JP3065126B2 - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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徳征 宇田川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボール箱、缶と蓋の
密閉に用いる粘着テープ、壁の断熱板と断熱板との接着
に用いる粘着テープ或いは台所のシステムキッチンの各
ユニットとのつなぎめの隙間を塞ぐに設いる金属光沢粘
着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】荷物梱包した段ボール箱の上下フラッペ
をシールする粘着テープや、システムキッチンの各ユニ
ットを並置した際に生じる隣同志の隙間をシールする金
属光沢粘着テープは次のことが要求される。
【0003】(i).被着材(段ボール箱、ステンレ
ス、木等)に対し、強い粘着力を示すこと。
【0004】(ii).重ね巻きされた粘着テープを、巻
きテープより剥離して使用するとき、剥離が容易なこ
と、及び、テープの背面側が一部粘着剤層側に付着しな
いこと。
【0005】かかる要求性能を満たす粘着テープとして
は、基材の内面側に感圧性粘着剤層を設け、その反対
側の背面側に剥離処理剤のポリジメチルシロキサンをコ
ーティングした粘着テープ(特開平3−131677
号))、基材の内面側に感圧性粘着剤層を設け、更に
その面を剥離紙で被覆した粘着テープ、基材の内面に
感圧性粘着剤を10〜100g/m2(アクリル系粘着剤は
10〜30g/m2、ゴム系粘着剤は80〜100g/m2)と
少い量塗布し、再剥離強度を低くした粘着テープが販売
されている。
【0006】基材としては、ポリ塩化ビニル、二軸延伸
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩
化ビニル等の熱可塑性樹脂フィルム、クラフト紙、合成
紙、ポリプロピレンや高密度ポリエチレンのフラットヤ
ーンの織布の両面をコロナ放電処理し、両面に低密度ポ
リエチレンフィルムを溶融ラミネートしたもの(特公平
1−41189号、実公昭50−30362号)、アル
ミニウム箔にポリエチレンフィルムをアンカーコート剤
を用いてラミネートしたもの等が使用されている。
【0007】また、ポリ・ジメチルシロキサンの代り
に、長鎖アルキルビニルモノマーの重合物、弗化アルキ
ルビニルモノマー重合物、ポリビニルアルコール・カル
バメート、ポリビニルアルコール・塩化アルキロイル反
応生成物、ポリアセタール・長鎖アルキルイソシアネー
ト反応物(特公昭49−47156号、同60−237
96号)が剥離処理剤として使用されることもある。
【0008】感圧性粘着剤としては、アクリル系粘着
剤、天然ゴムにエステルガムを配合したものやポリイソ
ブチレン、ポリブテン等のゴム系粘着剤が使用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記の粘着テープの
基材の背面に剥離処理剤をコーティングする方法は、剥
離処理剤のコーティング、乾燥工程が必要であり、粘着
テープのコストが高くなる。の感圧性粘着剤層を剥離
紙で被覆する方法は、使用のたびに剥離紙を引き剥す手
間がかかるとともに、剥離紙の肉厚の分だけ粘着テープ
の巻き径が大きくなるか、巻き径を同一とすると実際に
粘着テープとして使用できる長さがのものの約1/2
となってしまう。の方法は、やの粘着テープと比
較して粘着剤塗布量が少ないので被着材への粘着力が低
い欠点がある。
【0010】本発明は剥離処理剤を基材の背面に塗布し
なくても前記(i)と(ii)の要求性能を満す粘着テー
プの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決する具体的手段】本発明者等は、アンカー
コート剤が塗布された基材の背面に、150〜300℃
の温度で溶融押出した低密度ポリエチレンフィルムを、
このポリエチレンフィルムが溶融状態を示すうちに内面
側をオゾン処理し、オゾン処理したポリエチレンフィル
ム内面側を基材のアンカーコート剤層に溶融ラミネート
すると液状型の剥離処理剤を用いなくても粘着テープの
引剥しが容易な粘着テープが得られることを見い出し、
本発明に到った。
【0012】即ち、本発明は、基材の内面側に感圧性粘
着剤層が、該感圧性粘着剤層とは反対側の基材の背面側
には表面をオゾン処理されたエチレン系樹脂フィルムを
アンカーコート剤を介して貼着された粘着テープであっ
て、かつ、前記エチレン系樹脂フィルムは、粘着テープ
を巻いた際、感圧性粘着剤と接するオゾン処理がなされ
ない表面側の水の接触角が85度以上であることを特徴
とする粘着テープを提供するものである。
【0013】ここで、フィルム表面の水の接触角とは、
試料のフィルムを23±2℃の温度、50±5%の相対
温度下に2日保存し、同雰囲気下でゴニオメーター式接
触角測定器〔エルマ光学(株)製G−I型(商品名)
と、精密蒸留水を用い、次の操作手順でフィルム表面の
水滴の接触角(θ)を読み取る。
【0014】操 作 1)まず試料台が完全な水平を保つ様調整する。
【0015】2)次に試料上面が水平になる様に試料を
試料台上に静置する。
【0016】3)試験液を吸いこませた注射器、又はガ
ラスキャピラリー(自作で充分)から、試験液を試料面
上に滴下する。その時、注意すべきことは、液滴を落下
させると重力の影響で接触角が小さくなる傾向があるの
で、試料上面に液滴を付着させるがごとく滴下しなけれ
ばならない。
【0017】4)液滴の1滴目は、試料面上で広がる傾
向があるので、更にその液滴の真上に新たな液滴を追加
する。2滴目を加えた後の試料面上の液滴の直径は出き
るだけ小さく(少なくとも2mm以下)なる様に上記3)
とこの操作を行う。
【0018】5)液滴の立ち上がり部分における接線と
試料面とのなす角を拡大して読み取る。
【0019】この時、接線を液滴立ち上がり部より上方
(接触角が小さくなる方向)へ置いて読み取る誤りをし
ない様、特に注意しなければならない。
【0020】6)試料面上に液滴を滴下後1分経過時の
接触角を読み取る。
【0021】7)測定点数 試料1種につき試験片3〜5個、その支々につき液滴を
2粒以上、更にそれらの液滴についてその左右立ち上が
り部の接触角を測定し、平均値をとる。
【0022】液滴の左右の端で読み取ったθが3°〜5
°以上異なる時は、測定上の問題があるので再測定す
る。
【0023】8)読取精度 目盛の最小読みは1度であるが、目測にて10分の1度
迄読み取る。
【0024】9)測定した角度(θ)の数値の平均値を
まとめる。
【0025】接触角とは、試験片(フィルム)表面に水
滴をおくと試験片の表面張力、液体/試験片の界面張
力、液体の表面張力が釣合って、ある一定の形を作る。
その時、液滴が小さく重力の影響を無視出来れば、次の
(Youngの式)が成りたつ。その時のθを接触角と
呼ぶ。
【0026】γSV−γSL=γLVCosθ γSV:試験片の表面張力 γSL:液体中の試験片の界面張力 γLV:液体の表面張力 θ :接触角 (基材)基材としては、クラフト紙、合成紙等の紙;二
軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリ塩化ビニル、高密度ポリエチレン
フラットヤーン織布、ポリプロピレンフラットヤーン織
布;これらのアルミニウム蒸着物;これらとアルミニウ
ム箔との貼合品;これらに低密度ポリエチレンフィルム
を片面または両面ラミネートしたもの等が使用できる。
【0027】これらは必要により表面をコロナ放電処理
されることもある。
【0028】基材の肉厚は8〜400μm 、好ましくは
20〜200μm である。
【0029】(感圧性粘着剤)感圧性粘着剤としては、
ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、これらの混合物を
ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンのような有機
溶剤に溶解したゴム系粘着剤、これらゴム系粘着剤にア
ビエチレン酸ロジンエステル、テルペン・フェノール共
重合体、テルペン・インデン共重合体等の粘着付与剤を
配合したもの;2−エチルヘキシルアクリレート・アク
リル酸n−ブチル共重合体、2−エチルヘキシルアクリ
レート・アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合
体等のガラス転移点が−20℃以下のアクリル系共重合
体を有機溶剤で溶解したアクリル系粘着剤が使用でき
る。
【0030】感圧性粘着剤の乾燥後の肉厚は、アクリル
系粘着剤で10〜50μm 、ゴム系粘着剤で80〜15
0μm が一般である。
【0031】(アンカーコート剤)アンカーコート剤
は、ポリウレタン、ポリイソシアネート・ポリエーテル
ポリオール、ポリイソシアネート・ポリアルキレンエー
テル、ポリエチレンイミン、アルキルチタネート等が使
用でき、これらは一般に、メタノール、水、酢酸エチ
ル、トルエン、ヘキサン等の有機溶剤に溶解して使用さ
れる。
【0032】基材へのアンカーコート剤の塗布量は乾燥
した固型分量で0.01〜5g/m2、好ましくは0.05
〜2g/m2である。
【0033】(エチレン系樹脂フィルム)エチレン系樹
脂は、密度が0.910〜0.940g/cm3 、メルトフ
ローレートが3〜100g/10分のエチレン単独重合体、
エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン−1
共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合
体、等の低密度ポリエチレンや直鎖線状低密度ポリエチ
レン・エチレン・酢酸ビニル共重合体、密度が0.94
5〜0.970g/cm3 の高密度ポリエチレン等が使用で
きる。
【0034】従来、これらエチレン系樹脂は基材との接
着性を良好とするため、310〜350℃でダイから押
出し、ダイと圧着ロールとの空間(いわゆるエアーギャ
ップ)内で空気との接触によりその表面を酸化してい
た。310℃未満の押出温度ではこの酸化処理が十分で
なく、基材に対する密着が十分でないからである。
【0035】本発明においては、エチレン系樹脂の押出
温度を150〜300℃、好ましくは260〜300℃
で行ない、粘着テープを巻いたときに粘着剤と接する側
のエチレン系樹脂の水の接触角を85度以上とすること
により粘着テープ巻より粘着テープを巻戻す際の剥離を
容易とする。一方基材への密着力を付与するために、ア
ンカーコート剤処理が行われた基材と接する側のエチレ
ン系樹脂フィルム表面に、このエチレン系樹脂フィルム
が150〜300℃でダイより溶融押出され、未だ溶融
状態を示している間にオゾン処理をすることが必要であ
る。
【0036】このエアーギャップ内での溶融エチレン系
樹脂フィルムのオゾン処理は、ノズルまたはスリット状
の吹出口からオゾンを含ませた気体(空気等)を、溶融
エチレン系樹脂フィルム面に向けて、または基材面に向
けて、または溶融エチレン系樹脂フィルムと基材との圧
着部に向けて吹付けることによりなされる。なお、10
0m/分以上の高速度で押出ラミネートを実施する場合に
は、溶融エチレン系樹脂フィルムと基材との圧着部に向
けて吹付けるのが好ましい。吹付ける気体中のオゾンの
濃度は1g/m2以上が好ましく、さらに好ましくは3g/m2
以上である。また、吹付け量は、溶融フィルムの巾に対
して0.03リットル/分/cm以上が好ましく、さらに
好ましくは0.1リットル/分/cm以上である。
【0037】オゾン処理された溶融エチレン系樹脂フィ
ルムは、通常の方法で圧着ロールに導かれ、該オゾン処
理面を接着面として、アンカーコート剤処理されて同じ
く圧着ロールに導かれた基材に圧着ラミネートする。
【0038】エチレン系樹脂フィルムの肉厚は、10〜
70μm 、好ましくは15〜50μm である。
【0039】(粘着テープ)粘着テープ1は、図1に示
すように巻かれた基材2をガイドロール3により導き、
この基材2の背面側にアンカーコート剤4をコートし、
乾燥後、このアンカーコート剤面にダイ5より150〜
300℃で溶融押出したエチレン系樹脂フィルム6を導
き、エアーギャップ内でノズル7より放出されたオゾン
を含む気体を前記フィルム6に吹きつけ、ついで圧着ロ
ール8,8′により前記オゾン処理されたフィルム6と
基材2とを圧着ラミネートし、ついでエチレン系樹脂フ
ィルム6とは反対側の基材の内面側に(必要ならコロナ
処理、アンカーコート処理等の処理を施し)感圧性粘着
剤9をロール10,10′,10″でコーティングし、
乾燥し、ついで粘着剤層側を内側にして巻くことにより
製造される。
【0040】
【作用】150〜300℃で溶融押出されたエチレン系
樹脂フィルムは、押出温度が低いのでエアーギャップ内
でその表面が酸化処理されることなく、その表面の水の
接触角が85度以上と大きいので感圧性粘着剤との粘着
力は小さく、粘着テープの巻き戻しが容易であり、使用
時に巻き戻したとき、粘着剤層にエチレン系樹脂の一部
が付着することなく粘着テープの被着材への密着力が低
下することがない。
【0041】基材へのエチレン系樹脂フィルムへの接着
力は、接着する側の溶融エチレン系樹脂フィルムの表面
をオゾン処理することにより、アンカーコート剤が塗布
された基材との密着力が向上し、粘着テープを巻き戻し
たとき、エチレン系樹脂フィルムの一部が基材より剥れ
て粘着剤層に付着することがない。
【0042】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に詳細に説
明する。
【0043】基材の製造例 例1 115デニールの高密度ポリエチレンのフラットヤーン
を経糸として1インチ当り46本、320デニールの高
密度ポリエチレンのフラットヤーンを緯糸として1イン
チ当り16本の割合で平織し、フラットヤーン織布を製
造した。
【0044】この織布(厚み50μm )の片面に低密度
ポリエチレンを320℃でダイよりフィルム状に押し出
し(肉厚20μm )、圧着ラミネートした。
【0045】ついで、基材の他方の面に、肉厚7μm の
アルミニウム箔を対向させ、この両者間に330℃でダ
イより低密度ポリエチレンフィルムを溶融押出し(肉厚
15μm )し、三者を圧着ラミネートして低密度ポリエ
チレンフィルム(LDPE)で織布がサンドイッチさ
れ、その表面にアルミニウム箔が貼合された被層構造の
基材〔アルミニウム箔(7μm )/LDPE(15μm
)/織布(50μm )/LDPE(20μm )〕を得
た。
【0046】例2 肉厚30μm の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(BO
PP)の両面をコロナ放電処理し、ついで一方の面に、
真空蒸着法によりアルミニウムを600オニグストロー
ム(Å)の厚みで蒸着し、BOPP(30μm )/Al
蒸着(600Å)の複層構造の基材を得た。
【0047】実施例1 例1で得たAl箔/LDPE/織布/LDPE構造の基
材を捲き出し、Al箔上にポリイソシアネート・ポリエ
ーテルポリオール系アンカーコート剤を2g/m2(ウェッ
ト)塗布し、乾燥し、圧着ロールへと導いた。
【0048】一方、密度0.920g/cm3 、メルトフロ
ーレート12.8g/10分の低密度ポリエチレン(LDP
E)を押出機で溶融混練し、押出機先端に備えたTダイ
より280℃で幅300mmのフィルム(肉厚22μm )
状に溶融押出し、次いで該溶融フィルムの表面にTダイ
下3cmの位置に設置した幅250mmのノズルよりオゾン
濃度20g/m3の空気を500リットル/時の量で吹きつ
けてオゾン処理した。
【0049】このオゾン処理面を接着面として前記基材
のAl箔のアンカーコート剤処理面に圧着ロールで圧着
積層した。
【0050】この際のラミネートされた低密度ポリエチ
レンフィルムのオゾン処理されない背面側の水の接触角
は90度であった。
【0051】このLDPE(22μm )/AC剤(0.
1μm )/Al箔(7μm )/LDPE(15μm )/
織布(50μm )/LDPE(20μm )の積層物の上
記オゾン処理、ラミネートした低密度ポリエチレンフィ
ルム(22μm )とは反対側の肉厚20μm の低密度ポ
リエチレンフィルムの表面をコロナ放電処理した後、こ
のテープ基材の前記コロナ放電処理した低密度ポリエチ
レン(20μm )の表面にアクリル系粘着材を固型分量
で30g/m2となるように塗布し、乾燥して粘着テープを
製造した後、アクリル系粘着剤を内側にして巻き、粘着
テープ巻を得た。
【0052】この粘着テープ巻を巻き戻したところ、容
易に剥離し、剥離された粘着テープの粘着剤層には何も
付着していなかった。
【0053】この粘着テープをステンレス板に貼着し、
引張速度300mm/分で180度引き剥し時の接着強度
を測定したところ、3.8kg/ 25mm幅であった。
【0054】実施例2〜4、比較例1〜2 基材にラミネートする肉厚22μm の低密度ポリエチレ
ンフィルムの溶融押出温度280℃を表1に示すように
230℃、250℃、290℃、310℃または330
℃と変更する他は実施例1と同様にして粘着テープを得
た。
【0055】この粘着テープの評価結果を表1に示す。
【0056】なお、押出温度を310℃、330℃で行
って得た粘着テープは、粘着テープを捲き戻したとき、
捲き戻しの剥離強度が強く、剥離が困難であり、テープ
を捲き戻し剥離すると粘着剤が低密度ポリエチレンフィ
ルム側に一部残り、被着材のステンレス板に対する粘着
テープの接着強度は低下していた。
【0057】比較例3 比較例2において、オゾン処理をしない他は同様にして
表1に示す物性の粘着テープを得た。なお、粘着テープ
を巻き戻した時、低密度ポリエチレンフィルムおよびア
ルミニウム箔面が一部破壊されて引き剥され、粘着剤層
に低密度ポリエチレンフィルム及びアルミニウム箔が付
着し、被着材のステンレス板に対する粘着テープの接着
強度が低下していた。
【0058】実施例5 実施例1において、例1で得た基材の代りに、例2で得
た基材を用いる他は同様にして粘着テープを得た。(A
l蒸着面に低密度ポリエチレン層を接しさせ、BOPP
面に粘着剤層を接しさせた。)
【0059】
【表1】
【0060】実施例6 実施例1において、感圧性粘着剤として、ポリイソブチ
レン10部、ポリブテン5部、テルペン樹脂3部および
トルエン220部よりなる感圧性粘着剤を用いる他は同
様にして粘着テープを得た。
【0061】テープの巻き戻し時の剥離は容易であり、
アルミニウム箔等の部分破壊は見受けられなかった。
【0062】
【発明の効果】基材の粘着剤層が設けられる反対側に、
表面塗れ張力が小さいエチレン系樹脂フィルムラミネー
ト層を設けることにより、粘着テープの巻き戻し時の剥
離が容易であり、被着材に対し、強い粘着力を示す粘着
テープが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの製造ラインを示す平面図
である。
【符号の説明】
1 粘着テープ 2 基材 3 ガイドロール 4 アンカーコート剤(AC剤) 5 ダイ 6 樹脂フィルム 7 ノズル 8,8′ 圧着ロール 9 感圧性粘着剤 10,10′,10″ ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 美弘 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社 四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 平3−273079(JP,A) 特開 昭63−182389(JP,A) 特開 昭63−15872(JP,A) 特開 平3−7788(JP,A) 特開 昭61−118483(JP,A) 実開 昭62−144955(JP,U) 実開 昭58−140148(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 C09J 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の内面側に感圧性粘着剤層が、該感
    圧性粘着剤層とは反対側の基材の背面側には表面をオゾ
    ン処理されたエチレン系樹脂フィルムをアンカーコート
    剤を介して溶融貼着された粘着テープであって、かつ、
    前記エチレン系樹脂フィルムはオゾン処理されていない
    表面側の水の接触角が85度以上であることを特徴とす
    る粘着テープ。
  2. 【請求項2】 経糸と緯糸がポリオレフィンのフラット
    ヤーンよりなる織布の両面にエチレン系樹脂フィルムを
    溶融ラミネートし、その一方の面に感圧性粘着剤層を設
    け、他方の面にはアルミニウム箔が貼着され、更にその
    アルミニウム箔の表面にはアンカーコート剤が塗布さ
    れ、そのアンカーコート剤層の表面に150〜300℃
    で溶融押出され、内面を溶融状態でオゾン処理されたエ
    チレン系樹脂フィルムがオゾン処理された内面側を前記
    アルミニウム箔表面のアンカーコート剤により接着され
    た構造の粘着テープ。
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