JPH0323989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、狭いスペースの洗面所や廊下等に取
付けられる出窓洗面ユニツトに関する。

〔従来の技術とその間題点〕

従来の出窓洗面ユニツトは、特開昭59−203181
号公報や実開昭59−184588号公報に記載されてい
るように、正面に鏡を配置し、採光用窓は側面の
みに設けているにすぎないので、常に採光が悪
く、また、単に手を洗う時、即ち、鏡を使用しな
い場合でも、常に正面に鏡があるため、使用者に
圧迫感を持たせていた。

本考案は、出窓建屋から外に突き出る構造であ
ることを利用して、側面だけからだけでなく正面
からも採光でき、明るい環境で洗顔等が行えるよ
うにすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

本考案は、出窓本体に洗面設備を組み込むと共
に、前記出窓本体の正面部に開閉自在な正面窓を
備え且つ側部に側面窓を設けた出窓洗面ユニツト
であつて、前記正面窓の前側に、前面に正面鏡を
備えた化粧キヤビネツトを配置すると共に、該化
粧キヤビネツトの間口方向の一端側を前記出窓本
体の内壁に枢着して回動自在に取り付け、前記化
粧キヤビネツトの間口方向の幅を、前記正面窓及
び側面窓の幅よりも大きくすると共に、前記化粧
キヤビネツトの裏面側及び表面側がそれぞれ出窓
本体の正面部及び側部の内壁に当たる姿勢まで回
動可能としたことを特徴とする。

正面鏡を使わないときには、化粧キヤビネツト
を正面窓側から開いて側面窓側に動かせば、正面
窓を採光部として利用できる。そして、化粧キヤ
ビネツトは正面窓側に閉じているときも、この正
面窓側に開くときも、化粧キヤビネツトの裏面及
び前面が出窓本体の内壁に当たるので、正面窓及
び側面窓に化粧キヤビネツトが干渉せず、これら
の窓の保護が図られる。

〔実施例〕 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考案
を具体的に説明する。

第１図は本実施例に係る出窓洗面ユニツトの正
面図、第２図は第１図−線による断面側面
図、第３図は第１図−線による横断面図であ
る。

図中、１は外壁であり、大外壁１から外方向に
突出して出窓本体２が形成されている。

即ち、出窓本体２は、外壁１の任意の個所に矩
形の洗面用開口３を設け、同開口３の両側から側
壁４，４を外方向に平行に突出し、同側壁４，４
の前部を前壁５によつて連結することによつて構
成される。

６は出窓本体２の下部に形成した洗面台部であ
り、同台部６に洗面ボール７が取付けられてい
る。

９は洗面台部６の上方に設けた屋根板であり、
同屋根板９の下部に照明器具１０及び照明用カバ
ー１１が取付けられている。

また、１２は前壁５の略中央に設けた矩形の開
口であり、同開口１２に、一端を前壁５に枢支し
た正面窓１３が外側方向に開閉自在に取付けられ
ている。

一方、側壁４，４にも開口１４，１４が設けら
れており、これらの開口１４，１４に側面窓１
５，１５が、その一端を側壁４，４に枢支した状
態で外側方向に開閉自在に取付けられている。

また、１６は洗面ボール７の後部であつて正面
窓１３の前方に配設した化粧キヤビネツトであ
り、同化粧キヤビネツト１６は、その一端を蝶番
１７によつて前壁５に回転自在に枢支しており、
第３図における実線位置と点線位置との間で回転
することができる。

また、１８は同化粧キヤビネツト１６の前面に
開閉自在に取付けた正面鏡であり、同正面鏡１８
は、化粧キヤビネツト１６の回転とともに、第３
図における実線位置と点線位置を取ることができ
る。すなわち、化粧キヤビネツト１６の間口方向
の幅は正面窓１３及び側面窓１５の幅よりも広
く、化粧キヤビネツト１６が正面窓１３に被さる
姿勢としたときには、第３図のようにその裏面が
出窓本体２の正面部内壁に当たつた姿勢となる。
また、側面窓１５側に被せたときも一点鎖線で示
すように正面鏡１８の前面が出窓本体２の側部の
内壁に当たる。このため、蝶番１７を設けていな
い側の化粧キヤビネツト１６の縁部が正面窓１３
や側面窓１５に突き当たることがなく、これらの
窓１３，１５の割れ等が防止される。

また、本実施例におけるその他の構成について
説明すると、１９は前壁５に、化粧キヤビネツト
１６に沿つて並設した収納棚、２０は正面窓開閉
用ハンドル、２１は蛇口、２２は出窓本体２の内
側に貼つた裏板である。

ついで上記構成を有する出窓洗面ユニツトの使
用方法について説明する。

洗面時等、正面鏡１８を使用するときは、第３
図の実線で示す位置に正面鏡１８を位置させ、使
用する。また、単に手洗いのように正面鏡１８が
不要なときは、正面鏡１８を回転して点線で示す
側壁４と平行な位置まで移動し、採光を図り、か
つ正面窓１３を必要に応じて開ける。

これによつて、十分な採光を図ることができ、
かつ使用者は、圧迫感を感じることなく、手洗い
を行うことができる。

〔考案の効果〕

以上述べてきた構成により、本考案は、以下の
効果を奏する。

イ 単に手洗いのように正面鏡が不要なときは、
正面鏡や化粧キヤビネツトを側壁と平行をなす
位置まで移動し、かつ正面窓を必要に応じて開
けることによつて、十分な採光を図ることがで
きる。

ロ また、使用者は、正面鏡や化粧キヤビネツト
の存在による圧迫感を感じることなく、手洗い
を行うことができる。

ハ 化粧キヤビネツトを正面窓又は側面窓に動か
しても、化粧キヤビネツトの裏面又は前面が出
窓本体の内壁に当たるので、正面窓や側面窓等
を割つてしまうような恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る出窓洗面ユニツトの斜視
図、第２図は第１図Ｉ−Ｉ線による断面側面図、
第３図は第１図−線による横断面図である。 図中、１……外壁、２……出窓本体、３……洗
面用開口、４……側壁、５……前壁、６……洗面
台部、７……洗面ボール、９……屋根板、１０…
…照明器具、１１……照明用カバー、１２……開
口、１３……正面窓、１４……開口、１５……側
面窓、１６……化粧キヤビネツト、１７……蝶
番、１８……正面鏡、１９……収納棚、２０……
正面窓開閉用ハンドル、２１……蛇口、２２……
裏板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 出窓本体に洗面設備を組み込むと共に、前記出
   窓本体の正面部に開閉自在な正面窓を備え且つ側
   部に側面窓を設けた出窓洗面ユニツトであつて、 前記正面窓の前側に、前面に正面鏡を備えた化
   粧キヤビネツトを配置すると共に、該化粧キヤビ
   ネツトの間口方向の一端側を前記出窓本体の内壁
   に枢着して回動自在に取り付け、 前記化粧キヤビネツトの間口方向の幅を、前記
   正面窓及び側面窓の幅よりも大きくすると共に、
   前記化粧キヤビネツトの裏面側及び表面側がそれ
   ぞれ出窓本体の正面部及び側部の内壁に当たる姿
   勢まで回動可能としたことを特徴とする出窓洗面
   ユニツト。