JPH0324231B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電動式パチンコ遊技機等において、打
球され実際に遊技盤面上に到達した有効打数をカ
ウントするのに利用され、特に一定個数の玉で一
回の組合わせゲームを行う、いわゆるアレンジボ
ール遊技機を、遊技メダルを用いないで、受け皿
にパチンコ玉を投入しておくだくで連続的に遊技
を行えるようにした場合において、一回のゲーム
毎に、一定個数の玉を区切つて打球位置に供給す
るのに利用される。

従来の技術 アレンジボールと呼ばれる組合わせゲーム機
は、一回のゲームにつき決められた数の玉を一個
ずつハンドル操作により遊技盤面上方に打球さ
せ、玉がセーフ穴に入ると、そのセーフ穴に対応
した数字を表示器に点灯表示させ、この数字表示
の組合わせによつて入賞数を決めるものである。
遊技者は、入賞者が多くなるように、玉の打ち方
を工夫してゲームを楽しむのである。

従来、このアレンジボール遊技機は、一回のゲ
ーム毎に遊技者に一個のメダルを投入させ、一回
のゲームが終了する毎に入賞数分の遊技メダルを
景品受け皿に排出していた。このため、遊技しよ
うとする者は最初に交換所において、遊技メダル
を購入しなければならない。而してアレンジボー
ル遊技機はパチンコ遊技機と共に配置されること
が多く、遊技メダルの交換所をパチンコ玉の交換
所とは別に設置しなければならないことは不便で
あつた。

この不便さを解消するものとして、このアレン
ジボール遊技機を遊技メダルを用いないで、一般
的な電動式パチンコ遊技機と同様に玉受け皿に玉
を投入して置くだけで遊技できるようにしたもの
が先に出願されている（特開昭60−48768号公
報）。

このアレンジホール遊技機は、玉受け皿に投入
された玉を打球位置に直接供給し、また一回のゲ
ームの終了後に入賞数に応じた数の玉が玉受け皿
に排出されるようにしたものである。

このアレンジボール遊技機は、一回の組合わせ
ゲームが16個の玉によつて成立するので、一回の
ゲーム毎に16個の玉だけが遊技盤面に打出される
ようにし、一回のゲームが終了したときには入賞
数の精算が終了して次回のゲームが可能になる迄
の間、打球動作を停止させる必要がある。このた
め、この先出願の遊技機は、実際に遊技盤面に打
込まれた有効打数をカウントする機構を備えてい
る。

第４図はこの先出願のアレンジボール遊技機１
の前方下部の内部構造を示すものである。

図において、２は玉供給装置、３は打球用の
鎚、４は玉打上げレール、５は打球されても遊技
盤面に達しなかつた玉を再打球のため排出するよ
うに玉打上げレール４の途中に設けられた玉戻り
口、６は戻り玉検出センサ、７，７……は遊技盤
面の下方に連設されたセーフ孔である。

上記他矢供給装置２は、玉打上げレール４の始
端である打球位置８に玉を一個ずつ供給するもの
で、図示しない玉受け皿から供給される玉を一列
にして打球位置に向けて案内する案内通路９と、
玉案内通路９の端末で紙面裏側に開口した玉供給
孔１０と、玉供給孔１０に臨むようにベースに回
動自在に支持された切り出し体１１と、切り出し
体１１をその検出片１２で押すように配置された
リミツトスイツチ１３と、切り出し体１１に対向
する位置に設けられた電磁ソレノイド１４とから
構成される。

この玉供給装置２は、玉を切り出すときに電磁
ソレノイド１４に突出動作させ、切り出し体１１
を押しながら、玉案内通路９の端末に位置してい
る玉１５を玉供給孔１０の位置に移動させ、この
玉１５を紙面裏側の打球位置８に落とし込むもの
である。電磁ソレノイド１４を採用している理由
は、玉１５の供給の検出にリミツトスイツチ１３
を使用したため、この検出片１２のバネ力に逆ら
つて押す必要が生じたからである。

この玉供給装置２は、打球用の鎚３が打球動作
を開始すると、この動きを図示しないセンサで検
知し、所定のタイミングで上記電磁ソレノイド１
４に突出動作させ、玉１５の切り出し動作をして
いる。

この構成において、遊技盤面に達した有効打球
数のカウントは、リミツトスイツチ13によつて検
出される打球位置８への玉の供給数から、戻り玉
検出センサ６によつて検出される戻り玉の個数を
減算して求めている。

上記のようにして、求められた有効打球数が一
回のゲームを成立させる数、例えば16個に達した
ときには、電磁ソレノイド１４の動作を停止させ
て玉の供給を中断し、それまでに打球がセーフ穴
に入つた結果として点灯している数字表示器の数
字表示の組み合わせが入賞に該当しているかを内
蔵した電子回路によつて判断する。そして、これ
に応じた数の玉を景品として玉受け皿に排出さ
せ、再び打球動作を開始し、次回のゲームを行わ
せるのである。

発明が解決しようとする問題点 上記従来のアレンジボール遊技機は、有効打数
の計数をするため、リミツトスイツチ１３を用い
て打球位置に玉が送り込まれたことを検出してい
る。このリミツトスイツチ１３の検出片１２は、
切り出し体１１を弾性的に押しているので、玉１
５の送り出しは、このバネ力に逆らつて押す必要
がある。つまりリミツトスイツチ１３を設けたた
め電磁ソレノイド１４を新たに設ける必要が生じ
ており、鎚３の反動によつて揺動するアームを用
い、玉の自然降下を利用して玉を送る汎用型の玉
供給装置が使用できなくなつている。従つて、前
記玉供給装置２を組み込むために、新たに遊技機
を設計し直す必要が生じるとともに、電磁ソレノ
イド１４及びその駆動回路を新設した分だけ高価
となり、製造コストを増大させる問題があつた。

問題点を解決するための手段 本発明は上記従来の問題点に鑑み、これを改良
したもので、問題点を解決するための手段は、打
球位置に供給された玉をバネの復帰力で打球し玉
打上げレール上を走行させて遊技盤面上方に飛ば
す鎚と、打球用モータと、このモータの回転軸に
固定され、バネに逆らつて上記追を回動させ、瞬
時に離れるという動作を間欠的に行う羽根体と、
上記回転軸又は羽根体を検知して羽根体が追から
離れた打球終了タイミングを出力する打球終了検
出センサと、遊技盤面上方に達しなつかた打球を
落とすように玉打上げレールの途中に設けられた
玉戻り孔内に設けられた戻り玉検出センサと、打
球終了検出センサの検知回数を加算し、戻り玉検
出センサの検知出力を減算する計数回路をと具備
したことを特徴とする電動式パチンコ遊技機等の
有効打数計数装置である。

作 用 上記手段において、有効打数のカウントは、打
球終了検出センサと戻り玉検出センサの出力のみ
で行つているから、玉受け皿からの玉の供給は、
揺動アーム等の機械的手段のみによつて構成され
る汎用型の玉供給装置がそのまま使用でき、電磁
ソレノイド等からなる特別な玉供給装置を使用す
る必要がない。

実施例 本発明を一実施例について以下説明する。

第１図は、アレンジボール遊技機２０の前面を
示すもので、２１は操作用ハンドル、２２は玉打
上げレール、２４は遊技盤面、２５，２５…は遊
技盤面に配設された釘等の障害物、２６は遊技盤
面の下方に連接されたセーフ穴、２７，２８は玉
受け皿、２９は景品玉払い出し口である。

このアレンジボール遊技機２０は、玉受け皿２
７に遊技者が購入した玉を投入し、操作用ハンド
ル２１を回せば、連続して組み合わせゲームが楽
しめるものであり、一回のゲームにつき、例えば
16個の定数の玉が、内蔵された発射装置によつて
自動的に打球され、一回のゲーム毎に入賞数に対
応した数の玉が景品払い出し口２９から排出され
る。各回のゲームの区切りは、第２図及び第３図
に示すような有効打数計数装置３０によつてなさ
れる。

第２図において、３１は打球用の鎚、３２は鎚
３１を付勢するバネ、３３は打球用モータ、３４
は打球用モータの回転軸３５に取り付けられた羽
根体、３６，３６は羽根体３４に埋め込まれた永
久磁石、３７は羽根体３４が鎚３１を回動させた
後の離すタイミングで永久磁石３６，３６を検出
するように設けられた打球終了検出センサである
リードスイツチ、３８は玉打上げレール、３９は
打球されても遊技盤面に達しなかつた玉を再打球
のため排出するように玉打上げレール３８の途中
に設けられた玉戻り口、４０は戻り玉検出センサ
である。

上記構成において、打球用モータ３３が回転す
ると、羽根体３４が鎚３１をバネ３２に逆らつて
回動させ、最大の回動角度に達した直後に瞬間的
に離す。これにより鎚３１はバネ３２の復帰力に
より玉１５を打球し、玉打上げレール３８上を走
行させて遊技盤面上方に飛球させる。なお玉１５
の供給は、図示しないが、鎚３１の反動によつて
揺動するアームを用い、玉１５の自然降下を利用
して玉１５を、玉打上げレール３８の始端の打球
位置に、一個ずつ切り出し供給する汎用型の玉供
給装置が使用されている。この打球の際、打球終
了検出センサであるリードスイツチ３７は、打球
の直後の瞬間を羽根体３４内の永久磁石３６を検
出することによつて、打球終了信号を出力する。
また、打球が不十分に行われて遊技盤面上方に達
しなかつたとき、玉１５は玉打上げレール３８を
降下して玉戻り口３９を通過して下側の玉受け皿
２８に排出されるが、この通過を戻り玉検出セン
サ４０が検知して玉戻り信号を出力する。

有効打数の計数は、上記打球終了信号及び玉戻
り信号に基づき、第３図に示すような、計数回路
４１によつてなされる。すなわち、この計数回路
４１は、打数終了検出センサ３７の打球終了信号
の発生回数を加算し、戻り玉検出センサ４０の玉
戻り信号の発生回数を減算して有効打球数をカウ
ントするものである。この計数回路４１は、一回
のゲームを成立させる打数、例えば16個から、そ
のカウント値を差し引いた数を残り玉数表示器４
２に表示させるとともに、そのカウント値が上記
16個になるとモータ制御リレー４２への通電を停
止し、その接点４２ａを開いて、打球用モータ３
３を停止させる。

これによつて打球動作は一時中断され、アレン
ジボール遊技機内の電子回路による入賞数の精算
が済み、次回のゲームが可能になると、計数回路
４１にリセツト信号ｒが入力され、再び次回のゲ
ームについての有効打数のカウントが始められ
る。

なお、上記実施例では、打数終了検出センサに
羽根が鎚を離した瞬間を検知させているが、この
タイミングはこれより遅くてもよい。要するに、
打球の終了を検知すればよいわけで、打球終了セ
ンサの種類は上記リードスイツチの他に、光学式
のセンサを使用したり、その検出対象を、打球用
モータの回転軸等に変更すること等ができる。

また、本発明の有効打数計数装置は、アレンジ
ボール遊技機に用いるほか、一般的なパチンコ遊
技機にも用いることができる。

発明の効果 本発明によれば、従来から汎用されているアレ
ンジボール遊技機又はパチンコ遊技機に、永久磁
石とリードスイツチの組み合せというような簡単
な構造のスイツチを付加するだけで、その有効打
数を正確に計数できるようになる。すなわち、前
記従来例のように電磁ソレノイド等の特別大きい
部品を用いる必要がないから、その基本構造、特
に玉供給装置の周辺を設計変更しなくても済む利
点がある。従つて、アレンジボール遊技機を、従
来の遊技メダル投入式のものから、パチンコ遊技
機と同様に玉を玉受け皿に投入しておくだけで、
連続して遊技できるようにする場合において、特
に大きな効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す遊技機の正面
図である。第２図は、その要部を拡大して示す正
面図である。第３図は有効打数計数装置の回路図
である。第４図は従来の有効打数計数装置の構成
図である。 ２０……アレンジボール遊技機、２１……操作
用ハンドル、２２……玉打上げレール、２４……
遊技盤面、３０……有効打数計数装置、３１……
打球用の鎚、３２……バネ、３３……打球用モー
タ、３４……羽根体、３７……打球終了検出セン
サ〔リードスイツチ〕、３８……玉打上げレール、
３９……玉戻り口、４０……戻り玉検出センサ、
４１……計数回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 打球位置に供給された玉をバネの復帰力で打
   球し玉打上げレール上を走行させて遊技盤面上方
   に飛ばす鎚と、 打球用モータと、 このモータの回転軸に固定され、バネに逆らつ
   て上記鎚を回動させ、随時に離れるという動作を
   間欠的に行う羽根体と、 上記回転軸又は羽根体を検知して羽根体が鎚か
   ら離れた打球終了タイミングを出力する打球終了
   検出センサと、 遊技盤面上方に達しなかつた打球を落とすよう
   に玉打上げレールの途中に設けられた玉戻り孔内
   に設けられた戻り玉検出センサと、 打球終了検出センサの検知回数を加算し、戻り
   玉検出センサの検知出力を減算する計数回路とを
   具備したことを特徴とする電動式パチンコ遊技機
   等の有効打数計数装置。