JPH03240796A - ペプタイド誘導体 - Google Patents

ペプタイド誘導体

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JPH03240796A
JPH03240796A JP2033243A JP3324390A JPH03240796A JP H03240796 A JPH03240796 A JP H03240796A JP 2033243 A JP2033243 A JP 2033243A JP 3324390 A JP3324390 A JP 3324390A JP H03240796 A JPH03240796 A JP H03240796A
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JP
Japan
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trh
formula
peptide derivative
salt
pro
Prior art date
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Pending
Application number
JP2033243A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Okumura
勝彦 奥村
Fusao Komada
富佐夫 駒田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は次式(I)で示されるThyrotropin
releasing  hor+5one (以下、T
RHと略称する)の新規誘導体またはその塩に関する・
[式中、Rは炭素数5〜8の脂肪族アシル基を示す] 従来の技術 TRHは下垂体から’l” S H(Thyroid 
−stimul、a−ting  hormone)お
よびグロラクチン分泌を促す作用を示すが、視床下部以
外の中枢神経系にも多く分布し、実験動物では自発運動
亢進や各種中枢抑制剤の作用に拮抗する中枢賦活作用を
有することが知られている。
発明が解決しようとする課題 本発明者らはこのTRHからの新規誘導体について種々
検討したところ、末端のし一ピログルタミルの−NH基
を特定のアシル基によって修飾することにより、体内に
おける吸収率が飛躍的に向上することを知見し、この知
見に基づき更に検討を重ね、本発明を完成するに至った
課題を解決するための手段 本発明は下式のベプタイド誘導体(I)またはその塩に
関す′る。
[式中、Rは炭素数5〜8の脂肪族アシル基を示す〕 前記式中、Rはたとえばn−ペンタノイル。
n−ヘキサノイル、n−ヘプタノイル、n−オクタノイ
ルなどの炭素数5〜8の脂肪族アシル基を示し、このな
かでも特にn−ヘキサノイル基が好ましい。
本明細書においてはたとえばアミノ酸、ペプタイド、化
合物の残基、保護基、溶媒等を次に示すような略号で示
す場合がある。
DCCジシクロへキシルカルボジイミドGlu    
  グルタミン酸 pG lu      ピログルタミン酸His   
   ヒスチジン Pro−MHI  プロリンアミド R−炭素数5〜8の脂肪族アシル基 なお上記略号はそれに相当する化合物のペプチド結合を
形成し得る残基を示す場合もある。
このペプタイド誘導体(1)は公知のベグチド合成手段
により製造し得る。保護基の導入、ペプチド結合形成手
段、保護基の脱離手段等はいずれもそれ自体は公知のも
のであり、液相法でもあるいは固相法でも製造し得る。
ベブタイド誘導体(1)の製造に適用し得るペプチド合
成手段自体は、たとえばThe Peptides、 
Vat、 l (1966)、 5chr6deran
d Lubke、 Academic Press、 
New York、 U、S、A。
; Am1no acids、 Peptides a
nd Proteins、 Vol。
l −5、edited by G、T、 Young
、 The Chemicalく 5ociety、 London;泉屋信夫らの著書「
ペプチド合成」(丸善):原野らの米国特許No、38
70694等に記載されており、たとえばクロライド法
酸無水物法、混酸無水物法、DCC法〔水溶性カルボジ
イミド(例えばWSCi)法を含む〕、活性エステル法
、DCClHONB法、DCC7HOBL法、アジド法
、ウッドワード試薬Kを用いる方法。
カルボジイミダゾール法、酸化還元法、EEDQ(1−
エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロ
キノリン)法などの手段があげられる。
次ぎにペプタイド誘導体(I)の製造法の具体例を反応
式で示す。
■ R−COCl +pGlu −His −Pro 
−MHI−R−TRHここで出発原料として用いられる
pGlu−His −Pro−NH,(T RH)は公
知の物質″であり、その合成手段自体はたとえばJou
rnai  of  MedicalChemistr
y l 4(6) 469 474 、もしくは475
−476(1971)勢に記載されている。
■ R−pGlu+His−Pro−MHI4R−TR
HここでR−pGluはR−Gluを閉環することによ
り得ることができる。このR−pGIuとHis−Pr
o−NH。
がDCC等により縮合し、R−TRHが得られる。また
このとき、R−pGluを塩化チオニル等により酸クロ
リドに導き、His −Pro−NH,と反応させるこ
とによってもR−TRIが得られる。
■ RpG1uSH1s%Pro−NH2を常法の液層
または固層ペプチド合成法にてN末端もしくはC末端よ
り順次結合しR−TRHを得る。
ペプタイド誘導体(I)またはその塩は薬理作用の点か
らL体が最も好ましく、ついでラセミ体が好ましい。
このようにして得られるペプタイド誘導体(I)は、そ
の遊離の形で、あるいは酸塩の形で、反応終了物から常
法(例、転溶、抽出、クロマトグラフィー、結晶化、再
沈澱など)により分離採取し得る。
ペプタイド誘導体(1)は薬理的に受容し得る無機酸(
例、塩酸など)あるいは有機酸(例、酢酸、酒石酸など
)と塩を形成し得る。
本発明のベプタイド誘導体(I)は、動物(例、マウス
、ラット、ネコ、イヌ、サル等)あるいは人に投与する
と公知のTRHと同様、TSH,グロラクチン、甲状腺
ホルモンであるThyroxine(以下、T、と略称
する)等の血中濃度の上昇、ペントバルビタールの麻酔
時間の短縮などの作用を奏し得るので、たとえば人の睡
眠剤中毒、意識障害、視床下部性甲状腺機能低下症、小
脳変性症に伴う運動失調等の治療に効果的に使用し得る
その投与は、たとえば注射(例、静脈、筋肉、皮下など
)、経口、経皮、直腸、鼻等に可能である。
上記作用を奏させるのに必要なベプタイド誘導体(I)
の投与量は、アシル基の種類、投与動物の種類や健康状
態、投与経路などにより異なるが、たとえば注射および
経口の場合、ともに約0.01〜2mg/kg(1回の
投与量)の範囲から適宜選択される。
ペプタイド誘導体(I)はそのままでも投与し得るが、
公知のTRHと同様の剤型(例、注射剤、散剤1錠剤等
)で投与し得る。
実施例 以下に実施例および実験例をあげ、本発明を更に具体的
に説明する。
実施例1 TRH36,2mg(0,1ミリモル)に水1g、クロ
ロホルムIgを加えて溶解した後、トリエチルアミン0
.1ミリモルを加えた。この溶液を4℃に冷却し、撹拌
しながらヘキサノイルクロライド13.5mg(0,1
ミリモル)を加えた。−晩撹拌した後クロロホルムIg
を加え、クロロホルム層を真空下に乾固した後、残渣に
石油エーテル3gを加えた。石油エーテル層を傾捨した
後、残渣にピリジンを加え、ピリジン層を真空下に乾固
することにより目的物(以下、Caproyl −T 
RHと略称する)を得た。
このCaproyl −T RHの物性は次のとおりで
あった。
収量は36.9mgで収率80%、シリカゲルプレート
によるTLCのRf値は0.71 (CHCh/MeO
H/酢酸−30:60:10容積比)、元素分析値(C
aproyl−TRH2H,Oとして実験値: C,H
,N=53.43.6.97.17.34  理論値:
C1H,N−53,21,7,31,16,92)、融
点118〜120’C!、ニンヒドリン反応は陰性であ
った。
実験例1 実施例1で得られたCaproyl −T RHについ
て、その薬理作用のうち、血中T、濃度の上昇作用を調
べ、その比較例としてはTRHをあげた。
実験には一昼夜絶食した雄性ウィスター系ラット(9−
10週令)を1群4,5.または6匹使用しt;。投与
量は経口投与ではCgproyl −T RHまたはT
RHをそれぞれ2 、5 p mol/ kg及び57
711101/kg、経皮投与では5pmol/kg、
静脈注射では2゜5μmol/kgの用量で用いた。血
液採取は投与前10分および投与後1時間毎に6回、ジ
エチルエーテル麻酔下うット尾静脈より行った。経皮投
与においてはペンドパルビタール麻酔下うット背部皮膚
を10%硫化バリウムを用いて脱毛し、その部位に内径
14mmのガラスセルを固定した。このセル内に50%
メタノール溶液、 Caproyl −T RHおよび
TRHの50%メタノール溶液を添加した。T、血中濃
度はフルオレッセンスポーラリゼイションイムノアッセ
イ法により測定し、投与後1時間毎のT4血中濃度から
投与前T、血中濃度を引き、これをT、血中濃度増加量
とした。推計九理は5tudent’s  t−tes
tによった。結果は第1〜4表に示す(表中、kは1群
のラット数を表す)。
TRHおよびCaproyl −T RHの経口投与第
1表 秦p<0.05 (対生理的食塩水) TRHおよびCaproyl −T RHの経皮投与型
p<0.05.−p<0−02 (対生理的食塩水)”
” p<0.02 C対生理的食塩水)TRHおよびC
aproyl −T RHの静脈投与ると、Capro
yl −T RHを投与した場合のT、血中濃度増加量
のピーク値およびT4のA U C(AreaUnde
r the plasma concentratio
n versus timeCurve ;血中濃度−
時間曲線上面積)は、TRHを投与した場合のそれらの
値の約2倍であることが観察された。また、経皮吸収に
おいてTRHはほとんど吸収されないが、Caproy
l −T RHでは経口、静注投与時の約1/2程度の
吸収が確認された。
発明の効果 本発明のベプタイド誘導体(I)は、TRHに比べて体
内における吸収率が著しく優れており、またTRHと同
様の作用を奏し得ることから、たとえば人の睡眠剤中毒
、意識障害、視床下部性甲状腺機能低下症、小脳変性症
に併う運動失調等の治療に効果的に使用することができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下式のペプタイド誘導体 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Rは炭素数5〜8の脂肪族アシル基を示す]ま
    たはその塩。
  2. (2)Rがn−ヘキサノイル基である請求項(1)記載
    のペプタイド誘導体またはその塩。
JP2033243A 1990-02-14 1990-02-14 ペプタイド誘導体 Pending JPH03240796A (ja)

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