JPH03240A - 金属複合材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は屋根、外壁等の建築物の外面に取付ける金属
薄板およびデツキプレート、キーストンプレート等の金
属折板を基材とし、断熱、防露（結露防止）吸゛音機能
を備えた金属複合材に関する。

〔従来の技術〕

従来、金属折板に断熱、吸音の機能を付与するには、例
えば金属折板の基材の屋内側となるべき表面にガラス繊
維断熱材を配し、これを補強する目的でその上面にガラ
ス繊維布状物を配した構造となしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

この様な構造となした金属複合材は建築物の外面に取付
けた場合、屋内の水蒸気がガラス繊維断熱材層内に透過
し、内部および表面に結露し、断熱性能の低下をもたら
すとともに水滴の落下や流出により天井材や壁材を汚染
、腐食せしめ、また建物内部の物品類に被害を及ぼすこ
とも少なくなかった。

この発明は前述した従来技術の欠点を解消するためにな
されたものである。その目的は防湿性を備え、結露によ
る機能の低下や事故発生の恐れがなく、しかも施工時あ
るいは施工後に防湿性能の低下が起りがたく、長期にわ
たり断熱、吸音性能を発揮できる金属複合材を提案する
にある。

〔課題を解決するための手段〕

この金属複合板は、建築物の外面に取付けられる金属複
合材において、該金属複合材は金属折板を基材とし、そ
の屋内側表面にガラス繊維断熱材を配し、その表面をガ
ラス繊維で補強した不透湿性薄膜で被覆してなることを
特徴とする。

この発明で用いる不透水性薄膜としてはアルミニウム箔
、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合
成樹脂フィルム類が好適に用いられる。これらの薄膜類
を補強するガラス繊維はガラス繊維クロス、ガラス繊維
メツシュ、ガラス繊維ペーパー、ガラス繊維不織布、あ
るいはウェブ状等の薄層となし用いるのが適当であり、
３０〜２００　ｇ／ｌｒｉの目付を有するものが特に望
ましい。

ガラス繊維の目付があまり大きいと吸音性能が低下し、
小さいと不透湿性薄膜の補強効果が得られない。これら
のガラス繊維の薄層は不透湿性薄膜に接着等の方法によ
り積層一体上する。

薄膜の厚さは１０〜３００ミクロンの範囲とするのが適
当である。１０ミクロン未満では薄すぎて破損し易く、
３００ミクロンを超えると厚すぎて折曲げ等の加工性が
劣り、かつ音波の吸収性が低下し好ましくない。１５〜
ｌＯＯミクロンのものがより好適である。

ガラス繊維断熱材は密度３２〜６４ｋｇ／ｎ？程度のも
のを金属折板の屋内側表面に厚さ２５〜６０１ｍとなし
配するのが適当である。ガラス繊維で補強された不透湿
性薄膜はガラス繊維断熱材の表面に、不透湿性薄膜が屋
内側表面となるように配し、断熱材表面に接着するとよ
い。

〔作　用〕

この金属複合材は金属折板の屋内側表面にガラス繊維断
熱材が配してあり、その表面はガラス繊維で補強した不
透湿性薄膜で被覆しである。

この薄膜は強度が高く、施工時、施工後長期にわたり破
損し難く、断熱材層への水分の透過を防止する。従って
、結露水による断熱性能の低下が起らずガラス繊維断熱
材本来の性能を長期にわたり発揮する。また、結露水に
よる建物使用上のトラブルの発生する恐れもない。不透
湿性薄膜はその下層にあるガラス繊維断熱材の吸音性を
阻害せず、断熱材の吸音性能を複合材において発現する
ことができる。

〔実　施　例〕

以下図示する実施例により説明する。第１図に示す金属
複合材は金属折板１を基材となしその屋内側となるべき
片表面に防湿断熱材片６を接着し構成されている。

防湿性断熱材片６は厚み２５ｗｍ、密度３２ｋｇ／ｄの
ガラス繊維断熱材２の片表面に、目付１００　ｇ／ｌｄ
のガラス繊維クロス３を積層し補強した厚み２０ミクロ
ンのアルミニウム箔４を表にして接着剤５で接着、積層
してなる。この防湿性断熱材片６はアルミニウム箔４面
を表にし金属折板１の屋内側面にクロロブレンゴム系の
接着剤を用い（１２０〜１４０　ｇ／ｒｒｒ）接着し敷
並べである。

金属折板１の片表面に接着し敷並べた防湿断熱材片６の
端面ば、第２図のようにガラス繊維クロス３を積層した
アルミニウム箔４が延長して捲込まれ、内部の断熱材２
を被覆している。

あるいは第３図のように、防湿性断熱材片６が突合わさ
れた目地部の表面にガラス繊維クロス３を積層したアル
ミニウム箔４を接着して閉塞し、内部の断熱材２を被覆
する。

上記のごとき実施例の金属複合材（表面積０、６８　ｏ
ｆ）および比較例の薄膜被覆しない材料につき、屋内側
の雰囲気を６０ＲＨ％、２５℃、屋外側の雰囲気を一２
℃〜＋７℃に保ち、１００時間経過後の断熱材の吸水量
を測定したところ第４図の結果を得た。この結果による
と比較例の吸水量は大であるが、実施例の吸水量は殆ん
どみられなかった。また、実施例の複合材、および比較
例の金属折板のみのものについて、その屋内側面の吸音
率を調べた結果は第５図の通りであり、金属折板に比べ
高い吸音率を示し、ガラス繊維断熱材の吸音性能を損な
うことなく発揮する。

〔発明の効果〕

この発明は以上の通りであり、この金属複合材は金属折
板を基材とするにかかわらず、■高い断熱性能と吸音性
能を発揮する。■屋根材あるいは外壁材として用い屋内
側表面に結露せず、結露水による事故の恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の金属複合材の縦断面図、第２．３図は
それぞれ金属複合材の防湿断熱材片突合せ部分の拡大縦
断面図、第４．５図はそれぞれ実施例の金属複合材およ
び比較例の屋内外気温、経過時間と吸水量との相関グラ
フ、および周波数と吸音率との相関グラフである。 １・・・金属折板、２・・・ガラス繊維断熱材、３・・
・ガラス繊維クロス、４・・・アルミニウム箔、５・・
・接着剤、６・・・防湿断熱材片。 第 図 睡　闇 Ｕ過時間Ｔ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）建築物の外面に取付けられる金属複合材において
   、該金属複合材は金属折板を基材とし、その屋内側表面
   にガラス繊維断熱材を配し、その表面をガラス繊維で補
   強した不透湿性薄膜で被覆してなることを特徴とする金
   属複合材。