JPH03237670A - フロッピーディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はフレキシブル磁気ディスクとセンターコアとか
らなるコア付き磁気ディスクを、硬質プラスチック等か
らなるハードケース中に回転可能な状態に収納したフロ
ッピーディスクに関するものである。

従来の技術 ３．５インチ以下の小形フロッピーディスクは記録密度
が高いためにチャッキングの精度を高める必要があり、
センターコアを使用している。このためフレキシブル磁
気ディスクの内縁に沿った環状部分とセンターコアの外
縁に沿った環状部分（鍔）とを接着している。

その接着方法は■接着剤を基材に塗布または含浸したシ
ート、あるいは接着剤自体のシートをリング状に打抜い
て作った接着リングを介して接着する、■液状接着剤を
リング状にたらして形成した接着帯によって接着するな
どが主なものであった。

発明が解決しようとする課題 フレキシブル磁気ディスクは磁気ヘッドとの接触状態を
一定にするため、その近傍においては常に平坦な状態を
保つ必要がある。特にフロッピーディスクが小形になり
、ベースフィルムが薄くなるほどこの必要性は高まる。

しかし前記の方法によりフレキシブル磁気ディスクとセ
ンターコアとを接着する場合、接着部に発生するディス
クのうねりや波打ったような微細な凹凸を制御すること
は難しい。またそれら部材の熱・湿度膨張係数や残留熱
歪などが微妙に異なるため、耐候試験のように種々の温
・湿度環境に置かれると、前記の「うねり」や「波打ち
」がしばしば局部的に集まり成長する傾向が見られる。

その結果接着部に近い内周トラックではその影響を受け
、磁気ヘッドとの接着状態が不安定になり、モジュレー
ションやトラック品質が低下する現象が間々見受けられ
た。

本発明はこのような課題を解決するものであり、上記の
「うねり」や「波打ち」など接着部の異常に関連した課
題が起りにくい方法を用いたフロッピーディスクを提供
することを目的としている。

課題を解決するための手段 前記のフレキシブル磁気ディスクとセンターコアとを接
着する方法と「うねり」や「波打ち」の発生状態との関
係を仔細に観察した。その結果フレキシブル磁気ディス
クの内縁に沿った環状部分またはセンターコアの外縁に
沿った環状部分のいずれかに、接着剤を用いて多数の微
小な島状領域が不連続に存在した環状の接着帯を設け、
これでもってフレキシブル磁気ディスクとセンターコア
とを接着する方法がきわめて有効であることを見いだし
た。

即ち、この方法によれば接着部と非接着部とが交互に存
在するため、特に耐候性試験等の環境変化を受けた場合
に微小な膨張収縮が吸収でき、それらが集まって成長す
るのを抑える効果が大きい。

これによって従来からの接着リングや接着剤をリング状
にたらして形成した接着帯でもってその部分の全面を接
着する方法にくらべ、接着部の安定性が格段に改善でき
るので、この手段を用いたフロッピーディスクを提案す
るものである。

接着剤としては例えばニトリルゴム系、クロロブレンゴ
ム系その他種々のものがある。

作用 本発明は上記のようにフレキシブル磁気ディスクとセン
ターコアとの接着部での平坦性に関する異常の発生や成
長が少なく、磁気ヘッドの接触状態が安定しているため
モジュレーションおよびトラック品質が優れているとと
もに常に安定しており、耐候性に優れたフロッピーディ
スクを得ることができる。

実施例 実施例１ ニトリルゴムを主成分とする接着剤の２５％ケトン溶液
（粘度３５ボイズ）を用意し、第１図に示す小形フロッ
ピーディスク用センターコア１の外縁の環状部分２に沿
って直径約１■の円形、間隔０．５園になるように滴下
し、接着剤による島状領域群３を形成しながら一周し、
約１分間乾燥して接着帯とした。

第２図に示す厚さ３３μｍのドーナツ形ポリエステルフ
ィルムの両面に磁性塗膜を形成したフレキシブル磁気デ
ィスク４のセンターホール５を上記のセンターコア１に
あわせ押圧を加えて接着し、コア付磁気ディスクとし、
これをハードケースに収納して小形フロッピーディスク
を作製した。

この小形フロッピーディスクをＪ　Ｉ　Ｓ　Ｘ６２２３
に記載された条件に基づき耐候性試験をおこない、試験
前後の最内周トラックのモジュレーションを比較した。

その結果を第１表に示す。

実施例２ 接着剤による島状領域群３を設ける箇所を、第３図に示
すように、ドーナツ形フレキシブル磁気ディスク４のセ
ンターホール５に沿った環状部２とした以外はすべて実
施例１と同一にして組立と試験をおこない、結果を第１
表にあわせて示した。

比較例１ センターコア１の環状部２に第４図に示すように、接着
剤により幅１１ｍの連続した帯状の接着帯６を形成した
以外、すべて実施例１と同一にして組立と試験をおこな
い、結果を第１表にあわせて示した。

比較例２ 接着剤のかわりに、第５図に示すように従来からの幅１
．５ｍ、厚さ１４０ｕｍの接着リング７を用いてドーナ
ツ形でフレキシブル磁気ディスクとセンターコアとを接
着してコア付き磁気ディスクを得るほか、実施例１と同
一方法によって組立と試験をおこない、結果を第１表に
合わせて示した。

第　　　１　　　表 （注）単位二％　　試料数１０ 第１表の結果を見ると試験前のモジュレーションの値は
実施例、比較例とも大差ないが、耐候性試験実施後では
実施例は変化が少なく安定しているのに対し比較例では
変化が大きくなっていることがわかる。これは実施例で
は前記の接着部における平滑性が保たれ、磁気ヘッドと
の接触状態が常に安定していることを示すものである。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明によればフレ
キシブル磁気ディスクとセンターコアとの接合に際し、
連続した接着帯によるではなく、接着能を持つ微小な島
状領域が不連続に存在してなる接着帯を用いることによ
り、温・湿度環境の変化にも安定な接着部が形成され、
耐候性の優れたフロッピーディスクを得ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の接着帯を設けたセンターコ
アを示す上面図、第２図は本発明の一実施例のドーナツ
形フレキシブル磁気ディスクを示す上面図、第３図は本
発明の一実施例のセンターホール近傍に接着帯を設けた
ドーナツ形フレキシブル磁気ディスクを示す上面図、第
４図は従来の接着剤による接着帯を設けたセンターコア
を示す上面図、第５図は従来の接着リングを用いたセン
ターコアを示す上面図である。 １・・・・・・センターコア、２・・・・・・環状部、
３・・・・・・接着能を持つ島状領域群、４・・・・・
・ドーナツ形フレキシブル磁気ディスク、５・・・・・
・センターホール、６・・・・・・接着帯、７・・・・
・・接着リング。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ドーナツ形をしたフレキシブル磁気ディスクが、
   センターコアの外縁に沿った環状部分に形成された接着
   能を持つ微小な島状領域が不連続に存在してなる接着帯
   により、センターコアと接着されてなるコア付き磁気デ
   ィスクをハードケース中に回転可能に収納することを特
   徴とするフロッピーディスク。
2. （２）ドーナツ形をしたフレキシブル磁気ディスクが、
   その内縁に沿った環状部分に形成された接着能を持つ微
   小な島状領域が不連続に存在してなる接着帯により、セ
   ンターコアと接着されてなるコア付き磁気ディスクをハ
   ードケース中に回転可能に収納することを特徴とするフ
   ロッピーディスク。