JP2000303267A - 多重撚糸機 - Google Patents

多重撚糸機

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JP2000303267A
JP2000303267A JP11117058A JP11705899A JP2000303267A JP 2000303267 A JP2000303267 A JP 2000303267A JP 11117058 A JP11117058 A JP 11117058A JP 11705899 A JP11705899 A JP 11705899A JP 2000303267 A JP2000303267 A JP 2000303267A
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yarn
detector
feed roller
feeler
winding
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Masaru Yamazaki
優 山崎
Takao Toyoshima
隆夫 豊島
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の多重撚糸機においては、フィードロー
ラの上流側に糸検出器(フィーラー)を設けて糸切れを
検出していたので、例えば、フィードローラより下流側
の巻取装置にて糸切れが発生したとしても、常に回転駆
動されているフィードローラに依然として糸が巻き取ら
れることとなって、該フィードローラの上流側に配置し
たフィーラーでは糸切れを検出できないことがあった。 【解決手段】 フィードローラ8の下流側にフィーラー
12を設け、該フィーラー12により、その直ぐ上流に
あるフィードローラ8の糸離脱点と、直ぐ下流にある巻
取装置13の糸進入点との間で糸が屈曲するようにし、
該フィーラー12の検出部12aを、上方が開放された
略U字状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドル装置に
てパッケージから解舒した糸に多数回撚りをかけ、撚り
をかけた糸をフィードローラにより巻取装置側へ送出
し、該巻取装置により巻き取る多重撚糸機における、糸
切れを検出するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スピンドル装置が一回転する
間に、パッケージから解舒された糸に多数回撚りをかけ
る多重撚糸機は知られている。この多重撚糸機において
は、糸検出器(以降フィーラーと記載する)を、フィー
ドローラと該フィードローラーの上流側に位置するバル
ーンガイドとの間に設けて、該フィーラーにより糸切れ
を検出するように構成していた。即ち、フィーラー内を
糸が通過している場合には糸切れは発生しておらず、フ
ィーラー内を糸が通過しなくなると糸切れが発生したと
判断することで糸切れの検出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
フィードローラの上流側にフィーラーを設けて糸切れを
検出するように構成した場合、例えば、フィードローラ
より下流側に配置される巻取装置において糸切れが発生
したとしても、常に回転駆動されているフィードローラ
に依然として糸が巻き取られることとなって、該フィー
ドローラの上流側に配置したフィーラーでは糸切れを検
出できないことがあった。そこで、本発明においては、
多重撚糸機の糸切れを確実に検出することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、多重撚糸機に
おける以上のような課題を解決すべく、次のような手段
を用いるものである。即ち、請求項1においては、スピ
ンドル装置と、フィードローラと、巻取装置とを備え、
該スピンドル装置にて撚りをかけた糸を、フィードロー
ラにより巻取装置側へ送出し、該巻取装置により巻き取
る多重撚糸機において、該フィードローラの下流側に糸
検出器を設け、該糸検出器により、その直ぐ上流にある
部材の糸離脱点と直ぐ下流にある部材の糸進入点との間
で糸が屈曲するようにした。
【0005】また、請求項2においては、前記糸検出器
の糸通路は、上方が開放された略U字状をなしている。
【0006】また、請求項3においては、前記糸検出器
の糸通路内の糸走行方向に対する略垂直方向にガイド面
を有するとともに、ガイド面上に摺接した糸を糸検出器
の糸通路に案内するように該ガイド面を傾斜させて構成
したガイド部材を、該糸検出器に近接して設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の多重撚糸機を示す全体
概略図、図2はフィードローラの下流側に配設したフィ
ーラー及びその周辺部を示す側面図、図3は同じく正面
図、図4はバンチ巻き動作開始時の糸の状態を示す平面
図である。
【0008】本発明の多重撚糸機の概略構成について説
明する。図1において、本多重撚糸機は各錘毎にスピン
ドルモータを備えた単錘駆動型に構成され、該多重撚糸
機のスピンドル上には給糸パッケージ2が静止状に支持
され、給糸パッケージ2から解舒された糸Yはトップキ
ャップ3からスピンドル1内に導かれて所定の張力の下
で撚りが加えられ、下部のストレージディスク4から外
部に引き出されるように構成している。該糸Yはロータ
リディスク5とスネルワイヤ6との間でバルーンを形成
し、ガイドローラ7を介してフィードローラ8により上
方へ送出され、該フィードローラ8の下流側に配置され
た巻取装置13へ導かれる。巻取装置13はクレードル
アーム9、駆動ドラム10、ボビン11aに糸Yを巻き
取った巻取パッケージ11、及びトラバースガイド15
等により構成され、該巻取装置13へ導かれた糸Yは、
クレードルアーム9に支持され駆動ドラム10に接触し
て回転する巻取パッケージ11に、トラバースガイド1
5により左右方向にトラバースされながら巻き取られ
る。
【0009】前記フィードローラ8と巻取装置13との
間の糸道には糸Yの糸切れを検出するための糸検出器
(以降フィーラーと記載する)12が設けられ、該フィ
ーラー12により糸切れを検出すると、検出信号がコン
トローラー14に入力されてスピンドル1の回転を停止
するとともに、巻取パッケージ11をリフトアップして
巻き取りを停止するように構成している。また、本多重
撚糸機は一つの大型の給糸パッケージ2、又は複数段に
積み重ねた給糸パッケージ2から、複数の巻取パッケー
ジを形成する小割り用の多重撚糸機に構成している。
【0010】次に、フィーラー12及びその周辺部の構
成について説明する。図2、図3に示すように、前記ガ
イドローラ7とフィードローラ8との間には、ブラケッ
ト25に取り付けられたクランプカッター21及びテン
ションローラー22が配設されている。該クランプカッ
ター21は左右一対のクランプ片21a・21aを有
し、該クランプ片21a・21aは開閉可能に構成され
ている。該クランプ片21a・21a間には糸Yが通過
しており、クランプ片21a・21aを閉じると糸Yを
把持するように構成している。また、クランプカッター
21の上流側及び下流側には、糸Yをガイドしてクラン
プ片21a・21a間に通過させる糸ガイド31・32
が配設されている。テンションローラー22は、ブラケ
ット25に形成された長孔25a内を摺動可能に取り付
けられ、該テンションローラー22を該長孔25a内を
摺動させることで、フィードローラ8により巻取装置1
3側へ送出される糸Yの張力を調節することができるよ
うに構成している。
【0011】フィードローラ8の外周部には、糸Yが巻
回される溝部8aが全周に渡って形成されており、該溝
部8a内には左右交互に多数の係止片33・33・・・
が固設され、左右の係止片33・33・・・は略中央部
で互いにオーバーラップしている。そして、フィードロ
ーラ8の溝部8aに巻回された糸Yは、該係止片33・
33・・・に係止され、該係止片33・33・・・と糸
Yとの間の摩擦力により所定の張力で巻取装置13側へ
送出される。この場合、フィードローラ8の上流側はロ
ータリディスク5とスネルワイヤ6との間で形成される
バルーンにより糸Yの張力が高くなっているが、該フィ
ードローラ8は係止片33・33・・・と糸Yとの間の
摩擦力により該糸Yを下流側へ送出するので、適正な張
力で糸Yを送出するとともに巻取装置13で巻き取るこ
とが可能となっている。また、前記テンションローラー
22を長孔25a内で摺動させて、糸Yのフィードロー
ラ8への巻回長さを変え前記摩擦力を変化させること
で、前述の如く該フィードローラ8より下流側の糸Yの
張力を調節することができる。
【0012】また、本多重撚糸機においては、フィード
ローラ8の下流側には、オイリングローラ34及び内部
にオイルを貯留したオイルング室35等により構成され
るオイリング装置23が配設されている。回転駆動され
るオイリングローラ34の外周には、ローラ軸方向にト
ラバースされる糸Yが当接している。また、オイリング
ローラ34の下部はオイルング室35に貯留されたオイ
ルに浸漬されており、該オイリングローラ34の回転に
よって該オイリングローラ34の外周全域にオイルが付
着する。そして、オイリングローラ34の外周に当接し
ながら巻取装置13の巻取パッケージ11に巻き取られ
る糸Yには、オイリングローラ34からオイル分が付与
されることとなっている。このように、糸Yにオイル分
を付与することにより、該糸Yのすべりが良くなって、
糸Yを巻き取った巻取パッケージ11の解舒性が良くな
るとともに、糸Yの製織性を向上することができる。
【0013】フィードローラ8とオイリング装置23と
の間には、糸切れを検出するための前記フィーラー12
が配設されている。フィーラー12の上端部は切り欠か
れて、上方が開放された略U字状の検出部12aを形成
しており、該検出部(糸通路)12aは例えばセラミッ
クスにより構成されている。該フィーラー12は静電式
センサ又は光電式センサに構成されており、例えば静電
式センサに構成した場合は、糸Yが検出部12aに当接
しながら該検出部12a内を摺動する際に発生して帯電
した静電気を検出することで糸Yの通過を検知し、逆
に、検出部12aにて静電気を検出することができない
場合には、該検出部12a内を糸Yが通過していないと
判断するようにしている。また、光電式センサに構成し
た場合は、検出部12a内で糸Yが通過する糸道を挟む
ようにして、トラバース方向に発光素子と受光素子とを
対向して配置し、発光素子から発せられる光の受光素子
での受光レベルの差により糸Yの通過・不通過を判断す
るようにしている。
【0014】また、該フィーラー12における糸Yの糸
通路となる検出部12aの底面12bは、フィードロー
ラ8の糸離脱点aと、巻取装置13の糸進入点となるト
ラバースガイド15によるガイド点bとを結んだ平面よ
りも上方に配置されている。また、本例の如く、オイリ
ング装置23を設けた多重撚糸機においては、さらに、
前記糸離脱点aと、オイリングローラ34の糸Yとの当
接点cとを結んだ平面よりも上方に検出部12aの底面
12bを配置している。このように、検出部12aの底
面12bを直ぐ上流にある部材の糸離脱点と、直ぐ下流
にある部材の糸進入点とを結んだ平面よりも上方に配置
することで、その底面12bにおいて糸Yが屈曲し、ト
ラバースガイド15により左右にトラバースされながら
該検出部12a内を通過する糸Yが、該検出部12aの
壁面、特に底面12bに確実に摺接しながら走行するよ
うに構成している。これにより、フィーラー12の糸通
路である検出部12a内での糸道が安定し、フィーラー
12による糸切れの検出精度が向上するので、フィーラ
ー12を静電式センサに構成した場合、及び光電式セン
サに構成した場合の両方の場合で糸切れを確実に検出す
ることができる。さらに、検出部12aは上方が開放さ
れた略U字状に形成されているため、上方から検出部1
2aに対する糸セットを容易に行うことができ、例えば
検出部を一側方を開放したコ字状に形成した場合の如
く、底面12bに摺接しながら左右に往復運動する糸Y
が検出範囲から外れることがなく、より確実に糸切れの
検出を行うことができる。
【0015】そして、例えば、フィードローラ8の下流
側で糸Yに糸切れが発生した場合には、フィーラー12
の検出部12a内を糸Yが摺動しなくなって該検出部1
2aにより糸切れが検出され、検出部12aからの検出
信号がコントローラー14に入力される。コントローラ
ー14に検出信号が入力されると、スピンドル装置及び
巻取装置13に信号が出力されて、スピンドルモータが
停止してスピンドル1が回転を停止するとともに、巻取
パッケージ11をリフトアップして巻き取りを停止する
ように構成している。
【0016】この場合、駆動ドラム10及びフィードロ
ーラ8はラインシャフトにより常時回転しているので、
フィーラー12により糸切れを検出して直ちにスピンド
ル1の回転を停止したとしても、フィードローラ8の回
転により該フィードローラ8へ糸Yが巻き込まれて、給
糸パッケージ2から糸Yが引き出されてしまうことにな
る。従って、フィーラー12により糸切れを検出した場
合には、前記クランプカッター21のクランプ片21a
・21aを閉じて糸Yを把持し、フィードローラ8の巻
き取りによる張力で、該フィーラー12とクランプ片2
1a・21aとの間で該糸Yを切断するようにしてい
る。
【0017】逆に、糸切れがフィードローラ8の上流側
で発生した場合には、糸切れが発生した部分よりも下流
側の糸Yがフィーラー12を通過してしまえば糸切れが
検出され、スピンドル1が回転を停止するとともに、巻
取パッケージ11による巻き取りが停止される。また、
糸切れが発生した部分よりも下流側の糸Yが巻取パッケ
ージ11に巻き取られてしまえば、それ以上給糸パッケ
ージ2から糸Yが引き出されてしまうことはないが、先
述のようにクランプカッター21で糸Yを把持して切断
するように構成してもよい。
【0018】また、本多重撚糸機においては、糸Yの巻
き取り速度としての駆動ドラム10の回転速度と、巻き
取り時間としてのフィーラー12による糸Yの通過の検
知時間とにより、糸Yの巻取量を計測する定長機能が備
えられている。そして、巻取パッケージ11が満巻にな
る等、巻取量が定長に達すると、前述の糸切れが発生し
た場合の如く、スピンドル1の回転を停止し、巻取パッ
ケージ11をリフトアップして巻き取りを停止するとと
もに、クランプカッター21により糸Yを把持して切断
するようにしている。
【0019】このように、フィーラー12をフィードロ
ーラ8の下流側に設けることにより、糸切れがフィーラ
ー12の上流側で発生した場合、及び下流側で発生した
場合の何れの場合でも検出することができ、多重撚糸機
における糸切れを確実に検出することができる。そし
て、該フィーラー12を静電式センサに構成した場合に
は、トラバースにより検出部12a内で周期的に左右移
動する糸Yを確実に検出することができ、該フィーラー
12を光電式センサに構成した場合のように、風綿等に
よる検出部の汚れにより検出感度が低下することがな
い。また、フィーラー12を静電式センサに構成した場
合には、該フィーラー12の近傍に帯電しやすいものが
あると検出精度が低下する可能性があるため、フィーラ
ー12を帯電しやすいものからある程度離して配置する
必要があるが、フィーラー12を光電式センサに構成し
た場合は、周囲の静電気の影響を受けないためこのよう
な配置位置の制限を受けることがなく、任意位置に配置
することが可能となる。
【0020】また、フィーラー12の下流側には、ガイ
ド板26が近接して設けられている。該ガイド板26は
前記ブラケット25に固設され、フィーラー12はガイ
ド板26にビス等で取り付けられている。ガイド板26
の上端には、フィーラー12の検出部12aにおける糸
走行方向に対する略垂直方向にガイド面26a・26a
が形成されており、該ガイド板26上端部におけるフィ
ーラー12の検出部12aの位置に対応する部分は、糸
Yが通過可能なように切り欠かれて通路部26bが形成
されている。ガイド面26a・26aは通路部26bの
左右両側に配置され、左右のガイド面26a・26aは
外側から左右略中央の通路部26bへ向かって下方へ傾
斜している。また、左右のガイド面26a・26aはフ
ィーラー12の検出部12aよりも上方に位置してい
る。さらに、左右のガイド面26a・26aの外側端部
は上方に突出して突出部26c・26cを形成してい
る。
【0021】そして、図4に示すように、糸Yをバンチ
ガイド39により左右一側へ寄せ、巻取パッケージ11
のボビン11aの端部に糸掛けして巻取動作を開始する
際、所謂バンチ巻き動作を開始する際に、糸Yをガイド
面26a上に乗せた状態で巻取動作を開始すると、糸Y
は巻取により張力が増加して、フィードローラ8の糸離
脱点aと巻取装置13のガイド点bとを結んだ平面に対
する高低差が小さくなるように下方へ移動しようとす
る。ガイド面26a上に乗った糸Yが下方へ移動しよう
とすると、該糸Yはガイド面26aに沿って左右中央方
向下方へ移動し、ガイド板26の通路部26b及びフィ
ーラー12の検出部12aへ案内される。即ち、バンチ
巻き動作を行う場合は、糸Yをガイド面26a上に乗せ
て作業を開始するだけで、該糸Yが自動的にフィーラー
12の糸通路である検出部12aに案内されることとな
るので、バンチ巻きを行う際の糸掛け作業を容易に行う
ことが可能となる。
【0022】また、左右のガイド面26a・26aの外
側端部には突出部26c・26cを形成しているので、
バンチ巻き動作を行うため糸Yをボビン11aの端部へ
寄せた場合に、該糸Yがガイド面26a・26aの外側
端部から外側へ落下することを防止することができる。
尚、バンチ巻き動作は、ボビン11aの左右端部両方で
行う場合があるので、ガイド板26にはガイド面26a
・26a及び突出部26c・26cを左右両側に設けて
いる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、多重撚糸機において、以上の
ような構成とすることで、次のような効果を奏する。ま
ず、請求項1の如く、フィードローラの下流側に糸検出
器を設け、該糸検出器により、その直ぐ上流にある部材
の糸離脱点と直ぐ下流にある部材の糸進入点との間で糸
が屈曲するようにしたので、糸切れが糸検出器の上流側
で発生した場合、及び、糸切れが糸検出器の下流側で発
生して、糸切れ後もフィードローラに糸が巻き付いてい
るような場合の何れの場合でも糸切れを検出することが
でき、多重撚糸機における糸切れを確実に検出すること
ができる。また、左右にトラバースされながら該糸通路
内を通過する糸が、該糸通路の壁面に確実に摺接しなが
ら走行するようになる。従って、糸検出器の糸通路内で
の糸道が安定し、糸検出器による糸切れの検出精度を向
上して確実に検出することができる。本構成は、糸検出
器に、糸通路周面に糸を接触走行させて帯電させること
により糸の有無を検出するように構成した静電式糸検出
器や、検出部内の糸道を挟むように発光素子と受光素子
とを対向して配置して構成した光電式糸検出器を用いた
場合に、特に有効である。
【0024】更に、請求項2の如く、前記糸検出器の糸
通路は、上方が開放された略U字状をなしているので、
例えば検出部を一側方を開放したコ字状に形成した場合
の如く、検出部の底面に摺接しながら左右に往復運動す
る糸が検出範囲から外れることがなく、より確実に糸切
れの検出を行うことができる。
【0025】更に、請求項3の如く、前記糸検出器の糸
通路内の糸走行方向に対する略垂直方向にガイド面を有
するとともに、ガイド面上に摺接した糸を糸検出器の糸
通路に案内するように該ガイド面を傾斜させて構成した
ガイド部材を、該糸検出器に近接して設けたので、バン
チ巻き動作を開始する際に、糸をガイド面上に乗せた状
態で巻取動作を開始すると、該糸はガイド面に沿って左
右中央方向下方へ移動し、糸検出器の糸通路へ案内され
ることとなる。即ち、バンチ巻き動作を行う場合は、糸
をガイド面上に乗せて作業を開始するだけで、該糸が自
動的に糸検出器の糸通路に案内されることとなるので、
バンチ巻きを行う際の糸掛け作業を容易に行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重撚糸機を示す全体概略図である。
【図2】フィードローラの下流側に配設したフィーラー
及びその周辺部を示す側面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】バンチ巻き動作開始時の糸の状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
a 糸離脱点 b ガイド点 1 スピンドル 2 給糸パッケージ 8 フィードローラ 10 駆動ドラム 11 巻取パッケージ 11a ボビン 12 フィーラー(糸検出器) 12a 検出部(糸通路) 12b 底面 13 巻取装置 15 トラバースガイド 21 クランプカッター 26 ガイド板 26a ガイド面 26b 通路部 26c 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドル装置と、フィードローラと、
    巻取装置とを備え、該スピンドル装置にて撚りをかけた
    糸を、フィードローラにより巻取装置側へ送出し、該巻
    取装置により巻き取る多重撚糸機において、該フィード
    ローラの下流側に糸検出器を設け、該糸検出器により、
    その直ぐ上流にある部材の糸離脱点と直ぐ下流にある部
    材の糸進入点との間で糸が屈曲するようにしたことを特
    徴とする多重撚糸機。
  2. 【請求項2】 前記糸検出器の糸通路は、上方が開放さ
    れた略U字状をなしていることを特徴とする請求項1に
    記載の多重撚糸機。
  3. 【請求項3】 前記糸検出器の糸通路内の糸走行方向に
    対する略垂直方向にガイド面を有するとともに、ガイド
    面上に摺接した糸を糸検出器の糸通路に案内するように
    該ガイド面を傾斜させて構成したガイド部材を、該糸検
    出器に近接して設けたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の多重撚糸機。
JP11117058A 1999-04-23 1999-04-23 多重撚糸機 Pending JP2000303267A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108950757A (zh) * 2018-09-06 2018-12-07 浙江绿洲纺织有限公司 一种倍捻机
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