JP2922631B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP2922631B2 JP2320104A JP32010490A JP2922631B2 JP 2922631 B2 JP2922631 B2 JP 2922631B2 JP 2320104 A JP2320104 A JP 2320104A JP 32010490 A JP32010490 A JP 32010490A JP 2922631 B2 JP2922631 B2 JP 2922631B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、光磁気記録ディスク等の書き換え可能型光
記録ディスク、光学式ビデオディスク等の再生専用型光
ディスクなどの光ディスクに関する。
〈従来の技術〉 光ディスク、例えば、光磁気記録ディスクは、ディス
ク基板上に情報担持部としての記録層を設置して構成さ
れる。
そして、記録層のヒッカキ等による機械的損傷を防止
するため、両面記録タイプでは、一対のディスク基板を
記録層が内封されるようにして一体化している。
ところで、光磁気記録ディスク等の各種光ディスクの
一対のディスク基板を一体化するには、通常、ホットメ
ルト接着剤等の熱溶融型接着剤、エポキシ接着剤、UV硬
化型接着剤等の反応型接着剤、感圧型接着剤すなわち粘
着剤などが用いられる。
この場合、ディスク間にゴミが介在してしまう等の光
ディスクの汚染を防止するため、クリーンルームで作業
を行なうことが好ましい。
しかし、ホットメルト接着剤を用いる場合には、熱を
必要とするため、クリーンルームにおいて好ましくな
い。
また、エポキシ接着剤、UV硬化型接着剤を用いる場合
には、作業に時間がかかり、しかも接着剤中の硬化剤や
増感剤が記録層等の情報担持部を腐食させてしまう場合
がある。
このような理由から、前記の弊害がなく、しかもクリ
ーンルームで作業をできる点で、粘着剤を用いることが
有利である。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、粘着剤を用いる場合、ディスク基板と粘着剤
層間に気泡が閉じ込められ、この結果、特に樹脂製基板
の光ディスクの場合、気泡によってディスク基板の接着
強度が低下し、しかも気泡が閉じ込められた部分のディ
スク厚が部分的に厚くなったりしてディスクの機械的精
度ないし寸法精度が低下し、光ディスクを回転させる際
ディスクの面振れが大きくなり、フォーカシングが困難
となり、エラーが発生してしまう。
このため、粘着剤を用いる場合は、気泡の混入を防止
するため、例えば減圧下にてディスク基板の貼り合わせ
を行なったり、あるいは高温ベイキングをして気泡を追
い出す必要がある。
しかし、減圧下での貼り合わせや高温ベイキングを行
なう場合、工程が増加し、作業が複雑になり、量産上非
常に不利である。
本発明の主たる目的は、一対のディスク基板を粘着剤
層にて一体化して構成し、ディスク基板と粘着剤層との
間の気泡の封入に伴なう機械的精度の低下が防止された
光ディスクを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(12)の本発明によ
って達成される。
(1)一対のディスク基板を有し、少なくとも一方のデ
ィスク基板に情報担持部を形成し、この情報担持部が内
封されるように、前記一対のディスク基板の内封面を粘
着剤層により接着して一体化した光ディスクであって、 前記一対のディスク基板のそれぞれの内封面上に粘着
剤層を形成し、 前記一対のディスク基板のそれぞれの内封面のほぼ全
面を前記粘着剤層によって被覆し、 前記一対のディスク基板の内封面の少なくとも一方
に、基材の一方の主面に第1の粘着剤層を有し、他方の
主面に第2の粘着剤層を有する粘着剤シートを、前記第
2の粘着剤層を介して貼付して、これを前記粘着剤層の
うちの少なくとも一方とし、 前記一対のディスク基板のうちの少なくとも一方のデ
ィスク基板に形成した前記粘着剤層の対向面に、外周縁
および/または内週縁からディスク内部領域に対向する
領域を経て、外周縁および/または内周縁に至る溝を複
数形成し、 前記粘着剤層同志を互いに接着して前記一対のディス
ク基板を一体化したことを特徴とする光ディスク。
(2)前記基材が、圧縮硬さ10kgf/cm2以下の発泡体で
ある上記(1)に記載の光ディスク。
(3)前記一対のディスク基板の内封面の両方に、前記
粘着剤シートを貼付した上記(1)または(2)に記載
の光ディスク。
(4)前記一対のディスク基板の内封面の一方に、直接
前記粘着剤層を形成した上記(1)または(2)に記載
の光ディスク。
(5)前記粘着剤層のそれぞれに、前記溝を複数形成し
た上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の光ディス
ク。
(6)前記溝を直線状に形成した上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の光ディスク。
(7)前記溝を互いに平行に形成した上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載の光ディスク。
(8)前記溝をディスク基板の内周縁と外周縁との間に
放射状に形成した上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載の光ディスク。
(9)前記溝間に連続状のランド部を形成した上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載の光ディスク。
(10)前記溝間のランド部が散点状に存在する上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載の光ディスク。
(11)前記溝が1cmあたり1本以上存在し、ランド部の
比率が0.3以上である上記(9)に記載の光ディスク。
(12)前記ランド部の比率が0.3〜0.9である上記(10)
に記載の光ディスク。
〈作用〉 本発明の光ディスクは、一対のディスク基板のそれぞ
れの内封面に、粘着剤層を形成し、粘着剤層に所定の溝
を形成し、この粘着剤層同志を接着して前記一対のディ
スク基板を一体化して構成される。
または、一対のディスク基板のぞれぞれの内封面に、
所定の溝を形成した粘着剤層を有する粘着剤シートを貼
付し、この粘着剤シートの粘着剤同志を接着して一対の
ディスク基板を一体化して構成される。
このため、一対のディスク基板を一体化する際、ディ
スク基板間の空気が粘着剤層の溝を通じてディスク外に
抜ける。
この結果、一対のディスク基板間、すなわちディスク
基板と粘着剤層間や一対の粘着剤層間に気泡が封入され
るのを防止でき、機械的精度の高い光ディスクが実現す
る。
また、本発明の光ディスクは、一対のディスク基板の
それぞれのディスク基板の一方の主面、すなわち内封面
のほぼ全面に粘着剤層を形成して構成される。
このため、ディスク内に気泡が封入されるのを防止す
るために、ディスク基板に部分的に粘着剤層を形成し、
空気の通路を設けた光ディスク、例えば、ストライプ状
等の粘着剤層を形成した光ディスクに比べ、本発明で
は、記録層等の全面が粘着剤により封止されるので、耐
食性や耐久性が格段と向上する。
なお、ロールコータを用いて、直接ディスク基板にホ
ットメルト接着剤を塗布すると、塗設された接着剤の表
面に、鋸歯状のランド部が形成される。
このため、ホットメルト接着剤を用いれば、ディスク
間への気泡の封入を防止できる。
しかし、この鋸歯状のランド部のため、接着面積が小
さく、材料自体の接着強度に比べて十分な接着強度が得
られない。
〈発明の具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
第1図に、本発明の光ディスクの好適実施例として、
両面記録型の光磁気記録ディスクの1例を示す。
第1図に示される光磁気記録ディスク1は、保護層
4、中間層5、情報担持部としての記録層6、保護層
7、保護コート8を順次有する一対のディスク基板2、
2が、粘着剤層9により一体化されている。
本発明において、ディスク基板2は、記録光および再
生光に対して透明なものであり、通常、樹脂製とする
が、あるいは必要に応じガラス製としてもよい。
ディスク基板2の形状は、ディスク状である。
ディスク基板2の外径は、通常50〜360mm程度であ
り、内径は、通常、15〜35mm程度である。
この場合、用いる樹脂に制限はないが、例えばアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリオレフ
ィン、等が好適である。
ディスク基板2は公知の方法に従い製造すればよい。
例えば、射出成形等により、ディスク基板表面に、ト
ラッキング用、アドレス用等のために、ピットあるいは
グループ等の所定のパターンを同時に形成して製造され
る。
あるいは、ディスク基板製造後に、2P法等によりグル
ープ等の所定のパターンを有する樹脂層を形成してもよ
い。
中間層5は、C/N比を向上させるために設けられ、各
種誘電体物質から形成されることが好ましく、その層厚
は30〜150nm程度であることが好ましい。
なお、このような中間層材質を後述する記録層6上に
保護層7として設けて、前記中間層5と併用することも
できる。
必要に応じて設けられる保護層4および保護層7は、
記録層6の耐食性向上のために設けられるものであり、
これらは少なくとも一方、好ましくは両方が設けられる
ことが好ましい。これら保護層は、各種酸化物、炭化
物、窒化物、硫化物あるいはこれらの混合物やガラスか
らなる無機薄膜から構成されることが好ましい。保護層
の層厚は30〜300nm程度であることが耐食性向上の点か
ら好ましい。
このような保護層4、7や中間層5は、スパッタ法等
の各種気相成膜法等によって形成されることが好まし
い。
記録層6は、変調された熱ビームあるいは変調された
磁界により、情報が磁気的に記録されるものであり、記
録情報は磁気−光変換して再生されるものである。
記録層6は、光磁気記録が行えるものであればその材
質に特に制限はないが、希土類金属元素を含有する合
金、特に希土類金属と遷移金属との合金を、スパッタ、
蒸着法、イオンプレーティング法等により、非晶質膜と
して形成したものであることが好ましい。
このような記録層6の層厚は、通常、10〜500nm程度
である。
保護コート8は耐食性や、耐擦傷性の向上のために設
けられるものであり、種々の有機系の物質から構成され
ることが好ましいが、特に、放射線硬化型化合物を、電
子線、紫外線等の放射線により硬化させた物質から構成
されることが好ましい。
このような放射線硬化型化合物の保護コート8の膜厚
は、通常、0.1〜100μm程度であり、スピンナーコー
ト、グラビア塗布、スプレーコート、ディッピング等、
種々の公知の方法を組み合わせて設層すればよい。
本発明の光磁気ディスクは、記録層6が内封されるよ
うに、前記の各層を有する一対のディスク基板2、2の
内封面を粘着剤層9により接着し、一体化する。
このため、クリーンルームでの作業が可能であり、加
えて、1〜5kg/cm2程度の圧力でプレスするだけで接着
できるため、作業が容易であり、かつ短時間で行なえ
る。さらには、粘着剤には、硬化剤や増感剤等が含まれ
ていないため、記録層6を腐食させることがない。
本発明の第1の態様では、第2図に示される、基材91
の両主面に粘着剤層9、99を有する粘着剤シート90を使
用する。
粘着剤シート90は、基材91の両主面に一対の粘着剤
層、すなわちディスク間接着用の粘着剤層9と、ディス
クと粘着剤シート90との接着用の第2の粘着剤層99とを
形成したものであり、基材91と粘着剤層9、99間には、
場合により、下塗剤層等が設層される。
粘着剤シート90の形状は、通常、ディスク状であり、
寸法は、ディスク基板2の寸法等に応じて適宜選択され
る。
粘着剤層9、99、基材91、下塗剤層等の材質には特に
制限がなく、通常、粘着剤シートや粘着剤に用いられて
いる材質は何れも使用できる。
本発明では、粘着剤層9、99には、例えば、ゴム系、
アクリル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系等の
粘着剤を用いればよい。
このような粘着剤は、通常、ペースポリマーと、粘着
付与樹脂、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤等の各
種添加剤とから構成される。
使用する粘着剤の比重は、通常、1.0〜1.3程度であ
り、粘着剤層9、99の加圧後の厚さは、10〜100μm程
度が好ましい。
なお、粘着剤シート90の粘着剤層9、99の加圧前の厚
さは、通常10〜200μm程度である。
基材91には、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、セルロ
ース、アセテート、4−フッ化エチレン、エポキシ樹脂
等を用いればよく、その厚みは、通常10〜50μm程度と
する。
下塗剤層には、例えば、天然ゴム−MMAグラフト、イ
ソシアネートブレンド物、塩素化ポリプロピレン等を用
いればよく、その厚みは、通常1〜100μm程度とす
る。
本発明では、粘着剤シート90のディスク間接着用の粘
着剤層9には、少なくとも表面に、外周縁および/また
は内周縁からディスク内部領域に対向する領域を経て、
外周縁および/または内周縁に至る溝97を複数形成す
る。
また、ディスクと粘着剤シート90との接着用の第2の
粘着剤層99には溝97を形成しない。
このような溝97を形成した粘着剤層9を有する一対の
粘着剤シート90、90を、第3図に示されるように、それ
ぞれ、第2の粘着剤層99を介して一対のディスク基板
2、2の内封面、すなわち保護コート8に貼付する。
この場合、溝97のない第2の粘着剤層99を保護コート
8に接着させ、保護コート8の表面のほぼ全面を被覆す
るように粘着剤層99を形成する。
次いで、貼付した一対の粘着剤シート90、90の溝97を
有する粘着剤層9同志を接着して一対のディスク基板
2、2を一体化する。
なお、図示例のように一対の粘着剤シート90の粘着剤
層9のそれぞれに溝97が形成されている必要はなく、少
なくとも一方の粘着剤シート90の粘着剤層9に溝97が形
成されていればよい。
このようにして、本発明の光磁気ディスク1では、第
1図に示されるように、粘着剤層9内や粘着剤層9と基
材91間に、ディスクの内部から外周縁および/または内
周縁の2箇所以上に至る連通路93を形成し、ディスク基
板2の内封面と粘着剤層9間や粘着剤層9内に気泡が封
入されるのを防止する。
また、粘着剤層9に溝97を形成する場合、溝97、97間
のランド部95の粘着剤層9に対する比率は、0.3以上で
あることが好ましい。
ランド部95の比率が前記範囲未満では、接着強度が不
十分である。
ただし、あまり大きいと本発明の効果が得られない傾
向にあるため、0.3〜0.95、特に0.5〜0.9であることが
好ましい。
ここに、ランド部95の比率とは、ランド部95および溝
97のディスク基板2の厚さ方向の投影面積に対するラン
ド部95のディスク基板2の厚さ方向の投影面積の割合で
ある。
粘着剤層9に形成する溝97の形状やパターン等には特
に制限はないが、第3図には、断面矩形の直線状の溝97
を所定のピッチにてそれぞれ平行に形成した例が示され
る。
ただし、溝97により形成される加圧後の連通路93の断
面形状は、第1図に示されるように加圧前の溝97の断面
形状から多少変形する場合もある。
また、第6図は、溝97が形成されている粘着剤層9が
示される第3図のVI−VI′における断面図である。
溝97は、第6図に示されるようにディスクの外周縁か
ら外周縁および内周縁から外周縁に形成されている。
この場合、図示例のように溝97を直線状とすることに
より、粘着剤層9の形成が容易になり、しかも気泡除去
能が向上する。
そして、溝97をそれぞれ平行に形成することにより、
ランド部95の比率や後記の溝97のピッチ等の制御が容易
になる。
なお、図示例の場合、溝97の幅をL1、溝97、97間のラ
ンド部95の幅をL2とすると、前記の粘着剤層9中のラン
ド部95の比率は、L2/(L1+L2)で表わすことができ
る。
従って、L2/(L1+L2)は前記のとおり、0.3以上、
より好ましくは0.3〜0.95、特に0.5〜0.9であることが
好ましい。
また、溝97は、1cm当たり1本以上存在すること、す
なわち溝97のピッチは1cm以下であることが好ましい。
ピッチが前記の範囲をこえると、ランド部95の比率が
大の場合、気泡の混入を防止することが困難であり、ラ
ンド部95の比率が小の場合、ディスクの機械的精度が悪
化する。
ただし、あまりピッチが小さすぎると溝97の形成が困
難であるため、0.01〜1cm、特に0.05〜0.2cmであること
が好ましい。
また、ピッチが大きい場合、ランド部95の比率を大と
して、光磁気ディスク1の機械的精度の低下を防止する
ことが好ましい。
例えば、ピッチが0.1〜1cm程度の場合には、ランド部
95の比率を0.5以上、より好ましくは0.5〜0.95にするこ
とが好ましい。
なお、溝97のピッチは通常一定であるが、場合によっ
ては異なっていてもよい。
また、溝97の深さは、通常、粘着剤層9の厚さの10%
程度以上とすればよい。
また、第1図および第3図に示される例では、一対の
粘着剤シート90、90それぞれの粘着剤層9、9には同一
パターンの溝97が形成され、しかもそれぞれの溝97と溝
97とが90度程度の角度をもって交叉するように、一対の
ディスク基板2、2を一体化している。
この場合、第4図に示されるように、溝97の交叉角度
が0度、すなわち、一方のランド部95と他方のランド部
95とが重なり合うように一対のディスク基板2、2を一
体化してもよいが、ディスクの機械的精度をより一層向
上させるためには、一方の粘着剤シート90の溝97と他方
の粘着剤シート90の溝97とが所定の角度をもって交叉す
るように一体化することが好ましい。なお、交叉角度
は、通常45〜90度程度とすればよい。
次に、粘着剤層9に、他のパターンの溝97が形成され
た好適例を説明する。
第7図は、本発明の光磁気ディスク1の粘着剤層9の
横断面図である。
第7図に示されるように、溝97は、ディスク基板の内
周縁と外周縁間に放射状に形成される。
この場合も前記のとおり、溝97の形状を直線状とし、
所定のピッチにて形成することが好ましい。
なお、溝97は、、ディスク基板の外周縁にて、1cm当
たり1本以上、より好ましくは1〜100本、特に5〜20
本存在することが好ましい。また、ランド部95の比率
は、直接算出してもよいが、ディスク基板の内周縁のL2
/(L1+L2)と、外周縁のL2/(L1+L2)との平均で近
似的に表わしてもよい。
このような放射状の溝97を有する場合も前記と同様
に、溝97のピッチやランド部95の比率の制御を容易に行
なうことができ、気泡の封入を防止できる。
また、粘着剤層9をランド部95が散点状に存在するよ
うに形成してもよい。
この場合は、ランド部95の比率は0.3〜0.9、より好ま
しくは0.5〜0.8であることが好ましい。
そして、ランド部95は、1つが1〜1000mm2、より好
ましくは10〜500mm2程度の大きさで、0.03〜95個/c
m2、より好ましくは0.25〜9個/cm2程度存在すること
が好ましい。
なお、ランド部95の単位面積当たりの個数が小さい場
合、例えば0.03〜1個/cm2程度の場合、粘着剤層9中
のランド部95の比率は0.5〜0.95より好ましくは0.7〜0.
9であることが好ましい。
なお、粘着剤層9の溝97の形状やパターンは、前記の
ものに限定されるものではなく、このほか、溝97の断面
形状は、台形状、三角形状、半円状等、溝97のパターン
は、曲線状、折れ線状等何れでもよく、さらに、溝97が
非平行の場合、それぞれの溝97が互いにクロスしていて
もよい。
また、一対の粘着剤シート90、90の粘着剤層9に形成
する溝97の形状やパターンは、同一であっても互いに異
なっていてもよいが、作業が容易である点で同一である
ことが好ましく、特に前記のとおり所定の角度を付ける
ことが好ましい。
このような粘着剤層9は、通常、グラビア印刷等にて
形成すればよい。
そして、基材91の全面に粘着剤を塗布し、粘着剤層9
の表面のみに溝97を形成するには、例えば、基材91にあ
らかじめ凹凸を形成しておけば、粘着剤層9の表面に基
材91のパターンどおりの溝97を形成することができる。
また、平滑な第2の粘着剤層99は、通常の粘着剤シー
トの作製方法により形成すればよい。
このような、粘着剤シート90を用いて一対のディスク
基板2、2を一体化するには、一対のディスク基板2、
2のそれぞれに、例えば、ゴムローラ等にて粘着剤シー
ト90を貼付した後、両ディスク基板を貼り合わせ1〜5k
g/cm2程度の圧力にてプレスすればよい。
ところで、一方のディスク基板2の内封面ないし接着
面が変形し、凹凸が生じていると、プレスする際、他方
のディスク基板2は前記凹凸に応じて変形してしまう。
このため、ディスクの機械的精度が低下し、光ディス
クを回転させる際、ディスクの面振れが大きくなる。
このため、本発明では、少なくとも一方の粘着剤シー
ト90の基材91に、圧縮硬さ10kgf/cm2以下の発泡体を用
いることが好ましい。
前記発泡体の基材91を用いることにより、一方のディ
スク基板2の内封面ないし接着面に凸部や凹部が生じて
いても、粘着剤シート90の基材91の前記凸部に対向する
部分がへこむだけで、他方のディスク基板2は変形しな
い。
この結果、プレス機のディスク押圧面の面精度に近
く、機械的精度が高い光ディスクが実現する。
ただし、圧縮硬さが10kgf/cm2をこえる基材91を用い
ると、ディスク基板2の変形を十分に防止できない。
また、圧縮硬さがあまり小さすぎると基材として用い
ることが困難である。
このため、基材91の圧縮硬さは、0.1〜10kgf/cm2、特
に0.1〜5kgf/cm2であることが好ましい。
圧縮硬さは、JIS K 6767に示されるポリエチレンフォ
ーム試験方法に従って測定すればよい。
具体的には、まず、基材91と同質の長さl:5.0cm、幅
w:5.0cm、厚さh:約2.5cmの試験片を作製する。
次いで、所定の圧縮硬さ試験機を用い、試験片を10mm
/分の速度で、初めの厚さhの25%だけ圧縮した後、20
秒後の荷重P(kgf)を量る。
そして、下記式から圧縮硬さHを算出する。
式 H=P/wl この場合、基材91は、前記の圧縮硬さの発泡体であれ
ば特に制限がないが、発泡体プラスチックであることが
好ましい。
発泡体プラスチックを用いると、プレスした際、ディ
スク基板2の凸部に対向する部分がへこみ、プレス後も
基材91がそのままの形状を保持するため、ディスクの変
形がより一層減少する。
発泡体プラスチックとしては、例えば、ポリ塩化ビニ
ル発泡体、ポリオレフィン発泡体、ポリエチレン発泡
体、ポリプロピレン発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)発泡体、ポリスチレン発泡体、ポリウレタ
ン発泡体、ABS発泡体、ポリビニルアルコール(PVA)発
泡体、酢酸繊維素発泡体、アクリル系発泡体、エポキシ
樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体、ユリア樹脂発泡
体、シリコーン発泡体等が挙げられ、所定の圧縮硬さの
ものを用いればよいが、シート加工性や圧縮硬さ等の機
械的特性の点で、ポリエチレン発泡体、ポリウレタン発
泡体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)発泡体、
ポリスチレン発泡体等が好適である。
なお、発泡体プラスチックは、密度20〜100kg/m3程度
が好適である。
発泡体の基材91を用いる場合、基材91の厚さは、50〜
500μm、特に100〜400μmが好ましい。
前記範囲未満では、ディスク基板2の凸凹を十分に吸
収することが困難であり、前記範囲をこえるとディスク
の全厚が大きくなってしまう。
本発明の第2の態様では、第4図に示されるように一
方のディスク基板2のそれぞれの内封面のほぼ全面に直
接粘着剤層9を形成した後に、前記基材の一方の面に溝
を有する第1の粘着剤層を有し、他方の面に基材の全面
を被覆する第2の粘着剤層を有する粘着剤層と、この粘
着剤層9とを接着して一対のディスク基板を一体化す
る。
この場合、第4図、第5図に示されるように、一対の
ディスク基板2、2のいずれか一方の全面に形成した粘
着剤層9の表面には、第1の態様と同様、溝97を形成し
てもよい。
そして、粘着剤層9内に連通路93を形成する。
ただし第2の態様では、粘着剤層9に保護コート8ま
で達する溝97を形成し、保護コート8の表面を露出させ
ると、耐食性、耐久性等が低下し、例えば、高温・高湿
下にて使用したり、長期間保存した場合、記録・再生時
にエラーが生じやすくなる。
溝97を形成するには、例えば、粘着剤を特殊形状のノ
ズル等にて一回で塗布してもよく、あるいは一度ゴムロ
ール等にて平滑に塗布した後、ノズル等にて粘着剤を部
分的に塗布してもよく、さらには、凹凸加工等にて凹凸
を付けてもよい。また、基材を有しない粘着剤シートを
用いてもよい。
第2の態様においても溝97や連通路93の形状、パター
ン、寸法、ピッチ等は前記と同様であり、各種形態が可
能である。
そして、基材91の両主面に粘着剤層9と第2の粘着剤
層99とを有する粘着剤シート90を一方のディスク基板2
の内封面に貼付し、他方のディスク基板2の内封面には
直接粘着剤層9を形成して、一対のディスク基板2、2
を一体化する。
以上では、本発明の光ディスクを両面記録型の光磁気
記録ディスクに適用する場合を説明したが、片面記録型
の光磁気記録ディスクにも適用することができる。
片面記録型の光磁気記録ディスクは、前述した各構成
層を有するディスク基板2と、保護基板とを情報担持部
としての記録層6が内封されるように、粘着剤層9によ
り接着して得られる。
以上のように、本発明では、前述した両面記録型およ
び片面記録型の光磁気ディスクにおいて、耐食性、耐久
性等の点で高い効果が得られる。
この他、本発明は、情報担持部を有する光学式ビデオ
ディスク等の再生専用の光ディスクであってもよい。
これらの場合も、前述した両面記録型の光磁気記録デ
ィスクと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明における情報担持部とは、再生専用ディ
スクにおけるように、情報を予め担持しているもの、お
よび記録・再生ディスクにおけるように情報を担持させ
うる記録層の双方を指すものである。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
[実施例1] 第2図に示される厚さ50μmのポリエチレンテレフタ
レート製のディスク状の基材91の一方の主面に、平滑な
第2の粘着剤層99が形成され、他方の主面に、断面矩形
の直線状の溝97を有する粘着剤層9が形成されている粘
着剤シートA(90)を用意した。
この場合、溝97は、粘着剤層9の表面に、互いに平行
に形成されていた。
粘着剤層9、99には、アクリル酸アルキルエステルを
ベースポリマーとするアクリル系粘着剤を用いた。
なお、粘着剤は、JIS K 6850で定められた剪断強度試
験にてPC/PCで10kg/cm2の剪断強度があり、温度60℃中
にて2cm×2cmの面積に200g荷重したクリープ試験で2時
間ずれない保持力を有していた。
粘着剤層9、99の厚さは20μmであった。
また、粘着剤層9の溝97の深さは10μm、溝97の幅L1
は0.07cmであり、溝97のピッチ(L1+L2)は0.17cmであ
った。
また、基材91の両主面に厚さ20μmの平滑な粘着剤層
9、99を形成した粘着剤シートB(90)と、基材91の両
主面に、断面矩形の直線状の溝97を有する厚さ20μmの
粘着剤層9、99が形成されている粘着剤シートC(90)
とを用意した。
粘着剤シートCの溝97の深さは10μm、幅(L1)は0.
07cm、ピッチ(L1+L2)は0.17cmであった。
なお、各粘着剤シートの粘着剤層9中のランド部95の
比率L2/(L1+L2)および溝97の1cm当たりの本数は表
1に示されるとおりである。
次いで、第3図に示されるように、射出成形によりグ
ルーブを同時形成した一対のポリカーボネート製ディス
ク基板2、2に、それぞれ、順次、ガラス保護層4、Si
Nx中間層5、TbFeCo記録層6、SiNx保護層7および紫外
線硬化型樹脂の保護コート8を形成した。
ポリカーボネート製ディスク基板2は、外径130mm、
内径15mm、厚さ1.2mmのディスク状とし、保護層4、中
間層5、記録層6および保護層7は、それぞれ、スパッ
タ法にて成膜した。
次いで、一対のディスク基板2、2それぞれの保護コ
ート8の表面に、平滑な第2の粘着剤層99を介して粘着
剤シートA(90)を貼付した。そして、両粘着剤シート
の粘着剤層9同志を溝97の交叉角が約90°となるように
互いに接着して一対のディスク基板2、2を一体化し、
第1図に示される両面記録型の光磁気記録ディスクサン
プルNo.1を作製した。
また、粘着剤シートBを1枚用いて、各層を有する一
対のディスク基板2、2の内封面を接着して一体化した
比較用サンプルNo.2と、粘着剤シートCを1枚用いて同
様に接着した比較用サンプルNo.3とを作製した。
なお、各サンプルを作製する際のプラス圧力は1kg/cm
2とし、加圧後の粘着剤層9、99の厚さや溝97の形状、
寸法等は加圧前とほぼ同じであった。
また、比較用のサンプルNo.2には、基板と粘着剤層間
に直径1〜2cm程度の気泡が混入したのに対し、溝を有
する粘着剤シートを用いた本発明のサンプルNo.1および
比較用サンプルNo.3には気泡の混入はなかった。
次に、各サンプルに対し下記の評価を行なった。
(1)瞬時面振れ加速度 ディスクを回転数1800rpmで回転させ、機械精度測定
機ODA02(新電子工業(株)製)を用いて、ディスク中
心から半径30〜60mmの範囲を1mm間隔で測定した。
測定サンプル数は、各光磁気記録ディスクについて3
個とし、各サンプルの最大面振れ加速度の平均値を求め
た。
面振れ加速度は、フォーカシングサーボ時の光ピック
アップの加速度で表わされ、トラッキング用グループが
形成されたディスク基板の平坦度を示すものである。こ
の値は、ISO規格では、外径130mmの光磁気記録ディスク
の場合20m/s2以下、特に10m/s2以下であることが好まし
い。
(2)耐食性 サンプルに、1800rpmで回転させながら2MHzのレーザ
ーパルスで光磁気の信号を記録した後、温度80℃、湿度
80%RHの環境中に2000時間保存する。
そして、500時間後、1000時間後、1500時間後および2
000時間後のそれぞれに再生を行ない、記録した信号と
比べてエラー率、S/N比などの劣化状態をみた。
各時間の信号の劣化状態から耐食性を決めた。
評価基準 ◎…2000時間後でも初期より変化なし ○…2000時間後エラー率がわずかに増加 △…2000時間後エラー率が初期の2倍以下に増加 ×…途中でエラー率、S/N比などが大きく劣化 結果は表1に示されるとおりである。
表1に示される結果から本発明の効果が明らかであ
る。
なお、サンプルNo.1は接着強度も十分であった。
また、溝の形状、寸法、パターン等をかえたり、前記
と同様に溝を有する粘着剤層を一対のディスク基板のそ
れぞれの内封面に直接形成し、この粘着剤層同志を接着
して一対のディスク基板を一体化して光磁気記録ディス
クを作製し、さらに、再生専用の両面型光学式ビデオデ
ィスクを作製したところ前記と同等の結果が得られた。
[実施例2] 実施例1のサンプルNo.1に用いた粘着剤シートAの基
材を、厚さ300μmのポリエチレン発泡体製の基材にか
えたほかは同様とした粘着剤シートDを用意した。
基材の圧縮硬さをJIS K 6767に示されるポリエチレン
フォーム試験方法に従って測定したところ、1.0kgf/cm2
であった。
次いで、粘着剤シートDを用い、サンプルNo.1と同様
にして、サンプルNo.4を作製した。
サンプルNo.4に対し、実施例1と同様の評価を行なっ
たところ瞬時面振れ加速度は7.50m/s2であり、80℃、80
%RHの環境中に2000時間保存した後でも初期に比べて信
号の劣化がなかった。
また、No.4は接着強度も十分であった。
次いで、サンプルNo.4に対し、下記の評価を行なっ
た。
(3)最大面振れ量 ディスクを回転数を1800rpmで回転させ、機械精度測
定機ODA02(新電子工業(株)製)を用いて、ディスク
中心から半径30〜60mmの範囲を1mm間隔で測定した。
測定サンプル数は、3個とし、各サンプルの周方向の
最大面振れ量の平均値を求めた。
面振れ量は、フォーカシングサーボ時の光ピックアッ
プの移動量であり、面振れ加速度と同様、トラッキング
用グループが形成されたディスク基板の平坦度を示すも
のである。この値は、ISO規格では、外径130mmの光磁気
記録ディスクの場合±300μm以下とされており、小さ
い程好ましい。
この結果、サンプルNo.4の最大面振れ量は、55μmで
あった。
なお、比較のため、実施例1のサンプルNo.1〜No.3に
対し同様の評価を行なったところ、No.1は82μm、No.2
は98μm、No.3は114μmであった。
以上の結果から本発明の効果が明らかである。
〈発明の効果〉 本発明の光ディスクは、ディスク基板と粘着剤層間や
粘着剤層内に気泡が封入されていない。
このため、接着面積が大きく、接着強度を高めること
ができる。加えて、気泡の封入がなく、しかも粘着剤層
の溝のパターン等を調整するだけで粘着剤層中のランド
部の比率、すなわち接着面積の比率を設計通りにできる
ため機械的精度が高い光ディスクが実現する。
この場合、発泡体の基材を有する粘着剤シートを用い
ることにより、基材がディスク基板の内封面の凹凸を吸
収するため、ディスクの機械的精度ないし寸法精度がよ
り一層向上する。
このように、本発明の光ディスクは機械的精度が高い
ため、光ディスクを回転させる際、ディスクの面ブレが
小さく、フォーカシングエラー等が発生しない。
また、本発明の光ディスクには、ディスク基板の内封
面のほぼ全面に粘着剤層を形成する。
このため、ディスクの耐食性や耐久性や信頼性が向上
し、例えば、高温・高湿下で使用したり、長期間保存し
てもエラーが少なく、良好な記録や再生が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光ディスクの1例が例示される断面
図である。 第2図は、本発明の光ディスクに用いる粘着剤シートの
1例が示される断面図である。 第3図は、本発明の光ディスクの接合前の状態が示され
る断面図である。 第4図は、本発明の光ディスクの一部を示す断面図であ
る。 第5図は、本発明の一方の光ディスクの接合前の状態が
示される断面図である。 第6図は、第3図のVI−VI′における断面図である。 第7図は、本発明の光ディスクの粘着剤層の他の例が示
される断面図である。 符号の説明 1……光磁気記録ディスク 2……ディスク基板 4……保護層 5……中間層 6……記録層 7……保護層 8……保護コート 9……粘着剤層 90……粘着剤シート 91……基材 93……連通路 95……ランド部 97……溝 99……第2の粘着剤層

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のディスク基板を有し、少なくとも一
    方のディスク基板に情報担持部を形成し、この情報担持
    部が内封されるように、前記一対のディスク基板の内封
    面を粘着剤層により接着して一体化した光ディスクであ
    って、 前記一対のディスク基板のそれぞれの内封面上に粘着剤
    層を形成し、 前記一対のディスク基板のそれぞれの内封面のほぼ全面
    を前記粘着剤層によって被覆し、 前記一対のディスク基板の内封面の少なくとも一方に、
    基材の一方の主面に第1の粘着剤層を有し、他方の主面
    に第2の粘着剤層を有する粘着剤シートを、前記第2の
    粘着剤層を介して貼付して、これを前記粘着剤層のうち
    の少なくとも一方とし、 前記一対のディスク基板のうちの少なくとも一方のディ
    スク基板に形成した前記粘着剤層の対向面に、外周縁お
    よび/または内週縁からディスク内部領域に対向する領
    域を経て、外周縁および/または内周縁に至る溝を複数
    形成し、 前記粘着剤層同志を互いに接着して前記一対のディスク
    基板を一体化したことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】前記基材が、圧縮硬さ10kgf/cm2以下の発
    泡体である請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】前記一対のディスク基板の内封面の両方
    に、前記粘着剤シートを貼付した請求項1または2に記
    載の光ディスク。
  4. 【請求項4】前記一対のディスク基板の内封面の一方
    に、直接前記粘着剤層を形成した請求項1または2に記
    載の光ディスク。
  5. 【請求項5】前記粘着剤層のそれぞれに、前記溝を複数
    形成した請求項1ないし4のいずれかに記載の光ディス
    ク。
  6. 【請求項6】前記溝を直線状に形成した請求項1ないし
    5のいずれかに記載の光ディスク。
  7. 【請求項7】前記溝を互いに平行に形成した請求項1な
    いし6のいずれかに記載の光ディスク。
  8. 【請求項8】前記溝をディスク基板の内周縁と外周縁と
    の間に放射状に形成した請求項1ないし6のいずれかに
    記載の光ディスク。
  9. 【請求項9】前記溝間に連続状のランド部を形成した請
    求項1ないし8のいずれかに記載の光ディスク。
  10. 【請求項10】前記溝間のランド部が散点状に存在する
    請求項1ないし8のいずれかに記載の光ディスク。
  11. 【請求項11】前記溝が1cmあたり1本以上存在し、ラ
    ンド部の比率が0.3以上である請求項9に記載の光ディ
    スク。
  12. 【請求項12】前記ランド部の比率が0.3〜0.9である請
    求項10に記載の光ディスク。
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