JPH01150249A - 情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の分野］ 本発明は、情報記録媒体に関するものである。

さらに詳しくは本発明は、円盤状基板に円盤状金属フィ
ルムを接合した情報記録媒体情報記録媒体に関するもの
である。

［発明の技術的背景］ 近年において、レーザービーム等の高エネルギー密度の
ビームを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されて
いる。この情報記録媒体は光ディスクと称され、ビデオ
・ディスク、オーディオ・ディスク、さらには大容量静
止画像ファイルおよび人容（ｔコンピュータ用ディスク
・メモリーとして使用されつるものである。

光ディスクは、基本構造としてプラスチック、ガラス等
からなる円盤状の透明基板と、この上に設けられた記録
層とを有する。記録層が設けられる側の基板表面には、
基板の平面性の改善、記録層との接着力の向上あるいは
光　ディスクの感度の向Ｉ−などの点から、高分子物質
からなる下塗層または中間が設けられていることがある
。

光ディスクの基板表面に形成された記録層は、外界の影
響を受けて記録特性が劣化し易いため保護する必要があ
った。例えば、光ディスクの記録領域を保護するものと
して、ディスク基板の記録層が備えられた側に円盤状の
樹脂フィルムを接合する技術が提案さねている（例、特
開昭５１−７５５２３号公報および特開昭５９−３６３
３９号公報）。ディスク基板に樹脂フィルムを接合した
情報記録媒体は、樹脂フィルムが薄いため、全体的に厚
くならずに、記録層を外部との接触や摩擦または塵埃の
付着等の物理的な影響から良好に保護することが可能で
ある。

しかしながら、情報記録媒体が高湿度の環境に置かれた
場合、樹脂フィルムから湿気が透過して記録層を劣化さ
せることがあるとの問題があり、樹脂製のフィルムでは
、記録層の保護が十分でない。

また、上記の特開昭５１−７５５２３号において、記録
層を備えた側のディスク基板表面と樹脂フィルムとの間
に接着剤を全面に塗り、ディスク基板と樹脂フィルムを
接合した情報記録媒体が示されているが、記録層に直接
接着剤を塗布するので、接着剤に含まれる溶剤等により
記録層を劣化させることがある。

［発明の目的］ 本発明は、記録層が良好に保護され、かつ読み取り感度
が優れた情報記録媒体を提供することを：１的とする。

［発明の要旨］ 本発明は、中央に孔部を備え、該孔部の周縁の外側およ
び外周縁部の内側に内周側非記録領域および外側非記録
領域がそれぞれ設定され、上記の各非記録領域の以外の
領域に記録層が形成された円盤状基板の記録層側の表面
に、中央に孔部を備え、表面に凹凸が形成された円盤状
金属フィルムが、凹凸が円盤状基板の記録層に対面して
円盤状Ｊ＾板の内周側非記録領域および外周側非記録領
域に接合された情報記ＪＪ媒体にある。

記録層を形成した基板表面に樹脂フィルムを接合した従
来の情報記録媒体では、湿気の透過を阻止できず、記録
層を保護が不十分であったが、本発明の情報記録媒体は
、湿気が透過しない金属フィルムを用いているため、記
録層を長期にわたり良好に保護することが可能である。

しかし、円盤状基板に通常の光沢度の高い金属フィルム
を接合すると、再生の際に、ビットでレーザービームが
透過せずに反射して、記録層による反射と識別が難しく
なり、このため、信号の読み取りが難かしくなる。従っ
て、本発明では、金属フィルム表面に、凹凸を形成する
ことにより、その表面の光の乱反射を増加させ、金属フ
ィルムからの反射による悪影習を防止している。

また、記録の際のピット形成において、記録層に対面す
る側の金属フィルムの表面が平滑であると、記録層と接
触した際に、レーザービームの熱が拡散しやすくなり、
ビット形成が良好に行なわれず、記録感度が低下する原
因となる。

一方、金属フィルムの記録層に対面する側の表面に凹凸
を設けると、金属フィルムと記録層が接触しても、点接
触となり、熱が拡散しにくいため、ピット形成が良好に
行なわれて、記録感度が低Ｆすることがない。

［発明の詳細な記述］ まず、本発明の情報記録媒体の代表的な態様をを添付し
た図面を参照しながら詳しく説明する。

第１図において、本発明の情報記録媒体１０は、円盤状
樹脂基板１１に円盤状金属フィルム１２が接合された構
成となっている。

すなわち、円盤状樹脂基板１１は、中央に孔部１３を備
えており、孔部の周縁の外側に内周側非記録領域１４が
設定され、円盤状樹脂基板１１の外周縁部の内側に外側
非記録領域１５が設定されている。各非記録領域の間に
は、記録層１６が形成されている。

円盤状金属フィルム１２は、中央に孔部１７を備え、か
つ表面には凹凸が形成されている。

円盤状金属フィルム１２は、凹凸が形成された側が円盤
状基板１１に形成された記録層１６に対面するようにし
て円盤状基板１１の内周側非記録領域１４および外周側
非記録領域１５に形成された接着部１８で接合されてい
る。

円盤状金属フィルムと円盤状基板との接合は、接着剤を
用いる方法および熱融着により行なう方法がある。接着
剤としては、短時間で固化し、かつ固化するときに有機
溶剤の蒸気を発生しないため記録層を劣化させることが
ないホットメルト接着剤を好ましく挙げることができる
。

第１図で示した情報記録媒体は、本発明に従う情報記録
媒体のうち好ましいものを述べたものであり、本発明の
情報記録媒体は、上記のような構成に限定されるもので
はない。

たとえば、凹凸は、金属フィルムの両側表面に形成して
もよい。

また、基板と金属フィルムとの接合部は、非記録領域と
なる。ただし、接合前の基板には記録層材料が孔部の周
縁から外周縁部にわたり一面に形成されて、非記録領域
において記録層材料が存在していてもよい。

本発明の情報記録媒体を構成する金属フィルム、基板お
よび記録層について、以下に簡単に説明する。

円盤状金属フィルムの材質としては、アルミニウム、銅
、ステンレスまたはそれらの合金を挙げることができる
が、軽量であるためアルミニウムあるいはアルミニウム
合金を好ましく挙げることができる。

金属フィルムの厚さは３０〜５００μｍの範囲であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは、５０〜２００μｍの
範囲である。

円盤状金属フィルムに形成された凹凸の高さは、１〜５
０μｍの範囲であることが好ましい。

凹凸を形成する方法としては、特に限定はないが、サン
ドブラスト、エンボス加工、陽極酸化等の方法や、マッ
ト材を含有する塗布液を金属フィルムに塗布する方法が
挙げられる。金属フィルムに形成された凹凸は、記録層
を傷つけにくいように凸部の先端が丸みおびた形状であ
ることが好ましい。丸みをおびた凹凸の形成は、例えば
、丸みをおびたガラスピーズやプラスチックビーズを金
属フィルム表面に衝突させるサンドブラスト、または丸
みをおびた微細な凹凸を備えたローラーで金属フィルム
を押圧するエンボス加工により行なうことができる。金
属フィルムには、接合を良好に行なうことができるので
接合部においても凹凸が形成されていることが好ましい
。

上記のような凹凸が形成された、金属フィルムの光沢度
は、ＪＩＳ％Ｐ８１４２−１９６５　ｒ紙および板紙の
７５°鏡面光沢度試験方法」による測定値が２５０以下
であることが好ましい。

なお、金属フィルムの記録層と対面しない側の表面には
、ラベル印刷を行なうこともできる。

基板、記録層については、公知のものが任意に利用でき
るので、以下に簡単に説明する。

まず、本発明において使用する樹脂基板は、従来より情
報記録媒体の基板として用いられている各種の樹脂材料
から任意に選択することができる。基板の光学的特性、
平面性、加工性、取扱い性、経時安定性および製造コス
トなどの点から、基板材料の例としては、セルキャスト
ポリメチルメタクリレート、射出成形ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル樹脂：
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂；エポキシ樹脂：非晶質ポリオレフィン樹脂：およ
びポリカーボネートなどの合成樹脂を好ましく挙げるこ
とができる。これらのうちで１度安定性、透明性および
平面性などの点から、好ましいものはポリメチルメタク
リレート、ポリカーボネート、およびエポキシ樹脂であ
る。

記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、
接着力の向上および記録層の変質の防止の［１的で、下
塗層（および／または中間層）が設けられていてもよい
。

下塗層（および／または中間層）の材料としては、たと
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタク
リル酸共重合体、ニトロセルロース、ポリエチレン、塩
素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト等の高分子物質ニジランカップリング剤などの有機物
質；および無機酸化物（Ｓ　ｉ　Ｏ２、Ａｌ２Ｏ，等）
、無機弗化物（ＭｇＦ２）などの無機物質を挙げること
ができる。

記録層に用いられる材料の例としては、Ｔｅ、Ｚｎ、Ｉ
　ｎ、Ｓｎ、Ｚｒ％Ａｌｌ、Ｔｉ、Ｃｕ。

Ｇｅ％Ａｕ、Ｐｔ等の金属；Ｂｉ、Ａｓ、Ｓｂ等の半金
属：Ｓｉ等の半導体；およびこれらの合金またはこれら
の組合わせを挙げることができる。

また、これらの金属、半金属または半導体の硫化物、酸
化物、ホウ化物、ケイ素化合物、炭化物および窒化物等
の化合物；およびこれらの化合物と金属との混合物も記
録層に用いることができる。あるいは、色素、色素とポ
リマー、色素と前掲の金属および半金属との組合わせを
利用することもできる。ただし、本発明の金属フィルム
保護層の使用は、記録層が金属を含むものである場合に
特に有利である。

記録層には、さらに記録層材料として公知の各種の金属
、半金属あるいはそれらの化合物などが含有されていて
もよい。

記録層は、上記材料を蒸着、スパッタリング、イオンブ
レーティング、塗布などの方法により基板トに直接にま
たは下塗層を介して形成することかできる。記録層は単
層または重層でもよいが、その層厚は光情報記録に要求
される光学濃度の点から一般に１００〜５５００Ｘの範
囲であり、好ましくは１５０〜１０００又の範囲である
。

なお、基板の記録層が設けられる側とは反対側の表面に
は耐傷性、防湿性などを高めるために、たとえば二酸化
ケイ素、酸化スズ、弗化マグネシウムなどの無機物質；
熱可塑性樹脂、光硬化型樹脂などの高分子物質からなる
薄膜が真空蒸着、スパッタリングまたは塗布等の方法に
より設けられていてもよい。

［発明の効果］ 本発明の情報記録媒体は、記録層が湿気を透過させない
金属フィルムにより保護されているため、高湿度の環境
においても長期的に安定した記録特性を維持するどとか
できる。

また、金属フィルムの記録層に対面する側の表面に凹凸
が設けられており、記録の際のビット形成において、金
属フィルムと記録層が接触しても、点接触であり、熱が
拡散しにくいため、ビットの形成を良好に行なうことが
でき、記録感度が低下することがない。

さらに、金属フィルムは、日光の紫外線等も遮断するた
め、記録層の耐候性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の情報記録媒体の断面図である。 １０：情報記録媒体 １１：円盤状樹脂基板 １２：円盤状金属フィルム １３．１７：孔部 １４：内周側非記録領域 １５：外周側非記録領域 １６：記録層 １８：接着部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １。中央に孔部を備え、該孔部の周縁の外側および外周
   縁部の内側に内周側非記録領域および外側非記録領域が
   それぞれ設定され、上記の各非記録領域の以外の領域に
   記録層が形成された円盤状基板の記録層側の表面に、中
   央に孔部を備え、表面に凹凸が形成された円盤状金属フ
   ィルムが、該凹凸が円盤状基板の記録層に対面して円盤
   状基板の内周側非記録領域および外周側非記録領域に接
   合されてなることを特徴とする情報記録媒体。 ２。円盤状金属フィルムに形成された凹凸の高さが１〜
   ５０μｍの範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の情報記録媒体。 ３。円盤状基板と円盤状金属フィルムとの接合が、ホッ
   トメルト接着剤により行なわれていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の情報記録媒体。