JPH03249617A - プラスチックレンズの染色方法 - Google Patents

プラスチックレンズの染色方法

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JPH03249617A
JPH03249617A JP2049030A JP4903090A JPH03249617A JP H03249617 A JPH03249617 A JP H03249617A JP 2049030 A JP2049030 A JP 2049030A JP 4903090 A JP4903090 A JP 4903090A JP H03249617 A JPH03249617 A JP H03249617A
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JP
Japan
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dyeing
plastic lens
plastic
lens
lenses
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Pending
Application number
JP2049030A
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English (en)
Inventor
Naoki Minorikawa
直樹 御法川
Isao Otake
功 大竹
Tsutomu Arakawa
荒川 務
Satoshi Maruyama
敏 丸山
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチックレンズ、特に芳香環またはハロ
ゲンを含む樹脂材料よりなる吸水性の低いプラスチック
レンズを、色調よく、均一にムラなく、安定して染色す
る方法に関する。
〔従来の技術〕
無機ガラスレンズからプラスチックレンズへの移行が年
々定着しつつある傾向のなかで、プラスチック眼鏡レン
ズにおいては、その主流をなす樹脂材料であるポリジエ
チレングリコールビスアリルカーボネート(以下、CR
−39と略称する)に代って、より薄く、より軽いプラ
スチックMiImレンズを作製することができる樹脂材
料に対する要望は極めて大きいものがある。これらの要
望を満足しつる高屈折率の樹脂材料として、近年多線多
様の高屈折率の樹脂材料が提案され、実用化されている
ものもある。しかし、これら高屈折率の樹脂材料の多く
は、その構造特性として芳香環またはハロゲンを含むた
め、疎水性が強く (低吸水性である)、CR−39に
比較して分散型染料で染色し難いという欠点を有する。
現在、CR−39用の染料のラインナツプが完成し、普
及しているため、CR−39用の染料および染色設備を
そのまま使用できるような工夫が樹脂材料側に要求され
てきているのが現状である。
しかし、プラスチック眼鏡レンズにおいては、面精度を
維持するためには吸水率が低いことが好ましく、水分散
型染料でよく染まるために、ある程度の吸水率が必要で
ある点と二律背反事象として樹脂材料の開発の障害とな
っている。例えば、100℃の水に2時間浸漬した際の
吸水率が0.9重量%より多いプラスチック眼鏡レンズ
の場合は、染色が比較的容易であり、染色助剤またはハ
ロゲン化ベンゼン、マレイン酸、リン酸水素ナトリウム
、フェノール系化合物等を染料水溶液に添加して使用す
ることにより、さらに染色性が改良される傾向にあるか
、100℃の水に2時間浸漬した際の吸水率が0.9重
量%未満の低吸水性プラスチック眼鏡レンズの場合は、
上記と同様な染色方法では必要な染色速度を得ることが
困難である上に、各染料成分の染色速度が異なるため、
色調出しが極めて困難な場合が多い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記従来のプラスチックレンズ、特に
芳香環またはハロゲンを含む樹脂材料よりなる低吸水性
のプラスチックレンズを、プラスチックレンズが有する
本来の特性を損なうことなく、所望の染色速度で、色調
よく、均一にムラなく、安定して染色することができる
プラスチックレンズの染色方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によって、上記目的を達成しうるプラスチックレ
ンズの染色方法が提供される。
即ち、本発明は、プラスチックレンズを分散型染料水溶
液に浸漬して染色するに際し、予めプラスチックレンズ
の表面をフェノール系化合物の有機溶剤溶液で処理する
ことを特徴とするプラスチックレンズの染色方法に関す
る。
本発明において使用されるプラスチックレンズとしては
、通常の染色方法では染色が困難なものであれば特に制
限されるものではないが、好ましくは構造中に芳香環ま
たはハロゲンを含む樹脂材料よりなる、厚み3mm、 
50m+sφの絶乾状態のプラスチックレンズ(平板)
を100℃の水に2時間浸漬させた場合の吸水率が0.
9重量%以下のプラスチックレンズに特に効果的である
。このようなプラスチックレンズの代表例としては、ポ
リスチレン、テトラブロモビスフェノールAジメタクリ
レートとスチレンとの共重合体、4.4′−ビス(メタ
クリロイルチオ)ジフェニルスルフィドとスチレンとの
共重合体、3.3’−ジビニルビフェニルと4.4′−
ビス(2−アクリロイルオキシエチルオキシ)−2,2
’−ジフェニルプロパンとの共重合体等の樹脂材料から
なるレンズがあげられる。
これらのプラスチックレンズの表面を予め処理するため
に使用されるフェノール系化合物は、プラスチックレン
ズの表面を侵さないものであれば特に制限はなく、具体
的にはフェノール、0−メトキシフェノール、m−メト
キシフェノール、p−メトキシフェノール、0−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシ
レノール、2.4−キシレノール、2.5−キシレノー
ル、2.6−キシレノール、3.4−キシレノール、3
.5−キシレノール、p−ブロモフェノール、0−フェ
ニルフェノール、p−フェニルフェノール、m−フェニ
ルフェノール、0−ターシャリ−ブチルフェノール、m
−ターシャリ−ブチルフェノール、ζンターシャリーブ
チルフェノール、0−ターシャリ−アミルフェノール、
m−ターシャリ−アミルフェノール、p−ターシャリ−
アミルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、
サリチル酸、3.5−ジヒドロキシ安息香酸、2.2′
−ジヒドロキシビフェニル、3.3′−ジヒドロキシビ
フェニル、4.4′−ジヒドロキシビフェニル、2.3
′−ジヒドロキシビフェニル、2.4′−ジヒドロキシ
ビフェニルハイドロキノン、ビスフェノールA1ビスフ
エノールT1ビスフエノールS1キニザリン、アリザリ
ン、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、キナリザ
リン等があげられるが、これらの混合物およびフェノー
ル基以外の部分に化学修飾を施した誘導体、これらの混
合物がフェノール基以外の部分で結合したオリゴマーも
使用することができる。
フェノール系化合物の有機溶剤溶液を調整するために使
用される有機溶剤としては、フェノール系化合物を均一
に溶解するものであれば特に制限はないが、フェノール
系化合物の有機溶剤溶液を加熱状態で使用した場合、揮
発性の少ないものが好ましい。具体的には、エタノール
、トルエン、キシレン、セロソルブアセテート、エチル
セロソルブ、DMF、DMSO等かあげられる。
フェノール系化合物の有機溶剤溶液中のフェノール系化
合物の濃度は、0.01〜50モル%、好ましくは0.
01−10モル%である。フェノール系化合物の有機溶
剤溶液には、必要に応じてフェノール系化合物と実質的
に反応しないものであれば、フェノール系化合物の有機
溶剤溶液の性能を損なわない範囲内で各種分散剤、酸化
防止剤、安定剤、その他の添加剤を添加することができ
る。
プラスチックレンズを表面処理する際のフェノール系化
合物の有機溶剤溶液の温度は、25〜100℃、好まし
くは40〜80℃の範囲である。プラスチックレンズの
フェノール系化合物の有機溶剤溶液への浸漬時間は、5
秒〜1時間、好ましくは5秒〜15分の範囲である。ま
た、フェノール系化合物の有機溶剤溶液は、染色ムラを
より少なくするため、撹拌することが好ましい。このよ
うにフェノール系化合物の有機溶剤溶液で表面処理され
たプラスチックレンズは、次いで分散型染料水溶液中に
浸漬して染色を行なう。
本発明の方法で使用される分散型染料としては、例えば
ビスタブラックスブルー、ビスタブラックスイエロー0
1ビスタブラツクスレツド、ビスタブラックスグレー、
セイコーブラウンD1ダイヤコートグリーンD1ダイヤ
コートアンバーDにコングレーH等があげられる。これ
らの分散型染料には、必要に応じてニコンオルマ70、
セイコーブラックス等の染色助剤を配合してもよい。
分散型染料水溶液中の分散型染料の濃度は、0.05〜
2重量%の範囲が好ましい。また、必要に応じて使用さ
れる染色助剤の濃度は0.01〜2重−%の範囲が好ま
しい。表面処理されたプラスチックレンズの染色の温度
、時間は、染色の濃さにより変わるので一概には決めら
れないが、通常は50〜100℃の範囲で、5秒〜1時
間程度で所ヱの染色プラスチックレンズが得られる。分
散型染料水溶液は、染色の効果を向上させるために撹拌
するのが好ましい。
なお、プラスチックレンズの色調については、絵具の混
合と同様であり、前記の分散型染料を適当に混合するこ
とにより、好みの色調に染色することができる。
〔実 施 例〕
以下、実施例および比較例をあげて本発明をさらに詳細
に説明する。
なお、実施例および比較例において、染色ムラ、染色色
調および染色速度の評価は、下記の方法により測定した
(1)  染色ムラ セイコーブラウンD染料2gを11の蒸留水に溶解させ
、セイコー染色助剤2ccを加えた染色液を88℃に保
持したものに、−2Dレンズを5分間浸漬、染色したプ
ラスチックレンズの染色ムラを目視で観察し、下記の3
段階で評価した。
O・・・凸面を下にして、レンズを回転させてムラを見
い出せないもの。
△・・・凹面を下にして、レンズを回転させてムラを見
い出せないもの。
X・・・凹面を下にして、レンズを回転させてムラが見
い出せるもの。
(2)染色色調 上記(1)と同条件で染色したプラスチックレンズと、
これと同条件で染色したCR−39のレンズの色調を比
較して、下記の3段階で評価した。
O・・・CR−89からなるレンズの色調と区別できな
い。
Δ・・・CR−39からなるレンズの色調とやや異なる
X・・・CR−39からなるレンズの色調と明らかに異
なる。
(3)染色速度 上記(1)と同条件でプラスチックレンズを染色した場
合の透過率で評価した。
O・・・透過率70%以下まで染色できるもの。
△・・・透過率が70%より高く、80%まで染色でき
るもの。
X・・・透過率を80%より高く染色できるもの。
実施例 1 ポリスチレンからなる一2Dレンズを、フ工ノールの8
モル%トルエン溶液中に浸漬し、撹拌下、80℃で5分
間表面処理した後、アセトンの超音波洗浄器で洗浄した
。次いで、洗浄したポリスチレンレンズを前記(1)の
染色ムラの項に記載の染色方法に従って染色した。評価
結果を第1表に示した。
実施例 2〜7 第1表に示した樹脂材料からなるレンズ(−2Dレンズ
)を用い、フェノール系化合物の有機溶剤溶液および処
理条件を第1表に示したように変えた以外は、実施例1
と同様な方法で染色した。結果を第1表に示した。
比較例 1 実施例1において、ポリスチレンレンズの表面をフェノ
ールの8モル%トルエン溶液で処理しなかった以外は、
実施例1と同様な方法で染色した。
比較例 2 実施例1で使用した染色液に、0−フェニルフェノール
の8モル%DMF溶液fowlを加えた染色液を用いた
以外は、実施例1と同様にして染色した。結果を第1表
に示した。
第1表から明らかな如く、比較例1のフェノール系化合
物によって予め表面処理しないレンズにおいては、染色
ムラ、染色色調ともに、明らかに実用に適さないレベル
にあり、染色速度も、1時間染色した場合でも透過率が
70%程度であり、全く実用水準にない。また、フェノ
ール系化合物によって予め表面処理しないで、フェノー
ル系化合物を染色液に添加した染色液を用いてプラスチ
ックレンズを染色した比較例2においては、比較例1の
方法より、染色ムラ、染色速度は若干改良されるものの
、染色色調は十分満足すべきものではなく、商品として
価値を持たなかった。
これに対し、実施例1〜7のフェノール系化合物によっ
て前処理したレンズでは、染色ムラ、染色色調とも問題
なく、染色速度も、5分以内に透過率70%以下に染ま
るレベルにあり、実用水準に達している。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、従来の一般的な染色方法では染
色が困難なプラスチックレンズを、プラスチックレンズ
が有する本来の特性を阻害することなく、色調よく、均
一にムラなく、安定して染色することができる。本発明
によって得られるプラスチックレンズは、度付きまたは
度なしのサングラス眼鏡レンズ、ファッション眼鏡レン
ズとして有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. プラスチックレンズを分散型染料水溶液に浸漬して染色
    するに際し、予めプラスチックレンズの表面をフェノー
    ル系化合物の有機溶剤溶液で処理することを特徴とする
    プラスチックレンズの染色方法。
JP2049030A 1990-02-27 1990-02-27 プラスチックレンズの染色方法 Pending JPH03249617A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11279957A (ja) * 1998-01-05 1999-10-12 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 高屈折率樹脂の染色方法および該方法により染色された樹脂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11279957A (ja) * 1998-01-05 1999-10-12 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 高屈折率樹脂の染色方法および該方法により染色された樹脂

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