0021】
【作用】剥離紙に塗布した溶剤型粘着剤を加熱発泡する
と、粘着剤表面に皮膜が形成され、粘着剤内部は溶剤ガ
スにより発泡する。これにより粘着剤の露出した表面及
び粘着剤と剥離紙との界面には細かい泡による無数の凹
凸が形成される。該発泡粘着剤層を基材シートに貼り合
わせ、剥離紙を剥離すると露出した粘着剤層面にも上記
と同じ凹凸が現れる。ロール状の巻重体となされた両面
粘着テープは、粘着剤層表面の凹凸と剥離紙背面とが点
接着となり、吸湿により剥離紙が伸びても粘着剤層と剥
離紙背面との摩擦が小さく、しわの発生が防止される。
【0022】
【実施例】次に本発明両面粘着テープの製造方法の実施
例を説明する。 (1)両面粘着テープの材料 剥離紙:グラシン紙(両面シリコーン離型処理,80g
/m2 ,サンエー化学社製 商品名;T80GWD) 粘着剤:アクリル系粘着剤(綜研化学社製,商品名;S
Kダイン SK−801B) 基材シート:レーヨン不織布(日本紙業社製,14g/
2
【0023】(2)両面粘着テープの製造 (実施例1〜2)2枚の剥離紙を準備し、粘着剤を固形
分で55±5g/m2 となるように2枚の剥離紙に塗布
し、80℃から140℃までの温度勾配に設定した乾燥
機内を表1に示す速度で通過させた後、上記2枚の剥離
紙の粘着剤層を圧着ロールにより不織布の両面に積層し
た。次いで1枚の剥離紙を剥離除去し、残された剥離紙
を内側にして巻取って太巻きの粘着テープ原反を得た。
上記両面粘着テープ原反を繰り出し、粘着剤層と反対側
の剥離紙面から加湿しながら50mの長さに巻き取り巻
重体とした。
【0024】(実施例3〜4)剥離紙に加湿を行わなか
った以外は実施例1〜2と同様にして両面粘着テープを
得た。
【0025】(比較例1)表1に示す速度で乾燥機を通
過させた以外は実施例1〜2と同様にして両面粘着テー
プを得た。
【0026】実施例1〜4及び比較例1の各巻重体を2
3℃,65%RHの室内で1週間放置した後、下記に示
す項目について調べた。その結果を表1に示す。 (3)評価項目 a.剥離紙の含水率は次の計算式による。 {(加湿後の重量−乾燥後の重量)/乾燥後の重量}×
100 (乾燥条件 105℃,2時間) b.粘着剤の発泡倍率(粘着剤の密度は1とした) 粘着テープの厚み/粘着テープの重量 c.しわの発生状態は目視により次のとおり評価した。 ○:全くしわが発生していない △:リング状までには至らないがリングの半分位のしわ
が発生 ×:巻重体全体にリング状のしわが発生
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、実施例1〜4の
ものはいずれも粘着剤が1.1〜1.3倍に発泡してい
るのでしわの発生がない。実施例3のものは発泡してい
るが、剥離紙に加湿していないので剥離紙の吸湿により
少しのしわが発生したが実用上支障はない。しかし、比
較例1のものは剥離紙に加湿したものの、粘着剤が発泡
していないので巻重体にしわが多数発生した。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の構成であり、溶剤型粘着
剤を加熱発泡することにより粘着剤表面には細かい泡に
よる無数の凹凸が形成されるので、巻重体となされた両
面粘着テープは吸湿により剥離紙が伸びても粘着剤層と
剥離紙背面との摩擦が小さいのでロール状での保存中に
しわが発生することがなく、打抜き加工性及び寸法安定
性にすぐれた両面粘着テープが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離処理された剥離紙の片面に溶剤型粘
    着剤を塗布・乾燥して粘着剤層を形成し、該粘着剤層を
    基材シートの両面に貼り合わせ、一方の剥離紙を剥離し
    た後、残された剥離紙とともに基材シートを巻き取る両
    面粘着テープの製造方法において、グラシン紙に離型剤
    を直接塗布してなる剥離紙の剥離処理面に溶剤型粘着剤
    を塗布し、該溶剤型粘着剤を発泡倍率1.1〜1.3倍
    に加熱発泡させた後これを基材シートの両面に貼り合わ
    せ、一方の剥離紙を剥離除去して巻き取ることを特徴と
    する両面粘着テープの製造方法。
JP15713494A 1994-07-08 1994-07-08 両面粘着テープの製造方法 Pending JPH0820754A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8486524B2 (en) 2006-09-21 2013-07-16 Nitto Denko Corporation Double-sided pressure-sensitive adhesive tape
WO2015034001A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 日東電工株式会社 光学用粘着シートおよびその製造方法

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