JPH0329422Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 最近出窓洗面化粧台と称して、建築駆体の一部
を縦長に開口させ、ここに外壁から突出する出窓
を取り付け、この出窓内部に洗面設備を配置する
ようにしたものが提供されている。

この考案は、このような出窓洗面化粧台に関す
るものである。

［従来の技術］及び［考案が解決しようとする問
題点］ 従来、この種の出窓洗面化粧台は、洗面化粧台
を配置する洗面所を広くするためと、採光を良く
するために提案されたもので、実開昭49−14046
号、実開昭49−59338号、実開昭49−97549号、実
開昭58−68583号、実開昭58−68584号、実開昭58
−68585号、実開昭59−184589号、実開昭59−
184590号など多くの考案が提案されている。

これらは、洗面台の洗面器が奥行があるので、
洗面所の内壁から突出するものが多く、部屋の統
一を乱すことになりがちであつた。また、洗面化
粧台自体は頻繁に使用することはないので洗面器
自体に付着する水滴やカウンター上に放置される
洗面具などにより出窓としての意匠が損なわれが
ちであつた。

さらには、出窓は昼間は採光性が良いので開放
感があるものの、単に正面上部にミラーを設ける
だけであると、洗面台を使う場合の種々様々な小
物の収納に困ることになつていた。

［問題点を解決するための手段］ そこで、この考案は、このような従来の出窓洗
面台の欠点を解消すべく考案されたもので、その
要旨とするのは、出窓本体に洗面台やミラーキヤ
ビネツトなどの洗面設備を組み込んだ出窓洗面化
粧台において、中央にカウンターを配して、下部
には洗面器を回動自在として折り畳み収納できる
洗面台を、正面上部には、開いたときに出窓の両
側の窓を覆い、裏面に収納棚を備えた観音開きの
扉を設け、この扉を内壁面あるいは扉の前面の少
なくとも一方にミラーを設けてなることを特徴と
する。

［実施例］ 以下図面に示す実施例に即して説明する。

洗面所の部屋の建築駆体の一部に縦長長方形の
開口１を設けるようにし、この開口１の外側に側
板２，２および底板３、背面板４および天井板５
からなる出窓本体を設けるようにしてなる。

両側板２，２の上部には窓６，６をはめこむよ
うにしてなる。

側板２，２、背面板４，底板３、天井板５は、
それぞれの接合部にアルミ製の縦枠を立設し側板
２，２等をはめこむことにより形成したり、ある
いは、側板２，２、底板３、背面板４および天井
板５、加えてミラーキヤビネツトの一部を含めて
FRPにて一体化して製作し、その外側にグラス
ウール保温材、石膏ボードを挟み外側に亜鉛鉄板
を貼ることにより形成したりすることもできる。

しかし、開口１と側板２，２との接合部には縦
枠としてアルミ製の縦枠により接合するようにし
た方が好ましい。

出窓内は中央にカウンター７を配して、下方に
洗面台８を、上部にミラーキヤビネツト９をそれ
ぞれ設けるようにしてなる。

カウンター７は奥行を短く形成して前部に折畳
み自在な水跳ね防止板７１を連設するようにして
ある。この水跳ね防止板７１は閉じた状態でカウ
ンター７と面一になりカウンター７の前縁を構成
することになる。

洗面台８の陶器製の洗面器８１は水跳ね防止板
７１と湾曲するアーム７１１にて連結してあり、
回動自在な構成として折畳み収納自在となつてい
る。そこで、洗面器８１裏面に洗面台８の上部前
板８２が設けられることになる。折畳収納自在で
あるので、洗面器８１を収納した状態では洗面台
８の奥行が短くなり洗面所の内壁から殆ど突出す
ることがなくなるのである。

洗面器８１を回動収納自在とする構成は図示の
実施例に限定されることなく理髪店の洗面器にお
けるように種々の構成を採用することができる。

水跳ね防止板７１の裏面にはミラー７１２を貼
着するようにしてある。これは髭剃りや歯磨きを
する際に洗面器８１の近くに位置することになる
ので便利なものとなる。

カウンター７の下部に、洗面器８１を旋回させ
出したときに表われる前面パネル８３が一体に設
けられており、この前面パネル８３にはカラン８
４、シヤワーヘツド８５、小物ポケツト８６が付
設するようにしてあり、またカウンター７の前縁
にはシヤワーフツク８７が取り付けられており、
洗髪するときに両手が使えるようになている。

この前面パネル８３の裏面は湯水の配管スペー
スとなるシヤワーヘツド８５の裏にはシヤワー用
ホース８５１の収納部８８が形成されており、収
納部８８の下端からはシヤワーヘツド８５、シヤ
ワー用ホース８５１を伝わつて落ちる湯水を洗面
器８１の排水ホース８１１に連結し導く分岐ホー
ス８５２を配するようにしてある。

洗面台８の前面下部には下部前板８９が設けら
れてこの下部前板は開閉自在として内部を収納庫
とすると共に、排水ホース８１１の交換や点検が
できるようにしてある。

ミラーキヤビネツト９は背面板４上部に設けら
れるもので、前述のように背面板４と一体に
FRPなどで形成するか、別途成型し背面板４に
釘やネジにて固定するものである。

このミラーキヤビネツト９は前面を開放し、下
方の仕切板９１により上下二段に分割されてお
り、下段には前面に二枚の引き戸９２を設けた収
納部９３とし、上段には観音開き扉９４を設ける
ようにしてある。この扉９４の裏面には収納棚９
５が形成するようにしてある。

ミラーキヤビネツト９の裏の内壁面にミラー９
６を貼着するようにして、扉９４を開いたときに
表れるようにしてある。なお図示しないが、扉９
４の前面にもミラーを設けるようにすることもで
きる。ミラー９６はキヤビネツト９の奥か扉９４
の前面の双方ないしいずれか一方に設けるように
する。

ミラーキヤビネツト９内の上部には蛍光燈など
の照明器具９７を設け、扉９４を開いたときに点
灯するようにしてある。

１０は天井板５の下方に設けた照明器具で、出
窓本体全体の照明のために設けるようにしたもの
である。

［考案の効果］ 以上のような構成からなる出窓洗面化粧台の洗
面器は、洗面器を回動折畳自在として洗面台の内
部に折畳収納できるようにしたので、洗面器を使
う場合のみ回動させて使うことになるので、洗面
台の奥行を狭くすることができるので出窓内に洗
面化粧台を配置することができることになり、洗
面所を広く使うことができると共に、洗面台を使
用しないときには出窓は出窓としての機能が外観
体裁の上からも備えるようにすることができるの
である。

また、正面上部には出窓の両側の窓を覆う収納
棚を備えたミラーキヤビネツトを設けるように構
成したので、出窓としての機能と洗面台としての
機能を択一的に有効に発揮できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は使用状態の縦断面図、第２図は同じく使用状
態の正面図、第３図は洗面器を収納した状態の縦
断面図、第４図は同正面図、第５図は使用状態の
横断面図、第６図は洗面器を収納した状態の横断
面図である。 １…開口、２…側板、３…底板、４…背面板、
５…天井板、６…窓、７…カウンター、８…洗面
台、９…ミラーキヤビネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 出窓本体に洗面台やミラーキヤビネツトなどの
   洗面設備を組み込んだ出窓洗面化粧台において、
   中央にカウンターを配して、下部には洗面器を回
   動自在として折畳収納できる洗面台を、正面上部
   には、開いたときに出窓の両側の窓を覆い、裏側
   に収納棚を備えた観音開きの扉を設け、この扉の
   内壁面あるいは扉の前面の少なくとも一方にミラ
   ーを設けてなることを特徴とする出窓洗面化粧
   台。