JPH03249066A - 糸移動規制部材を備えた巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野］ 本発明は、自動ワインダ等において精紡ボビンの糸を巻
き取ってパッケージを形成する巻取装置に用いる糸移動
規制部材に関する。

（従来の技術］ 従来、自動ワインダは第８図に示すように、精紡ボビン
４１からの糸をテンサー４２に導き、所定のテンション
を付与してヤーントラップ４３の開口の前を通り、スラ
ブキャッチャ４４の溝４５内を通って、綾捩り溝４６を
形成したドラム４７で案内され、回転するドラム４７に
圧接して回転するパッケージ４８に巻き取られる。スラ
ブキャッチャ４４においては、溝４５内を通る糸のけば
の状態や糸むらを常時検出すると共に糸切れも検出し、
糸切れ時にはユニットを停止することも行っている６即
ち、スラブキャッチャは静電容量等を検出し電圧に変換
した、第７図に示されるような糸むら信号を得、この糸
むら信号を処理して糸の走行の有無を示すものとしてワ
インダ側にＦＷ信号を出力する。ワインダ側は巻取り中
にＦＷ信号がＯＦＦになると巻取りを停止している。

［発明が解決しようとする課題］ このような従来の装置においては、ドラム４７とパッケ
ージ４８間で糸切れを生じた際には、糸５０の糸切れ端
部５１はドラム４７の綾振り溝４６内においてふらふら
する。本来ならば糸切れによって糸が走行していない時
には５けばや糸むらの走行によって生じるＦＷ信号は生
じないはずであり、それにより糸切れを検出できるはず
であるが、糸端は上記のように振れるばかりでなく、綾
振り溝にガイドされて大きく横振れを生じる。しかも糸
切れによってスラブキャッチャ４３の開口部分を走行す
る糸にはテンションがかかっていないので、ヤーントラ
ップ４３の開口に作用する吸引圧力を受けて開口から引
き込まれようとし、また開口から離れる挙動を繰り返す
。その結果、糸５０に対して糸の走行方向の振動も与え
る。

これらの結果、第７図に示すように、時刻ｔ１において
糸切れを生じているにもかかわらず、スラブキャッチャ
４４からは糸走行時と同様にＦＷ信号が出力され、直ち
に糸切れを検出することができなかった。そのためドラ
ムに糸が巻き付き、再起動時にドラムの清掃等多くの手
数を要する欠点があった。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、従来のものの上記欠点を解消するため、ボビ
ンからの糸をヤーントラップ開口全面、スラブキャッチ
ャのガイド溝を各々通した後、ｌａ振りドラムで駆動さ
れるパッケージに巻き取る装置において、前記スラブキ
ャッチャの近傍に糸移動規制部材を設け、ドラム近傍で
糸切れを生じた時にもスラブキャッチャで確実に糸切れ
を検出するようにしたものである。

〔作　用〕

本発明は上記のように構成したので、ドラム近傍で糸切
れを生じた時の糸端部の振動をスラブキャッチャに与え
ることがなく、またヤーントラップの開口に糸が引き込
まれることによる糸の振動を防止し、糸の移動を規制す
る。

〔実　施　例〕

本発明の実施例を第１図〜第６図に基づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように、本発明のユニットの構
成は前記従来のものと同様であり、精紡ボビン１からの
糸はテンサー２で所定のテンションを付与されつつ、ヤ
ーントラップ３の開口３３の前を通り、スラブキャッチ
ャ４の溝５内を通って、綾振り溝６を形成したドラム７
でガイドされ、回転するドラム７に圧接して回転するパ
ッケージ８に巻き取られる。

一方、第３図及び第４図に示すように、スラブキャッチ
ャ４の上面開口１０には第１ガイド１１及び第２ガイド
１２を固定する。第１ガイド１１のガイド端１３はスラ
ブキャッチャ４の溝５の上側開口１４の上部に位置させ
、固定部１５に設けた通孔】６にねじ１７を挿通し、ス
ラブキャッチャ４にねじ込む等の手段によって固定する
。そして、第１ガイド１１のガイド端１３は第２ガイド
１２のガイド端２１に当接するように、相互に重なりを
有するか少なくともガイド端２１の直上に配置し、その
位置で第２ガイド１２の通孔２２にねじ２３を挿通して
スラブキャッチャ４にねじ込む等の手段によって固定す
る。実験によると上記ガイド端の重なりは０〜０．５ｍ
ｍが適切である。第１ガイド１１及び第２ガイド１２に
は、ガイド溝５の側部開口３０側に糸２０を案内するた
めの案内曲面３１及び３２を設ける。

一方ヤーントラップ３の開口３３の直上に、開口３３内
に糸２０が引き込まれにくくするためのガイド板３５を
設ける。

また、上記ガイド板に代えて第５図に示すような断面Ω
字形をなす糸移動規制ガイド３６を設けても良い。糸移
動規制ガイド３６は糸挿入開口３７を有し、これに連接
して糸挟持部３８を設け、更に糸挟持部３８に連続して
断面Ｕ形の弾性部３９を形成する。

そして矢印方向から糸挿入開口３７を経て糸挟持部３８
に糸を挿入し、糸挟持部３８で糸を軽く挾むので、糸に
ほとんど張力を与えない。

これらの第１ガイド、第２ガイド及びガイド板または糸
移動規制ガイドはスラブキャッチャの近傍に設け、糸移
動規制部材を構成する。

上記構成において、糸２０の通常巻取時には、スラブキ
ャッチャ４のガイド溝５を通る糸２０は、第１ガイド１
１及び第２ガイド１２との接触により横振れは防止され
るものの、糸の走行によってけばや糸むらにより、糸む
ら信号は、第６図の時刻ｔ１までのようになる。そのよ
うな状態から時刻ｔ１においてドラム７とパッケージ８
間で糸切れを生じると、ドラムの綾振り溝６によって振
られる横方向の振動や、糸端のばたつきによる振動は、
第１ガイド１１と第２ガイド１２のガイド端１３．２１
で押さえられ、ガイド溝５内の糸２０には影響を与えな
い。

しかも糸切れによってテンションのなくなった糸がヤー
ントラップ３の開口３３に引き込まれようとするのを、
ガイド板３５または糸移動規制ガイドによって防止する
ため、ヤーントラップ３に引き込まれたり出たりするこ
とによる糸の進行方向への振動も防止する。その結果、
スラブキャッチャ４から出力されるＦＷ信号はＯＦＦと
なるので、直ちに糸切れであることを検出しユニットを
停止させる。

［発明の効果］ 本発明は、以上のように構成し作用するので、ドラムと
パッケージ間で糸切れを生じた時においても、スラブキ
ャッチャを通る糸に横方向の振動及び走行方向の振動を
与えることがないので、スラブキャッチャにより糸切れ
状態を検出することができ、ユニットを直ちに停止する
ことができる。

そのためドラムに糸が巻き付くことがなくなり、糸切れ
後の再起動が容易となる。

この結果、糸種が綿４０番手、糸速が１，０００ｍ／分
、テンションが２３ｇで糸を巻き取る時、従来の装置で
は、４〜８回／６０錘／８時間の糸のドラム巻付き頻度
があったのにに対し、本考案の糸移動規制部材において
は、０〜１回／６０錘／８時間の糸のドラム巻付き頻度
に減少した。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の実施例を示し、第１図はユニ
ットの概要を示す側面図、第２図は同正面図、第３図は
スラブキャッチャに設ける糸ガイドの取付は状態の断面
図、第４図はその上面図、第５図は本発明のスラブキャ
ッチャの下方近傍に設けた糸移動規制ガイドの斜視図、
第６図は本発明の糸ガイドを用いた際の糸むら信号を示
すグラフ、第７図は従来のユニットにおける糸むら信号
を示すグラフ、第８図は従来のユニットの概要を示す正
面図である。 ３・・・ヤーントラップ ６・・・綾振り溝 ８・・・パッケージ １２・・・第２ガイド ２０・・・糸 ４・・・スラブキャッチャ ７・・・ドラム １１・・・第１ガイド １３．２１・・・ガイド端 ３５・・・ガイド板 ３６・・・糸移動規制ガイド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ボビンからの糸をヤーントラップ開口全面とスラブキ
   ャッチャのガイド溝を各々通した後、綾振りドラムで駆
   動されるパッケージに巻き取る装置において、前記スラ
   ブキャッチャの近傍に糸移動規制部材を設けたことを特
   徴とする巻取装置。