JPH03238254A - 巻取軸 - Google Patents

巻取軸

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JPH03238254A
JPH03238254A JP3102390A JP3102390A JPH03238254A JP H03238254 A JPH03238254 A JP H03238254A JP 3102390 A JP3102390 A JP 3102390A JP 3102390 A JP3102390 A JP 3102390A JP H03238254 A JPH03238254 A JP H03238254A
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friction
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core holders
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Hideo Mukai
向井 英夫
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KOODE- KIKOO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は巻取軸上でフリクショントルク駆動により紙や
フィルム等のウェッブを巻取る巻取軸、特に同軸上に多
数のウェッブをそれぞれ各別にフリクションによフて巻
取るのに有効な巻取軸に関するものである。
[従来の技術] 本出願人は特公平1−15459号にこの種の巻取軸を
提案した。この巻取軸は、軸上に軸方向に所定の間隔を
おいてこの軸とともに回転可能な複数の固定円板を軸方
向および回転方向に不動に固定配置するとともに、各固
定円板の側面に対面した摩擦面を有する回転可能な一対
のフリクションリングを前記軸上に軸方向に所定の間隔
をおいて、かつ、軸方向に摺動可能に配置し、かつ、対
のフリクションリングを外接包囲しこれらフリクション
リングの軸方向の摺動を許容しつつ回転方向にはこれら
フリクションリングと係合して一体に回転するコラ−止
めカラーを設け、各コアー化めカラー内にゴムチューブ
を配備して各一対のフリクションリング間に気密室を形
成し、前記軸を通して各気密室への圧縮空気の導入路を
設けるとともに、各コアー化めカラー0周壁の円周方向
複数個所に穿設した窓から出没自在な爪を配備して複数
のコアーホルダーを形成し、各コアーホルダーの前記ゴ
ムチューブ内の気密室に圧縮空気を導入しその空気圧に
よって前記型を前記窓から押出しコアー内面に圧接させ
てコアーを前記コアー化めカラーに拘止するとともに、
同じ空気圧によって前記各一対のフリクションリングを
前記軸上で軸方向に押し広げてその摩擦面を前記固定円
板の側面に押圧してフリクショントルクを各コアーホル
ダーにおいて他のコアーホルダーから独立して発生させ
るようにしたものである。
この巻取軸はフリクションリングが巻取軸の外側に巻取
られるウェッブの自重によるラジアル荷重を受けなから
摺動回転し、しかも空気圧により固定円板の側面に押し
付けられる微少なスラスト方向の摺動も、同じフリクシ
ョンリングの外径、内径共に機械的摺動によって得てい
る。
[発明が解決しようとする課題] そのためフリクションリングおよびその上下側面に接す
る多くの他の部品等の加工誤差や振れのため、フリクシ
ョン、リングの内径の摺動回転面に異常な面圧の変動が
生じ、均一でスムースなフリクショントルクを得難い欠
点を有している。
また、上記のようにフックジョン面の振れや歪みが存在
すれば、その面での両部品の間から空気が漏れる恐れが
あり、それを防ぐために空気圧が加わってない場合でも
成る程度のスラスト圧を予圧として与えておく必要があ
るが、その予圧をエアーチューブや0リングによって得
ているので、微少なトルクや空気圧に正確に比例したト
ルクが得られない嫌いがある。
また、上記のような機構においては、基本的にコアーホ
ルダーの外周を形成するコアー止めカラーには僅かな軸
方向の遊びが必要であり、そのためコアー止めカラーに
よって拘止されるコアーも軸方向に位置が一定せず、ウ
ェッブを巻取った製品の巻側面が美しく揃い難く、さら
に、フリクションリングが僅かな距離しか変位できない
ため摩耗による寿命が短いという欠点も有している。
一方、このようなコアーホルダーの外観の形状は大きく
変えようがなく、また巻取軸は軸上のコアーホルダーの
ピッチや配列位置とは無関係に所要幅のコアーを所要の
位置に取付けなければならないものであり、コアーがコ
アーホルダーに対し無段階にあらゆる位置にコアーが係
合する可能性がある。すなわち、第1図の左側のコアー
ホルダーのようにその爪の掻く僅かな部分にコアーの端
が係る場合が起り得る。その場合、コアーの端が爪によ
り掻きむしられ、コアーが損傷し、爪も摩耗し、コアー
の材料である紙の粉が飛散しウェッブの巻取製品に付着
するなどの不都合な事態が生じる。
また、上記と同じ理白て、多数の同じ幅のコアーを同軸
上に嵌める場合、一つのコアーにn個のコアーホルダー
が係ったり、n+1個(またはn−1個)のコアーホル
ダーが係ったりする可能性がある。広い幅のコアーのと
きはその差は無視もできるが1個と2個とか2個と3個
のような場合はそのコアーに加わるトルク差、ひいては
張力差は無視できない。
さらに、非常に薄い広い幅のフィルムを低張力で巻く必
要があるとき、多くのコアーホルダーがコアーに係るた
め、最小制御限界でも張力が強過ぎることがある。従来
のものでは前述のように、最小トルクが大きいという欠
点があったため、なおさらのことである。
従来はこれらの問題を回避するため、コアーと係合する
と問題の生じるコアーホルダーや、コアーと係合しない
ように望むコアーホルダーについては、その爪を取付け
ている皿小ねじをドライバーで緩めて取外し、爪を取外
していた。しかしその作業は1個のコアーホルダーにつ
き6個の皿小ねじを取外さねばならず、また巻取るべき
ウェッブの仕様、寸法が変るたびに取外しを行なわねば
ならず、大変な手数を要するのみならず、そのつと皿小
ねじを緩めたり、締めたりするので、皿小ねじを損傷し
たり、取外した爪を紛失したりするおそれもある。
[問題を解決するための手段] 本発明は、以上のような従来の欠点を完全に解消し、極
めてスムースで空気圧に正確に比例したフリクショント
ルクが得られ、さらに長寿命でメンテナンスフリーな巻
取軸を提供せんとするものである。
すなわち、第1の発明の巻取軸は軸上に軸方向に所定の
間隔をおいて配設された複数コアーホルダーを有し、前
記各コアーホルダーが前記軸に軸方向および回転方向に
不動に固定配置されこの軸とともに回転可能な複数の固
定円板の隣り合う各一対の間において前記軸上に軸方向
に所定の間隔をおいて軸方向に摺動可能に配置され、か
つ、前記各固定円板の軸方向端面に対面した摩擦面を有
する回転可能な一対のフリクションリングと、前記各コ
アーホルダーの周壁の円周方向複数個所に穿設した窓か
ら出没自在な爪と、前記各コアーホルダー内において前
記一対のフリクションリング間に形成された気密室とを
有し、前記軸を通して前記各コアーホルダーの気密室内
への圧縮空気導入路を設け、この導入路を介して前記各
コアーホルダーの前記気密室に圧縮空気を導入しその空
気圧によって前記爪を前記窓から押出し前記コアーホル
ダーに嵌着したコアーの内面に圧接させてこのコアーを
拘止するとともに、同じ空気圧によって前記各一対のフ
リクションリングを前記軸上で軸方向に押し広げその摩
擦面を前記固定円板の軸方向端面に押圧してフリクショ
ントルクを前記各コアーホルダーにおいて他のコアーホ
ルダーから独立して発生させるようにした巻取軸におい
て、前記フリクションリングを弾性体のダイアフラムに
よって前記固定円板を除く前記各コアーホルダーの構成
部材に対し非接触に支持させたことを特徴とするもので
ある。
第2の発明は、この種の巻取軸において、何ら工具を用
いずワンタッチの操作で巻取軸上の各コアーホルダーか
らの爪の突出を阻止し、複数のコアーホルダーのうちコ
アーにフリクショントルクを伝えるべき特定のコアーホ
ルダーを選択できるようにしたもので、軸上に軸方向に
所定の間隔をおいて配設された複数のコアーホルダーを
有し、前記各コアーホルダーが前記軸に軸方向および回
転方向に不動に固定配置されこの軸とともに回転可能な
複数の固定円板の隣り合う各一対の間において、前記軸
上に軸方向に所定の間隔をおいて軸方向に摺動可能に配
置され、かつ、前記各固定円板の軸方向端面に対面した
摩擦面を有する回転回前な一対のフリクションリングと
、前記各コアーホルダー0周壁の円周方向複数個所に穿
設した窓から出没自在な爪と、前記各コアーホルダー内
において前記一対のフリクションリング間に形成された
気密室とを有し、前記軸を通して前記各コアーホルダー
気密室内への圧縮空気導入路を設け、この導入路を介し
て前記各コアーホルダーの前記気密室に圧縮空気を導入
しその空気圧によって前記爪を前記窓から押出し前記コ
アーホルダーに嵌着したコアーの内面に圧接させてこの
コアーを拘止するとともに、同じ空気圧によって前記各
一対のフリクシ透ンリングを前記軸上で軸方向に押し広
げモの摩擦面を前記固定円板の軸方向端面に押圧してフ
リクショントルクを前記各コアーホルダーにおいて他の
コアーホルダーから独立して発生させるようにした巻取
軸において、前記各コアーホルダーの外周に外筒を円周
方向に変位可能に嵌設し、前記各外筒にその外周面より
前記爪の突出を許容する窓を設け、前記外筒を前記各コ
アーホルダーに対して相対的に回動させることにより、
前記爪が前記窓より突出可能な状態と、前記爪の前記各
外筒の外周面からの突出を阻止する状態との選択を可能
ならしめたものである。
さらに、第3の発明は、第1の発明の巻取軸において、
前記各コアーホルダーの外周に外筒を円周方向に変位可
能に嵌設し、前記各外筒にその外周面より前記爪の突出
を許容する窓を設け、前記外筒を前記各コアーホルダー
に対し、相対的に回動させることにより、前記爪が前記
窓より突出可能な状態と、前記爪の前記各外筒の外周面
からの突出を阻止する状態との選択を可能ならしめたも
のである。
(作用コ 巻取軸にコアーを嵌着し、空気導入路より圧縮空気を各
コアーホルダーの気密室内に導入すると、その圧縮空気
が気密室の一対のフリクションリングを軸方向の互いに
反対方向に摺動させそれぞれ対応する固定円板の摩擦面
に押圧し、軸の回転によるトルクをフリクションリング
からダイヤフラムを介してコアーホルダーへ伝達可能な
らしめる。同じ圧縮空気はゴムチューブを膨張させ爪を
窓から突出させコアーホルダーに嵌着したコアーの内面
に係合させて、コアーをコアーホルダ、従って、軸上に
確固に拘止する。
巻取軸にコアーを嵌着する前に、コアーホルダーのうち
所要のものの外筒を回して爪が突出しない状態にしてお
けば、軸にコアーを嵌着して圧縮空気を気密室内に導入
しても、上記コアーホルダーの爪はコアーの内面に係合
することはない。
[実施例] 以下図示実施例を詳細に説明する。
1は回転軸で、この軸1上に複数のコアーホルダー25
が複数の間隔カラー2と交互に嵌着され、その全体が軸
lの一端においてフランジ(図示省略)で止められ、他
端では軸1上のねじとナツト(図示省略)で上記フラン
ジに対し軸方向に強固に締付けられ固定されている。
各コアーホルダー25の内部の最内径側には、第3図に
示すように、図で左から順にボールヘアリング4、固定
円板3、固定カラー7、固定円板3、ボールベアリング
4(右側の一部は断面を示していないが左側のものと対
称的である)が配設されて、これらの部材すべてがボー
ルベアリング4の内輪を通して上記のように、強固に締
付けられ、軸1と一体となっている。これら以外の下記
のすべての部品の組立体(以下正確にはこれをコアーホ
ルダー25と呼ぶ)はボールベアリング4によって軸1
上に支持され、自由に回転し得る。
コアーホルダー25の構成を詳しく説明すると、円筒状
の一つのコアー止めカラー14の内側にゴムチューブ1
3が挿入設置され、コアー止めカラー14の両端から対
称的に一対のスリーブ15がゴムチューブ13内に挿入
され、スリーブ15はそれぞれ小ねじ20でコアー止め
カラー14に固定されている。そのときゴムチューブ1
3の両端のふくらみを少し圧縮して、空気が漏れないよ
うにしている。一対のスリーブ15の中央内部には、こ
れも対称的に、ゴムなどの弾性体で作った一対のベロー
ズ状のダイアフラム16がそれぞれの外側のふくらみ部
16aを1個の共通の押えカラー19の左右端部で圧縮
して取付けられ、各ダイアフラム16はその内側に左右
それぞれ一対のフリクションリング6を抱き込み、その
内側のふくらみ部16bを一対のキャップ17で押さえ
て取付けられている。各ダイアフラム16は、その外側
および内側の両ふくらみ部16a、16bがともに空気
漏れを防ぎ、フリクションリング6と固定円板3との間
で発生させるフリクショントルクをスリーブ15に伝え
るのに充分な強度と摩擦力をもたせた構成とする。
ダイヤフラム16は、その材買や硬度、厚さなどを適当
なものとすれば、全円周にわたってベローズ状を成した
リングとして連続しているものであるから、充分なトル
ク伝達強度を得ることは容易である。また、空気の漏れ
を防ぎ充分な摩擦力を得るには、このダイヤフラム16
を、実施例のようにキャップ17で押える方法以外にも
、糸を巻き付けるとか、接着剤で付けるとか、ダイヤフ
ラムを小さく作っておき伸ばしてフリクションリング6
に被せて嵌め、その収縮力でフリクションリング6を締
め付けて密着させるなど種々の方法を採ることができる
ことは云うまでもない。
コアーホルダー25の内部に空気圧を導くため、軸1に
は中空軸孔18aおよび各コアーホルダーのほぼ中央の
対応位置に孔18が穿設され固定カラー7および押えカ
ラー19にも各々孔7a、19aが穿設されている。軸
1の外周面と他の部品との隙間を通って空気が漏れない
ようボールベアリング4と固定円板3との間はOリング
5を用いてシールされている。
コアー止めカラー14には外周を等分した3個所に窓1
4&が穿設され、善意の中にその窓より少し小さくその
窓から自由に出没し得る爪12が皿ねじ8によりボス1
1に固定されており、このボス11は板ばねlOにリベ
ット9で取付けられている。この板ばね10はコア止め
カラー!4の内周面とゴムチューブ13の外周面の間に
介設され、空気圧が加わっていないときは爪12の先端
がコアーホルダー25の外周面よりも内に沈むよう戻し
ばねの作用をし、その受圧面にゴムチューブ13を介し
て空気圧を受けたときは、大きな力で爪12を押し出す
作用をする。
コアー止めカラー14の外周には薄い肉厚の外筒21が
軽く摺動回転できるように嵌着されておリ、この外WJ
21にはコアー止めカラー14の三つの窓14aと同じ
位置に爪12全体が出没し得る同じ大きさの三つの窓2
1aとその円周回転方向に連続して少し幅(軸方向の長
さ)が狭い窓21bとが穿設されている。また、爪12
には、その両端に一段下った肩12aがあり、上記外筒
21をコアー止めカラー14に対し相対的に摺動回転さ
せ、狭い窓21bを爪の位置に移動させると、第1図左
半部分に示すように窓21bの両端縁部内周が爪12の
肩12aの上を覆い、爪12の先端が外筒21の外周面
、すなわち、コアーホルダー25の外周面より外へ突出
しないようになる。なお、この外筒21の摺動回転は爪
12の突出していないとき、すなわち、空気圧が加わっ
ていないときに行なう必要があるが、そのときはフリク
ショントルクも極めて微少であり、コアー止めカラー1
4は軸1には拘止されていないので、外筒21のみを回
すことは不可能である。従って、外周21と外筒21の
ないコアー止めカラー14が外周面に露出している部分
とをそれぞれ両手でもって相対的に僅か回すだけでワン
タッチで行なうことができる。上記露出部分は第1図に
示すようにコアー止めカラー14と一体に製作しても、
または、加工の都合上第3図に示すように別体の固定筒
22をコアー止めカラー14に嵌着し小ねじ23で固定
してもよい。
今、軸1の中空軸孔18aより空気圧を供給すると、孔
18と固定カラー7の内径のぬすみ部および孔7a、1
9aって通じ空気圧がゴムチューブ13の内側へ加わり
、第2図のA−A’断面よりB−B’ 断面に示す状態
に、空気圧がゴムチューブ13を介して板ばね10を押
し上げ、コアー24がコアーホルダー25の外周に嵌っ
ていない場合は、板ばね10の大部分がコアー止めカラ
ー14の内面に当るまで爪12がコアーホルダー25の
窓21aから突出する。ここでコアー24(第1図)が
コアーホルダー25の外周に嵌っている場合は、爪12
はコアー24の内面に強く圧接され、コアー24が紙管
などの場合は爪12が紙管の内面に喰い込み、充分な回
転トルクを伝えることができる。
なお、第1図に示すようにコアー24の左端が左側のコ
アーホルダー25の爪12に僅かにかかる場合は、この
コアーホルダー25の外筒を上記のようにコラ−止めカ
ラー14に対して僅かに回動させて爪12の突出を予め
阻止しておく。
一方、同じ空気圧は左右一対のフリクションリング6を
軸方南画外側へ押し拡げ、各フリクションリング6の固
定円板3に対面する摩擦面を固定円板3に押し付けて摩
擦力を発生させる。この押し付は力はダイアフラム16
のベローズ状に屈曲したところの中間の直径とフリクシ
ョンリング6の上記摩擦面の内径との間の面積に空気圧
を乗じたものである。
この・フリクションリング6は、無潤滑でも摩擦係数が
低く、かつ、長時間のスリップによっても摩耗が少なく
焼付かない自己潤滑性の軸受材などで作られ、固定円板
3は精密で平滑な仕上げを施した高硬度の鋼などで作る
ことができる。また、ダイヤフラム16は図の如く固定
円板3を組込んで押し付けるとき、フリクションリング
6が僅かに固定円板3に押し付けられるよう、換言すれ
ば、組込んだ状態では空気圧が加わっていないときでも
ダイヤフラム16の弾力により摩擦面に微少の面圧が加
わるような寸法に作っておく。このような構成にすれば
空気圧が加わり始めた微少圧力のときでも空気が摩擦面
から逃ることなく、空気圧が高くなればなるほど、その
空気圧に比例した力で摩擦面が押し付けられ、一般にメ
カニカルシールと呼ばれるものと全く同様に空気が漏れ
ないようにシールされ、しかも軸1とコアーホルダー2
5とに相対回転が発生すれば、固定円板3とフリクショ
ンリング6とがその摩擦面でスリップし、その摩擦力に
より空気圧に殆ど比例した正確なフリクショントルクを
発生し、これをコアーホルダー25に伝える。
上記の如き構成の巻取軸を装備して巻取りを行なうとき
は、軸1を所要巻取回転数より速い回転数で積極的に駆
動し、コアーホルダー25上に爪12で拘止されたコア
ー24(例えば紙管)上にウェッブを巻き付けて巻取る
のであるが、送り出されるウェッブの速度に応じたコア
ー24の回転数と、これより速く駆動される軸1の回転
数の差だけ、コアー24と一体に回転するコアーホルダ
ー25はボールベアリング4を介して軸1上でスムース
に正確に振れなく回転し、内部の固定円板3とフリクシ
ョンリング6との摩擦で発生する空気圧に比例した正確
でスムースなフリクショントルクがコアーホルダー25
を通してコアー24に伝えられ巻取ウェブに所要の張力
を与える。
ここでコアー24をコアーホルダー25に拘止する拘止
トルクは板ばね10の受圧面積、空気圧、爪12とコア
ー24との摩擦係数、爪12の数、コアー24の内半径
の積であり、それに対しフリクショントルクは前述のフ
リクションリング6の受圧面積、空気圧、摩擦面の摩擦
係数、摩擦面の平均半径、摩擦面の数の積となり、前者
が後者より比較にならないほど大きくなるように設定す
ることは極めて容易である。なお、従来のものではウェ
ッブを大きく巻いたときのウェッブの自重による摩擦力
もフリクショントルクに加わっていたが、本実施例では
ボールベアリングを用いて支持しているためその値は微
々たるものである。
このように構成された巻取軸では、空気圧により任意な
トルクが得られ、同じ空気圧によりコアー24を拘止し
ているため、いかなるフリクショントルクのときでもコ
アー24の拘止トルクの方が大きく、コアーがスリップ
したり、横ずれしたりすることがない。
次に、運転終了後、新旧コアーの脱着時には空気回路を
切れば爪12は板ばね10の復元力によりコアーホルダ
ー25の外周面より内側に沈み脱着操作を容易に行なう
ことができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、先の発明(特公平1−
15459号公報に記載)の効果に加えて、二つの構成
的特徴に起因する優れた効果を発揮するものである。す
なわち、 (1)フリクションリング6を弾性体から成るダイヤフ
ラム16で支持し、完全に空中に浮いた状態としたため
、フリクションリングと固定円板との摩擦面以外のスラ
スト方向の機械摩擦による摺動がなく、また、ラジアル
方向の摺動面もないため、 a)トルクにびびりがなく、極めてスムースであり、 b)トルクが空気圧に比例し、極めて正確であり、 C)一回転中のトルクむらが全くなく、d)ダイヤフラ
ムのベローズ状屈曲部が転位できるため、フリクション
リング(および固定円板も含め)摩擦部の摩耗許容量が
多くとれ、極めて長寿命であり、 e)ダイヤフラムより外径側の全ての部品は剛体で構成
することができ、一体に固定できるため、コアーホルダ
ーに軸方向の遊びが不要であり、コアーの横撮れがなく
、側面の美しく揃った巻取製品が得られ、 f)フリクションソングに歪みを与えるような不安定お
よび不均一な力が加わらないため、摩擦面よりの空気漏
れがなく、 g)小さな最小トルク値が得られるので、使用可能制御
範囲が大きくとれる(実績では空気圧0.16〜5 k
g/cm2すなわち、約1:30を得ている)。
(2)コアーホルダーの外周に外筒21を設け、外筒を
それ以外の部分に対し相対的に僅かの角度だけ摺動回転
させることにより、爪を自由に出没できる状態と、空気
圧が加わっても爪が外筒より外へは出ない状態との両者
を選択することができるように構成したため、下記の適
用をワンタッチで極めて容易に迅速に行なうことができ
る。
a)爪のごく一部がコアーに係りコアーを損傷させる恐
れのあるときはそのコアーホルダーの爪だけを突出しな
いようにできる。
b)それぞれ複数個の同じ幅のコアーに同じ幅のウェブ
を同時に巻取るとき、各コアーに異なる数のコアーホル
ダーが係ることが起り得るが、このような場合直ちにす
べてのコアーに同数のコアーホルダーによってトルクを
伝えるように修正できるので、均一正確な巻取張力が得
られる。(また、異なる幅のコアー場合も、トルクを幅
に比例するように修正できる。) C)広い幅の一つのコアーに多数のコアーホルダーが係
っているとき、トルクを伝えるべきコアーホルダーの数
を最少1個から最大そのコアーに係る全数まで自由に選
択できるため、上記(1)g)項の制御範囲をさらに大
きくとることができ、機械の通用範囲が拡がる。
d)万一 1個(または数個)のコアーホルダーが故障
または損傷しても、そのコアーホルダーの爪を出ないよ
うにすると同時に、他の巻取りについても同数の(また
はウェブ幅に比例した)トルクを伝え得るコアーホルダ
ーの数に減少し、その分だけ制御の設定張力を上げるこ
とにより、それまでと全く変らない巻取りを行なうこと
ができる。すなわち、故障に即座に対応し、ダウンタイ
ムをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の巻取軸の一部の正面図でそ
の一部を断面で示す図、 第2図は左半分および右半分をそれぞれ第1図のA−A
’およびB−B’断面で示す図、第3図は、第1図、第
2図に示す巻取軸の要部の縦断面図で、c−c’線より
右側はコアーボルダ−の窓より爪が突出した状態を示し
、c−c線より左側は外筒により爪の突出を阻止した状
態を示す図である。 1・・・軸、   3・・・固定円板、6・・・フリク
ションリング、 12・・・爪、  13・・・ゴムチューブ、16・・
・ダイアフラム、 21・・・外筒、24・・・コアー 25・・・コアーホルダー (ほか1名) 為1図 篤2図 手続補正書 1 2゜ 事件の表示 平成2年特許願第31023号 発明の名称 巻取軸 補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所 京都府久世郡久御山町田井西荒見17番5名 
称  株式会社 ゴードーキコー 代  理  人 〒604 明細書の「3゜ 8 補正の内容 発明の詳細な説明jの欄、 並びに図面。 (1)明細書、6頁、7行目の「コラ−止め」を「コア
ー止め」に補正する。 (2)明細書、21頁、5行目の「コラ−止め」を「コ
アー止め」に補正する。 (3)明細書、27頁、1行目の「均一正確な」を「均
一で正確な」に補正する。 (4)明細書、27頁、2行目の「コアー場合」を「コ
アーの場合」に補正する。 (5)2面(7)vSi図、viJ2図、343図を別
紙の通り補正する。 易I図 八′ B′ z20 ;ア宥ル2− 2り 葵312

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軸上に軸方向に所定の間隔をおいて配設された複
    数のコアーホルダーを有し、 前記コアーホルダーのそれぞれが、 前記軸に軸方向および回転方向に不動に固定配置されこ
    の軸とともに回転可能な複数の固定円板の隣り合う各一
    対の間において、前記軸上に軸方向に所定の間隔をおい
    て軸方向に摺動可能に配置され、かつ、各固定円板の軸
    方向端面に対面した摩擦面を有する回転可能な一対のフ
    リクションリングと、 前記各コアーホルダーの周壁の円周方向の複数個所に穿
    設した窓から出没自在な爪と、 前記各コアーホルダー内において前記一対のフリクショ
    ンリング間に形成された気密室とを有し、 前記軸を通して前記各コアーホルダーの気密室内への圧
    縮空気導入路を設け、この導入路を介して前記各コアー
    ホルダーの前記気密室に圧縮空気を導入しその空気圧に
    よって前記爪を前記窓から押出し前記コアーホルダーに
    嵌着したコアーの内面に圧接させてこのコアーを拘止す
    るとともに、同じ空気圧によって前記各一対のフリクシ
    ョンリングを前記軸上で軸方向に押し広げその摩擦面を
    前記固定円板の軸方向端面に押圧してフリクショントル
    クを前記各コアーホルダーにおいて他のコアーホルダー
    から独立して発生させるようにした巻取軸において、 前記フリクションリングを弾性体のダイアフラムによっ
    て前記固定円板を除く前記各コアーホルダーの構成部材
    に対し非接触に支持させたことを特徴とする巻取軸。
  2. (2)軸上に軸方向に所定の間隔をおいて配設された複
    数のコアーホルダーを有し、 前記各コアーホルダーのそれぞれが、 前記軸に軸方向および回転方向に不動に固定配置されこ
    の軸とともに回転可能な複数の固定円板の隣り合う各一
    対の間において、前記軸上に軸方向に所定の間隔をおい
    て軸方向に摺動可能に配置され、かつ、各固定円板の軸
    方向端面に対面した摩擦面を有する回転可能な一対のフ
    リクションリングと、 前記各コアーホルダーの周壁の円周方向の複数個所に穿
    設した窓から出没自在な爪と、 前記各コアーホルダー内において前記一対のフリクショ
    ンリング間に形成された気密室とを有し、 前記軸を通して前記各コアーホルダーの気密室内への圧
    縮空気導入路を設け、この導入路を介して前記各コアー
    ホルダーの前記気密室に圧縮空気を導入しその空気圧に
    よって前記爪を前記窓から押出し前記コアーホルダーに
    嵌着したコアーの内面に圧接させてこのコアーを拘止す
    るとともに、同じ空気圧によって前記各一対のフリクシ
    ョンリングを前記軸上で軸方向に押し広げその摩擦面を
    前記固定円板の軸方向端面に押圧してフリクショントル
    クを前記各コアーホルダーにおいて他のコアーホルダー
    から独立して発生させるようにした巻取軸において、 前記各コアーホルダーの外周に外筒を円周方向に変位可
    能に嵌設し、前記各外筒にその外周面より前記爪の突出
    を許容する窓を設け、前記各外筒を前記各コアーホルダ
    ーに対して相対的に回動させることにより、前記爪が前
    記窓より突出可能な状態と、前記爪の前記各外筒の外周
    面からの突出を阻止する状態との選択を可能ならしめた
    ことを特徴とする巻取軸。
  3. (3)前記各コアーホルダーの外周に外筒を円周方向に
    変位可能に嵌設し、前記各外筒にその外周面より前記爪
    の突出を許容する窓を設け、前記各外筒を前記各コアー
    ホルダーに対して相対的に回動させることにより、前記
    爪が前記窓より突出可能な状態と、前記爪の前記各外筒
    の外周面からの突出を阻止する状態との選択を可能なら
    しめた特許請求の範囲第(1)項に記載の巻取軸。
  4. (4)前記外筒に、前記爪の突出を許容する前記窓に円
    周方向に連続させて、前記爪の一部に係合してその突出
    を阻止する周縁部を有する第2の窓を設け、前記第2の
    窓の周縁部を前記爪の一部に係合させることにより前記
    爪の突出阻止状態を実現させるようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第(2)項または第(3)項に記載
    の巻取軸。
JP3102390A 1990-02-09 1990-02-09 巻取軸 Granted JPH03238254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100548872B1 (ko) * 2004-04-14 2006-02-02 김병화 권취용 지관의 프릭션 코어

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100548872B1 (ko) * 2004-04-14 2006-02-02 김병화 권취용 지관의 프릭션 코어

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