JPH03251535A - 脳機能改善処置剤 - Google Patents

脳機能改善処置剤

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JPH03251535A
JPH03251535A JP2319573A JP31957390A JPH03251535A JP H03251535 A JPH03251535 A JP H03251535A JP 2319573 A JP2319573 A JP 2319573A JP 31957390 A JP31957390 A JP 31957390A JP H03251535 A JPH03251535 A JP H03251535A
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keto
dihydro
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difluoro
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Takashi Ueno
隆司 上野
Hiroyoshi Nagama
長間 弘宜
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Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、15−ケト−プロスタグランジン化合物の
脳機能改善処置における新用途に関するものである。
[従来の技術] プロスタグランジン類(以後プロスタグランジンはPG
として示す)はひとおよび他の哺乳類の組織または器官
に含有され、広範囲の生理学的活性を示す有機カルボン
酸の1群である。天然に存在するPG類は一般的な構造
特性として、ブロスタン酸骨格を有する。
(α鎖) さらに、PG類は5員環の構造特性によって、PGA類
、PGB類、PGC類、PGD類、PGE類、PGF類
、PGG類、PGH類およびPCl類に分類されるが、
PCl類はα鎖と5員環の間で閉環した下記の骨格とな
っている。
一方幾つかの合成類似体は修飾された骨格を持っている
。またこれらは、2重結合の数によって、下付1・・・
1個(13−14位)−15−OFI下付2・・・2個
(13−14位、5−6位)−15−OB下付3・・・
3個(13−14位、5−6位および17−18位)−
15−OB のように副針類される。
さらに、PGF類は9位の水酸基の配置によってα(水
酸基がアルファー配置である)およびβ(水酸基がベー
タ配置である)に分類される。
特開昭58−164512号は、15−シクロアルキル
−6−オキソ−PGE、、15−シクロアルキル−PG
IIおよびIt、15−シクロアルキル−6,9α−ニ
トリロ−PCl、、並びに15−シクロアルキル−6,
9α−チオ−PGIIおよびI2が脳血管障害を含めて
細胞障害に対する保護作用を有することを記載し、特開
昭58−203911号は、ある種の15.16.17
.20位の1つまたは2つにメチル基を有する6−オキ
ソ−PGE、類およびPGl、類並びに特定の15−シ
クロペンチル−PGI、類が細胞障害に対する保護作用
を有することを記載し、特開昭59−73522号は、
ある種のPGD、またはPGE。
誘導体が脳神経細胞の酸素欠乏性疾患治療剤となり得る
ことを記載している。また、PGI2の6a位(9a位
)の酸素がメチレンに変った合成PC誘導体であるカル
バサイクリン(別名9(O)−メタノプロスタサイクリ
ンまたは9(O)−メタノPGI2)は、血小板凝集抑
制作用を有する。そのほか、PCI、の6a位(9a位
)の酸素が窒素に変り5位のメチレンが硫黄に変った化
合物(9−デオキシ9α、6−ニトリロ−5−チアPG
F、α)も知られている。しかし、これらは何れも15
−ケトPGまたはその誘導体に該当するものではない。
15−ケトーPG類は下剤として使用し得ることが、ヨ
ーロッパ特許出願公開第0310305号に記載されて
いる。
脳機能を低減させる原因としては、種々のものが考えら
れるが、ひとつは虚血性病変、出血性病変あるいは浮腫
・水頭症などによる局所あるいはびまん性の圧迫病変な
どによる脳循環動態の異常であり、もうひとつは二次的
に生じる脳代謝の障害があげられる。
これらの治療に際しては、脳循環改善と脳細胞の基本的
活動改善の二つの要因を考慮せねばならず、これらの改
善作用を合わせもつ薬剤の開発が望まれている。
[発明の構成] この発明者は、15−ケトーPG化合物の生物活性につ
いて研究の結果、これらが脳代謝賦活作用、脳機能保護
作用および脳循環改善作用を有することから、これらを
脳機能改善処置剤として使用し得ることを見出してこの
発明を完成したのである。
すなわち、この発明は、15−ケト−プロスタグランジ
ン化合物を有効成分とする、脳機能改善処置剤を提供す
るものである。
この発明において、「脳機能改善」とは、虚血性病変、
出血性病変あるいは浮腫・水頭症あるいは物理的要因な
どによる局所あるいはびまん性の圧迫病変などによる脳
循環動態の障害に基づくかまたは障害を伴うあらゆる症
状の改善を包含し、さらにこれら脳循環動態の障害から
二次的に生じる脳代謝の障害に基づくかまたは障害を伴
うあらゆる症状の改善を包含する。このような症状の具
体例としては、一過性脳虚血発作症候群(TIA症候群
)、虚血性脳血管障害、かゆ状動脈硬化による血栓症、
肉類動脈(分枝を含む)のかゆ状血栓性病変、脳梗塞、
脳栓塞、脳出血、くも膜下出血、高血圧性脳症、脳低部
異常血管網症、脳静脈・脳静脈洞閉塞症、全身性低血圧
、無酸素性虚血性脳症、外傷性脳血管閉塞、脳震盪、脳
挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血腫、脳血管牽縮等があげら
れ、さらに脳血管障害(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血
、高血圧脳症等)、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷(脳血管閉
塞、脳震盪、脳挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血腫等)、精
神病、代謝障害、薬物中毒(アルコール、薬剤、麻薬等
)、毒物中毒(重金属、有機溶剤、有毒ガス、生物前等
)、物理的障害等による意識障害、および上記疾患によ
る後遺症(記憶障害、注意力低下、多動、言語障害、精
神発育遅滞等)、健忘症、老人性痴呆症、アルツハイマ
ー病等が含まれる。
この発明において、「処置」の語は、予防、治療、軽減
、悪化防止または悪化の軽減を含めたあらゆる疾患の管
理を包含する。
「15−ケト−プロスタグランジン化合物」は、以下1
5−ケトーPG化合物と略称するが、13および14位
の間の2重結合の存在または不存在に関係なくブロスタ
ン酸骨格の15位に水酸基の代わりにオキソ基を持つあ
らゆるプロスタグランジン誘導体を含む。また、この発
明で「プロスタグランジンI化合物」という場合には、
2重結合の数、その他の置換基の存否および鎖状部分の
変形にかかわりなく、ブロスタン酸の6位と9位が1個
の原子(例えばC10、S、N等)を介して閉環して生
ずる化合物のあらゆる置換体または誘導体を包含するも
のとする。
この発明の15−ケトーPG化合物類の命名に際しては
式(A)および(B)に示したブロスタン酸の番号を用
いる。
前記式(A)および(B)はC−20の基本骨格のもの
であるが、本発明では炭素数がこれによって限定される
ものではない。即ち、基本骨格を構成する炭素の番号は
カルボン酸を1とし式(A)、(B)に共通する5員環
に向って順に2〜7までをα鎖上の炭素に(6,6a(
または9α)、7を式(B)に形成された環に)、8〜
12を式(A)、(B)に共通の5員環の炭素に、13
〜20までをω鏡上に付しているが、炭素数がα鎖上で
減少する場合、2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増
加する場合2位にカルボキシル基(1位)に代わる置換
基がついたものとして命名する。同様に、炭素数がω錦
上で減少する場合、20位から炭素の番号を順次減じ、
ω鏡上で増加する場合、21番目以後の炭素原子は置換
基として命名する。また、立体配置に関しては、特にこ
とわりのないかぎり、上記基本骨格の有する立体配置に
従うものとする。
従って、ω鎖に10個の炭素原子を有する15一ケトー
PG化合物を15−ケト−20−エチル−PG類と命名
する。また、13−14位が飽和され、15位に水酸基
の代りにオキソ基を有し、68位(9a位)に酸素原子
の代りに炭素原子(CH2)を有するPG■2化合物は
、13.14−ジヒドロ−15−ケト−68−カルバ−
PCl2[または13、14−ジヒドロ−15−ケト−
9(0)−メタノ−PCl、コと命名する。
上記式は最も典型的な配位である特定配置を示すが、こ
の明細書において、特にことわらない限り化合物は上記
の配置を有するものとする。
PGD、PGE、PGFあるいはPGI類とは、一般に
ブロスタン酸の9位および/または11位に水酸基を持
つ化合物を指すが、この発明の15−ケト−プロスタグ
ランジン化合物は9位および/または11位に他の基を
有する化合物類まで拡張して包含する。上記化合物類は
9−デヒドロキシ−9−置換あるいは11−デヒドロキ
シ−11−置換化合物類と称する。
前述のように、本明細書では15−ケトーPG化合物の
命名はブロスタン酸骨格に基づいて行う。
これをIUPACに基づいて命名すると、例えば13.
14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−フルオロ−
P G E zは(Z)−7−+(I R,2R,3R
)−3−ヒドロキシ−2−[(4R,S)−フルオロ−
3−オキソ−オクチル]−5−オキソ−シクロペンチル
)−ヘプト−5−エン酸;13.14−ジヒドロ−15
−ケト−16,16−ジフルオロ−P G E !は(
Z)−7−[(IR,2R,3R)−2−(4,4−ジ
フルオロ−3−オキソ−オクチル)−3−ヒドロキシ−
5−オキソ−シクロペンチル]−ヘプトー5−エン酸;
13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−1
1−デヒドロキシ−11R−メチルーPGE2メチルエ
ステルはメチル 7−+(IR,2S、3S)−3−メ
チル−2−[3−オキソ−デシル]−5−オキソシクロ
ペンチル)−ヘプト−5−エノエート;13.14−ジ
ヒドロ−6,15−ジケト−19−メチル−PGE、エ
チルエステルはエチル 7−((IR,2S、3S)−
3−ヒドロキシ−2−(7−メチル−3−オキソ−オク
チル)−5−オキソ−シクロペンチル)−6−オキツヘ
ブタノエートである。
この発明において用いられる15−ケトーPG化合物は
15位に水酸基の代わりにオキソ基を有するあらゆるP
Gの誘導体であり得、これらは飽和体でもよく、また1
3−14位に二重結合(15−ケトーPGタイプ1化合
物)、13−14位と5−6位に二重結合(15−ケト
ーPGタイプ2化合物)、または5−6位、13−14
位および17−18位に二重結合(15−ケトーPGタ
イプ3化合物)を有し得る。また、13.14−ジヒド
ロ体も含まれる。
この発明に用い得る代表的な化合物の例は、15−ケト
−PGX(PにXはPGA−PGJから選ばれた任意の
PC)、13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGX等
並びにそれらの置換体およびそれらの誘導体である。
置換体または誘導体の例は、上記15−ケトーPG化合
物のα鎖末端のカルボキシル基がエステル化された化合
物、生理学的に許容し得る塩、2−3位の炭素結合が2
重結合あるいは5−6位の炭素結合が3重結合を有する
化合物、3位、5位、6位、16位、17位、19位お
よび/または20位の炭素に置換基を有する化合物、9
位および/または11位の水酸基の代りに低級アルキル
基またはヒドロキシ(低級)アルキル基を有する化合物
等である。
この発明において3位、17位および/または19位の
炭素原子に結合する置換基としては、例えば炭素数1〜
4のアルキル基があげられ、特にメチル基、エチル基が
あげられる。16位の炭素原子に結合する置換基として
は、例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル基、
水酸基あるいは塩素、ふっ素などのハロゲン原子、トリ
フルオロメチルフェノキシ等のアリールオキシ基があげ
られる。17位の炭素原子の置換基としては、塩素、ふ
っ素等のハロゲンが挙げられる。20位の炭素原子に結
合する置換基としては、C1−4アルキルのような飽和
または不飽和の低級アルキル基、C1−4アルキルのよ
うな低級アルコキシ基、C1−4アルコキシ−01−4
アルキルのような低級アルコキシアルキルを含む。5位
の炭素原子の置換基としては、塩素、ふっ素などのハロ
ゲンを含む。6位の炭素原子の置換基としては、カルボ
ニル基を形成するオキソ基を含む。9位または11位の
炭素原子にヒドロキシ基、低級アルキルまたは低級(ヒ
ドロキシ)アルキル置換基を有する場合のこれらの基の
立体配置はα、βまたはそれらの混合物であってもかま
わない。
さらに、上記誘導体は、ω鎖が天然のPG類より短い化
合物のω鎖末端にアルコキシ基、フエノキシ基、フェニ
ル基等の置換基を有するものであってもよい。
特に好ましい化合物は、16位の炭素に例えばメチル基
、エチル基などの低級アルキル基を有する化合物、塩素
、ふっ素などの/Aロゲン原子を有する化合物、19位
の炭素に例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル
基を有する化合物、5位の炭素に塩素、ふっ素などの/
%ロゲンを宵する化合物、6位の炭素にオキソ基を有す
る化合物、20位の炭素に例えばメチル基、エチル基な
どの低級アルキル基を有する化合物であり、また、16
位の炭素以後のアルキル鎖の代わりにノ10ゲン原子ま
たはハロゲン化アルキル基等の置換基を有することもあ
るフェニル基あるいはフェノキシ基が16位の炭素原子
に結合した化合物である。
この発明に使用される好ましい化合物は式[式中、Xお
よびYは水素、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルキル、
ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ(但し、X
およびYの基の内少な(とも1つは水素以外の基であり
、5員環は少なくとも1つの2重結合を有していてもよ
い)、 Zは水素またはハロゲン、 Aは=CH,OH,−COCH,OH,−C00Hまた
はその官能性誘導体、 Bは=CH2CH2−CH= CH− −C=C− Wは酸素原子または炭素原子、 R1は非置換またはハロゲン、オキソもしくはアリール
で置換された、二価の飽和または不飽和、低〜中級脂肪
族炭化水素残基、R2は非置換またはハロゲン、ヒドロ
キシ、オキソ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキ
シ、シクロ(低級)アルキル、アリールまたはアリール
オキシで置換された、飽和または不飽和、低〜中級脂肪
族炭化水素残基である] を有する。
上記化合物のうち好ましい化合物の一部としては一般式 (0 [式中、Qlはハロゲン、Q2は水素またはハロゲン、
Eは=CH2−CH,−または−CH=CH−Raは水
素または低級アルキル基、Rhは単結合または低級アル
キレン基、Rcは非置換もしくはハロゲン置換低級アル
キル基、非置換もしくは低級アルキル置換低級シクロア
ルキル基、非置換またはハロゲンもしくはハロ低級アル
キルで置換された単環性アリール基、非置換またはハロ
ゲンもしくはハロ低級アルキルで置換された単環性アリ
ールオキシ基を意味する] で示される化合物またはRaが水素の場合その塩類であ
る。
上式中、R1およびR2における「不飽和]の語は、主
鎖または側鎖の炭素原子間の結合として、少なくとも1
つまたはそれ以上の2重結合および/または3重結合を
孤立、分離または連続して含むことを意味する。通常の
命名法に従って、連続する2つの位置間の不飽和は若い
方の位置番号を表示することにより示し、連続しない2
つの位置間の不飽和は両方の位置番号を表示して示す。
好ましい不飽和は、2位の2重結合および5位の2重結
合または3重結合である。
「低〜中級脂肪族炭化水素」の語は、炭素数1〜14の
直鎖または分枝鎖[ただし、側鎖は炭素数1〜3のもの
が好ましいコを有する炭化水素を意味し、好ましくはR
,の場合炭素数2〜8の炭化水素であり、R2の場合炭
素数6〜12の炭化水素である。
「ハロゲン」の語は、ふっ素、塩素、臭素およびよう素
を包含する。
「低級」の語は、特にことわりのない限り炭素原子数1
〜6を有する基を包含するものである。
「低級アルキル」の語は、炭素原子数1〜6の直鎖また
は分枝鎖の飽和炭化水素基を包含し、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含む。
「低級アルコキシ」の語は、低級アルキルが上述と同意
義である低級アルキル−〇−を意味する。
「低級アルキレン基」の語は、上記のような低級アルキ
ル基から水素を1個除いて得られる基であり、例えばメ
チレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレン、2−
メチルテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン等を含む。
「ハロ低級アルキル基」の語は、少なくとも1個、好ま
しくは1−3個の上記のような)10ゲンを有する上記
のような低級アルキル基を包含し、例えばクロロメチル
、ブロモメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル
、1.2−ジクロロエチル、1.2.2−1−ジクロロ
エチル、クロロプロピル、クロロブチル、クロロペンチ
ル、クロロヘキシル等を含む。
「ヒドロキシ(低級)アルキル」の語は、少なくとも1
つのヒドロキシ基で置換された上記のようなアルキルを
意味し、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシエチルおよび1−メチル−1−ヒド
ロキシエチルである。
「低級アルカノイルオキシ」の語は、式RCO−0−(
ここで、RCO−は上記のような低級アルキルが酸化さ
れて生じるアシル、例えばアセチル)で示される基を意
味する。
「シクロ(低級)アルキル」の語は、上記のような低級
アルキル基が閉環して生ずる基を意味する。
「アリール」の語は、置換されていてもよい芳香性炭素
環または複素環基(好ましくは単環性の基)を包含し、
例えばフェニル、トリル、キシリルおよびチエニルを含
む。置換基としては、ハロゲン、ハロゲン置換低級アル
キル基(ここで、ハロゲン原子および低級アルキル基は
前記の意味)が含まれる。
「アリールオキシ」の語は、式Arc−(ここで、Ar
は上記のようなアリール基)で示される基を意味する。
「単環性アリール基」の語は、低級アルキル置換基を有
するか有しないフェニル基を包含し、例えばフェニル、
トリル、キシリル、クメニル等を含む。
「単環性アリールオキシ基」の語は、上記のような単環
性アリール基が酸素原子(−0−)と結合して生ずる基
であり、例えばフェノキシ、トリルオキシ、キシリルオ
キシ、クメニルオキシ等を含む。
Aで示されるカルボキシル基の「官能性誘導体」の語は
、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)、エステルお
よびアミド類を含む。
適当な「医薬上許容し得る塩」としては、慣用される非
毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩
(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩
(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩
、有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えばメチルアミ
ン、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ベン
ジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジアミン塩、エ
タノールアミン塩、ジェタノールアミン塩、トリエタノ
ールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミノ)エタ
ン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩、リジン塩
、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性アミノ酸塩
(例えばアルギニン塩、リジン塩等)テトラアルキルア
ンモニウム塩等があげられる。これらの塩類は、例えば
対応する酸および塩基から常套の方法によってまたは塩
交換によって製造し得る。
エステルの例としては、メチルエステル、エチルエステ
ル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチル
エステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、
ペンチルエステル、1−シクロプロピルエチルエステル
等の低級アルキルエステル、ビニルエステル、アリルエ
ステル等の低級アルケニルエステル、エチニルエステル
、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル、ヒ
ドロキシエチルエステルのようなヒドロキシ(低級)ア
ルキルエステル、メトキシメチルエステル、1−メトキ
シエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)アルキル
エステルのような脂肪族エステルおよび例えばフェニル
エステル、トシルエステル、t−ブチルフェニルエステ
ル、サリチルエステル、34−ジメトキシフェニルエス
テル、ベンズアミドフェニルエステル等の所望により置
換されたアリールエステル、ベンジルエステル、トリチ
ルエステル、ベンズヒドリルエステル等のアリール(低
級)アルキルエステルがあげられる。
アミドとしては、メチルアミド、エチルアミド、ジメチ
ルアミド等のモノもしくはジ低級アルキルアミド、アニ
リド、トルイシド等のアリールアミド、メチルスルホニ
ルアミド、エチルスルホニルアミド、トリルスルホニル
アミド等のアルキルもしくはアリールスルホニルアミド
等があげられる。
好ましいA基の例は、−COOH,−COOCH3、C
OOCH2CH5、COOCH(CHa) 2、−CO
NH8O□CH3である。
R1の好ましい基の例は、 (CH2)2    (C
H2)6    CH2C0(CH2)2    CH
2CH=CH(CH2)3   CH2C0(CH2)
4−  (CH2) 2 CH= CH(CH2) 2
    (CH2) 4 CH=CHCH2CH= C
= CH(CH2) 2−等である。
R2の好ましい基の例は、 (CH2)2co(CH2)<−CH5(CH2)2c
o(CH2)<  C00H−(CHz)2cOc(C
Hs)2(CH2)s  CHs(CHz)2cOcH
xo−フェニル (CH2) 2 COCH20−メタクロロフェニル(
CHz)zcOcH20−メタトリフルオロフェニル (CH2)2COCH20−3−チエニル(CH2)2
CO(CH2)2−フェニル(CH2)2COCH2C
H(CH3XCH2CH3(CH2)2COC(CH3
)2CH20CH2CH3(CH2)2COCH(CH
=CHXCH2)3CH3(CHz)zco−シクロペ
ンチル (CH2)zco−シクロヘキシル (CH2)2CO(CH2)2シクロヘキシル(CH2
)2COCH2CH(CH3XCH2)2CH= C(
CHs ) 2 −(CH2)2COCH(CH,)CH2CC=CHC
H=CHCO(CHz)4 CH= CHXCHCOC(CHs)2(CHJs  CH3C
H=CHCOCH20−フェニル CH= CHCOCH20−メタクロロフェニル CH= CHCOCH20)タトリフルオロフェニル −CH= CHCOCH203−チエニルCH”CHC
O(CH2)2−フェニールCH=CHC0CHzCH
(CH3XCH2)sH3 −CH=CHCOC(CHs)2CH20CH2CHs
CH=CHCOCH(CH=CHXCH2)3C3 CH=CHC0−シクロペンチル CH=CHC0−シクロヘキシル −C=C−Co(CH2)2シクロヘキシルCH= C
HCOCH2CH(CHs ) (CH2) 2 CH
−C(CHs ) 2 CH= CHCOCH(CHs ) CH2CC= C
HCH=CHCH2COCH(CH3XCH2)4C3 である。
上記式(I)中、環、αおよび/またはω鎖の配置は、
天然のPG類の配置と同様かまたは異なっていてもよい
。しかしながら、この発明は、天然の配置を有する化合
物および非天然の配置を有する化合物の混合物も包含す
る。
この発明の典型的な化合物類の例は、 15−ケトーPG類、13.14−ジヒドロ−15−ケ
トーPG類およびそれらの6−オキソ誘導体、△2−誘
導体、3R,S−メチル誘導体、5R。
S−フルオロ誘導体、5.5−ジフルオロ誘導体、16
R,S−メチル誘導体、16.16−ジメチル誘導体、
16R,S−フルオロ誘導体、16.16−ジフルオロ
誘導体、17S−メチル誘導体、17R,S−フルオロ
誘導体、17.17−ジフルオロ誘導体、20−メチル
誘導体、20−エチル誘導体、19−デスメチル誘導体
および16−ゾスブチルー16−フェノキシ誘導体であ
る。
この発明で用いる化合物において、13.14位が飽和
している場合に11位のヒドロキシと15位のケト間の
へミアセタール形成により、ケト−へミアセタール平衡
を生ずる場合がある。このような互変異性体が存在する
場合、両異性体の存在比率は他の部分の構造または置換
基の種類により変動し、場合によっては一方の異性体が
圧倒的に存在することもあるが、この発明においてはこ
れら両者を含むものとし、このような異性体の存在の有
無にかかわりなくケト型の構造式または命名法によって
化合物を表わすことがあるが、これは便宜上のものであ
ってヘミアセタール型の化合物を排除しようとするもの
ではない。
この発明においては、個々の互変異性体、その混合物ま
たは光学異性体、その混合物、ラセミ体、その他の立体
異性体等の異性体も、同じ目的に使用することが可能で
ある。
この発明に使用する化合物のあるものは、特開昭64−
52753号、特開平1−104040号、特開平1−
151519号、特開平2−131446号等に記載の
方法によって製造し得る。
別法として、これらの化合物は、ここで記述したのと同
様の方法または既知方法によって製造し得る。
上記15−ケトーPG化合物は、脳代謝賦活作用、脳機
能保護作用および脳循環改善作用を有するので、脳機能
改善処置剤として有用である。このような活性は、標準
的方法例えば断頭による完全虚血モデル(脳機能保護作
用)、低酸素負荷モデル(脳循環改善作用)等を用いて
測定することができる。
この発明で用いる化合物は動物およびヒト用の薬剤とし
て使用することができ、通常、全身的あるいは局所的に
経口、静脈注射(点滴を含む)、皮下注射、直腸内投与
などの方法で使用される。投与量は動物またはひと等の
ような対象の種類、年令、体重、処置されるべき症状、
所望の治療効果、投与方法、処置期間等により変化する
が、通常1日2から4分割用量または持続形態で投与す
る場合0.001〜500 mg/kgの投与量で通常
十分な効果かえられる。
この発明による経口投与のための固体組成物としては、
錠剤、トローチ、舌下錠、カプセル、火剤、散剤、顆粒
剤等が含まれる。このような固体組成物においては1つ
またはそれ以上の活性物質が、少なくとも1つの不活性
な希釈剤、例えば、乳糖、マンニトール、ぶどう糖、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、微品性セルロース、でん
ぷん、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウムと混合される。組成物は常法に従って、不活
性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシ
ウムのような滑沢剤や繊維素グルコン酸カルシウムのよ
うな崩壊剤、α、βまたはγシクロデキストリン、ジメ
チル−α−、ジメチル−β−、トリメチル−β−または
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン等のエー
テル化ンクロデキストリン、グリコシルー、マルトシル
−シクロデキストリン等の分枝シクロデキストリン、ホ
ルミル化シクロデキストリン、硫黄含有シクロデキスト
リン、ミソプロドール、りん脂質のような安定剤を含ん
でいてもよい。上記シクロデキストリン類を用いた場合
はシクロデキストリン類と包接化合物を形成して安定性
が増大する場合がある。また、りん脂質を用いたリポソ
ーム化することにより安定性が増大する場合がある。錠
剤または火剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィ
ルムで被覆してもよいし、また、2以上の層で被覆して
もよい。更にゼラチンのような崩壊され得る物質のカプ
セル剤としてもよい。
速効性を必要とするときは、舌下錠としてもよい。
基剤としてはグリセリン、乳糖等を用いればよい。
経口投与のための液体組成物としては、乳剤、液剤、懸
濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等が例示される。−船
釣に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製水、エタノ
ール等を含んでいてもよい。
この組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁化剤の
ような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有
していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、1つまたは
それ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により
処方されるスプレー剤が含まれる。
この発明による非経口投与のための注射剤としては無菌
の水性または非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を包含する。
水性の液剤、懸濁剤用媒体とじては、例えば注射用蒸留
水、生理食塩水およびリンゲル液が含まれる。
非水性の液剤、懸濁剤用媒体としては、例えばプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油の
ような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリ
ソルベート等がある。このような組成物は、さらに防腐
剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んでい
てもよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを
通す濾過、殺菌剤の配合、ガス滅菌または放射線滅菌に
よって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を
製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解
して使用することもできる。
別の形態は坐薬または腟坐薬である。これらの坐薬はカ
カオ脂等の体温で軟化する基剤に有効成分を混合して作
ることができ、適当な軟化温度を有する非イオン界面活
性剤を用いて吸収性を向上させてもよい。
この発明はまた、処置すべき対象にこの発明の処置剤を
投与することからなる、脳機能改善の処置法を提供する
ものである。
[実施例コ 以下、この発明を合成例、製剤例および試験例によりさ
らに詳細に説明するが、これらはこの発明を限定するも
のではない。
合成例1 16、16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケトーPGE、メチルエステル(12)の合成法 1−1)  (IS、5R,6R,7R)−6−ヒトロ
キシメチルー7−テトラヒドロビラニルオキシー2−オ
キサビシクロ[3,3,0コオクタン−3−オン(2)
の合成 市販の(−)コーリーラクトン(IXTHP保護体X3
7.9g)のテトラヒドロフラン溶液にフッ化テトラブ
チルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1,OM
、 300a+j’)を加え、室温で3時間攪拌した。
反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマト
グラフィーに供したところ、表題化合物(2)が得られ
た。
収量:21.70g(82,8%) 1−2)(IS、5R,6R,7R)−6−((E)−
4,4−ジフルオロ−5−オキソ−2−オクテニル)−
7−チトラヒドロビラニルオキシー2−オキサビシクロ
[3,3,01オクタン−3−オン(4)の合成 アルゴン雰囲気下、−78℃で、塩化オキザリルの塩化
メチレン溶液(2,0M、45.5aI)を塩化メチレ
ンに溶解し、ジメチルスルホキシド(12,9111/
)を滴下し、10分攪拌した。これに(IS、5R,6
R,7R)−6−ヒトロキシメチルー7−テトラヒドロ
ピラニルオキシー2−オキサビシクロ[3,3,0]オ
クタン−3−オン(2811,65g)の塩化メチレン
溶液を滴下し、30分攪拌し、トリエチルアミン(56
ml)を滴下しさらに1時間攪拌した。反応液を常法に
従って処理し、粗生成物としてアルデヒド体(3)を得
た。
アルゴン雰囲気下、タリウムエトキシド(3,25mA
’)の塩化メチレン溶液に3.3−ジフルオロ−2−オ
キソヘプチルホスホン酸ジメチル(11,9g)を加え
1時間攪拌した。0℃に冷却し、上で調製したアルデヒ
ド(3)の塩化メチレン溶液を加え、室温で14時間攪
拌した。反応液に酢酸、セライト、飽和ヨウ化カリウム
水を加え、濾過した。濾液を常法により処理し、得られ
た粗生成物をカラムクロマトグラフィーに供したところ
表題化合物(4)が得られた。
収量ニア、 787g(44,3%) 1−2)(IS、5R,6R,7R)−6−(4,4−
ジフルオロ−5−オキソオクチル)−7−テトラヒドロ
ビラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3゜30]オク
タン−3−オン(5)の合成(IS、5R,6R,7R
)−6−1(E)−4,4−ジフルオロ−5−オキソ−
2−オクテニル)−7−チトラヒドロビラニルオキンー
2−オキサビシクロ[3,3,0コオクタン−3−オン
(4M5.57g)の酢酸エチル溶液に、5%パラジウ
ム−炭素(触媒量)を加え、水素雰囲気下、室温で7時
間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧下濃縮し、粗
生成物として表題化合物(5)を得た。
収量:5.48g(97,8%) 1−3)(IS、5R,6R,7R)−6−(4,4−
ジフルオロ−5(R8)−ヒドロキシオクチル)−7−
テトラヒドロビラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3
,3,0]オクタン−3−オン(6)の合成(IS、5
R,6R,7R)−6−(4,4−ジフルオロ−5−オ
キソオクチル)−7−テトラヒドロビラニルオキシ−2
−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オン(
505,48g)のメタノール溶液に、0℃で水素化ホ
ウ素ナトリウム(0,800g)を加え、10分攪拌し
た。反応物を常法により処理し、得られた粗生成物をカ
ラムクロマトグラフィーに供したところ表題化合物(6
)が得られた。
収量+5.46g(99,5%) 1−4)  16.16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−11−テトラヒドロピラニルオキシ−PGF!
αメチルエステル(9)の合成アルゴン雰囲気下、(I
 S、 5R,6R,7R)−6−[4,4−ジヒドロ
−5(RS)−ヒドロキシオクチル)−7−テトラヒド
ロビラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3,3,0]
オクタン−3−オン(6M2.579g)のトルエン溶
液を一78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウムヒド
リドのトルエン溶液(1,5M、9.6mA’)を滴下
し、30分攪拌した。反応液にメタノール、飽和ロッシ
ェル塩水溶液を加え、常法により処理した。粗生成物と
して、ラクトール体(7)を得た。
アルゴン雰囲気下、臭化4−カルボキシブチルトリフェ
ニルホスフィン(11,72g)のテトラヒドロフラン
懸濁液に、カリウムt−ブトキシドのテトラヒドロフラ
ン溶液(1,0M、 52.84m1)を滴下し、20
分攪拌した。この液をOoCに冷却し、上で調製したラ
クトール体(7)のテトラヒドロフラン溶液を加え、室
温で15時間攪拌した。
反応液を常法により処理し、粗生成物としてカルボン酸
体(8)を得た。
アルゴン雰囲気下、カルボン酸体(8)のアセトニトリ
ル溶液に、1.8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウン
デセ−7−エン(D B UX4.0m1)およびヨウ
化メチル(1,7mz)を加え、60℃で3時間攪拌し
た。常法の処理により得られた粗生成物をカラムクロマ
トグラフィーに供したところ、表題化合物(9)が得ら
れた。
収量:2.737g(84,5%) 1−5)  16;16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−11−テトラヒドロピラニルオキ
シ−PGE2メチルエステル(10)の合成 アルゴン雰囲気下、無水クロム酸(16,18g)、ピ
リジン(26,2mA’)から常法により調製したコリ
ンズ試薬の塩化メチレン溶液に、−20℃で、16.1
6−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−11−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−PGF2αメチルエステル(9
82,646g)の塩化メチレン溶液を加え、2時間攪
拌した。−5℃に昇温しでさらに9時間攪拌した。反応
液に、エーテル、硫酸水素ナトリウムを加え、濾過した
。濾液を減圧下濃縮し、カラムクロマトグラフィーに供
したところ、表題化合物(10)が得られた。
収量:1.890g(64,4%) 1−6)  16.16−ジフルオロ−13,14ジヒ
ドロ−15−ケト−PGE2メチルエステル(11)の
合成 16、16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケト−11−テトラヒドロピラニルオキシ−PGE2
メチルエステル(1002,809g)を酢酸、水、テ
トラヒドロフランの3:1:1混合溶媒に溶解し、60
℃で5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、カラムク
ロマトグラフィーに供したところ、表題化合物(11)
が得られた。
収量:1.755g(75,5%) 1−7)  16.16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−PGE2メチルエステル(11)
の合成 16.16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケト−PGE2メチルエステル(IIXl。
755g)の酢酸エチル溶液に5%パラジウム−炭素(
触媒量)を加え、水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した
。反応液を濾過し、濾液を減圧下濃縮し、カラムクロマ
トグラフィーに供したところ、表題化合物(11)が得
られた。
収量:1.655g(93,8%) ’HNMR(CDCIs)δ0.87(3H,t、J=
7Hz)、1.15〜2.05(23H,m)、2.1
1〜2、30(3H,i)、2.50(IH,dd、 
J=7.5および17Hz)、3.10〜3.20(I
H,br)、3゜71(3H,s)、4.05〜4.2
0(IH,m)。
Mass(DI−El)m/z404(M  )、35
5(M  −H2O−CH30)、297(MCsHJ
z)。
合成例2 1616−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15−
ケト−PGE、(16)の合成2−1)(15R8)−
16,16−ジフルオロ13.14−ジヒドロ−11−
テトラピラニルオキシ−PGF、α カルボン酸体(8X2.33g)のジクロロメタン溶液
(300+=J)に、DBu(2,1mA’)及び臭化
ベンジル(2,2m1)を加え、室温で1.5時間撹拌
した。
常法処理により得た粗生成物をシリカゲルカラム精製し
、ベンジルエステル(13)を得た。
収量:2.5229(96,1%) 2−2)  16.16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−11−テトラピラニルオキシ−P
GE2ベンジルエステル(14)ジクロロメタン(30
0mIり中、無水クロム酸(13,59)およびピリジ
ン(21,8,J)を用い、コリンズ試薬を調整した。
これへセライト(409)を加え、−20℃で上記ベン
ジルエステル(13)(2550g)を酸化した。常法
処理後に得られた粗生成物をシリカゲル精製し、標記化
合物(14)を得た。
収量+ 1.911g(78,6%) 2−3)  16.16−ジフルオロ−13,14ジヒ
ドロ−15−ケト−PGE2ベンジルエステル(15) PGE2ベンジルエステル(1481,5509)を、
酢酸−THF−水(3−1−1,50肩りに溶解し、5
0℃に4時間保った。常法処理により得た粗生成物を、
シリカゲルカラム精製し、PGE2ベンジルエステル(
15)を得た。
収量: 1.2559(92,9%) 2−4)  16.16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−PGEI (16)PGE、ベン
ジルエステル(1580,844g)を、酢酸エチル(
301N)中、5%パラジウム−炭素を用い接触還元し
た。カラム精製し、16,16−ジフルオロ−13,1
4−ジヒドロ−15−ケト−PGEI(16)を得た。
収量:0.4049 ’HNMR(CDCIg)δ0.94(3H,t、J=
7゜5Hz)、1.20−2.70(26H,m)、4
,19(I H,l)、4.80 (2H,br)。
Mass(D I −E I )m/z  390 (
Mつ、372 (M”−H,O)、354(M”  2
H20)。
経路を下記反応式に示す。
0 1 2 参考例1 6−ベンゾイルオキシ−2(R3)−フルオロヘキサン
酸メチル(f)の製造 1)6−ヒドロキシヘキサン酸ベンジル(b)の製造 ε−カプロラクトン(aX40g)、ベンジルアルコー
ル(100mg、およびp−トルエンスルホン酸・Hz
O(0,7g)の混合物を100℃で16時間撹拌した
。常法の処理の後減圧下蒸留(1mmHg、140−1
54℃)し、表題化合物(bX27.37g)を得た。
収率:35% 2)6−ベンゾイルオキシヘキサン酸ベンジル(C)の
製造 6−ヒドロキシヘキサン酸ベンジル(bX27゜37g
)の塩化メチレン溶液に、4−ジメチルアミノピリジン
(19,53g)、および塩化ベンゾイル(19,02
g)を加え2時間撹拌した。常法の処理の後減圧蒸留(
1mmHg、 190−215℃)し、表題化合物(c
X3 g、  09g)を得た。
収率:95% 3) 6−ベンゾイルオキシヘキサン酸(d)の製造6
−ベンゾイルオキシヘキサン酸ベンジル(c) (38
、09g)の酢酸エチル溶液に、5%パラジウム炭素(
3g)を加え水素雰囲気下で24時間撹拌した。常法の
処理により得た粗生成物を減圧蒸留(1mmHg、18
2 192℃)し、表題化合物(dX24.92g)を
得た。
収率:90% 4) 6−ベンゾイルオキシ−2(RS)−ブロモヘキ
サン酸メチル(e)の製造 6−ベンゾイルオキシヘキサン酸(dX14.92g)
に塩化チオニル(22ml)を滴下し、65℃で1時間
撹拌した。反応液に、四塩化炭素(50+1)、N−ブ
ロモスクシンイミド(22,5g)、48%臭化水素酸
(5滴)を加え85℃で20時間撹拌した。反応液を放
冷し、固形物を濾去した。濾液を減圧上濃縮し、得られ
た残渣をメタノールに溶解し室温で2時間撹拌した。常
法の処理で得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに供し、表題化合物(eX14.02g)
を得た。
収率:67% 5) 6−ベンゾイルオキシ−2(R5)−フルオロヘ
キサン酸メチル(f)の製造 6−ベンゾイルオキシ−2(R8)−ブロモヘキサン酸
メチル(e)(14,02g)、ぶつ化カリウム(12
,59g)、およびアセトアミド(12,3g)の混合
物を105℃で6時間撹拌した。常法の処理で得た粗生
成物を酢酸エチルに溶解し、5%パラジウム炭素(0,
4g)を加え水素雰囲気下、室温で撹拌した。常法の処
理で得た粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに供
し、表題化合物(f)(5,28g)および6−ベンゾ
イルオキシヘキサン酸メチル軸)(3,l1g、収率:
29%)を得た。
表題化合物(f) 収率:46% IHNMR(CDCI、)δ:1.55−2.18(6
H,m)、3. 79(3H,s)、4. 33(2H
,t、J−7Hz)、4. 77−4.86(0,5H
,m)、5゜05−5.12(0,5H,m)、7.4
0−7.62(3H,m)、8.00−8.10(2H
,m)合成例3 5(RS)−フルオロ−13,14−ジヒドロ−6,1
5−ジケト−PGE、メチルエステル[IUPAC命名
法:5(R8)−フルオロ−7−((IR2S、3S)
−3−ヒドロキシ−2−(3−オキソオクチル−5−オ
キソ−シクロペンチル)−6−オキツヘブタン酸メチル
]の製造 3−1)(IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−
3−オキソ−1−オクテニル]−7−(4−フェニル)
ベンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ[3゜3.0]
オクタン−3−オンの製造 市販の(−)−コーリーラクトン(10,0g)をジク
ロロメタン中、コリンズ酸化し、アルデヒド体を得た。
これを、ジメチル−(2−オキソヘプチル)ホスホネー
ト(6,21g)から調製したアニオンと反応させた。
常法の処理で得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに供し、表題化合物(7,45g)を得た。
収率:60% 3−2)(IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−
3(R3)−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−(4
−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ[
3,3,0]オクタン−3−オンの製造(IS、5R,
6R,7R)−6−[(E)−3−オキソ−1−オクテ
ニル]−7−(4−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−
オキサビシクロ[3,3,01オクタン−3−オン(7
,45g)のメタノール溶液に一20℃で塩化セリウム
(II[)−7H20(6゜84g)、および水素化は
う素ナトリウム(0,69g)を加え、1時間撹拌した
常法の処理で得た粗生成物をシリカゲルカラムクロクロ
マトグラフィーに供し、ジアステレオマーの混合物とし
て表題化合物(7,64g)を得た。
収率:定量的 3−3)(IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−
3(R8)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテ
ニル]−7−(4−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−
オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オンの製
造 (IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−3(R3
)−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−(4−フェニ
ル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ[33,0
コオクタン−3−オン(7,64g)のジメチルホルム
アミド溶液に、イミダゾール(2,27g)、および塩
化t−ブチルジメチルシリル(3,78g)を加え、室
温で1時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成物をシリ
カゲルカラムクロクロマトグラフィーに供し、ジアステ
レオマーの混合物として表題化合物(7,49g)を得
た。
収率:80% 3−4)(IS、5R,6R,7R)−6−[(E)3
(R8)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ルコーマ−ヒドロキシ−2〜オキサビシクロ[3,3,
0]オクタン−3−オンの製造(IS、5R,6R,7
R)−6−[(E)−3(R3)−1−ブチルジメチル
シロキシ−1−オクテニル]−7−(4−フェニル)ベ
ンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ[3,3,0]オ
クタン−3−オン(7,49g)、炭酸カリウム(1,
Log)、メタノールの混合物を、室温で16時間撹拌
した。常法の処理で得た粗生成物シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに供し、ジアステレオマーの混合物とし
て表題化合物(4,69g)を得た。
収率:92% 3−5)(IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−
3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテ
ニルコ−7−テトラヒド口ビラニルオキシ2−オキサビ
シクロ[3,3,0]オクタン−3オンの製造 (IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−3(R8
)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
7−ヒドロキシ−2−オキサビシクロ[3,3゜0コオ
クタン−3−オン(4,69g)の塩化メチレン溶液に
、ジヒドロピラン(5,17g)、およびピリジニウム
P−)ルエンスルホネート(0,77g)を加え、室温
で16時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジアステレオ
マーの混合物として表題化合物(6)(5,37g)を
得た。
収率:94% 3−6)21(IR,2R,3R,5S)−2−[(E
)−3(R,S) −t−ブチルジメチルシロキシ−1
=オクテニルコ−5−ヒドロキシ−3−テトラヒドロピ
ラニルオキシンクロペンチル)酢酸メチルの製造 (IS、5R,6R,7R)−6−[(E)−3(R3
)−1−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
7−チトラヒドロビラニルオキシー2−オキサビシクロ
[3,3,03オクタン−3−オン(1゜85g)をメ
タノールと水の4:1混合溶媒に溶解し、水酸化リチウ
ム(0,33g)を加え、室温で16時間撹拌した。反
応液を中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し
、ジアゾメタンのエーテル溶液を加え、室温で1時間撹
拌した。常法の処理により得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに供し、ジアステレオマー混合
物として表題化合物(1,82g)を得た。
収率:92% 3−7)2−+(IR,2R,3R,5S)−2−[(
E)−3(R8)−t−ブチルジメチルシロキシ−1オ
クテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキ
シシクロペンチル)酢酸メチルの製造2−+(IR,2
R,3R,5S)−2−[(E)−3(R5)−t−ブ
チルジメチルシロキシ−1−オクテニルコー5−ヒドロ
キシ−3−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル
)酢酸メチル(4,45g)の塩化メチレン溶液にジヒ
ドロビラン(3,75g)、オヨびピリジニウムp−1
−ルエンスルホネート(0,56g)を加え、室温で1
6時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに供し、ジアステレオマー
の混合物として表題化合物(4,24g)を得た。
収率ニア4% 3−8)6−ベンゾイルオキシ−2(R3)−+2−[
(IR,2R,3R,5S)−2−[(E)−3(R8
)−1−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
3,5−ビスーテトラヒドロピラニルオキシシクロペン
チル]−1(R,S)−ヒドロキシエチル)−2(SR
)−フルオロヘキサン酢酸メチルの製造21(IR,2
R,3R,5S)−2−[(E)−3(R5)−t−ブ
チルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビ
ス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル)酢酸
メチル(0,5g)のトルエン溶液に、−78℃でDI
BAL−Hのトルエン溶液(1,5M、 1. 43m
1)を加え、1時間撹拌した。常法の処理により粗アル
デヒド体を得た。
常法により調製したLDAのテトラヒドロフラン溶液(
0,94ミリモル)を−78℃に冷却し、6−ベンゾイ
ルオキシ−2(R8)−フルオロヘキサン酸メチル(f
)(0,23g)のテトラヒドロフラン溶液を加え、1
0分撹拌した。これに、先に調製した粗アルデヒド体の
テトラヒフラン溶液を加え、室温に昇温し1時間撹拌し
た。常法の処理により得た粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに供し、ジアステレオマーの混合物
として表題化合物(0,51g)を得た。
収率ニア4% 3−9)  2(R8)−+2−[(IR,2R,3R
,5S)−2−[(E)−3(R8)−t−ブチルジメ
チルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テト
ラヒドロピラニルオキシシクロペンチル]−1(R8)
−ヒドロキシエチルl−2(SR)−フルオロ6−ヒド
ロキシヘキサン酸メチルの製造6−ベンゾイルオキシ−
2(RS)−(2−[IR。
2R,3R,5S)−2−[(E)−3(R3)−t−
ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−
ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロベンチル]−
1(R3)−ヒドロキシエチルl−2(SR)−フルオ
ロヘキサン酸メチル(2,48g)のメタノール溶液に
炭酸カリウム(0,47g)を加え、室温で24時間撹
拌した。常法の処理により得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに供し、表題化合物(1,
50g)を得た。
収率:69% 3−10)  7−((IR,2R,3R,5S)−2
−[(E)−3(R8)−t−ブチルジメチルシロキシ
−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラ
ニルオキシシクロベンチル]−5(RS)−メトキシカ
ルボニル−5(S R)−フルオロ−6−オキソ−へブ
タン酸メチルの製造 2(R8)12−[(IR,2R,3R,5S)−2−
[(E)−3(R8)−t−ブチルジメチルシロキシ−
1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニ
ルオキシシクロペンチル]−1(R3)−ヒドロキシエ
チルl−2(SR)−フルオロ−6−ヒドロキシヘキサ
ン酸メチル(1,23g)をアルゴン雰囲気下、50℃
でコリンズ酸化(4,5時間)した。常法の処理により
得た粗生成物をエーテルに溶解し、ジアゾメタンのエー
テル溶液を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を常法
に従って処理し、得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに供した。ジアステレオマーの混合
物として表題化合物(0,60g)が得られ、さらに原
料(0,41g、回収率:33%)が一部回収された。
表題化合物の収率:47% 3−11)  7−((IR,2R,3R,5S)−2
−[(E)−3(R5)−t−ブチルジメチルシロキシ
−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラ
ニルオキシシクロペンチルl−5(R3)−フルオロ−
6−オキツヘブタン酸メチルの製造7−((IR,2R
,3R,5S)−2−[(E)−3(RS>−t−ブチ
ルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス
−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル)−5(
R8)−メトキシカルボニル−5(S R)−フルオロ
−6−オキツヘブタン酸メチル(0,80g)をジメチ
ルスルホキシド、塩化ナトリウム、水の50+2.8:
1混合物に溶解し、アルゴン雰囲気下、135−140
℃で1゜5時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジアステ
レオマーの混合物として表題化合物(0,55g)を得
た。
収率ニア5% 3−12)  5(R8)−フルオロ−7−((IR,
2R,3R,5S)−2−[(E)−3(R8)−ヒド
ロキシ−1−オクテニルクー3.5−ビスーテトラヒド
ロピラニルオキシシクロペンチル)−6−オキツヘブタ
ン酸メチルの製造 7−+(IR,2R,3R,5S)−2−[(E)−3
(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシク
ロペンチルl−5(R8)−フルオロ−6−オキツヘブ
タン酸メチル(0,52g)のテトラヒドロフラン溶液
にふっ化テトラ−n−ブチルアンモニウムのテトラヒド
ロフラン溶液(IM、2. 3mjりを加え、室温で4
0時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに供し、ジアステレオマー
の混合物として表題化合物(0,34g)を得た。
収率:67% 3−13)  5(R8)−フルオロ−7−((IR,
2R,3R,5S)−2−[3(R3)−ヒドロキシオ
クチル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシ
シクロペンチル)−6−オキツヘブタン酸メチルの製造 5(RS)−フルオロ−7−1(IR,2R,3R。
5S)−2−[(E)−3(RS)−ヒドロキシ−1=
オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオ
キシシクロペンチル)−6−オキツヘブタン酸メチル(
0,34g)の酢酸エチル溶液に5%パラジウム炭素(
0,06g)を加え、水素雰囲気下、室温で16時間撹
拌した。常法の処理の後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーを行ない、ジアステレオマー混合物として表題
化合物として標題化合物(0,30g)を得た。
収率:88% 3−14)  5(RS)−フルオロ−6−オキソ−7
−((IR,2R,3R,5S)−2−[3−オキソオ
クチル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシ
シクロペンチル)ヘプタン酸メチルの製造5(R3)−
フルオロ−7−((IR,2R,3R。
5S)−2−[3(R8)−ヒドロキシオクチルコ−3
,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチ
ル)−6−オキツヘブタン酸メチル(0゜30g)のア
セトン溶液に、−30℃でジョーンズ試薬(2,6M、
0. 6禽l)を加え、1.5時間撹拌した。常法の処
理で得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに供し、ジアステレオマーの混合物として表題化合物
(0,24g)を得た。
収率:80% 3−15)  5(R3)−フルオロ−7−[(IR,
2R,3R)−3−t−ブチルジメチルシロキシ−5−
オキソ−2−(3−オキソオクチル)シクロペンチル]
−6−オキツヘブタン酸メチルの製造5(RS)−フル
オロ−6−オキソ−7−((IR。
2R,3R,5S)−2−[3−オキソオクチルコ−3
,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチ
ル)ヘプタン酸メチル(0,24g)を酢酸、テトラヒ
ドロフラン、水の3:1:1混合溶媒に溶解し、45℃
で4.5時間撹拌した。常法の処理により得た粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジオー
ル体(0,15g)を得た。
ジオール体(0,15g)のジメチルホルムアミド溶液
に、イミダゾール(0,35g)、および塩化t−ブチ
ルジメチルシリル(0,38g)を加え、室温で5時間
撹拌した。常法の処理により得た粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに供し、モノシリル体(0,
135g)を得た。
モノシリル体(0,135g)を塩化メチレン中、室温
でコリンズ酸化(15分)した。常法の処理で得た粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、表
題化合物(0,10g)を得た。
収率:49% 3−16)  5(R8)−フルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−6,15−ジケト−PGE、メチルエステルの
製造 5(RS)−フルオロ−7−[(IR,2R,3R)−
3−t−ブチルジメチルシロキシ−5−オキソ−2−(
3−オキソオクチル)シクロペンチル]−6−オキツヘ
ブタン酸メチル(0,05g)のアセトニトリル溶液に
、ぶつ化水素−ビリジン溶液(70:30.0.04冨
I)を加え、室温で7時間撹拌した。常法の処理により
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに供し、表題化合物(0,038g)を得た。
収率:98% ’HNMR(CDC1s):δ0.87(3H,t、J
=6.8Hz)、1.16−2.05(14H,m)、
2.23−3.15(11H,m)、3.66(3H。
S)、3.98−4.12(IH,m)、4.62−4
70(0,5H,m)、4.85−4.95(0,5H
,m) 合成例4 5.5−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−6゜15
−ジケト−PGE、メチルエステルの合成(IS、5R
,6R,7R)−6−[(E)−3−オキソ−1−オク
テニル]−7−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−2
−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オンの
合成 コーリーラクトン(10,09)をジクロロメタン中(
160菖l)、モノァット酸化(DMSO79,29、
ジシクロへキシルカルボジイミド24.09、ピリジン
2.3ml及びトリフロロ酢酸1.1mIL、コーリー
ラクトンアルデヒドを得た。
別に、ジクロロメタン(160冨l)中ジメチル(2−
オキソヘプチル)ホスホネート(6,31g)と水素化
ナトリウム(60%、0.13g)とから得たジメチル
(2−オキソヘプチル)ホスホネートのアニオンを調整
した。これへ先に得たアルデヒドのジクロロメタン溶液
(160ml)を滴下し、室温で11/2時間撹拌した
。常法処理により得た粗生成物をシリカゲルカラム精製
し不飽和ケトンを得た。
収量: 10.8g(85,3%) (IS、5R,6R,7R)−6−(3−オキソオクチ
ル)−7−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−2−オ
キサビシクロ[3,3,0]オクタン−3−オンの合成 不飽和ケトン(10,8g)を酢酸エチル(15Qs+
1)中5%−〇(1,029)を用い水素雰囲気下で3
時間撹拌した。常法処理し、飽和ケトンを得た。
収量:8.209 (Is、5R,6R,7R)−6−(3,3−エチレン
ジオキシオクチル)−7−(4−フェニルベンゾイルオ
キシ)−2−オキサビシクロ[3,3,0]オクタン−
3−オンの合成 飽和ケトン(8,209)のトルエン溶液(100冨り
にエチレングリコール(23,0g)及びp−hルエン
スルホン酸(0,41g)を加え4時間還流し、生じた
水は共沸して除いた。常法処理により得た粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーし、ケタールを得た
。収量:8.23Gl(91,3%)(IS、5R,6
R,7R)−6−(3,3−エチレンジオキシオクチル
)−7−ヒドロキシ−2−オキサビシクロ[3,3,0
]オクタン−3−オンの合成 ケタール(8,239)のメタノール溶液(200麓l
)に炭酸カリウム(1,15g)を加え一晩撹拌した。
酢酸(1ml)を加えた後、常法処理により得た粗生成
物をシリカゲルカラム精製し、アルコールを得た。収量
:4.70p(90,0%) メチル2−[(IR,2R,3R,5Sl−2−(3゜
3−エチレンジオキシオクチル)−5−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−3−(テトラピラニルオキシ)
ンクロペンチルコアセテートの合成アルコール(4,7
0g)のジクロロメタン溶液(200mA’)を氷冷し
、これへジヒドロピラン(2,41g)及びp−トルエ
ンスルホン酸(0,239)を加え1.5時間撹拌した
。常法処理により得た粗生成物をシリカゲルカラム精製
しTHF体を得た。
(5,549,93%) THF体(5,54g)をメタノール(61mA)l:
溶解し、5%水酸化ナトリウム溶液(37冨A’)を加
え、50℃で30分間撹拌した。水冷下、0.5N塩酸
で中和し、常法処理後に得た、粗生成物をジアゾメタン
で処理し、メチルエステルを得た(5.74g)。メチ
ルエステルのDMF(80++I)に、塩化t−ブチル
ジメチルシラン(2,119)及びイミダゾール(0,
95g)加え撹拌した。常法処理後に得た粗生成物をシ
リカゲルカラム精製し、標題化合物を得た。収量5.4
19(71,2%)2−[(IR,2R,3R,5S)
−5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)−2−(3,
3−エチレンジオキシオクチル)−3−(テトラピラニ
ルオキシ)シクロペンチル]エチルアルコールの合成t
−ブチルジメチルシリロキシメチルエステル(5,41
9)をエーテル中(150mf)水素化アルミニウムリ
チウムで還元した。常法処理後に得た粗生成物をシリカ
ゲルカラム精製し、アルコールを得た。収量:4.81
g(93,8%) (IR,2R,4S、5R)−4−(3,3−エチレン
ジオキシオクチル)−1−シメチルシリロキン)−2−
(テトラピラニルオキシ)−5−ホルミルメチルへクロ
ペンクンの合成 アルコール 酸化(塩化オキザリル1. 7 89、DMSO2.1
99及びトリエチルアミン4.37g)し、アルデヒド
を得た。収量4. 6 0g(9 6. 0%)1−[
(IR.2R,4S.5R)−5−((7 −tブチル
ジメチルシリロキシ−3.3−ジフルオロ−2(R,S
)−ヒドロキシ−4−ヘブチニイル)−4−(t−ブチ
ルジメチルシリロキシ)−2−(テトラピラニルオキシ
)]3,3−エチレンジオキシオクタンの合成 7/l,デt: t’(1. O Og)ノTHF溶液
(2 5s+jりl:活性化亜鉛末(2.54)9を加
え水冷下−5−(t〜ブチルジメチルシリロキシ)−1
−ブロモ−1.1−ジフルオo−2−ペンチルco.9
29)(7)THF溶液(5 ml)を滴下した。塩化
第二水銀(0.119)を加え超音波照射下撹拌した。
常法処理後、シリカゲルカラム精製し標題化合物を得た
。収量l。
4 09(4 5. 9%) 1−[(IR.2R,4S,5R)−5−+3.3−ジ
フルオロ−2(R,S)−7−ジヒドロキシへブチル)
−4−ヒドロキシ−2−テトラピラニルオキシ]3.3
ーエチレンジオキシオクタンの合成化合成(0.969
)のTHF(15冨l)溶液を水冷し、フッ化テトラブ
チルアンモニウム(IM,2。
57ml)を加え、1.2時間撹拌した常法処理により
得た粗生成物を、シリカゲルカラム精製し、トリオール
(0. 4 9 29)を得た。
これを酢酸エチル(50++jり中、5%Pd−C(Q
06g)を用いて接触還元した。常法処理により得られ
た粗生成物を、シリカゲルカラム精製し標題化合物を得
た。収量0.4 8 79(4 8. 6%)5、5−
ジフルオロ−13.14−ジヒドロ−13、13−エチ
レンジオキシ−6−ケト−11テトラピラニルオキシ−
PGE,メチルエステルの合成 トリオール(0. 4 8 7g)をジクロロメタン(
18mlり中、スワン酸化(塩化オキザリル1、179
、DMSOl.519、及びトリエチルアミン317g
)シ、ジケト−アルデヒド(0.321g、67。
3%)を得た。得られたアルデヒド(0. 2 1 2
9)をジョーンズ酸化(ジョーンズ試薬2.67M15
3、61’−5ON40’C)L、得うレタカルホン酸
をジアゾメタンでメチルエステルとした。得られた粗生
成物をシリカゲルカラム精製し標題化合物を得た。収量
0. 15 29(6 7. 8%)5、5〜ジフルオ
ロ−1 3. 1 4−ジヒドロ−615−ジケト−P
GE1メチルエステルの合成ケタール(0. 1 5 
29)を酢酸/THF/水(2/1/1)混合溶媒(6
mA’)に溶解し、これを45〜50℃に2.5時間保
った。常法処理後に得た、粗生成物をシリカゲルカラム
精製し標題化合物を得た。収量0.1019(87,0
%)5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)−1−ブロ
モ−1,1−ジフロロー2−ペンチンの合成3−ブチン
−1−オール(10,09)のDMF(8Q mI)溶
液にイミダゾール(10,69)及び塩化t−ブチルジ
メチルシラン(21,59)を加え、35℃に7時間保
った。常法処理後、蒸留し5−(t−ブチルジメチルシ
リロキシ)−3−ペンチンを得た。
収量17.49(66%) 得られた5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)3−ペ
ンチン(8,009)のTHF(100冨7り溶液を一
20℃としn−ブチルリチウム(1,6M、27.1m
A)を滴下後、0℃とした。ジブロモジフロロメタンの
THF(5mA’)溶液を滴下し2時間撹拌した。常法
処理後、得られた粗生成物をシリカゲルカラム精製し5
−(t−ブチルジメチルシリロキシ)−1−ブロモ−1
,1−ジフロロー2−ペンチンを得た。収量:3.67
9(27%)製剤例1(注射用粉末) (重量部) 13.14−ジヒドロ−15−ケト− 16,16−ジフルオロPGE2 マンニトール 滅菌水 上記成分を混合し、撹拌し、滅菌し、 から凍結乾燥して注射用粉末を得た。
製剤例2(注射用溶液) (重量部) 13.14−ジヒドロ−15−ケト 16.16−ジフルオロPGE。
メチルエステル             0.2非イ
オン性界面活性剤          2注射用滅菌水
              98上記成分を混合して
から滅菌して注射可能な溶液を得た。
製剤例3 メタノール(10ml)に13.14−ジヒドロ15−
ケト−16,16−ジフルオロ−20−メチル−PGH
z(50mg)を溶解し、さらに生成溶液をマンニトー
ル(18,5g)と混合した。混合物をふるい(孔径:
30mm)に掛け、30℃で90分間乾燥させてから再
度ふるいに掛けた。生成粉末を微粒子シリカゲル(アエ
ロジル、200g)と混合し、混合物を3番硬ゼラチン
カプセル(100)に充填した。カプセルは、1カプセ
ル当たり0.5mgの13.14−ジヒドロ−15−ケ
ト−16,16−ジフルオロ−20−メチル−PGE2
を含有する腸溶性カプセルである。
製剤例4(経口投与用粉末) (重量部) 13.14−ジヒドロ−6,15 ジケト−16,16−ジフルオロ− PGE、メチルエステル          5軽量無
水けい酸             5アビセル   
             20ラクトース     
          70上記成分を混合して、経口投
与用粉末を得た。
製剤例5(ゼラチン軟カプセル) 13.14−ジヒドロ−6,15− ジケト−5,5−ジフルオロ−PGEIメチルエステル
             1パナセート(Panas
ate)           899上記成分を混合
して、ゼラチン軟カプセルに充填した。
上記製剤例において、活性成分は、この発明で使用する
範囲の任意の他の化合物に置き換え得る。
(重量部) 試験例1 供試動物として5lc−ddY系雄性マウス(5週齢、
体重27〜309)10〜127群を用いた。
皮下投与あるいは静脈内投与のため、試験化合物を1O
Nl/kg体重宛て投薬できるようにリンゲル液に溶解
した。
マウスを体重毎に層別に分け、各群の平均が等しくなる
ように1群12匹ずつにわけた。
10m1/kq体重宛て投薬できるようにリンゲル液で
調製した試験化合物溶液を投薬した。
(イ)投薬の30分後にギロチンによって断頭し、頭部
をステンレス製のバットに並べ、断頭後に発現するガス
ピング(G asping、口をバクバクする喘ぎ運動
)の持続時間をストップウォッチで測定した。
(ロ)また、投薬5分後に、KCN4冨q/hqを静脈
内投与し、心拍を指標として生存時間を測定した。
結果を下表に示す。
(イ)(皮下投与) を検定 木本)P<  0.01 本)0.05<  P<  0.01 を検定    木本)?<0.01     本)0.
05<  p<  0.01試験化合物として13.1
4−ジヒドロ−15−ケト−15R,S−フルオロ−P
GE2メチルエステルおよび13゜14−ジヒドロ−1
5−ケト−16R,S−フルオロ−PGE2エチルエス
テルを用いて皮下投与を行なった。結果は、各々投与量
が0. 5119/A19および1富9/に9において
ガスピング持続時間が延長された。
また、試験化合物として13.14−ジヒドロ−15−
ケト−16R,S−フルオロ−P G E 2.13.
14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−フルオロ−
PGE2メチルエステルおよび13,14−ジヒドロ−
6,15−ジケト−19−メチル−PGEIエチルエス
テルを用いて静脈内投与を行なった。結果は、各々投与
量がlu/&9.3u/)nおよび10u/kqにおい
てガスピング持続時間が延長された。
(ロ) を検定    木本)P<  0.01     本)
0.05<  P<  0.01試験化合物1:13.
14−ジヒドロ−15−ケト−15R,S−フルオロ−
PGE2 2:13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16−
ジフルオロ−PGE2 上記の結果から、15−ケト−プロスタグランジン化合
物の投与により、ガスピング持続時間および生存時間が
延びることがわかった。
試験例2 Crj−ウィスター系雄性ラット(体重250〜350
9)を、ウレタン(1,29/&9)腹腔内投与により
麻酔した。試験化合物の溶液を、Q、  5mr/に9
の用量で、あらかじめ大腿静脈内に挿入したカニユーレ
から投与した。脳の海馬における組織血流量(ml/ 
100 q/分)を、組織血流計を用いて水素クリアラ
ンス法により、投薬前10分、投薬直後、10分後およ
び20分後(またはさらに40分後)に測定した。
(括弧内は投薬前10分の値を100とした)パーセン
トを示す。DMCD(α−ジメチルシクロデキストリン
)は、化合物3がDMCD付加物であるため、その対照
として試験した。)試験化合物2:試験例1参照 3:13,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19−
メチル−PGE、エ チルエステル・DMCD付加物(1 :10) 上記の結果から、試験化合物2または3の投与により、
海鳥血流量が増加することがわかった。
なお、化合物2の1.  On/kti投与時のデータ
は、血流量が低下(麻酔と手術時の出血によると思われ
る)した動物における効果がより顕著であることを示す
試験例3 いぬ(体重8〜10&g)をケタミノ麻酔下で放血致死
させた後、中太脳動脈を摘出し、約4冨真のリング状標
本としたものを、2本のし型ロッドを用いて栄養液を入
れたマグヌス管内につるした。血管に1gの張力を負荷
し、張力変化をトランスデユーサ−を介して等尺性にレ
コーダー上に記録した。
約90分間血管を休止させた後、セロトニン(5−HT
)3X10−7Mで収縮させ、収縮がピークに達した後
試験化合物を累積投与した。セロトニン3 X 10−
7Mによる収縮を100とし、試験化合物による収縮抑
制率をパーセントで示した。
結果を下表に示す。
(皮下投与) 試験化合物2: 試験例1参照 試験化合物3: 試験例2参照 DMCD(α−ジメチルシクロデキストリン)は、化合
物3がDMCD付加物であるため、その対照として試験
した。
上記の結果から、試験化合物2および3の投与により脳
血管の収縮が抑制される(弛緩する)ことがわかった。
試験例4 試験化合物を置き換えた以外は、試験例1(イ)と同様
にして試験を行なった。
結果を下表に示す。
(経口投与) (静脈内投与) を検定  **)P<0.01   *)0.05<P
<0.01試験化合物4 : 13,14−ジヒドロ−
15−ケト16.16−ジフルオロ−PGE、メチルエ
ステル 試験化合物5 : 13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジフルオロ−20−メチル−PGE 2
試験化合物6 : 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジフルオロ−20−メチル−PGE2 メチルエステル 試験化合物7 : 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−20−エチル−16,16−ジフルオロ−PGE2メ
チルエステル 試験化合物8 : 13.14−ジヒドロ−15−ケト
20−エチル−1616−ジフルオロ−PGE 2試験
化合物9 : 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケ
ト−5R。
試験化合物18: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−16R,S−フルオロ−PGE 。
試験化合物19: 13,14−ジヒドロ−15−ケト
−20−エチル−PGD 2イソプロピル 試験化合物20: 13,14−シtニドロー15−ケ
ト−16R,S−フルオロ−PGF 2αメチル工ステ
ル試験化合物21: 13,14−ジヒドロ−15−ケ
ト−20−エチル−PGF、αイソプロピルエステル 試験化合物22: 13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−シフルオロー6.6a−デヒドロ−68
カルバ−PCI、メチルエステル[13゜14−ジヒド
ロ−15−ケト−16,16−ジフルオロ−9(0)−
メタ八l (9” 2PGI、メチルエステルコ 試験化合物23: 15−ケト−16,16−ジフルオ
O−5a−カルバ−PCI2[15−ケト−16,16
−ジフルオロ−9(0)−メタノ−PGI2試験化合物
24: 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト16
、16−ジフルオロ−PGEI 試験化合物25: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
16.16−8−フルオロ−PGE 、メチルエステル
試験化合物10: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−17R,S−フルオロ−PGE 2メチル工ステル 試験化合物11: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
16.16ジフルオローPGE 2イソプロピル エステル 試験化合物12: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジフルオロ−19−デスメチル−PGE
 2メチルエステル 試験化合物13: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
16.16−ジフルオロ−19−デスメチル−PGE2
試験化合物14: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
16.16ジフルオローPGE 、メチルエステル試験
化合物15: 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケ
ト−5,5−ジフルオロ−PGE。
メチルエステル 試験化合物16・13.14−ジヒドロ−15−ケト−
11デヒドロキシ−11−メチル−16R,S−フルオ
ロ−1’GE 2メチル工ステル試験化合物17: 1
5−ケト−16R,S−フルオロ−PGE 2ジフルオ
ロ−PGE Iイソプロピル エステル 試験化合物26: 13.14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16ジフルオローPGD 2メチル工ステル試
験化合物27+ 13.14−ジヒドロ−15−ケト−
16,16ジフルオローPGE 。
試験例5 (脳虚血動物の作製) ddY系雄性マウス(5週令)をベントパルビタールナ
トリウム麻酔下背位に固定し、頚部を正中線に沿って切
開、両側の総頚動脈を露出し、同時に走行している迷走
神経を傷つけないように剥離した。総頚動脈に糸をかけ
、糸の両端をポリエチレンチューブ(内径0.5菖−1
長さ約5 am)に通し、チューブが抜けないようにチ
ューブの端で糸の結び目を作った。この操作を両側の血
管について行なった。
血流遮断は、無麻酔下、糸を軽く引いて血管をチューブ
内に引き込んで狭搾し、チューブが動かないように動脈
クレンメで固定して行なった。
側の総頚動脈を遮断し、30秒後に他側の血管について
も同様の操作によって血流を遮断し、10分後に動脈ク
レンメを外して糸の結び目を切り、チューブを抜いて血
流を再開させた。
(−試行性受動的回避学習実験) 縦横各25cmのアクリル樹脂製で床グリッドとその一
隅に固定した縦横4. 5cm、高さ3. 0cINの
木製プラットホームから成る回避学習装置を用いた。手
術の24時間後、学習獲得試行として動物をプラットホ
ーム上に置き、床に降りた直後から2秒間グリッドに通
電(0,6mA、60Hz)L、10分後止記の脳虚血
操作を行ない、ケージに戻るまでの時間すなわちステッ
プダウンラテンシーを最高300秒まで測定し、受動的
回避学習行動獲得の指標とした。
試験群は以下の通り構成した。試験化合物は獲得試行の
10分前に皮下投与した。
群     投与経路  動物数 1、正常群       s、c・   222、虚血
対象群     s、c、    213、試験化合物
11tte/kg  s、c、    204、//1
0μg/kg  s、c、     195.1110
0μg/kgs、c、206、試験化合物21μg/k
g  s、c、    217、    ”    1
0μ9/&gs、c、     208、//100μ
g/kgs、c、21結果を下表に示す。
群   ステップダウンラテンシー(秒)1     
274.0±13.8 2    ++   97.0±15.33     
124.6±23.5 4     137.8±27.0 5      木本  183.2±25. 86  
   130.6±22.7 7     135.1±24.9

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)15−ケト−プロスタグランジン化合物を有効成
    分とする、脳機能改善処置剤。
  2. (2)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、16
    −モノまたはジハロ−15−ケト−プロスタグランジン
    化合物である、請求項1記載の剤。
  3. (3)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13
    ,14−ジヒドロ−16−モノまたはジハロ−15−ケ
    ト−プロスタグランジン化合物である、請求項1記載の
    剤。
  4. (4)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13
    ,14−ジヒドロ−16−モノまたはジフルオロ−15
    −ケト−プロスタグランジン化合物である、請求項1記
    載の剤。
  5. (5)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、6,
    15−ジケト−プロスタグランジン化合物である、請求
    項1記載の剤。
  6. (6)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13
    ,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−プロスタグラン
    ジン化合物である、請求項1記載の剤。
  7. (7)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、15
    −ケト−19−アルキル−プロスタグランジン化合物で
    ある、請求項1記載の剤。
  8. (8)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13
    ,14−ジヒドロ−15−ケト−19−アルキル−プロ
    スタグランジン化合物である、請求項1記載の剤。
  9. (9)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、13
    ,14−ジヒドロ−15−ケト−19−メチル−プロス
    タグランジン化合物である、請求項1記載の剤。
  10. (10)15−ケト−プロスタグランジン化合物が、1
    3,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−5−モノまた
    はジハロ−プロスタグランジン化合物である、請求項1
    記載の剤。(11)15−ケト−プロスタグランジン化
    合物が、15−ケトプロスタグランジン I 化合物であ
    る、請求項1記載の剤。
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