JPH0323619Y2 - - Google Patents
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- JPH0323619Y2 JPH0323619Y2 JP2483185U JP2483185U JPH0323619Y2 JP H0323619 Y2 JPH0323619 Y2 JP H0323619Y2 JP 2483185 U JP2483185 U JP 2483185U JP 2483185 U JP2483185 U JP 2483185U JP H0323619 Y2 JPH0323619 Y2 JP H0323619Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、スイツチやリレー等の電気的開閉機
器に用いられる接点、特に耐腐食型接点に関する
ものである。
器に用いられる接点、特に耐腐食型接点に関する
ものである。
スイツチやリレー等の電気的開閉機器に用いら
れる金属接点は、その接点材料としては使用され
る電気的、環境条件などを考慮して選択される
が、一般にAu金を除き他の材料(Ag,Ag−Pd,
Au合金等)は腐食性環境中(H2S,SO2,Cl2)
では短期間に接点が腐食しやすい。その結果、接
触抵抗値が増加して接触不良や信頼性低下を起す
要因となつている。特に、最近では微少負荷用あ
るいは貴金属の省力化という観点から、第5図に
示すように例えばCu合金を母材3とし、この母
材上にNi合金からなる下地材2と耐腐食性にす
ぐれたAuなどの接点材1を接合したクラツド接
点が多用されているが、このクラツド接点は下地
材や母材からの腐食物の影響が問題になつてい
る。
れる金属接点は、その接点材料としては使用され
る電気的、環境条件などを考慮して選択される
が、一般にAu金を除き他の材料(Ag,Ag−Pd,
Au合金等)は腐食性環境中(H2S,SO2,Cl2)
では短期間に接点が腐食しやすい。その結果、接
触抵抗値が増加して接触不良や信頼性低下を起す
要因となつている。特に、最近では微少負荷用あ
るいは貴金属の省力化という観点から、第5図に
示すように例えばCu合金を母材3とし、この母
材上にNi合金からなる下地材2と耐腐食性にす
ぐれたAuなどの接点材1を接合したクラツド接
点が多用されているが、このクラツド接点は下地
材や母材からの腐食物の影響が問題になつてい
る。
そのため、この接点の腐食を防止する方法とし
ては、従来、(i)純Au接点やAu含有率の高い合金
を用いたり、Auメツキを厚くするなどして接点
材料を変更するか、あるいは(ii)接点の密閉度を良
くしたり、封入型にするなどして容器の構造を変
更する方法が主に採用されている。しかし、前者
の(i)によるものは接点材料が高価で、コスト高と
なり、また後者の(ii)によるものは開閉時の熱拡散
が妨げられて寿命が短くなつたり、構造が複雑に
なるという問題があつた。
ては、従来、(i)純Au接点やAu含有率の高い合金
を用いたり、Auメツキを厚くするなどして接点
材料を変更するか、あるいは(ii)接点の密閉度を良
くしたり、封入型にするなどして容器の構造を変
更する方法が主に採用されている。しかし、前者
の(i)によるものは接点材料が高価で、コスト高と
なり、また後者の(ii)によるものは開閉時の熱拡散
が妨げられて寿命が短くなつたり、構造が複雑に
なるという問題があつた。
本考案は、これらの問題点を解決するためにな
されたもので、接点材料および構造を変更するこ
となく、安価で寿命に影響を与えることのない手
段として接点形状を変えることにより、耐食性能
の向上を図つた接点を提供するものである。
されたもので、接点材料および構造を変更するこ
となく、安価で寿命に影響を与えることのない手
段として接点形状を変えることにより、耐食性能
の向上を図つた接点を提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案に係る接点は、下地材とAu(金)を主材
とした接点材を接合させてなり、この下地材と接
点材とのいずれか一方あるいは両方に切り欠き部
または張り出し部を設け、下地材から接点材の実
効接点面までの沿面距離を長くとるようにしたも
のである。
とした接点材を接合させてなり、この下地材と接
点材とのいずれか一方あるいは両方に切り欠き部
または張り出し部を設け、下地材から接点材の実
効接点面までの沿面距離を長くとるようにしたも
のである。
本考案の接点においては、下地材からAuを主
材とした接点材の実効接点面までの沿面距離を長
くとることにより、下地材が腐食する際にその腐
食物が接点表面上にクリープするまでの時間が大
幅に長くなり、接点寿命を伸ばすことができる。
材とした接点材の実効接点面までの沿面距離を長
くとることにより、下地材が腐食する際にその腐
食物が接点表面上にクリープするまでの時間が大
幅に長くなり、接点寿命を伸ばすことができる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基いて説明
する。
する。
第1図は本考案に係る接点の一実施例を示す斜
視図である。この実施例の接点は、Cu合金を母
材3とし、この母材3上にNi合金からなる下地
材2と耐腐食性にすぐれたAuからなる接点材1
を接合させてなる点は上記した第5図に示す従来
の接点と同様であるが、下地材2と接点材1との
接合部4の接点材側の周面に沿つて切り欠き部1
1を設け、下地材2や母材3から接点材1の実効
接点面aまでの沿面距離を長くしたものである。
視図である。この実施例の接点は、Cu合金を母
材3とし、この母材3上にNi合金からなる下地
材2と耐腐食性にすぐれたAuからなる接点材1
を接合させてなる点は上記した第5図に示す従来
の接点と同様であるが、下地材2と接点材1との
接合部4の接点材側の周面に沿つて切り欠き部1
1を設け、下地材2や母材3から接点材1の実効
接点面aまでの沿面距離を長くしたものである。
このように、接点材1の接合部4の周面に切り
欠き部11を設けることにより、下地材2や母材
3からの沿面距離が長くなるため、従来のように
接点材料や構造を変更することなく接点形状を変
えるのみで接点の寿命を伸ばすことができる。ま
た、下地材2、母材3の腐食が激しく切り欠き部
11にまで達しても接点開閉時の振動で腐食物が
落下する可能性があり、接点の長寿命化をはかる
うえで有利となる。
欠き部11を設けることにより、下地材2や母材
3からの沿面距離が長くなるため、従来のように
接点材料や構造を変更することなく接点形状を変
えるのみで接点の寿命を伸ばすことができる。ま
た、下地材2、母材3の腐食が激しく切り欠き部
11にまで達しても接点開閉時の振動で腐食物が
落下する可能性があり、接点の長寿命化をはかる
うえで有利となる。
第2図及至第4図はそれぞれ本考案の他の実施
例を示す第1図相当の斜視図であり、第2図にお
いて第1図との異なる点は、下地材2に接合され
る接点材1の接合部周面に張り出し部12を設け
たものである。また、第3図は母材3の腐食物の
影響を考慮して下地材2にも切り欠き部21を設
けたものであり、さらに、第4図は下地材2に接
合される接点材1として丸型接点1aを用い、そ
の接合部周面に張り出し部13を設けたものであ
る。
例を示す第1図相当の斜視図であり、第2図にお
いて第1図との異なる点は、下地材2に接合され
る接点材1の接合部周面に張り出し部12を設け
たものである。また、第3図は母材3の腐食物の
影響を考慮して下地材2にも切り欠き部21を設
けたものであり、さらに、第4図は下地材2に接
合される接点材1として丸型接点1aを用い、そ
の接合部周面に張り出し部13を設けたものであ
る。
これらの実施例においても、下地材2や母材3
の腐食物のクリープに対して沿面距離が長くとれ
るので、第1図の実施例と同様の効果が得られ
る。
の腐食物のクリープに対して沿面距離が長くとれ
るので、第1図の実施例と同様の効果が得られ
る。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるもの
ではなく、下地材あるいは母材に用いる材料とし
てはNi合金やCu合金の他に通常の任意のクラツ
ド材料を用いたり、また接点材1もAu以外に耐
腐食性にすぐれた貴金属やそれを主成分とする合
金等を用いたり、することもできる。さらに、接
点材と下地材の接合部に設ける切り欠き部を溝部
に置き換えたり、あるいは接点も任意の形状のも
のに適用したりすることなど多くの変形ができる
ことは勿論である。
ではなく、下地材あるいは母材に用いる材料とし
てはNi合金やCu合金の他に通常の任意のクラツ
ド材料を用いたり、また接点材1もAu以外に耐
腐食性にすぐれた貴金属やそれを主成分とする合
金等を用いたり、することもできる。さらに、接
点材と下地材の接合部に設ける切り欠き部を溝部
に置き換えたり、あるいは接点も任意の形状のも
のに適用したりすることなど多くの変形ができる
ことは勿論である。
以上説明したように本考案に係る接点によれば、
下地材からAuを主材とした接点材の実効接点面
までの沿面距離を長くとることにより、下地材の
腐食物が接点表面上にクリープするまでの時間が
大幅に長くなるので、接点の長寿命化ならびに性
能向上がはかれ、実用上すぐれた効果がある。
下地材からAuを主材とした接点材の実効接点面
までの沿面距離を長くとることにより、下地材の
腐食物が接点表面上にクリープするまでの時間が
大幅に長くなるので、接点の長寿命化ならびに性
能向上がはかれ、実用上すぐれた効果がある。
第1図は本考案に係る接点の一実施例を示す斜
視図、第2図及至第4図はそれぞれ本考案に係る
接点の他の実施例を示す斜視図、第5図は従来例
による接点を示す斜視図である。 1,1a……接点材、2……下地材、3……母
材、4……接合部、11,21……切り欠き部、
12,13……張り出し部。
視図、第2図及至第4図はそれぞれ本考案に係る
接点の他の実施例を示す斜視図、第5図は従来例
による接点を示す斜視図である。 1,1a……接点材、2……下地材、3……母
材、4……接合部、11,21……切り欠き部、
12,13……張り出し部。
Claims (1)
- 下地材と金を主材とした接点材を接合させてな
り、前記下地材と前記接点材とのいずれか一方あ
るいは両方に切り欠き部または張り出し部を設
け、該下地材からその接点材の実効接点面までの
沿面距離を長くとるようにしたことを特徴とする
耐腐食型接点。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2483185U JPH0323619Y2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2483185U JPH0323619Y2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61141715U JPS61141715U (ja) | 1986-09-02 |
JPH0323619Y2 true JPH0323619Y2 (ja) | 1991-05-23 |
Family
ID=30519351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2483185U Expired JPH0323619Y2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0323619Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-02-25 JP JP2483185U patent/JPH0323619Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61141715U (ja) | 1986-09-02 |
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