JPH03237121A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH03237121A
JPH03237121A JP3489790A JP3489790A JPH03237121A JP H03237121 A JPH03237121 A JP H03237121A JP 3489790 A JP3489790 A JP 3489790A JP 3489790 A JP3489790 A JP 3489790A JP H03237121 A JPH03237121 A JP H03237121A
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JP
Japan
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epoxy resin
bisphenol
epoxy
epichlorohydrin
reacting
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JP3489790A
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Taira Harada
原田 平
Isao Kaneko
金子 勇雄
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、エポキシ樹脂に関し、さらに詳しくは、耐熱
性に優れた硬化物を与える速硬化性エポキシ樹脂に関す
る。
発明の技術的背景 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によっ
て得られるビスフェノール型ジグリシジルエーテル系エ
ポキシ樹脂は、下記式[I]で示されるような構造を有
し、優れた強靭性、接着性、耐摩耗性、耐薬品性、フィ
ルム成形性などを有している。このため上記のようなビ
スフェノール型ジグリシジルエーテル系エポキシ樹脂は
、積層板に代表される電気機器材料、塗料、接着剤、土
木建築材料、複合材料などの用途に広く用いられている
そしてこのようなエポキシ樹脂を用いて特に積層板を製
造する際には、該エポキシ樹脂の硬化速度を早めて生産
性を高めることが強く求められている。
しかしながら、上記のようなビスフェノール型ジグリシ
ジルエーテル系エポキシ樹脂は、この樹脂を硬化させる
に際して時間が長くかかるという大きな問題点があった
ところで上記のようなビスフェノール型ジグリシジルエ
ーテル系エポキシ樹脂の硬化速度を向上させるためには
、エポキシ樹脂に添加する硬化促進剤の量を多くすれば
硬化速度を向上できるが、あまり多量に硬化促進剤をエ
ポキシ樹脂に添加することは、得られる硬化物の物性た
とえば電気特性が低下してしまうため好ましくない。ま
た、エポキシ樹脂の硬化速度を向上させるためには、エ
ポキシ樹脂中に含まれる加水分解性塩素量を低減する方
法も考えられる。もし加水分解性塩素がエポキシ樹脂中
に多量に含まれていると、この加水分解性塩素は第三級
アミンなどの硬化促進剤と下記式のように反応して、硬
化促進剤が消費されて硬化促進作用が低減する。
ところが市販の液状エポキシ樹脂中に含有される加水分
解性塩素量は、最も少ないレベルでも50重量ppm程
度であり、この日収下に塩素量を下げることは、エポキ
シ樹脂の粘度が上がるなどの弊害をもたらすため実用上
好ましくない。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、硬化促進剤を多量に用いなく
とも、また樹脂中に含有される加水分解性塩素量を極端
に下げなくとも、得られる硬化物の耐熱性を向上させる
ことができ、しかも硬化速度が向上されて速やかに硬化
しうるようなエポキシ樹脂組成物を提供することを目的
としている。
発明の概要 本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、ノボラックエポキ
シ類[A]とビスフェノール型エポキシ類[B] とを
含むエポキシ樹脂混合物[C]に、ビスフェノール類[
D]を反応させて得られることを特徴としている。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、硬化促進剤を多量
に用いなくとも、また樹脂中に含まれる加水分解性塩素
含有量を極端に下げなくとも、硬化速度を向上させるこ
とができ、また得られる硬化物の耐熱性も向上させるこ
とができる。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係る速硬化性エポキシ樹脂組成物につい
て具体的に説明する。
本発明に係る速硬化性エポキシ樹脂組成物は、ノボラッ
クエポキシ類[A] とビスフェノール型エポキシ類[
B] とを含むエポキシ樹脂混合物[C]に、ビスフェ
ノール類[D]を反応させることによって得られる。
以下各成分について説明する。
まずノボラックエポキシ類[A]について説明すると、
このノボラックエポキシ類[A]は、ノボラック類とエ
ピクロルヒドリンとの反応によって得られる。
このノボラック類は、1価フェノール類およびハイドロ
キノン類からなるフェノール類と、アルデヒド類とを酸
触媒の存在下に反応させて得られる。
上記のような1価フェノールとしては、具体的には、フ
ェノール、0−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、2.4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチ
ルフェノール、0−エチルフェノール、0−イソプロピ
ルフェノール、4−ブロモフェノール、3−ブロモフェ
ノール、2−ブロモフェノールなどが用いられ、またハ
イドロキノン類としては、具体的には、ハイドロキノン
、0−メチルハイドロキノン、2.5−ジメチルハイド
ロキノン、2,6−ジメチルハイドロキノン、イソプロ
ピルハイドロキノン、2−エチル−5−メチルハイドロ
キノンなどが用いられる。
またアルデヒド類としては、具体的には、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが用い
られる。
酸触媒としては、具体的には、シュウ酸、塩酸、p−ト
ルエンスルホン酸などが用いられる。
フェノール類とアルデヒド類とを酸触媒の存在下に反応
させるに際して、(価フェノール類とハイドロキノン類
とは、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化速度および耐
熱性を考慮して変動させることができる。すなわち1価
フェノール類のハイドロキノン類に対するモル比(仕込
み比)は、通常1.0〜6.0である。
1価フェノール類に対するハイドロキノン類の量を増加
させると、得られるノボラック類の分子量を上げること
ができ、また該ノボラック類中に含まれる水酸基含量を
増加させることができ、エポキシ樹脂組成物の硬化速度
を高めることができる。
アルデヒド類は、1価フェノール類およびハイドロキノ
ン類に含まれるベンゼン環を全てノボラック化するのに
必要な量で用いられることが好ましい。通常アルデヒド
類は、アルデヒド類/フェノール類(モル比)が0,3
〜1.0であるような量で用いることが好ましい。
フェノール類とアルデヒド類とを酸触媒の存在下で反応
させるに際して、酸触媒は、酸触媒/フェノール類(モ
ル比)が0.001〜0.05好ましくは0.005〜
0.03であるような量で用いることが望ましい。
このような酸触媒は、−挙に全量を添加してもよく、ま
た数度にわけて添加してもよい。
フェノール類とアルデヒド類との反応は、50〜150
℃好ましくは80〜120℃の温度で、2〜10時間好
ましくは5〜8時間時間待なうことが望ましい。反応溶
媒としては、水あるいは水と有機溶媒との混合物が好ま
しく用いられる。このような有機溶媒としては、アルコ
ール、環状エーテル、ケトンなどが用いられる。
反応終了後、未反応の1価フェノール類およびハイドロ
キノン類が残留している場合は、蒸留あるいは湯洗など
の抽出分離操作よりこのような未反応原料を必要により
留去した後、次段の反応に供する。
上記のようにして得られるノボラック類は、通常、数平
均分子量が400〜1000 (ポリスチレン換算値)
であり、軟化点が50〜100℃であり、無色〜淡黄色
固体である。
本発明で用いられるビスフェノール類[D] としては
、具体的には、ビスフェノールA1ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1.1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、1.1ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、4.4’ 
−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)
j ビスフェノール、4.4’ −[1,4−フェニレ
ンビス(1−メチルエチリデン)1 ビスフェノール、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エーテルなどが挙げられる。これ
らのビスフェノール類は、2種以上混合して使用するこ
ともできる。
上記のようなノボラック類と、ビスフェノール類と、エ
ピクロルヒドリンとを反応させることによって、原料エ
ポキシ樹脂混合物[C]が得られる。この原料となるエ
ポキシ樹脂混合物[C]を製造するに際しては、ノボラ
ック類とビスフェノール類とエピクロルヒドリンとを反
応させてもよく、また本発明では、ノボラック類とエピ
クロルヒドリンとを反応させてノボラックエポキシ類[
Alを調製し、一方ビスフエノール類とエピクロルヒド
リンとを反応させてビスフェノール型エポキシ類[B]
を調製し、上記のノボラックエポキシ類[Alとビスフ
ェノール型エポキシ類[B]とを混合して、原料として
のエポキシ樹脂混合物[Cコを調製してもよい。
ここで原料エポキシ樹脂混合物[C]を、ノボラック類
とビスフェノール類とエビクロルヒドリンとを反応させ
て製造する場合について説明する。
上記のような反応を行なうに際して、ノボラック類とビ
スフェノール類とは、ノボラック類/ビスフェノール類
(重量比)が、通常0.1〜5.0であるような量で用
いられる。ノボラック類の量を増加させると、得られる
エポキシ樹脂組成物[C]の硬化速度を向上させること
ができるが、該組成物の粘度が高くなり、ゲル化しやす
くなる傾向が生ずる。
エピクロルヒドリンは、ノボラック類とビスフェノール
類に含まれる合計の水酸基数1当量に対して、1.0〜
10モル好ましくは3.0〜7.0モルの量で用いられ
る。
反応は、従来公知の条件を採用することができる。すな
わち、反応に際しては、アルカリ触媒などが用いられ、
反応温度は通常40〜80℃、好ましくは50〜70℃
程度であり、反応時間は通常1〜20時間好ましくは2
〜10時間程度である。
上記のようにしてノボラック類とビスフェノール類とエ
ピクロルヒドリンとを反応させると、主としてノボラッ
ク類とエピクロルヒドリンとが、そしてビスフェノール
類とエピクロルヒドリンとが反応して、原料としてのエ
ポキシ樹脂混合物[Cコが得られる。
次に原料エポキシ樹脂混合物[C]を、ノボラックエポ
キシ類[A] とビスフェノール型エポキシ類[B]と
を混合して調製する場合について説明する。
上記のようなノボラックエポキシ類[A] は、ノボラ
ック類とエピクロルヒドリンとの反応によって調製する
ことができ、この際の反応条件としては、従来公知の条
件を採用することができる。
またビスフェノール型エポキシ類[B] は、ビスフェ
ノール類とエピクロルヒドリンとの反応によって調製す
ることができ、この際の反応条件も、従来公知の条件を
採用することができる。
原料エポキシ樹脂混合物[C]は、上記のようなノボラ
ックエポキシ類[A]とビスフェノール型エポキシ類[
B]とを、[A] / [B]  (重量比)が、0.
1〜3.0好ましくは0.3〜1.0であるような量で
混合することにより得られる。
本発明では、上記のようにして得られた原料エポキシ樹
脂混合物[C]に、ビスフェノール類[D]を反応させ
ることにより、耐熱性に優れた速硬化性エポキシ樹脂組
成物が製造される。
エポキシ樹脂混合物[C] と反応されるビスフェノー
ル類[D]としては、上述したようなビスフェノール類
あるいはこれらの臭素化物特にテトラブロモビスフェノ
ール類が用いられる。
原料エポキシ樹脂混合物[C]と、ビスフェノール類と
は、エポキシ樹脂混合物[C]中のエポキシ基数1当量
に対して、ビスフェノール類[D]中の水酸基数が0.
1〜0.8当量好ましくは0.2〜0.5当量であるよ
うな量で用いられる。
原料エポキシ樹脂混合物[C] と、ビスフェノール類
[D]との反応は、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金
属水酸化物、テトラメチルアンモニウムクロリドなどの
アンモニウム塩、エチルトリフェニルホスホニウムヨー
ダイトなどのホスホニウム塩、トリフェニルホスフィン
などのホスフィンなどの触媒の存在下に行なうことが好
ましい。このような触媒は、反応系に1〜1000重量
ppm好ましくは10〜200重量ppmの量で用いら
れる。
反応温度は100〜180℃好ましくは120〜160
℃であり、反応時間はビスフェノール類[D]のフェノ
ール性水酸基がほとんど消費される時間であり、通常3
0分〜8時間程度である。
反応に際しては、反応溶媒を用いることもでき、具体的
には、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ヘキ
サン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどの環状エーテル類、エチレングリ
コールモノメチルエーテルなどのアルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロト
ン性極性溶媒などが用いられる。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、通常上として用い
られているビスフェノール型ジグリシジルエーテルとビ
スフェノール類との反応により得られるエポキシ樹脂と
比較して、硬化速度がはるかに速く、硬化時間を大巾に
短縮することができ、しかも得られる硬化物の耐熱性は
、王妃のような通常用いられているエポキシ樹脂と比較
して向上している。
またフェノール類および/またはビスフェノール類の分
子中に臭素が含有されたもの、たとえばテトラブロモビ
スフェノール類を用いると、難燃性に優れたエポキシ樹
脂を得ることができる。
このような本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、常法に
従って、該組成物に、アミン系硬化剤、酸無水物系硬化
剤などの硬化剤、そして必要に応じてベンジルジメチル
アミン、2−エチル−4−メチルイミダプールなどの硬
化促進剤を配合して、種々の用途たとえば積層板、被膜
塗料、接着剤、注型品などに用いられる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
参考例1 [ノボラック類の製造] 撹拌装置および温度計を備えた容量101のセパラブル
フラスコに0−クレゾール(2,16kg、 20モル
)、ハイドロキノン(1,10kg、 10モル)、3
7重量%ホルマリン水溶液(1,22kg515モル)
を仕込んだ。撹拌下、内容物を約90℃まで昇温させた
後、シュウ酸二水和物(13g、0.1モル)を添加し
た。反応熱により内容物の温度は100℃まで上昇した
反応熱による温度上昇が止んだ約1時間後にシュウ酸三
水和物(26g、0.2モル)をさらに添加した後、1
00〜105℃の温度で4時間加熱撹拌を続けた。次に
未反応のハイドロキノンを湯洗除去するため温水2.5
1を添加し、90〜95℃の温度で10分間撹拌した。
撹拌を停止後5分間静置した後、上層の水層を分離除去
した。
水層をHPLC分析し、未反応物を分析したところ、ハ
イドロキノン8,1重量%、0−クレゾール1.4重量
%であった。
同様な原料分離回収操作を行なうため、温水31を添加
し90〜95℃の温度で10分間撹拌後5分間静置した
。分離された上層の水層をHPLC分析したところ、ハ
イドロキノン1.4重量%、0−クレゾール0.1重量
%であった。下層の樹脂層を150℃油浴中で約10+
+mHgの減圧条件で濃縮したところ、2.54kgの
淡黄色固体が得られた。
軟化点;64.7℃ GPC分析結果 Mn(数平均分子量):437 Mw(重量平均分子量):649 Mw/Mn(分子量分布):1.49 赤外線吸収スペクトルを利用して水酸基当量を求めたと
ころ、93g/eqであった。以上の結果から生成した
ノボラック類の構造は、以下のように推察することがで
きる。
またGPC数平均分子量から算出される平均重合度nは
1.21である。
参考例2〜9 参考例1と同様にして、 (O−クレゾール+ハイドロキノン):ホルマリン仕込
みモル比、 O−クレゾール:ハイドロキノン仕込みモル比、シュウ
酸:(O−クレゾール+ハイドロキノン)仕込みモル比
を変動させてノボラック類を合成した。得られた樹脂の
GPCデータならびに軟化点(s p)を表1に示す。
実施例1 参考例1で得られたノボラック類(220g。
237当量の水酸基)と、ビスフェノールA (350
g、3.07当量の水酸基)と、エピクロヒドリン(2
543g、 27.5モル)とを5リツトル容器に仕込
んだ。反応系の温度を60℃まで上昇させた後、48.
5重量%水酸化ナトリウム水溶液(20,4g。
0、248モル)を添加し、13030分間反応た。
次いで再び48.5重量%水酸化ナトリウム水溶液(2
0,4g 、 0.248モル)を添加し同温度で11
0分間反応させた。
この反応温度を維持しながら、反応系内の圧力を約20
0m+mHgに調製した後、濃度48.5重量%水酸化
ナトリウム水溶液367.4g(4,46モル)を2時
間30分にわたって連続的に加えるとともに、その間に
反応により生成した水および水酸化ナトリウム水溶液中
の溶媒水の双方をエピクロルヒドリンとの共沸混合物と
して反応系外に連続的に最大限に除去した。
この操作により、反応系中の水分濃度を実質的に0重量
%に保持した。一方、共沸されたエピクロルヒドリンは
連続的に反応系に戻した。水酸化ナトリウム水溶液の添
加終了後、反応系を同温度でさらに30分間攪拌した。
次いで残存するエピクロルヒドリンを留去し、反応混合
物を10mHgの減圧条件下120℃で1時間加熱した
生成したエポキシ樹脂混合物および塩化ナトリウムより
なる反応混合物に、水918gを加え、約95℃の温度
で攪拌した後静置し、下層の塩化ナトリウム水溶液を分
液除去した。樹脂層中の加水分解性塩素量は0.38重
量%であった。
分離した樹脂混合物に4重量%水酸化ナトリウム水溶液
を、樹脂中に含まれる加水分解性塩素に対して当量比2
.5の割合で加え、95℃の温度で2時間攪拌した。そ
の後、トルエン750gを加えて樹脂を溶解させ、下層
の水層を分液除去した。トルエン溶液は、リン酸モノソ
ーダ水溶液で中和し、水層を分離した後、そこに含まれ
ている水を共沸除去し、析出した塩をG−4グラスフイ
ルターで濾別した。その後トルエンを減圧留去し、残渣
を5 me Hgの減圧条件下、150℃で30分間加
熱し、795gの粘稠な液状エポキシ樹脂を得た。
この粘稠液状エポキシ樹脂の性状は、エポキシ当量17
8g/eq1粘度48400(cps  25℃)、加
水分解性塩素0.012重量%であった。
上記のようにして得られた粘稠液状エポキシ樹脂混合物
(651g、エポキシ基の数3.65当量)と、テトラ
ブロモビスフェノールA(369g、水酸基の数1.3
6当量)と、触媒としての10重量%塩化テトラメチル
アンモニウム水溶液(0,31m1)と、キシレン(1
00ml)とを31セパラブルフラスコに仕込み、窒素
気流下で攪拌しながら約100℃まで昇温させると、完
全に均一な溶液となった。
この温度で系内の圧を徐々に減圧にしてキシレンの除去
を開始し、135℃まで昇温させる間に、系内の圧力を
10+amHg以下までにしてキシレン除去を終了させ
た。その後、反応系を常圧に戻し、同温度で6時間反応
させた。内容物の温度を90℃まで冷却後メチルエチル
ケトン(MEK)260gを添加し均一溶液とした。
得られた速硬化性エポキシ樹脂組成物のMEK溶液の性
状は以下のとおりであった。
エポキシ当量:567g/eQ 樹脂濃度ニア9.1重量% 加水分解性塩素量+0.013重量% 臭素含有量:16.8重量% 実施例2 実施例1と同様にして、参考例1で得られたノボラック
類とエピクロルヒドリンとの反応により、固形状のノボ
ラックエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂の性状は
エポキシ当量182g/eQ。
加水分解性塩素0.012重量%であった。
このノボラックエポキシ類(251g、エポキシ基の数
1.40当量)と、ビスフェノ−°ルAジグリシジルエ
ーテルを主成分とする液状エポキシ樹脂[三井石油化学
工業■製のエポミックR−140P、エポキシ当量18
7g/eq、粘度13700(cps。
25℃)、加水分解性塩素0.015重量%コ399g
(エポキシ基の数2.13当量)と、テトラブロモビス
フェノールA (369g、水酸基の数1.36当量)
と、触媒としての10重量%塩化テトラメチルアンモニ
ウム水溶液0.31m1と、キシレン100 mlとを
31セパラブルフラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌し
ながら約100℃まで昇温させると完全に均一な溶液と
なった。この温度で系内の圧を徐々に減圧とし、キシレ
ンの留去を開始し、内温135℃まで昇温させる間に系
内の圧力を10mHg以下までにしてキシレンの除去を
終了させた。その後、反応系を常圧に戻し、同温度で6
時間反応させた。内容物の温度を90℃まで冷却後、メ
チルエチルケトン260gを添加し均一溶液とした。
得られた速硬化性エポキシ樹脂のMEK溶液の性状は、
以下のとおりであった。
エポキシ当量:596g/eq 樹  脂  濃  度:80.2重量%加水分解性塩素
:0.010重量% 臭素含有量:16.9重量% 実施例3〜10 参考例2〜9で得られたノボラック類と、ビスフェノー
ルAと、エピクロルヒドリンとから、実施例1と同様に
してノボラックエポキシ樹脂[A]とビスフェノールA
ジグリシジルエーテルを主成分とするエポキシ類[B]
を含むエポキシ樹脂混合物[C]を得た。各成分の仕込
み量、製造条件および生成物であるノボラックエポキシ
類の物性を表に示した。次いで、このエポキシ樹脂混合
物[C] とビスフェノール類とを反応させて高分子量
化させ、所望する速硬化性エポキシ樹脂を得た。
この樹脂の物性も表2に示す。
211 試験例 このようにして実施例1〜10で得られたエポキシ樹脂
組成物80重量部に対して、ジシアンシアミントのメチ
ルセルソルブ/N、N−ジメチルホルムアミド溶液(ジ
シアンジアミド・メチルセルソルブ:N、N−ジメチル
ホルムアミド(重量比)+2 : 44 : 44)を
活性水素/エポキシ基=1.0(当量比)になるように
加え、さらに硬化促進剤としてのベンジルジメチルアミ
ンのメチルエチルケトン溶液(ベンジルジメチルアミン
:メチルエチルケトン(容量比)=1:9)をエポキシ
基1当量あたり11.7ml、さらに溶媒としてのメチ
ルエチルケトン20重量部を加えた後、均一溶液として
ワニスを調製した。
比較例として、実施例で得られたエポキシ樹脂の代わり
に、エボミック R−140Pとテトラブロモビスフェ
ノールAから実施例1と同様な方法で得られる難燃性エ
ポキシ樹脂のメチルエチルケトン溶液(エポキシ当量4
95、臭素含有量16,7重量%、加水分解性塩素量0
.011重量%、樹脂濃度80.0重量%)を用いて、
上記と同様にしてワニスを調製した。
[ゲルタイムの測定] 上記のようにして調製された各ワニスを、50℃で3.
0時間エージングした後、0.3mlを採取して160
℃下でゲルタイムを測定した。
E単位硬化時間あたりの硬化率およびガラス転移温度(
Tg)の測定] 各ワニスをガラスクロス(日東紡WE^−18K)に含
浸させた後、150℃のオーブン中で5分間乾燥し、プ
リプレグを調製した。各プリプレグを177℃の熱板間
に挿入し、3分および10分間硬化させた。3分間プレ
ス硬化して得られた硬化シートを42 +m X 42
 mにカッテングした後、メチルエチルケトン50m1
を加え、1時間還流温度で加熱し、未硬化針を抽出した
。硬化シートをとり出した後、150℃で2時間乾燥し
、加熱前後の重量差から硬化率を算出した。一方、10
分間プレス硬化したものの一部のTgをDSCにより測
定した。
結果を表3に示す。
硬化即座が速く、 しかも硬化率も高いことがわか 表 る。
そのうえ得られる硬化物のTgから従来用いられている
エポキシ樹脂組成物と比較して耐熱性が向上しているこ
とがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ノボラックエポキシ類[A]とビスフェノール型
    エポキシ類[B]とを含むエポキシ樹脂混合物[C]に
    、ビスフェノール類[D]を反応させて得られることを
    特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. (2)エポキシ樹脂混合物[C]が、 1価フェノール類およびハイドロキノン類からなるフェ
    ノール類と、アルデヒドとを酸触媒の存在下に反応して
    得られるノボラック類と、 ビスフェノール類と、 エピクロルヒドリンとの反応によって得られる請求項第
    1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. (3)エポキシ樹脂混合物[C]が、 1価フェノール類およびハイドロキノン類からなるフェ
    ノール類とアルデヒドとを酸触媒の存在下に反応して得
    られるノボラック類と、エピクロルヒドリンとの反応に
    よって得られるノボラックエポキシ類[A]と、 ビスフェノール類とエピクロルヒドリンとの反応によっ
    て得られるビスフェノール型エポキシ類[B]からなる
    請求項第1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
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