JPH0323903Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車のフレーム構造に関し、更に
詳細にはフロアパネル下面に断面ハツト状のフレ
ームパネルを接合して閉断面となして形成した自
動車のフレーム構造に関する。

（従来の技術） 上記した種類の自動車のフレーム構造について
の補強構造としては、例えば実開昭54−43718号
公報に記載されているように、上記フレームパネ
ルの内側に、このパネルとほぼ同一断面形状の補
強部材を重ねて固定し、補強する方法が一般に用
いられている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上述の補強構造においては、上記補
強部材を特別に成形しなければならず、少量生産
車にあつては、コストの増大という問題点を含ん
でいる。

そこで本考案は、コストの低減を図ることので
きる補強構造を備えた自動車のフレーム構造を提
供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案に係る自動車のフレーム構造は、フロア
パネル下面にハツト状断面のフレームパネルを接
合して閉断面となして形成した自動車のフレーム
構造において、前記フレーム構造は、前記フレー
ムパネルと断面が同一形状の部材を該部材の底壁
部中心線で二分割したものと同一形状の二つの補
強部材を前記フレームパネルの外面に、該フレー
ムパネルの中央部に間隙が生じるように、接合し
たものであることを特徴とする。

（考案の効果） 本考案においては、上述のように、２枚の補強
部材をフレームパネルと同一形状の部材を該部材
の底壁部中央で分割して形成するようにしたの
で、少量生産車において、フレームパネルと補強
部材の製作型および製作ラインに共通にでき、従
つてコストの低減を図ることができる。

（実施例） 以下、添付図面を参照して本考案の好ましい実
施例による自動車のフレーム構造について説明す
る。

第１図は、本考案の実施例による自動車のフレ
ーム構造を示す斜視図であり、この第１図におい
て符号１はフロアパネルを示す。このフロアパネ
ル１の下面には、断面ハツト状のフレームパネル
２が閉断面が形成されるようにしてスポツト溶接
されており、これによつて閉断面のフレーム３が
形成されている。

上記フレーム３は、このフレーム３を構成する
上記フレームパネル２をその底壁部中心線４で分
割して形成された２枚の補強部材５，６がスポツ
ト溶接されて補強されている。

以上のように本考案においては、フレームパネ
ルと補強部材を同一形状に成形できるため、２つ
の部材の製作型および製作ラインを共通にでき、
従つて特に少量生産車において製作コストの低減
を図ることができる。

なお、本考案のフレーム構造は、第４図に示す
ような、フレーム強度が要求されるロールバー１
０を備えたタイプの自動車に用いて特に望まし
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例による自動車のフレ
ーム構造の斜視図、第２図は、第１図に示したフ
レームパネルから補強部材を形成する際の説明
図、第３図は、補強部材で補強されたフレームを
示す斜視図、第４図は、本考案のフレーム構造が
適用される自動車の一例を示す斜視図である。 １……フロアパネル、２……フレームパネル、
３……フレーム、４……フレームパネルの底部の
中心線、５，６……補強部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フロアパネル下面にハツト状断面のフレームパ
   ネルを接合して閉断面となして形成した自動車の
   フレーム構造において、 前記フレーム構造は、前記フレームパネルと断
   面が同一形状の部材を該部材の底壁部中心線で二
   分割したものと同一形状の二つの補強部材を前記
   フレームパネルの外面に、該フレームパネルの中
   央部に間隙が生じるように、接合したものである
   ことを特徴とする自動車のフレーム構造。