JPH03249129A - 高強度高靭性めっき鋼線の製造法 - Google Patents

高強度高靭性めっき鋼線の製造法

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JPH03249129A
JPH03249129A JP4820690A JP4820690A JPH03249129A JP H03249129 A JPH03249129 A JP H03249129A JP 4820690 A JP4820690 A JP 4820690A JP 4820690 A JP4820690 A JP 4820690A JP H03249129 A JPH03249129 A JP H03249129A
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JP
Japan
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steel wire
bluing
bending
temperature
wire
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JP4820690A
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English (en)
Inventor
Shoichi Ohashi
章一 大橋
Toshihiko Takahashi
高橋 稔彦
Itsuyuki Asano
浅野 厳之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、漁網ロープ用、送電線の補強用(AC3R用
)、あるいは海底光フアイバーケーブル補強用のワイヤ
ー等に使用される高張力のめっき鋼線に関するものであ
る。
(従来の技術) 漁網ローブ用ワイヤー等のめっき綱線においては、耐食
性に優れ・た亜鉛めっきあるいはアルミニウムめっきあ
るいはこれらの一方を含有する合金めっき鋼線が使用さ
れるが、最近の船舶の小型化、漁網の大型化に伴い、鋼
線の高張力化に対するニーズが高まっている。
このような要請に応えるために、多数の研究が精力的に
展開された結果、めっき鋼線の高張力化を図る上での最
大の課題は、鋼線の延性、特に延性の評価法の一つであ
る捻回試験において鋼線の長手方向に生ずる割れの発生
を抑制する技術を確立することであることが分かってき
た。
これに対し、WIRE JOURNAL INTERN
ATIONALの%’OLU?lB 161983年N
o、4のページ50には、鋼線を構成するパーライト組
織のセメンタイトラメラ間隔を適正な大きさに制御する
ことによって亜鉛めっき鋼線の捻回試験における長手方
向割れを抑制できることが記載されている。
また、特公昭60−26805号公報と特公昭60−2
6806号公報には、撚り加工伸線またばばね巻加工な
どの成形加工後に加工歪取りの為のブルーイング処理(
200〜400℃で20分間処理)を実施すると鋼線の
靭性が低下するので、捻回試験における長手方向の割れ
が問題となるが、伸線後あるいは伸線中の鋼線に特定条
件の矯直加工を施すことによって、この長手方向割れを
抑制できることが記載されている。
しかしながら、本発明者らの研究によればこれらの技術
をもってしても超高張力のめっき綱線、例えば5閣で1
90 Kgf/m+”以上、3閣で210Kgf/m”
以上、2mで250 Kgf/m”以上、0.5閣で3
40 Kgf/m”以上のめっき綱線の捻回試験におい
て長手方向割れの発生を抑制することはできない。
(発明が解決しようとする課B) 本発明は、漁網用、送電線の補強用あるいは海底光フア
イバーケーブル補強用ワイヤー等に使用される高張力の
めっき綱線の延性、特に捻回試験において長手方向に生
ずる割れの発生を抑制する技術を確立することを目的に
なされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、めっき鋼線の捻回試験における長手方向
の割れの発生を防止する技術について研究を進めた結果
、■めっきの後に伸線された鋼線に対し曲げ加工を加え
さらに引続いてブルーイング処理をすること、または■
めっきの後に伸線された鋼線に対して低温で曲げ加工を
加えさらに引続いてブルーイング処理をする事が割れの
発生を抑えるために極めて効果的であることを見い出し
た。
(作 用) 本発明はパテンティング等の熱処理を施し良好な伸線加
工性を付与し、更に引続き亜鉛めっきあるいはアルミニ
ウムめっきあるいはどちらか一方を含有する合金めっき
処理を施した後に伸線加工された鋼線を対象とするもの
である。従来のめっき鋼線製造においては、パテンティ
ング等の熱処理に引続き伸線加工した後にめっきを施す
のが一般的であった。しかし、溶融亜鉛・アルミニウム
合金等のめっき処理においては鋼線が高温に曝されるた
めに、伸線加工により向上した強度が、めっきラインを
通過する段階で大きく低下してしまい、高張力鋼線を製
造する工程としては極めて不合理なものであった。しか
し、本発明におけるようにパテンティング等の熱処理後
にめっき処理を行えば、強度の低下は非常に軽微であり
、その鋼線を伸線加工する事により極めて効率的に高張
力鋼線を製造する事が可能となる。第2図に(a)従来
工程とら)本発明との鋼線の引張強度の推移を対比して
示した。本発明により容易に例えば線径1.6IIm?
’ 260 Kgf/m” クラス0)tlJ’lAヲ
’AiFtル事が可能であることが分かる。
そこで本発明者らは、引続いて割れの発生を抑制するた
めの曲げ加工とブルーイング条件について定量的な検討
を重ねた。
第3図は、亜鉛・アルミニウム合金めっき後に伸線した
2 01 Kgf/go” 、237 Kgf/閣2お
よび 275 Kgf/m+”の強度を有する線径5閣
の鋼線を、種々の条件で曲げ加工し、更に150℃と 
350℃で60秒のブルーイング処理を施して、曲げ加
工条件が捻回特性に及ぼす効果を調べたものである。曲
げ加工は第1図に示すように5個以上のロールを有する
治具を用いて実施した0曲げ角度は各ロールの進行方向
及び上下方向の間隔を変えて制御した。○印は201 
Kgf/m”、Δ印は237 Kgf/+sm2、口印
は275Kgf/m*”の鋼線の結果で、0印は割れの
発生率が10%以下、無印は割れの発生率が10%超で
あることを示す。曲げ角度が10″〜45″の範囲に制
御され、さらにその後150℃でブルーイングされた時
にのみ割れの発生が抑制されることが分かる。
本発明者らは、さらに綱線の強度を180 Kgf/w
”から320Kgf/閣2、線径を0.6鵬から0、9
 tmまで広い範囲に変えて、曲げ加工条件が捻回試験
における縦割れの発生に及ぼす影響を検討した。加工後
のブルーイングは50℃から400℃で60秒とし、め
っきは450℃の亜鉛・アルミニウム合金浴に45秒浸
漬する条件で実施した。
その結果、鋼線の矯直加工における曲げ角度が10’〜
45′の範囲に制御され、ブルーイングを250℃以下
で行った時にすべての鋼線において割れが抑、制される
ことを見いだし、高張力めっき鋼線の捻回試験での縦割
れの抑制にたいする曲げ加工処理の有効性を確認した。
次に本発明者らは曲げ加工後に実施するブルーイングに
関して、その条件が亜鉛・アルミニウム合金めっき鋼線
の捻回試験時の縦割れの発生に及ぼす影響を調べた。
第4図は、亜鉛・アルミニウム合金めっき後伸線し、1
99Kgf/閣”、235Kgf/閣!および285K
gf/mzの強度を有する線径511fiの鋼線を、温
度を50℃から450℃1時間を2秒から10分の範囲
に変えてブルーイング処理し、ブルーイング条件が捻回
特性に及ぼす効果を調べた結果である。
なお、ブルーイングに先だって曲げ角度を20″と50
’で矯直加工した。O印は199にgf /mIz、Δ
印は235 Kgf/m++2、目印は285Kgf/
m”の鋼線の結果で、0印は割れの発生率が10%以下
、無印は割れの発生率が10%超であることを示す。
250℃以下の温度において、ブルーイング温度Tとブ
ルーイング時間tが、第1式 %式%(1) を満たし、さらに曲げ角度が20°の場合にのみ、捻回
試験において長手方向に生ずる割れの発生が顕著に抑制
されることが分かる。ここで、Tは絶対温度で示される
温度、tは時間で示されるブルーイング時間である。
本発明者らは、さらに鋼線の強度を180 Kgf/m
’から320 Kgf/m” 、鋼線の線径を0.6鵬
から9mまで広い範囲に変えて、捻回試験における割れ
の発生に及ぼすブルーイング条件の影響を検討した。な
おここでは18°と22°の曲げ加工をブルーイングの
前に実施した。
その結果、250℃以下の温度において、ブルーイング
温度とブルーイング時間が第1式の条件を満たすように
ブルーイングされ、またその前の曲げ加工で曲げ角度を
10°〜45°の範囲に採った場合には、すべての鋼線
において割れが著しく抑制されることを見い出した。
すなわち、高張力めっき鋼線の捻回試験での縦割れの発
生を防ぐにはめっきの後に伸線した後に、曲げ加工とブ
ルーイングを共に適正な条件で実施することが必要で、
この内の一方を実施しないかあるいは実施しても条件が
不適切な場合には縦割れの発生を抑制できない。
特公昭60−26805号公報と特公昭60−2680
6号公報においては、曲げ加工後にブルーイング処理が
行われているが、これは加工歪を取り除くための処理で
あり、しかも200〜400℃と高温で実施されるもの
である。それ故に250℃以下の低温で処理し、しかも
鋼線の延性を向上させるために行う本発明のブルーイン
グ処理とは本質的に意義を異にするものである。
更に本発明者らは、割れの発生を抑制するための曲げ角
度と曲げ加工中の鋼線温度及びブルーイング条件につい
て定量的な検討を重ねた。
第5図は、亜鉛・アルミニウム合金めっき後に伸線した
2 20 Kgf/ai”  257 Kgf/an”
および285 Kgf/+m++”の強度を有する線径
5閣の鋼線を、曲げ加工中の鋼線温度150℃と300
℃で種々の条件で曲げ加工し、更に150℃と350℃
で60秒のブルーイング処理を施して、曲げ加工条件が
捻回特性に及ぼす影響を調べたものである。曲げ加工は
第1図に示すように5個以上のロールを有する治具を用
いて実施した0曲げ角度は各ロールの進行方向及び上下
方向の間隔を変えて制御した。○印は220Kgf/閣
2、Δ印は257  Kgf/閣2、白印は285Kg
f/閣2の鋼線の結果で、目印は割れの発注率が10%
以下、無印は割れの発生率が10%超であることを示す
6曲げ加工中の鋼線温度が150℃で曲げ角度が10°
〜45″の範囲に制御され、さらにその後150℃でブ
ルーイングされた時にのみ割れの発生が抑制されること
が分かる。
本発明者らは、さらに鋼線の強度を190Kgf/閣2
から350 Kgf/yxn” 、線径を0.6 wr
から9閣まで広い範囲に変えて、曲げ加工条件が捻回試
験における縦割れの発生に及ぼす影響を検討した。加工
後のブルーイングは50℃から400℃で60秒とし、
めっきは450℃の亜鉛・アルミニウム合金浴に45秒
浸漬する条件で実施した。
その結果、銅線の矯直加工における加工中鋼線温度が2
50℃以下で、曲げ角度が10’〜45°の範囲に制御
され、ブルーイングを250℃以下で行った時にすべて
の鋼線において割れが抑制されることを見出し、高張力
めっき鋼線の捻回試験での縦割れ発生の抑制に対する曲
げ加工処理の有効性を確認した。
次に本発明者らは曲げ加工後に実施するブルーイングに
関して、その条件が亜鉛・アルミニウム合金めっき鋼線
の捻回試験時の縦割れの発生に及ぼす影響を調べた。
第6図は、亜鉛・アルミニウム合金めっき後伸線し 2
10 Kgf/閣” 、245 Kgf/m+”および
295  Kgf/鵬2の強度を有する線径5III1
1の鋼線を、温度を50℃から450℃1時間を5秒か
ら10分の範囲に変えてブルーイング処理し、ブルーイ
ング条件が捻回特性に及ぼす影響を調べた結果である。
なお、ブルーイングに先だって曲げ角度を20°と50
°、加工中の鋼線温度を150℃と300℃で曲げ加工
した。○印は210 Kgf/鰺2、Δ印は245 K
gf/m” 、 DEI]ハ295Kgf/m”の鋼線
の結果で、目印は割れの発生率が10%以下、無印は割
れの発生率が10%超であることを示す。
250℃以下の温度において、ブルーイング温度Tとブ
ルーイング時間tが、第2式 %式%(2) を満たし、さらに曲げ角度が20’及び加工中の鋼線温
度が150℃の場合にのみ、捻回試験において長手方向
に生ずる割れの発生が顕著に抑制されることが分かる。
ここで、Tは絶対温度で示されるブルーイング温度、t
は時間で示されるブルーイング時間である。
本発明者らは、さらに鋼線の強度を190 Kgf/鵬
2から350 Kgf/■2、鋼線の線径を0.6閣か
ら9閣まで広い範囲に変えて、捻回試験における割れの
発生に及ぼすブルーイング条件の効果を検討した。なお
ここでは曲げ角度18°と22°の曲げ加工をブルーイ
ングの前に実施した。
その結果、250℃以下の温度において、ブルーイング
温度とブルーイング時間が第2式の条件を満たすように
ブルーイングされ、またその前の曲げ加工で曲げ角度を
10″〜45″で加工中の鋼線温度が250℃以下の範
囲に採った場合には、すべての鋼線において割れが著し
く抑制されることを見い出した。
すなわち、高張力めっき鋼線の捻回試験での縦割れの発
生を防ぐにはめっきの後に伸線した後に、曲げ加工とブ
ルーイングを共に適正な条件で実施することが必要で、
この内の一方を実施しないかあるいは実施しても条件が
不適切な場合には縦割れの発生を抑制できない。
特公昭60−26805号公報と特公昭60−2680
6号公報記載の方法においては、曲げ加工後にブルーイ
ング処理が行われているが、これは加工歪を取り除くた
めの処理であり、しかも200〜400℃と高温で実施
されるものである。それ故に250℃以下の低温で処理
し、しかも鋼線の延性を向上させるために行う本発明の
ブルーイング処理とは本質的に意義を異にするものであ
る。
本発明は、めっき鋼線として使用される高炭素鋼の伸線
された鋼線に適用されるもので、鋼線の組成は特に規定
しないが、本発明がアルミニウムめっき鋼線の強度とし
て、線径7閤で170Kgf/m”以上、5閣で190
 Kgf/m”以上、3m+で210 Kgf/wn”
以上、2閣で250Kgf/m”以上、0.5 mT:
 340 Kgf/ wtn”以上で効果が大きいこと
から、鋼線の組成としてCO,75〜1.0%、Si 
 0.6〜2.0%、Mn0.3〜1.5%、を含有し
くその他強化元素としてCr  1%以下、Mo0.2
%以下、■ 0.3%以下、Ni1%以下の1種または
2種以上を含有することが望ましい。
これは次のような理由によるものである。すなわちC,
Si、 Mn+ Cr、 Mo、 V、 Niの添加範
囲が上に示した量より少ない場合には、伸線前の鋼線の
強度が低いので鋼線強度を高くするためには伸線加工度
を大きくすることが必要になる。ところが、伸線加工度
が大きくなると、引張り試験での延性が低下する。また
、これらの元素の添加範囲が上に示した上限値を越える
と、鋼線の延性に有害な組織、例えば初析セメンタイト
が現れ、同じく引張り試験での延性が低下するためであ
る。
以下に実施例を示して本発明の効果を更に詳しく説明す
る。
実施例I C0,88%、Si  1.20%、Mn0.50%、
Cr0.30%を含有する線径7■の鋼線を、パテンテ
ィング熱処理に引続き650℃の溶融アルミニウム・シ
リコン合金(A! 91%、Si  9%を含有する合
金)に10秒浸漬してアルミニウム・シリコン合金めっ
きした後、線径2閣迄伸線し255Kgf/閣2の強度
を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工とブルーイ
ング処理を施した。この鋼線を捻回試験し、割れの発生
と曲げ加工条件の関係を調べた。
第1表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10°〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+ j!ogt ) <9000を満足する条件で行え
ば割れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例2 C0,87%、Si1.27%、Mn0.90%、Vo
、05%、Nto、14%、jVo、029%、NbO
,010%を含有する線径13閤の鋼線を、パテンティ
ング熱処理に引続き450℃の溶融亜鉛に45秒浸漬し
て亜鉛めっきした後、線径1mまで伸線した201Kg
f/■2を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工と
ブルーイング処理を加えた。
第2表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10’〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+ logt ) <9000を満足する条件で行えば
割れの発生が抑制出来る事が示されている。
実施例3 C0,93%、Si0.21%、Mn0.30%、Cr
0.22%を含有する線径7+wの鋼線を、パテンティ
ング熱処理に引続き430℃のアルミニウム・亜鉛マグ
ネシウム合金溶融浴(A74.5% Zn95.4% 
Mg0.1%を含有する合金)に10秒浸漬してアルミ
ニウム・亜鉛・マグネシウム合金めっきした後、線径2
11I11まで伸線した2 38 Kgf/mn”を有
する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工とブルーイング
熱処理を加えた。
第3表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10°〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+ logt ) <9000を満足する条件で行えば
割れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例4 C0,82%、Si0.55%、Mn0.31%、Cr
0.32%を含有する線径13mの鋼線をパテンティン
グ熱処理に引続き430℃のアルミニウム・亜鉛・シリ
コン合金溶融浴(AZ55.0%。
Zn  43.5%、Si1.5%を含有する合金)に
40秒浸漬してアルミニウム・亜鉛・シリコン合金めっ
きした後、線径5閣まで伸線した230にgf/sm”
を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工とブルーイ
ング熱処理を加えた。
第4表はこのamの捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10’〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+logt ) <9000を満足する条件で行えば割
れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例5 C0,95%、Si0.60%、Mn0.30%、Cr
O,50%、A70.036%を含有する線径13鵬の
鋼線をパテンティング熱処理に引続き、450℃のアル
ミニウム・亜鉛・錫合金溶融浴(AJ 15%、Zn8
4.5%、Sn0.5%を含有する合金)に45秒浸し
てアルミニウム・亜鉛・錫合金めっきした後、線径5m
まで伸線し258 Kgf/1m”を有する鋼線を製造
し、その鋼線に曲げ加工とブルーイング熱処理を加えた
第5表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10°〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+ j2ogt ) <9000を満足する条件で行え
ば割れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例6 C0,81%、Si1.48%、Mn0.78%、Cr
0.10%、A70.036%を含有する線径7閣の鋼
線をパテンティング熱処理に引続き、430℃のアルミ
ニウム・亜鉛・ナトリウム合金溶融浴(A13.5%、
Zn95.0%、Na  1.5%を含有する合金)に
45秒浸してアルミニウム・亜鉛・ナトリウム合金めっ
きした後、線径3IIfl+まで伸線し、205Kgf
/m”を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工とブ
ルーイング熱処理を加えた。
第6表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10’〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+ 1.og t ) <9000を満足する条件で行
えば割れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例7 C0,92%、Si0.24%、Mn0.50%、Cr
0.10%を含有する線径7閣の銅線をパテンティング
熱処理に引続き、430℃のアルミニウム・亜鉛・マグ
ネシウム・シリコン合金溶融浴(A74.5%、Zn9
3.9%、M2O,1%、 Si1.5%を含有する合
金)に40秒浸漬してアルミニウム・亜鉛・マグネシウ
ム・シリコン合金めっき処理をした後、線径2閣まで伸
線し200Kgf/閣2を有する鋼線を製造し、曲げ加
工とブルーイング熱処理を加えた。
第7表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を曲げ角度10°〜45°の範囲で施
し、かつブルーイング処理を250℃以下でT (20
+Ilogt ) <9000を満足する条件で行えば
割れの発生が抑制出来ることが示されている。
実施例8 C0,88%、Si1.20%、Mn0.50%、Cr
0.30%を含有する線径7mの鋼線を、パテンティン
グ熱処理に引続き650℃の溶融アルミニウム・シリコ
ン合金(M 91% St  9%を含有する合金)に
10秒浸漬してアルミニウム・シリコン合金めっきした
後、線径1.3固迄伸線し340Kgf/m”の強度を
有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工中の鋼線温度
を制御するために水冷ロールによる曲げ加工とブルーイ
ング処理を施した。この鋼線を捻回試験し、割れの発生
と曲げ加工条件の関係を調べた。
第8表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を加工中の鋼線温度が250℃以下で
曲げ角度10’〜45°の範囲で施し、かつブルーイン
グ処理を250℃以下でT(10+ II ogt)<
4100を満足する条件で行えば割れの発生が抑制出来
ることが示されている。
実施例9 C0,87%、Si1.27%、MnO,90%、Vo
、05%、NiO,14%、Ar1.029%、Nb0
.010%を含有する線径13閣の鋼線をパテンティン
グ熱処理に引続き、450℃の溶融亜鉛に45秒浸漬し
て亜鉛めっきした後、線径4mまで伸線した2 50 
Kgf/m”を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加
工中の鋼線温度を制御するために鋼線にエアーを吹き付
けながら曲げ加工を加え、さらに引続きブルーイング処
理を施した。
第9表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲げ
加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもので
ある。
繰り返し曲げ加工を加工中の鋼線温度が250℃以下で
曲げ角度10°〜45″の範囲で施し、かつブルーイン
グ処理を250℃以下でT(10+l ogt)<41
00を満足する条件で行えば割れの発生が抑制出来るこ
とが示されている。
実施例10 C0,93%、Si0.21%、Mn0.30%、Cr
O,22%を含有する線径10Mの鋼線をパテンティン
グ熱処理に引続き、430℃のアルミニウム・亜鉛・マ
グネシウム合金溶融浴(A74.5%、 Zn 95.
4%、Mg0.1%を含有する合金)に10秒浸漬して
アルミニウム・亜鉛・マグネシウム合金めっきした後、
線径2閣まで伸線した2 78 Kgf/mn”を有す
る鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工中の鋼線温度を制
御するために温度制御した油浴に曲げ加工装置を浸漬し
曲げ加工を行い、引続きブルーイング熱処理を加えた。
第10表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲
げ加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもの
である。
繰り返し曲げ加工を加工中の鋼線温度が250℃以下で
曲げ角度10°〜45″の範囲で施し、かつブルーイン
グ処理を250℃以下でT(10+ l ogt)<4
100を満足する条件で行えば割れの発生が抑制出来る
ことが示されている。
実施例1I C0,82%、Si0.55%、Mn0.31%、Cr
0.32%を含有する線径13m+の鋼線をパテンティ
ング熱処理に引続き、430℃のアルミニウム・亜鉛・
シリコン合金溶融浴(A755.0%。
Zn  43.5%、Si1.5%を含有する合金)に
40秒浸漬してアルミニウム・亜鉛・シリコン合金めっ
きした後、線径3閣まで伸線した290Kgf/m+”
を有する鋼線を製造し、その鋼線に曲げ加工中の鋼線温
度を制御するために加工引き抜き速度と曲げ角度を制御
しながら曲げ加工行った後ブルーイング熱処理を加えた
第11表はこの鋼線の捻回試験における割れの発生と曲
げ加工及びブルーイング温度、時間の関係を示したもの
である。
繰り返し曲げ加工を加工中の鋼線温度が250℃以下で
曲げ角度10°〜45′の範囲で施し、かつブルーイン
グ処理を250℃以下でT(10+12 ogt)<4
100を満足する条件で行えば割れの発生が抑制出来る
ことが示されている。
(発明の効果) 以上に詳しく説明したように、めっきした後に伸線した
めっき鋼線に曲げ加工を施し、さらに引続いて特定条件
のブルーイング処理をすることによって、あるいは、め
っきした後に伸線しためっき綱線に鋼線温度を制御しな
がら曲げ加工を施し、さらに引続いて特定条件のブルー
イング処理をすることによって、捻回試験において縦割
れが発生しない延性に優れた高張力めっき鋼線を製造す
ることが可能で、産業上の価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼線に曲げ加工を施す治具の説明図、第2図は
従来の工程と本発明の工程における鋼線の引張強度の推
移の比較図、第3図はめっき鋼線の捻回試験における縦
割れの発生に及ぼすめっき・伸線後の曲げ加工とブルー
イング条件の影響を示す図、第4図はめっき綱線の捻回
試験における縦割れの発生に及ぼすめっき・伸線後の曲
げ加工とブルーイング条件の影響を示す図、第5図はめ
っき綱線の捻回試験における縦割れの発生に及ぼすめつ
き・伸線後の曲げ加工の曲げ角度と曲げ加工中の鋼線温
度及びブルーイング条件の影響を示す図、第6図はめっ
き鋼線の捻回試験における縦割れの発生に及ぼすめっき
・伸線後の曲げ加工の曲げ角度と加工中の鋼線温度及び
ブルーイング条件の影響を示す図である。 第 2図 (b) 第3図 鹸ヂ倉度 (°) 第 4図 ブルーイレグ温度 (℃) 第5図 曲1rfI4度(°) 第6図 フ゛ルーイ〉ブ’M(t)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱処理に続き亜鉛めっきまたはアルミニウムめっ
    きまたはこれらの少なくとも一方を含有する合金めっき
    処理を行い、その後に伸線した鋼線を複数個のロール間
    を曲げ角度10°〜45°で通過させた後250℃以下
    の温度で T(20+logt)<9000 なる関係を満足するようにブルーイング処理することを
    特徴とする耐食性に優れた高強度高靭性めっき鋼線の製
    造法。 (T:絶対温度で表示されるブルーイング温度、t:時
    間で表示されるブルーイング時間)
  2. (2)熱処理に続き亜鉛めっきまたはアルミニウムめっ
    きまたはこれらの少なくとも一方を含有する合金めっき
    処理を行い、その後に伸線した鋼線を鋼線温度250℃
    以下で複数個のロール間を曲げ角度10°〜45°で通
    過させた後250℃以下の温度で T(10+logt)<4100 なる関係を満足するようにブルーイング処理することを
    特徴とする耐食性に優れた高強度高靭性めっき鋼線の製
    造法。 (T:絶対温度で表示されるブルーイング温度、t:時
    間で表示されるブルーイング時間)
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