JPH0323713B2 - - Google Patents
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- JPH0323713B2 JPH0323713B2 JP29255087A JP29255087A JPH0323713B2 JP H0323713 B2 JPH0323713 B2 JP H0323713B2 JP 29255087 A JP29255087 A JP 29255087A JP 29255087 A JP29255087 A JP 29255087A JP H0323713 B2 JPH0323713 B2 JP H0323713B2
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- opening frame
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Landscapes
- Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、ビル、マンシヨン等の建造物に使用
されるスチール製開口枠の接合構造に関するもの
である。
されるスチール製開口枠の接合構造に関するもの
である。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題]
一般に、この種スチール製開口枠は、上下左右
に配される横枠と縦枠を溶接にて接合固定して枠
組み形成されている。そして従来、このものは第
2図〜第4図に示す如く、一部を切欠いた横枠に
縦枠を嵌め込んだ後、第4図、第5図に示す点線
11,12部位を溶接して組立てられていた。し
かるにこの場合、この様に接合された開口枠で
は、特にR状に折曲した部位に平面端部を突合わ
したことにより、凹状となつた溶接部12があ
り、ここを見え掛り面の外側から溶接することに
なるため、どうしてもここが外観に現れてしまう
こととなり、溶接後、わざわざサンダー仕上げに
て溶接部を平滑に、あるいは、枠材の突合せ角部
における枠の折曲形状に合わせた曲面に成形する
面倒な加工工程が必要となり、このためサンダー
仕上げによつて予め枠材に施されている亜鉛鍍金
被膜が削り取られてしまい、塗装工程前の金属粉
除去作業が強いられる許りか、サンダー仕上げ部
及びその周部における塗膜の密着性及び耐食性を
低下させる結果となり問題となつていた。しかも
塗装後における当該仕上げ部の外観は、サンダー
による損傷が汚痕となつて現れ、この汚痕を軽減
するため、塗装前工程において、パテ等による仕
上げを行うなどしていたが、これによつても汚痕
を完全に無くすることができないという実情にあ
り、しかもこれら作業は熟練工による手作業の部
分が殆どで、自動化の妨げとなつている。
に配される横枠と縦枠を溶接にて接合固定して枠
組み形成されている。そして従来、このものは第
2図〜第4図に示す如く、一部を切欠いた横枠に
縦枠を嵌め込んだ後、第4図、第5図に示す点線
11,12部位を溶接して組立てられていた。し
かるにこの場合、この様に接合された開口枠で
は、特にR状に折曲した部位に平面端部を突合わ
したことにより、凹状となつた溶接部12があ
り、ここを見え掛り面の外側から溶接することに
なるため、どうしてもここが外観に現れてしまう
こととなり、溶接後、わざわざサンダー仕上げに
て溶接部を平滑に、あるいは、枠材の突合せ角部
における枠の折曲形状に合わせた曲面に成形する
面倒な加工工程が必要となり、このためサンダー
仕上げによつて予め枠材に施されている亜鉛鍍金
被膜が削り取られてしまい、塗装工程前の金属粉
除去作業が強いられる許りか、サンダー仕上げ部
及びその周部における塗膜の密着性及び耐食性を
低下させる結果となり問題となつていた。しかも
塗装後における当該仕上げ部の外観は、サンダー
による損傷が汚痕となつて現れ、この汚痕を軽減
するため、塗装前工程において、パテ等による仕
上げを行うなどしていたが、これによつても汚痕
を完全に無くすることができないという実情にあ
り、しかもこれら作業は熟練工による手作業の部
分が殆どで、自動化の妨げとなつている。
そこで各枠材の端部を45゜に切断し、その切断
端部を突き合わせて枠組みすることが提唱される
が、この45゜突合せ部の接合は、従来、特公昭45
−25364号公報に示す如くろう材を突合せ端面間
に充填してろう溶接によつて行うものか、L字形
をしたコーナーピースを当てがい、該コーナーピ
ースの両辺をそれぞれの枠材に溶着するかビス止
めするかして接合するものであり、そして前者の
ものでは、切断面間を間隔を存して離間させた状
態でろう材をゆきわたらせる必要があり、このた
め溶接だれが外観に現れてしまい、依然として前
記欠点を解消できない許りか、接合する枠材同志
の組立後の対角寸法誤差を小さくするためには、
枠材を正確に直角保持するための大掛かりな治具
装置が別途必要になつてしまうと共に、作業性が
劣るなどの欠点も併せ有している結果、量産に対
処できない等の問題もあつてそのままでは採用で
きないものである。また後者のものでは、余分な
コーナーピースが各突合せ部毎に別部材としてさ
らに必要になり、部品点数や作業工数が増加して
しまう許りでなく、枠組み後にガタが生じてしま
う等の欠点があり問題がある。
端部を突き合わせて枠組みすることが提唱される
が、この45゜突合せ部の接合は、従来、特公昭45
−25364号公報に示す如くろう材を突合せ端面間
に充填してろう溶接によつて行うものか、L字形
をしたコーナーピースを当てがい、該コーナーピ
ースの両辺をそれぞれの枠材に溶着するかビス止
めするかして接合するものであり、そして前者の
ものでは、切断面間を間隔を存して離間させた状
態でろう材をゆきわたらせる必要があり、このた
め溶接だれが外観に現れてしまい、依然として前
記欠点を解消できない許りか、接合する枠材同志
の組立後の対角寸法誤差を小さくするためには、
枠材を正確に直角保持するための大掛かりな治具
装置が別途必要になつてしまうと共に、作業性が
劣るなどの欠点も併せ有している結果、量産に対
処できない等の問題もあつてそのままでは採用で
きないものである。また後者のものでは、余分な
コーナーピースが各突合せ部毎に別部材としてさ
らに必要になり、部品点数や作業工数が増加して
しまう許りでなく、枠組み後にガタが生じてしま
う等の欠点があり問題がある。
[課題を解決する手段]
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠
点を一掃することができるスチール製開口枠の接
合構造を提供することを目的として創案されたも
のであつて、スチール製の縦横枠材の各端部を突
合せて枠組み形成され、該枠内周部側に扉体を内
装できる開口枠であつて、該開口枠の外周側を、
躯体側開口部の内周部に組付けるよう構成してな
るスチール製開口枠において、前記各枠材は、開
口枠内周面部を構成する見込み面部と、該見込み
面部から開口枠内周側に向けて突出する戸当り部
と、見込み面部の側縁から外周部側に向けて折曲
される見え掛り面部と、該見え掛り面部の開口枠
外周側端縁から互いに対向する見込み幅方向に向
けて折曲され、かつその対向する先端縁間が開口
するリツプ辺部とを有すべくスチール製板材を折
曲形成したものであり、これら各枠材の端部は
45゜の切断突合せ縁を有し、該切断突合せ縁を互
いに突き合わせて直角突合せ部を形成し、該直角
突合せ部における枠外周側の端縁部を、枠材同志
の枠組みをすべて開口枠外周側からの溶接接合部
とするにあたり、該溶接接合部のうちのリツプ辺
部を除いた残りの部位は、両リツプ辺の対向間に
形成される開口を通して枠外周側から直線的に臨
める端縁部の範囲に設定したことを特徴とするも
のである。
点を一掃することができるスチール製開口枠の接
合構造を提供することを目的として創案されたも
のであつて、スチール製の縦横枠材の各端部を突
合せて枠組み形成され、該枠内周部側に扉体を内
装できる開口枠であつて、該開口枠の外周側を、
躯体側開口部の内周部に組付けるよう構成してな
るスチール製開口枠において、前記各枠材は、開
口枠内周面部を構成する見込み面部と、該見込み
面部から開口枠内周側に向けて突出する戸当り部
と、見込み面部の側縁から外周部側に向けて折曲
される見え掛り面部と、該見え掛り面部の開口枠
外周側端縁から互いに対向する見込み幅方向に向
けて折曲され、かつその対向する先端縁間が開口
するリツプ辺部とを有すべくスチール製板材を折
曲形成したものであり、これら各枠材の端部は
45゜の切断突合せ縁を有し、該切断突合せ縁を互
いに突き合わせて直角突合せ部を形成し、該直角
突合せ部における枠外周側の端縁部を、枠材同志
の枠組みをすべて開口枠外周側からの溶接接合部
とするにあたり、該溶接接合部のうちのリツプ辺
部を除いた残りの部位は、両リツプ辺の対向間に
形成される開口を通して枠外周側から直線的に臨
める端縁部の範囲に設定したことを特徴とするも
のである。
そして本発明は、この構成によつて、枠材の溶
接接合が容易で、しかも溶接後にサンダー仕上げ
等を省略して作業工程の簡略化を計れるようにし
たものである。
接接合が容易で、しかも溶接後にサンダー仕上げ
等を省略して作業工程の簡略化を計れるようにし
たものである。
[実施例]
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は扉体2の開口枠であつ
て、該開口枠1は、上下左右に配される横枠3と
縦枠4を後述の如く溶接にて一体接合して形成さ
れるものであり、そして開口枠1の内周部側には
扉体2が内装され、外周部側は躯体開口部の内周
部に組付けられるものであるが、上記枠材3,4
はスチール製板材を折曲形成したものであつて、
枠外周部側が開口した同一断面を有するものであ
る。即ち、これら枠材3,4の断面は、開口枠内
周面部を構成する見込み面部3c,3gおよび4
c,4g、該見込み面部3c,3gおよび4c,
4gの外側縁から開口枠外周部側に向けて折曲さ
れる見え掛り面部3b,3hおよび4b,4h、
該見え掛り面部3b,3hおよび4b,4hの開
口枠外周側端縁から互いに対向する見込み幅方向
に向けて折曲され、かつその対向する先端縁間が
開口するリツプ辺部3a,3iおよび4a,4i
を有しており、さらに見込み面部3c,3gおよ
び4c,4gには、該見込み面部3c,3gおよ
び4c,4gの内側縁から開口枠内周側に向けて
折曲される立上がり辺3d,3fおよび4d,4
f、並びに立上がり辺3d,3fおよび4d,4
f間に形成される溝底面部3eおよび4eによつ
て、扉体2が当たる戸当り部が形成されている。
さらに、両枠材3,4は、その両端部が45゜に切
断されており、そして枠組みされた状態ではその
切断縁部5,6が互いに突合わされて直角突合せ
部が形成されている。
する。図面において、1は扉体2の開口枠であつ
て、該開口枠1は、上下左右に配される横枠3と
縦枠4を後述の如く溶接にて一体接合して形成さ
れるものであり、そして開口枠1の内周部側には
扉体2が内装され、外周部側は躯体開口部の内周
部に組付けられるものであるが、上記枠材3,4
はスチール製板材を折曲形成したものであつて、
枠外周部側が開口した同一断面を有するものであ
る。即ち、これら枠材3,4の断面は、開口枠内
周面部を構成する見込み面部3c,3gおよび4
c,4g、該見込み面部3c,3gおよび4c,
4gの外側縁から開口枠外周部側に向けて折曲さ
れる見え掛り面部3b,3hおよび4b,4h、
該見え掛り面部3b,3hおよび4b,4hの開
口枠外周側端縁から互いに対向する見込み幅方向
に向けて折曲され、かつその対向する先端縁間が
開口するリツプ辺部3a,3iおよび4a,4i
を有しており、さらに見込み面部3c,3gおよ
び4c,4gには、該見込み面部3c,3gおよ
び4c,4gの内側縁から開口枠内周側に向けて
折曲される立上がり辺3d,3fおよび4d,4
f、並びに立上がり辺3d,3fおよび4d,4
f間に形成される溝底面部3eおよび4eによつ
て、扉体2が当たる戸当り部が形成されている。
さらに、両枠材3,4は、その両端部が45゜に切
断されており、そして枠組みされた状態ではその
切断縁部5,6が互いに突合わされて直角突合せ
部が形成されている。
A〜Gは横枠3と縦枠4を接合する溶接部であ
つて、該溶接接合部A〜Gは全て開口枠1の前記
直角突合せ部における枠外周側の端縁部に位置し
ている。即ち、溶接接合部A〜GのうちAはリツ
プ辺部3a,4aの直角突合せ部に、Fは見え掛
り面部3b,4bと見込み面部3c,4cとのコ
ーナー状となつた直角突合せ部に、Bは見込み面
部3c,4cの直角突合せ部に、Cは溝底面部3
e,4eの直角突合せ部に、Dは立上り辺3f,
4fと見込み面部3g,4gとのコーナー状とな
つた直角突合せ部に、Gは見込み面部3g,4g
と見え掛り面部3h,4hとのコーナー状となつ
た直角突合せ部に、そしてEはリツプ辺部3i,
4iの直角突合せ部において、何れも枠外周側の
端縁部を、該枠外周側から溶接して接合されるよ
うになつているが、これら溶接部のうちリツプ辺
部3a,4aおよび3i,4iでの接合部A,E
を除いた残りの接合部B,C,D,F,Gは、両
リツプ辺部3a,3iおよび4a,4iの対向す
る先端縁間に形成される開口を通して、枠外周側
から直線的に臨める端縁部の範囲に設定されてい
る。
つて、該溶接接合部A〜Gは全て開口枠1の前記
直角突合せ部における枠外周側の端縁部に位置し
ている。即ち、溶接接合部A〜GのうちAはリツ
プ辺部3a,4aの直角突合せ部に、Fは見え掛
り面部3b,4bと見込み面部3c,4cとのコ
ーナー状となつた直角突合せ部に、Bは見込み面
部3c,4cの直角突合せ部に、Cは溝底面部3
e,4eの直角突合せ部に、Dは立上り辺3f,
4fと見込み面部3g,4gとのコーナー状とな
つた直角突合せ部に、Gは見込み面部3g,4g
と見え掛り面部3h,4hとのコーナー状となつ
た直角突合せ部に、そしてEはリツプ辺部3i,
4iの直角突合せ部において、何れも枠外周側の
端縁部を、該枠外周側から溶接して接合されるよ
うになつているが、これら溶接部のうちリツプ辺
部3a,4aおよび3i,4iでの接合部A,E
を除いた残りの接合部B,C,D,F,Gは、両
リツプ辺部3a,3iおよび4a,4iの対向す
る先端縁間に形成される開口を通して、枠外周側
から直線的に臨める端縁部の範囲に設定されてい
る。
さらに、7はアンカーボルトを含む取付け部材
であつて、該取付け部材7は、開口枠1と躯体8
との間に介装され、開口枠1を躯体8側に固定す
るものであるが、この取付けは、仕上げ壁9が塗
設される前に行われる。即ち、躯体8に対し間〓
を存して開口枠1を取付け、しかる後、仕上げ壁
9を塗設するが、このとき仕上げ壁9の室内側仕
上げ面9a(室外側とは第11図において左方向)
は、リツプ辺部3a,4aにオーバーラツプする
位置となつて、開口枠1の見え掛り面部3b,4
bが仕上げ面9aよりも突出するよう施工されて
いる。そしてこのリツプ辺部3a,4aの直角突
合せ部に設けられる前記溶接接合部Aは、リツプ
辺部3a,4aの先端縁側に偏寄して仕上げ壁9
に覆われる部位の範囲までに制限されており、外
観に現れないようになつている。なお、10は戸
体2と開口枠1間に介装される蝶番である。
であつて、該取付け部材7は、開口枠1と躯体8
との間に介装され、開口枠1を躯体8側に固定す
るものであるが、この取付けは、仕上げ壁9が塗
設される前に行われる。即ち、躯体8に対し間〓
を存して開口枠1を取付け、しかる後、仕上げ壁
9を塗設するが、このとき仕上げ壁9の室内側仕
上げ面9a(室外側とは第11図において左方向)
は、リツプ辺部3a,4aにオーバーラツプする
位置となつて、開口枠1の見え掛り面部3b,4
bが仕上げ面9aよりも突出するよう施工されて
いる。そしてこのリツプ辺部3a,4aの直角突
合せ部に設けられる前記溶接接合部Aは、リツプ
辺部3a,4aの先端縁側に偏寄して仕上げ壁9
に覆われる部位の範囲までに制限されており、外
観に現れないようになつている。なお、10は戸
体2と開口枠1間に介装される蝶番である。
叙述のごとく構成された本発明の実施例におい
て、開口枠1の接合手順を説明する。まず、枠材
3,4の両端部を切断機にて45゜に切断加工して
端部に切断縁部5,6を形成する。次に、枠材
3,4の切断縁部5,6を互いに突合せ、その直
角突合せ部の所定溶接位置A〜Gを、両リツプ辺
部3a,3iおよび4a,4iの対向する先端縁
間に形成される開口を通して枠外周側から溶接す
る。これにより枠材3,4が接合されて開口枠1
の枠組みが成される。
て、開口枠1の接合手順を説明する。まず、枠材
3,4の両端部を切断機にて45゜に切断加工して
端部に切断縁部5,6を形成する。次に、枠材
3,4の切断縁部5,6を互いに突合せ、その直
角突合せ部の所定溶接位置A〜Gを、両リツプ辺
部3a,3iおよび4a,4iの対向する先端縁
間に形成される開口を通して枠外周側から溶接す
る。これにより枠材3,4が接合されて開口枠1
の枠組みが成される。
この様に本発明においては、開口枠1を構成す
る枠材3,4を接合するにあたり、枠材端部の
45゜切断突合せ縁を互いに突き合わせて、該突合
せ部において形成される枠外周側の端縁部を溶接
して接合するものであるが、その場合に、枠外周
面部をなすリツプ辺部3a,4aおよび3i,4
i同志の溶接部A,Eを除いた残りの溶接部B,
C,D,F,Gは、両リツプ辺部3a,3iおよ
び4a,4iの対向する先端縁間に形成される開
口を通して枠外周側から直線的に臨める端縁部の
範囲に設定されており、枠内周面部を構成する見
込み面部3c,4c,3g,4g、および戸当り
部溝底面部3e,4eへの枠外周側からの溶接作
業がリツプ辺部3a,3i,4a,4iによつて
邪魔されることがない。従つて、特殊な溶接治具
を使用することなく汎用のものであつても何ら問
題なく溶接作業を行うことができて、作業工程が
大幅に簡略化されることになつて、殊更熟練を要
しないばかりか、従来不可能と考えられていた溶
接工程の自動化が大掛かりな設備を必要としない
でも可能となる。しかもその溶接接合部は、開口
枠1の取付け状態において外観に現れないことに
なる。従つて、外観に現れる部位を溶接し、ある
いは45゜切断した突合せ端面間にろう材をゆきわ
たらせて溶着する従来のもののように、溶接後に
サンダー仕上げ等の如き面倒な後処理作業を行う
必要が無い。しかも、サンダー仕上げによる枠材
3,4の損傷が無いので、接合部位の亜鉛鍍金被
膜による耐食性をそのまま保持できるうえに、サ
ンダー仕上げした場合のような金属粉の付着も無
いので、溶接後に行う塗装の洗浄工程を省略し得
て、塗装の密着性も向上でき、安定した塗装性能
が得られることに成り、この結果、長期にわたり
高品質を保持し得る優れたものとすることができ
る。
る枠材3,4を接合するにあたり、枠材端部の
45゜切断突合せ縁を互いに突き合わせて、該突合
せ部において形成される枠外周側の端縁部を溶接
して接合するものであるが、その場合に、枠外周
面部をなすリツプ辺部3a,4aおよび3i,4
i同志の溶接部A,Eを除いた残りの溶接部B,
C,D,F,Gは、両リツプ辺部3a,3iおよ
び4a,4iの対向する先端縁間に形成される開
口を通して枠外周側から直線的に臨める端縁部の
範囲に設定されており、枠内周面部を構成する見
込み面部3c,4c,3g,4g、および戸当り
部溝底面部3e,4eへの枠外周側からの溶接作
業がリツプ辺部3a,3i,4a,4iによつて
邪魔されることがない。従つて、特殊な溶接治具
を使用することなく汎用のものであつても何ら問
題なく溶接作業を行うことができて、作業工程が
大幅に簡略化されることになつて、殊更熟練を要
しないばかりか、従来不可能と考えられていた溶
接工程の自動化が大掛かりな設備を必要としない
でも可能となる。しかもその溶接接合部は、開口
枠1の取付け状態において外観に現れないことに
なる。従つて、外観に現れる部位を溶接し、ある
いは45゜切断した突合せ端面間にろう材をゆきわ
たらせて溶着する従来のもののように、溶接後に
サンダー仕上げ等の如き面倒な後処理作業を行う
必要が無い。しかも、サンダー仕上げによる枠材
3,4の損傷が無いので、接合部位の亜鉛鍍金被
膜による耐食性をそのまま保持できるうえに、サ
ンダー仕上げした場合のような金属粉の付着も無
いので、溶接後に行う塗装の洗浄工程を省略し得
て、塗装の密着性も向上でき、安定した塗装性能
が得られることに成り、この結果、長期にわたり
高品質を保持し得る優れたものとすることができ
る。
さらにこのものにおいて、枠材3,4の両端部
の加工は、従来の如く複雑な切欠き加工をするも
のではなく、直線的に切断加工するものであるか
ら、高精度の加工が可能と成り、ことさら治具等
の設備を用いて直角度を出す必要が無く、単に切
断面5,6を突き合わせて接合するのみで極めて
精度の高い接合ができ、これによつて従来のよう
に、接合歪みによる対角寸法公差の狂いを枠組み
後にハンマー等で強制的に補修する必要も無く、
また治具等のクランプ設備を用いなくとも対角寸
法公差を確保した枠の組立ができると共に、大掛
かりな設備を導入すること無く量産できることに
成り、大幅なコストダウンを計ることができる。
の加工は、従来の如く複雑な切欠き加工をするも
のではなく、直線的に切断加工するものであるか
ら、高精度の加工が可能と成り、ことさら治具等
の設備を用いて直角度を出す必要が無く、単に切
断面5,6を突き合わせて接合するのみで極めて
精度の高い接合ができ、これによつて従来のよう
に、接合歪みによる対角寸法公差の狂いを枠組み
後にハンマー等で強制的に補修する必要も無く、
また治具等のクランプ設備を用いなくとも対角寸
法公差を確保した枠の組立ができると共に、大掛
かりな設備を導入すること無く量産できることに
成り、大幅なコストダウンを計ることができる。
因みに、枠材3,4の端部を45゜に切断する手
法としては、枠材の端部に口金を用いてクランプ
したのち切断機にかけて切断すれば、枠材が逃げ
たりすることなく精度の高い45゜カツトができる
ものである。また直角突合せ部を枠外周側から溶
接するに際し、溶接部の反対側、つまり見え掛り
面の外面、見込み面の枠内周側面等、必要な部位
に銅板製のコーナーパツトを使用すれば、より一
層溶接だれの防止が計れて好都合である。
法としては、枠材の端部に口金を用いてクランプ
したのち切断機にかけて切断すれば、枠材が逃げ
たりすることなく精度の高い45゜カツトができる
ものである。また直角突合せ部を枠外周側から溶
接するに際し、溶接部の反対側、つまり見え掛り
面の外面、見込み面の枠内周側面等、必要な部位
に銅板製のコーナーパツトを使用すれば、より一
層溶接だれの防止が計れて好都合である。
[作用効果]
以上要するに、本発明は叙述の如く構成された
ものであるから、開口枠を構成する枠材を接合す
るにあたり、枠材端部の45゜切断突合せ縁を互い
に突き合わせて、該突合せ部において形成される
枠外周側の端縁部を溶接して接合するようにした
ものであるが、この溶接接合部のうちリツプ辺部
を除いた残りの部位は、両リツプ辺部の対向間に
形成される開口を通して枠外周側から直線的に臨
める端縁部の範囲に設定されており、枠内周面部
を構成する見込み面部等への枠外周側からの溶接
作業がリツプ辺部によつて邪魔されることなく、
もつて汎用の溶接治具を用いての溶接作業ができ
て、作業工程が大幅に簡略化されることになつ
て、殊更熟練を要しないばかりか、従来不可能と
考えられていた溶接工程の自動化が大掛かりな設
備を必要としないでも可能となる。しかも各枠材
の溶接接合部は、開口枠が躯体側に取付けられた
状態において外観に現れないことになる。従つ
て、従来の如く溶接後に溶接だれ等をサンダー仕
上げをしたり枠の反転作業をしたりする必要がな
くなつて、作業工程が大幅に簡略化されることに
なる。しかもサンダーにより枠材を傷つけること
がないので、接合部位周辺の耐食性を低下させて
しまう惧れもなく、またサンダー仕上げ時の金属
粉の付着もないので、塗装工程前の洗浄工程を省
略し得て、溶接後に行う塗装の密着性も向上し、
この結果、サンダー仕上げ等による汚痕が全くな
い外観を確保でき、長期にわたり高品質を保持し
得ることになる。
ものであるから、開口枠を構成する枠材を接合す
るにあたり、枠材端部の45゜切断突合せ縁を互い
に突き合わせて、該突合せ部において形成される
枠外周側の端縁部を溶接して接合するようにした
ものであるが、この溶接接合部のうちリツプ辺部
を除いた残りの部位は、両リツプ辺部の対向間に
形成される開口を通して枠外周側から直線的に臨
める端縁部の範囲に設定されており、枠内周面部
を構成する見込み面部等への枠外周側からの溶接
作業がリツプ辺部によつて邪魔されることなく、
もつて汎用の溶接治具を用いての溶接作業ができ
て、作業工程が大幅に簡略化されることになつ
て、殊更熟練を要しないばかりか、従来不可能と
考えられていた溶接工程の自動化が大掛かりな設
備を必要としないでも可能となる。しかも各枠材
の溶接接合部は、開口枠が躯体側に取付けられた
状態において外観に現れないことになる。従つ
て、従来の如く溶接後に溶接だれ等をサンダー仕
上げをしたり枠の反転作業をしたりする必要がな
くなつて、作業工程が大幅に簡略化されることに
なる。しかもサンダーにより枠材を傷つけること
がないので、接合部位周辺の耐食性を低下させて
しまう惧れもなく、またサンダー仕上げ時の金属
粉の付着もないので、塗装工程前の洗浄工程を省
略し得て、溶接後に行う塗装の密着性も向上し、
この結果、サンダー仕上げ等による汚痕が全くな
い外観を確保でき、長期にわたり高品質を保持し
得ることになる。
さらにこのものは、枠材の端部を45゜に切断加
工して溶接接合するものであるが、殊更クランプ
装置等の治具、組立設備を用いて直角度を出すこ
となく、単に45゜の切断端面を突合わせただけで
形成される直角突合せ部の枠外周側の端縁部を、
該枠外周側から溶接すれば良いのであり、しかも
その溶接作業は、外周側から見て直線的に臨める
部位を行えば良いことになつて、極めて精度の高
い開口枠の溶接接合を、大掛かりな設備を殆ど必
要とすることなく自動化することが可能となつ
て、大幅なコストダウンを計りながらかつ量産し
得ることになる。
工して溶接接合するものであるが、殊更クランプ
装置等の治具、組立設備を用いて直角度を出すこ
となく、単に45゜の切断端面を突合わせただけで
形成される直角突合せ部の枠外周側の端縁部を、
該枠外周側から溶接すれば良いのであり、しかも
その溶接作業は、外周側から見て直線的に臨める
部位を行えば良いことになつて、極めて精度の高
い開口枠の溶接接合を、大掛かりな設備を殆ど必
要とすることなく自動化することが可能となつ
て、大幅なコストダウンを計りながらかつ量産し
得ることになる。
図面は、本発明に係るスチール製開口枠の接合
構造の実施例を示したものであつて、第1図は開
口枠の正面図、第2図は従来例を示す横枠の断面
斜視図、第3図は同上縦枠の断面斜視図、第4図
は同上開口枠接合部の斜視図、第5図は同上接合
部の断面図、第6図は本発明に係る横枠の要部斜
視図、第7図は縦枠の要部斜視図、第8図は開口
枠接合部の斜視図、第9図は溶接部を示す接合部
の断面図、第10図は別角度から見た接合部の斜
視図、第11図は第1図に示すX−X断面図であ
る。 図中、1は開口枠、2は扉体、3は横枠、4は
縦枠、3a,3i,4a,4iはリツプ辺部、3
b,3h,4b,4hは見え掛り面部、3c,3
g,4c,4gは見込み面部、3e,4eは溝底
面部、5,6は切断縁部、8は躯体、A〜Gは溶
接部である。
構造の実施例を示したものであつて、第1図は開
口枠の正面図、第2図は従来例を示す横枠の断面
斜視図、第3図は同上縦枠の断面斜視図、第4図
は同上開口枠接合部の斜視図、第5図は同上接合
部の断面図、第6図は本発明に係る横枠の要部斜
視図、第7図は縦枠の要部斜視図、第8図は開口
枠接合部の斜視図、第9図は溶接部を示す接合部
の断面図、第10図は別角度から見た接合部の斜
視図、第11図は第1図に示すX−X断面図であ
る。 図中、1は開口枠、2は扉体、3は横枠、4は
縦枠、3a,3i,4a,4iはリツプ辺部、3
b,3h,4b,4hは見え掛り面部、3c,3
g,4c,4gは見込み面部、3e,4eは溝底
面部、5,6は切断縁部、8は躯体、A〜Gは溶
接部である。
Claims (1)
- 1 スチール製の縦横枠材の各端部を突合せて枠
組み形成され、該枠内周部側に扉体を内装できる
開口枠であつて、該開口枠の外周側を、躯体側開
口部の内周部に組付けるよう構成してなるスチー
ル製開口枠において、前記各枠材は、開口枠内周
面部を構成する見込み面部と、該見込み面部から
開口枠内周側に向けて突出する戸当り部と、見込
み面部の側縁から外周部側に向けて折曲される見
え掛り面部と、該見え掛り面部の開口枠外周側端
縁から互いに対向する見込み幅方向に向けて折曲
され、かつその対向する先端縁間が開口するリツ
プ辺部とを有すべくスチール製板材を折曲形成し
たものであり、これら各枠材の端部は45゜の切断
突合せ縁を有し、該切断突合せ縁を互いに突き合
わせて直角突合せ部を形成し、該直角突合せ部に
おける枠外周側の端縁部を、枠材同志の枠組みを
すべく開口枠外周側からの溶接接合部とするにあ
たり、該溶接接合部のうちのリツプ辺部を除いた
残りの部位は、両リツプ辺の対向間に形成される
開口を通して枠外周側から直線的に臨める端縁部
の範囲に設定したことを特徴とするスチール製開
口枠の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29255087A JPS6487076A (en) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | Joining structure for steel made door frame |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29255087A JPS6487076A (en) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | Joining structure for steel made door frame |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6487076A JPS6487076A (en) | 1989-03-31 |
JPH0323713B2 true JPH0323713B2 (ja) | 1991-03-29 |
Family
ID=17783219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29255087A Granted JPS6487076A (en) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | Joining structure for steel made door frame |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6487076A (ja) |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP29255087A patent/JPS6487076A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6487076A (en) | 1989-03-31 |
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